武田赤音

登録日:2010/02/16 Tue 22:54:55
更新日:2023/01/19 Thu 22:36:27
所要時間:約 3 分で読めます




「そりゃ、宿縁っていうもんじゃねえのか」

くすくす。

鈴を転がすような笑いだと、赤音は自分で聞いて思えた。
こんな笑い方をしたのは、いつ以来のことか。

「御仏が導いたんだよ。
おれと、お前と、あの糞っ垂れをさ。
あいつの死に顔を覚えてるか?犬の涎みたく血を吐き散らしてたがさ、
あれもあいつの有難い宿命ってやつだったんだよ」




ニトロプラスより発売されたエロゲ、『刃鳴散らす』の主人公。

流派は兵法綾瀬刈流

左足を前に右足を引き、刀を右肩上に担ぐ『指(サシ)』の構を好む。
基本的にイニシアティブを渡さず、先手を打つ先の先・先の後を掴む立合いをする。
が、不意を打たれようとも即時の判断で後の先を取ることが出来る。
緊急時に際し、驚くなどと無駄なプロセスを彼の肉体は経ない。
そんな事は役立たずの脳味噌に勝手にやらせておき、反射神経の指揮下に肉体を隷従させ最適の行動を最速にて為す。
この即応能力こそが赤音の特性であり、結果として夢想の境地にある剣聖に近いことが出来る。
(最もそれは鍛錬の果てに至る武人精神の極点とは根本的に違う、只の先天的特質であり赤音自身は剣聖ではなく剣聖まがいに過ぎない)

しかし流石に後の先を取られれば赤音の特性も無意味。
その様な状況下に置かれた場合に対して『後の先に対して先を取る』思案を持ちそれを突き詰め遂には魔剣・鍔眼返しに開眼する。

といかにも主人公としての能力は充分だが、性格はかなり酷い。
道場主の娘である三十鈴を殺すは、
宿敵伊烏の属する矛止めに焼き打ちをかけるは、
男は皆殺しにして女はレイープするは、
愛人である瀬川弓を売るは、
まさにやりたい放題でフリーダムなお方。

【ネタバレ】







かって伊烏義阿とは道場仲間だった。
次期道主を決める試合の際に伊烏に想いを寄せる三十鈴により木刀に細工をされ伊烏に敗れる。
後にそれを知った赤音は伊烏との闘いを汚されたと激昂し三十鈴を殺害。

宿敵となった伊烏との決着だけを生きる目標とする赤音は、伊烏が昼の月を完成させて復仇に戻ってきたのを知り歓喜する。

伊烏と自分の勝負に邪魔、という理由で社長・瀧川弓の愛人という立場を利用し矛止の会を壊滅させる。
更に矛止の会の残党に弓を売り瀧川商事を崩壊させた。


やってる事はメチャクチャだが、これも伊烏との闘い以外何も要らないという赤音の一途さと言えなくもない。

発売前広告の赤い着物を着崩した後ろ立ち姿の首筋のエロさは異常。
当時は情報が完全に公開されていなかった為に「遂にニトロが男の娘を!」とか「こんな色っぽいのがニトロ主人公な訳ない」とか色々な憶測が飛び交った。


しかしそこは奈良原。
全然そんなことは無かったぜ!




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最終更新:2023年01月19日 22:36