カメック(マリオシリーズ)

登録日:2011/08/30 Tue 20:55:20
更新日:2024/04/20 Sat 21:57:32
所要時間:約 9 分で読めます




カメックとは、『マリオシリーズ』に登場する敵キャラクターの一体。
CV:正木敦之(『ミラクルベースボール』以降)
  ケビン・マイケル・リチャードソン(2023年映画版英語
  浦山迅(2023年映画版・吹替)



 チ ク シ ョ ~ ! 


概要

クッパ軍団の中では、ハンマーブロスやトゲノコ達と同じ上級兵士の亀。
低い体力を魔法で補い、相手を翻弄する戦いが得意。
メガネとローブを身につけ、魔法使いらしく手には魔法のを持っている。
ちなみにローブに隠れて見えないが、実は甲羅があるものの、その割にはひっくり返る事がない。

マリオシリーズ』では、主に終盤に登場する。
踏んで倒そうと思えばテレポートで逃げ、遠くから魔法で攻撃したり、ブロックを敵に変えたりする。
中には箒に乗っている者もいる*1
非常に倒しにくい相手で、有野課長は数時間の足止めを食らってしまった。

因みに英語版では名前が2つあり、種族名(雑魚敵に使われる事が多い)が、「Magikoopa」、クッパの参謀の個体の名前が、「Kamek」となっている*2

ゲームでのカメック

初登場はSFCソフト『スーパーマリオワールド』。
バニラドーム、まおうクッパのたにの城に登場し、魔法を使ってマリオに攻撃してくる。
上記に書いたような攻撃をするため、かなりの難敵。
倒しても何度も復活するのでなるべくスルーした方がいいかもしれない。

同じSFCソフト『ヨッシーアイランド』では、クッパの参謀の個体(英名:Kamek)が初登場。
将来クッパ軍団を脅かす存在となる双子を、赤ん坊の内に抹殺してしまおうと企み、Lを誘拐。
味方を巨大化させたり、でっていうを縮ませたりと、魔法のバリエーションが雑魚敵に比べて広い。
ちなみに何故かオカマ口調で話す。また、この頃からクッパには頭が上がらなかった。

『ヨッシーアイランド』のキャラ達が登場する『ヨッシーのパネポン』にも登場。
CPU戦では難易度NORMAL以上でないと戦えない敵で、11戦目(SFC版)もしくは10戦目(GB版)で洞窟ステージで戦うこととなる。
今回は語尾に「ザマス」を付けるオネェキャラになった。同じクッパ軍のビッグノコノコとビッグパックンはコイツの部下で、魔法を解かれた恨みと二人の仇討ちとして襲い掛かってくる。
GB版では他のクッパ陣営より火力と体力が低い分、ピンチになるとひたすら体力回復を連発してくる嫌らしい相手となっている。

スーパーマリオRPG』では、カメザードという名前のカメックが登場。「カメ」と「ウィザード」が由来と思われる。
本作ではザコカメック軍団のリーダーも務めており、「カメック」は種族の名前とみられる。
マリオ達より先にクッパ城へ辿り着いたが、洗脳されて戦う事になる。
クッパへの忠誠心は強く、洗脳されたとは言え、クッパに攻撃した事を詫びた(クッパはその事は水に流した)。
こちらが勝った後には、無限にコインが出てくるブロックを出してくれる。
どうやら『ヨッシーアイランド』で活躍したカメック本人らしい。

『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』には、遂にプレイアブルとして参加。
杖をバット代わりに使い、トリッキーな弾道を放つ。
5色のバリエーションがありそれぞれ得意な能力が異なるが、総じてあまり強くないので上級者向けと言えるだろう。
守備ではダイビングキャッチの代わりに魔法を使い打球を引き寄せるアクションをする。
また、この作品で初めて声優があてられた。担当声優は正木敦之。

実は『マリオカートシリーズ』では度々プレイアブルとしての参加の話が上がっているが、毎回ボツになってきた。『マリオカート64』でも、開発中はメンバーの中にいたが最終的にはドンキーコングに枠を取られている。
しかしそれから25年の時を経て、『マリオカート ツアー』でついに参戦を果たした。
更にマリオカート8デラックスの追加DLCでコンシューマー機でも登場した。

マリオパーティ』シリーズではアイテムやイベントなどで登場。
マリオパーティ9』ではシリーズで初めてプレイアブルとして参加。
『スーパーマリオパーティ』ではキノピオキノピコと共に進行を担当。
ドッキリマスを踏むとペナルティが発生するが、クッパ親子が相手だと心苦しそうな反応をする。

スーパーマリオギャラクシー』では、雑魚敵と参謀の個体が両方とも登場。
前者はスターダストやトイボックス等で待ち受けている。後者は何と、オープニングでいきなりマリオを魔法で宇宙へ放り出すというカッコいい活躍が与えられている……が、それしか出番が無い。
また、「ボスカメック」という個体も登場する。その専用BGMに「カメック、カメック、カメック、ババーア」と空耳が聞こえた人も少なくないはず。

New スーパーマリオブラザーズ Wii』では、参謀の個体が登場し、『ヨッシーアイランド』のように魔法を使ってコクッパを加勢する。
地形変化を起こしたり、バウンドボールやワンワンを巨大化させたりと、魔法のバリエーションの広さは健在。
また、WORLD4とWORLD6の飛行船では負けたクッパJr.を助けているほか、『ヨッシーアイランド』の時とは違いWORLD8の砦でマリオ達に襲い掛かる。
自分の魔法によって右から左に動く足場の上で足場を敵に変える魔法を放ってくる。姿を現してはテレポートをするが、前述の魔法を放つ時が攻撃のチャンスとなる。また、コクッパと同等の体力だが、甲羅には篭らない。負けた後は、彼らが城へと逃げていったように飛行船へと逃げていく。

『スーパーマリオメーカー』では、パーツとして使用できる。
羽を付けたり巨大化させると魔法に当たったブロックが変身したりするバリエーションが変わる事も。
また、初代とUスキンではゴールポールと城スキンの斧を魔法で消してしまい消した個体を倒すか画面外に消えないと復活しない。
ちなみに初代スキンのみ茶色のカラーリングである。
残念ながらボス版のカメックは使えない(要するにKamekは使えずMagikoopaのみ使える)為、使い所はだいぶ限られてしまう。

マリオ&ルイージRPG』シリーズではクッパの側近として登場する。この作品でもクッパに頭が上がらず、もう一人の問題児であるクッパJr.のお世話係も務めている苦労人、もとい苦労カメ。
クッパ7人衆をまとめているリーダー格。クッパとクッパJr.には何があっても付いていこうと考えており、忠誠心は本物である。
3DX』のクッパJr.RPGではサブリーダーに設定も可能。

マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』では単身でボスキャラとなる。それも終盤。ある意味念願?
このカメックは青く、名前も【カメック】で、お馴染みの見慣れたルックスである。マリオたちの進撃を防ぐため魔法で撹乱しつつ、逃げては追いつかれ逃げては追いつかれ……の追いかけっこをしていた。
都合3回戦うことになるが、1回目と2回目はお手軽大火力が出せる夢世界ということもあり、ほぼ消化試合に終わる。
そして3回目、逃げ場もなくなり腹をくくったらしいカメの魔法使い。

『もう 鬼ごっこはおしまいだよ!!』
『ここで決着をつけてやる!!』
『今度こそ本気でいくよ!!』

いうてもノーマルカメックだし、さっきみたいにすぐ終わるだろ……。
カメックは_魔法で_4人に_分身した!
このカメック、マジの本気である。
まず4人に増えただけあって、手数が非常に多くなる。しかも各色で補助魔法を全体に掛け合い、バフ・回復を順次行動消費なしで使ってくる。
慣れないと箒攻撃が厄介であり、フェイントを読めないと手痛いダメージをもらってしまう。
極めつけに、カメックに追いたてられながら配置されたドッスンに当たらないよう横に動きつつ足払いの魔法攻撃も避けなければいけない……
という、実質2Dスクロールマリオ攻撃(3D)とでも言うべきド派手な技まで振るってくる。
ここまで魔法を駆使したカメックがかつていただろうか。高火力かつ回復されてしまうこともあり、一気に攻めきらないとジリ貧になりかねない紛れもない強敵である。
なお、最終決戦ではクッパ軍団の一員として戦闘後と思われるカメックが召喚され、巨大化したミドリのヒゲにも通用するほどの特大魔法を放ってくる。そして吹っ飛ばされる。
戦闘後のやつだろうと推測できるのはぐったりしてるから。敵ながらあっぱれな忠臣である。
なお、この作品では前述のNewマリオWiiのようにピーチ姫に変装するが、初回はノリノリで変装していた。ノリツッコミも見せてくれる。

『このピンクのフリフリが可愛くって…って
やかましいわ!』

『ペーパーMIX』ではペーパーカメックと一緒にマリオ達と戦うが、この時お互いに相手のことをブサイクと言っている。なんだかんだで良いコンビで、ブサイクである云々以外では仲は良好である。

ペーパーマリオ オリガミキング』では、誤ってクッパ城を天空スパーランドに不時着させてしまい、損害賠償として部下たちと共に働かされてしまっている。
特色としては、この作品ではクッパがラスボスの被害者である事情ゆえクッパ軍団はマリオに友好的で、カメックに至ってはマリオとの目的の合致もあり全面的に協力してくれること。
戦闘では縦一列と2×2マスの敵を攻撃できて優秀だが、戦闘以外でも危険予知能力の高さから正しい別れ道を選んだり、終盤にはマリオを先に進ませるために身体を張って敵の軍団を受け止めたりする場面も。おかしいな、カメックがこれほどイケメンに見えてくるなんて……。
余談だがオリビアから「おじさん」と呼ばれる場面がある。よくみる個体の性別はオスのようだ。


カメックの種類

  • 色違いカメック
ペーパーマリオシリーズ』に登場。
レッド、グリーン、ホワイト、イエロー、グレーの種類がいる。
それぞれ得意な魔法があり、一緒に出現した敵の能力変化(ホワイトは回復も)を担当する。
しかし普通のカメックより少し弱いし、1人だけになると逃げてしまう場合がある。

  • コカメック
『ヨッシーアイランド』、『ヨッシーストーリー』に登場。
小さいカメックであり、プロペラで飛んでいる。
それぞれベビィマリオ、チビでっていうを攫う役目を持つ。

  • カメックババ
ペーパーマリオシリーズに登場。
老婆のカメックであり、クッパの側近。主に、参謀として活躍しているが、少々抜けたところも。
初登場の『マリオストーリー』では嫌味で陰険な一面が強調されていたが、その後の作品においては
「景色の良い平原があったからクッパ様も誘って皆で食べ物を持ち寄ってピクニックをしようかと」などと提案してクッパに怒られるなどコミカルな姿が見られる。
また『マリオストーリー』では、ティンクとのイベント戦であっさりやられていたが、『ペーパーマリオRPG』ではクッパ戦できちんと一緒に戦うことに。
上述の『ヨッシーアイランド』に登場した誘拐犯のカメック(カメザード)に近いポジションではあるが、彼女の英名は「Kammy Koopa」となっており、誘拐犯のカメックとは英名が異なる。というかカメザードの方はおそらく男性個体であるためそもそも性別が違う。
ところで、彼女が本編に逆輸入されるのはいつになるだろうか。

  • ゲラカメック
『マリオ&ルイージRPG3』に出てくる、ゲラコビッツの顔をしたカメック

  • デカメック
魔法で大きくなったカメックで『スーパープリンセスピーチ』に登場する。赤いローブとサングラスをつけている。

  • レッドカメック
  • グリーンカメック
  • イエローカメック
  • ホワイトカメック
  • グレーカメック
『マリオストーリー』に出てくるカメック達。主に終盤で登場し隊列の一番後ろに居る事が多い。
それぞれ特殊な技を持っており上から順に攻撃力アップ、防御力アップ、雷攻撃、回復、透明化を使う。
全て厄介なので出来れば最初に倒したい所。

  • ボスカメック
『ギャラクシー』に登場。紫色のローブを羽織った魔女のような大型のカメック。
スターダストギャラクシー及びダンジョン警部ギャラクシーのボスとして立ちはだかる。
パワースターを宿した杖で炎や甲羅を出したり、普通のカメックを召喚してきたりする。
緑の口紅をしており女性(メス)だと思われる。

漫画『スーパーマリオくん』でのカメック

コロコロコミック』で連載している同作でも、初期の『マリオワールド』編から登場。初登場時からマリオにはあほう使いと呼ばれた。
登場する度に多彩な魔法や作戦を用いてマリオ達を追い詰めるが、どこか詰めが甘く失敗し、オチでマリオに悲惨な目に遭わされるのがお約束になっている。


余談

名前の由来は、『亀』と『マジック』を合わせたものと思われる。英名の由来は『Magic』と『Koopa(※英語では大王様の個人名ではなく、カメ一族全般の種族名)』を合わせたものと推測される。



追記・修正して三千年!!
クッパ軍団最強の魔法使い、カメック参上!!

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最終更新:2024年04月20日 21:57

*1 クッパの参謀の個体もこれに相当する。

*2 後者は『ヨッシーアイランド』や『New スーパーマリオブラザーズ Wii』などに登場する。