メタボリックシンドローム

登録日:2012/03/11(日) 15:02:49
更新日:2023/11/04 Sat 11:13:38
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もしかして→デブ

追記・修正は痩せてから!








K生R働省からの通達

―正確な情報をよこせ。

※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪が過剰に蓄積しかつ、高血糖・高血圧・脂質異常の状態をまとめて指す。
つまりデブでも血液がキレイならメタボと言わない。

■原因

高血糖・高血圧・脂質異常は心筋梗塞・脳卒中といった現代の生活習慣病の原因であり、
これらの状態は内臓脂肪から放出される物質により余計ひどくなるとされている。

◆高血糖の原因と弊害

炭水化物摂取後に血糖値が上昇する事で膵臓からインスリンが分泌され、細胞に糖を送ることで血糖値を正常に保つ。
しかし、内臓脂肪が発する物質により細胞が糖を受け取り難くなり、細胞に行くはずの糖が血液にあふれる。
このあふれた糖が別の物質に変化し、毛細血管を傷つけ、その先の組織への道が絶たれる。

主に眼と腎臓、神経細胞で起こり、失明や腎臓病による透析、神経麻痺となる。
特に神経麻痺が起きた場合、感覚が無くなり足が腐っても気づかないことすらある。

◆高血圧の原因と弊害

血圧とは血液が流れる際に血管にかかる圧力であり、血液の量と血管の太さで変動がある。
しかし、内臓脂肪があるとそこにも血液を送る必要性が生じ、心臓が送り出す血液の量が増え、血圧が上昇する。
また、内臓脂肪が発する物質の血管を細める効果により、相乗効果で血圧が上昇する。

当然血圧が上昇すれば血管は傷つき、かさぶたで傷を塞いでいる間に修復し、修復が済んだらかさぶたが壊される。
しかし、内臓脂肪が発する物質により、血管の修復が終わってもかさぶたが壊されずに残る。
はがれたかさぶたは血液の流れに乗り血管を塞ぐことで、心筋梗塞や脳梗塞に発展する。

◆脂質異常の原因と弊害

脂質異常とは血液中の脂肪とコレステロールとそれらを運ぶ物質の量が不適切であることをいう。
不適切な量であるため、別にそれぞれが多いということが悪いわけではない。

●血液中の主な脂質

  • 中性脂質
食事をすれば摂れる脂質。
バターやリセッタ、オリーブオイルにも含まれている。
  • コレステロール
食事をすれば取れるが、人体でも作れる。
正しく利用されれば性ホルモン、胆汁、細胞の補強に役立つが…
  • LDL(低比重リポたんぱく質)
俗に言う悪玉コレステロール
肝臓の脂質を勝手に外に持ち出しては勝手に果てて血液中のゴミとなる。
  • HDL(高比重リポたんぱく質)
俗に言う善玉コレステロール
体中の脂質がこれにより肝臓に戻され、正しく利用されるため、コレは多いにこしたことはない。
脂肪肝!?医者で診てもらえ!

LDLがゴミになると述べたが、問題はこのゴミを捕食する免疫細胞が力果てて、血管の脇に溜まることである。
血液の通る道が狭くなり、太い血管すらもかさぶたで塞がりやすくなり脳梗塞や心筋梗塞になってしまう。

以上のように血液の中が不適切な状態になるため、生活習慣病となる。


■対策

これらのリスク要因は年を取ることにより治しにくくなるが、生活習慣に気を使うことでリスクを少しでも軽減できる。

●食事

「おばあちゃんが言っていた。病は飯から。食べるという字は人が良くなると書く。」天道語録より

全エネルギー摂取量の約50%を炭水化物、20~25%を脂質、25~30%をたんぱく質とすることで血液の脂質は幾分改善される。
このようなバランスの食事は食事バランスガイドというコマの形をしたイラストを参考に見るとよい。厚生労働省のホームページを覗いてみよう。
ただし、自分の基礎代謝と身体活動レベルを考慮して一日の摂取すべきエネルギーを調べてからがよい。

また食物繊維は血液中の脂質を排泄したり、余計な脂質の吸収を抑制してくれる。

●運動

「牛乳を配達する者は牛乳を飲む者より健康である。」イギリスの諺より

脂肪燃焼に多大な効果をもたらす有酸素運動がオススメ。
息が上がらないウォーミングアップ程度に体を動かしても続ければ効果は現れてくる。
継続は力なのである。
このような質の高い運動習慣は生活習慣病予防のための運動指針を参考に見るとよい。
厚生労働省のホームページを(ry

●啓蒙

生活習慣病予防には一人の人間が目標を決めることが出来ても、それを達成するにはどうすればいいかわからないことが現状である。
都道府県や市町村といった各自治体だけでなく民間企業はひとりひとりが健康という目標に一歩でも近づけるように環境の整備を行っている。
保険センターの相談窓口や漢の料理教室、健康レシピの公開といったものが挙げられる。

●問題点

このメタボリックシンドロームという概念には明確な統一された基準が存在しない

メタボリックシンドロームを定義づける基準というものは当然ながら存在する。
しかし不思議なことにWHO公式基準・日本基準・アメリカ基準それぞれに少なからぬ差がある。
海外とは人種の差もあるだろうが、それにしてもWHO基準と乖離しているのは疑問である。

さらに言えば日本基準自体にも問題が存在する。
例えば代表的な基準として「腹周り男性85cm以上、女性90cm以上」があるが、この数字には明確な根拠が何一つ示されていない
しかも、内臓脂肪は外見からではわからないものである。
また日本基準はアメリカやWHO基準よりも基準としては厳しいのだが、
ある地域を対象にした調査では受診者の90%程がメタボリックシンドロームの項目に一つ以上引っかかるという結果であった。
全人口の9割以上を異常とする基準は果たして正しいのだろうか。

こうした問題点は度々専門家から指摘されているが、改訂されることなく現在も基準として生き続けている。

将来莫大な医療費やリハビリテーションのために多大な時間を使うことを選ぶか、少なめの手間をかけて生活習慣に気を使うかはあなた次第です。


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最終更新:2023年11月04日 11:13