志麻賀津紀

登録日:2012/06/15(金) 13:44:25
更新日:2023/08/16 Wed 23:38:42
所要時間:約 8 分で読めます




−ただ、今はこうしていたいです−



key制作のゲーム「CLANNAD」に登場するサブキャラクターの1人。
サブヒロインである相楽美佐枝の個別ルートにて彼女の過去のエピソードで登場する。
CV:朴ロ美


美佐枝さんの過去のエピソードは彼の視点で進んでいくため立ち絵が存在しない準主人公に近い存在であったがアニメにてその容姿が判明した。







…うん、なんというか京アニは気合入れすぎだ。画像ではわかりにくいかもしれないがその小動物的な容姿は全国のショタコン大歓喜である。
因みにタグに男の娘とあるがこれは劇中のイベントにて彼が女装をさせられた為。当然京アニはそちらの姿も登場させましたがなにか?




ぶっちゃけ他のメインヒロインより可愛いんじゃないか?



引っ込み思案で大人しい性格であり、事あるごとにごめんと謝るような気弱な性格。また回りくどい事も苦手で思ったことを素直に言う。
押しが弱く周りに振り回されてばかりで作中でも美佐枝さんの友達であるサキとユキにもちょくちょくからかわれていた。
女装イベントもその2人が原因。ある意味GJである。



昔病院で入院生活を送っていた頃に美佐枝さんと出会い、その時に元気づけてくれたおかげで退院することが出来た。
その恩返しをするために美佐枝さんの下に姿を現す。
しかし、元々面倒見の良い性格である美佐枝さんは何の気なしに行った親切にすぎなかったので彼に会うまではそのことを忘れていた。
おまけに再会した時美佐枝さんは片思いの男子生徒である五十嵐に告白しようとする途中であったのに、
彼の登場で五十嵐に美佐枝さんの彼氏と勘違いされてしまい、
怒った美佐枝さんに首を絞められるというあまりよろしくない再会になってしまった。


それでも志麻君は美佐枝さんへの恩返しとして、何でも願いを叶えることが出来る光が入ったお守りのことを話し、
美佐枝さんに何か叶えたい願いは無いかと聞く。
が、美佐枝さんは元々その手のロマンス話はあまり信じないタチであり彼に告白を邪魔されたのもあって、
「即刻消えてほしい」とか「ジュース買ってきて」とか適当なお願いばかりを頼んでいた。

それ以降、志麻君は美佐枝さんの真剣なお願いを聞きたいがために毎日のように学校の校門にいるようになる。
一歩間違えればストーカー紛いのその行動に美佐枝さんも呆れ、会う度に首絞めやドロップキックを行うも、
雨の日ですら傘も持たずに待ち続ける志麻君のことを段々放っておけなくなってくる。


ある日、志麻君がいつものように校門で美佐枝さんのことを待っていると、美佐枝さんの片思いの相手である五十嵐が現れる。
彼は志麻君が美佐枝さんと仲が良さそうな男友達だからという理由で、
「自分には既に彼女がいるから美佐枝さんの気持ちに応えることは出来ない」ということをそれとなく伝えてほしいと頼まれてしまう。


美佐枝さんに恩返しするどころか、不幸を届ける疫病神みたいになってしまった志麻君はすっかり落ち込んでしまう。
そんな中で美佐枝さんが現れ、落ち込む志麻君に優しく自分に相談するように持ちかけ、持ち前の勘の良さで全てを見抜いてしまう。


「恋でもした?」

「あんたの恋してる人には、好きな人がいるのね」

「それで、その相手にはその気がない、あるいは、彼女がいる」

「それを伝えてくれって、頼まれたのね」


そして何も知らない美佐枝さんは志麻君のことを思ってこんなことを言ってしまう。


「普通の男なら、それって、逆に喜ぶことよ?」

「失恋のショックを抱えて」

「そんな時、その子のそばにいて慰めてあげたら、その子、あんたのことを選んじゃうかもよ」

「そう考えると、ほら、悪いことじゃないと思えない?」


全て落ち込む自分の為に善意で言ってくれている美佐枝さんの言葉に耐え切れなくなり、志麻君は思わず声を張り上げて叫ぶ。


「思えるわけないよっ!!」


そして運命の悪戯とは残酷な物で、直後に2人は彼女と肩を並べて歩く五十嵐の姿を発見。
全てを悟った美佐枝さんは呆然とし先程までの自分の言葉を思い返して自嘲気味に呟く…


「あたし、馬鹿だ…」




直接原因が自分ではないとはいえ結果的に美佐枝さんを傷つけてしまったと思い込む志麻君は美佐枝さんに嫌われてしまったと思い込むようになる。
そんな彼をサキとユキの2人が後押しし、美佐枝さんと2人きりのシチュエーションを演出。
2人の入れ知恵は全く役に立たなかったものの美佐枝さんに促されて志麻君はありのままの言葉を伝える。
美佐枝さん本人が言ったように失恋直後に優しくしてくれた志麻君に惹かれ、2人は晴れて恋人同士となり唇を重ねる。



その後もサキとユキも交えて、志麻君と美佐枝さんは騒がしくも楽しい充実した日々を送っていく。
生徒会長して働く美佐枝さんを見てみたいという彼の要望に答える為、女装して学校に潜入したりもした。
(因みにこの時、若かりし頃の公子さんや芳野さんが登場している)


そんな日々を続けている内に志麻君は光の玉の約束を忘れてしまう。
ふとした拍子で思い出したが、なんと自分の持っていたお守りの中にある筈の光の玉が無くなってしまっていた。
気にせず美佐枝さんは「今が楽しければそれでいい」と答えてくれるが志麻君は納得いかず、願いを叶えるのは自分の使命なのだと語る。
その使命が誰がいつ何のために与えたものなのかもわからないまま…


以下、重大なネタバレ含む。

















志麻賀津紀という人物はとっくの昔に亡くなった故人であり、志麻君は彼を演じていただけにすぎない存在であった。


正体は志麻賀津紀の飼っていた猫。彼の初恋の相手である美佐枝さんの願いを叶えるために光の玉を与えられ、願いを叶えてあげるように頼まれていた。
猫である志麻君が人として存在している時点で願いの成就が始まっていたので、お守りの中の光が無くなっていたのもその為。
つまり志麻君が人としていられるのもその使命が存在しているからであり、美佐枝さんが願いを言ってしまったその時には…


志麻賀津紀の母親に会った際に全てを思い出し、美佐枝さんに恋をしてしまった。
人の温もりなんか知らなければ良かったと後悔するも、使命を果たす為に美佐枝さんの下へと向かう。


原作、アニメではその後展開が少々異なり、原作では創立者祭前の学校で、アニメでは秋祭りのデートの後、遂に美佐枝さんの願い事が告げられる。その内容は…
(★マークはアニメ版の追加セリフ)


「志麻くん…」

「ずっと、いつまでも…あたしのことを好きでいてください」

★「それが…あたしの願いです」







美佐枝さんのその告白に志麻君自身もやっぱり美佐枝さんが好きであったことを再認識し涙を流す。
しかし…美佐枝さんのその願いは、願いを聞き入れ使命を終えてしまった志麻君にとっては叶えられないものとなってしまった。
そのことを最後まで悔やみながらも、志麻君は人でない身でありながら自分を愛してくれた相良美佐枝という女性に感謝しつつ、彼女の前から姿を消した…





「美佐枝さん…」

「本当に…本当にありがとう」

★「さようなら美佐枝さん、僕はあなたを一生好きでい続けます…」





事情を知らない美佐枝さんはその日以来姿を消した志麻君にフラれてしまったと思い込むようになり、
その心の傷から新しい恋をすることが出来ずに月日が流れ、光坂高校の寮母となって現在に至る。そんな彼女の傍らには1匹の猫がいた。


以下、更なるネタバレ。
















実は美佐枝さんについて回っていたその猫が、志麻賀津紀が飼っていた猫、つまり志麻君であった。
彼は使命を終えて猫に戻った後もずっと彼女の側にいたのだ。そして原作では創立者祭、アニメでは秋祭りの日に美佐枝さんと対面し
事情を全て察していた朋也の口から、志麻君のメッセージが告げられる。


原作:創立者祭に一緒に来るという約束、それが叶って嬉しい。 
アニメ:お祭りの時最後まで一緒にいられなくてごめん。


その言葉に美佐枝さんも全てを確信し、猫になった志麻君と向き合う。何年もの長い月日を経て、2人は本当の意味で再会したのであった。



「ネコとデートする約束なんてした覚えないんだけどね…でも今日は遊んでやるか」

「本当…世話のかかるやつだわ」





奇跡は何度も起こりはしない、人間だった頃の志麻君にはもう戻れないかもしれない。
それでも、2人で楽しく過ごしていたあの日々は志麻君にとっても美佐枝さんにとっても決して無駄な物ではなかったことは確かであろう…








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最終更新:2023年08月16日 23:38