幽霊

登録日:2012/03/31 Sat 17:39:39
更新日:2023/12/05 Tue 15:25:27
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それは
“最強の地縛神”



それは
“生命の究極なる姿”



我々が辿り着いた
“大いなる萌え”



その名は


幽霊王

ジェ・・・すみません真面目に解説します







幽霊




ユーレイ。それは人間(または動物)の後、霊魂が現し世に残ったものとされる。


タチサレ…ココカラタチサレ….

なお同義語の「おばけ」は霊魂だけでなく、広く妖怪変化の類も含む。


英語ではゴースト(ghost)。実体のないものはファントム(phantom)とも。
またおばけに対応するものはスペクター(specter)。

中国では鬼(グイ)と呼ぶが、こちらも不可思議な霊性全般を指す。



【発生】


多くの宗教において、人は死ぬと精神を司る霊魂が抜け、彼岸や神の御許、または祖霊など、「あの世」と言われる場所に旅立つとされる。
神道的には「魂は陽に属し天へ帰し、魄は陰に属し地へ帰す」と表現する。
しかし、なんらかの理由で霊魂が現し世に残ることがあり、これが「幽(かそ)けき霊」、すなわち『幽霊』となる。

幽かな存在ゆえ、通常は見えないのだが、心霊写真など、なんらかの切っ掛けで見えるようになることがある。


現し世に残るのには主に二つの理由がある。



①死を自覚していない

いわゆる浮遊霊など。
事故や災害、ピンポイントに原爆などで突発的に亡くなった人がなりやすいとされる。
死んだことに気付いていないのでそのまま生活サイクルに戻るが、格段に思考が低下しているのか同じ道筋を定期的に辿ったりすることもある。
自殺した場合、自分が死んだ自覚が持てず、死にたいあまり延々と同じ方法での自殺を繰り返す、救われない幽霊もいるという。
自分の死を自覚すると成仏(昇天)する傾向にあるが、中にはそのまま悪霊に移行するものもいる。


②なにか未練がある

一般に幽霊といえばこっち。
思い残したこと、恨み辛み、心配事があってそれを果たすために残っている。
土地に未練があれば地縛霊、憎悪など感情に縛られれば念縛霊、誰かを守りたいと憑いていれば守護霊と呼ばれる。

目的を果たせば成仏するが、そもそもが感情の塊のようなものなので一気に悪意に傾いてそのまま悪霊・怨霊化することもある。

基本的にマイナスの精神エネルギーなので、霊視能力がなくても鬱寄りの精神状態だったり精神的な波長が合うと視えたりする。
しかし、視えたことを口にする、じっと視続けるなどして幽霊に『視えた』ことが知られてしまうと、
自らを強く存在させようとして幽霊が寄ってくるといい、基本的には視えても無視する、気付かなかったふりをするのがよい。



【悪霊】


文字通り悪い霊。
人に害をなす霊のこと。


先に挙げたように、霊が残るのは未練によるところが大きい。
そうして未練に引きずられている間にフラストレーションが蓄積されていくうち、主客転倒して害意をばら撒くことを目的にしだすと悪霊と呼ばれる。


すごく分かり易く表現すると

「アイツに殺された~、うらめしい~、取り殺してやるぅ~」

「よっしゃ終わった。でもなんかまだ物足りないなー。あ、なんか暗いやつがいる。取り憑いてみるか」

「あーイライラする~。もう生きてるヤツみんなうらめしい。手当たりしだい取り憑いて不幸にしてやる~」

こんな状態(一例)
こうなるともう専門家に頼んで祓ってもらうしかない。

このような特性から、RPGではアンデッドに分類し、魔法攻撃の耐性や弱点ゾンビと共通することが多い。



【対策】




近寄るな。以上



……といいたいが、実際そうもいかない時もあるので、幾つか紹介しておく。


①近づかない

いわゆる心霊スポットなどには行かない。
真新しい事故現場くらいならまだしも、古戦場や古くから伝わるその手の場所は長い年月や噂の蓄積によってとんでもないモノがいることがある。
ただ、心霊スポットでありながら観光スポットでもあるという場所も中には存在し、知らずに観光にいって心霊体験をしたなんて話もある。

また、幽霊のあの世への通り道である『霊道』が通っている場所にも(当然ながら)幽霊が集まりやすいので、
そのスポットが通勤ルート上にあるケースなど、回り道をする等の対策で避けられる場合は、なるべく避けた方が良い。


②無視する

霊は自分が視えると判るや否や、憑いてくる。
認識できる相手の方が精神的に追い込みやすいことを知っているのだろう。
また、自身を認識できる者を頼ろうとして近づいてくるとも言われる。

とにかく無視。スルー。話しかけられても返事をしてはいけない。目も合わせない。


③塩や灰を撒く

霊は精神的なものなので、概念的なものが有効。
古くから清めの効果があると伝わる塩や灰を撒くことで穢れを払う。


④聖水・香油など

同上。
西洋の悪魔憑きならこっちが有効。


⑤供養する

祟りの場合、祭り上げることで宥めすかす。
野ざらしにされた死体を葬ったり、墓前で心から反省することで未練を晴らす。


⑥護符を使う

お守りや破魔矢、数珠、十字架、メダリオンなど。
霊を寄せ付けない簡易的な結界のようなもの。

あまりに強力な霊だと壊されて終わりだったりもする。


⑦修行して祓う

「破ぁーーーーー!!」
寺生まれってすごい。改めてそう思われるかもしれない。


とりあえず殴る

稀に何とかなる。あと気合い。
おっぱいやまんまん、お尻を触っちゃうのもありかもしれない。


御無礼

麻雀で解決。
むこうぶちってすごい。



【否定意見】


と、ここまでは『霊がいる』という前提で話してきた。
しかし、確固たる科学的根拠はないため、「♪おばけなんてないさ」や「幽霊なんか信じるのは小学生までだ」と否定的な意見を述べる人も多く、
そういう否定意見にはシビアかつ現実的な指摘が目立つ。
きっちりとした否定意見はなくとも、「現代の科学では証明できない」「非科学的でありえない」と断ずる否定寄りの人は多いだろう。

しかし、世の中には少なからず今の科学では解明できない事象があるのもまた事実であり、
また、こういった「現代の科学では証明できないもの」を「非科学的」と断ずるのは間違いである。
そもそも科学というのは『再現性のある現象に対して様々な仮説を検証して、その条件などを究明するもの』であり、
幽霊に限らず、再現性のないものは対象外とするしかない。
つまり、存在しないことの根拠付けに『科学』という言葉は使えないのである。
例え宇宙の果てまで確認しても幽霊らしきものが見つけられなかったとしても「この宇宙の物質領域にはいない」というのが限界で、異なる領域や次元に存在しない証明にはならない。
「検証しようもないものを非科学的と決めつける」こともまた非科学的であるという点には注意が必要である。
ただし、根拠が皆無にもかかわらず幽霊や霊界の存在を断言する科学を装ったオカルトも少なくない点には注意が必要。


主な否定意見は次の通り


①単なる見間違い

♪寝ぼけた人が見間違えたのさ
「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」
一瞬の見間違いや、精神的に暗いせいでそれっぽく感じてしまっただけ、という意見。

人間を含めた動物には同族の姿形を他の視覚情報より優先して認識する力がある。
人の形っぽいものだったり、点が三つくらいあればそれを人として認識できちゃうのだ。
これが幽霊の正体であるとする声も根強い。

 ∵ ←こんな点の集まりがまえだ…人の顔に見えるのもその力のおかげである。

そしていわゆる幽霊に敏感という人たちは絵が上手かったり空間認知や視覚認知に長けている、もしくはその真逆と非常に極端なことが多い。


②生体エネルギーの残留

完全に否定はしない、科学的な仮説。
人間の体内電流など、なんらかのエネルギーが残っているとするもの。
霊子やら現在は解明出来てない未知の原素粒子的な何かが影響している、という仮説も存在したりする。
何かしらの情報を、脳が視覚情報として受け取ってしまった可能性もある。
人間が視認する情報は脳が処理を施した結果「そう見えている」ものであるため、上記の体内電流などを脳が視覚情報だと誤認してしまえば「霊が見える」状態になりうる。


③人間以外の幽霊は殆ど見られない。

生物学を前提にした考えで実際、幽霊の目撃例は人間が大半を占め、人間以外の生物の幽霊の目撃例は少ない。
一応、小動物などの幽霊を見たという意見はあるがやはり少ない。
「動物の大半は人間情念がないから霊になれない」などの比較するという否定意見への反論もあるが情念で現象を引き起こすのは不可能。
そもそも人間を基準に判断するのが的外れであり、冷静に考えてみると地球上の生物は人間だけではないので霊的なものが存在するなら動物などの幽霊だっていてもおかしくはないだろう
ただし霊的な存在になることを生物学での進化(代謝をよくする為に実体のない幽霊に進化したなど)として捉えることはでき、
魚が進化して陸に上がる、陸上の生物に飛行能力が身につくなどの例から、実体のある生物が実体のない幽霊に進化というのもあまり違和感がないように見える。
仮に幽霊が存在するなら考古学者であれば霊能者を使って古代文明や恐竜を調査し研究していた例も公開していないだけでいくつかあった可能性もある。

④捏造

怖がりな人を驚かすために誰かが作った、もしくは売名のために捏造したという意見。
実際、やらせや捏造が行われている事も珍しくなく、根も葉もない噂である事もしばしば。


⑤プラズマ

「今日からキミのあだ名はプラズマでやんす」


余談

アニヲタならば、妄想スキルを使って萌えさせるのが一番健康的か。
こちらも参照→幽霊(萌え属性)

なお、日本では怖さもあって幽霊などを忌避する傾向が強いが、国によっては幽霊に対する考え方が異なり、
例えばイギリスは幽霊が出ると忌避するどころか嬉々として人が見物に訪れるそうで、幽霊を見るための(心霊スポットなどを回る)ツアーなどがあったり、
「出る」と噂の建物が、見学どころか泊まることができたりもする。
前入居者が死亡した所謂事故物件も、日本では幽霊などが出なくても値段が下がるが、イギリスのようなお国柄ではむしろ「出た」ら値段が高騰する他、
「世界一幽霊が出る村」としてギネスに認定されたプラックリー村*1などもある。


余談だが、四国R-14(水曜どうでしょう内で放送されたドラマ)を最後まで見ると、幽霊に対する考え方が変わるかもしれない。

































追記・修正は幽霊と仲良くなってからお願いします。

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最終更新:2023年12月05日 15:25

*1 あまりに「出る」ので住人はすっかり慣れきっているそうだが、危険な幽霊も存在するらしく、例えば村にある教会には夜決して近づくなと住人に警告されたなんて話も。