化猫(怪〜ayakashi)

登録日:2011/10/02(日) 13:53:46
更新日:2024/04/18 Thu 11:28:55
所要時間:約 3 分で読めます




「これは……化猫だ」


『化猫』とはノイタミナで放送されたオムニバスホラーアニメ、『怪〜ayakasi』シリーズの三作目。

独特な絵柄と演出は人を選ぶが、和紙のような背景と個性的かつドロドロした登場人物によって、日本風の陰湿なホラーを表現できている。
それでいてアクションあり、お涙ありという良質のホラーアニメである。
後に続編となる『モノノ怪』が作られ、本作は大正時代が舞台の話としてリメイクされる。



あらすじ

江戸時代のとある武家屋敷。

今まさに当主の孫娘の嫁入りが行われようとしていた。

しかし、いざ輿入れという時、花嫁は無残にも惨殺される。

「これは化猫の仕業だよ」

化猫が何故現れたのか、その裏にある武家の狂気とは。


登場人物

男(薬売り)
輿入れの日突如現れた薬売り。飄々とした態度と奇抜な化粧、女の目を引く美形の男。
モノノ怪の『形』、『真』、『理』をもって抜くことのできる退魔の剣を持つ。
「お前の真は、どこにある!」

『形』とは、モノノ怪の姿。
『真』とは、モノノ怪の発生理由。
『理』とは、モノノ怪の存在理由。
その全てが揃ったとき、モノ


○加世
武家屋敷に仕える奉公人。
見た目はギャルっぽいが、真面目で苦労人。薬売りを信用するなど見る目は確か。
「塩でもくらえっ!」


○小田島
ケツアゴ侍。薬売りによくつっかかるが根は善人。薬売りとの漫才じみたやりとりは本作の清涼剤。

「頼む!なんとかしてくれぇぇええ!」


○笹岡
坂井に仕える、とぼけた顔をしているが責任感が強い男。

「後のことは笹岡めにお任せくだされ」


○坂井伊國
化猫が暴れ回っている最中酒を取りに行かせ、猫を斬った話を喜々と語る。しかし自分に害が迫ると途端に怯える。

「かわいそうになぁ」


○坂井伊行
年老いた坂井家の前当主。化猫を成した者であり、化猫の『真』。彼の語る化猫の理とは。

「お前は儂を守るのじゃ」


○タマキ
坂井家にまつわる因縁。化猫の理。


以下ネタバレあり









嫁入りを前にしたタマキは伊行により攫われてしまう。しかしタマキは抗う事もせず、進んで、もたれかかるように連れていかれた。
以来、伊行はタマキになるべく贅沢をさせていたが、タマキは死んでしまう。故に家から出て行く花嫁を許せず、化けたのだと。


化猫は目前に迫り、追いつめられる面々。
依然退魔の剣は抜けず、薬売りも倒れる。
しかし、小田島の叫びに応え薬売りは剣を抜く。
だが剣は応えず、伊國、笹岡、さとは化猫に喰われ、また薬売りも化猫に取り込まれる。

以下さらなるネタバレ有り







帰して?

帰してだと?

私に指図とは口の利き方を教えてやる

この恩知らずが!

 わかったな!

   わかったな!

  わかったな!

「これは……過去の……」



化猫に取り込まれた薬売りが視たのは、陵辱され、衰弱したタマキが迷い込んだネコをよりどころに生き、最期はゴミのように棄てられるという彼女の短すぎる生涯。



「化猫よ、おまえの真と理、しかと、受け取った」

だが人の世に現れたモノノ怪は斬らねばならぬ

 許せ




モノノ怪の形、真、理を以て

剣を、解き、放つ!



『――やがて全てが過ぎ去る後も、あなただけを、想う――』



項目の形を見たり。
項目の真を見たり。
そして、項目の理を見たり。
形、真、理を以て……追記・修正を、解き、放つ!
「トキハナツゥゥゥゥ」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 怪〜ayakasi
  • 化猫
  • アニメ
  • ホラー
  • 良作
  • 薬売り
  • 妖怪
  • ノイタミナ
  • フジテレビ
  • 全ての始まり
  • 横手美智子

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月18日 11:28