ボンバーズ/トライボンバー/バトルボンバー(勇者特急マイトガイン)

登録日:2012/02/26(日) 20:16:55
更新日:2023/07/20 Thu 20:30:51
所要時間:約 4 分で読めます




※推奨BGM:嵐の勇者(ヒーロー)


数百台のエレカが、一夜にして消え失せた。

それはアジアマフィアのドン、
ホイ・コウ・ロウの新兵器デモンストレーション。

全ての金属を飲み込んでしまう奇怪な敵を相手に、
マイトガインの危機が迫る!

出動だ、ボンバーズ!
今こそ、そのパワーを見せてやれ!


次回、勇者特急マイトガイン!


吠えて発進!ボンバーズ


正義の力が嵐を呼ぶぜ!!





ボンバーズ、見参!



勇者特急マイトガイン』に登場するロボットたち。

旋風寺コンツェルンによって建造された初の勇者特急隊で、本作の年代設定から数えると約60~70年前のJR列車3車両が合体する鉄ちゃん涙物のロボットである。



●ボンバーズ

初登場は第2話「吠えて発進!ボンバーズ」。
3両の列車から変形するロボットたち。
元々は列車と人型ロボへの変形だったが、初登場時に旋風寺舞人の友人である浜田光彦のアイデアで、動物形態へも変形できるように再改造された。
マイトガインと同様いずれも超AIを搭載しており、全員が明るく荒々しく、そして好戦的な性格。
事件発生時およびマイトガインが窮地に陥った際には舞人が通信機であるダイヤグラマーで出動命令を下す。
その後、秘密基地マイトステーションから「2」のデッキが下りてそこから線路を伝い発進する。



ライオボンバー

声:巻島直樹
「新生ボンバーズの勇姿、見せてやろう!」

ボンバーズのリーダー。
東北新幹線200系2000番台やまびこから変形、アニマル形態はライオンに変形する。
誕生日にはゆっくり休日を楽しむように舞人に促すなど、漢気溢れる気のいい兄貴気質。
アニマルモードは相手の攻撃を素早さで掻い潜り、野獣のごとく敵ロボに牙と爪を突き立てていく。
得意技は口から吐く火炎放射・ライオフレイムと目から放つ光線・ライオレーザー。
トライボンバー時は上半身を形成。
旧名はやまびこボンバー

◆データ
  • 全高:15.2m(トレイン時全長16.5m、ライオン時全長12.0m)
  • 重量:27.5t
  • 最大モーター出力:180,000HP
  • 最高速度:180.6km/h(トレイン時807.5km/h ライオン時360.2km/h)
  • ジャンプ力:190.6m(ロボット時)、307.6m(ライオン時)

ダイノボンバー

声:掛川裕彦
「そう、オレたちは生まれ変わったんだ!」

651系スーパーひたちから変形、アニマル形態は恐竜に変形する。
ボンバーズ一の力持ちで、恐竜モード時にはその巨体を活かし相手に突進する。
得意技は尾を振り回し攻撃するダイノハンマーと口から放つ吹雪・ダイノブリザード。
トライボンバー時は右腕と右下半身を形成。
旧名はひたちボンバー

◆データ
  • 全高:15.0m(トレイン時全長16.6m、恐竜時全長23.2m)
  • 重量:32.2t
  • 最大モーター出力:220,000HP
  • 最高速度:140.5km/h(トレイン時740.2km/h、ビースト時98.5km/h)
  • ジャンプ力:180.8m(ロボット時)、280.2m(恐竜時)

バードボンバー

声:菊池正美
「よう舞人、久しぶりだったなぁ!」

253系成田エクスプレスから変形、アニマル形態は鳥に変形する。
ボンバーズの中では比較的冷静だが、市民の安全を考えて強硬策を取ったり、マイトガインの仇討ちに燃えてエースのジョーの駆る飛竜へ真っ先に飛び込んだりするあたり、彼も荒くれボンバーズの一員といえる。
翼がカッターにもなっており、飛行しながら攻撃可能。嘴部からはガトリング砲や超音波光線のバードソニックが内蔵されている。
更に本作初期では貴重な航空戦力。OPでも目立っている。
トライボンバー時は左腕と左下半身を形成。
そんな彼の旧名は成田ボンバー。……改名してもらえて良かったね。

◆データ
  • 全高:15.0m(トレイン時全長16.2m、鳥時全長10.5m)
  • 重量:19.9t
  • 最大モーター出力:178,000HP
  • 最高速度:180.5km/h(トレイン時:790.5km/h、ビースト時飛行速度:2,580.8km/h)
  • ジャンプ力:290.8m(ロボット時)、65.2m(鳥時)


ボンバーズ!

やっとお呼びかい。出番待ってウズウズしてたぜ!

よし!アニマル特急、出動!!


●アニマル特急


ボンバーズが連結した出動形態。
まるで遊園地のアトラクションみたいな名前だが、ライオンに怪鳥に恐竜というラインナップは寧ろ「ビースト」が相応しい。

◆データ
  • 全長:25.5m
  • 重量:85.6t
  • 最大モーター出力:730,000HP
  • 最高走行速度:340,000km/h



よぉし、ボンバーズ!合体だ!!



トライ!ボンバァァァァッ!!



猛獣3体合体 トライボンバー

声:巻島直樹

ボンバーズが合体した姿。
マッチョなスタイル通り、勇者特急隊一のパワーファイター。
徒手空拳による格闘戦を得意としており、超高速で貫手を繰り出し敵ロボの心臓部を破壊する「ボンバーガントレット」が得意技。
胸部からは「ボンバーミサイル」というミサイルが発射されるが、めったに使わない。
メイン人格はライオボンバー。
オープニングでは一瞬で合体するシーンがあるが、ポーズを決めるシーンがないため、本編では冒頭部のフォーメーションを組むシーンから通常バンクのポーズを決めるシーンへと移行する形で使用していた。

◆データ
  • 全高:24.2m
  • 重量:85.6t
  • 最大モーター出力:730,000HP
  • 最高走行速度:540.5km/h
  • ジャンプ力:630.0m


●ボンバーズ夕闇に死す?!

第14話にて、ホイ・コウ・ロウが仕組んだ抗争から市民を守るべく、マンナカシティに急行する勇者特急隊。
そんな中、ジョーが駆る飛龍から勝負を挑まれ、街の被害は徐々に増していく。
トライボンバーはマイトガインとガードダイバーを逃がす為に、只一人戦場に残り、飛龍と闘う。
しかし、相手は素早い変形・飛行能力、そして射撃武器の持ち主。
地上戦と格闘戦に特化されたトライボンバーでは分が悪く、終始翻弄されてしまう。


お前などこの飛龍の敵ではない。引っ込んでいろ。

正義を守るトライボンバー!命にかけてもここは通さねえぜ!!

それほど殺られたいのかッ!!


立ち上がるのがやっとの状態でも一歩も退かず、頑なに飛龍に食い下がる息絶え絶えのトライボンバー。


マイトガインの……邪魔はさせねえ……!!

これ以上オレを怒らせるとどうなるか……!

食らえッ!!


ヒリュウブレイザーで滅多打ちにされ、満身創痍になっても諦めようとしない。


まだまだだ……!!

断じて、行かす訳にはいかねえ……ッ!!!


全身から火花が上がり、爆発が起きても飛龍の前に立ちふさがるトライボンバー。
その心意気に感服したジョーは、とうとう攻撃の手を止めた。


ロボットながら見事な奴。
トライボンバー!お前の心意気に免じて、今日はこれで引き上げてやる。

マイトガインも、良い仲間を持ったな……


そう告げるとマイトガインの追跡も諦めて撤退。

戦闘を終えたマイトガインとガードダイバーの捜索の末に保護されるも既に遅く、マイトガインの腕の中で静かに機能を停止した…。


許してくれ。オレが来るのが、遅かった……


ヘルメットを外しながら、救助が間に合わなかった事を後悔する舞人。
マイトガインとガードダイバーは地に倒れ伏すトライボンバーを見やり、夕陽の中で呆然と立ち尽くすのだった…。




しかし、ボンバーズは死んでいなかった!




搭載された超AIが無事だった為、全員修理されて復活を果たす。
そして、もう一人のボンバーズが―――


ホーンボンバー

声:巻島直樹
「ホーンボンバー、見参!舞人、久しぶりだったな。生まれ変わったこの力、見せてやる!」

第15話「最も危険な遊戯(ゲーム)」にて初登場。
100形新幹線ひかりから変形、アニマル形態はトリケラトプスに変形する。
勇者特急隊のプロトタイプで長い間保管されていたが、
ボンバーズ離脱中に改造され、アニマルモードを追加されて実戦投入された。
ボンバーズの復帰と共に彼も合流し、新生ボンバーズとして復活。
単体でマイトガインのピンチを救うなど、かなりの戦力を持つ。
必殺武器はアニマル形態の大砲から発射される「ホーンキャノン」。
例によって旧名はひかりボンバー

◆データ
  • 全高:16.0m(トレイン時全長16.5m、恐竜時全長18.5m)
  • 重量:32.6t
  • 最大モーター出力:200,000HP
  • 最高走行速度:165.6km/h(トレイン時790.5km/h、恐竜時280.4km/h)
  • ジャンプ力:170.2m(ロボット時)、195.6m(ビースト時)



ライオボンバー!

バードボンバー!

ダイノボンバー!

ホーンボンバー!


猛獣特急隊! ボンバァァァァズ!!



ボンバーズ!遂に4体揃ったな!!

ああ!猛獣4体合体トルボンバーの雄姿、見せてやろう!!



完成! バトルボンバァァァァァッ!!



猛獣4体合体 バトルボンバー

声:巻島直樹

ウォルフガングの再就職?回こと第17話「完成!バトルボンバー」にて初登場。
勇者シリーズ』様式美の強化合体として、新生ボンバーズ4体が合体した姿。
両腕と下半身はそのままだが、ライオボンバーの構成する胸部が再変形してライオンになったところに強化パーツが付いているため、シルエットは全くの別物となる。
パーツの組み替えを行いつつ強化合体を行い、強化前とは別物になっているのは前作ペガサスセイバーの流れを感じる。
ホーンボンバーの頭部がそのまま野生味を帯びた頭部となり、欠点だった火力が強化されている。
さらに両脚部からアニマル形態の脚部も展開することで姿勢の保持が可能。
胸部からは超火炎攻撃「バトルバースト」、右肩には必殺の「バトルランチャー」を装備。さらに飛行能力も得た。
メイン人格はホーンボンバー。
トライボンバー同様一瞬で合体するバンクがあり、フォーメーションを組むシーンから一気に通常バンクでポーズを決めるシーンへと移行する形となる。
フォーメーションを組むシーンは引き続きオープニングからの流用だが、ちゃんとホーンボンバーが加筆されている。
なお、この形態だとなぜか漫才好きになっていたりする。「新世代ロボット戦記 ブレイブサーガ」ではその漫才に対して意見を言うサブシナリオもあったりする……。

ボンバーズ3体の復帰と同話で登場。主戦力として再び闘う。
圧倒的にパワーアップしたはずだが、第24話「マイトカイザー見参!」で再びジョーと対峙し、またしてもボッコボコにやられてしまう。
大破まではいかなかったものの、途中で舞人がマイトカイザーに乗り換えなければまず間違いなく倒されていたであろう。
ボンバーズとジョーの実力差はかほどに開いているのである。

◆データ
  • 全高:24.6m(ミサイルポッド含む:26.5m)
  • 重量:118.2t
  • 最大モーター出力:970,000HP
  • 最高走行速度:540.5km/h
  • 飛行速度:1,452.5km/h
  • ジャンプ力:960.0m


●超アニマル特急

アニマル特急にホーンボンバーを最後部に連結した形態。
全長こそ長くはなったものの、最高速度は以前のアニマル特急と変わりない。

◆データ
  • 全長:34.0m
  • 重量:118.2t
  • 最大モーター出力:970,000HP
  • 最高走行速度:340,000km/h



最終回直前の46話にてブラックノワールとの最終決戦にも出動、グレートマイトガインと共に空中戦を繰り広げるも、敵ロボットの剣撃からマイトガインを庇い、胴を串刺しにされ……


最後に勝つのは舞人…お前だ……!!


と言い残し、爆散。

先に戦死したガードダイバーに次いでバトルボンバーの死は、舞人の怒りに火を着けることになる…。




最終決戦後はボンバーズ含め、全員復元修理されている。よかったね!



●余談

放送当時のトイは3段変形という物理的な無理が祟り、劇中の作画とはかけ離れた姿となっている。列車形態では変形合体に必要なパーツが堂々と露出しており、纏まりがいいとはいえない。アニマル形態は列車から変形する都合上箱型の体形、ロボット形態では勇者シリーズお約束の棒立ちである。いずれもプロポーションが残念であり、“列車トイ史上最も出来が悪い”とまで評される。

勇者シリーズではこの手の現象はよくあることで、デザイン自体に無理があり、変形合体とプロポーションの両立が困難なロボットはいくつか見られる。そして、放送時点でとりわけそれが目立つのがこのボンバーズであった。

1993年当時は鉄道車両の製品化に鉄道事業者への許諾は必要なかったからよかったものの、今だったら製品化の許可が下りなかったかもしれない。JR東日本と東海は特に厳しいし。

トライボンバー形態も頭が丸坊主で下半身が設定画と全然違う、所謂コレジャナイ感が漂うものとなった。

とは言え各機が三段変形し、列車形態での連結、トライボンバーおよびバトルボンバーに合体、さらに列車を繋いでのアニマル特急モードなど多彩な姿を楽しむことができ、プレイバリューは極めて豊富。プロポーションの悪さを割り切れるならばこれほど遊べる玩具もまた貴重である。

…玩具とは再現云々じゃねえ!如何に遊べるかだ!

なおホーンボンバーは単体でしか発売されておらず(玩具のナンバリングもご丁寧に「猛獣3体合体+1」になっている)、先の3人とのセット箱は発売されていない。

ボンバーズの系統を受け継ぐロボットとして、1996年の勇者指令ダグオンではライナーチームが登場。新幹線3輌と蒸気機関車1輌で構成されており、列車からロボへの変形のみとしたことで、ビークルモードでの纏まりはだいぶ改善されている。

追記・修正は自慢の変形モードを披露しながらお願いします。


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最終更新:2023年07月20日 20:30