ダークネス・ネオスフィア(遊戯王OCG)

登録日:2011/05/26 Thu 15:58:26
更新日:2024/03/24 Sun 20:48:52
所要時間:約 4 分で読めます




ダークネス・ネオスフィア
闇属性/悪魔族/星10/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
相手モンスターの攻撃宣言時、手札と自分フィールド上の悪魔族モンスターを墓地へ送ることでのみ、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードは戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、自分フィールド上に存在する表側表示の罠カードを全て持ち主の手札に戻すことができる。


LIMITED EDITION16で登場したモンスター。

攻撃宣言時に手札と墓地の悪魔族をコストに特殊召喚されるモンスター。
軽いコストではないが、攻撃力からすれば見合ったほうだろう。

戦闘破壊耐性を持つが、その高い攻撃力の陰に隠れF・G・D並みに気付かれない。
一応オベリスクを一方的に殴り倒せたりするのだが、この攻撃力なら効果耐性の方がよっぽど有りがたい。

また表の罠を戻すというボスらしくない効果も。
【セルフバウンス】系の能力だが、同じ種族・属性で類似効果を持った奴や
悪魔族と特別相性のいいロックカードも無いため専用デッキでもないと活かせない。

召喚条件の都合上相手のバトルフェイズにしか特殊召喚出来ないので、メインフェイズ2で魔法や効果で処理されてしまうことも……
ついでに「のみ」とついてるタイプなので蘇生も出来ない*1
「このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる」タイプである。

闇属性・悪魔族という、遊戯王OCGにおいて強力なカードの多い属性・種族群であった事も、効果の微妙さを浮き彫りにしてしまう結果に。


まあ、おかげで限定カードであるにもかかわらずかなり安めで買えるのだが。

しかしパッと見微妙でも、使いこなせばかなり強い………はず。



このカードの使い方

前提として、手札にこいつを持ってくることが必要。
終末の騎士で墓地に落として創世の預言者で回収など手段はあるにはあるが、やはり最上級故にサーチは難しい。来なくても戦えるように構築しよう。

次に、コストとなる悪魔族モンスターを用意する。
笛によるサーチor特殊召喚が可能なクリボーがオススメ。
色々と適役だったクリッターは禁止に行ってしまった。
…が、長い監禁の果てに解放された。弱体化はしたが、こいつとのは相性は相変わらず良好。
ちなみに、トークンや効果で特殊召喚したフェーダーは墓地に送れない為使えないので注意。


そして、相手が攻撃してきた瞬間にいざ、召☆喚!
……する前に七つ道具とかトラップスタンとか用意しよう。奈落されると洒落にならない。

更に幻魔の召喚神の効果なら召喚条件を無視して特殊召喚が可能なのでバトルフェイズを待たずとも降臨させられる。
その為には三幻魔が必要になるがここは同じ悪魔族の幻魔皇ラビエルがおすすめ。
墓地からも回収出来るので使い回しの効くコストになり、デッキに悪魔族が多くなりがちなので隙を見てラビエルの降臨も狙える。
墓地除外で次元融合殺のサーチも出来るので、ネオスフィアとラビエル含めたレベル10モンスター×3で幻魔帝トリロジークの融合召喚なんて事も可能。

とまあ、召喚までは意外とできる。
マイナーゆえに警戒され辛いのも追い風。

召喚後は高い攻撃力と、罠のバウンス効果を使うことになるだろう。
相手のモンスター1体の効果&攻撃を無効にする「デモンズ・チェーン」や、間接的な除去になる「安全地帯」、
召喚コストを用意と再利用ができる「リビングデッドの呼び声」「闇次元の解放」あたりを駆使して戦うのが理想。
クリッターをリビデで蘇生→戻して自壊+サーチ→再度セット…という戦術も有効。

ただし、この効果で戻す罠は自分で選べず、強制的に全て永続罠を手札に戻してしまう。
つまりどういうことかと言うと、

  • リビデで蘇生させたモンスターは自爆
  • 闇次元の解放で帰還させたモンスターも自爆
  • 安全地帯で耐性を付与させたモンスターも自爆

場から離れた時にデメリットがある永続罠のデメリットすらも強☆制☆発☆動。
安全地帯は逆手にとって除去として使う手もあるが、それならそれで普通の汎用除去の方が……

ちなみにVジャンプでは、『光の護封壁』や『グラヴィティ・バインド』を戻しながら戦える、と紹介された。
バインドはともかく発動時に莫大なライフ払う護封壁を手札に戻せって……

同じ攻撃力4000の他のモンスターよりは緩く出せるので、シンプルに打点要員として使う方がいいかもしれない。
回収効果を使うのであれば、スクリーン・オブ・レッドやDNA改造手術など回収することに自分だけがメリットがある永続罠を採用するべし。

はいはい地砕きなんてやってくる龍可……もとい決闘者は余りいないが、除去耐性は無いので注意。
これだけ使ってライコウを踏んだじゃ笑えない。



相性の良いデッキ

【ダーク・ガイア】
高攻撃力の悪魔族として、ガイアの融合素材になれる。
ある意味一番こいつが使われやすいデッキ。本来の使い方じゃないけど
似たような立場の幻魔皇ラビエルより比較的出しやすいため、困ったらこいつを出して殴ることもできる。
……のだが、ラビエルは『融合準備』によるサーチが可能に。素材としての価値すら危うい

【バグマン】
手札とフィールドのバグを処理しつつ出せる。
守備も4000なのでスーパーバグマンが出ても安心な上、リミットリバースを使い回せる。

【ダストン】
デメリット持ちのダストンを送りつけまくるデッキ。
ダストンは全て悪魔族なので、手札や自分の場のダストンを安全に処理できる。ロックとも相性がいい。

【マリスボラス】
レベル2悪魔族のマリスボラスモンスターを並べてエクシーズシンクロを狙うデッキ。
悪魔族を並べやすく、全体的な攻撃力の低さをカバーできる。
No.96でいい? こっちは効果無効化系に強いし……

【シンクロ】
専用構築になるが、闇次元&リミットリバースでゾンビキャリアやクリッターを使い回してシンクロできるデッキになる。
この2体は制限カードだったが闇属性なので落としやすい。
その上レベル5にはあのチート司書がいる。

クリッターが禁止カードとなって不可能となった構築だったが、エラッタされ復帰。
1ターンの回数制限と、サーチしたカードの使用制限がついてしまったが、デッキそのものは組めるようになった。



ちなみに、暗黒界のストラクチャーデッキ『デビルズゲート』に再録されてる。
召喚時のコストに暗黒界を使えて相性が良さそうに見えるが、
「墓地に送る」なので「捨てられた時」の暗黒界の効果は発動できない
シナジー微妙なのになんで収録されたんだろうか……まさかコンマイまで勘違いしてたとかあるまいな。

もっとも、出来たとしてもグラファには勝てなかったろうが。
というか、コストなので発動すらできないけど。




アニメ版

残念ラスボスことダークネスの切り札。
アニメでは「ダークネス・レインクロー」の効果でしか特殊召喚できなかったが、デッキから出せた。

『互いのエンドフェイズ時に、自分のライフポイントが4000未満だった場合に4000まで回復する効果』
『自分の魔法&罠カードゾーンのカードの位置を確認して好きに並べ替える効果』
『相手の表側表示の魔法・罠カードをセット状態に戻して並べ替える効果』
以上の効果を持っていた。

後半の効果で、永続罠『虚無(ゼロ)』と『無限(インフィニティ)』の効果を確実に発揮出来るようにしていた。
セコイ? ルールを守ってると言いなさい。

十代ネオス・ワイズマンを戦闘破壊し、自身の効果でセットカードを並べ替え、虚無と無限の効果を最大限に発揮。
が、間髪いれずにN・ブラックパンサーに効果をコピーされ、3つ目の効果を使われる。
発動時に自分の魔法・罠を全破壊する「ダークネス」をセット状態に戻され、事実上ダークネスの戦術は完封された。

自分の切り札こそがダークネスの天敵だった。

っていうかこの効果何に使うんだろうか?
ダークネスの使うフィールド魔法は伏せの確認を封じるので相手の効果使用を妨害出来る……かと思いきや、
文面的に伏せを確認出来ないのは自分だけなので嫌がらせにもならないし。



ダークネス「だが、我が手中には圧倒的攻撃力を持つ『ダークネス・ネオスフィア』がいる!」

藤原優介「攻撃力4000? 倍返しだ!」
トゥルーマン「攻撃力5000のF・G・D2体並べますね」

確かに攻撃力4000は低いわけではないが、彼の部下が既にもっと高い攻撃力のモンスターを繰り出している。
部下のカードの方が明らかに強いのはどうなんだろうか。10万とかは言わないが、せめて10000くらい出してから言ったほうが良かったかも……

これらの点から「ダークネス・アイ」と共にダークネスの残念ラスボス感を象徴するようなカードになっている。
それ以前に、召喚してからすぐに決着がついたので存在を忘れられてることすらある。
ラスボスのカードなのに……


ボスデュエル版

「アニメの強敵のデッキを再現したボスに挑め!」と言う感じのコナミ公式イベントで、
ダークネスの使用した切り札として彼をモデルとしたカードが出ていたりする。

《ダークネス/モンスターB》
効果モンスター(積み込み順:初)
攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
(1):モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、プレイヤー1人を指定して発動できる。そのプレイヤーのLPを4000にする。
(3):1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻すことができる。

(1)の効果はアニメやOCGと比べてダークネス・レインクローや手札・場のコスト無しで出せるので強化されている
(2)の効果は回復だけで無く相手のライフを削るのにも使えるようになり強化されている
(3)の効果はOCG版と比較して魔法カードや相手のカードも手札に戻せるようになった点で強化されている

……原作を再現している、ではなく強化されている
つまりKONAMIにも強敵にするには全ての効果を強化しないとダメだなと思われた可能性がある訳で、それでいいのかラスボスの切り札。

OCGと比べると戦闘破壊耐性が無くなっているので本当の意味で全て強化されているとも言い切れないが、
それはそれで問題があるんじゃないのかラスボスの切り札。

なおダークネスの他のカードも強化されており、更には運任せでも無くなったためかなり強いと評判。
ますます本編のダークネスさんの残念さが際立つが


☆余★談☆
ところでこいつの名前を見てくれ。どう思う?

ダークネス・ネオスフィア

ダークネス・ネオスフィア



そう、このカードにはネオスの名前が入ってるのだ
これでコンタクト融合できるよ! やったねダークネスちゃん!

















なんて芸当は当然出来ない。
コンタクト融合に必要なのは『E・HERO ネオス』と名を持つカードなので、
E・HEROが付かないこのカードではコンタクト融合は不可能なのだまあ、そもそも「E・HERO ネオス」じゃないのでついてようが無理だけど


しかし、E・HERO ゴッド・ネオスなら融合素材に必要なのは「ネオス」と名のついたカードなので問題なく使用出来る。

原作では敵同士だったカードの力によって現れるE・HEROの切り札……まさにロマンである。






シナジー0のこいつを素材にするメリットなんて欠片もないけどな!





なお、効果もコピーできるがどちらの効果もゴッド・ネオスまで出してコピーするものではない。


ネオスフィアが奈落に落ちたら追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年03月24日 20:48

*1 厳密に言うとこの書き方なら本来は問題ないはずなのだが、このカードの場合は自身の効果以外の方法での特殊召喚は手札以外からでもできないという裁定になっている。つまりテキストミスとも言える。