アブラム・メサム(終わりのクロニクル)

登録日:2011/09/11 (日) 20:41:14
更新日:2022/03/23 Wed 13:18:43
所要時間:約 3 分で読めます




アブラム・メサムとは川上稔著〈AHEADシリーズ〉『終わりのクロニクル』の登場人物である。

日本UCAT実働部の隊長。


ハイレベルな“変態の巣窟”であり、そして倫理感染して言語を狂わせる“全竜交渉部隊菌”を撒き散らす日本UCATでの貴重な常識人
大変貴重な常識人
外道な成分もない。

足を止めたら電撃ボンバー17回の大城・一夫に道を譲らなかったりしたが、それは仕方ない



かつて概念戦争にて9th-Gを滅ぼし、そのことから『八大竜王』の一人に数えられているが、本人はそれを『偽りの身』と自称している。(それ故に『本当の』他の八大竜王のことを語るのは嬉しいと言っている)
老兵である現在もその巨躯と武術の冴えは健在。
米国UCATとの抗争では概念核兵器:B−sp(ベスプ)をもって瞬く間に機竜を撃破し、各G残党を纏め上げた反UCAT組織“軍”の襲撃時には総大将ハジと交戦。一度は敗れるも、負傷したまま再戦。佐山・御言ハジ撃破に助力した。


没落しかけた名家の盲目の女性『アルナズ・メサム(旧姓:サハン)』と婚約しており、夫婦関係は良好。




以下ネタバレ
















○『偽りの八大竜王』



サルバは死んだ。アブラムは生きている。それだけのことだ」



その正体は9th-Gの王『サルバ』。
Low-G侵攻の際に、彼の和平政策を嫌った家臣に謀殺されかけ負傷。死を覚悟していたがその時調査に来ていた医療兵“アブラム・メサム”によって救われる。

しかし『本物の』アブラムは9th-G崩壊の戦争で死亡。だが何を思ったのかサルバはアブラムの名を受け継ぎ、聖槍ビルマーヤを持って大機竜ザッハークを破壊。概念核をLow-Gに持ち帰り9th-Gを滅ぼした。



「私の許にやってきたのは体格の大きな、手指も太く硬い戦士でした。私の兄など及びも付かぬほどの。別人だと解りましたとも」
「しかし彼は言いました。彼のために持っていた小刀を掴んだ私の手を抱え、膝をつき、赦してくれと言いました。いえ、……私を前にして、彼は震えてすらいました。じっと、叱られるのを恐れる子供のようにして」



この後『本物のアブラム』のあとを追って自ら命を絶とうとしていたアルナズの元に訪れ、彼女を妻として迎え入れ“本物のアブラムが生きていれば有ったはず”の幸いな生活を与えた。

だがこの『サルバという役割を放棄する』に等しい行為は、9th-Gの大将軍ハジとの間に深い禍根を残すことになる。



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最終更新:2022年03月23日 13:18