アリス(テイルズ)

登録日:2012/07/28(土) 15:42:04
更新日:2023/10/24 Tue 19:05:30
所要時間:約 5 分で読めます








私、あんたみたいな偽善者、大嫌い。いつか思い知らせてやろうと思ってた





アリス』とは、ゲーム『テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士』に登場する架空のキャラクターである。
CV:金月真美

見た目は可愛いが、主人公のエミル達と敵対する組織、ヴァンガードの戦闘班リーダー。

また、幼く見える容姿に反して、身長は160cmと高く、年齢も18歳*1で声も意外と低めで、最初はギャップに戸惑う事必至。

ヒュプノスというエクスフィアを使用した機械で魔物を操っており、また本人もエクスフィアを装備している上、契約した魔族の力を借りて強力な魔術まで行使してくる。

名前の意味は、ギリシャ語の左*2だが、兎の耳のような被り物や魔物の名前から、不思議の国のアリスも意識していると思われる。


初登場のシーンから、部下を人間椅子にしたり鞭で殴打したりと、かなりのドSっぷりを披露。
その為マルタはエミルにアリスの事を「かなりのサド」と説明し、エミルも「サドの人」と呼んだ事も。

気に入った相手には「?くん」気に入らない相手には「?ちゃん」とつけるらしいが、自称は「アリスちゃん」の為、真偽は不明。

戦闘ではストーリー上、嫌らしい場面で登場する事が多く、苦戦を強いられがち。
アリス自体とは戦わないものの、魔物を一匹メンバーから外しておかないと、コレットが参戦してくれない一戦目や、前作メンバーが揃い、魔物の育成が疎かになりがちな最終戦などは、ほぼ初見殺しに近い。


戦闘では常に魔物や3Kなど、複数での戦闘になる。
アリス自体は魔術を連発してくる後衛向きのスタイルだが、強力な専用特技を使用してくる為、接近戦に持ち込んでもやられてしまう事も。
どの戦闘でも前衛が鬱陶しいが、アリスから先に倒さないと治癒術で回復されてしまう上、詠唱を必要としない特技で敵を蘇生させてきたりするので注意。

秘奥義の「フィンブルヴェド」は、非常にカッコよく、ラタトスクの秘奥義の中ではかなりの人気……なのだが見ないでストーリーを攻略してしまう事もしばしば。

またヴァンガード幹部戦のBGM「狂気を孕む者」は、アリスの雰囲気を良く出せている良曲で、こちらも評価が高い。


最後はデクスを引き連れ、エミルとマルタに勝負を挑むも敗北。
自分を庇い告白しながら息を引き取ったデクスに「私も好きだったのに!!」と感情を爆発させ錯乱。
デクスの剣でエミルを殺そうとするが、マルタに致命傷を負わされ、そのままデクス傍で命を散らし短い一生を終えた。



以下ネタバレ










実はハーフエルフで、魔術が使えていたのもこの為。
両親を目の前で魔物に殺されたという壮絶な過去の持ち主で、ハイマの施設に引き取られた後も、ハーフエルフだからという理由で迫害されていた。

アリスが力に固執する理由はここから来ており、ゲーム内のサブイベントでも「世界を変えたかったら自分が変わるしかない」「偽善だろうとなんだろうと人に優しくするためには力がいる」と語っている。


自分の人生やハーフエルフである事を悲観せず、堂々とした生き方は、同族であるジーニアスも「凄い」と賞賛しリフィル先生にも「彼女の強さが他のハーフエルフにも欲しい」と言わしめた。

デクスとはハイマの施設で知り合い、唯一自分をハーフエルフだと差別しないデクスに、少しずつ心を開きかけていた。

そんなある時、施設にいたハイマの冒険者が殺され、金目の物が盗まれる事件が起き、その犯人がデクスであると決めつけられてしまう。
実際は孤児院の院長と息子たちがやった事であったが、誰もデクスの話を聞かなかった。
犯人の汚名を被ったデクスは冒険者達に殺されそうになってしまう。


それを見かねたアリスは、デクスを助ける為に力を欲して魔族と契約。
その力を行使し魔物に孤児院を襲わせ、院長も冒険者達も皆殺しにしてデクスを助けだした。

アリスが力を借りたのは、勇者ミトスによって禁書に閉じ込められた魔王の部下であり、本来アリスは契約に従ってその禁書を探し出さねばならなかった。しかし前作でロイド達が封魔の石を使ってその禁書を燃やした事で、魔王と魔族の繋がりが絶たれ、契約した魔族は骨のみを残し消滅し、アリスは自由の身となった。

この骨はハイマに残っており、ハイマの魔物はこの骨に惹かれているらしい。


デクスがアリスに依存するのは、上記の事が理由で、サブイベントでも「アリスちゃんは魔族と契約してまで俺を助けてくれた」「アリスちゃんがいなけりゃ、オレは死んでるんだ。だから残りの命は全部アリスちゃんのもの」と語っている。

その反面、力に固執したアリスを心配しており「自分が守るからそんなに力に捕らわれなくてもいい」とアリスを説得した事も。

しかしアリスは「誰かに頼るのは嫌」とデクスの事を拒否。
これはアリスがハーフエルフで、デクスもいつ自分の事を化物と拒絶するか解らないからで、彼女がデクスに気があるのに「下僕」などと呼び、いまいち素直になれないのはこういった理由がある。


普通にストーリーを進めると、ホーくんや会長とのSMプレイが原因でSの面ばかり目立ってしまう彼女だが、サブイベントでは司祭から老婆を助けだし、自分の名前をだせば無料で観てくれる病院を紹介したりと根は優しい*3

とにもかくにも評価の別れるキャラで、ストーリーをただ攻略しただけではただのDQNにしか見えないのもそれに拍車をかけている。

しかし上記のサブイベントや、アリスの視点から描かれた公式小説を読むと、ゲームでは唐突だったデクスへの告白や、所々の発言がどういう意味を持っていたのかが解る為、かなり印象が変わり、知れば知るほど味のあるキャラになっている。本編ヒロインのマルタの意外なまでの流され体質やコアを盗み出すまでのお姫様生活など、あそこまでされる謂れがあったかはともかく嫌われる理由も補完されている。

余談だが、遥か遠い妖しき世界でも似たような敵役のヒロインが登場している(しかも中の人も性格もほぼ同じ。偶然か……?)。





追記・修正は人間椅子になってお願いします。

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最終更新:2023年10月24日 19:05

*1 ゲーム内では自称18歳だったが公式攻略本にて、正真正銘の18歳だと判明

*2 3Kの名前は右

*3 ちなみに、このイベント内で多少ではあるがデクスにデレた。