ダークチップ(ロックマンエグゼ)

登録日:2011/10/10 Mon 20:59:20
更新日:2024/04/08 Mon 09:09:16
所要時間:約 7 分で読めます





「ダークチップヲツカイナサイ……」

「ダメー!」

「ツヨクナリタインダロウ?ツカイナサイ……」

「ツカワナイデー!」


ダークチップとは、ロックマンエグゼシリーズ『4』と『5』に登場したバトルチップの一種。

●目次

概要


ウラの世界で流通しているという闇のチップ。

その力は絶大で、たった1枚でギガクラスチップやP.Aに匹敵するパワーを持つ。
しかしその代償として、ダークチップを使ったナビは、身も心も闇に蝕まれていく

そして最終的には、邪悪なる心「ダークソウル」に全てを乗っ取られてしまう。
その正体は、ヒトの悪の心をデータ化してチップに埋め込んだもの。


このダークチップを大量生産して流通させているのが、Dr.リーガル率いるダークチップ・シンジケート「ネビュラ」である。
ネビュラの本拠地にしてダークチップの製造工場であるダークチップファクトリーは、フジ山火口にひっそりと建てられている。

エグゼ4ではまだ一般的には知られておらず、オモテの住人にはほぼ流通していなかったが(そんな状況でも日暮さんは存在と危険性を熟知していた。流石である。)、エグゼ5では「レアカラーのバトルチップ」等と称して*1売人を通じてオモテにも大分流通してしまったようで、知らずに使ってしまったり好奇心から使った人間も結構いたようで、危険性を訴える人も見られる。

ロックマンはネビュラの幹部・シェードマンが落としていったダークチップのマスターデータを拾ったことにより、ネビュラとの戦いに巻き込まれることになる。

また5ではロックマンが体にダークチップを埋め込まれて一時的に「ダークロックマン」になってしまう。


ネビュラは闇のチップを使用できるスタイルチェンジの一つ「バグスタイル」を研究していた。
また、ダークロイドとの関連も深い。


3までは(当時の)インターネット用語をうまいことRPGの世界に落とし込んでいたロックマンエグゼシリーズだったが、
4になって「善悪」というサイバーワールドと親和性の低い抽象的な概念を全面に出し始めたのは当時高年齢層だったプレイヤーからはウケが悪かったようである。
一応3でもちょろっと触れられていた「光と闇の力」を更に掘り下げた設定なので全く無から生えてきたわけではないし、「光と闇」「善と悪」の対立という如何にもカッコ良い要素である事や当時のアニメ、漫画の展開でも主軸とされカッコ良く描かれていた事から低年齢層、メディアミックスにも触れていたプレイヤーからは割と好評だった。

ゲーム本編のみを遊んでいたプレイヤーとメディアミックスにも触れていたプレイヤーとで受けるイメージが違うという好例かもしれない。


バトル時でのダークチップ


4と5共通して以下の特徴を持つ。



メリット


●1枚1枚が高性能
ダークチップを使用する最大の目的であり長所。
決して普通のチップが性能が悪い訳ではないのだが、比較するとダークチップは明らかに一線を越えている。
特に4は周回制の為、1周目で手に入るチップの攻撃力は種類にもよるが100いけば高いレベル。
ところがダークチップは攻撃力400とか500が当たり前というギガクラスチップ並の攻撃力。
純粋な威力で言えばどっちが強いかは一目瞭然。
カチタイダロウ…


●悪状態になる=悪専用チップの使用に必須
ムラマサブレード、ポイズンアヌビス等、前作で猛威を奮った各メガクラスや
バグチャージ、ダークメシアネオといった壊れ強力な悪専用チップ・PAを戦略として組み込むためには
ダークチップを使って悪状態になり、常に維持できるレベルにまで真っ黒に染まらなければならない。
ツヨクナリタイダロウ…


●ダークソウルユニゾン
デメリットにもあるが発動条件がデリート、つまり本来なら負ける場面で発動する。
闇につけこまれ理性を失い堕ちてしまうロックマン。
しかしその闇は自身のこれまでの戦いを反映した姿でもあり、力が途絶えるまで暴走は終わらない。
ヤミニミヲユダネルノダ…

なお、『5』の大会ではダークソウルユニゾンとダークインビジはチーム対抗以上の戦果と成績を挙げ流行した為か、
公式大会ではこのシステムそのものに対しての規制がなされた。

誤解を招かないように補足すれば、これに規制がかかったのは、
ダークソウルユニゾン中はほぼ無敵かつ本来は使用頻度が高いチップ・PAを自動で出すが、
その仕様を理解して調整すればあろうことか同じダークチップやPAを複数回使える〔通常はどちらも1回ずつしか使えない〕ため。
つまり、これに特化して一方的に相手をハメる戦法に問題があったからである。


公式大会ではダークソウルユニゾンについては、特定のクラスのチップとPAをその戦闘中一定回数使用したら失格等と禁止に近い規制となったのである。

なお、以前の作品では、特定のコンボやごく一部のチップが使用禁止か制限等の事例はあったが、
こちらはシステムが悪いというより、プレイヤーの研究が公式の予想を斜め上に突き抜けてしまったのが原因とも言える。

一見チップの緻密な調整を強いられる「苦行プレイの果てに得られる強さ」のような印象があるが、実際にはAIが覚えないチップだけを使って攻略すればいいので「ダークサンダー2回+ビッグノイズ1回」で調整が終わる。*2
しかし通信対戦でもチップを使えばそこでAIがそれを覚えてしまうので、一つのデータではできることが限られる。
そこで「理想的にAIを調整したセーブデータを複数個用意する」、つまり複数個のソフトを持ち込むという荒業を公式大会で行おうとした人が登場。つまり大会におけるAIの使い捨てである。この想定外すぎる荒業に運営側は「選手のソフトを事前に預かり、対戦前にそれを返す」という形で対処した……なんて話が残っている。

この規制が、強くなるために努力した事実を実質否定されたようなものだったのか、これで強くなってはいけない警鐘だったのかは闇に消えたままである。
まあ、戦闘バランスの崩壊だったから規制されただけでもあるが
江口名人が口をあんぐり開けて驚いていたというのは当時のプレイヤーの間では有名な話。想定の範囲を完全に超えていたのである。
エグゼ6の超獣化はこれに比べるとかなり弱体化しており、このことからもその強さのほどがうかがえる。

いずれにせよ、ダークチップの存在は公式大会でもとんでもない実績のあったチップだった。
サアダークチップヲツカウノデス……

5の対戦環境はABD戦法ばかりが有名なのだが、実は善状態限定要素がほとんど使い物にならないのがよろしくない。
なにせフルシンクロ前提なせいで非ダークチップの火力がアホみたいに低いわ(しかも4にあった完全善状態なら一定の確率でカウンター無しでフルシンクロになれる仕様が削除されている、止めと言わんばかりに4で善限定かつ強かったチップの大半が削除or善悪関係なく使用できるようになってしまったという徹底した弱体化を食らっている)、P.Aは大して強くないくせに一度しか発動できないわ……。
そのせいでリカバリー300やダークリカバリーで回復されるとせっかく与えたダメージが帳消しになる
与えたダメージが正義であるロックマンエグゼの対戦環境では、散々お膳立てしてようやく大ダメージを与えられる善側が、
たった一枚を無造作に使うだけで大ダメージを出せる悪側に対してメリットがなかったのである。

ちなみに4ならばナンバーボール連射のように後述のダークソウルユニゾン対策にもなりえる暗転系高火力の善限定チップも存在したし、そもそもシークレットのナビ召喚チップは全て善限定、バリア系統は悪用のギガクラスであるブラックバリアを除いて全て善限定であり、その上で悪は強力でこそあるがダークチップと通常チップの併用が不可だったりと悪が強めでこそあったものの使う利点はそこそこあった。
実際に当時の全国大会優勝者は善ロックマンを使用していた。
ダメー!ツカワナイデー!


デメリット


●使用するとココロウィンドウが「悪」状態に。
悪状態になると、ソウル&カオスユニゾンが使用出来ず、フルシンクロ状態にもなれない。*3
ついでに善ロックマン専用のチップも使えなくなり、ホーリーパネルの上に乗っても消えてしまい、ダメージ半減の恩恵を得ることができない。
と、通常状態の立ち回りも困難になるデメリットの嵐が待っている。

また、使い続けるとロックマン本体の色まで少しずつ黒くなっていく。
ある程度定期的に使用すれば真っ黒に染まり、バトル開始時点から悪状態になる。
具体的には通常の状態で4戦続けてダークチップを利用すると開幕から悪ロックマンに変化し、
そこから166回戦で毎回ダークチップを使えば完全悪になって善悪度がソウルクリーナー以外で戻らなくなる。
つまり、ダークチップのHP減少を最小限に抑えたい場合は、合計HP170を犠牲にすればそれ以上は減らさなくても済む。


●使用後はそのバトル中になんらかのバグが発生
発生するバグはHPが減り続ける、パネル移動が思うようにいかない等様々。
当然のように重複するので、使えば使うほどどんどん不利な立ち回りを強いられる。
…が、実はこのバグは5では悪限定のギガクラスチップ、バグチャージのバグの個数として数えることが可能。
有効活用する術がない4ではデメリットだが、(4と5ではバグチャージの性能が異なる為)
5では下手するとメリットともなりえる。


●悪状態でデリートされるとHP1の状態で生き残り、ダークソウルユニゾンが発動。
4では16.6秒間、5では約10秒間、ロックマンがダークソウルに乗っ取られて無敵状態で暴走する(オートで動く)。
上述の通り、これ自体は一応メリットなのだが、問題はリカバリーも勝手に使うことがある点。
また相手がトラップ「バッドメディスン」を張っていると、無敵を無視してダメージを受け、デリートされてしまう。
また、4限定ではあるが暗転系でHPが1の状態では発動できないという性質があった。
具体的にはアンダーシャツが発動した状態で暗転攻撃を受けると発動が不可だった。


●バトル終了後、最大HPが1、逃げると2減る。
たとえロックマンが善状態に戻っても、減った最大HPを取り戻す手段は一切無い
これを嫌って使わない人も多いのだが、逆にこの性質を利用して「ナンバーボール」の火力を上げるというテクニックもある。
というか善ロックマンの極めて貴重な通常チップ400オーバーの火力になるので、善ロックマンでHPメモリを取り切った後に1枚だけ使ってHPを999にするという行為が流行したとかなんとか。
特にナンバーボールが1から3まであり、全て4積み出来た4では善ロックマンのHP下二桁が99なのはお約束ですらある。

強大な力には大きなリスクを背負う必要がある。
特に「ココロウィンドウが悪状態になり、ソウル&カオスユニゾンが使用不可になる」のと「最大HPが減る」というデメリットは大きい。

しかし、悪状態でないと使えないチップが存在したり、
その圧倒的強さに魅入られて、デメリットを無視してでもロックマンを悪へ堕とさせるプレーヤーも少なくない。

また、通信対戦や4のヒグレヤで遊べる、フリートーナメント内においては善悪度の変動やHP低下のデメリットが起こらない。
これを利用して4ではAIにダークチップと善チップを両方覚えさせて自分のロックマンDSを強化する事も出来る他、友達のフリートーナメントに善状態のままダークリカバリーやダークソード等のダークチップも振り回す友情破壊ナビを送り込む事が出来る
もっとも通信対戦においては基本的に悪状態でないとダークチップを使うことはできないが。

更なる余談だが、ジャンクソウルを利用するとこれらのデメリットである「HP低下及び悪状態」を使用しても一切受けなくすることが可能。
善状態限定のジャンクソウルでどうやって使うの?と思うだろうが対戦では相手の悪チップをリサイクル出来る形で使える他、一人プレイでも使う手段がある。
恐らく4においてのダークチップは『不安・悪状態で選ばれた場合(かつイベント戦以外)』のみデメリットが発揮される仕様なのだと思われる。


各シリーズの特徴


●エグゼ4
ココロウィンドウが不安か悪になると、カスタム画面に自動的に2枚出現。
よってチップフォルダには入れることはできない。また、ダークチップにチップコードはなく、通常のチップと一緒には選べない。
攻撃力は自分や相手のHPにより変動するものが多い。

使うダークチップがランダムに2枚来るせいで使うチップを自由に選べないこと、通常チップと一緒に選べないこと、使用時にバグが発生することなどから使用するメリットが薄いというかデメリットか重め。
最大の問題はデューオ戦で悪状態だろうが使えないことだろう。

送信した時点でダークチップを使う前からバグが発生する困った点がある(使わなければ悪状態にはならない。バグは残るが)。


ストーリーの前半は熱斗とロックマンがシェードマンが落としたダークチップのデータを拾ってしまったことで動き出す。
またトーナメントブルームーンでは熱斗に忠告してきた側の炎山もブルースにダークチップを使ってしまうが、これはネビュラのナビ500体を相手どる多勢に無勢な場面であった。*4
炎山の指示を受け付けなくなったブルースはネビュラに囚われ…

●エグゼ5
チップフォルダにダークチップを最大3枚まで組み込めるようになった。
チップコードも存在し、普通のチップと組み合わせて使用できるので、戦略も広がった。
また、攻撃用のダークチップは通信対戦で相手ロックマンに当てると同じ種類のバグを自分より低いLvで相手にも押し付けられる。ただし、相手の善悪度の値が高いと付与できないこともある。

また善状態でも、ダークチップをソウルユニゾンの生け贄チップにすることで、
カオスユニゾンが使えるようになるため、善ロックマン使いでもフォルダに入れる意義がある。

ただしリベレートミッション等で他のナビを使ってバトルする時は、使用することもユニゾンも出来ないので邪魔になる。
しかし、それでもロックマンでバトルする時は非常に有効なので入れる価値は大きい。
ちなみに不安状態以外でも使えるようになっている。

4ではあまり使われなかった要素……というか本格的に考えて使わないと扱いにくすぎたということで5では大幅にテコ入れされたのだが、ABD戦法を抜きにしても強すぎた。
5の対戦動画が他作品に比べてあまり上がらないのは、ダークチップと「アンダーシャツ+無敵+チップの消費なしで攻撃可能」なダークソウルユニゾンが強すぎて悪戦法が圧倒的に有利であり、
ダークチップは12種類しかない上に悪状態ではソウルユニゾンをはじめとした個性化システムを使えなくなってしまうので没個性化が急速に進行するのである。
しかも悪状態限定チップに限って強力なチップも多い。逆に善限定チップはそれらと比べると悲しいぐらい弱い物の方が多い。
(善限定で強力なチップはガンデルソルぐらいである。しかもこれも悪限定と比べれば…)
つまり結論がもう出てしまっている環境で各々の個性化がないため、誰がやっても似たような戦術になってあんまり面白くないってわけ。世紀末環境のTCGのプレイ人口が減るのと同じ現象である*5

余談ではあるが、実はダークチップもソウルユニゾンの能力のチップチャージや威力増加の効果に対応している。
4ではイベント時や普通にやってるとまず分からない特定条件を満たしたブルームーン時のみに行える裏技的な方法であったが、5ではデメリットことあるものの正式仕様に。
使用時点でソウルユニゾンが解除されてしまい、ココロウィンドウは悪になりデメリットのHPマイナス1も発動するのでそこまで気軽に使えるような技ではないが、一部のプレイスタイルなどでは役に立つので覚えておこう。
特にクラウドマンSP相手にトマホークソウルの効果が乗ったダークランスや、アクアパネル上のブリザードマン辺りにマグネットソウルのダークサンダーの貯め撃ち、ナイトソウルでエリアを狭めて貯め撃ちダークドリルをぶっ放すと凄いことになる。

ダークチップ一覧


●エグゼ4に登場

  • ダークソード
代表的なダークチップ。
相手の一番高いHPと同じ数値の攻撃力(最大500)を持つドリームソード。
使用すると強制的に前に移動するバグが発生する。

イベント戦であるシェードマンとの2戦目(ダークチップ以外の攻撃が効かない)のみ、使用してもロックマンに変化は起きない。
ちなみにこの時の戦闘に限り不安状態にならずともダークチップは出現する。…つまり、通常ココロウインドウでダークソードが出現するので、
2周目以降のブルームーン版の場合、なんとダークソードでブルースソウルにソウルユニゾンできる。もちろんダークソードのチャージ撃ちも可能。*6
半ばバグ的な裏技ではあるが、これによりダークチップの闇の力を制御する前のロックマンが、
ダークチップでユニゾンを行った場合は普通のソウルユニゾンになると証明された。…のかもしれない。

  • ダークキャノン
キャノン系で通称「ムラマサキャノン」。自分の負ったダメージ分の攻撃力(最大999)を持つ。
使用するとチャージショットが攻撃力のない花束に変化するバグが発生する。

  • ダークバルカン
攻撃力20×24連発という超連射バルカン。スーパーアーマーなしの相手に当てると快感。
使用するとロックマンがひどい混乱状態になるバグが発生する。
対戦では使用すると相手が善ロックマンの場合怒り状態になりかえって不利になる事もあるダメチップ

  • ダークボム
200ダメージのビッグボム。攻撃力は低めだが、命中しやすいのが売り。
使用すると強制的に後ろに移動するバグが発生する。
このチップ含めて無属性扱いのダークチップはメタルソウルのため撃ちに対応していたりする。

  • ダークスプレッド
攻撃力400のスプレッドガン。癖がなく使いやすい。
使用すると移動したパネルが毒沼に変化するバグが発生する。

  • ダークランス
相手の最大HPの半分のダメージを与えるバンブーランス。これの後にダークソードを繋げると強力。
使用するとカスタム画面を開いている間にHPが減少するバグが発生する。
ちなみに4の通信対戦でたまに設置されるフラッグ*7には最高の相性を誇り、悪側が先にダークランスを2発当てたもん勝ちの誰得勝負になる。

  • ダークステージ
自分のエリアをダークホール、相手エリアを毒沼で埋め尽くす。次のターンでナビチップDSに繋げよう。
使用すると選択可能なバトルチップが1枚減少するバグが発生する。
レーザーマン相手には絶対使ってはいけない。

  • ダークリカバリー
HP1000回復という莫大な回復量を持つ。対戦時にはバッドメディスンに要注意。
使用すると物凄いスピードでHPが減少し続けるバグが発生する。
………のだが、実は上書き方式であり、元からバトルHPバグLv3を発生させていると、初回に限りLv2に下げることが出来てしまう。


●エグゼ5に登場

  • ダークソード
「キョダイナソードデゼンポウノアイテヲキリツケルノダ!」
4に引き続き登場。攻撃力は400で固定されている。
発生するバグは4と変わり、1/4の確率でバスターが空撃ちになるバグが発生する。相手ロックマンには1/8の確率でバスターが空撃ちになるバグを付与できる。

  • ダークサンダー
「マヒコウカヲモッタサンダーボールデジワジワオイツメヨ」
200ダメージ+麻痺と馬鹿にならない威力のサンダーボール。追尾時間も長く、コンボ始動にはうってつけ。
使用するとカスタム画面を開いている間にHPが減少するバグが発生する。相手ロックマンにも発生させられるが、減少スピードがやや遅い。

  • ダークトルネード
「キズヲオウホドニハンイヲヒロゲルニクシミノアラシ」
50×8ヒットのトルネード。自分がのけぞった回数によって攻撃範囲が広がる。
のけぞりを消すスーパーアーマーを使っているとせっかくの性能が殺されてしまう、
範囲を広げる為には何度も被弾しないと全力が出せない…と結構な不遇チップ。
使用するとカスタム画面を開いた時に100ダメージを受けるバグが発生する。相手ロックマンには、カスタム画面を開いた時に竜巻のヒット数×5ダメージを受けるバグを付与する。


  • ダークメテオ
「メテオノアメガテキヲネラッテフリソソグデアロウ」
攻撃力100のメテオを10発降らす。カオスユニゾンのためうちダークメテオを放って、ガンデルソルを相手に照射するとかなり凶悪。
公式の攻略本でも言及されていたコンボだが、実際は「善状態限定」ということも相俟ってなかなかうまくいかない。もちろんハマるとめちゃくちゃ強い。
リュウセイグン並の速度で高威力のメテオが降り注ぐのは圧巻。
使用するとカスタム画面を開いている間にHPが減少するバグが発生する。相手ロックマンにも発生させられるが、減少スピードがやや遅い。

  • ダークサークル
「エリアノシュウイヲマワルカーソルヲトメテコウゲキセヨ」
300ダメージを与えるサークルガン。射程はなんと7マス分。
エリアスチールでエリアを奪えばヒット数が上がり、最大で4ヒットする。
このため、サーチカオスが使えるブルース版ではタイムアタックが若干楽だった。
エリアスチール後にスタート連打でダークサークルを2~3回撃てばバスティングタイムを大幅に短縮できるのだ。
使用するとカスタム画面を開いた時に100ダメージを受けるバグが発生する。相手ロックマンに与えるバグでは50ダメージ。

  • ダークリカバリー
「キョウイノカイフクノウリョクヲモッテイルノダ…」
4に引き続き登場。壊れ性能な為か、他のカオスユニゾンよりも連発しづらくなっている。発生するバグは4と同じ…、かと思いきや、HP減少速度が遅くなった。代わりにバグのLvを上書きできない。
エグゼ5は善側の火力があまり高くない環境なので、これ1枚を使うだけで4~5枚分の相手のチップを帳消しにしたのと同じ効果がある。
そのためABD戦法が禁止されてからも使用者は多く、特に有名なのが「ダークソウルユニゾン対策のバッドメディスン」。
ダークソウルユニゾンはバッドメディスンで受けるダメージ以外は無力化され、対戦環境でリカバリーが使われていたことからバッドメディスンを使うことで対策としたのである。
バッドメディスンはリカバリー系以外には絶対に発動しないので、300~1000ダメージを受けた上でダークソウルユニゾン状態が終わるのだ。
そしてこのバッドメディスン対策のために、ダメージをほとんど受けずにバッドメディスンを解除できる「リカバリー10」が使われるなど、耳目を集める話がいくつか残っている。

  • ダークサウンド
「ソノサウンドハキクモノノウゴキヲフウジテシマウノダ」
黒いララパッパを目の前に設置。演奏中、相手は麻痺状態になる。
耐久力は300と、とても硬い。が、ブレイク耐性が無いため割と簡単に壊せる。
カーネルカオス中は伏兵が壊してしまうので自陣に配置しよう。
使用すると移動する際に進行方向の端にしか行けなくなるバグが発生する。

  • ダークドリル
「オノレノハカイショウドウヲミタスヤミノドリルナリ!」
ダメージ100のドリルアーム。相手のエリアを狭めれば、最大7ヒットする。
カーネル版のダークチップでは最大級の威力を誇る。故に警戒されやすい。
使用すると移動したパネルが毒沼に変化するバグが発生する。喰らった相手ロックマンにも、より低い確率で移動したパネルが毒沼に変わるバグを押し付けられる。

  • ダークインビジ
「オノレノウチノヤミヲトキハナチミヲユダネルノダ!」
ダークソウルユニゾンを即座に発現させる。このとき、ABD戦法用に調整していると……ABD戦法については、究極攻略シリーズを参照。
使用すると移動する際に進行方向の端にしか行けなくなるバグが発生する。
ロックマンエグゼの公式大会史上、唯一「禁止チップ」に指定された。シャドーカオスはとばっちりだが、シャドーソウル自体あんまり……背面斬りとか使わないもんねぇ
あんまり知られていないが実はダークサンダーAIはツインリーダーズではものすごく弱体化されている。GBAなら何発もダークサンダーを使ってくれたのに対して明らかにバスターの使用頻度が激増している。
厳密に言えばABDがダークサンダー以下ダークチップや一部のPAを使わなくなったというのが正しいのでチップ連発そのものは出来る。
現状では確定したわけではないが『アドバンスドコレクション』でも恐らくこの仕様。
因みに何故かダークインビジだけダークチップの中で唯一2枚手に入る。
引きやすいから戦術に組み込みやすかったのも問題だったのかもしれない。

  • ダークランス
「ウシロデアンシンシテイルテキヲハイゴカラネラエ」
4に引き続き登場。ダメージは400に固定。
使用するとロックマンが混乱状態になるバグが発生する。もちろん相手ロックマンに当てられれば同じバグを発生させられる。


  • ダークプラス
「ツギノチップノコウゲキリョクヲ+50シテヤロウ!」
使用した「次のチップの」攻撃力を+50する。普通のアタック+10等のチップと使い方が違うのに注意。
手数の多いチップで恐ろしいパワーを発揮する。プログラムアドバンス「ムゲンバルカン」系と組み合わせれば当然……
使用するとロックマンが上下に勝手にワープするバグが発生する。
おそらくナンバーカオスでの重ねがけを防ぐため、厳密な仕様は「次のチップ使用攻撃力への付加攻撃力を+50にする」である。そのため他の数値付加系とは重ねがけできないのにも注意が必要。
またシステムの関係上、ナンバーカオスでないと「同一チップ3枚によるPA」への使用はできない。
使用すると移動する際に進行方向の端にしか行けなくなるバグが発生する。

  • ダークワイド
「タテ3マスノワイドショットガアイテヲツラヌイテススム」
ダメージ300の貫通性能付きのワイドショット。かなり当てやすく、使いやすい。っていうか避ける手段が相当限られているんですが……
使用するとロックバスターが1/4の確率で空撃ちになるバグが発生する。相手ロックマンにはロックバスターが1/8の確率で空撃ちになるバグを付与できる。
無敵時間が発声する+単発ヒットなのでボス戦のレコード短縮には使えないが雑魚ウィルス戦では結構重宝する。
ネビュラホールエリア深部に出現するウィルスは物凄く強いのでカーネル版だと善ロックマンでもトードカオスで瞬殺できるので入れておくと便利。


ちなみにゲーム中では入手不可だが6でもデータ上存在しており、
ビーストリンクゲートを通じて実際のチップをスロットインすることで使用することが可能。
使用するとバグのかけらを一つ消費し、HPバグが発生する。
デメリットこそあれど1番の難点だった最大HP減少がないため、4や5よりは気兼ねなく使用することができる。(扱いはメガクラス相当)

また通常使用でもバグライズソードとバグデスサンダーと言うギガクラスチップが登場。
こちらはバグのかけらを消費してチャージショットをそれぞれダークソード、ダークサンダーに変更するチップであり、バグのかけらがある限りデメリット無しでダークソードとダークサンダーを乱発することが出来る。FFのぜになげみたいなもん。
なお、バグのかけらがない状態でこのチップを使用するとチャージショットがただのソードとサンダーボールに変化してしまう。



アニメのダークチップ


ゲームとは違い1種類しかなく、能力もネットナビの能力を飛躍的にアップさせるためのもの。使用すれば戦闘力が著しく向上するが、そのネットナビは中毒状態となり、オペレーターの言うことも聞かず凶暴化。
最終的に行動不能となる、人間でいう麻薬中毒者のような状態となってしまう。デザートマンフラッシュマンはこのダークチップ中毒で錯乱した末に倒されている。特にビーストマンの最期は印象的。

ダークロイドが使い続けた場合でも、最終的には同じような中毒状態に陥る危険がある。
Dr.リーガルはダークチップの研究を進め、一度使えばネットナビは自分(レーザーマン)に忠実になり、更にはいずれダークロイド化する強化型ダークチップを開発した。作中では、時間が無い中でシェードマンを倒すために苦肉の策として炎山ブルースに強化型ダークチップを使用してしまうが、その影響でブルースはダークロイド化してしまう。2期の終盤に闇から解放されるまで敵対することになってしまう。

なお、全てのダークロイドがダークチップ中毒というわけではなく、
バブルマンのようにダークチップを使うことを夢見ているが結局一度も使っていないダークロイドもいる。

また、ダークチップを応用してシンクロ率の低いオペレーターとナビを強制的にクロスフュージョンさせる「ダークシンクロチップ」というものも存在する。使用すると誰でもクロスフュージョン可能となるが、ナビがダークロイド化するだけでなく、オペレーターも凶暴化してしまう。

劇中では一般のシンクロチップに適応しなかったネット刑事の岬悟郎とプリズマンがネビュラのエージェント・大園ゆり子に利用される形で使用し、暴走してしまっている。ただし、デューオに改造されたプローブである大園ゆり子とリーガルは一切のリスク無しに使用可能。高い戦闘力を見せている。

後には一般のバトルチップに偽装したダークチップも登場し、知らずに使ってしまう一般人のオペレーターもいた。ホログラム処理されており、一目ではごく普通のチップだが、角度を変えると禍々しい別のイラストが見えるようになっている。一方でリカバリー系に偽装したものは、回復値が84や315といったゲームの数値基準から外れたものばかり。闇のホログラム画像が映る前に嫌な予感がした視聴者もいたことだろう。

ちなみに冒頭の半角カタカナ文字は、当時地上波で放映されたロックマンエグゼ4のCMである。Youtubeなどに無断で投稿されているが、とてもロックマンエグゼのCMとは思えない恐怖心を煽るCMである(カプコンはホラーゲー作ってる事で有名だが)。中には「お前、どんなゲームをやってるんだ?」と心配する親御さんもいたとか。余程強烈な印象を与えたのかエグゼ4のプレイ動画には絶対にこのCMネタのコメントが書き込まれるなど、今でもミームとして残り続けている。



オノレノヨクボウガ
ウミダシタアクマノ
アニヲタウィキ・・・

己ノ内ノ追記欲ヲトキハナチ
編集スルノダ!




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最終更新:2024年04月08日 09:09

*1 余談だが当時展開していた玩具の実物バトルチップには成型色の違うレアカラーのバトルチップが実在していたりする。

*2 ただしカーネルキャノンとバスターのみでリベレートミッションという地獄を味わうことになる。そもそも理想的過ぎるAIはそれを律儀にしていたとも思えない・思ってもらえないので改造の疑惑が生じるなど、ダークソウルユニゾン自体あまりいいシステムではなかった。

*3 例外として4の改造カードで永続ソウルユニゾンを使用した場合はソウルユニゾンは使用可能。ただしこの場合は後述のダークソウルユニゾンとダークチップが使用不可であり、「悪限定チップを使えるソウルユニゾン」になる

*4 炎山が何故持っていたのかは明かされていないが、糾弾していた熱斗もナビ500体相手と聞かされた際には言葉を失いそれ以上は責めなかった。

*5 ダークチップ縛ると今度は低火力すぎて面白くないし、HPを最大値にしておきたいことを考えると最初からやり直す必要がある。つまり戦術を変えることすらめんどくさいのだ。

*6 ダークソード貯め撃ち自体は5でもできるが、あちらではソウルユニゾンが解除されるし勿論ダークソードでのソウルユニゾンは出来ない。というか5だとカオスユニゾンになる。

*7 HP1000固定の障害物。だいたい互いの最後列に設置され、これを破壊すれば相手を倒さなくても勝利になる。なお置物の体力を回復するリペアーは受け付けない。