アルヴィン(テイルズ)

登録日:2011/09/21(水) 23:48:35
更新日:2022/02/12 Sat 04:18:43
所要時間:約 7 分で読めます






おっと、話しは後だ
連れの美人が行っちまうよ

アルヴィン(Alvin)

年齢:26歳
身長:182cm
クラス:銃剣士
好物:ピーチパイ
CV:杉田智和



ラ・シュガル国の首都イル・ファンの研究所で軍の最高機密を知ってしまった事で、
ミラ=マクスウェルと共に軍に追われていたジュード・マティスを助けたフリーの傭兵。
恩を売れば金になるという事で一行に加わった。

軍に追われる二人に一体何をしでかしたのかとよく尋ねるが、実際は2人が研究所にいたことや、ミラが巨大兵器「クルスニクの槍」を壊そうとしていた一部始終を目撃しており、それを隠している時点で既に怪しさ全開である。
上記の件以外にも、シルフモドキ(鳥)を使って頻繁に何者かと連絡を取る、度々意味深な視線を向ける…etc.と序盤からプレイヤーにとってこの上なく胡散臭い。レイヴンなんて眼じゃないくらい胡散臭い。

性格は基本的に気さくで面倒見は良く、よく冗談や軽口を言う。また女好き。12歳のエリーゼにも粉を掛けてるためティポからは「ナンパマン」呼びされる。
「ふーん。こりゃ、五年後にはすっごい美人になるな」「俺はアルヴィン。その時までよろしく、な」
あだ名をつけることがあり、ジュードを「優等生」、エリーゼを「お姫様」「エリーゼ姫」と呼んだりする。

旅に慣れていないジュードやミラに旅や戦闘の知識を教えたり、四大を失って戦う力を失い剣すらまともに振れなくなったミラに剣術を教えたりと、2人からは非常に頼もしく思われていた。
一方で自分が話したくない事は全く話さず、話題を別方向に持って行こうとしたり、はぐらかしたりする。

武器は大剣と銃。剣はお気に入りだが、銃の事はあまり語りたがらず、火の精霊術を使って弾丸を撃ちだしていると曖昧に答えている。
また、正規軍にボウガンや弓が使われているリーゼ・マクシアでは、銃は非常に珍しい物らしい。少なくとも、ジュードは仕組みはおろか存在すら出会うまで知らなかった。


戦闘面
攻撃の挙動が遅く、特性「チャージ」の威力もあり、手数より一撃の重みで攻めるタイプ。「スピードチャージ」のスキルを習得することで大化けする。
戦闘開始早々、「魔神剣」または「ヴァリアブルトリガー」からチャージし、出の早い「タイドスパーク」から
サポートスキルは「ブレイカー」。雑魚戦での敵が行う防御を、ある程度の距離なら防御破壊+気絶させる・・・のだが何と対象の敵周囲にも判定がある為見た目以上に破壊力抜群。まさにブレイカー。快適に倒せるため、サクサク進みたいプレイヤーにはオススメ





以下、中盤ネタバレ











実は、精霊を殺す機械「黒厘(ジン)」を使い、黒厘を壊し回っているミラの命を狙う組織「アルクノア」の依頼を受けており、
病気の母親の薬はアルクノアからしか手に入らない為、不本意ながら仕事を何度か引き受けていた。

そうだと思ったら、実はア・ジュールに雇われたダブルスパイだった事も判明。ミラがラ・シュガルの研究所から奪った「カギ」の在処を探るようにと依頼を受けており、仲間たちの前で、ミラが「カギ」を巫子イバルに渡したことをア・ジュール王ガイアスに暴露した。

当然仲間たちの怒りを買ったが、ミラたちは山の方へ逃げたとア・ジュール軍に嘘をつき、あの場で本当のことを言わないとイル・ファンに行けるワイバーンの使用許可を取り消されていたとして、本人は堂々と仲間たちのもとに戻った。

その白々しさもすごいが、何度も裏切られながらもアルヴィンを仲間に置くジュードやミラたちもすごい。
もっともミラとしては
  • 追い払っても付いてくる
  • 力づくで排除しようとするなら命がけになる
  • アルヴィンは良くも悪くも状況を動かす(実際、ジュードたちの信頼を裏切る行為は働くが、事態の打開に繋がることも多い)
という理由で置いていたのであって信用しているわけではないが。

ア・ジュールの工作員にして四象刃(フォーヴ)のひとりプレザとは元恋人で、同棲していた過去がある。彼女曰く「どの組織にも所属しない一匹狼で、組織から組織を渡り歩いてきた。信用する方が悪い。」とのこと。そのプレザからは、内心では今でも好意を抱かれている。




※以下、終盤ネタバレ










アルクノアは傭兵業の顧客だというのは嘘。その正体はアルクノアの一員で、リーゼ・マクシアの外側の世界エレンピオスからやってきた人間。
本名はアルフレド・ヴィント・スヴェント
エレンピオスでも有数の名門スヴェント家の本家当主の子息であった。

20年前、エレンピオス軍が資源(精霊)確保のためにリーゼ・マクシア侵攻を行おうとして、オリジナルのクルスニクの槍で二つの世界を隔てる「断界殻(シェル)」の一部を破壊した際、近くを航海していた旅船ジルニトラが偶然にもリーゼ・マクシアに落下。
当時6歳だったアルヴィンは両親や叔父ジランドと共にジルニトラに乗っていた為、リーゼ・マクシアに迷い込んでしまった。

アルクノアは旅船ジルニトラの乗員乗客で構成されたエレンピオス人達であり、リーダーのジランドを除けば純粋にエレンピオスへの帰郷を願っていた者たちの集団。そのため、断界殻を作ったマクスウェルの抹殺を目的としている。

アルヴィンの父親はリーゼ・マクシアに迷い込んだ時の事故の中で死亡。母親のレティシャ共々叔父のジランドから疎まれていたが、病気の母親の薬がアルクノアでしか手に入らない事と、エレンピオスに帰る事を渇望していた母親のために、幼少期からアルクノアの一員として活動していた。
ジュードとミラの旅に加わったのも元々はアルクノアとしての任務で、ア・ジュールからの依頼はついでのようなもの。ミラがラ・シュガルの研究所から奪った「クルスニクの槍」のカギの在処を特定し、槍を発動させて断界殻を破る事が目的だった。
一方でミラが抹殺対象であるマクスウェルだと知りつつも、最後まで彼女に向かって引き金を引けなかった。

ちなみにカギの在処は、同じエレンピオス出身のジュードの父ディラックに対してジュードを脅迫材料に使って脅し、ミラの巫子イバルが持っているかもしれないと呟いていたジュードの言葉を吐かせた。


エレンピオス人は、リーゼ・マクシアの人間なら誰もが脳内に持つ、マナを分泌できる霊力野(ゲート)を持たず、使えない精霊術の代わりに黒厘が発達した世界。アルヴィンも霊力野を持っていない為、精霊術を使う事ができない。
術技でも精霊術は一切覚えず、ガンダラ要塞での仕掛けを解除する際にジュードたち全員のマナを使っても足りなかったのは、アルヴィンがマナを使えなかった為。


おそらく歴代テイルズオブシリーズの中でも最多の裏切りをやってのけた男。
上述の一件以外にも、ジュード、レイアの暗殺騒動を引き起こした。
これはその少し前にそれまでの人生の行動原理であった母親を失ったことで精神的に不安定になっていたところに
『マクスウェル』が死ねば断界殻が消滅することから、ミュゼの生み出した重力場からジュードたちとガイアスたちを救うために命を捨てようとするミラを救うことを諦めて見殺しにしてしまったことで、
自暴自棄になったことなどから「ジュードたちを殺せばエレンピオスに返す」ミュゼの甘言に乗ってしまったため。
もっとも一騎打ちでアルヴィンに敗北してもジュードを殺さずに去っていく。ジュードたちを殺すことを割り切れていないが、何をすればいいのかわからなくなった哀れな男の姿である。

その後ジュードに叱咤されてからはミュゼを裏切って昔のツテを頼りにプレザを頼って四象刃と共に行動するが、
ジュードたちと敵対することを割り切れず、思わず庇ってしまったため決裂し、対決の後にジュードたちの元に戻ることとなる

ジュードたちにしつこく同行したのは最初はアルクノアとしての任務と成り行きからだったが、
実はそうしている内にアルヴィン本人もジュードたちと仲間であることに無意識の内に安らぎと感じるようになっていた。
子供の頃から20年もの長い間、「母親と共にエレンピオスに帰る」ことだけを目的に、自分の心を殺し、人を裏切り、傷つけ、逃げてきたアルヴィンにはそんな素直な気持ちと向き合うことが出来ず、
「大人になりきれていない子供」として本音で向き合い、信頼関係を築くことの難しさに苦悩することとなる。

決戦前夜にはエレンピオスのブランコで一人で黄昏れていたところにやってきたエリーゼの相談に本人なりに頑張って乗り、
本人もジュード、ミラ、エリーゼ、ローエン、レイアのいる場所を自分のいたい場所として「嫌われようとこの場所に食らいつく」覚悟を決めた。


ED後はユルゲンスと共に新しい仕事を始める。


賛否両論激しいキャラクターであり、生きる価値の無いクズとして徹底的に嫌う人もいれば、複雑な人間味のあるキャラクターとして好む人もいる。
ただ本編での裏切りムーブはある意味エクシリアのテーマである『揺るぎなき信念』の負の側面であるとも言え*1、一概に否定出来るものではないだろう。
ちなみに人気投票ではエクシリア時点ではジュードとミラを超えてエクシリアキャラで一番人気が高かったりする。

アルヴィンクロニクル
アルヴィン主役の外伝小説。全六話。
殆どは過去の話となるが、後半三話ではX1の後にカルハシャールへとやってきて
エリーゼに花束をプレゼントしたりカフェでお茶をしながら過去を語ったりする。


双極のクロスワード
X1とX2の時系列の間の物語でジュードとアルヴィンが主役。
ガキ扱いされたことから見た目の貫禄のなさを気にするなど、X2の髭面に繋がる話もある。


雨のトリグラフ
X2の特典小説。レイアが新聞社に就職するきっかけとなる話だが、アルヴィンが登場しレイアの窮地を救ってGPSをプレゼントする・

X2
Xから続投。髭を生やしスーツを着たことで見た目のおっさん化が急速に進んだ。
この変化はエリーゼにもツッコまれたが、相方がお人好しなので強面担当を意識したらしい。

ユルゲンスとの商売や、嘘を辞めて人間関係を頑張ろうとするなど成長が見られる。
しかし人気投票の順位は堕ちた。やはり髭がいけないのか


【台詞】
「プロの傭兵は、身元や出身が不明な分、信用が第一だからな」

「お前みたいに考えられたら、どんだけ楽だろうな。
だけどよ、正直付き合ってらんねーわ。裸の王様さんよ」

「出来る男アルヴィン!よろしく!」

「いつまで経っても空は赤いままだ」

「お前に……なんでお前が…なんで……そうやって先に行くんだよ!!」

(秘奥義)
「目ぇかっぽじってよく見てな!おたくの最期の光景だ!エクスペンタブルプライド!!」




杉田智和「アルヴィンがクズすぎて、演技していて辛いんですけど」




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最終更新:2022年02月12日 04:18

*1 何らかの軸線(アルヴィンの場合は『母親』)に従って行動した場合、その軸線が見えない相手には裏切りを繰り返しているように見える可能性もある。