D-HERO

登録日:2010/06/03(木) 14:28:04
更新日:2024/03/31 Sun 14:11:40
所要時間:約 49 分で読めます





Eを越えたDの力、なめるなよ


【概要】

D-HERO(デステニーヒーロー)遊戯王GX遊戯王ARC-V及び、それに準ずる作品で登場するカード群である。
エド・フェニックスが使うカードとして有名で、そのほとんどがOCG化を果たしている。

アメコミヒーローをモチーフにしたE・HEROに対し、D-HEROはイギリスヒーローを始めとしたヨーロッパ風のデザインになっている。
ただし、悪魔的な風貌の「D-HERO Bloo-D」「ディアボリックガイ」や、どちらかというE・HEROのようなアメコミ的な姿をしたARC-V産のD-HEROなど、デザイン面に関してはあまり一貫性がない。

D-HERO Bloo-D》以外のD-HEROは、名前を英語綴りにした際全て頭文字が「D」となる単語が使われている。
また「ガイ」と名前についているヒーローも多く、そのためかE・HEROと違って女性ヒーローは今のところ登場していない。

全てが闇属性・戦士族で構成されており、闇属性サポートや戦士族サポートが使えるのが特徴。
HEROなのでもちろん「エアーマン」や「シャドー・ミスト」で全てサーチでき、
「マスク・チェンジ」で「M・HERO ダーク・ロウ」や「M・HERO 闇鬼」に変身できる。

特異なエフェクトを持つモンスターが多く、基本的に癖が強い。
デッキのコンセプトになるようなカードは多いが、D-HERO全体でまとまった戦略があるわけではない。
そのため、融合モンスターの展開に長けたE・HEROに比べて統一感に欠ける。
実際のところ【アライブHERO】などエクシーズを中心にするデッキはあったが
普通に組むと劣化○○になってしまいがちなテーマなのでデッキ構築の難易度は高め。

発動から解決までに若干のタイムラグを挟むものが多く、まさに「運命」を操るHEROと言える。

現在は第9期でのアニメ再出演による下地や、10期によるオリ強化とその制約などの兼ね合いもあって様々なHEROを混在させた構築が主流となっている。

闇属性戦士族が共通する素材要員V・HERO、強力な効果はあるが属性がバラけるE・HEROを中心に、強力なモンスターは闇属性に偏るが悪魔族のE-HEROをタッチしたメインデッキを軸に

融合・リンクHERO中心のエクストラにM・HERO、戦士や闇属性融合、その他の汎用リンクによって構成されたEXデッキとなっている。

各種カードによって受けられるサポートや特殊召喚制限などはまちまちであり、上手くお互いの制約を避けつつ強力な布陣を敷くのを目指すという
プレイヤーのデッキ構築能力が重要な上級者向けのカテゴリと言えるだろう。


【アニメでの扱い】


十代のライバルエド・フェニックスの魂ともいえるカード群。
彼の父親がデザインしたカード群でもあり、この因縁は本編の内容にも絡んでくる。

エドいわく十代E・HEROは「運命の絆」で結ばれているが、エドとD-HEROは「因縁の絆」で結ばれているという。

アニメでは“D”とは
“DESTINY(デステニー)”=「運命」
“DESTROY(デストロイ)”=「破壊」
“DEATH(デス)”=「死」
の3つの意味を持つといわれていた。

そのためエドは「デステニーヒーロー」ではなく「ディーヒーロー」と発音し、
エドがGX内(今日の最強カードは除く)で「デステニーヒーロー」と呼んだのは一度だけだった(ゲーム作品ではデステニーヒーロー呼びが主流)。

エド曰く、「E・HEROを超えるHERO」「D-HEROを超えるHEROはこの地球上には存在しない」とのこと。
一度は十代の旧E・HEROデッキを圧倒したが、宇宙からやってきた新たなるHERO、ネオスペーシアン、
E・HERO ネオス達の力を手にした十代のコンタクト融合デッキに敗北を喫した。

……何かおかしいような気がするだろうが、これも遊戯王ではよくあることの1つである。


GX終了後の出番は長らくなかった。
元々、「D-END」が最後のDと呼ばれていた上、
Vジャンプで連載していたの漫画GXにおいてはエドがD-HEROではなく、V・HEROなる宝玉獣もどき?のHEROを使用したため、
非常に残念な事にこれ以上D-HEROの強化は増えないと思われていた。

しかし、第五作遊戯王ARC-Vにエドが出演することで、アニメ作品に再びD-HEROが登場。

ARC-Vでは融合次元の組織「アカデミア」の総司令という立ち位置となっており、融合軸のD-HEROを使用している。
D-HEROは関連する融合モンスターこそ存在したが、融合を積極的に行うカテゴリではなかったので意外に思った人も多いだろう。

本作ではモンスター名の方は「デステニー・ヒーロー」、カテゴリ全体の方を「ディー・ヒーロー」と発言している。

また、D-HERO自体の再フィーチャーに合わせ、GX時代から長らくOCG化されなかった「ダークエンジェル」と「ディバインガイ」が無事にカードとして登場した。ドクターDとか有用なのまだ残ってるからOCG化はよ


【下級モンスター】


ダイヤモンドガイ」を筆頭に癖のあるカードが揃うが「エアーマン」「シャドー・ミスト」によるサーチが効くので扱いやすい。

D-HEROが登場したのは第4期ということもあってカードごとの実用性の差が激しいのが特徴。
いずれも打点が低く、最大でも1600しかない。
効果を使ったら素材にしてしまうなど、隙を埋められる構築とプレイングが問われる。

また、D-HEROはすべて闇属性HEROなので「マスク・チェンジ」で「M・HERO ダーク・ロウ」・「M・HERO 闇鬼」に変身できる。
打点の低さを補いつつ相手の行動をかなり阻害できるので覚えておきたい。

第9期ではブースターSPで「ディバインガイ」や「ドリルガイ」が追加されたことで新たな戦略も可能となった。

+ 詳細は以下
D-HERO ダイハードガイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、このカードを除く自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのモンスター1体を次の自分のスタンバイフェイズ時に自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカード以外のD-HEROが戦闘破壊されたら、そのうちの1体を自分のスタンバイフェイズに特殊召喚。
このカードが存在しない状態で破壊されたモンスターにはエフェクトが適用できないので、低ステータスのこいつを守る必要がある。
名前がダイハードの割に簡単に死ぬため、かなり使いにくい。こいつを使いこなすという課題がダイ(大)ハード(hard)。
地獄の暴走召喚で複数並べて無限蘇生コンボするなど、一手間かける必要がある、

ブルース・ウィリスが主演の映画は関係無い


D-HERO ダイヤモンドガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、それが通常魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。
違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。
この効果で通常魔法カードを墓地へ送った場合、次の自分ターンのメインフェイズに墓地のその通常魔法カードの発動時の効果を発動できる。

D-HEROの下級の中でも特に有名な1枚。
デッキトップをめくって通常魔法なら次のターンにコスト・制約を無視して発動できるという唯一無二のエフェクトを持つ。
【D-HERO】では「デステニー・ドロー」の2ドローや「オーバー・デステニー」によるリクルート、「フュージョン・デステニー」でのデッキ融合が魅力的。
「ヒーローアライブ」を引き当てて、ノーコストでE・HEROを連れてくるのも爽快。

こいつのエフェクトをコンセプトとした【ダイヤモンドガイ】なんてものも作れる。
「ファイナル・インゼクション」でフィールドを一掃したり、「終わりの始まり」「HEROの遺産」で3枚ドローしたりと、運が絡むものの決まればやりたい放題できる。
かなりカオスなデッキ構成になり手札で腐るカードが多いのが特徴。
腐った魔法はエクスチェンジで押し付けたり、「サモンプリースト」の手札コストとして活用しよう。
ただ実際に使うと、ダイヤモンドガイのハズレが増えてしまう「サブプラン」を入れるよりもダイヤモンドガイの爆発力を高めた方がよかったりする。
もともと正気じゃ組めないデッキなんだ、保身なんざに頼ってんじゃねぇ!ってわけ。

良くも悪くも運次第なので、確実に当てたいなら通常魔法の割合を増やしたり、
「バック・ジャック」「ゾンビキャリア」「ダークエンジェル」「ドミネイトガイ」でデッキトップを操作するのがいい。

相手フィールド上に頻繁に「サンダー・ボルト」と「ハーピィの羽根帚」が降り注ぐのでデュエル展開も中々カオス。
処理や裁定が非常に独特かつ特殊なだけにゲーム作品ではバグが多い。
現実でも使う場合はしっかり裁定は把握しておこう。


D-HERO ダガーガイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 300/守 600
相手のバトルフェイズ時、手札からこのカードを捨てて発動できる。
自分フィールド上の全ての「D-HERO」と名のついたモンスターの攻撃力は、エンドフェイズ時まで800ポイントアップする。

元祖オネスト系エフェクトを持つカード。
後に裁定変更された「オネスト」や「カルート」と違い、元からダメージ計算時には発動できなかった。
相手のバトルフェイズにしか発動できず、自分から攻める場合は使えないのが痛い。
上昇値も攻撃力800と低めでD-HERO全般が低ステータスのため、大抵は「禁じられた聖槍」や「E・HERO オネスティ・ネオス」などを使った方がいい。
生まれてくるのが早すぎたカードともいえる。

使用するのであれば全体強化な点を生かしたいが、やはり低ステータスのD-HEROで相手ターンにしか使えないのはつらい。
一応、後に登場した「ディストピアガイ」に使えるが、相手のバトルフェイズのみなので結局は他のカードで十分である。


D-HERO ダンクガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1200/守1700
手札から「D-HERO」と名のついたカード1枚を墓地に送る事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

手札からD-HEROをセメタリーへ送り500ダメージ。
1ターンに何回でも使えるが、手札を切る割には見返りが少ないと言わざるを得ない。
墓地に送りたいD-HEROは多いが、それなら「デステニー・ドロー」など他に適任が多いのでよく考えること。


D-HERO ディスクガイ
効果モンスター
星1/闇属性/戦士族/攻 300/守 300
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
(2018年4月1日からの新テキスト)
効果モンスター
星1/闇属性/戦士族/攻 300/守 300
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
このカードは墓地へ送られたターンには墓地からの特殊召喚はできない。
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

セメタリーから蘇生したら2ドローという生きた「強欲な壺」。
こいつを蘇生させるだけで簡単にアドバンテージを得る事ができる。

もっぱら空気の読めない男こと「エアーマン」と当時最強のドローカードだった「デステニー・ドロー」を絡めたお手軽爆アドデッキ回転エンジンとして出張しまくるがそんな奴が許されるわけもなく、また特にD-HEROはこいつがいたから強かったというわけでもなく、登場から半年ほどで制限カード、その翌年に禁止カードとなる。

その後、10年近く月日が流れた2018年4月1日に定例のエラッタ制限カードとして復帰。
同年7月1日に準制限となり、同年10月1日の改定で制限解除された。


D-HERO ディパーテッドガイ
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻1000/守 0
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚される。
このカードが戦闘で破壊された場合、墓地へは行かずゲームから除外される。
このカードが手札またはデッキからカードの効果によって墓地へ送られる場合、墓地へは行かずゲームから除外される。

一言で表すとデメリットの塊
基本的には自分の墓地に存在する場合、セメタリーから特殊召喚される「黄泉ガエル」。
ただし特殊召喚される場所は相手のフィールド。
基本的にはディスアドなのでサンドバッグとして使うなどのコンボに使いたいが、そうまでして使いたいカードかといわれると1秒もかからずに首を横に振る人の方が多いだろう。

墓地に送らないと意味がないカードだが、
手札かデッキからカードのエフェクトでセメタリーへ送ろうとすると除外されるという他に類を見ないデメリットを持つ。
ついでに 戦闘破壊されても除外されてしまう。そんなに働きたくないのかお前は。
セメタリーへ送らないといけないのにセメタリーへ送られるのをやたらと嫌がり、
ほぼデメリットしかないため、後述のダブルガイ程ではないがネタにされやすい。

頑張ってデメリットをかいくぐってセメタリーへ送ってエフェクトを発動させても相手の場に特殊召喚(≒デメリット効果)というデメリットの塊のようなカード。
《ミラクル・フリッパー》と並んで心底「何のために印刷されたのかまったく理解できない」レベルのカードであり、当時の弱いカードに強引に使い道を見つける文化においてその使い道を考える際に人気を博した。
しかもこのカードが収録されたPTDNといえば、遊戯王のゲーム性を根本からひっくり返すレベルのインフレが始まったパックとして現在のデュエリストにも語られているレベルのインフレパックである。
環境をぶっ壊しまくっていたダムド、その同期生のガイウスやキメラテック・フォートレスの横で、このカードや《ミラクル・フリッパー》の存在意義の分からなさ、《終わりの始まり》のイラストなども取りざたされ、
しかも攻略本やゲーム、オモチャのオマケについてきたカードが《魔宮の賄賂》《次元幽閉》《強者の苦痛》《D-HERO Bloo-D》等々……露骨に金を稼ぎに来ており、遊戯王は終わりが始まったのではないかとすら危惧されたほどである。


D-HERO ディフェンドガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻 100/守2700
相手のスタンバイフェイズ時、このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する場合、相手はデッキからカードを1枚ドローする。

☆4でDEF2700と召喚条件のない下級で最高守備力を持つ。
ただし、相手ターンのスタンバイフェイズで表側守備表示で存在する場合相手に1ドローさせる。
攻撃を耐えた次のターンには何かしらの素材にする使い捨て感覚で使いたい。

ビートダウンが主体の普通の【D-HERO】にはまず採用されないが、【便乗ターボ】など、このデメリットを活かせるデッキも一応ある。
単に高い守備力だけを求めて【アステカ】などで活躍。《ビッグ・シールド・ガードナー》と比べると攻撃表示になるデメリットがないため割と使いやすかった。

スキルドレイン】で壁として採用したり、「最強の盾」「反転世界」で守備力を攻撃力に転化すればデメリットなしでのステータスの高さを活かせる。

どちらかのデッキが切れた場合、残りLPが多い方が勝利になるデュエルターミナルのスピードデュエルだと反射ダメージを与えてデュエルエンドを促進する凶悪カードと化す。


D-HERO デビルガイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守 800
このカードが自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する場合、1ターンに1度だけ相手モンスター1体をゲームから除外する事ができる。
この効果を使用したプレイヤーはこのターン戦闘を行えない。
この効果によって除外したモンスターは、2回目の自分のスタンバイフェイズ時に同じ表示形式で相手フィールド上に戻る。

戦闘と引き換えに相手モンスターを2ターン除外できる。
ただし、エフェクトを使ったターンは戦闘できない(特殊なテキストなのでイクイップ・シュートとはコンボできない)。

せっかく風穴を開けても戦闘できなくなるのが痛いがD-HEROでは貴重な除去エフェクト持ちなので構築の腕が問われるモンスターだろう。
なお、レベル3なので「リヴァイエール」をエクシーズして除外したモンスターを奪ってしまうこともできる。

余談だが、海外では名前が「Doom Lord」にされたため、ドゥームガイの方が「Fear Monger」とまったく別の名前になってしまった。


D-HERO ドゥームガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に発動する。
自分の墓地から「D-HERO ドゥームガイ」以外の「D-HERO」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

戦闘破壊されたら次の自分のスタンバイフェイズに自分以外のDを蘇生。
自爆特攻以外には下記の「ダークエンジェル」や「強制転移」なども視野に入るが蘇生まで遅いのがネック。

蘇生対象は「ドレッドガイ」のような上級D-HEROが狙い目。
「ダッシュガイ」を蘇生し継続的な特殊召喚を狙うのも良いだろう。
墓地肥やしについては「デステニー・ドロー」や「ダーク・グレファー」を活用しよう。


D-HERO ドレッドサーヴァント
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 400/守 700
このカードが召喚に成功した時、「幽獄の時計塔」に時計カウンターを1つ置く。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。

名前通り、「ドレッドガイ」をサポートするためのカード。
召喚したら幽獄の時計塔にカウンターを一つ置く。
戦闘破壊されたら自分の魔法・罠を1枚破壊できる。
攻撃力400のため「デブリ・ドラゴン」の蘇生に対応している。

アニメでは特殊召喚時にも時計カウンターを置けた、時計カウンターを置ける手段は限られているためこの変更は非常に痛い。


D-HERO ドリルガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200
「D-HERO ドリルガイ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ「D-HERO」モンスター1体を手札から特殊召喚する。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

ARC-Vのエドが使用する新顔。
召喚・特殊召喚成功時にこのカードの攻撃力以下の「D-HERO」1体を手札から特殊召喚する。
また、ドリルらしく貫通エフェクトを持っている。

D-HEROは総じて攻撃力が低いため、出せるモンスターは多い。
「D-フュージョン」はフィールドのD-HEROしか素材に使えないので、こいつで展開して準備を整えよう。
ランク4エクシーズの他、「イゾルデ」や「クロスガイ」などのリンク召喚に繋げてもいい。

貫通エフェクトはオマケ程度に考えた方がいい。どうしても活用したいならば「ダイナマイトガイ」や「E・HERO オネスティ・ネオス」で打点を上げてやるといいだろう。
ちなみに特殊召エフェクトは名称指定で1ターンに1度しか使えないので「ドリルガイ」→「ドリルガイ」→「ドリルガイ」→「他のD-HERO」というコンボはできないので注意。

なお、下級D-HEROの中では下記の「ディジションガイ」「ディバインガイ」と並んで最高攻撃力である。
というかこれらがOCG化されるまでは下級D-HEROの最高攻撃力はダイヤモンドガイの1400であった。「エアーマン」で1800だってのにいくら何でも低すぎである。

展開役であるこのカードの攻撃力が1600なので、今後の新規D-HEROは攻撃力1600以下が多くなっていくだろう。


D-HERO ディシジョンガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1000
「D-HERO ディシジョンガイ」の(1)(3)の効果はそれぞれデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分の墓地の「HERO」モンスター1体を選んで手札に加える。
(2):レベル6以上の相手モンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない。
(3):このカードが墓地に存在し、自分にダメージを与える魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動する。
このカードを手札に戻し、その効果で自分が受けるダメージを0にする。

ARC-Vで登場した新顔の1つ。
召喚、特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに墓地から「HERO」1体をサルベージできる。
また、レベル6以上のモンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない永続エフェクト、
自分にダメージを与えるカード効果の発生時に自身を手札に戻すことで自分へのダメージを0にするエフェクトを持つ。

1つ目と3つ目のエフェクトはデュエル中に1度の誓約があるため、採用はピン挿しにとどめ、使える時にさっさと使ってしまうのがいいだろう。
基本的に(1)の回収をメインに使い、セメタリーに落ちたら「ダイナマイトガイ」などのダメージを受ける効果を利用して手札に戻し、融合などの素材にするのが無難か。

(2)のエフェクトについては基本的にオマケと考えていい。
なお「攻撃対象に選択できない」なので相手フィールドにレベル6以上のモンスターしか存在せず、自分フィールドにこのモンスターしかいない場合は相手は攻撃ができなくなる。


D-HERO ディバインガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1400
「D-HERO ディバインガイ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの攻撃宣言時に、相手フィールドの表側表示の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、相手に500ダメージを与える。
(2):自分の手札が0枚の場合、自分の墓地からこのカードと「D-HERO」モンスター1枚を除外して発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

GXの放映が終了後、第9期になってようやくカード化された1枚。

攻撃宣言時に相手の場の表側表示の魔法カード1枚を破壊し、500ポイントのダメージを与える。
また、このカードがセメタリーに送られていないターン、かつ手札0の時、セメタリーのこのカードと他の「D-HERO」カードを1枚ずつ除外して2枚ドローすることができる。

前半のエフェクトはタイミングが遅いため、後半のドローエフェクトの方が重宝される。
条件付きとはいえ2ドローは強力の一言に尽きる。
融合軸のD-HEROは手札消費がとにかく荒いので、このカードによる回復は重要な戦略の1つ。
定番の「デステニー・ドロー」の他、融合やエクシーズの素材に使って速やかに墓地に準備しよう。
「デッドリーガイ」や「ベアトリーチェ」のエフェクトを使ってもいい。
デッドリーガイは発動条件を整える上でも非常に相性がいい。

「デストロイフェニックスガイ」の登場後は条件付きとは言え2ドロー出来る点が評価されて、出張セットにおける融合素材として選抜される様になった。
その影響で遊戯王マスターデュエルにおいてデストロイフェニックスガイが大流行した時、このカードが禁止指定を受けると言う事態になってしまった。D-HEROお馴染みのとばっちり規制

「このカードがセメタリーに送られたターンは発動できない」「手札が満足状態0枚」という制約が付いており、まるで調整されたディスクガイのような効果になっている。
もう彼は規制解除されることはないのだろうか?と思っていたらエラッタ釈放で共存できるようになった。ターン制限が全く同じなのでどちらも早めにセメタリーに送っておきたい。

名前の読みが5D'sディヴァインと同じなのでおじさんガイとも呼ばれる。
また、背中のデザインはこれに似ているが、英語名は「ソレスタル」になっている。
アニメでは前半のエフェクトしかなくそれも装備魔法限定で特殊召喚もできなかった。


D-HERO ダークエンジェル
効果モンスター
星1/闇属性/戦士族/攻 0/守 0
(1):自分の墓地の「D-HERO」モンスターが3体以上の場合、このカードを手札から捨て、自分の墓地の「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が発動した魔法カードの効果は無効化され破壊される。
(3):自分スタンバイフェイズに自分の墓地からこのカードと「D-HERO」モンスター1体を除外して発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから通常魔法カード1枚を選んでデッキの一番上に置く。

「ディバインガイ」と同じく、GX放映終了後、長い期間を経てOCG化されたカード。
手札から捨てて相手の場にD-HEROを送り込むエフェクト、自分の魔法を無効化するエフェクト、セメタリーから除外して互いのデックトップを操作するエフェクトを持つ。

(1)と(2)のエフェクトはシナジーしており、自身を捨てて相手の場に送りつけることによって魔法の発動を妨害できる。
リリースや素材として処理されてしまっても、(3)のデッキトップ操作によって「ダイヤモンドガイ」をサポートするなど、色々な使い方ができる。
「デステニー・ドロー」などで引いてサーチしづらい魔法を手札に加える裏技もある。

注意点としてはセメタリーにD-HEROが3体も必要なこと、デッキトップ操作は相手も行うので、先に強力な魔法を使われてしまうことだろう。
後者については自身のエフェクトで魔法の使用を妨害できるが、リンク召喚などで容易に処理できるので、保険としては不安が残る。
やはり相手に使われる前に自分がデックトップに置いた魔法を使えるようにする工夫が必要だろう。

なお、スラっと伸びた脚と髪型から女性と勘違いされがちだが、厚い胸板をがっつりとはだけているため男性と思われる。

アニメではエドの父が遺した「Bloo-Dへの抑止力」として登場。
エドは長年その意味を理解できなかったが、Bloo-Dを繰り出すDDとの決戦でその真意に気づき、逆転への糸口を掴んだ。


D-HERO ドリームガイ
効果モンスター
星1/闇属性/戦士族/攻 0/守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在し、自分の「D-HERO」モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

ARC-Vで登場した新顔の1つ。
自分のD-HEROが戦闘を行う時、セメタリーから特殊召喚して戦闘破壊とダメージを防げる。

このエフェクトで特殊召喚するとフィールドから離れる際に除外されてしまうので実質的に使いきり。
しかし、特にコストも無く使える効果なので融合素材やリンク素材にしやすい。
打点が皆無なので特殊召喚した後は棒立ちになってしまうが、「超融合」や「D-フュージョン」で融合素材にすることが可能。
低レベルなので星4連中より手軽に「オーバー・デステニー」「聖騎士の追想 イゾルデ」で呼べて早めに墓地待機させられる点は今までのD-HEROに無い利点である。


D-HERO ドローガイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「HERO」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
お互いのプレイヤーはデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが墓地に送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功したこのカードは、フィールドを離れた場合除外される。

いそうでいなかった名前を持つ第10期の新顔。
HEROの効果で特殊召喚された場合にドローできる。同じD-HEROである「ドリルガイ」をはじめ、その条件には自分のエフェクトも含まれている。

どこからだろうとセメタリーに送られた次のスタンバイに自己再生する絶対1枚ドローするマン。
「デッドリーガイ」や「ベアトリーチェ」で相手ターンに落としておけば、安心して自分のターンに使用できる。
自己再生した場合除外デメリットが付随するので、基本的に1度蘇生した後は使い切りとなる。

王宮の鉄壁」があればスタンバイごとに自己再生してドローをもたらす無限ドローエンジンと化すが、相手にもドローさせる上に昨今の環境は非常に高速化しているので、そんな悠長なことをしている暇はないだろう。

お互いにドローする上に、タイミングの都合で相手のターンに追加ドローをさせてしまう危険もある。
D-HEROはいずれも闇属性HEROなので、あらかじめ「ダーク・ロウ」を出しておけばデメリットを軽減できる。


D3
効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「D3」の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
このモンスターは表側表示で存在する間、「D-HERO」モンスターとしても扱う。
(2):手札を2枚まで捨てて発動できる。
捨てた数だけ自分の手札・デッキ・墓地から「D3」を選んで特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「D-HERO」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「D-HERO」モンスター1体を墓地へ送る。

第9期になってようやくOCG化したD-HERO版フレンドッグ。
「手札から同名モンスターを捨ててその数分を加えた分のリリースコストになれる」と言う使いづらく回りくどいエフェクトは手札をコストに同名モンスターを手札・デッキ・セメタリーからリクルートするエフェクトになった。

手札でダブついてもコストにすればそのままセメタリーから引き戻せるので手札事故の軽減にはなり、
召喚に成功するとD-HEROになるエフェクトも合わせてドグマガイやBloo-Dのリリースコストには最適だがやはり手札消費の荒さが痛い。
地味に特殊召喚時にはD-HERO扱いにならないので融合素材にする際には気をつけたい所。
制約により【D-HERO】以外では使いにくいのもややマイナス。

後半の被破壊時にデッキのD-HEROをセメタリーに送るエフェクトも優秀だが、別途破壊効果持ちを要求するのでワンテンポ遅いのが難点。


D-HERO ディナイアルガイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻1100/守 600
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「D-HERO」モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。
(2):自分のフィールド・墓地に「D-HERO ディナイアルガイ」以外の「D-HERO」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

第11期に突如として現れた新顔。
召喚・特殊召喚時にデッキ・セメタリー・除外ゾーンからD-HERO1体をデッキトップに持って来るエフェクトを持つ。
更にデュエル中1度とは言えフィールドかセメタリーに同名以外のD-HEROが居ればセメタリーから復活するエフェクトも持つ。

何よりコストとして除外したディアボリックガイを戻す事でディアボリックガイを無制限カードの様に使い回せるのが非常にありがたく、ディアボリックガイ自身も同名カードをリクルートするエフェクトでディナイアルガイの自己再生条件を満たせると非常に良相性。
フュージョン・デステニーでまとめて落とせるので融合D-HEROを出すついでに更なる展開が可能。




【上級モンスター】


下級同様、性能はバラバラだが優秀なものが多い。

同名カードを特殊召喚できる「ディアボリックガイ」や、
ドローしたモンスターを特殊召喚できる「ダッシュガイ」のようにセメタリーに送ることで効力を発揮するものが強力。

打点は下級同様低めなので、早めに「デステニー・ドロー」などでセメタリーに送ってしまうのが得策だろう。
「フュージョン・デステニー」のおかげでデッキのD-HEROを融合素材としてセメタリーに送れるようになったのは要注目。

+ 詳細は以下
D-HERO ダッシュガイ
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2100/守1000
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
(2):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
(3):このカードが墓地に存在する限り1度だけ、自分が自分ドローフェイズにカードをドローした時、そのカードがモンスターだった場合、そのモンスター1体をお互いに確認して発動できる。
このカードが墓地に存在する場合、その確認したモンスターを特殊召喚する。


セメタリーにいる間に展開を補助できるエフェクトを持ち、E・HEROでいえばネクロダークマン+αと言ったところ。
セメタリーへいる時一回だけ、ドローフェイズにモンスターを引いた場合それを特殊召喚できる。
また「スピア・ドラゴン」のように攻撃宣言したら守備表示になる。
自分フィールド上のモンスターを1体リリースして攻撃力をエンドフェイズまで1000を上げる効果もあり、
いざとなれば攻撃力3100のアタッカーとしても使える。ただ、やはり特殊召喚の効果をメインに使われることが多いので、フィールドに出る事は少ない。

タッグフォース2ではプロ(笑)が無暗にモンスターをリリースし始め、場のモンスターを喰いつくすため(タッグを組んでいるプレイヤーにとって)脅威の存在となる。

なお、通常召喚可能なD-HEROの中では最も攻撃力が高い。D-HEROの攻撃力の低さよ……


D-HERO ダブルガイ
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードは特殊召喚できない。
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードが破壊され墓地へ送られた場合、次の自分のターンのスタンバイフェイズ時、自分フィールド上に「ダブルガイ・トークン」(戦士族・闇・星4・攻/守1000)2体を特殊召喚できる。

ある意味伝説のカード。ネタ方面でだけど。
エフェクト自体は2回攻撃&破壊されたらトークン生成と強力なのだが、
特殊召喚不可で低ステータスという欠点が足を引っ張る。
装備魔法等で補うという方法もあるが、それこそ「ディストピアガイ」に「トライス」を装備させた方が早い。

地味な立場に置かれていたが、特殊召喚できないにもかかわらず、
Vジャンプで「キラー・トマトで特殊召喚しよう」という旨の記事を堂々と書かれてしまったために、一気に知名度が上がってしまった。
ぶっちゃけ本当にキラトマ対応であってほしかった性能ではある。

また、デュエリストパックエド編のストラテジーガイドでも「ドゥームガイで特殊召喚しよう」と言われてるため何かとエフェクトの勘違いに縁がある。

元ネタは小説の「ジキル博士とハイド氏」、さらにそれを元ネタにした「超人ハルク」かと思われる。


D-HERO ディアボリックガイ
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
(1):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「D-HERO ディアボリックガイ」1体を特殊召喚する。

セメタリーにある自身を除外することで、別の「ディアボリックガイ」をデッキから特殊召喚できるモンスター。

数あるD-HEROの中でも特に汎用性が高いカード。
上級Dのアドバンス召喚をはじめ、融合素材シンクロ素材エクシーズ素材リンク素材青血やドグマの特殊召喚のリリースなど、
様々なモンスターを呼び出すためのコストとして優秀。
新マスタールール以前は「瑚之龍」と組み合わせて赤タクシーを呼ぶことも多かった。

無制限と準制限を繰り返しているが、現在は準制限。

D-HERO ダイナマイトガイ
効果モンスター
星5/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
(1):モンスターが戦闘を行うダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になり、お互いのプレイヤーは1000ダメージを受ける。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は次の相手ターン終了時まで1000アップする。

ARC-Vの新顔の1つ。
モンスターの戦闘によるダメージ計算時に手札から捨てることで、戦闘ダメージを0にして互いに1000のダメージを与える。
また、セメタリーから除外することでフィールドの「D-HERO」1体の攻撃力を次の相手ターン終了時まで1000アップさせる効果を持つ。
1000以上の戦闘ダメージを1000まで抑えることができ、相手にも被害を与えられ、さらに2つ目のエフェクトにも繋げられる。
そして2つ目の効果も「D-HERO」の攻撃力の低さをカバーできる為、使いやすい。

「ディストピアガイ」とは相性が良く、融合素材にした後に除外して攻撃力を上げれば「ディストピアガイ」の破壊効果も起動できる。
1ターンに1度ではないので複数枚セメタリーに存在したり除外ゾーンからモンスターをセメタリーへ戻す効果を併用すればかなりの打点アップを見込める。

注意点としては、モンスターの戦闘破壊を防ぐことはできないこと、攻撃力上昇は自分のターンにしか使えないこと、レベルが5なのでエクシーズ素材には向かないことだろう。



【最上級モンスター】


やはり癖は強いものの、使いこなせれば強力なものが多い。

いずれもレベル8で闇属性であることから、「デステニー・ドロー」「トレード・イン」「闇の誘惑」に対応するため、手札にダブついても処理しやすい。
融合素材や「デッドリーガイ」の効果のコストにしてしまうのも手だろう。
また、セメタリーに送ることで「オーバー・デステニー」でレベル4以下のモンスターを呼べるようになるので、そちらにも注目したい。

「Bloo-D」と「ドグマガイ」は召喚方法が似ているので共存が可能。
融合素材でもあるので「融合徴兵」や「融合準備」でサーチできるので案外運用しやすい。
「ドレッドガイ」は癖が強いが召喚制限がないので後述の「ドミネイトガイ」と組み合わせられる。専用構築すれば凄まじい爆発力も得られるのでうまく取捨選択したい。

+ 詳細は以下
D-HERO ドグマガイ
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻3400/守2400
このカードは通常召喚できない。
「D-HERO」モンスターを含む自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):この方法でこのカードが特殊召喚に成功した場合、次のスタンバイフェイズに発動する。
相手のLPを半分にする。

D-HEROを含む3体のモンスターをリリースして特殊召喚。
出した次のスタンバイフェイズに相手のライフを半分にする。

攻撃力3400とD-HEROでは最高の攻撃力を持つ。というか融合先の「D-END」より高い。
一気に相手のライフを減らせるので、その後に「D-END」や「ディストピアガイ」で追い討ちをかけられれば理想的ではある。

特殊召喚には計3体ものリリースが必要だが「スケープ・ゴート」や「終焉の焔」で生み出したトークンが使えるので、そちらを利用して負担を減らしたい。
あとは「ディアボリックガイ」を事前にセメタリーに落としておけば大丈夫だろう。
似たような召喚条件の青血と比較するとこちらは素の打点で勝り、先攻1ターン目からでも出しやすい。

かつて【ドグマブレード】において、サーチがたやすい手札コストとして利用された時期がある。ドレッドでなくこちらを選ぶ理由は、万一特殊召喚に成功した場合4000ダメージが確定するため。
現在では様々なカードのエラッタや禁止によって組めなくなっているが、「ドグマブレードシミュレーター」なるサイトで使えるので試してみるといいだろう。パズルゲームのように遊べて暇つぶしに最適だ。


D-HERO ドレッドガイ
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻 ?/守 ?
「幽獄の時計塔」の効果で特殊召喚した場合、自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスター以外の自分のモンスターを全て破壊する。
その後、自分の墓地から「D-HERO」と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚されたターン、自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスターは破壊されず、
コントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールド上のこのカードを除く 「D-HERO」と名のついたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。

時計塔より現れる仮面の筋肉。
マッチョな外見の割に元々の攻撃力は不定で、フォールドにこいつしかいないと0になってしまうが、他のD-HEROの元々の攻撃力の合計を吸収できる。
また、特殊召喚されたターンD-HEROは破壊されず、戦闘ダメージを0にできる。
これは誘発効果ではなくルール効果という特殊な扱いので、チェーンブロックを作らずに適用され、こいつがいなくなった場合でもターン中は適用され続ける。

さらに、「時計塔」のエフェクトで出すとD-HERO以外のモンスター全破壊とD-HERO2体蘇生のおまけがつく。
手間がかかるので狙いづらいが、ロマンは十分にあるので愛があるプレイヤーならば挑戦してみたい。


D-HERO Bloo-D
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(3):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の半分だけアップする。

フィールド上のモンスターを3体リリースして特殊召喚される究極のD。
相手だけ「スキルドレイン」が適用された状態にする強烈なエフェクトを持つ。
また、「サクリファイス」のように1ターンに1度相手のモンスター1体を装備する。
装備できるのは1体までで装備したモンスターの攻撃力の半分を得る。

永続効果でモンスター効果を封殺し、なおかつ自身の効果で除去が出来るため非常に制圧力が高い。
厄介な耐性を持つ「カオス・MAX」や「クリスタルウィング」もこいつ1枚で対処可能。
モンスターエフェクトの無力化は昨今の環境にマッチしており、GX時代のカードながら現在でも十分に使うことができる。

素の打点は1900しかないので不安が残るが、ステータスは1900+吸収したモンスターの攻撃力の半分になるので、大型を狙えば安定した攻撃力を得られる。
壊獣との相性も良く、安定して高い打点にしやすい。
ただし、「サクリファイス」と違って身代わり効果はないので戦闘破壊は普通にされる。
また、魔法・罠への耐性は無いので、そちらには注意。
他にも、装備したモンスターを割られた後に1900以上の打点で殴られると突破されてしまう。

特殊召喚については「ドグマガイ」と同じくトークンが使えるので問題ないだろう。
こちらはD-HEROの縛りは無いので、「エアーマン」とともに出張させることも出来る。

かつての【D-HERO】はぶっちゃけ「いかにこのカードにつなぐか」というデッキだった。というのもD-HERO自体が効果にまとまりがなく、どれかひとつに軸を絞るんだったら間違いなくこれになるため。
そのためできれば3枚入れたいが攻略本のオマケカードという点が重くのしかかるという、いろんな意味ですごいカードだった。入手性を悪くしてバランスを取ろうとしたのだろうか。
「効果モンスターを無力化」「相手モンスターを強奪」「著しい札束化」という性質から相手の反応は最悪に近いという、テーマデッキのガチ化の嚆矢を放ったカードと言える。
モグラすら制限カードの時代にあって、さすがに当時のこの効果は常軌を逸して強かった、そして不愉快だったのである。まぁ後にこんなカードがかわいく見えるレベルのインフレの波が次々と押し寄せてくるんだけど……酷い時代だったね、ほんと。

WCS2007(2007/03/15発売)の攻略本が2008年以降でも増刷されまくった原因を作った人。
当時は品薄から増刷というムーブを頻繁にかましており、最初にこれが報じられた時期はちょうど遊戯王がPTDNでハイパーインフレを始めた不穏な時期だったこともあって、プレイヤー間でも不穏な空気が流れていた。
「DUELIST EDITION Volume 1」で再録されるもシークレットレア(一箱に一枚で全三種類)のため高価な状態が続いていたが「デステニー・ソルジャーズ」にてスーレアで再録されたのでようやく入手は楽になった。



【融合モンスター】


「ディストピアガイ」「デッドリーガイ」「ダスクユートピアガイ」「ドミネイトガイ」と、D-HEROには属さないが「D-END」が存在する。

本来D-HEROは融合がメインのカテゴリではなかったが、ARC-Vエドが出演した際に融合召喚を得意とする設定にされたため、第9期で融合モンスターが何体か登場した。
これはGX融合召喚を使う人物が多く存在したことに加え、「D-END」の存在も影響しているだろう。

うまく融合召喚のための構築を行えばフィニッシャーや展開のサポートとして十分に働いてくれる。

第10期になるとデッキのモンスターを融合素材にできる「フュージョン・デステニー」が登場。
セメタリー肥やしと相性のいいD-HEROとは非常にかみ合うので、ぜひともうまく活用したい。
手札の消費が激しくなるので、「ディバインガイ」や「ディスクガイ」などで損失を取り戻す動きも取り入れたい。


ちなみに、E・HEROと違って全てのモンスターが特殊召喚に制限は無いので蘇生制限さえ満たせば普通に蘇生、帰還が可能である。

+ 詳細は以下
Dragoon D-END
融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000
「D-HERO Bloo-D」+「D-HERO ドグマガイ」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを破壊し、表側表示モンスターを破壊した場合、その攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分スタンバイフェイズに自分の墓地の「D-HERO」カード1枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

GXで最後のDとして登場した融合モンスター。
厳密にはD-HEROではないが、便宜上ここに記す。
攻守3000。自分のスタンバイフェイズに自分のセメタリーのD-HEROを1体除外することで自己蘇生。
さらに、相手フィールド上のモンスターを1体破壊して、そのモンスターのフィールド上の攻撃力分相手にバーンダメージを与えることができる。

この効果を使うとバトルフェイズが行えないが、ダメージ量は十分なので徐々に相手を追い詰めていけるだろう。
「ディストピアガイ」で削ったところにとどめを刺すにもいいだろう。
この調整はDDBに全く活かされなかった

墓地にD-HEROがいる限り毎ターン復活でき場持ちも良いが、例によってバウンスや除外には気をつけよう。

効果の性質上【マテリアルゲート】のコンボとは非常に相性がいい。このコンボを使いD-ENDを3枚一気に並べるコンボにより、エドはタッグフォース3では前作のプロ(笑)の汚名を返上した。

融合素材に関しては代用が効かないので「D-フュージョン」を使った融合は絶望的。
「フュージョン・デステニー」なら楽に出せ、自壊のデメリットは自身の蘇生エフェクトで克服できる。
「D-タクティクス」にも対応しているが、HEROでないためこいつを出すと「クロスガイ」のエフェクトが使えなくなるのがネック。

LP4000のスピードデュエルでは復活効果もあり出されるとほぼ詰む。

アニメでは開発費1000億円らしい。
その開発費に違わずアニメでは破壊効果にバトルフェイズ放棄のデメリットがないどころか、カード効果で破壊されない効果まで備えると当時としてはオーバーパワーなカードであった。


D-HERO ディストピアガイ
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守2400
「D-HERO」モンスター×2
「D-HERO ディストピアガイ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下の「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):このカードの攻撃力が元々の攻撃力と異なる場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このカードの攻撃力は元々の数値になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。

暗黒の世界の英雄よ。今一つとなりて暗黒の未来に君臨せよ!!
融合召喚!!
カモン!D-HERO ディストピアガイ!

ARC-Vのエドが使う融合モンスター。
ツルっとした額にデカデカと書かれたDの文字が特徴。
GX時代のD-HEROとデザインの方向性が違い過ぎるので非常に好みが分かれる。どちらかといえばE・HEROっぽい。
それぞれ「ディスクガイ」と「ディアボリックガイ」という元祖D二大巨頭の特徴なことは密に、密に。

特殊召喚時にはバーン、自身の攻撃力を元々の値にすることでフリーチェーンの破壊という2つのエフェクトを持つ。どちらも名称指定で1ターンに1回しか使えない。
(1)のバーンはセメタリーの下級D-HEROが必要。最大火力は1600と初期ライフの1/5あるため悪くない。
セメタリーを子安肥やすのは得意だが、それ以上に凄まじい勢いで除外していくD-HEROでは、気をつけていないと対象がいなくなりがち。
融合E・HEROのような蘇生の制限はなく、融合以外の特殊召喚でも発動可能。ターン制限を考えると自分・相手ターン双方で特殊召喚するのが効率的。
自身を素材に「クロスガイ」をリンク召喚すれば簡単に連打できる。

(2)の破壊は下準備が必要なものの「ダイナマイトガイ」や「E・HERO オネスティ・ネオス」で攻撃力を変動させてやればよい。
フィールド魔法の「ブラック・ガーデン」と組み合わせれば、相手モンスターのみを一方的に弱体化させられる。
「蛮勇鱗粉」や「ロケットハンド」とも相性がよく、何度もカードを破壊できる。
フリーチェーンなのもポイントであり、条件を満たせればいつでも使えるので小回りがきく。

専用の構築は必要だが、実際に使ってみるとその強さがわかるだろう。

こいつや「ダイナマイトガイ」を見ると、ARC-V産のD-HEROは融合とバーンで戦ってほしいようである。

ARC-Vでのエドの切り札として、遊矢とのデュエルで使用された。
2つの効果で遊矢を追い詰めるも「スマイル・ワールド」の効果を受けた際にはまるでコラ画像のような笑顔を披露し、視聴者の笑いを誘うことになってしまった。

それにしても融合次元の総司令官が使う融合モンスターがこいつとダスクユートピアガイだけなのはどうなんだろう。
フィギュアスケート選手の田中刑事のフェイバリットカードでもある。


D-HERO デッドリーガイ
融合・効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2000/守2600
「D-HERO」モンスター+闇属性の効果モンスター
「D-HERO デッドリーガイ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
手札・デッキから「D-HERO」モンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの全ての「D-HERO」モンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分の墓地の「D-HERO」モンスターの数×200アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

Vジャンプの全サ「20th ライバル・コレクション」で登場した融合D-HERO。
E・HEROっぽかったディストピアに比べるとだいぶD-HEROっぽいデザイン。
顔を抑えるポーズが中2心を誘う。

攻撃力は2000しかないが、手札を「おろかな埋葬」に変換するかのような強力な効果を持ち、更にセメタリーに眠るD-HEROに応じてパンプアップできる。
自身の打点を補うほか、「ディストピアガイ」のサポートにもなる。
「ディアボリックガイ」を落として特殊召喚すればランク6の「ベアトリーチェ」や「ドラギュラス」にも繋がる。

ただし、融合自体が手札を消耗する上、さらに手札コストを要求するので負担が非常に重い。
「ディバインガイ」などで損失を取り戻すなどの工夫が必要だろう。
場合によっては効果を使わずそのまま「ディアボリックガイ」とエクシーズしてもよい。

「V・HERO ヴァイオン」の登場後は、「シャドー・ミスト」と「ディアボリックガイ」の組み合わせで手札1枚の消費で融合できるようになった。そこから「ベアトリーチェ」の墓地肥やしが行えるので、D-HEROをメインにしないコンボデッキでも採用の価値がある。

「フュージョン・デステニー」で融合する場合、手札1枚で呼び出せ、D-HERO以外の闇属性の効果モンスターをデッキからセメタリーに落とせる点に注目したい。


D-HERO ダスクユートピアガイ
融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000
「D-HERO」融合モンスター+「D-HERO」モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは戦闘・効果では破壊されず、そのモンスターの戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。

暗黒の世界の英雄よ、夢の世界の英雄よ、今一つとなりて黄昏の理想郷に君臨せよ!
融合召喚!
カモン!D-HERO ダスクユートピアガイ!

コレクターズパック2017で登場した融合D。
融合召喚時に手札とフィールドの素材を使ってさらに融合召喚ができる。
「ディストピアガイ」と2体セットで並べたり、D-HERO以外のモンスターを融合することも可能。

だが、素材にD-HEROとD-HEROの融合モンスターを指定しており、正規融合するとなると非常に負担が重い。

「ヴァイオン」と「ディアボリックガイ」を使えば「デッドリーガイ」を経由して融合召喚自体はできるが、(1)のエフェクトで展開するにはさらに融合素材を消費するので下準備が必要。


D-HERO ドミネイトガイ
融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻2900/守2600
「D-HERO」モンスター×3
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分または相手のデッキの上からカードを5枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):融合召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、
自分の墓地のレベル9以下の「D-HERO」モンスター3体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを特殊召喚する。

第10期になって登場したOCGオリジナルの融合D-HERO。
3つのエフェクトはいずれもD-HEROと相性がいい。

融合素材はD-HERO3体と重いが「フュージョン・デステニー」と自身のエフェクトを考えると、むしろメリットといえる。

(1)のエフェクトは起動効果によるデッキトップ操作。
何気に貴重な能力である。
ダイヤモンドガイ」とのコンボに使える他、「デステニー・ドロー」との相性もいい。
相手のデッキに対しても使えるので、某万札の如く相手のデッキタイプを把握したり、不要なカードを引かせて時間稼ぎができる。
先行1ターン目に発動できるとやる気デストラクションされること間違いなし。

(2)のエフェクトは自身が相手モンスターを戦闘破壊した時に1枚ドローできる誘発効果。地味ではあるが、D-HEROは手札の消費が激しくなりやすいのでありがたい。(1)と組み合わせることで欲しいカードを入手しやすくできる。

(3)のエフェクトは融合召喚した自身が破壊された場合に、レベル9以下のD-HEROを3体を蘇生する誘発効果。この手のリカバリーエフェクトはよくあるが、出せる枚数が3体とかなり奮発しているため、これをメインに運用することも十分に考えられる。

特に相性がいいのは「ドレッドガイ」だろう。
他のD-HEROと一緒に出せるので安定した攻撃力を得やすく、自身のルール効果で破壊を防ぐことができる。
(1)のエフェクトでデックトップを操作した後に、「ダイヤモンドガイ」のエフェクトを使ったり、「ディスクガイ」や「ドローガイ」でドローするのもいい。

融合モンスターも蘇生できるので「ディストピアガイ」や「デッドリーガイ」で戦線を立て直せる。

蘇生するD-HEROは必ず3体で、かつ同名カードは1枚のみだが、「フュージョン・デステニー」のデッキ融合を活用すれば楽に準備を整えることができる。
さらに「フュージョン・デステニー」で融合召喚したモンスターは自壊してしまうため、発動条件は自然と満たせるようになっている。

注意点としては破壊でなければ発動しない点。
昨今では除外やデッキバウンスによる除去の手段が多いので、不発させられるのも珍しくない。
「ディストピアガイ」や「死者への供物」など、フリーチェーンで自分のカードも破壊できる手段を用意しておけると無難か。
自分の「激流葬」や「ブラック・ホール」に巻き込んでしまってもよい。

他の融合D-HEROに比べるとデッキ内のD-HEROの割合を多めにする必要があり、様々なHEROを採用するガチ構築での優先度は低め。
しかし、デッキのコンセプトにできるだけの性能があり、既存のD-HEROとも噛み合うため、このカードを中心にデッキを組むのも楽しいだろう。

…が、「デストロイフェニックスガイ」出張の巻き添えで「フュージョン・デステニー」が一時期禁止カードとなったため、しばらくの間は重いこのカードを如何にして出すかが大きな課題となった。


D-HERO デストロイフェニックスガイ
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
(2):自分・相手ターンに発動できる。
自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

第11期になって登場したOCGオリジナルの融合D-HERO。
E・HERO フェニックス・ガイとBloo-Dが融合した様な外見をしており、ステータスやエフェクトと合わせてD-HERO版E・HERO シャイニング・フェニックス・ガイとも言える。
詳しくはこちらを参照



【魔法カード】


何といっても「デステニー・ドロー」が必須カードであり、これで「ディアボリックガイ」や最上級D-HEROをセメタリーに送りつつ手札の質を高める事ができる。
ここから融合や「オーバー・デステニー」に繋いでいくといいだろう。

リンクモンスターの「イゾルデ」のおかげで手札にD-HEROを確保しやすくなったのはありがたい。

また、第10期には待望のデッキ融合カードである「フュージョン・デステニー」が登場。セメタリーを肥やししつつ融合D-HEROを出せるため、ぜひとも戦略に組み込みたい。

しかし、GX時代に作られた他のサポートは軒並みカードパワーが低いのが欠点。

+ 詳細は以下
デステニー・ドロー
通常魔法
(1):手札から「D-HERO」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

D-HERO用の「トレード・イン」であり、伝家の宝刀。
不要なD-HEROをセメタリーに送りつつドロー加速ができる便利な1枚。
D-HEROにはセメタリーに送りたいものが多いため重宝する。
「ダークエンジェル」や「ドミネイトガイ」のデッキトップ操作とも相性がいい。
また、ドローが好きな海外の人に好まれるカード。

通常魔法なので「ダイヤモンドガイ」でもめくれても嬉しい。

「ディアボリックガイ」同様デュエリストパックのウルトラで複数欲しいカードのため当時は財布泣かせ。
その後DUEL TERMINALの第六弾でノーマルで再録されるが100円で1枚排出という過酷な仕様なので複数枚集めるのは大変だった。
「DUELIST EDITION Volume 1」で再録されるもシークレットなのでやはり高価なカードだったが、
「デステニー・ソルジャーズ」にスーレアで再録されたのでようやく入手しやすくなった。

今でこそ無制限だったが、過去には何度も制限入りを果たしている。
無制限→準制限→無制限→制限→準制限→無制限(今ここ)
この手の名前指定の専用カードは発動条件の関係で専用デッキでしか活躍できない。
……はずだったがディスク、ディアボ、ダイヤモンド、ドグマ、Bloo-Dと出張要員が多いためこいつらと一緒に出張しまくった。
デッキ自体にそんなにD-HEROを詰め込まなくても発動を補助する「増援」や「エアーマン」の存在が後押ししていたかもしれない。
特にこれにおける必須ドローエンジンだったのが運のつき。
最高で制限指定まで喰らい【D-HERO】はとんでもないとばっちりを受けていた。

余談だがテキスト通りだとモンスター以外もコストにできるが、該当する魔法・罠カードは現在存在しない。


オーバー・デステニー
通常魔法
(1):自分の墓地の「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルの半分以下のレベルを持つ「D-HERO」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

墓地のD-HEROを一体選択し、そのレベルの半分以下のD-HEROをデッキから特殊召喚。
数あるDをデッキから直接呼び出せる便利な1枚。
「ダイヤモンドガイ」や「ドリルガイ」あたりが適任だろう。

デッキに入る最上級はみなレベル8までなので、実質レベル4までを呼び出せる。
「デステニー・ドロー」などを使い、レベル8の「ドグマガイ」や「Bloo-D」を先にセメタリーに落としておくといい。

当初はデュエリストパックのスーレアで、それ以降再録が無いこともあってD-HEROの強化が判明するととんでもなく高騰したが、
ARC-Vでエドが登場したため、「デステニー・ソルジャーズ」でノーマルで再録され現在は落ち着いている。


幽獄の時計塔
フィールド魔法
相手ターンのスタンバイフェイズ時に、このカードに時計カウンターを1個乗せる。
時計カウンターの合計が4個以上になった場合、このカードのコントローラーは戦闘ダメージを受けない。
時計カウンターが4個以上乗ったこのカードが破壊され墓地へ送られた時、手札またはデッキから「D-HERO ドレッドガイ」1体を特殊召喚する。
ドレッドガイサポート用フィールド魔法。カウンターの溜まりが遅いためかなりのロマンカード。


旋風剣
装備魔法
「D-HERO」と名のついたモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが攻撃を行ったダメージステップ終了時、フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

D用の装備カード。アニメでは《大嵐剣》
名前の通り攻撃宣言時このカード以外の魔法・罠を全て破壊する。
強すぎたため《旋風剣》を名前を変えて破壊できるカードが1枚、効果発動はダメステ終了後に弱体化したがやり過ぎた感がある。
使うならダブルガイに装備したいところ。時計塔ともコンボはできるが、それをやるならドレッドサーヴァントで十分。


D−スピリッツ
通常魔法
自分フィールド上に「D-HERO」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、手札からレベル4以下の「D-HERO」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

自分フィールドにD-HEROが存在しない時、手札からD-HEROを特殊召喚。
デッキではなく手札からなのでぶっちゃけドリルガイやオーバー・デステニーを使った方がいい。
特殊召喚に拘る訳でなければ汎用性の高い二重召喚を使う手もある。


D−フォーメーション
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「D-HERO」と名のついたモンスターが破壊される度に、1体につき1つDカウンターをこのカードに置く。
自分のメインフェイズ時にモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、Dカウンターが2つ以上乗ったこのカードを墓地に送る事で
召喚・特殊召喚に成功したモンスターと同名カードを2体まで自分のデッキ・墓地から手札に加える。

自分フィールド上に表側表示で存在するD-HEROが破壊される度に1体につきDカウンターを一つ置く。
自分のメインフェイズ時にモンスターの召喚・特殊召喚にした時、カウンターが2つ以上ある場合墓地へ送れる。
その場合デッキか墓地から召喚・特殊召喚したモンスターと同名のモンスターを手札に2枚まで加える。
加えるモンスターに関しては一切指定はないのでD-HERO以外も可能。


ダーク・シティ
フィールド魔法
「D-HERO」と名のついたモンスターが攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターの攻撃力よりも低い場合、攻撃モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。

性能はまさにD-HERO版の摩天楼スカイスクレイパー。
ただしD-HEROは下級最高打点が1600とあまり高くなく、E・HEROのようには使いにくい。
逆に守備力のほうが高いモンスターに対してはE・HEROよりも発動しやすかったりする。


フュージョン・デステニー
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・デッキから、融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「D-HERO」を融合素材とするその融合モンスターをEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。

10期の新顔。
第9期以降もはやトレンドとなったデッキ融合カードで、これ1枚で融合D-HEROが降臨する。
融合召喚したモンスターは次のターンに破壊されてしまうが、「ドミネイトガイ」ならば自身の効果に繋げられ、「D-END」ならば自力で蘇生できる。その他のD-HEROについても、「クロスガイ」のエフェクトで手軽に蘇生可能なので、あまり問題にならない。

注目すべきはやはり「ドミネイトガイ」であり、3枚ものD-HEROをセメタリーに送り込むことができる。
「ディアボリックガイ」「ディスクガイ」「ディバインガイ」「ダッシュガイ」辺りをまとめてセメタリーに置けば膨大なアドバンテージを得られる。

縛りの緩い「デッドリーガイ」でセメタリー肥やし目当ての運用も可能。この場合はD-HEROと、好きな闇属性の効果モンスターを落とすことができる。

自己再生効果を持つ「デストロイフェニックスガイ」ならエンドフェイズに破壊されても相手のスタンバイフェイズには復活しているのでほぼデメリットなしで運用可能。

手札とデッキに限定されているので、融合モンスターを指定する「ダスクユートピアガイ」は出せない。
まあ融合素材の確保という意味では相性はいいけどね。

発動後は闇属性HEROしか呼べなくなるが、あくまで発動後なので事前に「イゾルデ」などを出しておく分には問題ない。
また、D-HERO以外の闇属性HEROでも問題ないので、「ダーク・ロウ」や「V・HERO アドレイション」、「X・HERO クロスガイ」辺りは出せる。

なお、デッキに触る都合上「灰流うらら」で無効にされるので注意。
その点は他のデッキ融合についても同様である。

長らく環境には影響を与えないカードであったが、「デストロイフェニックスガイ」の登場で盛んに出張採用される様になると一変。
「D-END」も出せる様にと制約を“発動”にしてしまったのがここ来て自身に牙を剥く事となった。
『素引きしても展開の〆に使えばデッキ本来の動きを阻害しない』『アナコンダでコピーするよりデメリットが軽いから手撃ちで使いたい』『1枚しか使えなくなってもその分サーチカードを増やせば問題ないしそもそもアナコンダでコピー出来る』と出張先で評価されてしまい、「デストロイフェニックスガイ」の流行を止めるために2022/1/1に無制限から一気に禁止指定を受ける事となった。
ただし、KONAMI的には不本意な規制だったのか直後の2022/4/1の改訂ですぐに制限へと緩和され、入れ替わる形でアナコンダが禁止となった。
再び使える様になったものの、制限カードとなったため手札に引き込む手段や使用タイミングが重要なカードとなった。


D-フォース
永続魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキ・墓地から「D-HERO Bloo-D」1体を選んで手札に加える事ができる。
(2):自分フィールドに「D-HERO Bloo-D」が存在する限り、以下の効果を適用する。
●自分ドローフェイズにドローできない。
●自分フィールドのカードは相手の効果の対象にならない。
●自分フィールドの「D-HERO Bloo-D」は、攻撃力がお互いの墓地のモンスターの数×100アップし、相手の効果で破壊されず、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

第11期になって遂にOCG化したBloo-D専用サポート。
アニメでのセルフドローロックはBloo-Dがフィールドにいる時限定と緩和され、発動時のエフェクト処理として、
Bloo-Dのサーチorサルベージ、自分のフィールドのカードに相手のエフェクト対象耐性を付与、
Bloo-Dに互いのセメタリーのモンスターの数だけ強化しつつ相手のエフェクト破壊耐性と2回攻撃を付与
とデメリットに見合ったエフェクトを持つ永続魔法。

Bloo-Dのモンスターエフェクト無効と合わさると「対象を取らない魔法・罠による除去(Bloo-Dを狙う場合は更に「破壊以外の除去」と言う条件が追加される)」でしか対処出来ない非常に強固な盤面が完成する。

反面、Bloo-Dのみをサポート対象とする上にセルフドローロックの重さは無視出来る物ではなく、【D-HERO】では扱いづらいのでBloo-D専用の構築が求められる。


ドクターD
通常魔法
(1):自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を除外して発動できる。
自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「D-HERO」モンスター2体を対象として発動できる。
対象のモンスター1体の攻撃力は、もう1体のモンスターの攻撃力と同じになる。

第11期になって遂に登場したD-HERO専用の特殊召喚・サルベージカード。
蘇生対象はアニメ版の下級限定という縛りが無くなり、手札にサルベージすることも可能。
さらにオマケとしてディストピアガイとの相性が良い攻撃力変動エフェクトも追加。

除外対象を「デュエル中1度」のモンスターエフェクトを使用したディスクガイや、
既に1枚(2022年以降の環境次第では2枚)除外したディアボリックガイにすれば、
実質コスト踏み倒してセメタリーよりD-HEROを特殊召喚できる。

また手札にサルベージしたD-HEROも、ドリルガイのモンスターエフェクトで召喚したり、
サルベージ対象をドグマガイかBloo-Dにすることでフュージョン・デステニーの素材にして
D-ENDもしくはデストロイフェニックスガイを召喚できる。



【罠カード】


多くがGX時代に作られたカードであるため、今見ると性能が悲惨なものも多々ある。

第9期になった登場した「D-フュージョン」に関しては、やはり使いづらさはあるものの、デッキ構築次第では十分に活躍してくれる……はず。

+ 詳細は以下
D−カウンター
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「D-HERO」と名のついたモンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。
攻撃モンスターを破壊する。

D-HEROが攻撃された時発動するD-HERO用の炸裂装甲
基本的に炸裂装甲の劣化だが差別点は対象を取らないこと。
とはいっても、今はミラフォが無制限で炸裂装甲ですら立場が相当苦しいのにこのカードは……


D−シールド
通常罠
自分フィールド上に攻撃表示で存在する「D-HERO」と名のついたモンスターが攻撃対象になった時に発動する事ができる。
このカードは装備カードとなり、攻撃対象になったモンスターを守備表示にしてこのカードを装備する。
装備モンスターは戦闘によっては破壊されない。
通常罠
攻撃対象となったDを守備に変更、戦闘破壊耐性付与。
弱くはない効果だがライバルが多い。ダイハードガイに使うのがベターか。


エターナル・ドレッド
通常罠
「幽獄の時計塔」に時計カウンターを2個乗せる。
時計塔専用サポートカード。シンプルな効果だが現代だとあまりにも味気ない。


D−タイム
通常罠
自分フィールド上に存在する「E・HERO」と名のついたモンスターがフィールド上から離れた時に発動する事ができる。
そのモンスターのレベルと同じレベル以下の「D-HERO」と名のついたモンスター1体をデッキから手札に加える。
通常罠
E・HEROがフィールドから離れたらそのレベル以下のD-HEROを手札に加える。
ダメステ不可なので戦闘破壊に対応してないのが辛い。
アブソルートZeroやエアーマンはD-HEROと共存しやすいのでこいつらをトリガーにするといい。

アニメではエドの「レッツ!D-タイム!!」というよくわからない発動台詞が一部で人気を博した。


D−チェーン
通常罠
(1):自分フィールドの「D-HERO」モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとして、その自分のモンスターに装備する。
(2):装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
相手に500ダメージを与える。

発動後D-HEROに装備し攻撃力を500アップさせ装備モンスターが相手を戦闘破壊し墓地に送ったら500ダメージ与える。
どっちの効果の数値も低いので使いにくい。

D-HEROはこのカードの補助があっても打点が低いか、
このカードの補助がいらないぐらい打点が高いと両極端なので装備したいモンスターがあまりいない。


D−フォーチュン
通常罠
相手が直接攻撃を宣言した時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する「D-HERO」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する。
通常罠
ダイレクトアタック時墓地からD-HEROを除外してバトルフェイズを終了させる。
墓地のD-HEROを除外できる点を活かせないと攻撃の無力化や威嚇する咆哮の劣化でしかない。
D-HEROを除外する目的で使うにしても他に適役が多いため微妙さが否めないカード。


デステニー・シグナル
通常罠
自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「D-HERO」と名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

D-HERO用のヒーロー・シグナル。
ただしレベル4以下のD-HEROは大半がキラー・トマトに対応している。
キラー・トマトの戦闘破壊に対して発動し、二体のD-HEROを並べるなどしたい。


デステニー・ミラージュ
通常罠
自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスターが相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
このターンに破壊され墓地へ送られた「D-HERO」と名のついたモンスターを、全て自分フィールド上に特殊召喚する。

自分フィールド上のD-HEROが相手に効果破壊されて墓地へ送られたらこのターン破壊されたD-HEROを全て蘇生。
発動さえできれば強力な効果ではあるがD-HEROの性質を含めて噛み合わない点が多い。
なお、ダメージステップには使えないため戦闘破壊はトリガーにできないが、蘇生対象にはできる。

アニメではE・HERO版の《エレメンタル・ミラージュ》や
スターダスト・ドラゴンの存在を必要とする《スターダスト・ミラージュ》が登場している。


D−フュージョン
通常罠
このカードの効果で融合召喚する場合、「D-HERO」モンスターしか融合素材にできない。
(1):自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。

ARC-Vのエドが使ったカード。
数少ない融合召喚が出来る罠であり、バトルフェイズ中に融合して追撃するなど、柔軟な活躍が出来る。
素材はD-HEROに縛られるが、出せる融合モンスターに関しては制限が無い。

基本的には特召喚成功時の効果を狙える「ディストピアガイ」を出すのに使われるが、「V・HERO アドレイション」や「V・HERO トリニティー」など他のHEROも融合可能。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」とは素材の条件が合致しているので相性がいい。
また属性指定はないため、やろうと思えば水属性にしたD-HEROを素材に「E・HERO アブソルートZero」も出せる。

ただし、罠カードゆえに1度セットしないと発動できないため、従来の融合に比べて即効性で劣る。
カテゴリー専用カードだが特にサーチなどに対応している訳でもなくサーチできて即座に発動できる「融合」や「置換融合」を使った方が良い場合も多い。

また、フィールドのDしか素材にできず、手札融合ができないという欠点があり、やや使いづらい。
「ドリルガイ」や「ディアボリックガイ」「同胞の絆」の効果で補ってやろう。
「ドリルガイ」を使ってレベル4をフィールドに出した場合そのままエクシーズ召喚する手段もあるのが辛い。
サーチが容易な通常の「融合」を使った方が効率がいい場合もあるので、デッキによって使い分けが肝心。

相手ターンに奇襲的に出しても相手を大きく縛れる存在がおらず、恩恵がそのターンのみの破壊耐性だけ。
どうせサーチできないんだしだったら相手ターン凌ぐのは「リビングデッド」+「ドレッドガイ」、追撃なら「瞬間融合」でおkになるのが悲しいところ。

カテゴリー専用融合カードでありながら融合カードとしては汎用融合カードに負けそうな立ち位置のカードであり、
墓地で発動する第二の効果もなく本当にこれを優先して採用するかはよく考えたい。
情報公開当時から産廃産廃とか言われ続けたが「デステニー・ソルジャーズ」にてまさかの スーレア 収録。
その強気なレアリティ指定に全国のデュエリストは戦慄した。
そんなんだから総司令官殿(笑)よりBBのが強いなんて言われるんすよ


D-タクティクス
永続罠
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
自分フィールドの全ての「HERO」モンスターの攻撃力は400アップする。
(2):自分フィールドにレベル8以上の「D-HERO」モンスターまたは「Dragoon D-END」が特殊召喚された場合に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。
(3):魔法&罠ゾーンのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「D-HERO」モンスター1体を手札に加える。

D-HEROをバックアップする永続罠。
(1)は各ターンのスタンバイフェイズに自分のHEROモンスターの攻撃力を400上昇させられるエフェクト。単純に戦闘に強くなるだけでなく、「ディストピアガイ」の破壊エフェクトの条件を満たせるようになる。

(2)は自分のレベル8以上のD-HEROか「D-END」を特殊召喚した場合に、相手の手札・フィールド・墓地のカードを1枚除外できるエフェクト。
主に「ディストピアガイ」などの融合D-HEROや、「Bloo-D」「ドレッドガイ」などを出すことで起動できる。
毎ターン重いD-HEROを出し続けるのは大変そうだが、融合D-HEROはいずれも「クロスガイ」で簡単に蘇生できるため、それほど難しくはない。

ブラック・マジシャン】の「永遠の魂」と似ているが、こちらはフィールドだけでなく、ハンデスや墓地エフェクトの対策までできる。さらに、対象を取らない除外なので「カオス・MAX」などの耐性をすり抜けて除去できる。

(3)はこのカードが破壊された時にD-HEROを1枚サーチできるエフェクト。基本的に保険ではあるが、ありがたい効果には間違いない。
自分で破壊しても発動するので、その気になったら「ディストピアガイ」などで破壊してしまってもいい。

様々な面で【D-HERO】と噛み合うため、このカードを活かせるようにデッキを組んでいくのも手だろう。


ブレイク・ザ・デステニー
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの、「Dragoon D-END」またはレベル8以上の「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、次の相手メインフェイズ1をスキップする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
「ブレイク・ザ・デステニー」以外の、「Dragoon D-END」のカード名または「D-HERO」モンスターのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える。

第11期に登場した通常罠。
Dragoon D-ENDか最上級D-HEROをコストに相手のメインフェイズ1をスキップするエフェクトを持ち、相手の行動を大きく制限させる事が可能。
自己再生が可能なDragoon D-ENDやドミネイトガイにデストロイフェニックスガイ、フュージョン・デステニーで自壊デメリットが付いた融合D-HEROならコストにしやすい。

更にセメタリーから自身を除外する事でDragoon D-ENDかD-HEROの名前が記された魔法・罠をサーチ可能。
間違えやすいがカテゴリーとしての「D-HERO」が記されたカードではなく、「D-HERO」に属するモンスター個人のカード名が記されたカードがサーチ対象。
現状では、ドレッドガイを指定する「幽獄の時計塔」、Dragoon D-ENDを指定する「D-タクティクス」、Bloo-Dを指定する「D-フォース」の3種類のみとなる。

通常の【D-HERO】でも(1)のエフェクトのみを利用する事も可能だが、(2)のサーチまで狙う場合は(1)で破壊されても自己再生が可能なDragoon D-END専用の構築が求められる。




【戦術】


D-HEROはカテゴリ全体で決まった動きが存在しないため、使いたいカードに合わせてデッキが組まれる。

D-HEROは各モンスター毎に明確に役割が決まっている。
下級でアドバンテージを獲得し、上級で展開を補助。最上級で決める。
そのため、状況に合わせるのではなく、主軸となる以下のカードをいかに上手く活かせるかがプレイングの鍵となる。

D-HERO ダイヤモンドガイ
「D-HERO ドグマガイ」および「D-HERO Bloo-D
「D-HERO ドレッドガイ」
Dragoon D-END
「D-HERO ディストピアガイ」

「ドグマガイ」や「Bloo-D」を使う場合は、トークンなどでリリース要員の確保するのが課題となる。

D-HEROはすべて「M・HERO ダーク・ロウ」の素材にもなるので、「マスク・チェンジ」の要素を取り入れるのもいい。
「シャドー・ミスト」や「エアーマン」のサーチにも対応している。

展開することに寄った効果が多いので、シンクロ召喚やエクシーズ召喚も戦術に取り込みやすい。
「ディアボリックガイ」を墓地に落とすことで手軽に素材を調達できる。

「D-HERO ディストピアガイ」や「Dragoon D-END」を主軸にする場合、融合の要素が入るため専用構築寄りになる。
「融合」カードや素材のサーチを充実させるべきだろう。


+ その他有用なサポートカード
E・HERO エアーマン」「増援」
前者はHERO、後者は戦士族の万能サーチ。
多くのD-HEROをサーチできるため、ぜひ投入したい。

「E・HERO シャドー・ミストガイ
エアーマンと同じくD-HEROをサーチ可能なE・HERO。
「チェンジ」速攻魔法をサーチすることもできるので「ヒーローアライブ」や「サモンプリースト」と組み合わせて「マスク・チェンジ」を活用してもいい。


「E・HERO ブレイズマン」
召喚・特殊召喚時に融合をサーチできる。
自身を素材にできる「V・HERO アドレイション」や「E・HERO エスクリダオ」で手札のD-HEROを墓地に落としてやるといい。


「E・HERO プリズマー」
D-ENDの素材の片側になる。
あと融合素材からエクシーズ素材、カオスのコストまでこなす。
最上級D-HEROが墓地に落ちるので、「オーバー・デステニー」の補助にも。


「E・HERO オネスティ・ネオス」
手札から捨てるとHERO1体の攻撃力を2500も上昇させるE・HERO。
打点の低いD-HEROの欠点を補えるほか、「ディストピアガイ」の効果を起動させることができる。
HEROゆえに「エアーマン」や「シャドー・ミスト」でサーチできるのは利点。
墓地に送る必要がないので「ダーク・ロウ」や「マクロコスモス」があっても使用できる。

D-HEROに黒星を付けた「E・HERO ネオス」の派生カードではあるが、実際のところ相性はいいので気にしないようにしよう。


「V・HERO ヴァイオン」
PP19で突如カード化されたV・HERO
HERO専用の「おろかな埋葬」を内蔵し、墓地のHEROを除外することで「融合」をサーチできる効果を持つ。
単純に「ディアボリックガイ」や「ディバインガイ」を墓地における点が優秀。

また、「シャドー・ミスト」を落とすことでHEROのサーチが可能。
「ディアボリックガイ」をサーチしてそのまま「デッドリーガイ」に融合すれば、
実質的に手札1枚の消費でランク6の「ベアトリーチェ」に繋がる。
現在のD-HEROというかエドデッキの展開の要。D-であって欲しかったという声とD-だったら二回りくらい弱く調整されてただろうからこれでいいという声があるとかないとか。


「X・HERO クロスガイ」
第10期に登場したリンクモンスターのX・HERO。
D-HEROではないが、実質的にD-HEROの一員と考えて問題ない。

リンク2でマーカーの向きは斜め下2か所と出しやすい。
素材は戦士族2体なので「ドリルガイ」で適当なD-HEROを出してやるだけでよい。

(1)はリンク召喚時にD-HEROを1体蘇生できるエフェクト。
単純かつ強力な効果であり「ディスクガイ」や「ドローガイ」のエフェクトを手軽に起動できる。
また「ディストピアガイ」や「ドミネイトガイ」などのエース級D-HEROでも問題なく蘇生できる。

(2)はD-HEROモンスターを1体をリリースすることで別のカード名を持つHEROをデッキからサーチできるエフェクト。
(1)で蘇生したモンスターの他、「ディアボリックガイ」によってリリースは確保しやすい。主に「青血」をサーチしたり、「オネスティ・ネオス」や「ダイナマイトガイ」など、手札から発動できるカードを入手するのに使われる。

これらは名称指定のターン1かつ、発動する場合はHEROモンスターしか特殊召喚できない。


「ゾンビキャリア」
墓地利用デッキの代表的なサポートカード。
ダイヤモンドガイ」を使う場合、手札に来た死に札をデッキトップに置いて発動させることができる。
「ディアボリックガイ」との噛み合わせも良く、2枚目のディアボをデッキに戻すことができる。
主なシンクロ先はレベル8の「琰魔竜」や「スカーライト」、「ベエルゼ」や「PSYフレームロード・Ω」など。
「瑚之龍」と組み合わせて「アルティマヤ・ツィオルキン」を出すのもよく見られた光景だった。


終末の騎士」「ダーク・グレファー
闇属性が主体の墓地利用デッキでは定番となる2枚。前者は手札を消費しないが、後者は手札のディアボなどを墓地に落とせる利点もある。
ヴァイオンが登場した今前者を採用する旨味は薄いだろう。


「召喚僧サモンプリースト」
手札の魔法をコストにデッキからレベル4のD-HEROを特殊召喚できる。
死に札の魔法を活用しつつダイヤモンドガイを呼び出しエクシーズもできるため【ダイヤモンドガイ】では相性がいい。
「シャドー・ミスト」や「エアーマン」との相性も良好。
ただし、魔法使い族ゆえに「イゾルデ」や「クロスガイ」の素材にできない点は悔やまれる。
「ドグマガイ」や「Bloo-D」を使う場合、リリースできない点に注意。


「捕食植物 サンデウ・キンジー」
ARC-Vでユーリが使う捕食植物の1体。
フィールドの自身と、手札・フィールドの融合素材で闇属性の融合モンスターが出せる便利なカード。

手札に来た「ディアボ」「ディバイン」を墓地に送り込んだり、腐ってしまった「ドグマ」「青血」を素材として活用できる。

出せる融合モンスターは「デッドリーガイ」の他、「キメラフレシア」や「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」など、頼りになるものが多い。どちらも打点不足なD-HEROの戦力を補強するのに十分だろう。


「キラー・トマト」
言わずとしれた闇属性サポート
でた! Vジャンのキラトマダブルガイコンボだ!

……というのを差し引いても、D-HEROは全体的に攻撃力が低めな為、大半のモンスターをリクルート可能。


「トレード・イン」「闇の誘惑」
このデッキと相性のいい手札交換カード。前者は最上級D-HEROを墓地に送りたい場合に投入しよう。


「究極宝玉神レインボー・ダーク・ドラゴン」
種類の多いD-HEROなら召喚できる可能性がある。


ダーク・アームド・ドラゴン
言わずと知れた闇属性デッキのフィニッシャー。墓地の枚数調整に注意。


「フォトン・スラッシャー」「ブリキンギョ」「ゴブリンドバーグ」
エクシーズ召喚の補助に。


「同胞の絆」
ライフ2000を払い、バトルフェイズを放棄することで発動。
自分のレベル4以下のモンスターと同じレベル、属性、種族でカード名が異なるモンスターをデッキから2体特殊召喚できる。
また、このカードの発動以降、特殊召喚が行えなくなる。

D-HEROはいずれも闇属性・戦士族なのでほぼ好きなものを呼んでこられる。
「シャドー・ミスト」で「マスク・チェンジ」をサーチし、次のターン以降に「ダーク・ロウ」への変身を狙うのも有効。
「ヴァイオン」を同時に呼び出して墓地肥やしとサーチを行うのも良い。
決して安くはないライフコストと重いデメリットが要求されるが極めて優秀なカード。
因みにダイヤモンドガイで踏み倒すと全てのデメリットを無視できる(カードの発動ではなく効果の発動なので)


「終わりの始まり」
墓地肥やしに優れている為、発動できる可能性がある。
「ダイヤモンドガイ」の効果でめくれればデメリット無しの3ドロー。


「HEROの遺産」
HEROを融合素材に指定するモンスター2体をEXデッキに戻し3枚ドローする。

「終わりの始まり」と違いエクストラをD-HERO融合に多少寄せれば「ダイヤモンドガイ」に頼らずともドロー出来るのが利点。


「スケープ・ゴート」「終焉の焔」
「ドグマガイ」や「Bloo-D」や「ダッシュガイ」のリリース用員に。
後者は出る数は2体と半分になったがアドバンテージに活用できる。
また、トークンはバニラ扱いなので、融合軸ならば「始祖竜ワイアーム」を出すことができる。


「融合徴兵」「融合準備」
融合素材でもある「ドグマガイ」や「Bloo-D」をサーチできる。
「D-END」を使う場合は考えたい。


「沼地の魔神王」
融合素材代用モンスターだが、
主に融合サーチ&アブソルートZeroの素材として使うことになる。
素材が正規のものを要求するため、D-ENDの融合には使えない。


「フュージョン・ゲート」「チェーン・マテリアル」
D-ENDと両者のデメリットが噛み合ってるため相性はいい。

「大欲な壺」
除外再利用カード
除外されているカード3枚をデッキに戻して1ドロー。
ドローもありがたいのだが、除外した「ディアボリックガイ」や「シャドー・ミスト」「ヴァイオン」をデッキに戻すことで再利用できることが重要。1ターンに1回しか使えないのでここぞという時に使って一気に展開しよう。

なお、速攻魔法なので相手ターンにも使えるのだが、「ディバインガイ」のエフェクトのために伏せてハンドレスにしてしまうとそのターンは使えないことには注意。

「終焉の精霊」
除外再利用カード
除外されている闇属性×300の打点と被破壊時に除外された闇属性を全て墓地に戻す。
蘇生や各種墓地コストの賄いなどが狙い目、星4闇属性である為エクシーズ素材としても優秀。

「V・HERO トリニティー」
HERO三体融合。D-HEROは場に並べるのは得意なほうなので手札融合よりは場での融合がしやすい。
直接攻撃ができない不自由さはあるものの、タイミングを見計らって使えば攻撃力5000でモンスター3体に攻撃できるため、非常に強力ではある。
「ハーフ・シャット」と組み合わせると相手を弱体化&サンドバッグにできるため相性が良い。


「V・HERO アドレイション」
HERO二体融合。トリニティーと比べると素材数は少ないが、打点の低いD-HEROだと効果が少々使いにくい。
もっとも、「ディアボリックガイ」でも800ダウンにはなるので、戦闘破壊できるモンスターは多い。
D-END】で融合が手札事故要因になるようなら採用してもいいだろう。


スターヴ・ヴェノム
フィールドの闇属性2体で融合。D-フュージョンや超融合などで追撃に使える。


「聖騎士の追想 イゾルデ」
戦士族2体を素材とするリンクモンスター。
リンクマーカーの向きは斜め下2か所と無駄がない。

リンク召喚時には戦士族モンスターをサーチ、装備魔法を任意の枚数墓地に送ることでそのレベルの戦士族をリクルートが可能。

前者のエフェクトでは戦士族を1枚サーチでき、全てのD-HEROはおろかE・HEROV・HEROでも入手できる。
そのターン中はサーチしたモンスターの展開とエフェクトを使う事ができない、融合素材やコストにする分には何も制限はかからない。
よって、セメタリーに送ったターン中はエフェクトを使えないディバインガイやディスクガイをサーチして、融合素材や手札コストに回すと良い。

「オネスティ・ネオス」をサーチして相手を牽制するのも効果的。

後者は「ドリームガイ」や「ディスクガイ」をリクルートして融合やリンクを狙える。
相性の良い装備魔法は手札に引いてもデッキに戻せる「月鏡の盾」、「ディストピアガイ」を蘇生できる「再融合」等が優秀。

任意のタイミングでモンスターを除外できる「神剣-フェニックスブレード」は定番であった。
エド・フェニックスだからじゃないですよ?
だが、2019年1月1日の改定で禁止カードとなってしまった。


ヴァレルロード・ドラゴン
ご存じリボルバーのエースモンスター。
高打点の耐性持ちで攻撃力ダウンエフェクトとコントロール奪取エフェクトと全てのスペックがD-HEROと噛み合っており、相性が良い。

このモンスターと共にディストピアガイを並べると毎ターン確定でカードを破壊できるため相手からしてみると非常に厄介な布陣ができあがる。
コントロール奪取の方も優秀で、相手のモンスターを処理しつつドグマガイやBloo-Dのリリース要員を確保できる。

通常のデッキだと厳しめな召喚条件も前述のイゾルデなどを噛ませるだけで簡単に満たせるのでやろうと思えば先攻1ターン目でも出せる。


「ズババジェネラル」
手札から戦士族モンスターを装備し、その攻撃力分自身の打点を上げるエクシーズ。
素の攻撃力が2000なので、3000を上回る攻撃力を生み出しやすい。
特に「ドグマガイ」を装備すれば5400という破格の攻撃力となる。
「ドリルガイ」を使って速やかにエクシーズしよう。


「各種ウイルスカード」
死は禁止だったが、効果が変わって最近帰ってきた。
新顔の「影デッキ」は「ディフェンドガイ」という格好の媒体が存在する。


「邪神の大災害」
《サイクロン》すら禁止だった頃は、相手の魔法・罠の布陣を崩すためにデッキに入ることがあった。当時はまだ魔法・罠に依存した戦略が強かった(効果モンスターとテーマシナジーが弱かった)こともあり、かなり真面目に採用が検討できるカードだった。
警戒することがほぼないカードなのでよく刺さる。一番のチャームポイントは「イサイガイ」という名前であり、雰囲気合わせにも使えたという点。




【その他】

高額カードが多く、構築に資産が必要なため、「贅沢なHERO」と呼ばれることも多かった。「札束デッキ」である。
「ディアボリックガイ」「デステニー・ドロー」→デュエリストパック(ウルトラレア)
「エアーマン」→Vジャンプ付録
「ディスクガイ」→ゲーム付録
「Bloo-D」→ゲーム攻略本付録

カードの単価が1000円を超えるのが当然になったのは、デュエルターミナルが来て以降。当時は1枚1000円程度で十分高額、買うかどうか相当迷う扱いだった。
そんな時代にあって、エアーマン以外の上述カードはすべて1000円を超える。ディスクガイに至っては3000円程度、当時の遊戯王としては法外な価格だった。
これらのカード、特にディアボ・Dドロー・ディスクあたりはロクに再録されないまま【ディスクライダー】をはじめとしたグッドスタッフ系のデッキに採用され、さらにあの伝説のデッキ【ドグマブレード】にパーツが使われたこともあったため、当初のD-HEROは異様に組みにくかった
というよりこれら5枚が入っていない【D-HERO】はデッキの質が雲泥の差というレベルになるため、エドのファンデッキを組もうとすると当時のそこそこ強いデッキが5~6つ組めるというとんでもない札束デッキだった。
グッドスタッフ系ですら2つくらい組めたんじゃないだろうか。

しかもそのくせあんまり強くないというか、ぶっちゃけ「この辺買うんだったら普通にグッドスタッフ組んだ方がいいよね」「それディスクガイが強いだけじゃん」という思考・評価にも陥りやすいという、テーマデッキとしては失敗はおろか組ませる気があるのか甚だ疑問になるデッキだった。
Bloo-D登場後はぶっちゃけBloo-Dにおんぶだっこなデッキであり、高い金を払った割にはさほど面白くなく、エドに興味がないプレイヤーからすればレアリティの暴力で攻めているだけにしか見えないという意味でもウケが悪かった。
原作の人気キャラのデッキを組むことがTier1のデッキを組むよりもはるかに高くつく。とんでもない時代である。

2016年に「デステニー・ソルジャーズ」で多くのパーツが再録されたため、レアリティに拘らなければ以前よりはかなり組みやすくなっている。というか昔がおかしかっただけなのだ。


また、D-HEROの関連カードは規制が多かったことでも知られている。

2013年11月改定現在
禁止カードに
「ディスクガイ」「死のデッキ破壊」
制限カードに
「エアーマン」「闇の誘惑」「ゾンビキャリア」「増援」
準制限に
「ディアボリックガイ」
と向かい風が多い。

ただし、2016年4月1日の段階で「デステニー・ドロー」「ディアボリックガイ」「闇の誘惑」「ゾンビキャリア」については完全に規制が緩和された。


規制の大半がD-HERO以外のデッキに派遣され悪用された結果であり、D-HERO使いにとってはとばっちり以外の何物でもない。
とはいえ一部のD-HEROの効果があまりにも汎用性が高すぎた気もする。
ある意味【氷結界】の先祖みたいな存在かもしれない。

遊戯王デュエルリンクスでも多くのカードが実装済み。
当然エドが使うと専用ボイスがあり、GXからあるカードを「ディーヒーロー」、ARC-V初出のものを「デステニーヒーロー」と呼称する。

【余談】


やや複雑なプレイングを要求するためゲームでCPUが使うとうまく回せない。
これがタッグフォース2においてエドがプロ(笑)と呼ばれる原因となった。



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最終更新:2024年03月31日 14:11