ガンダムDX

登録日:2009/10/03(土) 01:38:04
更新日:2024/03/09 Sat 16:53:05
所要時間:約 6 分で読めます






その怪物は旧き時代を生き続け、
今新たな鎧を身に纏い、次なる歴史を紡ごうとしている。
かつて地球に死をもたらした力を、この時代にも解き放とうとしている。

“GX-9901”

それが、その怪物の名前であった……!




過ちは繰り返させない!




機動新世紀ガンダムX』の後期主役機。ガンダムダブルエックス。
ちなみに「ガンダムDX」という表記はゲーム作品等だけで使われる略称表記であり、基本的に原作や放映当時の商品では使われていない(ガンプラなど当時の商品名も「ガンダムダブルエックス」表記で統一されている)。ZZ00と違って略称が正式表記という訳ではないので注意。

形式番号:GX-9901-DX
種別:サテライトシステム搭載型MS
頭頂高:17.0m
本体重量:7.8t
所属:新地球連邦軍→フリーデン
材質:ルナ・チタニウム合金

武装:
DX専用バスターライフル
ハイパービームソード×2
ディフェンスプレート
ブレストランチャー×2
ヘッドバルカン×2
マシンキャノン×2
ツインサテライトキャノン
Gビット×12
ロケットランチャーガン
Gハンマー
ツインビームソード
ビームジャベリン

パイロット:ガロード・ラン


新地球連邦軍が自軍の威信の象徴として造り上げた最新型MSであり、最強のガンダムタイプと称されたGX-9900「ガンダムエックス」(以下、GX)をベースに開発された機体。
MS単機としては究極的な火力を持つ。また機体そのものは新造であり新連邦の最新技術を惜しみなく使用している。
ジャミルのGX2号機を改修して作ったと誤解されがちだが、あくまでこれの発展型として造られており流用されたのはサテライトシステム周りの内部データだけである。
実際フロスト兄弟がカトックとの合流時に受領したバリエントを見ているシーンで建造中のフレーム姿が確認出来る上に、
アイムザットがフリーデンにサテキャ発射で脅しをかける際のダブルエックスの後ろに、有線で繋がれたジャミル機の残骸が転がっているのが確認出来る*1

MSとしての総合性能はAW0015年代最高水準であり、出力・機動性・装甲といった基本性能がガンダムエックスから飛躍的に強化されている。重装甲と高機動を併せ持ち、各性能が高水準に纏まった新連邦の戦後MS開発技術の集大成であり、戦後に造られたMSでは最強ランクの機体。
ガンダムエックスやディバイダーでは脱出不可能だったガンダムアシュタロンのアトミックシザースによる拘束状態からシザースを引きちぎり無理矢理脱出する程のパワーを持つ他、強化されたガンダムアシュタロンHCのギガンティックシザースの拘束からもバーニア噴射のみで引き剥がす程の高推力を持つ。
機動性強化の為に脚部各所にスラスターが追加され、白兵戦でも極めて優れた運動性を発揮、同時代のMS中でも卓越した近接戦闘能力を誇る等、MS単体としての戦闘力も大幅に向上している。
大気圏内においてもガンダムエアマスターバーストMS形態に引けを取らないレベルの飛行性能を誇る。
オプション武装を除いた基本武装の構成は極めてオーソドックスだが、そのどれもがガンダムエックスに装備されていた大出力の物を遥かに超える、通常の数倍の破壊力を持つAW最強クラスの強力な物を装備しており、対MS戦でも圧倒的な性能を発揮する。
オプション武装まで含めるとハイパービームソード2本、ジャベリン、ツインビームソード、ハンマーと4種もの白兵戦用武装を持ち、最強の砲撃性能と格闘性能を併せ持つ正に決戦機と言える。
ツインサテライトキャノンと併せ、あらゆる距離帯や目標に対して効果的な攻撃が可能なのが本機の特徴。


コクピット中枢部には前大戦でジャミル・ニートが搭乗し中破、地球に落下したGX二号機の登録データが流用されている。
(新連邦にはニュータイプがおらずサテライトシステムの認証を終えた登録データが必要だったため)

カトック・アルザミールはこの機体をジャミルの乗っていたGXから作った物だと言う事を知っており、皮肉を込め「15年目の亡霊」と呼んでいた。

その機体の特性上、単機で戦争の行方や戦局を決定する程の存在であり、
新連邦の「力の象徴としての強大な力を持ったMS」として建造されていた一方、
この事業に積極的だったのは新連邦再建委員会の中ではアイムザット一人だけで他の幹部からは冷ややかに見られていた。
そんな中フリーデンに奪取され、その力と危険性が建造者に向けられるに至って、初めて評価されたという皮肉な機体である。

一方でその力をもって宇宙革命軍の新たな切り札であるコロニーレーザーを破壊するなど、
結果的に新連邦にとって「宇宙革命軍の切り札潰しのための決戦用ガンダム」としてのガンダムエックスの後継機の本懐も成し遂げている。

サテライトシステムがこの時代ではに依存する不安定さはあるものの、
悪役とは言え何だか矮小な感じで死んでしまったアイムザットは実はかなり目の付け所が良かったと言えるだろう。

ちなみに外見のモチーフは宮本武蔵


□『サテライトシステムMk-Ⅱ』


新型のサテライトシステムで、二対四枚だった「リフレクター」を三対六枚に増加。
更に容量の増加やラジエータープレート増設による冷却効率の上昇などの改良によって、
以前の物より遥かにエネルギー供給効率が向上している。

新型システムの膨大なエネルギーに対応するため砲門も2門(ツインサテライトキャノン)に増設された。
単一砲門だとサテライトランチャー(MS二体を含む全体)並みの大きさの設備でなければ砲身の許容容量の限界を超える為である。
これにより、GXのサテライトキャノンの数倍以上の破壊力(実質的な破壊力は計測不能)と精密性を有することとなった。
ちなみに設定では一度のマイクロウェーブ受信で連射が可能となっており実際に三連射を行っているが、ガンダムエックスの数倍の破壊力を持つツインサテライトキャノンを一度の受信で三連射するという事は、
本機のエネルギー容量は少なく見積もって最低でも初代サテライトシステムの6倍以上になっているという事である。
設計者は世界でも滅ぼす気だったのだろうか。人類が滅びかけた第7次宇宙戦争の悲劇から何も学んでいない…


SMW受信によるチャージ時にはリフレクターとエネルギーラジエータープレートが展開。
まずリフレクターが受信時に、続いて余剰エネルギーを熱放散するエネルギーラジエータープレートが金色に光り輝く。

GXでは砲身を両手で支える必要があったが、ダブルエックスは肩アーマーから展開する大型の専用照準センサーと思われるパーツで挟み込むロック機構により、
サテライトキャノンで両手が塞がることもなくなった。

またGXと同じく専用のGコンが起動キーとなっているが、GX用のGコンでも起動可能であった為あっさりガロードに奪取されてしまった。

これはダブルエックスがジャミルの“GX2号機“を元にした改良型であり、本来それにピッタリ合うのはガロードの持っていたGX(2号機)のGコンの方。
つまりアイムザットの持っていたダブルエックス用の真っ赤なGコンの方がレプリカであるため。
15年目の亡霊を御するのは同じく15年前の忘れ形見というのは中々感慨深いものである。


本来、大戦中にGX、ガンダムエアマスターガンダムレオパルド用として開発された支援戦闘機「Gファルコン」との合体も可能であり、
原作では結局戦闘行為自体はしなかったが、高機動性や中・遠距離戦能力の充実した強化形態といえる「GファルコンDX」が存在する。



□武装


●DX専用バスターライフル
本機用に開発された新型の専用高出力型ビームライフル
正規の物は持ち出すことなくゾンダーエプタと一緒に消し飛んだ為、以降の物はキッドがデータを得て作成したと考えられる。

外見は大型ビームライフルで、シンプルな構造と徹底的な軽量化がされている。
長銃身により収束率が高く通常のビームライフルの数倍の威力を発揮し、射線上の複数のMSを破壊可能等非常に優秀な武装。
無くなると中~遠距離の射撃戦が出来なくなる(少なくともオプション武装の無いアニメや漫画の機体は)のでよく狙われて壊される。


●ハイパービームソード
腰部に二本装着されている大出力ビームソード。
新型サテライトシステムにより大型ビームソードより更に出力が増した接近戦用武装。
ハイパーと名が付くだけあり、太く大型の刀身と非常に高い攻撃力を持つAW世界最強のビームサーベル
出力を上げればさらに刀身が伸び、ダブルエックスの身の丈ほどの大きさまである大刀と化す。
この大刀二刀流で中距離から敵機を串刺しにしたことも。
その破壊力や使用頻度含め本機の対MS戦におけるメイン武装といっても過言ではない。


●ディフェンスプレート
キッド自作のルナ・チタニウム製実体盾
ただし専用バスターライフルと同じくゾンダーエプタで同形状の物を装備しているので復元物であろうと考えられる。

手持ちグリップと左腕装甲カバーへのマウント用ラッチを備えており軽量で強靭、取り回しに優れる。
劇中ではマウント装備状態と手持ち状態をちゃんと使い分けてもいる。
実際コルレルは真っ先に防御の要であるコレを使われない様左腕の上腕を斬り落としている。

そんな優れモノかつ使用頻度も高い為、ライフル同様よく狙われて壊される。
HGAWの文字設定でも”正規軍の武装でなければ傷一つ付ける事は出来ない”と補完(実際この時期は正規軍の機体としか戦っていないが)されている。
ビーム兵器に対しても充分な防御力を発揮する。

ROBOT魂とHGAWではスケール的な問題等の為か手持ちグリップが省略された。


●ブレストランチャーx2
胸部(インテークの下の胴体)に左右二門装備した三砲身ガトリング砲。
大口径でこれのみでMSを破壊可能な威力を持つ。
各種弾頭を使用可能なマルチパーパス仕様を採用している。
ヘッドバルカン・マシンキャノンとの一斉射撃でブライトさんも納得の超弾幕が張れ、劇中ではコルレルを文字通り蜂の巣にした。Gジェネクロスレイズではこの一斉射撃がバルカン掃射という名称で武装となっており通常のマシンキャノン系よりも燃費は重いが高威力の武装となっている。


●マシンキャノンx2
肩部に二門装備した中型機関砲。
肩にはっきりと設置してあり原作でも使用描写があるのに無視される事が多く、何故か公式サイトやプラモの武装解説すらからもハブられている超絶不遇武装。何故…
資料によってはブレストランチャーの一部だとするものもあるが、当時の資料ではブレストランチャーは胸部インテーク下の二門の事のみを指しているのでこれは誤りである。


●ヘッドバルカンx2
接近戦向けの固定兵器。
自衛・ミサイルの迎撃・対人用と用途が広い。
てかこいつ機関砲系積み過ぎじゃね?とは誰もが思うであろう。
新連邦の開発者にバルカン・ガトリングマニアでもいたのだろうか。*2


●ツインサテライトキャノン
背部に二門搭載している戦略級兵器。ダブルエックス最大の切り札である超高出力ビーム砲
バカみたいな射程とアホみたいな範囲とウソみたいな破壊力を持つトンデモ兵器
また、追加された機体各部のエネルギーラジエタープレートから排熱される超高温の余剰エネルギーがバリアフィールドのような役割を果たし、敵MSの接近を阻止する。
実際に劇中でもこの機能でフロスト兄弟のガンダムを近づけさせず、敵MSが周囲にいる状況でもGXより発射が容易になっている。
新型サテライトシステムによりGXでは不可能だった連射が可能になり、劇中では一回のマイクロウェーブ受信で三連射まで確認されている。
また脅しの為に超長距離(地球の衛星軌道上に居たダブルエックスが月のラグランジュポイント上のコロニーレーザーを撃った際の概算距離は数万㎞から数十万㎞となる)からコロニーレーザーをギリギリ掠める砲撃を行うなど、
この規模の兵器としては驚異的な精度の精密射撃も可能としている。
MSサイズの武装としては規格外の破壊力を持つ大量破壊兵器であり、コロニーレーザーや人工島を一撃で消滅させる程。
最終話でのサテライトキャノン同士のぶつかり合いでは月の3分の1近い規模の大爆発が起きる程の常軌を逸した破壊力で、結果的に月面まで巻き込みマイクロウェーブ送信施設を消滅させた。
文字設定では出力を変化させ威力の調節も可能という記述がある。
地上での使用時に比べコロニーレーザー狙撃時や月面でのサテライトキャノン撃ち合い時は更に超絶的な威力とビームの照射範囲だった為、地上での使用時はこの機能を使用して、ガロードが威力調節をしていたものと考えられる。
本機の時点でも既に規格外の破壊力を有している武装であるが更に上があり、Gファルコンと合体したGファルコンDXはこのツインサテライトキャノンを最大出力かつマイクロウェーブの受信無しで発射する事が可能となる。


●Gビット
原作未使用。MS型のビットx12を操るNT専用武装
ダブルエックスはジャミルの乗っていたGX(2号機)のシステムを移植しているフラッシュシステム搭載型なので、設定上はダブルエックスもGXビットを使用可能。
上記の通り原作では設定のみで使用していないが各種ゲーム作品等では大抵使える。
その場合Gビットの起動・制御はティファに担ってもらう。愛の力か


●Gハンマー
劇中未使用の白兵・中距離戦用オプション武装その1。
スラスター付きの質量兵器であり投擲後も軌道のコントロールが可能。近中距離での強力な攻撃手段であると共に、水中戦でも威力を発揮する。


●ビームジャベリン
劇中未使用の白兵・中距離戦用オプション武装その2。
ハイパービームソードよりもリーチが長く、敵の間合い外からの攻撃が可能。


●ツインビームソード
劇中未使用の白兵・中距離戦用オプション武装その3。
両端からビーム刃を発生させる双頭刃タイプのビームソードで、出力もハイパービームソードを上回るという大火力兵装である。
G-ハンマーとビームジャベリンは第37話で反地球連邦組織基地内の格納庫の床に置かれているのが確認出来る。
なお上記3種の携行オプション装備はリアスカート部に専用のマウントラッチを取り付け携帯する。
これらの武装は以前はゲーム作品等に登場する事はほとんど無かったが、近年では主にアクションゲームで登場する事が多くなり使用できる機会が増えつつある。


●ロケットランチャーガン
こちらも劇中未使用のオプション武装。
ただのロケットランチャーだと普通は箱型のランチャーポッドがイメージされる為、
銃器型のランチャーで撃ち出すこちらは”ロケットランチャーガン”という名前になっている。

大型ロケット弾頭を発射する。大型弾頭の為、携行弾数は制限されるがその分破壊力は非常に高い。
リアスカート部の専用マウントラッチを使用して2発の弾頭を携行する。こちらも一部のゲームで使用可能。


●ディバイダー
ラスヴェート戦にてバーニアを損傷した本機が墜落を免れる為の手持ちスラスターとして一時的に使用し、そのまま短時間戦闘を行った。この際の描写を元に「DXディバイダー」という機体がTCG"GUNDAM WAR"で登場している。正に鬼に金棒状態である。

●エアマスターバースト用バスターライフル
対ブリトヴァ戦にて専用バスターライフルを破壊された本機がバーストから借りて使用。モノフィラメントワイヤーカッターの先端ロケット部とブリトヴァ本体を同時に狙撃して撃ち抜くというガロードの神業で撃破に成功する。こちらに関しては"GUNDAM WAR"ではノータッチ。


【劇中での活躍】

ガロード達が見た「自分達とは別のサテライトシステム」の正体として劇中中盤にて登場。
人工島「ゾンダーエプタ」で建造されており、島にやって来たフリーデンに砲口を向けて降伏させる。
だが脱走したガロード達により新連邦軍から奪取され、島に配備されていたバリエント隊を単機*3で、ライフルもなしに撃退。
続けて現れた新連邦軍の増援部隊に対しゾンダーエプタ島をツインサテライトキャノンによって消滅させ、その圧倒的な破壊力を見せつけ、敵部隊を無傷で撤退させている。

その後はガロードの専用機として活躍。
ニュータイプ候補生のエースパイロット達が駆る運動性特化の変態MSコルレル、攻撃特化の変態MSプリトヴァ、防御特化の変態MSガブル等、新連邦のネタと強さを兼ね備えた強力な特化型変態MS達を送り込まれるが、
基本性能の高さと仲間との連携、そしてガロードの機転と技術により全機撃破に成功している。
宇宙では駆け引きの末、さらわれたティファ・アディールを救出後、地球を狙うコロニーレーザーを超長距離からのツインサテライトキャノンによる狙撃で破壊している。

GXに引き続き異常に硬く、ビームが直撃してもビームサーベルで斬られまくっても基本的に無傷という鉄壁ぶり。*4
更にサテライトキャノン激突の大爆発に巻き込まれても機体は消滅せずパイロットも無事だった。
本体が硬い分、シールドとライフルはよく壊される。

その後も戦争を防ぐために戦場を駆け抜け続け、
最終的には月軌道上にてフロスト兄弟の駆るガンダムヴァサーゴチェストブレイクとガンダムアシュタロンハーミットクラブと対峙、
両者の放ったサテライトキャノン同士の激突によって発生した、星の一部を飲み込むほどの超大爆発に呑まれ双方大破。

そのまま放棄され、月軌道上を残骸が漂っている。




ガンプラ

1/144、1/100HGが発売。1/144は別売のLM(リミテッドモデル)Gファルコンと合体可能。1/100モデルにはGファルコンとの同梱タイプもあった。
1/100HGの単品モデルにはロケットランチャーガン、G-ハンマー、ツインビームソード、ビームジャベリンなどのオプション武装が付いているが本編未使用(格納庫のシーンにて確認は出来る)。

ROBOT魂版が2013年7月27日に、そして2013年10月11日にHGAW版が発売された。
GファルコンもROBOT魂で限定的な形での販売であるが発売され、待ち望んでいたファンにはこの商品化ラッシュは嬉しい限りである。

この度MGにおいてGXが発売され、2015年の3月頃にダブルエックスが遂に発売。
ビームライフルやビームソードは当然付属。ディフェンスプレートはアタッチメントの軸可動が広く取られているため、柔軟なポージングにも難なく対応してくれる。
ツインサテライトキャノンもしっかり固定してくれるのでブレる心配は無く、砲門までしっかり造形されているので見ごたえがある。
オプション武器セットやGファルコンがプレミアムバンダイで発売するか……と思われていたが、期待に反し2022年現在も音沙汰は無い。
一応旧キット版のGファルコンとはMS形態でのドッキングが容易だが、収納形態はさすがに無理があり完全再現とはいかない。



【ゲームでの活躍】

α外伝R・Zシリーズに参戦。イデオンVでのヤマト以外に射程無限のMAP兵器を持つ唯一の存在。
通常版のサテライトキャノンでも、どのスーパーロボットの必殺武器以上の威力がある。
ただし、ゲームバランスのためか「使用には一定ターンのチャージ期間が必要」「中心の空いた二本のビームが伸びる」といった原作とは異なる仕様となっている。
(原作ではマイクロウェーブを受信後即座に撃てるうえ、一度の受信で3発は撃てる。また、砲身は2門だが発射されるビームは合わさって1本となるため中心に隙間は発生しない)

α外伝とRでは最強クラスのユニットとして君臨。Gファルコンと合体するとサテライトキャノンのチャージが1ターン短縮されるため、バカスカ撃ちまくれた。
ただし、α外伝では月の出ているマップでしか使えず、難易度が上がると月のないマップが増える。
また、難易度を上げる条件として「規定ターン内に敵を倒す」というものが多いため、シナリオフルコンプを目指すプレイスタイルとはサテライトキャノン自体は少々相性が悪い。
しかし追加武装のGビットが超高性能な上にガロードのガッツとGファルコンと合体での3人乗り等、他の部分も恐ろしく強いのでサテライトキャノンを使わなくてもトップクラスの性能を持っていた。

Zではα外伝やRほどのぶっ壊れ性能ではなくなったが、それでも十分主力となれる強さだった。
特にランド編ではガロードが第一話から参戦し、ガンダムエックスの改造がダブルエックスとGファルコンにも引き継がれる上に、
ガンダムエックス自体も最後まで主力を張れる性能があるので凄まじくお得であり、改造しないと勿体ないレベルのユニットとなっている。
しかしその反動なのか第2次Z破界篇・再世篇では破界篇でGファルコンとの合体とGビットが没収、
再世篇ではGファルコンとの合体は復活するがGビットは戻ってこない等不完全な状態が続き無印Zより弱体化。
しかも次回作の第3次時獄篇ではリストラ…このまま終わるのか

…と思いきやZシリーズ完結作の天獄篇に復活参戦。
Gファルコンとの合体なし・Gビットなし・ALL武器無しとこりゃオワタ…と思いきや
初めからサテライトキャノンが撃てるようになり、月が出ていれば毎ターン(出てないと2ターン)発射可能に変更。
そしてMAP兵器版のツインサテライトキャノンは中心の隙間がなくなったうえ、攻撃力も全MAP兵器中最強&射程も幅3マス×12マスかつ直線マスは無限という凄まじい性能で、
マルチアクション等のシステムとも相性が良く開幕から敵陣を消滅させるMAP兵器マシーンへと変貌を遂げた。
更に中盤で月が出ていなくても毎ターンチャージされるようになり、MAPサテライト無双に磨きがかかるなど非常に強力なユニットとなっている。
(また、サテライトキャノンと組み合わさると強力すぎるためか過去作では習得しなかった「魂」をガロードが覚えるようになったのもミソ)


一作目から登場。燃費は良くないが機体性能や移動適正は高い。
開発先のGファルコンDXが強かったので大抵は開発されダブルエックスのまま使う人は少なかったが、F以降はGファルコンDXが登場しなくなった代わりにダブルエックスは新作の度に強化され、WORLD以降はサテライトが最強クラスのマルチロック兵器になり非常に強力な機体に。
OVERWORLDではGファルコンDXがF以来の復活となりただでさえ強いのが更に強化された。
CROSSRAYS(要DLC)ではマルチロックの廃止に加えツインサテライトキャノンが超強気以上限定となったが、相変わらず強力な特殊射撃であり、ゲームの仕様上連続攻撃も強くなっており、バルカン斉射が射程・威力共に強めになっている。
最高難易度のインフェルノモードでは敵の防御力もハネ上がる為、敵の防御力を20%無視する貫通属性のあるツインサテライトキャノンを持つダブルエックスの価値は更に上がる為、最後までトップクラスのアタッカーとして活躍可能。

機体性能はともかく武装や仕様ががほとんど原作再現されておらず火力不足。
Gファルコンとの合体である程度解消されるものの、Gファルコン側がTV版準拠の追加エネルギーパックの無い状態の為、ツインサテライトキャノンを撃つ際にはGファルコンをパージせねばならない。

肝心のツインサテライトキャノンも威力自体は高いが発射時隙だらけになる(原作にある「チャージ中はダブルエックス周辺がダメージフィールド化して敵機が近づけなくなる」仕様が再現されていない)上に、
原作のようにリフレクター展開状態で移動することも不完全チャージで撃つこともできなければ、マイクロウェーブを利用した攻撃もできず、またゲームシステムの都合上射程もやたら短い。
短いのはロックオン距離で当たり判定自体は伸びているので敵の索敵範囲外から狙撃…しようにも、「MW受信時に月の方を向く」仕様があるため月の方角の水平撃ちしかできない。
数kmもあったビームの幅も比べ物にならないほど細く範囲も小さい、とひたすら残念性能で涙目。


  • ガンダムVS.ガンダムシリーズ
NEXTの解禁機体として初登場、コストは3000GP。パイロットはガロード(パイロットスーツ)&ティファ。
前作のGXのように、射撃チャージでサテライトキャノンをチャージして特射で発動。
最大チャージ+アシストでツインサテライトキャノン4連射というロマン溢れる機体。
しかし低機動で扱いが難しく、そのサテライトキャノンを如何にしてぶち込むかが生命線のワンチャン機体。

サブ射撃がスタン属性のソード投擲に、特殊格闘がGビットによる追従&連動射撃になった。
サテライトも自動でリロードしてくれるよう変更され、発射モーション・着弾スピードも高速化。
前作のようにピーキーな性能ではなく、一通りの射撃武器が揃い、それなりの格闘と機動力と、初心者も扱い易い機体になった。
ただし火力は全体的に低くサテライトキャノンを当てなければ纏まったダメージが与えられないので、そこだけ気を遣う必要がある。

EXVSFBではエアマスターバーストとレオパルドデストロイがサブ射撃で登場。
ビームサーベル投擲は射撃CSになったのでこまめに投げやすくなった。

EXVSMBではサーベル投擲がジャベリン投擲に変更し、格闘特殊格闘派生にハイパーハンマー攻撃が追加。
ただしFBでの主力だった変形が弱体化し、上空からミサイルをばら撒いても当たりづらくなっている。
当初はジャベリンは隙が多く使いづらい、ハンマー殴打はダメージが伸びず使えないという扱いだったが、2度のアップデートによる強化により変形を含んだ武装全般の性能が上がり、現在ではコスト3000相応のパワーを持った機体に仕上がっている。

EXVSMBONでは全体的に性能が上がった。
アメキャンも獲得したため安定感が増し、「サテライトが強い機体」から「強い機体がサテライトを持ってる」という評価に。
サテライトの大火力に目を奪われがちだが変形ミサイルやアシスト、追従アシストを駆使してジワジワ削る戦法が得意。これらの射撃武装を嫌って接近戦を仕掛けようにもまずこの射撃武装を避けることが難しい。
また覚醒のパワーも無視できないところ。覚醒中はサテライトキャノンの性能が全て強化された上にスーパーアーマーがつくなど大幅強化。
安定感が高く壊し要素もある。射撃も格闘も高水準にこなせるまさに「万能機」といえる仕上がりとなった。

EXVS2では前作で暴れたためか下方修正が目立つ。
全体的に武装の性能が下げられており、特にサテライトキャノンは目に見えて細くなっている。
また武装のインフレが進み変形を狩る武装が増えたことも向かい風となり前作までとは一変、下位に甘んずることになる。

EXVS2XBでは仕様変更が目立つ。
やはり注目すべきはサテライトキャノンとNサブ射撃。
サテライトは弾数が1発に減少し覚醒中のスーパーアーマー削除。代わりに発生が大幅に高速化し不意打ちや着地の隙を狙いやすくなった。
Nサブ射撃はミサイルの誘導がかなり強烈になりひっかけ性能が増大。中距離の牽制では変形サブ射撃に次い強い部類となった。
今作で新規追加されたR覚醒との相性も良い。没収されたサテライトのスーパーアーマー復活や格闘機顔負けの横格闘にスーパーアーマーがのり、敵の選択肢を分かりやすく狭める択となる。
しかし変形解除をコマンドとして持たないという弱点が痛く、変形をやすやすと狩る武装が多い今日ではかなりのリスクを背負うことになる。変形を封印すると弾が保たず、変形を多用すれば被弾が増えるとかなり辛い。

EXVS2OBでは、レバー下特殊射撃にGファルコンと連携するサテライトキャノン発射攻撃が追加。
Gファルコンはビームとミサイルを撃ちながら前進し、DXは赤ロック無限かつ曲げ可能の照射ビームを発射する。爆風こそ付かないが、本作から追加された緑ロック補正の影響から遠距離からの射撃にケチがついたため、その善後策としては十分。

  • ガンダム無双3
前々作、前作に『X』が参戦してなかった鬱憤を晴らすかのような強機体性能。
C5のブレストランチャーの削り力、何よりサテライトの殲滅力が凄まじくローリングサテライトキャノンでの一掃も可能。
殲滅ゲー故か、非常によく噛み合っており、前々作の強機体であったウイングガンダムゼロに代わる圧倒的な拠点制圧力を持つ機体として君臨している。
しかし原作で見せた連続パンチコンボが無い。無双向きな技なのに……。
最新作の「真」でもその強さと殲滅力は健在。取得できるスキルやバーストシステムの影響もあってガロードとの相性はいまいち悪いが、後者はイベントを経てガロードがニュータイプに覚醒する事で改善できる。


  • ガンダムブレイカー
「2」の追加DLCで参戦。PVで御大将が叫んでいた通り無料で使用可能。さらに言うとアップデートすれば勝手に追加されるので中古ソフトでも安心。
もちろんツインサテライトキャノンも使用可能だし、ディバイダーのハモニカ砲をぶっ放すこともウイングの方のバスターライフル各種を乱射することも可能。
さらに格闘武器はハイパービームソード、ツインビームソード、ビームジャベリン、G-ハンマーと驚くべきボリューム。
まあどれか1個+オプション装備でついてくるハイパービームソード1本しか持っていけないんだけど
一方射撃武器は専用バスターライフルのみでロケットランチャーガンは未実装。「3」でも残念ながら追加されず。
あと、やっぱり?ディフェンスプレートは腕ごと斬り飛ばされたりする。パーツアウトしたらちゃんと再接続しよう。



【余談】

勘違いされがちだが、ダブルエックスのはヒゲではなく、もみ上げである。




追記・修正が見えた!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • HGAW_163
  • MS
  • ガンダムタイプ
  • 主人公機
  • GX-9901-DX
  • DX
  • X
  • チート
  • 超火力
  • 15年目の亡霊
  • ガンダムX
  • ダブルエックス
  • ×デラックス
  • サテライトキャノン
  • ツインサテライトキャノン
  • フラッシュシステム
  • 金の翼
  • 抜かずの太刀
  • 月はいつもそこにある
  • 撃たない覚悟
  • MAP兵器
  • 炎のMS乗り
  • フリーデン
  • 愛の巣
  • 月が見えた
  • 宮本武蔵
  • 世界を滅ぼすマン
  • 戦略兵器
  • ガロード・ラン
  • 万能機
  • 後期主役機
  • 機動新世紀ガンダムX
  • ガンダムダブルエックス
  • ガンダムDX
  • ヒゲ× もみ上げ○

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月09日 16:53
添付ファイル

*1 漫画版の「(ジャミルの)機体を回収して蘇った」というカトックのセリフや巻末の四コマ漫画の「パッケージは最新型だが中身は15年前のパソコン」というネタが、この誤解に拍車をかけている。実際にはシステム自体もMKⅡとなり大幅に基本性能が上昇している為、本機はシステムも最新式である

*2 決戦兵器ツインサテライトキャノンの運用がダブルエックス最大の仕事と考えるなら、その本体に自衛や掃討に適した固定武装を充実させるという発想自体は一応理に適っていると言える

*3 フリーデンのガンダムは海中に投棄されてしまって出撃不可能だった

*4 基礎技術力が高い革命軍の量産MSセプテムの胸部機銃の集中射撃で損傷した事もあるが、ガロードが初宇宙戦で操縦に慣れない事もあり集中攻撃を受けていたのでこれは仕方ない所か。むしろ10機近くの相手からの一斉射にあれだけ長時間晒されても機体はほぼ原型を留めている事が驚異的といえる。