ネモ(MS)

登録日:2012/03/05 Mon 08:08:38
更新日:2023/10/20 Fri 00:08:48
所要時間:約 4 分で読めます





好きな量産型MS?

そりゃあなんていったってあの緑色のアイツでしょ…
ザクじゃぁないよ、質素なデザインに隠されたあのカタログスペックの高さはもうダンチ。

ジェガン?あの機体も良いがアレにはアンクルガードが無いからNOだね。






ネモは、機動戦士Ζガンダムに登場するエゥーゴ所属の量産型MSである。



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●スペック

形式番号:MSA-003
全高:18.5m
重量:36.2t(55.6t)
出力:1620kw
推力:72,800kg
開発:アナハイム・エレクトロニクス(AEアンマン工場製)

武装:
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
専用シールド
シールド(ジムⅡのシールド)
ジム・ライフル
90mmマシンガン
ブルパップマシンガン
170mmキャノン

主なパイロット:
エゥーゴ一般兵
トリントン基地一般兵
ダカール防衛隊
カツ・コバヤシ
ファ・ユイリィ
ヒルデガルド・スコルツェニー
ロザミィ
ユージ・アルカナ



●開発経緯


グリプス戦役開始直前~


着々と迫るティターンズとの本格的な武力衝突へ向け、
グリプス戦役勃発前において既に旧式化していたジムⅡ、高性能と引き換えに生産性に難があったリック・ディアスの間を埋めるエゥーゴの主力機開発が始まった。
当初エゥーゴでは、高性能量産機と安価な中庸機を組み合わせて運用する、
いわゆる「ハイ・ロー・ミックス」運用が考えられていた。
本機ネモはマラサイと共に運用しその「ロー」の部分を担う機体として開発された。
また本機はある意味「百式(デルタガンダム)におけるジム的存在」の機体なので実際に関係性が高いのは百式の方でリック・ディアスとの関係性は薄い。
更に言えば元々リック・ディアスとの関係性が強いのはマラサイの方である。

しかし、流石は変態企業アナハイムである。
支援機だからといって手を抜く筈が無かった。

  • ジム系の機体としては初の全ガンダリウム合金製装甲*1
  • ジム系では珍しいジオンの技術を導入
  • 同じく初の全ムーバブル・フレーム*2
  • 高性能機であるジム・スナイパーⅡの機体構成を踏襲することで、大出力バック・パックや脛部のベクタード・スラスターによる高機動性確保
  • 衝撃などに強い機体構造
  • 新兵も容易に動かせるマイルドな操縦性*3
  • Ζ計画を含めたアナハイム社規格の武装や連邦軍規格の武装の殆どを装備することが可能
  • 百式&リックディアスのデータを利用((百式は同じアンマン製の為データ転用が容易であった))し各部の性能向上
  • ガンダリウム合金製を使っていながら優れている生産性
  • 最小限の改修で宙間戦から寒冷極地や熱帯湿地など多様な地上環境重力下での戦闘にも難なく対応可能な多環境適応性*4
  • 追加装備を受け入れる十分な拡張性
  • ジオン系、連邦系のモビルスーツの修理に代用可能な部品を使用
  • ジェネレーターは性能に比して安価かつ生産性・安定度が高い物を使用
  • 内装の徹底的ユニット化によって整備性の大幅な向上

と、量産機としてはメリットが非常に多く至れり尽くせりの機体となった。
また、本機はあくまで当初は短期決戦を目指していたエゥーゴがティターンズを倒すための戦力として開発されており、
最初から主力量産機への採用などは視野に入れていない。手だれ揃いのエゥーゴ兵の搭乗を前提としている部分もある。
そういった点を踏まえると、カラバによる開発運用と似た出自ながらより安価で乗りこなしやすい*5GM3が正規軍へ臨時採用されたのはある意味自然な流れと言える。



また、ビームライフルはジムⅡの流用品なので火力が低いのが欠点。
そのため後に専用ビーム・カノン等が開発された。
因みに出力とセンサー以外の性能は後のベストセラー機、ジェガンより上とする説もあるが、否定する人も多い。


エゥーゴ「さあ、実戦だ!ティターンズ覚悟しろ!」

…と意気込んでた所にまさかの展開


「ハイ」の部分を担うもう一つの量産機マラサイが、
AE社に対する圧力及び政治的判断によって大半の機体が優先的にティターンズ側へ渡ってしまう。*6
これにより泣く泣く急遽ネモがエゥーゴの主力量産機となる事に。
そして、エゥーゴ初の大規模作戦である「ジャブロー降下作戦」へ向けて急ピッチで量産が始まるのだった…
そのためネモは本来の運用目的から若干外れた汎用機という形での運用を余儀なくされている。*7
急な用兵変更で数が不足したのか、ジムⅡをネモカラーにして数を合わせるという苦肉の策?のような機体もあった。
とはいえ、その優れた機体性能は用兵のズレをものともせず、マラサイの穴を十二分に埋め合わせた。
ネモの設計の優秀さは、後にアナハイム社が生産する傑作量産機・ジェガンの機動力に重きを置いたり最小限の改造でどのような環境でも運用可能な機体構成に大きな影響を与えている。
また、ネモのジェネレータは先述の通り安価かつ安定度が高かったため、ヌーベルジムⅢの後期生産型に流用されている他、ジェガンにもその改良型が用いられている。




●武装

  • 60mmバルカン砲
頭部に左右一対内蔵されている連邦系MS共通の60mm弾を使用する機関砲。

  • ビームサーベル
リック・ディアス、百式と同型のエゥーゴ標準仕様のサーベル。出力は0.4MW。
腰部後方のラッチ(リアスカート)にビーム発生部を外側に向け横倒しにして左右互い違いに並べて2基装備している。

  • ビームライフル
ジムⅡの流用品のBR-S85-C2。
ネモの方が管制ソフトウェアなどMS側の性能が良い事も有って、ジムⅡよりは連射が利いて性能を引き出し切れる様にはなっているとか。
また小型ライフルで速射性が高いことから取り回しには優れている。
出力は1.9MWと控えめでEパックも採用していないウィークポイントも抱える為、火力や継戦能力や射程が低いのが欠点。
劇中で本機のビームライフルでハンブラビの片手を破壊しているが、同型かは不明。

  • シールド
ウェポンラックを兼ねた対ビームコーティング仕様になっている、ガンダムMk-ⅡやGP01の様なスライド伸縮式のシールド。
本機のために新規製造された本機唯一の専用武装で、黒一色の特徴的な形状の中央に黄色のパーツがついている。
この上部の二股に分かれた「シールドアキュート」による打撃攻撃も可能で、内側には装備増設用のマウントも有る。
初期の機体には配備が間に合わなかったのか、ジムⅡのシールドを装備した機体も確認されている。

  • クレイ・バズーカ
リック・ディアスが携行している物と同型のエゥーゴ規格バズーカ。
『ガンダムウォー』ではリック・ディアスと同じ赤いカラーの機体などが使用している。

  • ジムライフル
ジム・カスタムの流用品。
UC』のグリプス戦役後、連邦首都ダカールに配備された機体が使用した。
実弾式の上に型落ち品なので、やはり火力は低い。

  • 90mmマシンガン
ジム・ライフルと機関部等の部品を共有するブルパップ・タイプのマシンガン。「ジム・マシンガン」とも呼ばれる。
これもジム・コマンド等、一年戦争末期の機体が装備していた型落ちの兵器である。
グリプス戦役後、トリントン基地に配備された機体が使用した。

  • 170mmキャノン
陸戦型ガンダムの180mmキャノンと同系統の長距離支援砲。
シールド用コネクターと逆手持ちのグリップ部分の二点で保持する独自の形式で運用される。
こちらもアニメ版『UC』劇中で、トリントン基地配備の機体が装備していた。
なお劇中ではマガジンを狙撃されて誘爆・撃破されている。


この他にもリック・ディアスや百式など連邦、エゥーゴ系規格の汎用武装も使用可能。




●実戦

グリーン+濃紺の機体色とマルーンのカメラアイを特徴として、ジムⅡと入れ替わる形で戦線に投入される。
宇宙世紀0087年5月のエゥーゴによるジャブロー基地攻略作戦における主力機として活躍。
ちなみに、同作戦で残存した機体は拠点座標など重要データを消去した上でエゥーゴの地上での共闘組織・カラバに譲渡されている。

その後も新兵でも扱えるマイルドな操縦性と、リック・ディアスや百式譲りの運動性等により、ティターンズのハイザック等を圧倒。
本来味方になるはずのマラサイや可変機アッシマーや最新兵器バーザムとも互角に渡り合いエゥーゴの勝利に大いに貢献した。
エゥーゴが数的不利を強いられる中で同軍のワークホースとして戦線を支え、過酷なグリプス戦役を戦い抜いた。
また、ジオン系技術が多用されている利点を活かし、本機のパーツを用いてゲルググをレストアするエピソードも語られている。

また、搭乗者に高い技量があればそれを反映できるポテンシャルも併せ持ち、強化人間ロザミアがアーガマから脱走の為奪って搭乗した際などは、普段よりも一段上の性能を披露している。


なおジャブロー攻略作戦の出撃シーンでは、一瞬だけリックディアスと同じカラーの機体が登場した。
17話の冒頭ではベン・ウッダー指揮下にあるスードリのMSデッキに、連邦軍カラーのジムⅡと同じ赤と白に塗られ鹵獲された機体が数体置かれている。
更に「星の鼓動は愛」のラストではジムⅡと同じカラーの機体が登場している。

機動戦士ガンダムΖΖではラビアンローズ内に頭部の無い本機の姿を確認できる。



エゥーゴが地球連邦軍に吸収された際にほぼ全機が同軍に接収された。
ジムⅢやジェガンが配備されていったが、その良好な操作性や空間機動性能は高く評価され、一線を退いた後も首都ダカールなど一部の基地で運用された*8
その他にも、コロニー警備用機や訓練機として末永く活躍したと言われている。
事実グリプス戦役終了後には前述の理由と旧式化で第一線機の座は降りたものの、UC.0096年のラプラス戦争の際にまさかの登場。
首都ダカールの防衛用としてジェガンと同系統のライトグリーン+ダークブルーに塗装された機体が確認された。
更に砂漠地のオーストラリア・トリントン基地にも配備され、デザートピンクの塗装が施された機体が確認されている。
なおその際従来の武装のみならずジム・ライフルやブルパップマシンガン、170mmキャノン砲など数多くの武装を使用し、その汎用性の高さを窺わせている。

しかしジム系機体の宿命か、劇中においてはやられ役の描写が多い。

他にも、ガンキャノン重装型踏ん付けられて撃破されたりグフ飛行試験型のジャイアント・バズやガザCのビームを食らって爆散したりと(前者のパイロットは脱出)ガンダリウム合金製とはいえ過信は禁物という事である。


尤もロザミアは本機を操縦してカミーユΖガンダムクワトロの百式にも劣らない機動性能を発揮していたが。
またアムロが合流直後の戦闘で乗り込んで出撃しようとしていたが、ハヤトに止められている。


●バリエーション機


○ネモ・カノン

ネモの火力不足を補うのと性能向上を狙い、奪取したヘイズルシリーズのシールドブースターを装着。
ネモ用ビーム・カノンやメガバズーカランチャーのデータを組み合わせて作られた「ロング・シールドブースター」を装備したネモ。

一枚一枚に独立したジェネレーターとそれに直結したメガ粒子砲、大推力バーニアを持つ。
背部に2基、両腕部に1対の最大4基まで装備でき、フル装備ならティターンズのTMSと互角以上に渡り合える性能となる。

漫画版において元ティターンズのマキシム・グナー大尉がフル装備の本機に搭乗、マーフィーのTR-5と死闘を繰り広げた。

マスク付きの顔はアレに似ている。

○ネモ・ハイマニューバー

バックパックとビームライフルを百式の物に置き換えた強化カスタム機。
機体性能自体は申し分なかったが、整備や換装の方で手間が掛かる為かあまり採用されなかった模様。

○ネモⅡ(MSA-004)

ネモの総合性能向上型。ジェネレーターの換装等がされたらしい。
お値段据え置きでさらに高性能化という現場も大概無理難題をおっしゃるコンセプトで、当然ながら開発は難航。
代替案として火力支援型バリエーションだったネモIIIのほうが世に出る事となった。
長らく文字設定だけだったが、ネモⅢから逆算される形で近年ギレンの野望において全身像が設定された。
首から下がリック・ディアスのような連邦とジオンの折衷型の見た目になっている。

○ネモⅢ(MSA-004K)

ネモⅡの火力強化型。
肩部にビーム・キャノンを装備し、長距離戦闘が可能になっている。

まさかのガンダムUCに登場した…が
まさかの更に旧式のザクⅠ・スナイパータイプ格納庫内で出撃前に撃破され1カットしかも頭のみの登場だった。
Ep.4公開直後には「あの機体何だっけ?w」とファンから存在を忘れられてしまっていた不遇な子。
『UC』アニメの公式サイトではMSリストが公開されているが、そこにこの子は居ないのも不遇要素の一つ。あの出番では当然。

PS4のDL専アクションゲーム『バトルオペレーション2』ではプレイアブル機体としてガシャから入手できる。
…しかし登場時のバナー画像はザク砂のビームが直撃する一秒前としか言いようがない微妙なシーンが使われている。
性能がそこそこ優秀なのが救いか。

○ネモ・ディフェンサー(M​S​A​-​0​0​3+FXA-05D)

ネモにGディフェンサーをくっつけた機体。
ドッキングのためにバックパックがガンダムMk-II規格の物になっており、頭部もオリジナルの物に換装されている。
また、Gディフェンサーのコアファイターだった部分が早期警戒ユニットに換装されていて最初からドッキングされた状態で運用される。
カラーリングが緑の部分が白主体になっている。
パイロットはダニカ・マクガイア。

ビルドファイターズにGディフェンサーをしょったネモが登場していたが、頭部が普通のネモなのでグリーンカラーのこの機体というわけではない。


○ネモ・ストライカー

ガンダムエース』2017年9月号増刊『ガンプラエースSPECIAL』掲載の曽野由大の漫画「ストライカー イン トリントン Ninja of the Torington Base」に登場。
名称は便宜的なものであり、作中では単に「ストライカー」と呼ばれる。

ネモにジム・ストライカーと同様のウェラブル・アーマーを装着(胸部、肩部側面、前腕、腰部フロント・アーマーのみ)
更にツイン・ビーム・スピアとグラップ・シールドを携行・装備している。

パイロットはストライカー系のMSを乗り継いできた教導隊「ネメシス」のユージ・アルカナが搭乗。
宇宙世紀0096年にトリントン基地を襲撃したジオン残党軍と交戦し、イフリート・シュナイドと一騎討ちをおこなう。
なおUCのジムII・セミストライカーのパイロットはユージの弟子であったらしい。

●小話

※開発・配備時期には諸説あり。TV版だと月編以降の登場だが劇場版Ζでは最初からアーガマに配備されている
※初陣であるジャブロー降下作戦においては、生産台数が予定より足りなかった為にジムⅡをネモカラーに塗り無理矢理帳尻合わせした。
実はアニメーターの彩色ミスだったりする。さらに言うとこっそり赤いリック・ディアスと同じカラーのネモもいたりする
※昭和61年に発刊された「機動戦士Zガンダム大辞典」という書籍によると
「ジムⅡをエゥーゴで改造した物」となっており、「当時の技術水準で考えるとこれで量産機として(当時ジムⅡはめっちゃ弱い設定だったので)通用するようになった」
と書かれている。
後に一年戦争0083がインフレを起こしたため、放映当時居なかったジムスナイパーⅡを参考にしたとか上記の様にアナハイムが一から手掛けた事で運動性と機動性が凄いという設定に格上げされた。
と言っても、アニメ放映時でもロザミィがクワトロの攻撃をネモでひょいひょい避けながら逃げた描写があるため、元より機動性・運動性はかなり高いと評する事は可能だったので、無理の無い後付けになっている。


ガンプラ

放送当時に1/144が。後にMGで発売された。
MGは素晴らしい出来でver.2.0並の可動を誇る。バリュートを装備できるジョイントが配置され、装甲も脹脛が大きく展開するなど後年キットに劣らぬサービスも可能。
プレミアムバンダイでUC仕様、UCデザート仕様のカラーリングが発売。完全なカラーバリエーション仕様なので、新規パーツは付属しない。

HGUCはUC仕様、Z仕様、UCデザート仕様の順で発売。全て一般販売。
UC仕様はジムライフルが、Z仕様はビームライフルが付属。UCデザート仕様はジムライフルとビームライフルが付属と何気にお得。


ゲーム中の活躍

スーパーロボット大戦シリーズ

旧シリーズにおいては序盤の量産機として度々登場していたが、性能はご察しの通りであり、当時の攻略本では酷いコメントが書かれまくっていた。
その後しばらく量産機枠をジム・カスタム&ジム・キャノンIIに喰われたりしていたが『Z』で久々の登場。
すぐ他に優秀なMSが手に入るため使われない…かと思いきや、セツコ編ではPS装甲持ちのCE系ガンダムを相手にする機会が多いため、
小隊攻撃がクレイ・バズーカのリック・ディアスより活躍できる場面もある。
とはいえ例外的なものであり、やはり基本的には味方の雑魚担当でやられ役の印象が強い。


エゥーゴvsティターンズ

BD格闘のタックルを始め、特殊格闘や降下中の空中格闘が強力で、低コストながら使い慣れた人が使うとかなり強い機体になる。
ただブースト量が低めだったり、火力が貧弱な部類に入るので、宙域戦はやや苦手。
因みに鹵獲カラーは真っ青でティターンズっぽくなる。


Gジェネレーション

『F』でネモⅢを見て赤バイザーに恋した人も少なくない筈。
とはいえ、グリプス戦役序盤の量産機なので性能は高くはない。
ジェガンやリック・ディアスに開発できたり、名前が似てるからかネロスガンダムの設計素材になったり、将来性自体は有望。
『ジェネシス』ではジムライフル装備のUC版が「地上配備機」名義で登場。
また、久々にネモIIIも登場。ネモIIIのサーベルで切った後のドヤ顔はUCでの不遇を吹き飛ばすかのよう。


ギレンの野望

最高クラスの量産機。
ジオンの系譜では文字通り最強、アクシズの脅威(V)でもその生産性からかなり使える。
また、生産系列がエゥーゴ系でジオン系の量産MSとは競合しないため、マラサイとは違い競合機種に悩まされにくいという利点も。
エゥーゴ、連邦最大の激戦となる対アクシズ戦では、ジムⅢよりも遥かに高い生産性、命中率で盾、もとい特攻機として安定の強さを誇る。
作りすぎても改造でジェガンに出来るため無駄にならない、というのも魅力。


ガンダムバトルシリーズ

基本性能こそやや劣るものの、最終的になんとジェガンより強くなる。
武装面でもジェガンを上回っており、量産機の中では最高クラスの性能を誇る。


〇GUNDAM VERSUS

EXVSシリーズの派生形である本作で初登場。パイロットはファ・ユイリィ
コストは200と最低で、癖の強い他機体と違い凡庸極まる性能。
メイン射撃はこの時代にしては珍しい常時リロードタイプで、サブ射撃はこれまた頼りないバルカン砲。
特殊射撃にビームライフル連射が、特殊格闘は鈍足効果のあるトリモチ・ランチャーが配置されている。
格闘及び覚醒技の一部でド・ダイ改に乗る部分があるが、特に変形要素は無い。
特長がないのが特徴とまで言われた別機体が個性があり使いやすいのに対し、本機はこれといった特長も無く代替要素は他機体で補えるので特徴らしいものもない。
プレイアブル化しただけでも十分マシなのだが、使用するに足りる要素が欲しかったのがおおよその評価になっている。


SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 大いなる遺産

正式には本編に出ていたネモではないが、SDガンダム界隈では単なる量産機のモブではなく名有りキャラとして存在している。
その名も、知る人ぞ知る武闘家ネモラーメンマンのような弁髪、棍を持って戦い、語尾に「アル」を付けて喋るステレオタイプの中国系武闘家。
FC版でも全キャラトップクラスのクリティカル率を誇っていたが、SFC大いなる遺産では特殊スキルの「れんぞく」での火力が異常なレベルで高く文句なしの最強キャラの座に君臨する。
「れんぞく」は非クリティカル時の火力が低く、ミスの確率もそこそこ高いとデメリットも目立たないわけではないのだが、それを差し置いてもクリティカル発生時のメリットが際立ち、何より消費MPが0という破格の性能。
一歩間違えればバランスブレイカーレベルのキャラなのだが、彼無しでは中ボスのサイコゴーレムの撃破が非常に難しく、本来使えない筈の第3章や最終章でもバグを用いて連れて行こうとする者が多数現れる事態に。
この活躍を考慮してか、のちに拳聖ネモという未来の姿も実装された。




追記・修正はネモで百式に追い付ける方にお願いします。

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最終更新:2023年10月20日 00:08

*1 ただし資料によって「α、β、γ」どの記述も有るので「どのガンダリウム合金を採用していたか」は不明瞭である

*2 ただし実態はブロックビルドアップの部分が多い

*3 ただし、インターフェースがジオン規格寄りの為、ジム系しか操縦した事の無い純正連邦パイロットには「扱い難い」と言われる事も有った。逆に元ジオン兵には地上残党軍あがりの中老年兵にも扱いやすいと好評であった

*4 連邦軍側からはこの点が最も評価されていたらしくジェガンやジェムズガン辺りにまでこの利点は要求されている

*5 カラバは地上軍からの離脱兵が中心でエゥーゴほどの練度はなかった

*6 尤もHGUCの説明を見ると、「量産機より超高性能な機体欲しい」「ゲリラ戦ならネモやジムⅡでも充分」「ジオン公国軍の二の舞になりたくない」とエゥーゴもマラサイをあまり評価してなかったらしいのだが…

*7 また、マラサイの「ハイ」もリック・ディアスが担当することで穴は完全に埋まったとも言える

*8 その際、ベテランパイロット達が高い技量で新鋭機との差を埋め合わせながら使用したようで、現場における信頼性の高さが窺える