十二聖戦士の武器(FE)

登録日:2012/01/13(金) 14:44:34
更新日:2024/03/31 Sun 20:26:51
所要時間:約 8 分で読めます


ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』及び『トラキア776』に登場する伝説の武器。
かつて暗黒神ロプトウスと戦った十二の聖戦士が使用していた武器であり、本編ではその子孫である十二の国の王や領主が所有している。
正式な総称はなく、項目名も便宜上の呼び名である。総称としては「神器」「聖遺物」等と呼ばれて、特に古いファンコミュでは神器と呼ばれることが圧倒的に多い。


設定上は聖戦士が竜族と契約し竜石を埋め込んだものであり、あくまでも神器としての能力の源は竜石にある。
そのため、普通の武器と同じように使い続けると壊れるし、壊れた時は修理屋で修理することも可能である。
ただし、修理費が高いので濫用は財布に大ダメージとなる。

聖戦士の子孫であっても、聖痕を持つ者にしか扱えないのが特徴。
直系には体のどこかに聖痕が現れる場合があるが、傍系にはない。
長子に聖痕が現れるとは限らず、直系の血として生まれた子供が成長してからやっと現れることも。
継承した種類の武器に関しては、武器レベルが一般ユニットで最高の「A」より上の「☆」となる。

いずれも一般の武器を遥かに凌駕する強大な力を持つ。
戦闘シーンでは使用すると特有の光が走る演出が見られるのが特徴である。
この演出は神将器後のシリーズにおける神器にも受け継がれている。

神器の内訳は、剣×3 槍×2 斧×1 弓×1 杖×1 炎魔法×1 雷魔法×1 風魔法×1 光魔法×1。

親世代……というよりほとんどのキャラにおいては単なる専用武器という扱いになるのだが、血縁の継承システムがある子世代が問題。
聖戦の系譜を象徴する結婚システムの目玉であり、特にレヴィンの子供は息子にものすごく強い武器を継承することができるというのと同義なのでカップリング議論の一因になった。
その一方で子世代は親を考えないと杖を持った弓兵や魔道書を持った剣士等が誕生するので注意。
アイテム欄に一つだけ永遠に灰色の装備があるのはなかなかシュールであり、多くのプレイヤーの苦い思い出。多くのプレイヤーがやらかしがちで有名な組み合わせには専用の愛称がついている。

バルキリーとロプトウス以外は後に『ファイアーエムブレム 覚醒』にも登場。
血統による縛りがなくなり性能も全体的に弱体化したが、それでも普通の武器より遥かに強力な性能であることに変わりはない。
本編の終盤のマップでインバース率いる十二魔将がドロップするほか、DLCマップ『無限の神器』でも時間を掛ければ幾らでも入手可能。
とは言え、それなりに手間が掛かるため、勿体無いと感じるならスキル『武器節約』を習得したユニットに優先的に使わせたい。


☆種類

◇聖剣ティルフィング

性能:威力30 命中80 射程1 重さ7 耐久50 技+10、速さ+10、魔防+20、スキル「祈り」付与
使用者:シグルド(前半・自軍)、セリス(後半・自軍)

グランベル王国シアルフィ公爵家に伝わる、聖戦士バルドの剣。主人公親子の専用武器。 
合計補正値は他の神器(ナーガ除く)よりも10高い+40で、技・速さの補正と重さを考慮すると実質命中100・速さ+3となる。
攻撃性能と魔法耐性が大幅に上昇し、主人公専用武器らしくバランスの良い性能といえる。
技依存のスキルを持っていないため、撃破数50以下だと技+10は命中率強化のみの効果ではあるが。

しかし親世代・子世代共に入手できるのは終盤である。
シグルドは父バイロンから『こわれた剣』として渡して貰えるが、急がないと話しかける前にバイロンが倒されてしまう。
さらに話しかけるとこのこわれた剣を強制装備してしまうため、状況を見て会話イベントを起こさないとシグルドがタコ殴りにされかねないという地味なトラップもある。
子世代のことを考えると、修理代でエリートリングを購入した方が役立つ。
これはティルフィングが他の武器のように子供に継承出来ない上、5章のボスに対してはレヴィンのフォルセティやシグルドのぎんの剣のみで十分なため。

子世代ではアルヴィス戦直前にイベントで入手可能。アルヴィスの計らいによってシグルドの元側近パルマーク司祭に託され、セリスの手に渡る。ただし、5章で未入手か修理してないと壊れたままである。
魔防+20のおかげで厄介なスリープはほぼ無効化できる上、攻撃力70を誇るアルヴィスのファラフレイムにも耐えられるようになる。
終盤ではボスとの直接対決も含めて非常に重宝するだろう。
また、シグルド編である程度撃破数を稼いでおき、セリス編で撃破数50にして必殺を付けるのも良い。
ユリウス以外の敵ならほぼ一撃で葬れる、まさに鬼に金棒とも言うべき強さとなる。

『覚醒』では威力15 命中85 必殺10 射程1 耐久25 魔防+5。
序盤から配信アイテムとして入手でき、DLCを制限した高難易度プレイでは重宝する。
装備すると中盤から終盤の「スライム」地獄での苦労が若干軽減されるかもしれない。

◇魔剣ミストルティン

性能:威力30 命中80 射程1 重さ5 耐久50 技+20、魔防+10、スキル「必殺」付与
使用者:エルトシャン(前半・同盟軍敵軍)、アレス(後半・敵軍自軍)

アグストリア諸公連合ノディオン王家に伝わる、黒騎士ヘズルの剣。
何故へズルの末裔である連合盟主アグスティ王家に伝わってないのかと言うと、ある代において王が子供を何人設けても聖痕が現れず、末娘にも聖痕がなかったためノディオン王家に嫁がせたら後でこの末娘に聖痕が現れたということがあったため。

技+20の補正により命中率実質120となり、普通のユニットはまず攻撃を避けられない。
さらにスキル「必殺」まで付与するため必殺率が20も上昇、非常に必殺攻撃が発動しやすい。
神器の中でも特に一撃死が起こりやすい攻撃的な性能といえる。
素の攻撃力の高さも含め、これを装備したエルトシャンは自軍にとって大きな脅威となるので、とっととラケシスで説得してお帰り願おう。武器ももらえるし。
と言っても間接攻撃が出来ず回避や物理防御は上がらないため、弓や魔法で間接攻撃を続けるか必殺付き武器を使えば対処できなくもない。親世代中盤の敵ということもあり、そこまで苦戦する相手ではない。
子世代ではアレスの初期装備なので強力な即戦力として活躍できるが、修理費が嵩むので運用に注意を要する。
終盤は敵のスリープに悩まされるため、魔防+10の補正が地味に嬉しい。
アルヴィス戦においてもティルフィングに次ぐ有効打となる。

『覚醒』では威力14 命中85 必殺15 射程1 耐久25 技+5。
ティルフィング同様、配信アイテムとして入手できる。
技の補正は命中率・必殺率以外にスキルやデュアルアタックの発動率を上げることもできる。

また、同作ではウードの専用武器として「ミスィン」という偽物がある。
神器ではないため錬成も可能だが、その状態でも本家に威力が1劣り、かつステータス補正も技+1しか付かないため、所詮は紛い物といった所。
一方、『if』ではオフェリア専用の魔道書として同名のアイテムが登場。
こちらは一般の魔道書よりも高い基本性能かつ技・魔防+1の補正が付くという同作の王族の神器と比べても遜色のない有用な装備となっている。

◇神剣バルムンク

性能:威力30 命中90 射程1 重さ3 耐久50 技+10、速さ+20
使用者:シャナン(後半・自軍)

イザーク王家に伝わる、剣聖オードの剣。
剣の中でも重さ3と軽い上に技+10・速+20の補正が掛かり、実質命中110・速さ+17となる。
鬼のような回避率を得られる上、スキル「連続」「流星剣」の発動率もアップし、一方的に敵を倒すことが出来る。
親世代には使い手が存在せず、子世代の7章でシャナンがが登場して間もなくパティとの会話イベントを経て入手する。
シャナンの武器はこれだけで良いくらいである、というか素の力や回避率の微妙さからこれを装備しないと少し頼りないバルムンクが本体は禁句
特に神器対決だと敵側の継承者の大半が隙の無い高ステータスを誇るのに対して、シャナンは自力の低さが祟って劣勢となりやすい。
終盤ともなるとバルムンクに必殺を付与していても安定して対処できるのはスワンチカ持ちのブリアンぐらい。
また同じく速さ+20となるフォルセティに比べると使用者のステータス、射程距離、物理と魔法の違いによるダメージ効率で劣る。
神器が持つ圧倒的攻撃力で流星剣を繰り出せるという特長はあるものの、所詮ランダムであり敵フェイズでの回避率の微妙さ、間接攻撃への無力さという差を埋めるほどではない。
シャナンの魔防の伸びが絶望的なことも相まって、威力・命中率の高いヨツムンガンド持ちを相手にしているとあっという間に瀕死になることも。
神器持ちの中ではゲイボルグ使いのアルテナに次いで魔法への警戒が必要となる。

なおアイラホリンはオード傍系のため、2人が夫婦になるとラクチェスカサハはオードの血が濃くなり、システム上は直系と同じ扱いになる。
しかしバルムンクは中古屋に売れないため受け渡しができず、結局シャナン専用である。

ただしバグ技を解禁すればラクチェやスカサハが使うことができるようになり、シャナンの立つ瀬がなくなる。

『覚醒』では威力13 命中90 必殺10 射程1 耐久25 速さ+5。
22章で十二魔将の一人ノインが所持しており、倒すと入手できる。
攻撃面では「勇者の剣」に劣るが、回避率が上がるのがメリット。

◇地槍ゲイボルグ

性能:威力30 命中70 射程1 重さ15 耐久50 力+10、技+10、守備+10
使用者:キュアン(前半・自軍)、アルテナ(後半・敵軍自軍)

レンスター王家に伝わる、槍騎士ノヴァの槍。
この槍を手にする物は愛する者を失うという言い伝えがある。
かつてノヴァの夫とノヴァの兄であるダイン(グングニルの使い手)が不仲となり、戦いに発展してしまったという話がその由来。
争いを止めようとしたノヴァは誤ってゲイボルグで夫を刺し殺してしまい後に自殺。ダインもまた原因不明の死を遂げた。

親世代では3章でエスリンから入手、子世代ではアルテナが最初から所持している。
補正により実質攻撃力40・命中90と強力な一撃を繰り出せる上、自軍ではナーガ以外で唯一守備に補正が付く神器でもある。
その代わり味方側の神器の中で最も重く攻速が15、回避率は30も落ちてしまう。
剣の神器と同じく間接攻撃できず、魔防補正もないため、魔法系の敵が多いマップでは足を引っ張りがちで普通の武器を使った方がマシなことも。
それでも物理攻撃に対してはかなり強固な壁になり、特にシールドリング持ちアルテナは守備力44まで上げられるため普通の物理武器にはまず負けない。
親世代では魔法系の敵が少なく斧相手でもキュアンは大活躍できるが、アルテナは参戦時期の都合上これを装備したまま迂闊に待機する危機に陥ってしまう場面が多々ある。
攻撃を当てやすく、魔法使いは守備が低いのでタイマンなら移動力を活かして先手を取り一撃で倒してしまえばいいのだが、魔法部隊に包囲されているとそうもいかない。
キュアンと違い剣を使えるので、敵の反撃に備える時の装備品として「細身の剣」等の軽い武器を携帯しておきたい。

なお、本作で一度の攻撃で最大ダメージを出せるのは、これを装備したアルテナと、イチイバルを装備したファバルである。
(両者とも力の上限値が27かつ、神器に力+10のボーナスがある)
強力な神器の中でも最高攻撃力というメリットは大きいため、あえて重さや間接攻撃専用という弱点が設定されていると見るべきか。
ただ、強敵やボス相手となると基本的に軽くて追撃しやすいイチイバルの方が向いており、ゲイボルグは対雑魚敵用になりがち。

ちなみに、キュアンの息子リーフは傍系なのでゲイボルグを使えないことがコンプレックスとなっているが、
彼の上級職であるマスターナイトはステータス上限と移動力が高い上に大半の武器や杖を装備可能と強力なため、アルテナよりも断然頼りになったりする。
人によっては、おさがりばかり渡されて器用貧乏に成り果てたりするが…。

『覚醒』では威力15 命中70 必殺10 射程1 耐久25 守備+5。
『無限の神器』でのみ入手可能。
守備補正は有用だが、直間両用のスワンチカには劣る。

◇天槍グングニル

性能:威力30 命中70 射程1 重さ15 耐久- 力+10、速さ+10、守備+10
使用者:トラバント(前半・敵軍、後半・敵軍)、アリオーン(後半・敵軍同盟軍)

トラキア王家に伝わる、竜騎士ダインの槍。
ゲイボルグでは技に掛かっていた補正が速さに回され、実質重さ5と槍の中で最も軽い(細身の槍でも重さ6)。
反面、命中率は一般的な槍よりもやや低くスワンチカやイチイバルと同レベルであるため、その点ではゲイボルグに劣る。

使用者は揃って高い指揮官レベルで弱点の命中を補いつつ回避率も高いため、間接攻撃出来ないとはいえ対峙する際にはアルテナよりも遥かに厄介な相手となる。

なお、最終章ではアルテナでアリオーンを説得することが可能。
部下共々同盟軍(NPC)になり彼女の援護に回るため、戦わずに済むが、仲間にならないのが惜しい所。
そうでなければこれほど強力な神器を使うことは許されなかったかもしれないが。
(対雑魚敵においてゲイボルグより遥かに強力な上、ユリウス戦においてもかなり有用な部類に入る)

『覚醒』では威力16 命中70 必殺10 射程1 力+5。
22章で十二魔将の一人ズィーベンを倒すと入手できる。
錬成した「勇者の槍」に勝る点が殆どないのが残念。

◇聖弓イチイバル

性能:威力30 命中70 射程2 重さ13 耐久50 力+10、速さ+10、スキル「ライブ」付与
使用者:ブリギッド(前半・自軍)、ファバル(後半・敵軍自軍)or無し

グランベル王国ユングヴィ公爵家に伝わる、弓使いウルの弓。
親世代ではブリギッドがエーディンと会話すると入手可能。子世代でもブリギッドの場合は息子が装備を引き継ぐのでファバルに継承確定となる。

重さは13と弓にしては重いが、速さ+10の補正により実質キラーボウと同じ重さ3。
比較的楽に入手、継承可能な神器だがステータス補正の合計値は+20と神器の中で最も低い。
また多くの弓と同じく命中が70と斧並の低い上に技に補正がかからないため、装備者の技を吟味しないと攻撃を外すことも多い。
詳細は後述として総合的にはキラーボウに軍配が上がり勝ち。

とはいえ敵を倒していけばイチイバルにも必殺を付与でき、実質威力40を誇る貴重な神器なので必殺時の威力は突出している。
弓兵は敵から狙われやすいので、「ライブ」の効果も地味に嬉しい。
同じく威力40となるゲイボルグと違い軽くて追撃しやすいこともあり、火力に関しては自軍でもトップクラスとなる。
必殺が出れば守備力トップのブリアンすら一撃で葬り、10章のユリウス*1も(力が上限+パワーリング所持という前提はあるが)必殺2発で撃破してしまう。
ブリギッドは初期ステータスの高さもあってイチイバルと修理費節約用の銀の弓のみで活躍できるが、命中率はキラーボウや勇者の弓より低く、いざという時に攻撃を外すこともあるので注意。
ファバルはジャムカを父親にし命中を犠牲に「連続」「突撃」を付与してさらに火力を伸ばす、アレクの「見切り」を継承して攻守の安定を図るなど父親によってはボス戦でかなり頼れる存在になる。
場合によってはナーガ等に頼らずユリウスを撃破することすら可能。

『覚醒』では威力15 命中85 射程2 必殺10 速さ+5。
22章で十二魔将の一人フュンフが所持しており、倒すと入手できる。
攻撃面では「勇者の弓」に劣るが、回避率が上がるのがメリット。

◇聖斧スワンチカ

性能:威力30 命中70 射程1~2 重さ20 耐久- 守備+20、魔防+10
使用者:ランゴバルト(前半・敵軍)、ブリアン(後半・敵軍)

グランベル王国ドズル公爵家に伝わる、斧戦士ネールの斧。
ランゴバルトとその孫ブリアンが使用する敵専用武器。
ランゴバルトの息子ダナンも直系なので装備できるが既に息子のブリアンに継承していたため、彼自身が使う機会はない。
自軍側ではレックスとその子供、及び説得で加入するヨハンとヨハルヴァもネールの血統だが、傍系なので装備できない。
ちなみに鈴木銀一郎氏の小説版ではアイラとレックスが結ばれており、その娘のラクチェがネールの血統をもつヨハンと結ばれている為「いずれスワンチカはラクチェとヨハンの子供に受け継がれるだろう」と書かれている。

物理系神器の中で唯一の直間両用武器であり、作中でも「守りに特化した武器」として名高い。
特にランゴバルトは元々守備力が高くスキル「大盾」を持つバロンであることと城門補正により防御力をさらに高めている。
しかし劣悪な命中率とアホみたいな重さが大きな弱点。防御に特化した補正が掛かるが、攻撃力の高い神器同士での戦いや、スキル「月光剣」や「必殺」、☆付き武器等を持つキャラの前では意味が薄い。
ブリアンに至ってはせっかくステータス・スキル共に優秀で殆どの武器を使えるマスターナイトであるのに、武器の弱さが足を引っ張っている。
周囲の相対的な強さに加えて「大盾」や地形補正がないことからステータスでは劣る祖父よりもあっさり倒されてしまう始末。哀れ。
斧冷遇時代、剣ユニットがやたら強いということもあり、本作で最も不遇な神器。神器の面汚しや味噌っかすのように扱われることも多かった。
あえて言えば、使用者がスキル「見切り」でも持っていればフォルセティ以外に対してはかなりの防御力を発揮できただろう。
また自軍で使えた場合、間接攻撃もできるスワンチカはゲイボルグよりは地雷向きだったかもしれない。
使い手に人気がなさすぎるためか、ヒーローズでもお呼びがかからないのが悲しい。
一応、サイファの方にはランゴバルトが登場しているが。

『覚醒』では威力18 命中60 必殺10 射程1~2 耐久25 守備+5。
22章で十二魔将の一人ドライが所持しており、倒すと入手できる。
近作の斧の復権や重さの廃止もあり、トップクラスに強力な神器。
一見低めの命中も武器レベル補正やダブル補正でガンガン上がるため、剣相手に使わない限り何の問題もないレベルに。
ラグネル、グラディウスと共に覚醒最強神器の1つとして大活躍する。
また難関DLC『最も強き者の名』の裏五連戦ではこれを持ったバーサーカーが敵専用スキル『絶対命中』で命中の低さをカバーするというインチキ臭い真似をしてくる。

◇聖杖バルキリー

性能:死亡した仲間を生き返らせる 耐久1
使用者:クロード(前半・自軍)、セティ(後半・同盟軍自軍)orコープル(後半・自軍)or無し

グランベル王国エッダ公爵家に伝わる、大司祭ブラギの杖。
戦死したキャラを生き返らせるというFEのキャラロストのルールをひっくり返す効果を持つが、死んだらリセットするプレイヤーなら出番は少ない。
特に本作ではターン毎にセーブできることから気軽にリセットできるため、蘇生効果の恩恵が少ない。
親世代で本来の予定とは違う奴と引っ付きそうなときにわざと殺して、他のと引っ付けた後に生き返らせるという程度か。
1回使っただけで壊れてしまうのに修理代が3万Gと非常に高額なのも大きなデメリット。
強いて言えば10章のユリウス・イシュタルとの戦いで誰かを生け贄にしてイベントを進める場合に役立つくらいだろう。

だがエッダの血は優秀で、クロードに個人スキルがないことに目を瞑れば魔法系の子供のパラメータをかなり補強できる。
ぶっちゃけバルキリーよりもそちらを目当てに結婚させることの方が多い。スリープなどに強く出られる物理職はとても頼りになる存在である。
ただしクロード自身はスキルをまったくもっていない親であり、杖を使うユニットが男でなければバルキリーを使用できないという本作最大の継承トラップが存在する。
特にラナに継承するつもりで失敗した「バルレスター」、ティルテュとくっついてしまいアーサーが使い物にならなくなる「バルアーサー」はプレイヤー間で今でも語られる苦い思い出である。

設定的には誰でも生き返らせることができるわけではなく、死者にエーギルという力が残っている必要がある。
作中ではクロード神父が「人間にはエーギルという持って生まれた生命力があってね…」と解説しているが、制作者によると「人間が本来持つべき運命」「その人が持つ運命力・生命力というよりは、本来あるべきその人の持つ力、その世界に影響を及ぼせる力」との事。
バルキリーの杖による死者復活は、運命的に生きるべき人が紙一重で助かるのと同じようなものらしい。
なおレヴィンは周回後デモでバルキリーの杖で生き返っているが、レヴィンは死ぬべき運命だったのでバルキリーの杖では救えない人間との事。レヴィンがフォルセティと「竜族との契約 ゲッシュ」を交わしたことによる特殊ケースである。

◇風魔法フォルセティ

性能:威力30 命中90 射程1~2 重さ5 耐久50 技+10、速さ+20
使用者:レヴィン(前半・自軍)、セティ(後半・同盟軍自軍)orアーサー(後半・自軍)orコープル(後半・自軍)or無し
※トラキア776では 威力20 命中90 必殺30 射程1~2 重さ6 耐久50 技+20、速さ+20 使用者はセティで固定

シレジア王家に伝わる、風使いセティの風魔法。
これを授けたフォルセティはロプトウスやナーガと同じように神器に自身の意志を込めてしまっており、そのため神器の名前が神名と同じになっている。ロプトウスと違って支配はされないが継承者の中に別人格が同居することになる。
親世代ではレヴィン、子世代ではその息子の魔法系ユニットが使用可能。娘は不可。
ナーガとロプトウスを除けば最強クラスの神器であり、バランスブレイカーと呼ばれることも。
使用者共々戦闘のみならずストーリーにおいても重要な存在である等、90年代の風属性の例に漏れずものすごく優遇されている。

補正により実質命中率110となり攻速は15、回避率が30も上昇する。
この回避率強化の影響力は凄まじく、使用者の元々の速さも相まって敵の攻撃がほぼ当たらなくなる。
これに神器としての威力の高さ、魔法の特性として直間両用で殆どの敵に物理攻撃よりも大きなダメージを与えること、
技+10の補正が「必殺」、速さ+20の補正が「連続」の発動率を高めることもあり、敵部隊に対する極めて強力な地雷となる。
軽い分攻速と回避率ではナーガをも上回り、大半の敵にナーガと大差ない感覚で無双できる。
親世代終盤の敵将で同じく神器を使うランゴバルトやレプトールにも楽に勝てるため、上述の通り継承不可のティルフィングを修理してまで使う意義がかなり薄れてしまう。
さらに子世代では本作屈指の強敵であるイシュタル相手でも安定して勝つことが可能。
ただし後述するアルヴィス相手ではさすがに厳しい他、あんまりバカスカ使っていると修理費が非常に嵩むので普通の魔道書でも十分戦えるだけの能力が求められる。

名前とストーリー的に継承者としてのイメージに合うのはセティだが、加入が早い騎馬ユニットのアーサーが継承すると活躍の場が広がる。
特にアーサーには「フォルアーサー」という俗称がつくほど有用で、6章中盤からフォルセティを持ってくる上にCC後は騎馬で暴れまわる姿はまさに鬼神。
コープルに継承させることもできるが、加入が遅い上に使用できるまでにレベリングが必要なことからこの2人よりも評価は低くなる。
ハイプリーストの貧弱さを補うためだとしても無理に戦わせるより杖を振っていれば良い上、移動力が低いのでせっかくの強力な神器を活かしにくくなる。
ゲーム的には能力上限を重視してセティに回すか、前線への投入しやすさを重視してアーサーに回すかの二択となる。

『トラキア776』ではセティの専用魔法として登場するが、そのバランスブレイカーぶりは相変わらず。本作では技・速さの上限と同等の補正値という凄まじさでベルドだろうが瞬殺可能。
難所として有名な4章外伝は「できる限り早くセティと合流し、このセティに敵を薙ぎ倒してもらう」ということが攻略の鍵を握る。
サイアスとの2択で仲間にできあちらも指揮レベル3の存在から十分優秀ではあるが、縛りプレイでもなければセティを選ぶプレイヤーが圧倒的に多い。
終盤の強敵との戦いでも勿論有効だが、唯一の神器持ち特権で大暴れできるとはいえ無敵というわけではないので注意。
「見切り」を習得していないとガルザス(及びツヴァイ)に再行動からの流星剣+月光剣であっけなく倒される可能性があるほか、同じ魔法系のエルフもスキル「怒り」持ちのため意外と危険で負けやすい。


『覚醒』では威力14 命中90 必殺0 射程1~2 耐久25 速さ+5。
攻撃面では「セリカの疾風」に劣るが、回避率が上がるのがメリット。
裏五連戦ではこれを使ってくる賢者がいるが、取り巻きのセリカ持ちの方が強いのがなんとも。

烈火の剣』にはこの神器を元ネタとしてそうなアイテム『セチの祈り』が登場。
再行動役であるニニアンニルスが使うことで、隣接した味方1人の回避率を1ターンの間+10上げることができる。
セチはセティを崩した読み方と考えられ、フォルセティのような高い回避率を付与するイメージなのだろう。
ただ、支援効果などより手軽かつ大幅に回避率を上げる手段があるのでさほど強力なアイテムではない。
入手できるのも終盤も終盤であり、ぶっちゃけ有効に活用したことのない人の方が多いだろう。

◇雷魔法トールハンマー

性能:威力30 命中90 射程1~2 重さ10 耐久- 技+20、速さ+10
使用者:レプトール(前半・敵軍)、ブルーム(後半・敵軍)、イシュタル(後半・敵軍)

グランベル王国フリージ公爵家に伝わる、魔法騎士トードの雷魔法。
レプトール、ブルーム、イシュタルが親子三代に渡って使用する敵専用武器。
イシュタルが一番上手く使えるとのことで、クラスがバロンだった祖父や父と違い、魔法職としては最強のセイジであることからもそれがわかる。
補正により重さが相殺されるほか、実質命中率が130とダントツで高い。
特にイシュタルが使う時は本人のパラメータの高さと指揮補正も相まって最終的な命中率は200以上に達する。

レプトールは圧倒的な魔力・命中率やスキル「大盾」等からそれまでの敵将よりも厄介な相手だが、同じ神器持ちのシグルドやレヴィンであれば安定して対処できる。
ブルームは全体的な能力はレプトールに近い水準だが、肝心の魔力がさほどでもないので回復用のユニット等を準備していれば大して脅威ではない。
イシュタルは高水準なステータスから非常に危険な相手で、特に上記の高命中率によりバルムンクもちのシャナンですら攻撃を避けるのが非常に難しい。
しかも彼女はスキル「待ち伏せ」「連続」を持つため、強力なユニットや武器で挑んでも事故死する危険性がある。
最終章ではパラメータ強化や指揮官レベル5もあって並のユニットでは到底通用しないが、フォルセティで挑めば労せずして倒すことが可能。
しかしフォルセティを継承していなかった場合、本編でもトップクラスの強敵としてセリスたちの前に立ちはだかることになる。
その場合は育てたセイジにスリープやサイレスを使わせるか、スリープの剣で眠らせてしまったほうがいいだろう。

『覚醒』では威力18 命中70 必殺20 射程1~2 耐久25 技+5。
配信アイテムとして入手でき、その中でもトップクラスに使いやすい。
必殺が出やすく、技補正でスキルやデュアルアタックの発動率も上がる。

『烈火』では先述の『セチの祈り』の仲間として『トォルの怒り』という味方の必殺値を1ターンの間+10上げるアイテムが登場。
トードの血筋は技に成長率補正がかかること、フリージ家には『怒り』のスキルを持つキャラが多いことに由来すると思われる。
ただセチと同じく手間をかける割に支援効果以下の恩恵なので、反撃を受けず相手を倒したい時に少しでも必殺値を底上げする程度か。

◇炎魔法ファラフレイム

性能:威力30 命中80 射程1~2 重さ15 耐久- 魔力+10、守備+10、魔防+10
使用者:アルヴィス(前半・同盟軍敵軍、後半・敵軍)

グランベル王国ヴェルトマー公爵家に伝わる、魔法戦士ファラの炎魔法。
唯一魔力補正の付く神器で実質威力40を誇り、守備と魔防の補正により防御も硬い。序章では同盟軍としてヴェルダン軍相手に無敵の強さを発揮する。
炎魔法らしく重いので他の魔法系神器よりも総合的な性能は劣って見えるが、使用者であるアルヴィスがそれを補って余りあるほど強いこともあり、実際に戦うと非常に厄介。
まず、敵味方含めて最高の魔法攻撃力70は成長吟味無しだとレベル30付近でも大半のユニットが一撃で消し飛ぶ威力なので、安定して挑めるのは一部、のユニットとティルフィング・ミストルティン持ちのみ…バリアリングで多少緩和できるが、バリアの剣は攻撃力が低くてほぼ無意味。
命中率や回避も高い上に大盾スキルや地形効果によるライブも完備でフォルセティは相性不利もあってまるで頼りにならず、シャナンもそもそも即死する場合が多い。
おまけにアルヴィスは専用クラス『エンペラー』になっており*2、装備ボーナス込みで防御・魔防ともども40というトチ狂った硬さ。
「見切り」のスキルがあるので必殺や月光剣でぶち抜くこともできない。

なお、『トラキア776』に登場するサイアスもファラの直系だが、彼はこの魔法を継承していない(そもそも作中でアルヴィスが健在なので、ファラフレイムを所有しているとシナリオのどこかしらに矛盾を生じてしまう)。
とあるアンソロにおいて「ファラフレイムはシグルドの命を奪った忌むべき魔法である」という理由で拒否しているという話がある。

『覚醒』では威力16 命中80 必殺10 射程1~2 耐久25 魔力+5。
22章で十二魔将の一人エルフが所持しており、倒すと入手できる。
実質威力21であり、錬成した魔道書も含めて最高の攻撃力を誇るが、単純に攻撃用としては「インバースの暗闇」「セリカの疾風」の方がより強力。
魔力補正により『封印』の「アポカリプス」のように杖の射程を伸ばせるので魔道書と杖を扱えるキャラに持たせたい。

『烈火』ではこれを意識したと思しき名前の『ファーラの力』というアイテムが登場。味方の力・魔力を1ターンの間10上げる。
確率以外に強く作用するため『セチ』『トォル』よりは明らかに強力で、高難易度や強敵揃いの終章でも活かせる。ラスボスの1ターンキルにも役立つ。

◇神聖魔法ナーガ

性能:威力30 命中80 射程1~2 重さ12 耐久50 技+20、速さ+20、守備+20、魔防+20、ロプトウスによる攻撃力半減を無効化
使用者:ユリア(後半・自軍敵軍自軍)

グランベル王家に伝わる、聖者ヘイムの光魔法。
ロプトウスに対抗するため神器に力だけではなく意志も込められており、そのため神器の名前が神名と同じになっている。
この魔法をヘイムに授けた神竜ナーガは他にも「ファルシオン」を残す等シリーズで様々な役割を果たす。

ステータス補正は大抵の神器が合計+30なのに対し、唯一合計+80という圧倒的な数値を誇る。
一撃の威力は魔力補正のあるファラフレイム、攻速と回避率は軽いフォルセティの方が上だが、耐久力を含めた総合的な性能は突出している*3
さらに唯一ロプトウスの攻撃力半減効果を無効化でき、そうなると魔防+5程度の補正しかかからないあちらは成す術がない。
ユリウス自身の能力が高めなのでユリアを育てていても倒すのに時間がかかりがちだが、一方でユリアを全く育てていなかったとしてもこれさえあれば問題なく倒せる。
一応入手しなくてもクリアはできるが、ロプトウスをまともに相手にしないといけないため、抜け道利用無しでは苦戦は免れない。
最強の武器だけあって、入手できるのは最終章のクリア直前。ここまで来るともう単なるイベントアイテムである。
とはいえこの強さはゲームバランスの都合だけではなく、常に余裕ぶっているロプトウスもナーガ(ユリア)相手には思い切り狼狽えているので公式設定通りと言える。

『覚醒』では「聖書ナーガ」名義で威力15 命中80 必殺15 射程1~2 耐久25 守備+5・魔防+5。
『無限の神器』でのみ入手でき、原作で最強だけあって本作の神器の中でもトップクラスの性能。
しかし、こちらも「セリカの疾風」「インバースの暗闇」等が強すぎるせいで最終的に霞んでしまう。

☆その他

◇暗黒魔法ロプトウス

性能:威力30 命中80 射程1~2 重さ12 耐久- 魔防+5、相手の攻撃力を半減
使用者:ユリウス(後半・敵軍)

ロプト教団に伝わる闇魔法。
力を求めて別大陸を旅した大司教ガレが暗黒神ロプトウスから授かり、ロプト帝国の皇帝が代々継承してきた。
厳密には聖戦士の武器ではないが、性質的には同類。同族の所業を憂慮した神々が百数十年前にダーナ砦に降臨して……というのが聖戦の系譜のストーリーの根幹部である。
百数十年前にロプト皇帝の血筋は絶えたが、二百数十年前のロプト皇帝の弟であった聖騎士マイラが帝国に対して反乱を起こしておりその子孫の血筋は細々と残っている。
パラメータ補正値こそ地味だがこの「攻撃力半減」という特殊能力の強さが反則的であり、神器で攻撃しても殆どダメージ1となってしまう。
この魔法が強すぎるためか、使用者であるユリウスのステータス自体は同じ魔法系のイシュタルに劣る部分が多い。
さらに、魔防+5が祟ってユリウスの魔防が35になるため、スリープの剣で100%寝てしまうのび太君状態に…。

ユリウスは本作のラスボスだが10章でもイシュタルと共に出現する。この時の彼は最終章と違ってスキル「見切り」を覚えていない。
(なお、10章のユリウスの指揮官レベルは☆5だが、最終章ではゲームバランス上の都合で☆3に下がっている。とある4コマでは『さぼっていて指揮官レベルが☆2も低下してしまい、アルヴィスにキレられて「見切り」をつけられた』というネタがあった)
そのため10章では、恋人支援やスキル「カリスマ」で必殺補正を高めた上でバルムンクを装備したシャナンの「流星剣」を食らわせたり、
強力なユニットに☆付き武器を使わせれば必殺攻撃で倒してしまうことも可能。むしろ下手にイシュタルを狙うよりもユリウスを狙った方が安定する。

『トラキア776』ではレイドリックがロプトウスと同じ効果を持つ「ロプトの剣」を使う。こちらは前の章で渡される「ブラギの剣」で無効化できる。
しかしアルヴィスのように使用者が強かったり特殊な仕様があるわけではないため、この章で仲間になるガルザスであっさり倒せる
一応ステータスが問題というよりは見切りと聖戦士の書で相手の能力を封じていればかなり強かったと思われる。
どんな手段を使っても盗まれないように「魔力+20」「重さ20」と厳重なプロテクトがかかっているが、工夫すればあっさり盗める。
むしろこの盗む談義の方が本体という非常に情けない武器である……盗んだところで使えないので何の意味もないのだが。

『覚醒』ではユリウスは魔苻として参戦したもののロプトウスは登場せず、汎用闇魔法のゲーティアを使う。

☆おまけ・汎用武器

以下の二つは十二聖戦士の武器ではないが、その性能や頼りがいをして偶に同格に語られたりする。

◇キラーボウ

性能:威力14 命中100 射程2 重さ3 耐久50 スキル「必殺」付与
使用者:ジャムカ(前半・敵軍自軍)

ヴェルダン王国に伝わる強力な弓で、長いこと三男ジャムカが使用していたもの。武器レベルCなので弓さえ装備できれば一般兵も装備することができる
威力は鋼の弓と同等の14と高め、さらに命中が100とずば抜けて高い。
加えてスキル「必殺」付与、中古屋を通じて受け渡し可能、修理代は200Gと銀の弓の倍額だがそれに見合う価値はある。
イチイバルと比べると攻撃力で26劣り「ライブ」の効果もない代わりに命中率は30上で「必殺」が付与され、修理費も僅か5分の1で済むのがメリット。
イチイバルに必殺が付与されるまではあちらが霞む使い勝手の良さを誇り、必殺が付与された後でも使い手を選ばない点と修理費の安さという優位性は残る。
本来ヴェルダン王国には神器が存在しないのだが、キラーボウはその強さゆえ、プレイヤーから「ヴェルダンの神器」と呼ばれるようになった。
能力的に弓兵向きとは言えないアーダンですら追撃リングと一緒に持たせておけばそれまでとは段違いの攻撃性能を発揮できる。
平民縛り、特にアレスやシャナンすら縛るガチガチな平民縛りでは誇張表現抜きの文字通り神器として活躍する。

◇ぎんの剣

性能:威力14 命中80 射程1 重さ3 耐久50
使用者:シグルド(前半・自軍)、セリス(後半・自軍)

グランベル王アズムールから、ヴェルトマー家のアルヴィスを通じてシアルフィ家の下賜されたという由緒正しい剣。序章後半のイベントで入手できる。
威力、命中、重さ、修理費すべてが申し分なく、シグルドのメイン武器として非常に長い間活躍する。ぶっちゃけシグルドの武器はこれ一本で十分。
いい品になってしまうとさながら「銀のキルソード」とでもいうべきトンデモ性能になってしまい、しかもこんなものが何の工夫もせずにセリスに継承できてしまう。
もちろん汎用武器なのでシグルドやセリス以外のユニットに渡してしまうこともでき、攻略の幅を大きく広げてくれる。通常プレイでも縛りプレイでも生命線というべき武器で、
ゲームの攻略において序盤・中盤・終盤と非常に長い付き合いになる武器である。全編通して二本手に入るが、どちらも有効に活用したい。
鉄の斧は銀の剣と威力が同じで修理費は1/5で済むが命中と重さが劣悪でとても主力にできたものではない上にそもそも装備できるキャラも少ないので、汎用武器で守備の高い敵に対抗するなら断然銀の剣の方が有用。
キラーボウほどの共通認識ではないが、「終盤にならないと入手できない上に修理費用が非常にかさむティルフィングではなく、このぎんの剣の方がよほどシアルフィの神器」というネタが昔からよく言われていた(ただしティルフィングは総合性能の高さと魔防+20により終章でも一部の城に単騎突撃出来るほどの強さになるので使いようである)。

☆ファイアーエムブレムヒーローズにおいて

ソーシャルゲームである『ファイアーエムブレム ヒーローズ』においても、この十二聖戦士の武器は専用の武器スキル扱いで度々登場する。
装備者や実装時期によって性能には差があるが、『バルムング』(シャナン)のように接頭語が無かったり、『継承〇〇』といった形で接頭語が異なったりすることで名称面では差別化している。

2023年10月現在で装備者が全く登場していないのは「聖斧スワンチカ」「聖杖バルキリー」の2つのみ。


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最終更新:2024年03月31日 20:26

*1 後述しているが、実はこの時のユリウスは、指揮官レベルが星5の代わりに「見切り」を所持していない

*2 親世代では『セイジ』。こちらはこちらでステ上限の違いはあれど連続によりティルフィング装備のセリスであろうが見切りもものともせず即死させてくる不安定ながら更に狂ったやばさになる

*3 ただ実はエンペラーのアルヴィスは『大盾』を『見切り』で封じられないことや指揮官補正、地形補正を考慮すると相性不利なナーガユリア相手でも善戦できる強さとも言われている。