ウルトラマンレオ

登録日:2009/07/18 Sat 15:36:13
更新日:2024/03/18 Mon 20:25:02
所要時間:約 7 分で読めます





レオォォォーッ!!



画像出典:ウルトラマンレオ(1974年4月12日~1975年3月28日)
第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」より
©円谷プロ


ウルトラマンレオとは円谷プロの特撮作品『ウルトラマンレオ』及びウルトラシリーズに登場するキャラクター。


【プロフィール】

身長:51m
体重:48000t
腕力:20万tタンカーを持ち上げる
ジャンプ力:1000m
走行速度:時速800km
視力:100km先のマッチ棒も見える。
飛行速度:マッハ7
水中速度:150kt
年齢:1万歳
出身:獅子座L77星

【デザイナー・俳優】

●キャラクターデザイン
  • 鈴木儀雄

●CV
  • 真夏竜(『ウルトラマンレオ』~『ウルトラファイトビクトリー』)
  • 佐藤弘(『ウルトラマン物語』)
  • 細谷佳正(『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』)
  • イアン・ギブ(『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』英語版)

●スーツアクター

【概要】

宇宙警備隊の隊員にして、ウルトラ兄弟の七男に位置するウルトラマン。
身体能力に優れ、光線技よりも宇宙拳法での戦いを得意とする。

当初は光線技が使えなかったが、後に習得。
だが放送開始前の3月号の雑誌ではレオクロスビームしか光線技を持っていないと紹介されており、
他のウルトラ兄弟からは「もっと光線技を身に付けるべきだ」と駄目だしされていた。

映画『新世紀ウルトラマン伝説』ではどんなウルトラマンでも最初にスペシウム光線を取得する設定が追加され、
実際にレオもスペシウム光線を撃っていたが、出身星が違うレオも最初にスペシウム光線を取得したのか、ウルトラ兄弟入りしてから教わったのかは不明。


●おおとりゲン

演:真夏竜

レオの人間体で、セブンと同じく人間に擬態した姿。古い書籍には「おゝとりゲン」と書かれる事も。
サンプルストーリーでは「おおとりレオ」と正体を隠す気がない名前だった。
防衛チームのMACの隊員だが城南スポーツセンターの指導員としても活動している。

地球を愛する宇宙人故の悩みを抱えたり、若さのためか初期は突っ走って失敗したり、仲間と対立する面もあったが、
後述の特訓や出会いや再会を通して心身共に成長していった。

拳法を初めとしたスポーツ万能な一方、ギターを弾いたり、子供たちの勉強を見るという一面も持つ。

当初はスポーツセンター内に用意された部屋で寝泊まりしていたが、円盤生物編からは美山家で暮らすようになる。

第1話で「獅子座L77星は1ヵ月前に滅んだ」と語っていたが、その割には地球に馴染んでいる。
L77星は地球と環境が似ていた(設定では瓜二つとされている)らしいので、馴染むのも早かったのかもしれない。

一方、第48話では、3年前までスポーツセンターに所属していた友人との再会も描かれた。
この事に、辰巳出版『ウルトラマンレオ』では第1話から第48話までの間に3年が経過していると解釈されたが、
3年も経った割にはトオルの見た目が変わっていないので、
この回限りの設定や「ゲンは第1話以前の3年前から地球で暮らしていた」と考えるのも良いだろう。


●レオリング(獅子の瞳)

ゲンが左手薬指に嵌めているリング。
そのまま左手の拳を突き出して変身するパターンと、空手の構えを取って正拳突きをしてから変身するパターンがある。
どちらも変身する際、真夏氏の気合の入った「レオー!」という叫びが響く。
リング部本体が獅子の顔となっており、上部に赤い宝石が埋め込まれている。
最終回で、美山家の人々と別れる際にレオリングを外したが、手放してはおらず、
『ウルトラマンメビウス』第34話にゲスト出演した際には、再び左手薬指にはめていた。

放送当時は「獅子の瞳」という名称だけだったが、後年の後付設定で「レオリング」の名称も付けられ、資料によってどちらかが本名・別名と分かれて記されている。また、「レオリングの赤い宝石が獅子の瞳である」と記述されている資料も存在する。

テレビ放送前に掲載された学年誌の記事では他のウルトラ兄弟から、
「0.8秒と変身に時間がかかり過ぎるため、ウルトラマンタロウの変身は0.6秒だからいざという時に間に合わない」と駄目だしされていた。


【作中の活躍】

かつて故郷をマグマ星人に滅ぼされ、地球に辿り着いたレオ。
地球人として平穏に暮らしていたが、マグマ星人の地球襲撃に際しウルトラセブンの危機を救った事から、彼の下で地球を守る事を決意する。

様々な特訓(ウルトラマンレオの特訓参照)と戦いを経て成長し、生き別れた弟のアストラや、ペット怪獣のロンとも再会。
第22話のゲンの回想シーンを見る限りアストラは昔から現在の姿だったようである。
セブンからも免許皆伝と認められた。後に息子を預けられるなど信頼を受けている。

中盤、ババルウ星人が化けた偽アストラの策略によってウルトラの星が危機に陥り、
アストラをかばうためにウルトラ兄弟と戦い、死にかける(5話前の第34話でアシュラン戦で共闘したジャックは便宜をはかってもいいのではないのだろうか?)。
しかしウルトラマンキングの登場によって誤解は解かれ、ババルウ星人を倒したことで、アストラと共にウルトラ兄弟への加入を果たした。


し か し


その翌回、円盤生物シルバーブルーメの襲撃によってMACの仲間、恋人、弟分達を失ってしまう(しかし、ダン=セブンはウルトラの母に助けられ、生存が判明)。
ゲンは生き残ったレギュラーのトオルと共に民間人という立場で暮らし、地球を守ることになる。

その戦いの中でブニョにバラバラにされ殺されるがキングの力で復活。
その際にタイマーの音が初代ウルトラマンと同じ物となった。

円盤生物全滅後、トオルや美山家にレオ=宇宙人であってもゲンはゲンで地球人であると受け入れてもらい、
改めて地球を第2の故郷とすることが出来た。

その地球を自分の目で見るため、トオルと別れてヨットに乗って旅立っていった。


●その後

その後は11年間地球で生きていたが、1986年にUキラーザウルスとの戦いで消耗した為に、地球に留まらざるを得なくなった4人の兄の代わりに、タロウと共に光の国へ行くこととなった。

なお、師匠のセブンが行っていた教官職は彼ではなくタロウが継いでいる。
まあ、彼がやったらダンのスパルタ特訓を始めかねないが…(案の定後年の彼の師匠スタイルは厳しいダンのものである)。

その間にタロウとは同じウルトラ兄弟として親しくなったようであり、また、メビウスとも会っている。


メビウスにて再び地球に来訪(恐らく20年ぶり)。
この頃からかつてのダンのような厳格な師としての一面も持ち合わせるようになる。

その後、セブンの息子ゼロの師匠となり、彼を鍛え上げた。
またこの辺りから、アストラと共にキングの側近であるような扱いも見られるようになる。

近作ではゼロが出演する作品に助っ人や回想などで登場する事が多く、良好な師弟関係を築いているようだ。
ちなみに、セブンから教えを受けたレオがゼロを鍛え、そのゼロからギンガ&ビクトリーに、ビクトリーからエックスにと、特訓の系譜が続いており、
2020年作品の『ウルトラマンZ』では、ゼロの弟子を自称するゼット*1が登場。さらに、2022年のネット配信作『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』ではかつての朋友であるウルトラマンレグロスが登場している。

全ウルトラマン中、最も過酷な戦いを繰り広げ、長い不遇の時代を経て新時代のヒーローを育て上げた師匠へと躍進を遂げた波乱万丈なキャラクターである。



【能力・武器】


格闘技

レオキック
レオの必殺技。
垂直距離で1000mというジャンプ力を利用した破壊力抜群の飛び蹴りである。足が赤く発光するのが特徴。
レオの代表的な技として紹介されることが多いが初使用の第1話ではマグマ星人戦ではダメージを与えただけで決め技にはなっておらず、
第8話のベキラ戦で止めに使った。また、円盤生物編ではアブソーバとブニョの2回しか使われなかった。
バリエーションに特訓で生み出されたきりもみキックやレオキックスライサー・二段蹴り等があるがどれも一回しか使っていなかったりする。
リフレクト星人戦ではどう見てもオーバーキル。

●レオチョップ/ハンドスライサー
手刀。エネルギーを込めて叩き込むのと元々の身体能力のお陰で破壊力が高い。
これを応用した流れ斬りの技も存在する。

●レオゼロキック
平成になっての新技。
ウルトラマンゼロとともに繰り出すダブルキック。

●獅子東方不敗拳
3DSゲーム『ロストヒーローズ2』で使用したゴッドガンダムとの合体攻撃。
拳法家繫がりのヒーローである二人が敵に猛烈なラッシュを叩き込んだ後、
レオキックとゴッドフィンガーという炎のダブル必殺技でとどめをさす凄まじいコンビネーション技。
余談だがゴッドガンダム役を演じている関智一氏はレオが一番お気に入りのウルトラマンなんだとか。


光線技

●ウルトラダブルフラッシャー
アストラと共に繰り出す合体光線。
メビウス劇場版ではガッツ星人とナックル星人にパクられた。
「FE3」ではレオ・アストラ共通の必殺技だが、兄弟対決をしていても別の兄(弟)が飛んでくる。
いや、そいつ誰だよ。

●レオゼロダブルフラッシャー
平成の代になっての新技。
ゼロと繰り出す強力な合体光線。
\レオニイサーン!?/

●スパーク光線
額のランプから放つ白色閃光。
シルバーブルーメにトドメを刺したのを始め、円盤生物編で何度か用いられた。

●エネルギー光球
第8話で初登場した光線技。その名称の通りエネルギーの球を投げつける。レオの光線技で最も強力という設定であり、実際に光線技では最も多くの敵を葬っている。
だがシューティングビームで十分な敵だったり強敵と戦う場合は弟や弟子とともにダブルフラッシャーを使うためか最近影が薄い最強光線技。

●シューティングビーム(レオビーム)
突き出した手から放つ光線。以下の3種がある。
  • 手を重ねた状態で腕を前へ伸ばし、手先から光線を撃つ。最も多用された。
  • 右腕だけを前へ伸ばし、手先から赤色光線を撃つ。光線はレーザー型(対プレッシャー)と稲妻型(対ブラックドーム)の2種類。
  • 両腕をまっすぐ前へ伸ばし、手先から1本ずつ、合計2本の光線を発射。ブラックガロンの両手を潰したのが唯一の出番。
後半は使用頻度が増えたが、その回限りの技が多いためとどめにはあまり使われなかった。
最終話でブラックスターを破壊した事ばかり取り上げられがちだが、
前述の通り他の回では怯ませただけの事が多かったため(とどめには主にレオキックやエネルギー光球が使われた)、
最終話での威力は仲間達を殺した円盤生物への怒りが光線を強化した、またはブラックスターが脆い星(あるいはブラック指令の死により弱体化した)だったと解釈される事が多い。
『新ウルトラマン列伝』の新撮シーンではゼロのワイドゼロショットとともに挟み撃ちの形で放ち、レギオノイドの軍団を全滅させている。

●タイマーショット
カラータイマーから放つビーム。
昭和期に放送された必殺技集ではこの技が取り上げられていた。

●スペシウム光線
「新世紀」で使用。

●幻獣覇王拳
亡きD60の幻獣闘士の力を借りて、レグロスとアストラと共に放つ合体技。
幻獣闘士の力が宿ったオーブを掲げ、背後に現れた紋章から光線を発射する。

これらの技に加え、ブリザード戦では「相手の攻撃に対応するため皮膚を変化させる」という小技も披露している。

装備品

●レオブレスレット
レオの両手首に付いてる腕輪。第1話から装着はしていたが使用は第20話から。
ウルトラブレスレットの様にレオスパークで切断武器にしたり、注射器にしたりすることが可能。

●ウルトラマント
キングから貰ったマント
ブレスレット型になり、用途に応じて変形する。
プレッシャー星人に使用した「レオブレラ」はその名の通り見た目はただのであり、実際にこうもり傘に手を加えて製作している。
近年はこのマントを纏った姿で登場。
6兄弟のブラザーズマントより貫禄があり、元王子という設定もあって結構似合っている。

●レオヌンチャク
レオが煙突を引っこ抜き、物質変化させた武器。鎖まででてきた。
1回しか使ってない上、決め手にもならずケットル星人にあっさり壊されたが、
スチール写真が有名で格闘技を得意とするウルトラマンという印象にも合うためか、
アクションフィギュア化されるとほぼ必ず付属する、ゲームでも技として採用される等結構優遇されている。
似たような扱いの武器にウルトラマンジャックのウルトラランスがある。
後述の『セブンガーファイト』第10話でゲスト出現した際にも使用された。


ヌンチャクを使用したり戦闘スタイルが従来のウルトラマンと違い格闘技がメインなのは、光学合成の予算節約と、
放送当時に日本で映画『燃えよドラゴン』の大ヒットによりブルース・リーが流行していたためである。

レオのスーツアクターを務めた二家本辰巳氏は本来第1話での出演のみ(セブンを演じている)だったのだが、
監督の意向でレオのアクターに抜擢された。

この抜粋のためか昭和ウルトラマンでは『ウルトラマン80』と並ぶほど殺陣の評価は高い。



【シリーズでの活躍】


ウルトラマンメビウス

第34話「故郷のない男」
映画を除いた客演で、最初に人間体で登場。

「お前達の戦いは、必ず勝たねばならん戦いなんだ!」

光線技が効かないリフレクト星人に敗れたメビウスの前に現れ、彼と戦い、叩きのめした後に叱咤するなど、以前のセブンのような厳格な態度を取った。
その後、ミライの姿に戻ったメビウスに空手の胴着を投げ渡し、特訓を促す。ただしセブンと違って特訓そのものはメビウスの自主性に任せていた。
そして迎えたリフレクト星人との再戦では、当初は人間体のまま戦況を見守っていたものの、劣勢に陥ってGUYSを人質に取る星人の態度に激怒したのと、かつて救えなかった仲間や大切な人の悲劇を思い出したのか変身。
GUYSを解放すると、メビウスに加勢。二人でリフレクト星人をボコボコにした後、メビウスのバーニングメビウスピンキックと共にレオキックを放ち、撃破した。

そして人間体に戻った後はメビウスに「地球を任せられそうだ」と暖かい言葉をかけ、本編で見せたような優しい笑顔を向けた。

終盤には他の兄弟と共に太陽の復活に尽力する。

ちなみに、タロウの事を「タロウ兄さん」と呼んでいる。
同じ人間として地球を旅したウルトラマン同士、何か通じ合う物があったのかもしれない。
尚、真夏氏とかつてタロウを演じた篠田三郎氏は全く共演がないもののプライベートは仲が良く、
2013年にはBS番組の企画でウルトラシリーズについて語り合った。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

マン、セブン、タロウなどと比べると本編終了から長らく不遇の時代が続いたが、監督を務めた坂本浩一のお気に入りだったらしく、今作では重要なポジションで登場する。

セブンから、力の誘惑に囚われ道を踏み外しかけた息子のゼロを託され、境地K76星でアストラと共に彼を鍛えていた。
ゼロに過酷な訓練を課しながら本当の強さを教え、ラストバトルにも兄弟で参戦してベリュドラと戦った。

2010年代以降のウルトラシリーズの顔役とも言えるゼロの師匠に抜擢された事で、今作以降は過去の不遇っぷりが嘘のように出番に恵まれていく。


ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ

次元の狭間でニセウルトラマンとニセセブンに追い込まれたゼロの前に、キング仕様のウルトラマントをまとって登場。
ゼロとのタッグバトルで合体技を見せ、ニセ兄弟を撃破した。


ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

大きな活躍はなく、光の国にいるウルトラマンの一人として登場。
終盤ではダークロプス軍団との戦いに参戦する。


ウルトラマンサーガ

光の国のシーンで登場。
次元を超えて暗躍する敵について危惧する。
列伝で放送されたカットシーン及びディレクターズカット版ではマン、セブン、ジャック、エースと共に変身。
バット星人が繰り出した怪獣兵器タイラントと戦い、終始優勢に立ち回った後にレオキックで粉砕した。
ちなみにセブンとレオが共に戦うのは『レオ』本編第1話以来38年ぶりであり、ダンとゲンが同時に変身するのは初めて。
なお変身シーン(所謂、ぐんぐんカット)も新規で作られている。


劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

ウルトラマンキングの側近として弟アストラとともに一瞬の登場。
なお脚本では本当はキングのみの登場予定だったのだが、レオファンの坂本監督のワガママもとい意向で急遽現場で登場が決まった。
企画段階ではレオとアストラがヒカルとショウに特訓を行うという案も存在したらしい。


●ウルトラファイトビクトリー

ウルトラマンキングにヤプールの野望の阻止を命じられ、惑星グアでアストラと共に超獣軍団と戦いを繰り広げる。
最近弟子のゼロに相棒役とられがちな弟アストラとの久々の共闘が描かれており、合体技も披露した。
ウルトラマンエースのことを「エース兄さん」と呼ぶなどまともな会話は初めてだったりする。ババルウ星人の回で殺しかけたことは仲直りした模様。


ウルトラマンジード

第1話アバンタイトルにおけるクライシス・インパクトの際の回想シーンにて登場。
その後、直接登場はしていないものの主人公・朝倉リクが変身するウルトラマンジードのフュージョンライズ(所謂タイプチェンジ)形態として、
レオとその師たるセブンの力を借りた格闘形態・ソリッドバーニングが登場している。
最終回では、ベリアルに立ち向かうジードの戦いをセブンと共に光の国から見守っている場面が描かれている。
なお、この時もレオはキングのマントを羽織っており、ブラザーマントを羽織ったセブンと肩を並べていると思うと感慨深いものがある。


●ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED

第13話「受け継げ!精神!!」のゼロの回想シーンに登場、青いウルトラマントであるウルトラゼロマントを授けて去った。
ゼロ曰く「相当頑丈そうだ……これならどんな攻撃も防いでくれるだろう。俺の体を心配したのか……いや、もっと任務に励めってことだろうな」とのこと。
本人もまんざらでもない様子。


ウルトラマンZ

本人は未登場だが、ウルトラマンゼットの使用する基本形態・アルファエッジはセブン・ゼロとともにレオのメダルを使用している。
その為、ジード・ソリッドバーニング同様レオのアクションやSEも取り入れられている。
ゼロ本人は認めていないものの主人公ゼットがゼロの弟子を自称しており、一応は孫弟子ということになる。
なのでその繋がりでゼットはレオ・セブンの事も師匠と呼んでいる。


●セブンガーファイト

第10話でアクマニヤ率いる怪獣軍団に追い詰められるセブンガーの助太刀に、レオヌンチャクを引っ提げて駆けつける。
ちなみに怪獣軍団の構成員は、アクマニヤ、ケットル、ボーズ、オニオン、サタンビートルと、かつてテレビシリーズでレオと戦った面々である。


ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

タロウとゾフィーがキングの呼び出しを受け、キング星に赴いた際にアストラと共にキングの隣に控えていた。
アブソリューティアンとの衝突を危惧するキングの言葉を聞き終えるとタロウ達と共に光の国に向かい会議後にセブンに呼び止められゼロの修行に参加。
ゼロの修行が終わった直後、リブットの危機を救うために惑星バベルに向かいゼロとアストラト共にアブソリュートタルタロスと戦った。

惑星ブリザードでのアブソリューティアン達との戦闘では、旧知のレグロスとアストラと共にアブソリュートディアボロを相手取る。
レグロスからディアボロがマスター・アルーデの仇と伝えられたことで闘志を燃やし、
レグロスから託されたアルビオの力が宿ったオーブを掲げ幻獣覇王拳を発動しディアボロを打ち破った。


ウルトラマン STORY0

本編同様、獅子座L77星雲の王子として登場。
自ら人質になろうとしたり民を守るなど勇敢な性格。
マグマ星人の侵略に対抗するため獅子の瞳の力を受け入れ変身、人質になったアストラを救出するも父・アルス王が死亡。
父の意思を受け継ぎ星を守るため修行しマグマ星人数十体を倒した後、マグマ星人総統と対決し、辛くも勝利するが星が崩壊。全てを失った。

守れなかった……

父上と約束したのに…

何一つとして……

みんな消えてしまった…

父も母も…

ロン…ドリュー…

アストラ!!

ふるさとも…何もかも……

捜そう……みんなを……


◆コメットさん

タロウに続いて登場する。別人を起用した彼と異なり、真夏竜本人が演じている。
怪獣アカゴンに変貌してしまった剛少年を救う為に、次に変身すると地球から去らねばならない事を承知の上で変身。
剛少年に宇宙線を浴びせて元の姿に戻し、地球を去って行った。


【余談】

タロウに引き続き主題歌が戦闘曲として使われ、前期、後期共に頻繁に使用されている。

メビウスでの登場シーンでは前期のイントロのアレンジが使われ、ゼロのOVでは両方使われている。
光の国出身ではないためか活動時間が2分40秒(後に更に短くなり、2分30秒に)と他のウルトラマンより短い。
ただし、身体を縮小させるとさらに延長することができる(言うまでもなく戦闘能力は下がるが)。

第50話でウルトラマンキングの手で復活した際、カラータイマーの音が初代ウルトラマンと同じものに変わっていた。
スタッフのミスと思われるが、光の国のウルトラマンの命を与えられたともとれる。

NGスーツは前作のバルキー星人の元になり、(書籍によってはNGスーツを改造)。
当時の雑誌ではバルキーに似たNGスーツのままレオが地球にやってくると紹介されていた。

第10話「かなしみのさすらい怪獣」でかつてのペットであったさすらい怪獣ロンは縮小され、終盤で同名の犬がカオルに与えられるが、関係は作中では描写されていない。*2
円谷プロ監修の『心にウルトラマンレオ』では「アストラと共にレオを助けるカプセル怪獣みたいなロンが見たかった」との意見がある。

ウルトラマン80』の初期脚本におけるウルトラ兄弟に含まれていたのはゾフィーからレオまでであり、なぜか弟のアストラは含まれていなかった。

ウルトラマンマックス』第33・34話では真夏氏が演じる警官が登場。
第34話では獅子の瞳のフロップを付けていたが、たまたま撮影を見ていたファンから借りたとか。
この為、第34話ラストではおおとりゲン本人なのか曖昧な〆になっている。

タロウの光太郎役の篠田三郎とは陣中見舞いに来る程仲が良く家族ぐるみの付き合いもある。が、共演は一度もしたことがない。ちなみに真夏氏がガンを患って死にかけた際、篠田氏が必死になって病院を探してくれた結果命拾いした、というエピソードがある。


戦え!!ウルトラマンレオの歌詞の「平和を壊す敵はこの手で叩き伏せる それがレオの使命 それがレオの願い」はレオの方が暴力好きではないかと思われる怖いものである。

1984年に劇場公開された『ウルトラマン物語』はタロウが地球に来るまでのストーリーにも関わらず、レオが既に地球に派遣されている設定になっており、この場合、変身不能になったセブン/ダンはウルトラマンエースの後任として地球に派遣されたことになる。

レオ本編に登場した超能力星人ウリンガはウルトラマンゼロの幼少期の姿ではないかと言う仮説があり、これが事実な場合、師弟関係になる何百年前に戦っていることになる。


特撮「時空警察ヴェッカーシグナ」では敵組織のリーダーの護衛として、真夏氏演じる獅子皇が登場。
獅子を象った指輪で変身する。これは真夏氏の希望によるもの。
また、同作では「沈む夕日が私なら、昇る朝日も私だ!!」と叫んだり、
変身前にレオの変身ポーズ(メビウス版)を行ってから「…違う」と訂正するなど、レオネタが散りばめられている。
序盤のみのゲストだが、シグナ達より強い。

STG「レイディアントシルバーガン」に登場するボス「OHTRIGEN」の名前の元ネタ。
また、ブニョ役の蟹江敬三氏をもじったボスも登場する。

メカゴジラの逆襲に登場したチタノザウルスは劇中で突風を巻き起こす時にレオの変身ポーズに似た型をとるシーンがあるが、
これはレオと同じスーツアクターの二家元が演じている中の人繋がりである。


余談:おおとりゲンと朝倉リク

平成29年~30年に放送されたウルトラマンジードの主人公・朝倉リクだが、実は意外なほどウルトラマンレオ=おおとりゲンとの共通点が多い。
具体的には、
  • 故郷が崩壊した(L77星とサイドアース。サイドアースはキングによって再生したが、それまでの歴史がリセットされている)
  • 当初は戦いの素人
  • 先輩格の強力なウルトラマンがいるが、劇中ではまともに行動できない
  • 肩を並べる別のウルトラ戦士が後から登場
  • 逆境の中の戦い(円盤生物が来る原因だと疑われる/ベリアルと同一視される)
  • 第1話の敵との決着が第2話でつけられる
  • レギュラーの敵が社会に紛れている
  • オープニングテーマを主演俳優が歌っている
など。


アニヲタはいつも、一人で戦うんだ。

――世間体と戦うんだ。

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最終更新:2024年03月18日 20:25
添付ファイル

*1 つまりレオの孫弟子(自称)にあたる

*2 ちなみに、第49話で、美山家の門に犬を飼っていることを示すシール(門票と言われる)が貼られていることが分かる。これは、犬を飼っている家庭が市町村に届け出たり、狂犬病予防注射を行ったりした際に発行されるものなので、カオルの死後もロンが美山家で大切に育てられている証拠だと信じたい……。