ラーメン二郎

登録日:2010/06/27(日) 00:24:21
更新日:2024/04/09 Tue 06:54:09
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以下、ネタが含まれています。
苦手な人はブラウザバック推奨。










































ラーメン二郎とは、東京都港区三田(慶應大の近く)に本店を構えるラーメン屋であり、関東近辺にのれん分けした二郎店が33店舗ある。
全国にはラーメン二郎に触発されたラーメン店も多く存在し、「二郎系」や「二郎インスパイア」等と呼ばれる

味は醤油豚骨、麺は自家製の太麺。
店舗にもよるが、夏期限定でつけ麺があったりなかったりする。

味並びと量は各店舗で微妙に違いがある。あまりに違いがあると本店から追放されるとかされないとか。

コンセプトは「如何に安く、早く、大量のラーメンを客に提供するか」である。
エリートとして知られる慶應大だが、運動部としても名門なのは有名な話。
ちなみに、小麦粉の値段が高騰したことでやむなく50円値上した話がYahoo!ニュースに掲載された。


そして、二郎の最大の特徴として挙げられるのが

量が多い。

本当に多い。「小」でも、普通のラーメン屋の大盛りより多い。
かてて加えて、トッピング(モヤシやキャベツなど)も多い。
その分量たるや、器の縁から5センチは盛り上がっているほどである。

このため、まずはトッピングを片付けないと麺を拝むことすらできない。
山盛りモヤシを食べきったところで出てくるのは、濃ゆいスープと極太の麺
分量もさることながら、そのインパクトと脂分で胸やけがしてしまい、食いきれなくなる人は多い。
二郎を知らない大食い自慢が、最初に大を頼んで轟沈する、といった話は珍しくもなかった(現在は情報の普及により、そこまで無謀な人はほとんどいない)。

近年の健康ブームに中指をおっ立てるかのようなレシピ、分量が一部の好事家のハートをがっちりつかみ、「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンを生み出した。
その人気と知名度に便乗ないし影響された、いわゆる「二郎系ラーメン」「二郎インスパイア」の店も増えてきた。
具体的にはトッピングのマシマシ云々や麺の太さとかそこらへんは大体共通してる。
二郎本店が近場に無かったり、以前まであったのに店がつぶれてしまったという人にはありがたい……かも?

これらジロリアンが面白半分本気半分で二郎を賛美するうち、独自のルール・文化が築かれて行った。
これらのルールがコミュニティ内で誇張された挙句にネットにばら撒かれる…というスパイラルに陥り、
虚実入り混じったイメージができてしまっている。

では、「ラーメン二郎に興味があるが怖い」という人に向けて簡単にマニュアルを書いてみたので、参考にして頂けると幸い。


<食べるまでの流れ>


ラーメン二郎は行列が出来ている事が多いが故に、客の協力・独自のマナーによってスムーズなラーメンの提供が成立する…と言っても過言ではナッシング。


1、行く予定の店の開店時間を調べる
知名度の高さもあり、時間帯によっては行列が出来ている。
とはいえ、開店前に行くと案外あっさり行けたりする(それでも30分待つこともある)。

2、待つ
近くに自販機が置いてあるので黒烏龍茶を買うなりして待つ。
あまりに行列が長い為回転を早めるべく店があらかじめラーメンを作ることがあるので、店員が量を聞いてくる場合がある。

3、食券を買う
小か大かチャーシューの枚数しか違わないけど!店によっては、漬け麺や「汁なし」などの変わり種や、玉子、魚粉などの有料トッピングがある。
また、並ぶ前に買うルールの場所もあったり。

4、座る
カウンターに食券を速やかに出す。
麺の少な目・固めの注文はこの段階で言う。

ありがちなミスとしてこの時にトッピングを言う人がいるが、トッピングを聞いてくるのはラーメンが出てくる直前。注意!
やらかすとかなり恥ずかしい…とされるがぶっちゃけ、普通は気にしない。
「インスパイア系」と呼ばれる、「二郎じゃないけど二郎っぽいラーメンを出す店」だと、食券と同時にトッピングを伝えるシステムのところもある。他の客を見て判断しよう。

水はセルフサービスが基本なので、ラーメンを待つ間にくんでおくこと。

5、ニンニク入れますか?
店員が聞いてくるので、トッピングの希望はここで言う。
野菜、刻みニンニク、醤油だれ、背脂を入れるか入れないか、またその量を頼む。面倒なら全マシでok。
ニンニクは基本的に入れるべきだろうが、電車で来た場合は臭い(主に口臭や体臭)が化学テロ級になるので、敢えて無しと言う判断もあり(店にいるだけで服などに臭いがしみつくので無意味だという説もある)。

6、喰う
小で普通のラーメン屋の大盛りはあるので少食の人は前述の麺少な目を推奨。
列が出来ている時は、可能な限り早く食べるべきだろう。
30分以上掛けてかつ喋りながら食べてる輩に店主が注意したという話もある。

なお、ここを利用するのは主に独身男性、アニヲタ、ハガンコンゴウだからカップルや家族で行かない方が吉。
あと、三田本店のラーメン大を必死になりながら、20分かけて食べたら店長が必死っぷりに笑ってくれた。

やったねジロリアン!
ラーメン(主に麺)が増えるよ!

7、帰る
食したら、テーブルを拭いて店員に挨拶して速やかに退出しよう。



なんのことはない、
  • きちんと並んで待ちましょう
  • 食べられる量を頼みましょう
  • 早く食べて席を空けましょう
という、外食におけるごくごく普通のマナーと、量が多いということに気を付けさえすれば、恐れる必要はないのである。
常連面に噛みつかれたら?ヤンキーに絡まれたと思って諦めましょう。


<スープ>
飲まなくてよし。これは三田本店の店長もはっきり言っている。

ラーメン二郎はスープではなく麺で勝負の店(これも昨今のラーメン界の流れと逆行している)であり、麺に合わせてあのスープを作ったようなものである。カックイイ

ラーメンは、濃いスープに太麺はセオリーである。だが、スープが色々と濃すぎて麺の味が分からないのは本末転倒である。

意識的に飲もうとしなくても、大量の麺・野菜とともにスープも口に運ばれるので、食べ終わる頃には結構減っているものである。


<ロット>
ラーメン二郎では店の回転率を上げるため、一度にラーメンを4~5杯作っている。その同時に作られたラーメンのグループ枠のことをロットと呼ぶ。
このため、同一ロットはできるだけ同時に食べ終わるのが望ましいとされる。

仮に、1ロット4杯とする。
この時、1人だけ食べるのが遅くて、次の3人が席についたとしよう。
本来なら4人分作れるのに、席が空かないがために3人分だけ作ることになるのだ。
さらに、遅れていた1人が、後の3人より早く食べ終えると、また1席空いたので次の人を案内せざるを得ない。
こうなると最悪である。
本来なら4人分作れるはずなのに、1人分だけ余分に作ることになり、3人分の時間が宙に浮いてしまうのだ。

このように、同一ロット内で食べ終えるのが極端に遅い人は「ロット乱し」として忌み嫌われる。
とはいえ、よほど行列が出来ている店舗でもない限り、無理に早く食べ終える必要はない。

ここから派生して、ロット内でのリーダーを「ロットマスター」と呼んだり、
同一ロットで誰が早く食べ終えるかを競う「ロットファイト(デュエル)」なる競争も生まれた。


<トッピング>
前述の通り、二郎では無料でトッピングをしてもらえる。
麺が茹で上がり、器に入れて、あとは出すだけとなった時、店員さんが「ニンニク入れますか」or「トッピングはどうしますか」と聞いてくるので、
ここで二郎流の作法に従って注文をする。
この時の注文の仕方を「コール」といい、これが一見さんお断りの雰囲気を醸し出す一因となっている。
店によっては店員の質問がはっきり聞こえず、「店員が何かつぶやきながらこっちをあごでしゃくってくる」のを察知して注文を述べる、という阿吽の呼吸が求められる場合もある。小川悦司(『中華一番!』の作者、慶大卒)の漫画によると、昔の三田本店では「次!」としか言われなかったらしい(当時は食券制ではなかったので、大小からトッピングまでいっぺんに注文していた)。

トッピングは全部で四種類
  • ヤサイ - 野菜。キャベツとモヤシを追加する。
  • ニンニク - 刻みにんにくを追加する。
  • カラメ - 辛め。味濃いめの意。醤油ダレを追加する。
  • アブラ - 脂。背脂を追加する。

これらの後に、分量を指す用語を付け加える。
  • ヌキ(ナシっていうと聞き間違えられることもあるから注意)
  • 半分(店舗によってはこれで一般的なラーメン並の事も)
  • 少なめ
  • ふつう
  • マシ(増し)
  • マシマシ(増し増し)
  • チョモランマ

麺やトッピング分量や用語は店舗によっても違うことがあるので、初めて行く店舗では「全部普通でお願いします」が無難。
店舗によっては麺やトッピングの量を少なめにする事対応していたり、小ラーメンを用意している店舗もある。
なので、小食の人も恐れずにチャレンジしてみてほしい。


<用語>
  • ギルティ
いわゆるマナー違反。
店内での私語や、食事中に携帯をいじったり本を読んだり、食べ残したり。
その他、二郎では店の回転率を上げるために素早く食すこと(約1.8ロット)が求められるので遅いテンポで食べるのもギルティとなる。

  • ロットマスター
いわゆるロット内でのリーダー。
初心者さんに二郎での立ち振る舞いを示したり、ロット荒らしを注意(主にジェスチャーで)したりして二郎の秩序を守っている。

  • ロットファイト(デュエル)
いわゆる早食い対決。同じロット内で誰が早くラーメンを完食するかを競う。
勝負の申込みは自己申告だったり、ロット内の相手に睨みをきかせたり。
基本的に大ブタで勝負をするのが通例。

  • ブレ
日ごとの味の違い。

  • 鍋二郎
金欠貧乏学生の為に存在する裏メニュー。裏口から鍋を持っていって、1000円を渡すと鍋にてんこ盛りの二郎が作られる。
これがあるのは三田本店(慶應大)と品川(東京海洋大)。
ただ三田本店は最近やめた。

他店にもあると思うので、追記願う。



某スタバと同様、独特の注文方法や雰囲気等からコピペも沢山ある。ロットバトルと呼ばれる系統のコピペは爆笑必至。





ここを見ているジロリアンはニンニクマシマシマシマシマシにしてから追記修正を
オナ射ス!

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最終更新:2024年04月09日 06:54