震災バエ

登録日:2012/03/09 Fri 18:07:41
更新日:2023/10/01 Sun 09:28:51
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東日本大震災の際、被災地で大量発生したハエのこと。

沿岸部にあった水産工場や保管庫の水産物が腐敗し、それを媒体にハエが増殖、大量発生したとされる。
津波によって運ばれたヘドロからも発生し、下水道や側溝が機能していない事や、震災の影響でカエルやトカゲやトンボといったハエの天敵が激減したのも発生を助長する遠因。主に6月頃から発生しだした。

ニュースでも大きく取り上げられたがこのハエ、


これが想像を絶する凄まじいウザさである


時間、場所を問わずハエが飛び回る。マジで誇張無しで数十匹というハエが飛び回りイラつくことこの上ない。
ハエ叩きを振り回して落としても、次から次に出るので根負けするだろう。

調理、食事の際はもはやカオス。ハエに気を取られまったく集中できない。

どのくらい発生するのか、実際の例をあげると、に近いコンビニではトイレに吊るしたハエ取りテープ三本が数時間で真っ黒になる程発生した。
海沿いに限らず、内陸部にも飛来して飛び回る。
スーパーマーケットでは入口に巨大な扇風機を設置しハエが入らないようにし、
食堂等では置かれている箸や調味料にもハエがつかないように扇風機で風を当てていた例もある。

避難所や仮設住宅でもあちこちにハエ取りの罠を仕掛ける等、対策に追われていた。


とにかく凄まじい大量発生なのである。

ストレスがたまるだけでなく、食中毒や伝染病等、衛生面での問題もあり、被災地では深刻な問題であった。

ハエ取り用のアイテムを使う、食品にネットをかける、瓦礫に消毒剤を撒く等の手段が取られたが、根本的な対策は困難である。


なお、東日本大震災に限らず古今東西の水害で(環境にもよるが)ハエに限らず蚊やダニ等も大量発生する。決して珍しいケースではない。
そしていずれも不快であることは当然として、衛生面でも重大な問題を起こしている。

非常用の備えとして、虫対策の道具も加えておくと役に立つかもしれない。


またこのケースだけを見て「沿岸部からずっと離れているから大丈夫」と思う人が居るかもしれないが、
  • 下水設備が断たれた状況下で処理に困った糞尿などから発生
  • 災害によって生ゴミなどが処理出来ず発生
  • 獣などの死骸の片づけが間に合わず発生
  • 水害によって残った水や湿度の高まりや泥などにより、繁殖環境が整って発生

などなど、いくらでも事例は考えられるので、発生確率が異なるだけでどこでもこういったケースは起こり得ると考えて差し支えない。

備えるに越したことはない。



追記・修正は災害への備えをしてからお願いします。

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最終更新:2023年10月01日 09:28