ゴ・ザザル・バ

登録日:2011/04/21 Thu 00:09:01
更新日:2024/04/09 Tue 12:16:57
所要時間:約 5 分で読めます





舐めんじゃねぇよ!!

ガダギバ(私は)・ゴ・ザザル・バ! バレスド・ドバググ(舐めると溶かすぜ)!!


ゴ・ザザル・バは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。

演:朝倉ちあき(現・佐藤千秋)

●ゴ・ザザル・バ

種族:グロンギ族サソリ種怪人)
呼称:未確認生命体・第43号
身長:187cm
体重:168kg
特色 / 力:強酸性の体液、イヤリングを変化させたカギ爪状の武器
専用武器:鉤爪


【概要】

最上位階級「ゴ集団」の一員にありながら気怠く退廃的な雰囲気を漂わせる若い女。

人間体は水商売やパンクファッション風の革のミニスカートやジャケットを羽織り、ハイヒールを履いたキツい顔をしたDQN系の美女。
胸元を大きく開くなどセクシー気味で、ゲゲル時にはジャラジから奪った扇子を愛用。手の爪にそれぞれド派手な10色のマニキュアを塗っている。


人物

普段はやる気なさげの気怠いテンションと喋り口調だが、非常に沸点が低く、気に入らない事があるとすぐに声を荒げてキレるなど本性は非常に短気。
DQNは古代からDQNらしい。

4週にも渡る最も長期の「ゲゲル」を行ったが、これは主役級のズ・ゴオマ・グの反乱と云うイベントと一緒になった為でスポットライトが当たったのは大体半分くらい。
しかし、その人間体の見た目とキャラクターから作中でも人気の高い悪のヒロインの一人である。


【物語】

EP36「錯綜」、EP37「接近」、EP38「変転」、39「強魔」

「ゲゲル」の最上位に位置する「ゴ」の者達にとっても予想外の事態が起きていた。
古代には無い「力」を得たとは云え、「ゲゲル」を引き締める程度の存在としか捉えていなかった現代の“クウガ”。
そして、それに協力する現代の“リント”の前に誰も「ゲゲル」の成功者を出せないまま、実力者ゴ・バダー・バまでもが倒されたのだ。
「ゲリザギバス・ゲゲル」の終局が見える中、遂に“ダグバ”の整理が開始され、「ザギバス・ゲゲル」を前に姿を隠していた「ゴ」の上位の者達もまた姿を現す。

その緊迫した空気の中、「ゲゲル」を開始したゴ・ザザル・バの前に、姿を消していた「ズ」の男・ゴオマが接触して来るが……。

物語の中心となるのは、遂に同族への反旗を翻したズ・ゴオマ・グ始め、グロンギサイドの面々。
相変わらず、多くのネタバレはグロンギ語に隠されているが、「ゲゲル」の終焉を前にそれぞれの生き様を見せる姿は彼らもまた『クウガ』の主人公として描かれていたと云う構造に改めて気付かされる。
同時に2体の未確認生命体が出現すると云う(※グロンギは天災レベルの存在)、かつて無い事態に立ち向かう雄介と一条、特捜班の面々の姿は最早「刑事ドラマ」。
……ふと語られる、一条の雄介への想いなど、良くも悪くも“土曜深夜32時”ドラマの神髄たるエピソード。

最終的にはゴオマに「ゲゲル」の邪魔をされた後、桜井のメモがヒントになって雄介に「ゲゲル」自体の法則を見破られ、警官隊とクウガの連携により地下施設の爆破ポイントまで移送され、ライジングペガサスにより決着を付けられる事となる。
その際、ライジングブラストペガサス3発を撃ち込むやいなや封印エネルギーを必死でこらえるザザルを残してクウガはビートゴウラムで走り去ってしまう。
爆発と強酸の脅威に加えて暴走するゴオマに対処する必要もあるので、まあ当然の行為なのだが。


ギブ・ロンバ(死ぬもんか)ァ…ッ!!

バレン・ジャベゲ(舐めんじゃねえ)…!

ギブ・ロンバ(死ぬもんか)ァ!! アアアアアアアアアアッ!!!


勝負の決着も見届けないまま敵に背を向けられるというナメた真似をされ、ナメられたまま死ぬものかと絶叫しつつ大爆発して果てた。
爆発により、強酸性の体液を撒き散らす危険性を回避するべく地下施設に輸送する展開や、そもそもザザルを弱体化する為の数段構えの作戦*1は“かなり”見応えがある。


【能力】

「ゴ」怪人としてはズバ抜けた強さを持つ存在では無いものの、彼女にとって最大の武器となるのが、体内に流れる王水をも上回る強酸性の赤い体液。*2
その性質は白金*3をも溶かす想像を絶するほどの“超”強酸で、更にイヤリングを変形させた専用武器の鉤爪の先端から強酸の体液を流して多量に滴らせる事も可能な鬼畜仕様。
戦闘時にはこの鉤爪と体術を併せた突き刺しや斬撃のみならず、手首のスナップを効かせて周囲に酸の雫を撒き散らすと云う広範囲攻撃を見せた。
当然装着の時点で爪全体が酸を帯びるため、爪が掠っただけでも即座にその部分と周辺部分がドロドロに溶け抉れる。

無論この強酸は「ゲゲル」にも使用しているが、その犠牲となった標的の体組織は「80%以上が溶解されていた」との説明があり、実際被害者が座っていた座席は大穴が開いた挙句、被害者の遺体と超強酸の混合物であろうドロドロの液体が大量に滴りながら真下の道路もボロボロにしている様が描かれた。
メ・ギノガ・デやゴ・ジャラジ・ダと並び、最も残酷な方法で殺人を行ったグロンギ怪人の一人として名前が挙がることも少なくない。
おまけに酸が反応した際に発生する白いガスも毒ガスに等しいものであることが示唆されており、下手に爆発させれば最悪体内の超強酸性の体液が大爆発により広範囲に飛散。周囲に甚大な被害を引き起こす危険さえ有する非常に厄介極まる存在である。

また強酸ばかりに目が行きがちだが、素の耐久力自体もそれなりに高め。
劇中では全身に無数の酸の中和弾を被弾した上で放たれたスプラッシュドラゴンとマイティキックの二連続攻撃を受けてもなおこらえ、気合で肉体に刻まれた封印の紋章を掻き消している。


ゲゲル


  • 「ゲゲル」の法則:「爪に塗ったマニキュアの色に対応した『動く箱(乗り物)』に乗る標的を溶解液と鍵爪で殺害する。」
  • ゲゲルの規定人数と期間:不明

短気な性格ながらゴ集団の中屈指の複雑怪奇な法則でゲゲルを執り行った人物。
色は全部で10色あり、そのカラーリングが施されたターゲットの箱をローテーション*4で狙い、『動く箱』の中にいる人間にカギ爪を突き刺し、超強酸性の体液を流し込んで殺害する。

制約が厳しそうに見えるが、色の縛り以外の標的は車や電車、エレベーターと割と緩く、『動く箱』という性質から
  • 箱=密室空間となるので獲物の逃げ場を確実に封じた上で仕留められ、『箱』の種類によっては一度に大量得点も容易い
  • 『箱』の中で殺害するので人間態から怪人態への変化を晒すリスクを抑えられる
  • 獲物が勝手に動いてくれるので周囲に注目されるリスクを減らして神出鬼没に移動できる
  • 縛りの緩さ故に警察側が犯行の法則性を見つけ出すのが難しく、マークの裏をかいて犯行に及べる
といった合理性もある。
また「色」の縛りについても車体のメインの色が合致していればスコアとして換算されている。(例:黄色のマニキュア→黄地+オレンジラインのタクシー)

当初はタクシー運転手を標的にしていたが、警察にマークされてタクシーを狙えなくなった段階からビルのエレベーター→都営バスと途端に標的を変更。
警察のマークを掻い潜って一気にスコアを荒稼ぎし、〆として環状線の電車を狙って*5ゲゲルを達成しようと目論む狡猾さを見せるあたり、キレやすい性格に反して中々の知能犯だったようである。

同じ女性プレイヤーだったゴ・ベミウ・ギを引き合いに出された際に比較される事に苛立つ様子を見せた事から、こういったルール設定の緩さはベミウの敗北を見て敢えて設定したのかもしれない*6
しかし『色のローテーション』がゲゲルの肝となるため、色の法則を見破られ対策されてしまえば一気に難易度が跳ね上がる欠点にも繋がってしまう。


【関連人物】


ゴ・ジャラジ・ダ
比較的一緒につるむ事が多かったが、殺されたからと云って特に感慨は見せず。
EP:32「連携」にて扇子を奪われた後、結局は返して貰えなかったらしい。

ズ・ゴオマ・グ
「ズ」の男。
完全に見下しバカにしていたが、前述の様に本エピソードの主役で自身のゲゲルを邪魔される。
……詳細は当該項目で。

ラ・ドルド・グ
ベミウの一件を引き合いにリントを侮らないように忠告するも、「ゲゲル」が進まずにイラついた彼女にキレられる。

一条薫
バラのタトゥの女の所為で大怪我を負うが、親友のドーピングがあったとは云え、後半パートには復活する不死身の刑事。
「アイツが、一日でも早く俺と別れられる日が来れば良いと思っている……。アイツには気ままな冒険が一番似合っている……」の台詞は視聴者の涙腺を緩めた。


【余談】

中の人は当時から芸名を変え、現在はお隣り韓国にて日本語学校の講師兼、モデルとして活躍しているとの事。
タクシーや電車が標的になる展開からリアリティを出す為のロケの時間合わせが大変だったらしい。

またゲゲルのルールであった色の法則であるが、何故かEPISODE 38の時点で最後の黄緑が「白地+赤」に変更されている。

「っだ、メェ!?(貴方はどちら様ですか?)」の発言から一部の「仮面ライダー」ファンからオンドゥル語の使い手と呼ばれていたこともあったが、
上記は寧ろDQN語であり、演者の滑舌も悪く無い為これは誤りである。







ドルド「定め(思った様な)の項目に出来ないな……」



ザザル「アタシには次の追記の手があんだよ!……黙って見てろ!!」

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最終更新:2024年04月09日 12:16

*1 警官隊による中和弾の援護を受けての、クウガの必殺技の連発

*2 恐らく血液

*3 白金は触媒として最も優れ、酸を利用した電気分解の容器にもなる物質である

*4 白地+青ライン→緑+黄色ライン→黄色→オレンジ→黒→黄色→赤→銀→紺→ガンメタ→黄緑→最初に戻る

*5 放送当時オレンジ一色の中央線を狙うと警察は読んでいたが、「環状線も広義ではオレンジだ」という指摘を受けてそちらも止められた。

*6 とはいえ、ベミウの場合は調子に乗ってピアノで『革命』を弾いた上に、それを一条に目撃されてしまったのが敗因なのだが……。