ひつまぶし

登録日:2012/03/12(月) 12:44:55
更新日:2024/01/05 Fri 23:16:12
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ひつまぶしとは、細かく切ったウナギの蒲焼きをおひつの中の白飯に混ぜこんだ料理である。

現在は名古屋市周辺で多く食べられており、名古屋めしと呼ばれるカテゴリーに含まれる料理である。

起源については諸説あり、江戸時代に関西の金持ちが芝居見物に鰻重を持ち込む際に鰻が冷めないように飯の下に敷いたのが元になっているとか、
明治時代に鰻の出前をしていた店がやはり冷めないように細かく刻んだ鰻を飯にまぶしたところからだとか、
はたまた戦後の食糧難時代に貴重な存在だったうなぎを皆でわけあえるようにした為だとか…。
諸説あるが兎に角はっきりしていない。

だが、関西風にパリっと焼き上げられた鰻の蒲焼きを混ぜこまれたご飯は甘辛いタレによりしっとりとしていながらうま味たっぷりで、
鰻も飯によって自然に蒸され、パリっとしてながら中身はふっくら。

後述の食べ方の粋さも合間り、あなたを天国に連れて行ってくれる事だろう。


■食べ方

まず、ご飯の上に刻んだ蒲焼きが乗せられている状態で提供されるので、小さなしゃもじで十字に切り分けて四等分しよう。

①まず、茶碗に装った一杯目はそのまま食べよう。
ご飯、鰻、タレの絡まった美味しさを純粋に味わう。

②そしておかわりの容量で二杯目を茶碗によそい、今度は薬味を乗せる。
主な薬味は小ネギ、海苔、おろしワサビ等鰻に合うもの。
乗せた後の混ぜ具合はお好みで。
薬味によって引き出された鰻の美味しさと味の変化を十分に堪能できる。

③再びおかわり。三杯目は薬味をのせた後、ダシ汁、もしくは煎茶をかけて茶漬けに。
サラサラあっさりとしていながら鰻のうま味が口中に広がる。
元々は質の悪い鰻を美味しく食べる方法として考案された「鰻茶」が原型らしいが、上等な鰻ならより美味しく食べられる。

④ラスト。前述の三種のうち一番気に入った食べ方で締めくくろう。
そのままか、薬味か、茶漬けか。
悩むならもう一人前注文しよう。高いけど。


■応用

◆家庭で
色々言ったが、専門店でこれを食べると割りと高くついてしまう。
手軽に味わいたいならスーパーで鰻の蒲焼きを買ってきて、細かく切ってから炊飯器の炊きたてご飯に混ぜこめばお手軽ひつまぶしの完成。
薬味やダシ汁も台所にある材料で作れる筈。
鰻の蒲焼きはスーパーでは高い部類に入る商品だが、専門店で食べるのに比べればかなり安く食べられる。
たまの贅沢や頑張った自分へのちょっとしたご褒美に食べるのもいいかもしれない。
ただし、やはり専門店でプロが割き、焼いた鰻の方が遥かに美味いのはたしかなので、より美味しいものを求めるならやはりお店へ行こう。

◆穴子ひつまぶし
家庭でやる際におすすめ。鰻より安くお手軽にひつまぶしが食べられる。スーパーで穴子の蒲焼きを買ってこよう。

◆豚まぶし
更に安価。豚肉のテリヤキを細かく刻んだものを混ぜたひつまぶし。
二杯目の薬味は鰻と同じでいいが、三杯目はコンソメスープをかけるのが良い。美味しいのでお試しあれ。


追記・修正はひまつぶしにひつまぶしを食べながらお願いします。

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最終更新:2024年01月05日 23:16