マドカ・ダイゴ

登録日:2011/10/09(日) 13:18:08
更新日:2024/02/07 Wed 11:47:25
所要時間:約 5 分で読めます






人間はみんな…自分自身の力で、になれるんだ!



ウルトラマンティガ』の主人公。
演:長野博(V6)

元々は『TPC』の輸送部に所属していたがTPC極東本部最高責任者であるサワイ総監に見出だされ、「特捜チーム GUTS」に就任。
卓越した直感や反射神経を活かしてチーム内で活躍した。

明るく穏やかで人当たりの良い性格。一人称は「僕」か「俺」を用いる(映画「THE FINAL ODYSSEY」では一貫して「僕」を使用)。

TVシリーズ放送時では名前が「ダイゴ」のみだったが『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』で円谷プロの「円」から「マドカ」が加わる。

物語序盤で山奥を調査中に何かに導かれるように光のピラミッドを発見。三体の古代の巨人の石像と共に保管されていたスパークレンスを手に入れる。
そして強襲したゴルザに武器無しで立ち向かい撃墜されるが、巨人の石像の内の一体と融合し光の巨人としての力が目覚める。

その後、ゴルザを撃退した光の巨人の名前を決めるGUTSの面々に「ウルトラマンティガ」という名前を提案する。
しかし、本人はティガとなった自分に戸惑い、古代人ユザレの考えを否定しスパークレンスを投げ捨ててしまうほど悩む(拾ったヤズミからすぐに奪い返したが)。

それまでのウルトラシリーズとは違い、「M78星雲から来たウルトラマンが地球人に乗り移ったり地球人に化けている」という設定ではなく、
「人間が未知の力を手に入れてウルトラマンという名の光の巨人に変身する」という初の『人間ウルトラマン』である。
だが当初の設定ではティガの意識=ダイゴという設定がまだ固まっていなかった為、第2話で、ヤズミからタイプチェンジ等のデータを知った際は戸惑うシーンがあったりする。

以降も“人”と“光”の狭間で生きる宿命に思い悩みながらもGUTS隊員としてウルトラマンとして宇宙人や怪獣から地球を守る為に戦っていく。


なお、ダイゴを演じている長野博はジャニーズグループ『V6』のメンバーであり、スケジュールが多忙だった為スタッフにかなり調整してもらったとのこと。
それを象徴するシーンとして、15、16話が挙げられる。

この話の収録前にティガの主題歌でありV6が歌う『TAKE ME HIGHER』の振り付けのバク転で長野氏が左手を骨折してしまったため、
15話で本来足を怪我をする予定だったダイゴの負傷箇所を長野氏の骨折と同じ左手に変更するというフォローがなされている。
なおこれにともない、変身後にティガが左手の具合を確認する動作も入れられており、ティガの精神はダイゴの精神と同一人物という描写に繋がっている。


最終章三部作』ではレナに「ティガの正体はダイゴであると確信していた」と明かされ、
ダイゴ一人で戦い続けてきた理由を問いただされるが、「俺は人間だから、俺がやりたいことをやるだけだよ。」と告げ、ティガに変身。
共にゾイガーに挑み、倒すことに成功した。

その後レナとようやく相思相愛となる(レナ自身は3話の頃からダイゴを意識しだしたらしい)。

だが、ゾイガーはまだ大量におり遂に邪神 ガタノゾーアも出現。
邪神の力に敗れティガもろとも石化してしまったが、レナと世界中の子供達の心の光により復活。自身も“光”に対しての結論を出す。

ガタノゾーアを倒した後、レナやGUTSメンバーと無事再会。石化したスパークレンスは役目を終えたかのように崩れ去ってしまう。
「もうウルトラマンにはなれないね…」と呟くレナに「人間はみんな自分自身の力で光になれるんだ」と笑顔で返し、物語は幕を閉じる。


【他作品での活躍】

●『ウルトラマンダイナ
最終章三部作に登場。
火星でレナと娘のヒカリと住んでいる。
ゼルガノイドとの戦いで倒れたアスカ・シンを救出し介抱する。
アスカがダイナであることを察しており、かつてウルトラマンだった自分と同じように悩む彼に助言を与える。
尚、彼がティガであったことを知る者はTPC上層部でも極一握りしかいない。

●『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
本編から二年後が舞台。
世界を旅してもうすぐレナと結婚という矢先に復活したかつてのティガの恋人カミーラと出会い、再びティガとして戦いに身を投じる。
火星に旅立つ際にダイナになる前のアスカ・シンとすれ違うが、彼が後に光を継ぐことになると予見しているとも取れる発言をしている。

●『大決戦!超ウルトラ8兄弟
本編とは別の並行世界のダイゴであり、かつてウルトラマンが好きだったごく普通の公務員だが、
ゲスラとの戦いを経て『ウルトラマンメビウス』主人公ヒビノ・ミライと出会う。

その後は七人の勇者を見つける為に奮闘するが、見つからずメビウスヒッポリト星人によりブロンズ化してしまう。
だが、最後の勇者が自分であると知り、別の世界の記憶を取り戻しスパークレンスを手に入れてティガとして他のウルトラマンと共に戦う。
戦いが終わるとレナやアスカ、我夢と共にウルトラの星を目指した。

ちなみにこの映画のスーパーヒッポリト星人はティガのマッチアップの相手として登場する。

なお、ウルトラマンAが好きな長野氏はこの映画で高峰圭二や星光子と共演できたことと同時に、
『ティガ』世代である五十嵐隼士との共演により、昭和、平成三部作、そして後のシリーズの三世代が共演を果たしたことから、
こうやってウルトラシリーズが支持されていくことに改めて喜びを感じたらしい。
自分の台本に共演したウルトラマン変身者全員分のサインを貰い、最後にティガの変身者である自分のサインをそこに加えて宝物にしている。

ついでにとある番組の企画では長野氏は子供たちの人気だけでなく、
超ウルトラ8兄弟全員からおバカキャラのつるの氏よりも長野氏がヒーローにふさわしいと認定された。ダイナ、せめてお前だけはつるのを選ぼうぜ……。
ちなみに上述した一件からエースにはわざわざ近づかれて肩をはじかれるという事態に……。


●主な台詞

「違う! 俺は俺だ! 俺はウルトラマンティガなんかじゃない!」

「俺達の仕事はさ、人類を守るんでなくて、地球を守る事なんだろうな本当は、
難しいけどさ、怪獣に話は通じないし、宇宙人なんて出てきた日には、もう……」

「人間は、弱くない!!」

「ティガよ……なぜ戦う? ……何の為なんだ? ……ティガァー!」

「他人の自由を踏みにじって、何が正義だ!」

「僕はただの人間だ……スパークレンスが無ければ何も出来ない無力な……小さな人間……」

「俺に出来る事を……人間として出来る事を!」

「ダイゴ……お前の正しいと思った事をやれ!」

「人間って確かに同じ過ちを繰り返します。でも、素晴らしいところもたくさん持っています。
たとえば、思いやりの気持ちとか。上手く言えないけれど、自分が人間である事に後悔したくないんです」


「義務とかじゃないよ……俺は人間だから……俺がやれる事をやりたいだけだよ……」

「光になれるさ! レナだって!」

「これが……これが光なんだ!!」

「ニィー!」

「僕も……君と同じだった……何故戦うのか! 自分は何者なのか! ……誰かにその答えを教えて欲しかった…………。
でも最後には自分で出さなきゃならない答えもあるんだ……人としてできること……それは自分自身で決めるしかないんだ」

「僕には守るものがある…たくさんの仲間が……そして、何よりも大切な人が!」

「頑張れよ、後輩」

「この世界を……僕が守る!」

「どんな絶望の中でも、人の心から、光が消えさることはない!」



【余談】

演者の長野博氏はウルトラシリーズレギュラーでは『ウルトラマンレオ』の子役組『ウルトラマン80』のスーパー役の人に次ぐ、
『3年B組金八先生』出身者(前3者はウルトラの後に金八先生だが)でヤズミの演者が後続組にあたる。

さらに余談だがV6としての上司「Julie.K(藤島ジュリー景子)」女史も『3年B組金八先生』でレオ組と、
『小さなスーパーマン ガンバロン』ゲスト出演時に後に『超ウルトラ8兄弟』でダイゴの父役を演じた安藤一人氏と共演しており、
金八先生役の武田鉄矢氏もSPドラマで「営業でウルトラマンのスーツアクターになった制作スタッフ」を演じたことがあった。

また『現役ジャニーズ系』かつ『レギュラー』でウルトラシリーズに出演したのは長野氏が初だが、
『元ジャニーズ系』だと『ウルトラマンA』37話に元「ジャニーズ」の故まいえ宏満(真家ひろみ)氏がゲスト出演したという前例があったりする。

長野氏がジャニーズ事務所に所属している影響か、客演作品でティガが出てもダイゴは出ないというものが多く、
例えば劇場作品『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』では、当初ダイゴがティガに変身する脚本だったものの、
長野氏の出演が不可能になったことで、「人々の“光”がティガの姿で具現化した」という捻った設定になった他、
元々の「素質があれば変身できる」という設定から、ダイゴ以外の人物がティガに変身したりすることも。
ただし、『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』では、
ダイゴやアスカこそ出てこないものの、劇中に登場するティガとダイナはそれぞれダイゴとアスカが変身している*1という設定になっている。

また、『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』ではダイゴと言う台詞はあるものの、彼の登場シーンはカットされているため、
いきなりウルトラマンティガが登場するようになっており、これはジャニーズの肖像権のためだと言われている。
『クロニクルZ』からティガを知った視聴者の素朴な疑問なのか、事務所関係のゴタゴタを理解したうえでイジっているのかは不明だが、
ダイゴと呼びかけるシーンはあっても肝心のダイゴが写らないことで、「結局ダイゴって誰だよ…」と困惑するような声も見られた。



追記・修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 平成ウルトラマン最初の主人公
  • 真の漢
  • ウルトラマン
  • ウルトラマンティガ
  • 長野博
  • 主人公
  • ウルトラマン主人公
  • GUTS
  • 努力家
  • 光となった者
  • 光であり、人である者
  • V6
  • 撃墜フラグ
  • 骨折
  • ジャニーズ
  • 平成三部作
  • 人間だもの
  • 人間ウルトラマン
  • 人としてあり続けた男
  • 穏やか
  • 墜落コンビ
  • ダイゴ
  • マドカ・ダイゴ
  • 物理は赤点
  • ティガ
  • 人は光になれる

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月07日 11:47

*1 物語の舞台となる世界に、『ティガ』『ダイナ』『ガイア』の世界からそれぞれウルトラマンが召喚された