ココロコネクト

登録日:2010/10/11(月) 23:26:08
更新日:2023/09/08 Fri 19:15:34
所要時間:約 6 分で読めます




文研部(文化研究部)に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。
前触れなく起こった青木と唯の″人格入れ替わり″。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。
戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ……。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!

(ココロコネクト-ヒトランダム-あらすじより抜粋)


ファミ通文庫から発売中のライトノベルシリーズ。
著者・庵田定夏
イラストレーター・白身魚
2013年10月現在、上記の『ヒトランダム』に加え、『キズランダム』・『カコランダム』・『ミチランダム』・『ニセランダム』・『ユメランダム』・『アスランダム(上/下)』の本編八巻と、
『クリップタイム』・『ステップタイム』・『プレシャスタイム』の番外編三巻が既刊。『プレシャスタイム』を以て堂々完結した。

『B.A.D』シリーズなどと並ぶ人気を誇る王道派の学園物。


また、ドラマCDも2枚発売され、2012年にアニメ化もした。

発売当初はイラストがかなり、いや99%『けいおん!』だろと言われていた。が、実はイラストレーターの白身魚が別名義で京都アニメーションの製作に携わっている様で、ネットではある程度認知されている。
アニメ版キャラデザ担当の赤井俊文も、過去に手がけた『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の頃に画風が「けいおんっぽい」と言われていた。
機会があれば手にとって見るのも一興、というより強く推奨する。特に京アニの画風がお好みならきっとツボに入るはず。

内容は、「ふうせんかずら」による超常現象を一旦抜きにすればエグみのないナチュラルな学園物。特有の甘酸っぱさが生きており、人気上昇中の作品。
また、特殊なワードも少ないためラノベ初心者にもオススメである。



以下、登場人物紹介だがネタバレ注意。
【登場人物】
文化研究部の一員。
プロレスマニアでシスコンである点を除けば文研の五人パーティの中では一番ノーマル。
こよなくプロレスを愛しすぎたが故に部活動一覧表をよく見もせずに『プロレス研究会』と書いて提出してしまったので、既存の部活の枠から漏れてしまい文化研究部に所属することとなった。
稲葉から『自己犠牲野郎』と呼ばれるほどに自分を軽視している節がある。
4巻『ミチランダム』にて伊織に振られる。その直後に稲葉と付き合い始める。


文化研究部の一員。副部長。
趣味は情報の収集と解析。クールビューティーなその容姿は学校内でも評判だが、性格がクール過ぎるのでとりつく島がなすい。
本当はパソコン部に入部しようとしていたが、そこの部長と修復不能なほどの衝突を起こしてしまう。結局、取り下げた入部届には『情報処理部』と書くものの文化研究部に入部することになる。
人格入れ替わり現象が起こる前までは、表面的にしか相手と接することしかできない猜疑心を持つ自分に嫌悪していたが、太一と真剣に話し合って以来はある程度克服できた様子。
キズランダムで太一への思いを吐露する。
そしてミチランダムの事件を経て後に伊織曰くデレ葉んに進化する。
稲葉んかわいいよ稲葉ん。


文化研究部の一員。部長。でも部長らしいこと全くできてない
天衣無縫な笑顔と飾り気のないナチュラルな容姿が学年内でダントツ人気を誇る美少女。自分でもある程度は意識をしているようで、時々太一にドッキリをしかけることも。
実は母が五度の結・離婚を繰り返しており、過去が異様に複雑である。そのためか、常に相手が喜ぶような演技を意識してしまうため、本当の自分がどこにいるのかを知らない。
人格入れ替わり現象でそういった演技のヴェールが剥がれていってしまうことを恐れていたが、太一の後押しもあり、最近はようやく自分自身を見つけられ始めた。
キズランダムでは、太一と恋愛保留中。
しかし、カコランダムのラストで「自分は本当に太一のことが好きなのか」疑問に思うようになり、結局ミチランダムでは太一を振ってしまう。
一巻のラスト、四巻の自分の本心を吐露する場面、そして正にこの物語のタイトル「ココロコネクト」と言うにふさわしい太一との対話シーンは必見。
時にはメイン時にはサブ、時にはボケ時にはツッコミ、時には助言者等、この物語の中であまりにも様々な役割を務めるオールマイティ型ヒロイン。ひゃっほーい可愛いよ!


文化研究部の一員。
身長や顔立ちが幼い、いわゆるロリである。学年内では専らロリ属性持ちに人気があるらしい。
とはいえ、かつてはフルコンタクト空手で女王と呼ばれたらしく、とかく運動神経の良さは文研部どころか学年一。その反動なのか、かわいい物に目がない。
中二の頃男に襲われたことがあり、以来は『対男性恐怖症』になってしまう。そんな中で、青木に向けられた好意をどう捌けば良いのかがわからず四苦八苦する。
人格入れ替わり現象中、太一に『ローブロー』を入れられるという荒療治を受けるなどした結果、今はそれなりに男とも接することができるように。この件は一読の価値あり。
ツンデレ可愛いよツンデレ。


文化研究部の一員。
長身で軽くパーマのかかった髪の優男。入学以来ずっと唯に一途な思いを寄せている。
文研部内では常にバカ扱いを受けるが、セリフを垣間見ていると、実際は文研部員の中で一番大人なのかもしれない。また、数々の現象による影響も女子陣などに比べると少ないためか、ふうせんかずらから「五人の中で一番面白くない」と言われている。
3巻『カコランダム』にて青木の過去の姿が窺えるが、それまでは殆ど触れられていないので、1・2巻だけではいまいち青木はわからないかも。
1~3巻をまとめて読むことを推奨する。


1年3組のクラス委員長。
眼鏡属性持ちで、レズ属性持ちでもあるが、男でも恋愛可能な二刀流。ある理由から、伊織のことを狙っている。
自称『愛の伝道師』な恋愛相談の重鎮。山星高校内では屈指の恋愛マスターと呼ばれる。
文研部員達とも仲が良く、稲葉や伊織、唯の相談にものっている。
時にはその背中を押してやることもあり、この物語の隠れたキーパーソン。余談ではあるが、著者庵田定夏のかなりお気に入りのキャラらしい。


  • ふうせんかずら
全ての元凶。超常的存在。キュウベエやリュークと同じ類か
生気をまるで感じさせない独特の雰囲気が特徴。文研部に突如現れ、五人に災難をもたらす謎の存在。
2巻までに『人格入れ替わり』・『欲望解放』などの現象をもたらしてきた。
大抵は文研部顧問である後藤龍善に憑依(?)しているが、伊織などにも憑依していることから、とりあえず人間なら誰にでも取り憑けるようである。
他人に取り憑いて現れる上、唯をも上回る高い身体能力を持つため、彼(?)が引き起こす現象を力ずくで終わらせることはできない。
3巻にて「二番目」と名乗るふうせんかずらの同類が確認された。



文研部の顧問かつ創部者。入部義務があるこの高校で、それぞれの理由(我儘?)で入部できてなかった新入生5人をまとめて文化研究部という新しい部に入れることにした。
開けっぴろげな性格や自分のことを『ごっさん』とあだ名で呼ばせるなどの話し易い雰囲気から生徒には結構人気がある。
その一方で稲葉に呼び捨てにされたり、クラス内を殆ど藤島に委任していたり、あまり頼りにならない。
細かいことを気にしない性格な為、ふうせんかずらの憑依先としてお気に入りにされてしまっている。
でも人生の先輩としてのアドバイスとかはまあ時々してくる。





稲葉「追記・修正は頼んだぞ、アニヲタ」

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最終更新:2023年09月08日 19:15