ゼロの使い魔

登録日:2009/05/26 Tue 19:43:24
更新日:2024/01/30 Tue 15:07:15
所要時間:約 10 分で読めます





我が名は
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール。

五つの力を(つかさど)るペンドラゴン。
この者に祝福を与え、我の使い魔となせ。



ゼロの使い魔とは、ヤマグチノボル作のライトノベル、およびそれを原作としたアニメ。


■あらすじ

普通の高校生 平賀才人はある日突然、異世界に召喚されてしまう。
そこは科学の代わりに魔法が発達し、空には二つの月が浮かぶ異世界ハルケギニアだった。
美少女魔法使い、ルイズの"使い魔"にされてしまった才人は、ハルケギニアに起こる数々の動乱を潜り抜けながら、
「始祖ブリミル」の残した謎に迫っていくことになる。


一、二巻辺りを読むとありきたりなツンデレヒロイン萌えラブコメディのようだが、
巻を追うごとに才人が成長していく。燃える戦闘シーンはかなりの見所。

また、要所で地球の武器が活躍するのがお約束で、特にゼロ戦やタイガー戦車が活躍する戦いは人気が高い。
地球なめんなファンタジー!」

2013年4月4日、作者のヤマグチノボル氏が二年に渡る闘病生活もむなしく、41歳の若さで末期癌により逝去。
あと2巻を残し図らずも未完の作品となった。



完結編

しかし、作者の死因となった病気である癌は「余命宣告から亡くなるまでにいくばくかの時間的余裕がある」ことから、ヤマグチ自身も生きている間に自らの執筆では完結しきれないという見通しが立った時点でプロットを残し、代筆者による完結を承諾していた。
2015年6月25日に続巻が決まったとの公式発表があった。
その予告通り、2016年2月25日に21巻が発売。実に5年ぶりの新刊であるが、ファンの希望がついに形あるものとして実現することとなった。

執筆はヤマグチノボル先生公認の代筆者によるもの。
偏見を持たれたら困るということで代筆者の名前は発刊時は公開せず、あくまで「ヤマグチノボル」名義での刊行となる。

また、復活を記念してブレスオブファイア神撃のバハムートなどのソーシャルゲームとのコラボが実現。
ルイズ、才人、タバサらがボイス付で各ゲームの期間限定イベントの配信カードとして登場する。入手は困難だが、いずれも一線級のパワーカードである。
特に神撃のバハムートはグラフィックの美麗さに定評のあるゲームなのでカードイラストには一見の価値あり。


そして、2017年2月24日に最終巻が発売し、シリーズは無事に完結した。

なお、21,22巻の代筆者は2017年6月24日に発売されたメモリアルブックにてライトノベル作家の志瑞佑だったことが公表された。
(ちなみに、志瑞氏が当時執筆していた『精霊使いの剣舞』の刊行ペースが落ちた時期が本作の刊行時期と重なっており、この作業の影響だったと思われる。)
志瑞氏自身ももともと作品の大ファンであったといい、志瑞氏によると本来は才人とルイズの間に産まれた子供の話もヤマグチ氏は描きたがっていたという。


■登場人物

CV.日野聡
主人公。
地球ではモテなかったのに何故かハルケギニアではモテモテ。
神の左手「ガンダールヴ」で、あらゆる武器や乗り物を使いこなす。
何だかんだで平民→シュヴァリエ(位の低い貴族)→女王直属親衛隊副隊長兼地方領主と、大出世している。
最近はルイズがデレ始めたので、優柔不断になりつつある。

中身は割と普通の少年で普段は悪友たちと馬鹿ばかりやってる。
巨乳大好きではあるが、女の子の好みはルイズと辛い二律背反を抱えた男。

地球なめんなファンタジー」は彼の名言。


CV.釘宮理恵
才人のご主人様。貧乳その1。水瀬伊織ではない。
本名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
名門貴族ヴァリエール家の娘でありながら、全く魔法が使えずいつも爆発ばかりさせていた。
そのことから仇名は「ゼロのルイズ」。
しかし実は伝説の系統"虚無"の担い手。
代表的なツンデレキャラだが、ヤンデレと言っても過言ではな……うわ何するやめ。
「うざい」と言うのは作者公認の感想。

良くも悪くも貴族であり、選民思想で周りに喧嘩を売りまくりもすれば、ノブレス・オブリージュに則り命を懸ける事もある。
でもこれが発揮された時は大体悪い方向に転ぶのがお約束……。

彼女の名前を空で言えれば立派なゼロ魔ファンである。
余談だが、原作挿絵とアニメでは別人のように顔が違うのも有名。

  • シエスタ
CV.堀江由衣
魔法学院で働くメイド。巨乳その1。萩原雪歩ではない。
才人にベタ惚れで、甲斐甲斐しく才人の世話を焼く。
普段は大人しいが、ルイズに対して貴族と平民という身分の差を気にせず宣戦布告、
また性知識が乏しいルイズに官能小説を読ませたり胸のことをからかったりと(色々な意味で)勇敢な人。
ルイズが精神的に病んでたのを叱咤し立ち直らせた中盤以降はルイズの悪友に近い立ち位置になっている。

原作ではそばかすがあるが愛嬌のある顔立ちとなっているが、アニメでは無くなっていて普通の美少女。
同僚曰くきめ細やかなすべすべお肌らしい。
また祖父がどうやら日本から来たらしくトリステイン人と日本人のクォーターという事になる。

才人やルイズが精神的に不安定になった時は大体彼女の出番。
才人ハーレムではルイズとの関係を認めた上で、2号の座を狙う黒い人。だがそれがいい!


CV.川澄綾子
トリステイン王国の女王。巨乳その2。
ルイズの幼なじみで、昔はルイズがアンリエッタの遊び相手を務めていた。
スイッチが入った時のエロさは作中最凶。ノボルの筆が最もノるヒロイン。
正直、才人のED疑惑が持ち上がるレベルである。
ロイヤルbうわなんだやめr


CV.能登麻美子
巨乳その3にしてNo.1のおっぱい。別名・幸せ製造機。
人間とエルフのハーフで、細長い耳がついている。
ウエストウッド村でひっそりと暮らしていたが、才人たちの後押しもあり魔法学院の生徒となった。
彼女の胸はかなりの大きさで、男なら誰もがむにむにしてみたいと思うはず。
ナイスおっぱい!!
その破壊力はバスト・レヴォリューションなる新たな言葉を生み出した。


CV.いのくちゆか
寡黙な少女。貧乳その2。
読書が好きで、いつも本を読んでいる。
昔のある事件をきっかけに、キュルケと仲良しになった。
タバサとは偽名で、本名はシャルロット。実はガリアの姫様だったりする。
メガネ・読書好き・無口・やけに主人公から頼られる「こいつに頼めば何とかしてくれる」的なポジションから、
一妻多夫の某宇宙人とどことなく似ている、気がする。
正統王女→暗部仕事人→留学生→暗殺者→囚われのお姫様→浪人→女王→囚われのお姫様→一地方領主の肉布団
という波乱の人生を送る。

余談だがキュルケとニコイチで行動していることとその外見から、正体が明かされるまで女装しているショタだと思い込んでた視聴者もいたとかいう話である。

外伝「タバサの冒険」では主人公をつとめる。


  • キュルケ
CV.井ノ上奈々子
巨乳その4。
トリステインの隣国ゲルマニアの留学生で、褐色の肌が健康的なナイスバディー姉さん。タバサの親友で姉的存在。
領土がすぐ隣のルイズとは仲が悪いが別に心底嫌っているというわけではなく、むしろ高慢なルイズをからかうのを楽しんでる様子。
実際には何かとめんどくさいルイズのフォローに回ってくれてる情の深い女の子。

ちなみにT171/B94/W63/H95の超絶バディの持ち主だが、惚れやすく非常に冷めやすいという男泣かせな性格をしている。
初期は才人を落とそうと頑張っていたが最近はコルベールにベッタリで生徒と教師の関係など気にせず情熱的に迫る。
キュルケにしては珍しく冷める様子のないベタ惚れの模様。

実は生徒の中では1番常識人であるという噂も。


  • デルフリンガー
CV.後藤哲夫
才人の愛用する、意思を持ってしゃべれる剣『インテリジェンスソード』。
魔法を吸収する能力を持ち、あちこちで才人の危機を救ってきた。
軽口を叩くいいかげんな性格だが、その過去にはなにかを秘めていそう。
しかし日常場面では出番が少なく、出れる度に喜ぶのがお約束。


CV.櫻井孝宏
才人がハルケギニアに来てはじめて戦ったメイジで、後に才人の悪友に。
顔立ちは悪くないがキザでお調子者でバカの三枚目。才人と並んでギャグパートのオチ担当。
実力そのものは高くないがやる時はやるし、貴族としての責を感じているシーンも多い。

序盤での問題行動を中の人関連で弄るのはやめてあげましょう

  • モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ
CV.高橋美佳子
キュルケとかとよく一緒にいるでこはっちん。「香水」の異名を持つ。
ギーシュのガールフレンドで、作中(ある意味で)最大の事件のトラブルメーカー。
登場当初はルイズをいびって楽しむよくあるイヤなお嬢様ポジションだったがいやまあルイズもどっちかというとその系統だが
話を追うごとにお互いの彼氏がアレ、ということでルイズと悪友みたいな扱いに。


  • マリコルヌ・ド・グランドプレ
CV.時田光
飛ばない豚はただの豚。
ただし嫉妬に狂った時は周囲に恐怖を撒き散らす狂豚と化す。
俺たち代弁者。
あと途中で女に対してはMに目覚めた。


  • オールド・オスマン
CV.青野武島田敏
魔法学院の学院長。エロジジイ。
決めるときは決めるのだが、いまいち出番に恵まれない不憫な人。
齢300歳とも言われ、ゼロ魔の設定を混乱させている原因の一人でもある。
アニメ3期の後に中の人をしていたピッコロ大魔王がお亡くなりになったのでFではブロリーに代わった。


CV.鈴木琢磨
魔法学院の教師で、髪の神に見放された人。
魔法至上主義のトリステインの貴族でありながら、
魔法を扱えない人たち(シリーズ序盤は露骨に被差別民扱い)にも柔らかい物腰で接する、
恐らくシリーズ一優しさを誇る良識人。

実は作中屈指のチート人物で、ファンタジー世界の生まれにもかかわらずに地球の道具を見ただけで産業革命ぶっちぎりの発明をする。
非常に理解力に優れ地球の道具の機構を見て理を明かし応用する知恵者。
エンジニアとしては某「こんなこともあろうかと」の人にも匹敵するのではないかと思われ、
才人が気兼ねなく地球の武器や道具を扱えるのは彼あってのこと。

また才人は彼が亡くなった(実際には生きてたけど)事を聞いた時にはルイズすら近よらせず一人で泣いている。
この事からもルイズや他の生徒たちとは違う信頼や親近感を持っていた事は間違いないだろう。

また魔法の腕もトリステイン屈指の実力だが、
当人の性格と過去の出来事により余り使う事を好まず、特に他者を攻撃する為に使用する事を極端に忌避する。
ちなみに唯一本気で戦ったところをキュルケに見られてしまい惚れられた。
この際、キュルケとタバサのトライアングルメイジ二人の奇襲をも容易に返り討ちにした相手を一蹴している。
なお魔法だけでなく剣技・体術にも非常に秀でているらしい。


  • エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール
CV.井上喜久子
ルイズの姉でヴァリエール三姉妹の長女。父親似。
美人だが、別れた貴族の感想いわく「もう限界」。
しかもそれを伯爵が公爵令嬢を国の貴族が集まったパーティー会場に「もう限界」と記した手紙送り付ける形で振ったと言う中世貴族として考えれば不敬とかそう言うレベルを通り越した何かな所業をかましたにもかかわらず、
パーティー中の事件だった為ガッツリ聞いていた周囲の貴族が誰一人として彼を責めるどころかむしろ同情しか抱いていなかった程。
いやどんだけキツかったの……?
この姉にしてあの妹あり、実によく似ている。
本当の感情を表に出さず強く当たる事を是としている辺り完全に姉妹である。
あと胸が貧しいのもそっくり。
中の人は17歳教のお姉ちゃん。あらあらうふふ系のキャラが多い彼女には珍しい役どころである。


  • カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ
CV.山川琴美
ルイズの姉でヴァリエール三姉妹の次女。
母性の塊のような人で、ルイズの欠点をすべて改善して大人にしたようなかんじといえる理想的な女性。
ルイズにとって、才人に会うまでは唯一の心の支えといえる人物で、現在でもルイズは彼女にべったりである。
しかし不治の病に侵されており、自分の領地から出れないほど体が弱い。
独身なのに彼女だけ姓が違うのはこのためで、ろくに外出もできないことを憐れんだ親が分家させて、形だけでも独立させたため。
そのため、書類上はヴァリエール家の次女ではなく、フォンティーヌ家の当主ということになる。
もっともアニメ版では病弱の設定はほぼ形骸化しており、原作では出ないストーリーにも登場する。

しかしこの慈母の塊のような性格はどこで育まれたのか……母・姉・妹の三人とは見事に性格が異なっている。


  • ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド
CV.志村知幸
The.かませ犬。才人のライバル的ポジションになるかと思われたが、そんなことはなかった人。
ちゃっかり1巻に出た土くれのフーケと腐れ縁となったおり肉体関係を持ってる役得な兄ちゃん。
ルイズとは親同士が決めた許嫁であったが、ルイズとの歳の差は10歳。
婚約が決まった時にはワルド16歳、ルイズ6歳。…社会制度を鑑みればおかしくはないが…


  • アニエス・シュヴァリエ・ド・ミラン
CV.根谷美智子
アンリエッタの親衛隊であり全員女性で結成された『銃士隊』の隊長。
メイジを除けば作中最強クラスの人物であり、才人に剣術の指南などをした。
自他共に厳しく、重い生い立ちをしているために彼女が出るとシリアス展開になりやすい。
しかしアニメ版では(中の人の演技もあってか)ややキャラ崩れしており、顔芸やギャグシーンが増えた。
なお、事務仕事は苦手で、特にアニメ版では何度も管理体制の不備で危機的状況を招いてしまった。

  • ミシェル
CV.石松千恵美
銃士隊の副隊長。アニメ2期のオリジナルキャラクター。
アニエスに輪をかけて気が強く生真面目な女騎士。特に才人とは仲が悪い。
実力もあり、アニエスからの信頼も厚いが、反面生き急いでいるような余裕のなさもある。
中盤、学院で起きた事件の捜査を始めるが……
モット伯ほど使いやすい設定ではないからか二次創作での出番は少なめ。だが登場した場合には重要キャラ化する場合もあったりもする。
ちなみに銃士隊はアニメ・原作含めても名前ありのキャラはアニエスとミシェルのふたりしかいない。

  • ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフ
CV.辻あゆみ
ルイズたちの進級後に入学してきた一年生の少女。
国内屈指の資産力を持つクルデンホルフ家の令嬢であり、ギーシュの実家らは借金をクルデンホルフ家に背負っているので上級生らも頭が上がらない。
性格は典型的な高飛車なお嬢様で、ティファニアに因縁をつけて彼女を異端審問にかけようとしたがルイズに異端審問の資格を持っていないことを看破されて追い詰められる。
しかし孤立したところをティファニアに「お友達になりましょう」と呼びかけられたことで涙を流しながら彼女と和解。
その後はティファニアにすっかり懐いてしまい、ティファニアが辟易するほどべったりされている。

  • ジョゼフ1世
CV.小杉十郎太
原作後半にいたるまでの才人たちの宿敵と呼べる人物。
大国ガリアの国王であり、無能王と世間からは呼ばれているが、
実は悪魔的な策謀を張り巡らす知者であり、劇中の多くの事件が彼の差し金によるものである。
戦術的な思考を超えた複数の国家を巻き込む遠大な戦略を練っており誰も策謀その物を気づけなかった。
だが、彼自身に野心や欲望といったものはなく、その動機は過去に起こしたある事件でうしなった「あるもの」を取り戻すためでしかない。
そのスケールは暇つぶし同然に国家間の戦争を起こすほどで、
しかも非常に周到に行動するために、才人たちも彼が黒幕だと知ったのは中盤に入ってからだった。

  • シェフィールド
CV.勝生真沙子
ジョゼフに仕える虚無の使い魔ミョズニトニルンで、あらゆる魔道具を自在に操れる能力を持つ女性。
主人であるジョゼフに絶対の忠誠を誓っており、彼のためであればいかに非道な行為でも平然と行う冷酷さを持つ。
序盤から中盤までの事件のかなりの割合が彼女が策動して起こしたものである。
シェフィールドというのは偽名であり本名は不明。東方の神官の出身であるらしい。

  • ヴィットーリオ・セレヴァレ
CV.立花慎之介
ブリミル教の総本山、ロマリア皇国の教皇。神官ジュリオ・チェザーレの主人でもある。
決して悪人という訳ではないのだが、ブリミル教の悲願のためなら手段は選ばない本質的には冷酷無比な人物。
原作後半からの数々のえげつない策謀や最終目的から一時期彼がラスボスになるのではとも噂されていた(実質ラスボス的な存在ではある)。
なお、ブリミル関連の設定には数多くのきな臭い謎や矛盾が見受けられている。

  • ジュール・ド・モット
CV.松本保典
トリステイン王国の貴族。アニメ1期のオリジナルキャラクター。通称モット伯。
美少女の使用人を集めてはいかがわしいことをさせている、という典型的な悪徳貴族。
しかし話せばわかるところもあり、善人とはいえないが悪人とも言い切れない面もある。
二つ名は『波濤』。なにげにメイジとしての実力は作中屈指の高さを持つ。
二次創作では頻繁に登場し、悪役キャラとしてかませにされるが、ギャグ色の強い作品ではただのエロオヤジとして笑いを取りに来る。


  • エンシェントドラゴン
アニメ版におけるラスボスで原作には登場しない。
エルフの伝説における大災厄そのものであり、ハルケギニアを滅ぼすために暴れまわる。
シルエットはオーソドックスなドラゴンであるが、冷えた溶岩のような外皮から赤い肉体がところどころ見えているなど禍々しい姿をしている。
例えるならばシン・ゴジラの第四形態そのままである。強さは比較にもならないが……
飛行能力と口からのブレスのほか、野生のドラゴンや竜騎士のドラゴンを洗脳して手駒にする能力も有している。
ハルケギニアの武力では歯が立たない相手だったが、才人が自衛隊から持ち出した戦闘機のミサイルで大ダメージを受けるなど、
地球のレベルからしたらたいしたことはなく、ぶっちゃけ『ス●イヤーズ』や『フェア●ーテイル』の世界だったら2ページでやられてそうな敵である。
まあ水爆食らったりマグマの中で水泳したりするような怪獣たちと日常的に戦っている某島国の基準がおかしすぎるだけかもしれないが。


余談

登場人物の多くは17~18世紀のフランス革命前の歴史上の人物から名前が取られている。
地名もまた同様*1であり、世界史専攻した学生ファンは教科書をめくってるだけで楽しめる事であろう。

作者ことヤマグチノボルも相当な変態であった。
まあ本業はエロゲのシナリオライターであるし、
本作の執筆動機も「ハリポタのハーマイオニーたんに詰られたい踏まれたいハアハア」だったらしいことからも納得である。

あとがきにもよくそれが滲み出ており、初期は"ややおかしい人"レベルだが、だんだんと"ただの変態"レベルになっていく。
「ハムラビ法典! ハムラビ法典! ハムラビ法典!」
「ヒアイズファンタジーワールド! ヒアイズファンタジーワールド! ヒアイズファンタジーワールド!」
「と ま っ て い る」


ルイズたんのコピペは一度は目にした事があるであろう。
ルイズへの愛を最大限に叫んだ気持ち悪いコピペである。



■アニメ版

アニメ版は4期まで放送。
こちらは途中から原作とは異なるストーリーではあるが、
ラノベアニメによくある「続きは原作で!」とか「俺達の戦いはこれからだ」エンド等ではなく綺麗に完結している。


○ゼロの使い魔(第1期)

2006年7月~9月放送。全13話。
監督:岩崎良明

物語開始からルイズの虚無魔法覚醒までを描いたストーリー。
ただし、本来この先のイベントがフライング的に盛り込まれている。
オリジナルストーリーとしてモット伯編がある。
また、ルイズは原作では召喚台詞を言っておらず、有名な「この世のどこか~」の文句はアニメ発祥である。


○ゼロの使い魔~双月の騎士~(第2期)

2007年7月~10月放送。全12話。
監督:紅優

アルビオン戦争終結までを描かれている。しかし戦争の描写の大半が割愛されてしまっている。
オリジナルストーリーは1期よりも増えた。また、準レギュラーのオリジナルキャラクターとして銃士隊副長のミシェルが登場する。


○ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~(第3期)

2008年7月~9月放送。全12話+OVA1。
監督:紅優

タバサ救出までをなぞる。本作は原作にやや忠実でオリジナル展開は少ない。
その代わりにOVAは完全オリジナル。
キュルケたちが精霊魔法を使ってしまい、DVDで修正されたことが地味に有名。


○ゼロの使い魔F(第4期)

2012年1月~3月放送。全12話。
監督:岩崎良明
シリーズ構成にヤマグチノボルが参加。

アニメ最終作。原作が未完のために大半の伏線が未回収であるが、仕方がないことであろう。
オリジナルのラスボスとしてエンシェントドラゴンが登場。


いずれの作品もOPはICHIKOが、EDはルイズ名義で釘宮理恵が担当している。



◇ゲーム版

恋愛アドベンチャー

○小悪魔と春風の協奏曲(2007年)
○夢魔が紡ぐ夜風の幻想曲(2007年)
○迷子の終止符と幾千の交響曲(2008年)

※いずれもPS2対応。
オリジナルキャラクターの春奈に人気があり、二次創作作品でもちょくちょく登場することがある。


SRPG

超ヒロイン戦記(2014年)
クロスオーバー型ゲームで、一言で言えば『美少女アニメ版スパロボ
ゼロ魔からはゼロの使い魔Fが参戦した。
ただし、ゲーム本体としての出来は悪くないものの、参戦作品が一部を除いてマイナーなものやブームを大きく過ぎたものが多く
発表当時はガンダムマジンガーもいないスパロボ」「有名どころにオファーを断られまくった余りものの寄せ集め」などと呼ばれた。
使用可能キャラはルイズ、シエスタ、ティファニアの三人。
しかしルイズはエクスプロージョン一辺倒であるし、シエスタもティファニアもバトル向けキャラではないため戦闘シーンはかなり違和感がある。
PS3及びPSVITA対応。


◇二次創作

ラノベ原作の二次創作作品は数多いが、ゼロの使い魔はその中でも特に二次ssが多く作られた。
理由は、人気作だったということも当然であるが、当時はまだ異世界転生ものが決してメジャーなジャンルではなかった*2ため、
非常に二次創作に持って行きやすい設定だからということが大きい。
小説投稿サイトで二次創作が可なところでは、ほぼ確実にゼロの使い魔の検索欄がある。
しかし、貴族主義で平民が圧迫されているという世界観や、ルイズの性格に対してのアンチも多く、
一時期はただ単にメアリー・スーをするだけの駄作が氾濫し、原作を読んでいないけどルイズが嫌いですと公言するような
恥知らずな二次作家が溢れたせいもあって、二次創作小説の衰退、投稿サイトの規制強化につながった面も忘れてはいけないだろう。
現在では、極端なヘイト作品はおおむねの投稿サイトで規制されるために落ち着いており、全盛期ほどではないが
作品は増え続けている。


神聖で美しく、強力なアニヲタ民よ!
私は心より求め、うったえるわ。
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最終更新:2024年01月30日 15:07

*1 トリステイン⇒北フランス、ガリア⇒南フランス、ゲルマニア⇒ドイツ、アルビオン⇒イギリスがモデルと思われる

*2 アニメ放送当時、このジャンルで有名だったのは『聖戦士ダンバイン』『ゴッドマジンガー』『魔神英雄伝ワタル』『天空のエスカフローネ』『魔法騎士レイアース』など、メイン視聴者層がまだ生まれているかどうかすら怪しいほど古い作品ばかりであった。ていうかロボット物ばっかりだな。