源・義経(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/11/12 Sat 22:07:38
更新日:2024/04/08 Mon 12:27:33
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わし自身が、国じゃ



川上稔の長編ライトノベル、GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンに登場する人物。初登場はⅢ〈上〉第八章「囲いの飛び込み者」。

所属:覚羅教導院
役職:総長兼生徒会長
戦種:近接武術師
備考:貧乳大王八艘跳び


□外見的特徴
ロリババア。なかなかにロリ受けする体型をしているが、源平合戦の頃から生きている歴戦の雄。
お団子にした髪型に、赤と黒を主とする清武田の制服。腰からは鎖太刀と小弓を下げており、主武器はこの二つだと思われる。

今の世には数少なく、稀少な存在となっている純系長寿族。同じ純系長寿族である藤原・泰衡がちゃんとババアだったことや、十数年は人間同様の成長をして、それからは成長速度が著しく遅れるという純系長寿族の特性から、ロリ体型が彼女自身の性質であるか、長寿族の中では比較的若年の可能性がある(史実とか鑑みるに後者の可能性が高いが)。



□性格
四百年以上の長い時を生きているため、非常に達観した性格。

自身が長寿族であり、全てのものは長寿族である自身よりも先に死ぬ、という事実がその達観の根底にある。方向性は違えども、前述した藤原・泰衡も達観を得ているため、これは義経がどうと言うよりも、長寿であれば必ず陥る性なのかもしれない(タイプとしては義経は長寿から飄々とした態度をとり、あらゆるものが感情の表面を滑り心の深くに届かないトリックスター、泰衡は長寿から離世した長老、仙人といったところか)。

常に新鮮なものに飢えており、本多・正純に対し「喜怒哀楽の何れかであれ、自身の感情を動かせば協力してやる」といった旨の発言をするが、これもまた彼女の長寿性故のもの。長く生き、多くのものを見た彼女は、あらゆるものを見飽きており、それ故新鮮なもの、自身を感動させるものにこそ価値を見出だしている。
また、非常に長いスパンで歴史を見ているため、国というものに対しても非常にストイック。

歴史とは、終わらない円舞曲のようなもの」を身を以って経験しているため、「国とは所詮何れは滅びるもの」であり「自身がいれば国なんて何度でも建てられる」と思っている他、全てが自分より先に死ぬ以上、どう足掻いても最後に勝つのは自分だ、という自信が国に対するストイックさを深めている。
反面、源頼朝の襲名者かつ二代目頼家・三代目実朝も襲名した自らの兄を暗殺した話*1においては涙を流すことがあったりしており、彼女本来の性格としては結構感傷的なのかもしれない。



□戦闘における源・義経
不明。まったく不明というわけではないが、移動都市“弁慶”(後述)を使用した戦闘以外の戦闘が本多・二代と“要らず”の間に割って入った一回しかないため、本人の実力は不明。
とはいえ、その実力が作中屈指であることは少ない描写からも確か。例をあげるなら、

  • 前述した通り、二代と“要らず”の間に割り込み刀を鞘に納めたまま二代の“蜻蛉切り”を反らす。
  • しかも刀を腰に戻す際、その動作を二代に悟らせない。
  • 戦艦の間の数百メートルの空を小川でも渡るように飛び越える、いわゆる八艘跳びを無自覚にやる。しかも術式とか使わず。

といったものがある。比較対象になにやら二代が多いため一応二代について説明しておくと、二代は“東国無双”本多・忠勝の娘で幼い頃から彼と、本多家の自動人形である“鹿角”に指南を受けており、元三河警護隊の隊長、現武蔵アリアダスト教導院の副長で武蔵の事実上最大戦力であるため、二代が弱い訳ではない。


○武装いろいろ

  • 移動都市“弁慶”
全高約三キロ、横幅二キロの打撃型対空武装。
言わずと知れた立ち往生、武蔵坊弁慶の襲名者(?)であり、義経の信頼する武装の一つ。
移動都市であり勿論都市としての機能を持つが、その真髄はむしろもう一つの“打撃型対空武装”としての機能にある。
全高三キロを超える超巨体は立ち上がるだけで空を行く航空戦艦に届き、その巨体に任せ、空を行く戦艦を“打撃する”。

要するに上空から砲撃してくる戦艦に対し、戦艦の高度と同等かそれ以上の高さのロボットを作って、パンチやら地獄突きやらで対抗するという浪漫の塊の様な機体である。
しかしその威力は高く、P.A.Odaの小艦、中型艦の群れと、主力戦艦の一つである航空戦艦“清洲”を水平チョップで薙ぎ払った。

因みに超巨体ではあるが、重力制御で自立しているため、重さによって地面に埋まったりはしない。同様の重力制御は腕にも使われており、“弁慶”の攻撃力強化にも一役買っている。
また、“弁慶”の制御には僧兵型の走狗“弁慶”を使用しており、移動都市“弁慶”の動作には清武田特有の術式“七部一仙道”における“千里行術”等が使われているが、その他の詳細は不明。


  • 騎馬“静”
武田重騎馬軍団の旗騎となる騎馬で、恐らく静御前の襲名者(?)。
騎馬といっても要するにバイクであり、本編中では「流体槽に清武田紋章が描かれた白い大型ツァラータイプ」と表現されている。
“弁慶”同様制御に走狗を用い、こちらは巫女型の走狗である。
その他性能は不明。



□本編中の活躍

○Ⅲ〈上〉
浮遊島、IZUMOで“要らず”(真田十勇士の襲名者軍団)と呼ばれる忍者に襲われる武蔵生徒達の前に北条・氏直、里見・義頼里見・義康と共に現れる。“要らず”と武蔵生徒の争いを止め、一旦解散。
夜。後に天下統一を果たす松平との交渉のため“偶然”IZUMO内で北条家、里見家、武蔵生徒が集まる。取り敢えず宴会じみた事になり、義経が酔ったため清武田の交渉事は佐藤兄弟の担当で交渉開始。
いろいろあって佐藤兄弟ブチ切れ中に義経が交渉に加わる。自身の国に対する姿勢から、武蔵を滅ぼすも協力するもどっちでもいいと思っていたが、「感動させたら三方ケ原の戦いで武蔵に協力する」と言う。
苦戦する正純だったが、全裸の活躍で清武田の協力を取り付ける。
そして、三方ケ原の戦いの準備のため、一旦清武田に帰還する。


○三〈下〉
終盤、P.A.Odaに追われる武蔵の前に登場。「三方ケ原の歴史再現すっからおまえら邪魔」との旨をP.A.Odaに伝えるが「武蔵がこっちの歴史再現邪魔しやがったから聖譜守るために武蔵撃墜するからこっちが先だ」とP.A.Odaに返される。
で、いろいろあって長篠の戦いを前倒し再現することになり、義経は“弁慶”を使い暴れるが、最後には竜脈炉の一撃をくらい行方不明となる。

○十〈下〉
九巻頃から生存フラグが立っていたが、終盤で久しぶりに登場。
武蔵に乗り込んだ羽柴勢の可児・才蔵と交戦し、相手の技や武具を巧みにかわし撃退した。


□備考
  • 全裸にチンコ乗せられて攻略された
  • アニメにおいては、本を閉じる老人の手を除けば最初に映像化されている。
  • その来歴故、何人かを襲名しており、作中では源義経、チンギス=ハン、フビライ=ハン、武田信玄、ヌルハチの五人の襲名が確認されている。
  • R元服エロゲー「ぬるはちっ!」のパケ絵は彼女そのもの。…………百合ゲーなのだろうか?



追記、修正頼みます。

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最終更新:2024年04月08日 12:27

*1 7下で機動殻のOSとして再生させられた本人曰く、義経は本気で殺しにかかってきたらしい。