マルヴィン家(PUMPKIN SCISSORS)

登録日:2012/02/17(金) 19:38:57
更新日:2023/10/27 Fri 00:16:59
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漫画『PUMPKIN SCISSORS』の主人公の一人、アリス・L・マルヴィンの生家。


物語の主な舞台となる『帝国』において重鎮とされる、“拝命十三貴族”と呼ばれる家系のひとつ。
帝国の行く末を決める重大な会議への参席が認められており、その他の貴族とは一線を画する存在である。

“拝命”と言うとおり、十三貴族には過去に果たした功績に応じた特殊なミドルネームが与えられる。
アリスの名乗る“L(レイ)”は『切り裂きし者』という意味を秘め、彼女の祖父が挙げた数々の武勲を物語る。



マルヴィン家の現時点での次期当主はアリス。
そのため、彼女は貴族の第3公女という立場にありながら剣を学び、陸情3課に属している。
まあ、本人の気質もそうあることを望んでいるのだが。



【家族構成】
作中で話に挙がった者をアリスから見ると、次のようになる。

  • 父(現当主)
  • 姉二人(既に他家に嫁いでいる)
  • 祖父(故人)
  • 弟(父と継母の間に生まれた腹違いの子)
  • 母(故人)
  • 継母


○父(本名不明)
現当主。登場は今のところ序盤に一度くらいのもの。
厳格な性格で、上記の登場機会に“贅沢な食卓を囲みながら戦災復興を語る”アリスに冷たくママゴトだと突き放した。
当時のアリスはこれに大いに悩むも、今ではランデルの言葉もあって「その待遇に応じただけの役割を果たす」との結論に至っている。
婿養子の可能性がコミックス22巻のエリスの台詞で示唆されており、三人の娘それぞれに適した配偶者を用意したり恋愛結婚を認めていることから、意外にも色恋沙汰に関してはかなり鋭い眼力を持つ。


○ソリス・ブランバルド
長女。たおやかな黒髪と優しげな目がトレードマークの女性。
三姉妹揃って参加した社交界では、ボーイに『参加者のなかで一番豊満なオッパイの持ち主』と評された。
見た目同様におおらかな、妹達にとっては良き相談相手。……怒ると怖いけど。
また、性的な方面に関してはまさに野獣。夜の生活では夫緊縛してのプレイなど、かなりアグレッシブになる。


○エリス・ラーヴィンス
次女。勝気な目つきが特徴的。
同じくボーイに『一番生意気なオッパイの持ち主』と評された。
見た目に負けじと強気な性格だが、身内、特にアリスを前にすると殆どがデレのツンデレと化す。ついでにやたらと泣き虫になる。
性的な方面には極端に奥手で、結婚後いくらかが経過した現在も処女
さらに夫まで奥手なため、実はキスすら未経験。しかし夫婦仲そのものは良く、頻繁に愛の言葉を大声で叫び合っている。


○祖父(本名不明)
多くの武勲を有するだけでなく人格にも優れた、正に英雄と呼ぶべき人物。アリスが敬愛する“優しいおじいさん”でもあるが、既に故人。
幼い頃の病弱だったアリスは読書漬けの日々を送っており、特に英雄譚を好んでいた。
そうした彼女に祖父の存在は強い影響を与え、現在の人格を形づくる要因として最大のものとなっている。


過去に異国ローデリアの暴動鎮圧に活躍し、褒美として当時(先代)のローデリア王から一つの称号と一振りの宝剣、そして一つの技を賜った。
その秘剣、“届かざる左の護剣(マンゴーシュ)”はアリスにも伝授されている。


○母
故人。


○継母
特に説明なし。
コミックス21巻でアレンと共にようやく初登場したが台詞は一つのみ。


○アレン
継母と実父の間に生まれた、アリスとは腹違いの弟。
まだ幼いものの、現当主は彼を次期当主とするつもりの様子。それはやがてアリスが地位を失うのと同義だが、アリス自身はそれに頓着してはいない。
また、アレンとアリスの姉弟仲も良好らしい。



【姉二人の配偶者】
アリスの属する陸軍情報部とはまた違った場所にいる彼ら。
物語の発起点となるだけでなく、妻と関わりを通して彼女らが接するアリスに影響を与えたりと、作者的に美味しいポジションっぽい。

○ミハエル・ブランバルド
ソリスの夫。階級は大佐。帝国陸軍戦車隊の連隊長を務める隻眼の男性で、性格は豪快そのもの。
武門の家系たるブランバルドは家訓として「生還を誉れとする」のだが、これは戦時において死の危険と隣り合わせになることの裏返し。 
ソリスは、彼が死ねば自身も後を追うつもりであったため夫との間に子を設ける気にもなれず、夫も無理強いはしなかった。
しかし“ある出来事”を経て、ソリスはたとえ一人でも懸命に生き延び、子を産み育てることを決意する。
……結果として彼は夜毎の激しい運動を強いられることになったり、戦場に向かう際物理的にギュッと来る最新鋭の戦化粧を纏うことになったり大変な性活を送っている。

なお、妻にはてんで弱いが仕事場では親しみやすいながらも締めるべき所は締め、先進的な戦略視点を持ちつつ民を守るため高貴なる者の義務を果たさんとする理想的な貴族軍人。


○ロジャー・ラーヴィンス
エリスの夫。彼女とは反対に気弱で冴えない性格をした眼鏡の男性。
一応はマルヴィン家の傍流ではあるが、現在のラーヴィンス家はただの没落貴族。彼自身も下級の文官であるため、生活は裕福とは言いがたい。
そうした面を見るにマルヴィン家にはうまみがなさそうな婚姻なのだが、どうして成立したのだろう……?
まぁ、生活の様子からすると縁切りまでは行かなくとも、駆け落ち同然といったところのようだ。

ちなみにこの二人の旦那様は、合同会議編で主人公の伍長と知り合っている。


○ロザリィ
あまり感情を表に出さないメイドさん。毒舌家。
ラーヴィンス家お抱えの使用人で、エリスとロジャーのヘタレっぷりを「しちめんどくせぇ夫婦」とため息をつきつつ、色々やりくりしている。
メイド秘技、バストアナライズのスキルを持つ。



【その他】

○レオニール・テイラー
アリスの現婚約者である貴族の男性。
ビジネスの才覚に非常に優れ、その名から“財政界の獅子(レオ)”と呼ばれている。
加えてイケメン、性格良し、武術もOKという完璧な人物なため、社交界に出れば人だかりの中心となるほど。

アリスからは彼に対する恋愛感情が無く、寧ろ、「やがて次期当主ではなくなる自分との婚約をさっさと解消したほうがいいのでは?」と勧める始末。
逆に彼の方はアリスにぞっこんであり、とある事件でのアリスの活躍を見て気持ちをより固めている。
さらにとある事件で人生初の玉砕を経験することに。

あらゆる地域で暗躍する『銀の車輪』結社の協力者にして、無邪気な顔で平然と人を殺す危険人物。



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最終更新:2023年10月27日 00:16