バイオゾイド

登録日:2012/09/22(土) 23:50:25
更新日:2023/12/16 Sat 00:43:21
所要時間:約 7 分で読めます





バイオゾイドとはゾイドシリーズに登場するゾイドのカテゴリーの1つであり、主にアニメ作品「ゾイドジェネシス」にて活躍した。


【概要】

特殊な流体金属で作られた装甲「ヘルアーマー」に身を包まれた特殊なゾイドである。その姿は骨格を彷彿とさせる。
また、確認出来る機体は全て恐竜型となっている。

このヘルアーマーはメタルZi(リーオ)の武器でないとダメージを与えられず、通常の武器では傷一つ付けることが出来ない。
しかし、装甲頼りなためか内部機構は脆弱であり、強い衝撃や熱を装甲を通して与えたり、火器を内蔵している口腔内部を攻撃すれば致命傷を与えられる。

また、その特殊な構造故かゾイドによく見られる装甲などの自然回復は不可能で工場で修理される。
ゾイド本来の生命力を犠牲にしているとも言える存在で、通常のゾイドと比べて寿命も短い。


【ゾイドジェネシスのバイオゾイド】

アニメではディガルドが運用する主要な敵役として登場、その圧倒的な防御力と数の暴力で侵略の手を広げていた。

物語序盤はリーオの武器を持たないとほとんど勝てないような存在だった。しかし、機体の性能そのものは同サイズのゾイドとさほど変わらないようで、対策が確立されてからはそれなりに撃破されるようになった。

このバイオゾイドは天空都市であるソラがディガルドにレッゲルとの交換で技術供与したゾイドであり、崩壊前の技術が使われている模様である。
また、核も含めて工場での量産が可能であり、ディガルドの軍事力を瞬く間に増強した*1

ゾイドに乗るには適正が必須なゾイドジェネシスの世界に於いて人とバイオゾイドの適正は極めて低く、本来は機体は量産出来てもパイロット不足になるはずの兵器だった。
ディガルドはこの欠点を、機械兵を用いることで解消していたのだが……。


【機体】

◆バイオラプター

小型の陸戦用バイオゾイドで、序盤から量産され続けた雑魚的存在である。

雑魚とはいえ数の暴力、それにヘルアーマーの防御力と火炎放射による攻撃は驚異的であり、度々ルージ達も苦戦した。
作中では色違いの隊長機(通称、黒ラプター)も登場している。

キットは1000円で発売、サイズ的には従来の小型ゾイドと同等であり、作中より小型化している。

◆バイオラプターグイ

後述のバイオプテラの技術を元に作られた、飛行する第二の大量生産可能なバイオゾイド。

その飛行能力は高くはなく、大規模なカタパルトで射出しないと離陸不可、航続距離も長くはないが、飛行ゾイドが貴重なこの世界では量産される飛行ゾイドというだけで驚異である。

作中では爆弾装備し空爆を敢行、またミサイルを装備しソラシティ攻撃に運用された。

キットはバイオラプターと同じく1000円の安価なライン。

◆バイオメガラプトル

ザイリンが搭乗する大型バイオで、バイオラプターの上位機種。
前半で幾度となくルージ達と交戦したが、霧の河の戦いでムラサメライガーに核ごと大刀で貫かれ撃破された。

後半では量産型が登場、有人機の多くはこちらにシフトした模様。

キットは初回版はシンナー臭く、全体的に関節が緩い等の欠点がある。
装甲が蓄光素材のグリアームドも発売された。

◆バイオトリケラ

ゲオルグが搭乗。角がワイヤーにより分離し(蛇腹剣の槍版みたいな感じ)遠距離へ攻撃出来る。

ゲオルグがラ・カンを敵視したためソードウルフと交戦が多いが、最後はハヤテライガーの素早い斬撃で撃破された。

しかし、終盤でメカゲオルグと共に復活バリアを搭載し討伐軍を攻めるが、ソードウルフにバリアの内側に入られ攻撃され、最後はバイオ粒子砲に飲み込まれた。
だが、皮肉にもそのバリアによってラ・カンは命拾いをしている。

キットはやっぱりやや小さい。最終決戦ではキットと同カラーの量産機が登場した。


◆バイオケントロ

ソウタが搭乗したバイオゾイドで肩のビーストスレイヤーによる斬撃を主体とする。

フェルミのバイオプテラと共に戦うことが多いが、最後はムゲンライガーに切り刻まれた。

バイオトリケラと同じく決戦にキットと同カラーの量産機が登場している。


◆バイオプテラ

フェルミが搭乗する飛行ゾイド。飛行ゾイドを与えないというソラの意向を、フェルミが無視してデータをディガルドに渡して作った。

同じ飛行ゾイドであるコトナのレインボージャークとライバル関係であり、当初は最高速で勝り優勢だったがレインボージャークがパワーアップしてから最高速で負け競り負けることが多くなった。

フェルミが後半でディガルドを離脱し、決戦ではソウタを救うため現れたが、バイオティラノに撃破され四散した。
量産型が出なかった数少ないバイオゾイドである。

◆バイオヴォルケーノ

後半のザイリンの機体であり、圧倒的な強さを持った試作型ゾイド。バイオ粒子砲も装備しており、最後まで活躍した。

しかし、強敵相手にはパイロットの意志を無視し自動的にバイオ粒子砲を発射する特殊なプログラムが備わり、パイロットの生命力を吸い取る装置を装備していたりと、パイロット無視な仕様になっており、ザイリンがジーンを疑うキッカケとなった。

ギルドラゴンを巡る戦いでルージに敗れ、そのままソラシティへ運ばれその際に上記の命を吸い取る装置は外された。
その後ザイリンがディガルドを抜け、討伐軍の心強い味方となった。

キットはその作中イメージを遺憾なく再現した良作である。
また、粒子砲持ちでライバル搭乗の二足恐竜型と歴代のライバル機ポジションであり、バイオゾイドでは人気の高い機種である。

バイオティラノ

最強のバイオゾイドで、ゾイドジェネシスでのラスボスである。
詳しくは項目参照。

◆バイオライガー

ZOIDS SAGAシリーズに登場するゲームオリジナルゾイドで、唯一の哺乳類型バイオゾイド。
ファントム騎士団のオーピスがムラサメライガーとバイオゾイドのゾイド因子を掛け合わせて誕生したとされる。
アトレー達がアーカディア城へ乗り込む際にゲイルが本機に搭乗して立ち塞がり、破壊された。


【ゾイドジェネレイションズでのバイオゾイド】

世界観が似通っているゾイドジェネレイションズでも登場。しかし、こちらではバイオゾイドを生み出すマザーバイオの存在等の独自色で魔物みたいになっている。

マザーバイオ

全てのバイオゾイドを生み出した存在。
詳しくは項目参照

◆バイオスピノ

マザーバイオが生み出したスピノサウルス型バイオゾイド。
バイオゾイド版のダークスパイナーであり、背鰭から発するジャミングウェーブはミドリ達を苦しめた。

アフターストーリーのSAGA ONLINEではマザーバイオ同様、知能を獲得。
ただし、進化が遅くカタコトでしか喋れない。
マザーバイオは自らを封印したが、スピノは手違いから取り残されてしまう。
マザーの「人間を襲うな!」という言いつけを守り、途方にくれていた所をミドリ達が保護している。
その後はレーテと意気投合し、オトモダチという名の実験台として、それなりに楽しく暮らしている。
ちなみに性格はとても素直。

◆バイオゾイド・死神

マザーバイオが生み出した強力なバイオゾイド。
ラプトルをベースにケントロ、トリケラを加えたキメラ型バイオゾイド。
特徴的な長い爪には強力な毒が含まれており、ライガーブルーに致命傷を与え、その額に深い傷を残した。

◇バイオゾイド・死神(進化形態)

マザーバイオによりさらに進化した形態。
ミドリ達の遊撃隊死闘をくりひろげ、レッズとソウガの連携に敗れる。

SAGA ONLINEではマザーバイオと同レベルの知能を獲得。
バイオゾイドの安息の地を探すが、人類を「相容れぬ者」としてミドリの説得には応じなかった。

◇バイオゾイド・死神(最終形態)

SAGA ONLINEオリジナルゾイド。
死神が知性を捨て、攻撃に特化した無理な進化をした姿である。
苦しそうな叫びを上げつつ、猛烈な攻撃力で立ちはだかりミドリを苦しめた。

ミドリに敗れた後、死神はゾイドコアを残し、新たな死神が生まれている。
その死神はミドリが引き取り、今も共に暮らしている。


「ほら、しっかりして!
君の親は立派だったんだから!
君も負けないように強くなるんだよ…。」






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最終更新:2023年12月16日 00:43

*1 ゾイドジェネシスの世界観では崩壊に伴う環境変動と文明レベルの後退により、新規にゾイドを生産することが不可能になっている。そのため本来は地中や海中に眠っているゾイドを発掘するか、野良として生きているゾイドを捕まえるしかない。