超兄貴

登録日:2012/02/04(土) 22:12:54
更新日:2023/02/16 Thu 21:57:57
所要時間:約 3 分で読めます




今でこそくそみそテクニック真夏の夜の淫夢などによって、
ホモネタはネットでみない日はない位に定着している。

だが今からちょうど20年前、
そんな時代を先取りし過ぎたゲームがあったことをご存知だろうか……。





超兄貴とは1992年、メサイヤから発売されたSTGである。
ハードはPCエンジン。


特徴はなんと言っても筋肉と下ネタ満載なバカゲーの模範のような世界観で、
ムキムキマッチョなキャラばかりが登場したり、
ネーミングセンスがイカれていたりと発売当時から色んな意味で問題作であった。


■以下、ストーリー(オープニングデモそのまま)

大銀河ボディービルコンテスト10連覇を果たしたビルダー星の帝王にも不安があった。
母星の残有プロテインが底をつきはじめたのだ。
筋肉こそ最高の美徳とする文化がため、ボ帝は近隣の惑星にプロテインを求めて無差別侵攻を開始。
この様子を天界から見ていたイダテンとベンテンは、これをよしとせず、
侵攻を受けた星を巡り、ビルダー軍を駆逐し、軍の築いたプロテイン採掘プラントを破壊しつつ帝星を目指した!


その奇抜すぎる内容からクソゲー扱いされやすいが、
メガドライブで高い評価を得たジノーグを土台にしてる為か意外にもゲームとしては高い完成度を誇っている。
特に葉山宏治作曲のBGMの評価は高く、ゲームよりサントラのほうが売れたそうな。

難易度は易しい方だが一度被弾すると持ち直すまでが大変。

ちなみに何故かラングリッサーシリーズにも客演している。


■登場キャラ

ボ帝の侵略阻止のため派遣されたムキムキの青年(神?)
後述のアドンとサムソンが呼ぶ「兄貴」とは彼のこと。
通常ショットの他に強力なメンズビームを発射可能。

当時の児童向け雑誌で広報スタッフが、
「タメてタメて溜まりきったところで離した瞬間、ドピュっと男の一撃「メンズビーム」を発射する」
と説明していた。


  • ベンテン(自機、cV.住友優子)
同じくお色気ムンムンなお姉さん。
女なので発射するのはメンズビームではなく扇形に広がっていくスプラッシュビーム。


  • アドン、サムソン(オプション)
ボ帝に侵略された星の王子。自機二人に救出され、以後付き従う。
ムキムキスキンヘッドで貞操帯を装着しており、頭に空いた穴からショットとメンズビームを撃つ。
見た目は同じだが尻がプリティなのがアドンで、乳首がつつましいのがサムソンらしい。

体をはって弾を防げるが、耐久限界を超えると「ッアニキ……」と切ない断末魔を残して死ぬ。

名前の元ネタはゲイ向け雑誌から。


  • ボ帝ビル
ビルダー星の帝王で本作のラスボス。由来はそのまま「ボディビル」から。
必殺技は腹筋で空気を圧縮し放つボ帝カッター。
既婚者。

オープニングの姿は愛用の巨大ロボであり、最後はこれに乗り闘う。
ちなみに、巨大ロボの片手が既に無くなっているが、
2面の最後で、独立した片手がボスとして登場しているからである。



1ステージに3体のボスとステージボス1体が控える。
……が容量の関係で一部割愛。

  • 1面 エデン
初っぱなから妙に癒し系なBGMを背に敵を蹴散らしていく。
ステージの元ネタはカルト映画「未来世紀ブラジル」

◆フライング綱吉
ボディビル歴125年。ちょんまげがプリティ。


  • 2面 テレマ海岸
なぜか宇宙空間を進む。
ショットを防ぐ壁が多数浮かんでいるのでビームが有効。

◆アムール
ハート型の魚のようなボス。ボ帝の親友らしい。
紙耐久でメンズビーム1発程であっけなく沈む。
見た目と相まってどこかの埋葬ポケを思い出す。


  • 3面 幻想第四次空間
ドイツ人ジャーマンやヤエモンなど秀逸なBGMが揃う。

◆戦闘列車
BGM「ドイツ人ジャーマン」の印象のほうが大きい悲しいボス。

◆ヤエモン
↑チガウヨ!
トーマスもどき。「きかんしゃやえもん」というアニメ化された絵本が元ネタ。


  • 4面 男の海
実に酸っぱそうな、それでいて美しい海中ステージ。
敵のスイマーがクロールで泳いで来たりする。

◆シェルザアニキ
ボッティチェリのビーナス誕生の様な出で立ちで、カーテンには妖艶な女性の影が……。
が、カーテンを開けてみればムキムキ男がスクワットをしている。
BGM「憧れのマッチョダンディ」は名曲

◆サブ&マリン
リーゼントの戦艦がサブ、下の正常位な魚がマリン。


  • 5面 ボ星帝都
ボ帝の本拠地。
敵の攻撃が非常に激しい。

◆エル&トポ
一方は般若面を、一方はゴーグルをしたシンクロナイズドスイマーコンビ。
ボ帝の寝室に出入りが許されるビルダー四天王の一角。
BGM「Sexy Dynamite」は一度聞くと耳から離れない。

エヴァ弐号機の元ネタ。



next Aniki
愛・超兄貴

そんな彼らであるが、数年前よりにもよって美少女たちが麻雀で対戦するオンラインゲームの
プレイアブルキャラクターとして復活してしまった。
くぎゅほっちゃんマリ姉が声を担当する美少女キャラたちに混じって
野太い声で対局する兄貴たち…カオスであるが、意外な人気を誇っていた。世の中何が流行るかわからないものである。

追記・修正頼みやしたぜ兄貴!



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • PCエンジン
  • STG
  • 伝説のバカゲー
  • バカゲー
  • クソゲー←の皮を被った良作
  • 兄貴
  • 超兄貴
  • 東京エンカウント
  • うみにん
  • 草分け的存在
  • ビルドアップ! オーケイ
  • ヌアッー!
  • もうだめだ…
  • 漫画もあるよ
  • 葉山宏治
  • 神曲揃い
  • 美食戦隊薔薇野郎
  • ジノーグの焼き直し
  • シューティング
  • メサイヤ
  • 開発陣全員病気

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年02月16日 21:57