北野さん(スラムダンク)

登録日:2009/12/15(火) 16:21:30
更新日:2024/04/21 Sun 12:38:13
所要時間:約 6 分で読めます





「バスケットは好きか? 南よ」



北野さんはスラムダンクの登場人物。
下の名前は不明。年齢は金平監督(32or33歳)の倍程度で、おそらく65歳前後。
湘北高校が全国大会初戦で対戦した大阪・豊玉高校バスケット部の前監督である。

【哲学】


わいのバスケットはラン&ガンや

高校のたった3年間で
できることなんか限られとる
全部やろう思てもムリや

そやから豊玉の練習は
オフェンス8に
ディフェンス2くらいのもんや

そらあ 批判もあるけどな
そんでええのや

…その方が



バスケットを好きになってくれる

上記のセリフにあるように、ラン&ガン、つまり早い展開でひたすら点を追い求める戦術を好む。
試合は毎回『100点取られようが、150点取り返せば勝ち』というような、言わばノーガード戦法的スコアとなるが、
その豪快さが幼い頃のカリメロ南烈とチョンマゲ岸本実里の心を捉え、豊玉進学を決意する要因となった。


【経緯】

監督就任当初、ラン&ガンは豊玉高校を大阪の強豪へと成長させ、周囲からも絶賛された。
しかし、ディフェンスを度外視した戦術のため、格上と当たるインターハイでは毎回ベスト8止まり。

そのためいつまで経っても成果が出ない、優勝できないことの責任を負わされ、
南と岸本が入学した年にクビになった。

が、ショックを受ける南と岸本をよそに、北野さん本人はそれほど気にした様子はなかった。



はは、ついこの間まで
ホメとったんちゃうんかい

全国優勝せな納得せえへんのや

じじいはいささか疲れたわ



このセリフからわかる通り、北野さんは勝ちだけにこだわってはいない。
むしろそれ以上に「バスケットを楽しむ」ことに主眼を置いていると言えるだろう。

逆に、それゆえに勝ちを求める周囲と軋轢が生まれ、首を切られたとも言える。


北野さんああ言うとるけどな
先輩の話じゃ

ほんまはクビらしいで…



「バスケットを楽しむ」というその信念も南や岸本に強い影響を与えているが、
ラン&ガンでの勝利にこだわるあまり、二人はいつしか「勝つためのバスケット」にこだわるようになり、ラフプレーや煽り合いを連発するようになっていった。


その最たる例が、南につけられた「エースキラー」の異名である。
最初は相手に距離をおかせるための威嚇として腕を振り回していたのが、
作中前年のインターハイ・翔陽戦で初めてまともに入ってしまった。
豊玉はエース藤真が抜けた翔陽相手に勝利を収めるが、南の心は晴れなかった。

しかし「勝利のため」と、それすらも正当化され、南自身、北野さんのバスケットとの矛盾に苛まれるようになる。



そして迎えたインターハイでの湘北戦。
ケガを負わせたナガレカワ流川楓が懸命にプレーを続ける姿に、南は北野さんの言葉を何度も思い出す。

矛盾を抱えながら、ぎこちないプレーを続ける南にチームもギクシャクし出し、試合は劣勢。
迷いを振りきるかのように流川に突っ込んだ南に、再度北野さんの言葉がよぎった。


結局流川を避けたために南自身がケガ、失神することになるが、
意識を取り戻した時、南の目にしたのは、なんと北野さんその人であった。


北野さんは南に今はミニバスの監督をしていると明かし、子供たちに豊玉の3年生が自分の教え子だと話したら見たいと言い出したので広島まで連れてきたが、子供らは眉間にシワ寄せながら試合を見てると南に告げる。

そして、自身に小学校でもラン&ガンを教えているのかを問う南にこう語る。


相変わらず
オフェンス8にディフェンス2や
まだまだラン&ガンなんて
呼べるシロモノやないけどな…

とりあえず楽しそうにやっとるわ




「とりあえず楽しそうにやっとるわ」



この一言で南は復活。
岸本と「勝てば100倍楽しいもんな」と言葉を交わし、
「勝つための勝利」から「楽しむための勝利」へと目的を切り替えて、わずかの間に猛烈な追い上げを見せた。


結果的に試合には負けたが、バスケットを楽しむことを思い出した二人を見つめる北野さんの目は、どこか微笑ましげだった。





ちなみに北野さんは安西先生の大学の同期。
「もう2年長く監督をしてたら同期対決が実現してたな」と語っている。

そして会話シーンでは、安西先生が仏になって以降で唯一、タメ口で話す場面が見られる。
「断固たる決意が必要なんだ」とかはノーカンな。


ついでに、山王の試合のビデオを見せるべきか迷っている安西先生に対し、

見せたらえーやんか
何悩んどんねん
でかい図体して

と言うなど、赤坊主を除いて唯一安西先生をいじれる人物でもある。



登場機会は少ないものの、印象深いセリフを数多く残しており、
スラムダンク風に~的なスレが立つと、まず間違いなくパロディに用いられる。


【余談】

因みに北野さんが用いるラン&ガン戦法はNBAのニューヨーク・ニックスのマイク・ダントーニ元監督も使っていた。
ニックスの試合は展開が早く得点も多く見ていてとても面白い。
が、1シーズン80試合以上こなすNBAでスタミナ度外視のこの戦法を取るニックスは序盤は勝てても最終的には負け越す場合が多い。

選手が次々と壊れるためである。

シーズン終盤になると残っている選手も少なくなっていることもざら。
ラン&ガンは用法、用量守って使うべきである。









『立てれば官軍』ゆうてな……
はじめて項目を立てたときはわいのやり方は絶賛された

けど普通の項目が当たり前のようになってくると今度は
もう秋田、二番煎じや言うもんがでてきた



「当たり前て!! 項目立てかてすごいことですやん!!」



ハタから見とるだけの人間はすぐ煽るもんじゃ

(何年たっても追記修正されへんのはお前の立て方のせいじゃ!)

同じネタじゃあかんのや


はは、ついこの間までホメとったんちゃうんかい
良項目たてな納得せえへんのや


Wiki篭りはいささか疲れたわ


いや……良項目立てたら次も立てろや……
一度でもクソ項目立てたらまた………






「立て主はああ言うとるけどな、先輩の話じゃ……

 ホンマは丸写しらしいで………」

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最終更新:2024年04月21日 12:38