恐竜帝国

登録日:2009/09/09(水) 20:19:41
更新日:2024/01/18 Thu 14:28:17
所要時間:約 10 分で読めます





見よ!この眩しい太陽が、本日只今より恐竜帝国のものだ!!



恐竜帝国は、『ゲッターロボ』シリーズに登場する敵勢力である。


概要


かつて、地球上で繁栄を極めていたハチュウ人類による帝国で、科学や芸術も我々現行人類とは比較にならない程発展していたスゲェ大帝国。
(後に地下で繁栄することからもわかる通り)地熱エネルギーにより無限に近い補給力を有する。

しかしそんな帝国にもある日滅びの時がやってくる。
恐竜は尊敬と言う概念を知らないアホ頭だから滅んだ
と言われがちだが実は違う。
謎の宇宙線「ゲッター線」が降り注いだ事により、絶滅の一歩手前まで追い込まれたのだ。
何とか地下に潜って絶滅を免れたが、その後長い間マグマ層の中で苦しい生活を余儀なくされる。

その間、地球上では人類が栄える事になる訳だが、恐竜帝国にしてみれば地上を留守にしている間にこそこそ入りこんだ空き巣と同じである。
なので、再び地上を我が物にせんと人類に挑戦してくる訳だが…



来歴

漫画版<ゲッターロボ・サーガ

ゲッターロボ

ゲッター線に対抗する技術を身に付け、帝王ゴールに率いられ地球侵略を開始。
サルに毛が生えたくらいの地球人類なんて目じゃないぜ!と思ってたら、人類が開発したスーパーロボット「ゲッターロボ」が、
ことごとく恐竜帝国のメカザウルスを撃退してくる。

業を煮やした帝王ゴールは、「それなら数で勝負だ!ワハハハハッ!」と調整不全状態のメカザウルスをも大量に投入し、
ゲッターロボを破壊の一歩寸前にまで追い込んだ。
勝利を確信したが、巴武蔵の捨て身の自爆で持ち駒の大半を失う。
その後武蔵の自爆によって時間を得た事により完成した新ゲッター「ゲッターロボG」により、さんざんにイタブられる。

帝王ゴールは、しゃあねぇ退避だ!と思い色々あって退避中の恐竜帝国に逃げ込もうとするが、
「ゲッターに追われる帝王を待つ事は死を意味する」と配下のバット将軍に言われ、置いてきぼりにされる。
この時の泣きながら「待ってくれーっ!!置いていかないでくれーっ!!」と叫ぶ姿はなんかもう物凄く可哀想になってくる。

そして「帝王としてのふさわしい死に方があるのみ!」とゲッターロボによって殺されようとしたが、
横から入ってきた鬼達の帝国、「百鬼帝国」の百鬼獣によって串刺しにされ無念の最期を遂げる。


ゲッターロボ號

地下で朽ち果てるだけの恐竜帝国であったが、世界征服を目指すマッドサイエンティスト「プロフェッサー・ランドウ」に救われる。
ランドウ軍と手を組み、地球を狙う。

ある程度までランドウを泳がせたあと、ランドウを殺害、その戦力を自分達の物にする。
今度は女帝ジャテーゴに率いられ、今度こそ地球を我らが物にせんと再び地球侵略を開始。
各国のスーパーロボット軍団を蹴散らし、最終兵器「デビラ・ムウ」によって地球の自転を狂わし、大気そのものも全て作り替えようとするが、
その身に秘めたゲッター線の力をフルに発動し、インチキじみた性能を発揮する真ゲッターロボの前に成す術もなく破れ去る。

この際、真ゲッターのあまりの恐ろしさにジャテーゴは、
「ゲッターロボは神か!?バケモノか!?」
との言葉を残している。

最終的には北極圏もろとも真ゲッターに吸収され、火星に飛び立つハメに。


ゲッターロボアーク

地球の空間を侵し続ける不可侵領域「ストーカ01」。
この地球的危機に帝王ゴール三世は、人類と同盟を結ぶ。
ちなみこの頃の恐竜帝国は恐竜帝国製ゲッター「ゲッターザウルス」を開発している。

作戦名「ジュラ・デッド」にてゲッターロボアークと共に時空の壁を突き破り、不可侵領域を破壊すべく未来の空間で戦いを繰り広げる。

ゲッターチームの一人にして、ゴール三世と同じく先代帝王ゴールの子、カムイ・ショウは、
未来の世界で繰り広げられるゲッターエンペラー率いるゲッター軍団の容赦無い無慈悲な殺戮を目撃する。

そして、カムイは敵の基地内にいた百鬼帝国の生き残り達に、ゲッター軍団にも対抗できるであろう兵器「バグ」を渡され、
(同作者の『セイテン大戦フリーダーバグ』に登場する美少女のバグではない。セイクンには似ているが)
「百鬼帝国の意思を受け継ぎ、お前の父である恐竜帝国ゴールの怨念を晴らせ!」と言い残される。
…物語の展開に目が行って忘れがちになるが、そもそもカムイの父、帝王ゴールを殺したのは他ならぬ百鬼帝国である
知らぬ事とは言え、考えてみると中々虫のいい話である。流石はバグの良い話である。

現代に戻ったあと、ゴール三世に対し謀反を起こし皇帝となったカムイは、バグを駆り、人類抹殺を企てる。

三度恐竜帝国vs人類の戦いが繰り広げられる訳だが、ゲッターロボアークは地下に潜ったゲッタードラゴンが真ゲッタードラゴンに進化し、
地上に復活する所で終わる為、最終的にどうなるかは現在の我々にはわからなくなってしまった……



ゲッターロボ(アニメ版)

あらかた漫画版と同一であるが、成立時期は漫画版とは異なり、1憶4千年前のゲッター線による恐竜絶滅の後、
地底に逃げ込んだ恐竜たちが進化し新生代に文明を築いたことになっている。
ちなみに成人は皆既日食の日に行うらしい。それって何年かに一回しかやらないってことでは…。

テコ入れのため真の支配者は帝王ゴールより偉い大魔人ユラーであることが中盤で判明。
が微妙に不評だったのか1クールくらいで突然でなくなって、終盤に何事もなく再登場したのは秘密だ。
終盤マシンランドが引きずり出され破壊されたことで、恐竜帝国はほぼ半壊。ゴールは命からがらユラーに救われる。
連戦連敗を喫していたゴールに最後のチャンスとして無敵戦艦ダイを貸し与え、ゲッターロボに完勝。
そのまま東京を乗っ取り日本制圧も目前と思いきや、武蔵が命を懸け無敵戦艦ダイ唯一の弱点である竜の咢に突撃、
これによりダイをけん引する竜たちが故障してしまい、首脳陣はダイの下敷きとなった挙句爆死。
なおユラーがいたマシンランドは破壊されていないため恐竜帝国の生き残りがいるはずだがそちらがどうなったかは不明。

賢ちゃん亡き後に豪ちゃんの描いた漫画『デビルマン対ゲッターロボ』では、デーモン族とは互いに天敵同志であったことが明かされた。
ちなみにデビルマン(アニメ版準拠のプロレスパンツ姿)の外見がどう見ても恐竜帝国のそれだったため、こちらではゲッターチームが成り行きとはいえガチ喧嘩している。


OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

本編開始5年前の1991年、遂に人類との最終決戦を迎え幾千幾万ものメカザウルスでアメリカ合衆国を総攻撃。
たった一人で立ち向かう武蔵の駆るゲッターロボを半壊まで追い込むも、原作漫画同様武蔵がゲッター動力炉を自爆させたためメカザウルス機甲師団は全滅する。

そして1996年、マグマ層で戦力を整えていたバット将軍とガリレィ長官により前の戦役で重傷を負った帝王ゴールが復活。
メカザウルスを地上に送り込み再び地上征服を目指す。
ゴールの完全復活を成し遂げると、バット&ガリレィが南極大陸で発見した巨大円盤を起動させ、日本を襲撃。
一瞬にしてネーサー(ゲッターチームの上部組織)本部を破壊すると怪獣物のお約束通り東京タワーを破壊したりして暴れまわる。
しかし早乙女研究所とテキサスマックによりバリアを突破され、ゲッターチームは円盤内部に突入。
ゴールは自ら巨大化し真ゲッターロボを圧倒的な強さで痛めつけるも、完全覚醒を果たした神ゲッターロボにより円盤ごと葬り去られた。
テラフォーミングのためにエジプトやオーストラリアに出撃したマシーンランドも早乙女博士らにより環境改変装置を破壊された。
末路は不明だがおそらく原作同様にまた地底に逃げ込んだと思われる。


メンバー

◆大魔人ユラー

CV:矢田耕治
アニメ版で登場した恐竜帝国の真の支配者で、帝王ゴールより偉い。
他のハチュウ人類たちとは異なりたぐいまれなる超能力者であり、メカザウルス…とまではいかずともマジンガーZ級の巨体を有する。
恐竜帝国のマシーンランド全てを統括するため帝王ゴール率いる正規軍とは別に独立遊軍を保有する。
ゴールに無敵戦艦ダイを与え勝利を確信したが最後はゴール共々ダイに捻り潰される。
因みに、一度もスパロボに登場したことがなく、存在に触れられたことすらない。

◆帝王ゴール

CV:神弘無(TV版)/内海賢二(真ネオ、スパロボ)/塩屋浩三(大決戦!)
恐竜帝国の偉大なる皇帝
アニメ版・サーガ・『大決戦!』ではコブラ男のような姿であり、真ネオでは筋骨隆々で唇も4つに裂けた異形の姿。
失敗した部下を平気でマグマ層に投げ込むブラック上司であるが、有能な者は手厚く庇護する。
顔がそっくりな娘・ゴーラがいるが、彼女が父より先に逝く親不孝をした時には人知れず涙を流した。
ボスにふさわしい風格を備えていたのだが、ユラー登場時には三下キャラに成り下がる。
サーガ(初代ゲッター)及び真ネオにおいてはラスボスに当たる。
真ネオでは円盤の超技術で100mを超す巨体に変貌を遂げ、念力やサイボーグアームズにより真ゲッターロボの片腕をもぎ取って半壊まで追いやった。
しかし號の諦めない心により完全覚醒した神ゲッターロボには一太刀も浴びせることも叶わず素手で致命傷を負わされ、円盤もろとも爆発四散する。
アークにおいて、息子・ゴール三世(二世は誰なのか不明)と、拉致された人間との間の息子・カムイ・ショウがいたことが判明する。

◆バット将軍

CV:緒方賢一(TV版)/若本規夫(真ネオ、アーク)/麻生智久(大決戦!)
ゴールの側近であり恐竜帝国のNo.2……ユラーは1を超えたNo.0だからこの表記でいいはずである。
アニメや原作とは違い、真ネオ版では生身で光線銃を回避し仮面ライダーのように跳躍する身体能力の高さを見せた。
TVアニメにおいても真ネオ版においてもゲッターを道連れにしようとして斬り捨てられる非業の死を遂げたが、
サーガ版では先述した通り帝国の存続を考え帝王ゴールを見捨ててマグマ層に撤退したため生存し、アークの時代でも健在だった(ボケてたけど)。
ちなみにアニメ版『アーク』ではカムイの反乱の際、それに気付いたのかそれともボケっぷりは演技だったのか、幹部の腕をねじり上げる場面を見せている。

◆ガレリィ長官(真ネオではガリレイ)

CV:山田俊司(TV版)/辻村真人(真ネオ)
恐竜帝国の科学技術長官。
文官のトップであり、武官のヘッドたるバット将軍とは犬猿の仲。
アニメ版ではメカザウルスを作るのはこの人の仕事で、よく新兵器を作ってた。最終話で戦勝会の中で酒に酔っていたところを最後に生死不明に。*1
真ネオ版においてはヒゲが黒々と伸びており、こちらではエネルギーを吸収するメカザウルス・ゲラに搭乗するも、
細胞分裂速度を考慮に入れ忘れていたため真っ向勝負で真ゲッターに敗れ戦死した。合掌。
サーガ版ではバット将軍と同様に帝王ゴールを見捨ててマグマ層に撤退したため生存している。アークには未登場なのでそれまでの間に死んだ可能性が高い。

◆女帝ジャテーゴ

漫画版『ゲッターロボ號』終盤に登場。
ゴール亡き後の指導者で、プロフェッサー・ランドウを利用して最終兵器デビラ・ムウを作り上げさせた。
用済みになったランドウを始末し、地球征服まであと一歩というところまで迫る。
しかし本領を発揮した真ゲッターロボには手も足も出ず、まとめて取り込まれて虚無った上で火星に連れていかれて消息不明。

◆ラセツ男爵

ランドウの腹心であったが、その実はジャテーゴが送り込んだ監視役。
アラスカ戦線で無謀な進撃で部隊を全滅させた後に何食わぬ顔で引き上げてきたが、それはランドウ軍の進撃など恐竜帝国にはどうでもよかったため。
アニメ版號とはまったくの別人で、人間の皮を剥いだ下にはウロコの生えたは虫類の顔がある。

◆ゴール三世

CV:置鮎龍太郎
『ゲッターロボアーク』から登場。
帝王ゴールの実子で、若き帝国の支配者。
父同様の帝王らしい尊大さを見せ、表向きは人類との共闘を言っておきながらその実裏切る気満々の卑劣漢。
カムイの母を人質にスパイをさせるなど狡猾な面もあるが、想定外のことが起こると父そっくりの鼻水垂らしたギャグ顔を見せるところも遺伝している。

◆カムイ・ショウ

CV:向野存麿
『ゲッターロボアーク』から登場。ハチュウ人類と人間のハーフの少年で、父は帝王ゴール。
複雑な身の上のため、早乙女研究所に預けられてアークのキリクのパイロットをしていた。
性格は冷徹そのもの。同じゲッターチームの拓馬や獏にもほとんど心を許していない。
実は人間の母を兄であるゴール三世に人質に取られており、早乙女研究所へのスパイの役も担っていた。
アニメ版ではやや砕けた様子が見え、拓馬や獏にも仲間意識を持っている。

◆ハン博士

CV:緒方賢一
『ゲッターロボアーク』から登場。大柄なヒゲ面の学者で、恐らくガレリイ長官の後任。
温厚な人柄で、サーガでは人類に敵対心を持たない唯一のハチュウ人類。
技量も確かで、ゲッターザウルスや時空移動メカなどを作り上げた。
アニメ版では温厚さや誠実さに磨きがかかっており、幼い頃のカムイの保護者であり命の恩人。
本気で人類とハチュウ人類の融和を願っている好漢であり、ぶっちゃけゲッターにあるまじきレベルの聖人。

アニメ版はゲッターロボ號の頃に何してたかも少しだが描写された。
シベリア戦線終結より少し前に共存思考を疎まれてか攫ってきた人間達の処分命令を出されていたが、聖人ゆえ殺すことが出来ずに困っていた。
しかし命令出した上官が全員真ゲッターと共に火星に行って消えてしまったため、これ幸いと命令無視して人間達を匿うことに成功する。
その後ゴール三世にカムイを人間との架け橋になることを認めさせるためにカムイの母達を人質にはなるが交渉材料として差し出すことで、
かなりギリギリだが恐竜帝国に攫われてきた人間達を保護してきた。

◆女竜戦士ユンケ

CV:菊池紘子
TV版オリジナルキャラ
ユラー直属の部下で美人、バットやガリレィより偉く(マシーンランド指揮官級権限を有する)ゴールを呼び捨てにする始末。
愛機メカザウルス・ウビの巨大化光線を浴びて自らウルトラマン級に巨大化しゲッターロボと戦ったが、
正々堂々とし(すぎ)た騎士道精神故にとどめを刺すことができず、増援として現れたメカザウルス・アローの矢から身を挺してゲッターをかばい絶命した。
スパロボでも未登場のマイナーキャラだが『ロボットガールズZオンライン』にもほぼそのままのデザインで登場している。
小説版『真ネオ』ではキャプテン・ニオンの妹という設定になっていた。

◆ゴーラ王女

CV:つかせのりこ(スパロボでは天野由梨)
TV版オリジナルキャラ。帝王ゴールの娘であり、顔もそっくり。
人間に変装して地上でスパイ活動を行っていたが、その時の名は早乙女博士の養女・ミユキである。
皆既日食を迎えたハチュウ人類は二度と人間の姿に戻れないため*2、ゲッターQに搭乗してゲッターチームに戦いを挑んだが、
短い間ながらも共に過ごした早乙女親子を愛してしまったがために、メカザウルス・ギンの攻撃からゲッター1を庇い、命を落とす。

◆キャプテン

所謂「今週の怪人」ポジション。
恐竜兵を統括する現場指揮官に当たるエリートで要するに騎士階級。
多くは貴族であるが、地竜一族や氷竜一族などの被差別階級出身者であっても実力があればこの階級まで上り詰めることは可能。
恐竜兵士に比べると、ラドラなどのように人間っぽい姿のやつも多いがこれはおそらく個体差によるもの。
ちなみに真ネオ版では特に名称がなくザコ兵士でもメカザウルスに乗っていた。
もしかして5年前のゲッター線大爆発でベテランキャプテンが軒並み戦死してしまったのだろうか?

★キャプテン・ラドラ

CV:緒方賢一
上述したキャプテンの一人で、TV版第9話「栄光のキャプテン・ラドラ」に登場。
メカザウルス・シグ(劇中ではシグザウルスと表記)に搭乗してゲッターと戦うが、戦闘能力を失って溶岩に落ちそうになったところをゲッターに救われた。
その後の強化されたシグに乗っての再戦ではゲッターを圧倒するも、満身創痍の機体で溶岩流から街を守ろうとするゲッターの姿に感銘を受け、
彼らを救ったためにゴールの仕掛けた爆弾で命を落とした。
一話限りの出番だが人気の高いキャラであり、『第2次スーパーロボット大戦α』では仲間にすることもできる。
『第3次α』では死亡ルートが正史になってしまったのが残念なところ。

★キャプテン・ザンキ

キャプテンの一人で、TV版第18話「恐竜帝国のすごい奴」に登場。
バット将軍の甥で、キャプテン三人がかりでも全くかなわないほどの実力者。
あえてメカザウルス・ゼンを敗北させて油断を誘う、改良型のゼン2号を開発する、人間に化けて早乙女研究所に忍び込むなど非凡な才能の持ち主だったが、更なる昇進を求めてバット将軍を暗殺しようとしたのが運の尽き。
心臓を刺されたバット将軍は去年心臓をもう一つ移植していたため生きており、謀反がばれたザンキはゴールの命でマグマに放りだされたのだった。
タイトルにもなっているのにゲッターチームとガチ勝負する前に死ぬというすごい奴。

◆恐竜兵士

ハチュウ人類の中でも支配階級である恐竜人間たちが訓練を積んだ兵士。所謂リザードマンみたいな姿。
サーガでは様々な改造を受けた兵士が登場した。

◆地竜一族

特異体質(『真ネオ』によればゲッター線耐性)を有しているため恐竜人間に恐れられ、差別を受けていた一族。
地底で強制労働を受けさせられていたが一族開放と引き換えにキャプテンとして登用された。
とはいえ人間に比べるとゲッター線耐性は劣り、真ネオでは真ゲッターが覚醒した途端に(ゲッターチームは何の影響もなく)全員即死した。

★ニオン

CV:檜山修之(真ネオ)/戸北宗寛(大決戦!)
地竜一族の勇者デビルマンのようなマユゲが特徴。TVアニメには登場せず。
サーガでは「地竜一族の幽閉を全て解き、お前はその頭にしてやる」という報酬と引き換えにサイボーグ化された地竜兵を率いて早乙女研究所を襲ったが、
ゲッターに敗れ搭乗したメカザウルスのコックピットを叩き潰され戦死する。
『真ネオ』においてはゲッター線に耐え切る特異体質ゆえに他の一族から迫害されてきたが、バット将軍の忠義のためにプロトゲッター軍団をジャックして襲い掛かる。
翔と剴の駆るネオゲッターロボがプラズマ駆動のためエネルギー切れになるまでに追い詰めたものの、上記の通り真ゲッター覚醒に伴い頓死した。
同小説版では正式にキャプテンと明言されており、ライバル的存在として登場しており出番が多い。

★バイス、ガンリュー、ゴズロ

CV:高橋良輔(バイス)、坂田明寛(ガンリュー)、西森千豊(ゴズロ)
アニメ版『アーク』に登場するオリジナルキャラ。
ゲッターザウルスのパイロットとで、カムイとは幼馴染の地竜一族。
自身の立場を「捨て石」だと嘯く一方で、かつてのニオンと同様にアンドロメダ流国との戦いで武勲を上げて現状を改善しようと試みている。
ハチュウ人類である彼らだが、ゲッターチームの法則にちなんでバイス=直情キャラ、ガンリュー=ニヒリスト、ゴズロ=巨漢といったキャラ付けが施されている。

◆氷竜一族

同じく差別を受け寒冷地で強制労働させられていた部族。
一族揃ってのマシーンランドへの移住と引き換えにゲッターに戦いを挑む。
が、作戦の選出理由は「宇宙人のふりをするのに都合がいい醜い顔だから」というひどい理由だったりする。

主な武装

◆メカザウルス

地底に生息する巨大爬虫類を改造したサイボーグ兵器。
マグマの中を泳いで移動できるほどの耐熱性と防御力を有する。
一見すると怪獣にしか見えないが、多くは有人機であり中に恐竜兵やそれを指揮するキャプテンが乗り込んで動かす。
一部は無人機も存在し、スパロボで雑魚敵として登場する時はTV版では無人機、真ネオ版では有人機扱いとなっている。
多くはその名の通り恐竜や爬虫類のような外見だが、中には無脊椎動物にしか見えないような連中や、哺乳類をモチーフとした連中もいる。
名前は、サキ、ギガ、ゲラなど媒体を問わずカタカナ二文字で統一されている(ごく一部に例外あり。

◆マシーンランド

全長5000m(サーガでは直径3000m、高さ900m)に及ぶ岩塊型の移動要塞。
恐竜帝国の基地を兼ねており中にはメカザウルスの製造工場もあるが、TV版では単体の武装などはない。
サーガではマグマを弾として打ち出す「マグマ砲」という強力な武装を備えている。
所謂「悪の組織の本部」ではあるが複数個存在しており、サーガではマシーンランドごとマグマ層に残党が逃走し戦線離脱した。
(子供向けのコミカライズではマシーンランド爆発と同時に軒並み重鎮がお陀仏という無敵戦艦ダイの代わりを兼ねているケースもある)
サーガや『真ネオ』では地上の環境をジュラ紀に戻す(ついでにゲッター線をカットする)ために温室効果ガスや廃液をばらまいていた。

◆無敵戦艦ダイ

恐竜帝国の最強兵器。
全長400mの巨大戦艦で、雷竜型の怪獣2匹が引くチャリオット型の陸上要塞。
周囲2km範囲を掃討するほど強力な弾幕を張ることが可能で、ゲッターロボを軽くひねりつぶすほど強かった。
内部には高性能戦闘機スーパーコンドル4機、戦略爆撃機200機、さらには4体のメカザウルスを搭載。
ちなみにこいつ自体はメカザウルスではないためマグマの中は移動できない*3

◆ゲッターQ(クイーン)

TVアニメ第22話に登場した恐竜帝国製のゲッターロボ。まあ、マジンガーZで言うところのミネルバXポジションである。
元々はゲッターロボの試作機として考案されたが着手に至らず、恐竜帝国が設計図を盗み出して独自で完成させた。
作中ではすぐに破壊されてしまったので武器も技も不明な、サブタイ通りの悲劇の機体。ゲームなどではゲッターロボの技が流用されたりするが。
更にゴーラは地竜一族ではないので、恐らくゲッター線も利用していないと思われる。

スパロボではAのみ原作の設定で登場。それ以外は人質等で無理矢理ミチルさんが載せられ、敵として出てくるケースが多い。
ゲッターのプロトタイプという設定故か、一部のスパロボや『デビルマン対ゲッターロボ』*4では原作のプロトゲッターのポジションで出てくる。
説得する(Aの場合は撃墜しても鹵獲できる)とゲッターとの合体攻撃も使えるが、流石にファイナルダイナミックスペシャルへの参加は無理。

『ロボットガールズZ ONLINE』ではメカザウルスガールズの一人(CV:白石涼子)として登場する。
女性型の機体ゆえか、おっぱいも大きめ。外見はまんまミユキでゲッちゃんの生き別れの姉を自称する。

◆プロトゲッター軍団

『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』に登場。
キャプテン・ニオン率いる地竜一族が早乙女研究所格納庫から強奪したゲッターロボの試作機
パイロットの数も技量も足りていないためメカザウルス並み(下手したらそれ以下)の強さしか引き出しておらずネオゲッターにフルボッコにされていたのだが、
プラズマエンジン駆動のネオゲッターとは異なり(パイロットである地竜兵がゲッター線で死なない限り)無限に駆動可能。
数の暴力で(號が乗ってない)ネオゲッターを半壊まで追い詰めるも真ゲッター覚醒により地竜一族が枕を並べて絶命したため全滅した。

◆巨大円盤

『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』に登場。
全長1000mを超す巨大な円盤であるが、恐竜文明ではなく別の異星人の残した謎のオーパーツである。
南極の氷の中に閉ざされていた所をガレリィとバットが探し当て、内部の修復装置で重傷を負った大帝ゴールにサイボーグ手術を施した。
ゲッター線を遮断する強力なバリアに加え、基地を一瞬で消し飛ばす機体下部のビーム砲、真ゲッターのウィングを蒸発させる威力の対空光線砲を装備。
スパロボRによれば下部ビーム砲はツインサテライトキャノンより強力らしい。
更に上部にはゴールを巨大化させた光線*5を放つ砲台がある。
最期はゴールもろとも神ゲッターにより撃墜され、結局誰が作ったのかもわからないまま物語は幕を下ろした。

◆ゲッターザウルス

『ゲッターロボアーク』に登場。
手を組んだ恐竜帝国と早乙女研究所が共同開発したゲッターロボにしてメカザウルス。
パイロットは若いハチュウ人類の3人。漫画版では角の生えたゾル以外は劇中で名前は与えられておらず、アニメ版では地竜一族のバイス、ガンリュー、ゴズロが操縦する。
アニメ化の際にゲットマシンも1号機『ボアレックス』、2号機『ガリム』、3号機『メガロン』と名前が施されている。

基本形態のゲッターザウルス1はゲッタードラゴンの装甲を着込んだメカザウルスのような姿だが、3機のゲットマシンが変形合体するれっきとしたゲッターロボ
トゲ付きの棍棒「ダブルシュテルン」を武器とする。ライガー、ポセイドンにあたる形態やゲッタービームの有無は不明。
漫画版ではゲッターアークとともに未来に飛んだ際はエンペラー艦隊からは排除こそされないものの、まるで相手にされていなかった。不憫。
結局、ザウルス2&3の出番もなさそうである。残念。

◆メカザウルス・ギガス

アニメ版『アーク』第12話「折り重なる(とき)」に登場。
ゲッターエンペラーの脅威を知ったカムイの下克上後、地上に出現したマシーンランドから出撃した量産型メカザウルス。
ゲッターザウルスの合体機構をオミットしたもので、見た目はゲッターザウルス1からトゲを省いたものだが、尾が巨大化している。
眼からの怪光線と背中のバックパックからのミサイルが武器。

◆メカザウルス・ボアレックス

こちらもアニメ版『アーク』第12話に登場。
ゲットマシン・ボアレックスの量産型で、日本のアメリカ大使館を守護するステルバー部隊を爆撃した。


スーパーロボット大戦における扱い


◆TVアニメ版

スーパーロボット大戦シリーズ』では、当初のDC戦争においてはネームドキャラはキャプテン・ラドラしか登場せず、ほぼメカザウルスだけがDCの兵器として登場。
一部設定によれば恐竜帝国はジオン公国軍や地下帝国とは違いDCの軍門に下るのを良しとせず業務提携しただけらしい。
その後の作品でも地下帝国や百鬼帝国がメカザウルスを雑魚敵として運用しているだけということが多く、
本格参戦は『スーパーロボット大戦α外伝』まで待たざるを得なかった。
メカザウルスは大抵サキ、ザイ、バド、ズー、ゼン2号、シグ辺りが登場。作品によってはゼン1号、ゾリ、グダ、ギロ、ヤバ、ゴダも登場している。
性能は低めなことが多く、特にバドの弱さは語り草であり、『コンプリートボックス』ではチュートリアルで「ザコ中のザコ」とまで言われている。

αシリーズでは、前日譚となる漫画『竜が滅ぶ日』(作者は『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の長谷川裕一)にて地下帝国と同盟を組み
三隻の無敵戦艦ダイで日本に侵攻し、マジンガーZを追い詰めたが、スーパーロボット軍団により撃破され、地下に撤退することとなった。
『α外伝』の未来世界ではこれまでのシリーズの鬱憤を晴らすかのように、ミケーネ帝国配下に置き
一度は地上征服寸前までいっているという最大級の敵勢力として立ちはだかった。
機体性能やパイロット能力もこれまでのシリーズよりも大幅に上昇している。
第2次α』では現代で再び戦うことになり、中盤で真っ先に壊滅するものの、出番は多く決戦シナリオは前半の山場となるため、扱いは悪くない。

『Scramble Commander』でもかなり強大な敵として描かれており、マグマ砲でティターンズを壊滅させ、終盤の難所として立ちふさがった。

『X-Ω』では地下帝国と同盟しており、序盤から出番は多かった…のだが、メインストーリーでマジンカイザーとゲッターロボGが登場した当たりでフェードアウト。
その後しばらくゲッターのシナリオがなかったと思ったら、いつの間にか『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』のインベーダーとの戦いに移り*6、再登場しないままストーリーが終了した。
ソシャゲとしての都合か他にも決着がつかなかった敵勢力は多いとはいえ、多くは最終決戦で共闘したり、エピローグで倒されたり和解したりしたことが語られているのだが、恐竜帝国については終盤は一切その存在に触れられないままなのだった。
また、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』期間限定参戦の際は、ジュウレンジャーと1億7千万年前から戦いを繰り広げている設定になっている。

◆真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

こちらも『スパロボ』シリーズに真ネオが参戦する時は毎回参戦。
メカザウルスは本編でメインとして登場したドバ、ブル、モバ、ボア、ゲラがいずれも登場。

R』ではミケーネ帝国、キャンベル星人ボアザン星人と同盟しているが、中盤で壊滅する。
隠し要素のストナーサンシャイン入手と東方不敗生存フラグを立てるとゴールがイベントで倒されてしまい、扱いはやや不遇。
エピローグでキャンベル星やボアザン星とは国交が樹立した旨が語られるが、恐竜帝国に関してはサッパリである。

GC』では第1話から登場するものの、中盤で壊滅する。

『Card Chronicle』でもやはり早い段階で一度は壊滅するも、後に復活し、ミケーネ神と同盟する。




追記・修正を我々の手に取り戻すのだ!!!

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最終更新:2024年01月18日 14:28

*1 とはいえ、ダイの近くにいたため、暴走に巻き込まれたか後の爆発でまず死んでる。

*2 スパロボでは当然無視される

*3 雑魚敵として登場する一部スパロボ作品ではメカザウルス・ダイと表記されることもある。

*4 ゲッターロボより少ない2機合体方式で、ミチルと牧村美樹が乗って動かした。なお続編『ゲッターロボG対魔王ダンテ』では1人乗りに改造された。

*5 先述のメカザウルス・ウビのそれより悪質であり、照射したことで体格も立派になり翼も生え明らかに強化された

*6 本作でのゲッターロボは漫画版とTV版を折衷したものから、地続きでチェンゲを基にしたオリジナル展開に移るという、どの媒体とも異なる独自の設定になっている。メインストーリーには関わらないがゲッターロボ號もいる。