ウィッチクラフト(遊戯王OCG)

登録日:2019/08/22 (木曜日) 21:30:06
更新日:2024/03/31 Sun 13:49:33
所要時間:約 24 分で読めます






「魔法の依頼、承ります。」



「ウィッチクラフト」とはカードゲーム「遊戯王OCG」に登場するカテゴリの1つである。




【概要】


初登場パックは「デッキビルドパック インフィニティ・チェイサーズ」。
属するモンスターは全て魔法使い族で統一されており、魔女のような姿をしている。
ウイッチクラフトとは、魔女の魔術(呪術)、まじない、占い、ハーブ(薬草)などの生薬の技術など、魔女と関連付けられる知識・技術・信仰であり、
そのモチーフらしく魔法カードを駆使するカテゴリとなっている。また、ハサミやハンマーといった工具の意匠が見られることから、
工芸といった意味の「クラフト(craft)」もかかっている。

『マスターガイド6』によると、エンディミオンに隣接する魔法交易都市で、各地の技術に魔力を組み合わせて工芸品を作るギルドであるようだ。創意工夫溢れる魔法工芸には魔導王も一目置いているほど。


【モンスター一覧】


下級モンスターは以下の共通テキストを持つ。

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、
このカードをリリースし、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「○○(自身の名前)」以外の
「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):(固有効果)

この効果で呼び出すのは上級、最上級モンスターが基本となる。
相手ターンのメインフェイズ時にも発動できるためスペルスピード2の効果になっており、エフェクト・ヴェーラーや無限泡影などに強い。
また、固有効果として自身を墓地から除外することで発動できる効果も持ち、それぞれ「ウィッチクラフト」カードに関連した効果となっている。

上級・最上級モンスターは手札から魔法カードを1枚捨てることで相手ターンにも発動できる効果を持つ者が多い。

詳しくは後述するが「ウィッチクラフト」魔法カードは「ウィッチクラフトモンスターが存在する場合、
自分エンドフェイズに墓地から手札に加える(永続魔法の場合、墓地から自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く)」効果を持っており、
その効果により効果のコストに使ったカードが戻ってくるようになっている。

魔法カードをコストに使うため、必然的にデッキ内には魔法カードを多めに採用することになる。

以下、モンスターのカードテキストは遊戯王カードwikiから引用したものを掲載する。


◇下級モンスター


現在のところ風・地・水・炎属性に1種類ずつ存在する。
いずれもフィールド上の自身をリリースし手札から魔法カードを捨てて発動する共通効果と
自身を墓地から除外して発動する効果を持つ。

ウィッチクラフト・ジェニー
効果モンスター
星1/風属性/魔法使い族/攻 300/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースし、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ウィッチクラフト・ジェニー」以外の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分の墓地からこのカードと「ウィッチクラフト」魔法カード1枚を除外して発動できる。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。

固有効果は墓地の「ウィッチクラフト」魔法カードの発動時の効果のコピー。
自身の(1)のコストで捨てた魔法カードの効果を即座に発動できる。
ただし墓地から除外されるため、エンドフェイズのサルベージには支障がでる。

余談だが、容姿やステータスに《サーヴァント・オブ・エンディミオン》との共通点が見られるため何らかの関係性があると思われる。
そして『マスターガイド6』でエンディミオンから移り住み、ギルドで働くようになった《サーヴァント・オブ・エンディミオン》であったことが判明した。

ウィッチクラフト・ポトリー
効果モンスター
星2/地属性/魔法使い族/攻 0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースし、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ウィッチクラフト・ポトリー」以外の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分の手札が0枚の場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ウィッチクラフト」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

カード名の由来はフランス語で陶器を意味する「Poterie」だと考えられる。

固有効果は手札が0枚の時にウィッチクラフトカードを1枚墓地から手札に加えるというもの。
墓地から回収は強力だが手札0枚というやや厳しい発動条件が付いている。
ウィッチクラフトは手札から魔法カードを捨てるので手札を残しておく必要があり、
率先して発動を狙うより終盤の消耗しきったところで補給するという使い方になると思われる。

ウィッチクラフト・ピットレ
効果モンスター
星3/水属性/魔法使い族/攻1000/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、
このカードをリリースし、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ウィッチクラフト・ピットレ」以外の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、その後手札から「ウィッチクラフト」カード1枚を選んで墓地へ送る。
手札に「ウィッチクラフト」カードが無い場合、手札を全て除外する。

カード名の由来はイタリア語で画家を意味する「ピットーレ(pittore)」だと考えられる。
ちなみにハイネが織った魔導衣を彼女が染色している。

固有効果は1ドロー後にウィッチクラフトカードを墓地に送るという手札交換効果。
魔法を墓地に送りエンドフェイズ時に回収することで実質1ドローにしたり、他の下級を墓地に送り墓地効果を使用するなど
ウィッチクラフトは墓地で効果を発動するものが多いため、墓地に送った後も有効活用しやすい。
デッキから特殊召喚したいのに手札に来てしまった上級・最上級ウィッチクラフトを墓地に送ることもできる。
ドロー後に捨てるため手札にウィッチクラフトがない状態でも発動できるが
ウィッチクラフト以外のカードをドローすると除外されてしまうため注意。

ウィッチクラフト・シュミッタ
効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1800/守 600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースし、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ウィッチクラフト・シュミッタ」以外の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ウィッチクラフト・シュミッタ」以外の「ウィッチクラフト」カード1枚を墓地へ送る。

カード名の由来は鍛冶屋を由来とするドイツの姓「シュミット/Schmidt」だと考えられる。
服装はへそ出しにホットパンツと他のウィッチクラフトよりも露出度の激しい。

固有効果はデッキからウィッチクラフトカードを墓地に送るというもの。
魔法を墓地に送りエンドフェイズ時に回収、他の下級を墓地に送りその下級の墓地効果を使うなど
状況に応じて効果を使い分けられるため、デッキの主力になるカード。
墓地に送る魔法としてエンドフェイズ後に即座に効力を発揮するバイストリートが便利。
シャドールやライトロード、水月のアデュラリア等で直接墓地へ送る戦術も有効。
ルイ・キューピッドでのサーチにも対応しており、同じくウィッチクラフトとの相性の良いネメシス・コリドーとサーチ先を使い分けられる。


◇上級・最上級モンスター

現在のところ光属性が3種類、闇属性が1種類存在する。

ウィッチクラフト・エーデル
効果モンスター
星5/光属性/魔法使い族/攻2000/守2300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
手札から「ウィッチクラフト・エーデル」以外の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードをリリースし、自分の墓地の「ウィッチクラフト・エーデル」以外の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

カード名の由来はドイツ語で宝石を意味する「エーデルシュタイン」だと考えられる。担当は恐らく宝石を使った宝飾品の加工だろう。

手札から魔法カードを捨てることでウィッチクラフトを特殊召喚する効果と
自身をリリースすることでエーデル以外の魔法使い族を墓地から特殊召喚する効果を持つ。
下級ウィッチクラフトはデッキからしかウィッチクラフトを特殊召喚できないため、そこを補完することができる。
また、自身をリリースすることで墓地から特殊召喚する効果は魔法使い族なら何でもいいため
簡易融合で特殊召喚したサウザンド・アイズ・サクリファイスなども出せる。


ウィッチクラフト・ハイネ
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの他の魔法使い族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(2):手札から魔法カードを1枚捨て、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

カード名の由来はルーマニア語で「服」を意味する「Haine」だと考えられる。それゆえか、担当は魔導衣を織っているようだ。
イラストでは凛とした表情をしているが、『OCGアートワーク』では「すぐ泣く」という一面と供にハイネの泣き顔が描かれており、後述する『デモンストレーション』では恥ずかしそうな表情をしていることから、根は引っ込み思案なタイプなのかもしれない。

他の魔法使い族が相手の効果の対象にならない効果と
手札から魔法カードを捨てることで相手フィールドの表側表示のカードを1枚破壊する効果を持つ。
下級ウィッチクラフトやサボタージュの効果で呼び出すのが基本となる。
他の魔法使い族が相手の効果の対象にならない効果はバイストリートと合わせることで
他のウィッチクラフトに強固な耐性を付与することができる。
破壊効果はフリーチェーンで発動できるため、相手の行動を妨害できる。
レベル7としてそこそこの打点もありアタッカーとしても活躍する。まさにウィッチクラフトのエースモンスターともいえる存在。
偶然なのか帝ステータスなので帝王カードの恩恵を受けられる。


ウィッチクラフトマスター・ヴェール
効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻1000/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の魔法使い族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
カード名が異なる手札の魔法カードを任意の数だけ相手に見せ、
その自分のモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで、見せた数×1000アップする。
(2):自分・相手ターンに、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

カード名の由来はフランス語でガラスを意味する「verre」だと考えられる。
ウィッチクラフトマスターという名前の通り、ウィッチクラフトのリーダー的な立ち位置と思われる。
自堕落なようでぴか一の腕前を持ち、高い魔力と物おじしない胆力でギルドを切り盛りしている。

手札から魔法カードを見せることで攻守を上げる効果と、手札から魔法カードを捨てることで相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果を無効にする効果を持つ。
ハイネ同様、他のウィッチクラフトカードの効果で呼び出すことになる。
攻守を上げる効果は魔法を1枚見せるだけで1000も上がるためかなり強力な効果で
この効果を最大限引き出すためにもデッキ内には魔法カードを多く入れたい。
自身の打点アップにも使えるが元々の攻撃力は低いため、このカードは守備表示で置いておき他の魔法使いに使うのがベターだろう。
モンスター効果無効は相手フィールド全体に及ぶため対象を取れないモンスターにも有効。
だが、後から出てきたモンスターの効果を無効にはできないため発動タイミングはよく考える必要がある。
また、手札の魔法を消費するため攻守を上げる効果とも相談となる。

ハイネやバイスマスターに並ぶウィッチクラフトの切り札であり、この2体をいかに早く場に出して制圧できるかが勝敗を左右すると言っても過言ではない。


ウィッチクラフトゴーレム・アルル
効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻2800/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在し、自分フィールドの魔法使い族モンスターが相手の効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象に選択された時、
相手フィールドのカード1枚または自分の墓地の「ウィッチクラフト」魔法カード1枚を対象として発動できる。
このカードを特殊召喚し、そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):相手スタンバイフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

ライジング・ランペイジで登場したウィッチクラフト。
人造物のような姿をしておりマスターピースのイラストで作られていたのがこのモンスターだと思われる。
自分フィールドの魔法使い族が攻撃か相手の効果の対象になった時に
相手フィールドのカードを1枚バウンスまたは墓地のウィッチクラフト魔法を回収しつつ手札から特殊召喚できる効果を持つ。
バイストリートでは対処できない対象を取るバウンスや除外に対して一矢報いることができ、
クリエイションでサーチすることで相手は魔法使い族に対して戦闘や除去を行いにくくなるため動きを牽制できる。
また、発動条件が魔法使い族全般のためウィッチクラフト以外の魔法使い族テーマにも採用しやすい。
バウンスは手札で発動する効果であるためスキルドレインなどを潜り抜けることができる。
手札から出てくるために防ぎにくい上に自身も戻る関係上、
繰り返し使われやすいため相手にとっては非常に厄介と言えるカード。

汎用性の高さが評価されたのかそれともメスガキでは萌えないからなのか「マスターデュエル」ではヴェールを差し置いてこちらが召喚演出対象に選ばれている


◇融合モンスター

現在のところ1種類のみ存在する。

ウィッチクラフト・バイスマスター
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2700/守2800
「ウィッチクラフト」モンスター+魔法使い族モンスター
(1):融合モンスター以外の魔法使い族モンスターまたは魔法カードの効果が発動した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
「ウィッチクラフト・バイスマスター」の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない。
●フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
●手札・デッキからレベル6以下の「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
●自分の墓地から「ウィッチクラフト」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える。

SECRET SHINY BOXで登場したまさかの融合ウィッチクラフト。
融合モンスター以外の魔法使い族モンスターか魔法カードの効果が発動した時に、場のカード破壊・手札かデッキからレベル6以下のウィッチクラフトを特殊召喚・ウィッチクラフト魔法罠回収からどれか1つを選んで発動出来る。
効果発動のトリガーが非常に緩く、それぞれの効果は1ターンに1回ずつ使えるため、ウィッチクラフトの通常の動きをするだけで対象を取らない破壊・展開・サルベージとアドバンテージを稼げる。
更に相手の魔法使い族モンスターや魔法カードもこのカードのトリガーとなるので妨害・牽制としても機能する。
素材指定もウィッチクラフト+魔法使い族モンスターと非常に緩いため、なるべく早い段階で出しておきたい。
ただし、守備は高いものの打点が若干心許ないので耐性持ちの大型モンスターは苦手なので注意したい。
カード名の由来は英語で「代理の」を意味する接頭辞の「vice」だと考えられる。
イラストではハイネを中心にエーデルとジェニーが側に控えている。ブラマジ師弟に次ぐ並んだだけ融合

後述のコンフュージョンのイラストから察するに、ハイネが代表となりエーデルとジェニーがその補佐をする形でウィッチクラフトのマスター代行をしている様子。それを示すかの様にこのカードの効果も破壊(ハイネ)・特殊召喚(エーデル)・墓地のカードの再利用(ジェニー)とこの3人をイメージした物となっている。
エーデルが抱える書類の束からして相当仕事が溜まっているらしい。
また、ハイネは堂々としている様に見えてやはり緊張しているらしく震える手をジェニーに握ってもらっている。


【魔法カード】

属するカードは全てウィッチクラフト・○○となっており、通常魔法及び速攻魔法は以下の共通テキストを持つ。

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):(固有効果)
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合、
自分エンドフェイズに発動できる。このカードを手札に加える。

注目すべきは(2)の回収効果。(1)の固有効果を使わなければ緩い条件で墓地から手札に戻すことができ、期戦になるほどリソースの差を広げていける。

(1)の効果を使用したターンは墓地から手札に加えることができない。そのため、「(1)の効果を使用する」か、「コストとして捨てることでターン終了時に墓地から手札に加える」かは考えて使う必要がある。
(1)の効果を使用した場合、手札に戻るのは次の自分のターンのエンドフェイズなのでかなりのタイムラグがある。

永続魔法は以下の共通テキストを持つ。

このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):(固有効果)
(2):自分フィールドの「ウィッチクラフト」モンスターが効果を発動するために手札を捨てる場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
(3):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合、
自分エンドフェイズに発動できる。このカードを自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

こちらは(2)(3)の効果により通常魔法及び速攻魔法と違い墓地とフィールドを行き来するようになっている。
手札コストの代わりにフィールドから墓地に送ることができるが
この効果を使用したターンは墓地から回収することができないため相手ターンに使うと無駄が少ない。
ウィッチクラフト魔法はどれも1ターンに1度なのでなるべく採用する種類は多い方が効果を無駄なく活用しやすくなる。

ウィッチクラフト・クリエイション
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):デッキから「ウィッチクラフト」モンスター1体を手札に加える。
(2):(共通効果)

固有効果としてウィッチクラフトモンスターをサーチする効果を持つ。
魔法の割合が多くなりがちなテーマなのでモンスターをサーチできるのは重要と言える。
サーチする必要がない場合は手札コストとして活用でき、序盤から終盤まで活躍するので可能な限り採用したいカード。


ウィッチクラフト・サボタージュ
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の墓地の「ウィッチクラフト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):(共通効果)

固有効果としてウィッチクラフトを蘇生する効果を持つ。ウィッチクラフト下級が対応していない墓地から展開できるため、使いやすいカード。
序盤は墓地が肥えていないため腐りやすいという蘇生カードにありがちな問題が手札コストとしても運用できることで解消されている。
イラストではヴェールがサボっている様子が描かれている。
しかし効果的にはサボるよりも強制的に働かせている感じである。


ウィッチクラフト・コラボレーション
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「ウィッチクラフト」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズに2回攻撃でき、そのモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):(共通効果)

固有効果としてウィッチクラフトに2回攻撃と攻撃宣言時に魔法罠の発動封じを付与する効果を持つ。
ヴェールで上げた攻撃力はターン終了時まで残るため相性が良い。
基本は手札コストとして運用しつつ、ここぞというタイミングでフィニッシャーに使用するといった使い方になる。


ウィッチクラフト・ドレーピング
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「ウィッチクラフト」モンスターの数まで相手フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):(共通効果)

固有効果としてウィッチクラフトの数まで相手の魔法罠をバウンスする効果を持つ。
ウィッチクラフト唯一の速攻魔法。相手の魔法罠バウンスは一時しのぎでしかないため、使いどころはやや限られる。
基本は手札コストとして運用しつつ、エンドサイク感覚で伏せカードを封じたり永続カードやPカードが発動した効果を不発にするといった使い方になると思われる。


ウィッチクラフト・デモンストレーション
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札から「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したターン、自分の魔法使い族モンスターの効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):(共通効果)

固有効果として手札のウィッチクラフトの特殊召喚と、《超融合》のように魔法使い族の効果の発動に対してチェーン出来ない効果。
今まで手札に来たウィッチクラフト上級モンスターはエーデルの効果を使うかなんらかのコストにする以外に処理する手段が無かった中、待ちに待ったと言える手札からの特殊召喚手段である。
しかも発動ターンは相手のチェーン発動を封じる効果もあるため、弱点である《灰流うらら》や《墓穴の指名者》も怖くないうれしいおまけつき。
墓地にジェニーがいれば更なる展開も望めるだろう。

イラストではヴェールが腕を組んでドヤ顔でアルルを披露している。その背後でジェニーはノリノリでポーズを決めているが、ハイネは恥ずかしそうにポーズを取っている。


ウィッチクラフト・バイストリート
永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「ウィッチクラフト」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2):(共通効果)
(3):(共通効果)
固有効果としてウィッチクラフトモンスターに1度ずつ戦闘効果破壊耐性を付与する効果を持つ。
自分のウィッチクラフト全員に耐性が追加される非常に強力なカード。
このカード自体を破壊しても次の自分のターンで戻ってくるため相手にとってはとても厄介と言える。
除外やデッキバウンスには弱いがモンスター効果によるものであればヴェールで防ぐことができるので特に相性が良い。


ウィッチクラフト・スクロール
永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分の魔法使い族モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
(2):(共通効果)
(3):(共通効果)
固有効果として魔法使い族が相手モンスターを戦闘破壊した時に1枚ドローする効果を持つ。
手札の消費が激しいウィッチクラフトにとってドロー効果はありがたいが戦闘が得意なカテゴリというわけではないのが難点。

なお、ドロー効果にはカード名で1ターンに1度の制限はないため複数あれば効果は重複する。


ウィッチクラフト・コンフュージョン
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた、
「ウィッチクラフト」モンスターを含む融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):(共通効果)

SECRET SHINY BOXで登場した専用融合魔法。
ウィッチクラフトの名前を持ち、“コンフュージョン”通常魔法なので捕食植物ヴェルテ・アナコンダを初めとした「フュージョン」サポートの恩恵にも与れる。特にヴェルテ・アナコンダでコピーした場合は、“ウィッチクラフト・コンフュージョンの効果を使用していない”判定になるのでそのまま共通効果の自己回収に繋げられるため非常に相性が良い。
ただしウィッチクラフトモンスターは、アルルは手札に握っておきたいカードで、それ以外は場に出したいカードであるため、手札・場からしか融合出来ないこのカードでの融合は迷う場面が出るのが悩ましい所。

イラストではヴェールの置き手紙を見て青ざめて今にも泣きそうな顔のハイネ、青筋立ててブチ切れているエーデル、スクロールを握り潰して静かに怒るジェニー、呆れ顔のシュミッタ・ポトリー・ピットレ、そして(・ω<) てへぺろ顔のヴェールのイメージ。
おそらく自分がいない間の代行としてハイネを指名したらしく、ここからバイスマスターに繋がるのだろう。


【罠カード】

ウィッチクラフト・マスターピース
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合、自分または相手の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの同名カード1枚を自分のデッキから手札に加える。
(2):自分の墓地から、このカードと魔法カードを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した魔法カードの数と同じレベルの「ウィッチクラフト」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

ウィッチクラフト初の罠カードで墓地にある魔法と同名のカードをサーチする効果と
墓地からこのカードと任意の数の魔法を除外することで除外した魔法の枚数のレベルのウィッチクラフトをリクルートする効果を持つ。
墓地にある魔法をデッキからサーチするため複数枚採用している魔法が主にサーチ対象となる。
また、相手の墓地の魔法も参照できるためハーピィの羽根帚など強力な制限カードをサーチできる可能性がある。
墓地から魔法を除外してリクルートする効果は墓地肥やしを行えばその分リクルートできる幅が広がるので
隣の芝刈りなどの大量墓地肥やしと相性が良い。
ウィッチクラフト魔法は自身の効果で墓地から回収できるため除外するのはそれ以外の魔法にしたい。
ウィッチクラフト下級にはリクルート効果があるので手札コストは必要だが2,3枚除外でも間接的に上級を呼ぶことができる。


ウィッチクラフト・パトローナス
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、デッキから「ウィッチクラフト」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の「ウィッチクラフト」魔法カードを任意の数だけ対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのカードを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

ETERNITY CODEで登場したウィッチクラフト第二の罠カード。
(1)は墓地または除外されている魔法使い族モンスター1体をデッキに戻すことでウィッチクラフト魔法カードのサーチ。
『サポタージュ』の存在から、デッキに戻すのは墓地効果を使って除外したウィッチクラフトモンスターが望ましい。また、相手ターンで使えば指名者を回避することも可能。
(2)は除外ゾーンからのウィッチクラフト魔法カードのサルベージ。
主にジェニーやマスターピースで除外されたウィッチクラフト魔法カードを再利用することになるだろう。

パトローナスとはハリー・ポッターに登場する守護霊……ではなく、守護者、守護聖人、後見人、支援者を意味するラテン語のこと。経済的な後援者などを意味する「パトロン」の語源でもある。
イラストでは、アルルのモデルらしき正統派な見た目をした魔女の絵画を見上げるウィッチクラフトたちの光景が描かれている。
恐らく、この魔女がウィッチクラフトのパトロンか、あるいは起源かもしれない。


【デッキ概要】


動きの基本としては下級で上級をリクルートし、コストに使った魔法を回収しつつ上級のフリーチェーンの効果でじわじわ制圧していく形となる。
バイストリートがあるかどうかで盤面の硬さが大きく変わるのでシュミッタで墓地に送るなどにより優先的に発動したい。
ウィッチクラフトはモンスターだけでは動けないが魔法だけでも動くのが難しいためデッキ内のモンスターと魔法の割合はよく考える必要がある。
ウィッチクラフトさえ残っていればタイムラグはあるが手札から発動したウィッチクラフト魔法も回収できるため長期戦には強い。

下級の効果と1ターンで行う特殊召喚があまり多くないという特性上、《エフェクト・ヴェーラー》、《幽鬼うさぎ》や《増殖するG》には強い。だが《灰流うらら》にリクルートを妨害されるとフィールドががら空きになってしまう。
コストに使った魔法も回収できなくなるため墓穴の指名者などでしっかりと対策をしたい。
墓穴の指名者はリクルート効果を妨害するだけでなく墓地から除外して発動する効果まで封じてくるため、下級にとってまさに天敵と言える。

また、魔法を多用するため魔法対策も刺さりやすい他、墓地の魔法を除外などにより回収効果を封じられるとジリ貧になりやすい。
ウィッチクラフトがフィールドにいない場合も回収効果が発動できないため、最低でも1体は残るように心がけたい。

【相性の良いカード】


■水月のアデュラリア
宝玉獣のサポートとしてデザインされた魔法・罠ゾーンにカードが存在する場合に自己特殊召喚できる効果とそれをコストにデッキから下級モンスターを墓地へ送れる水属性・魔法使い族モンスター。
バイストリートやスクロールなら実質ノーコストにもなり、下級ウィッチクラフトの効果にも繋げられる。
魔法使い族なのでアルルやバイスマスターにも対応し、エーデルと共にランク5のエクシーズモンスターにも繋げられる。

■赫の聖女カルテシア
融合効果を持つ光属性・魔法使い族のモンスター。
他に適当なウィッチクラフトモンスターがあれば早い段階でバイスマスターを出してアドバンテージを稼げる。
烙印の気炎のサーチに対応しているため手札に加えやすく、融合モンスターが墓地に送られたターンのエンドフェイズに自己サルベージ出来て使い回しが効くのも利点。
場か墓地にアルバスの落胤がいれば手札から特殊召喚出来るので白の聖女エクレシアや烙印融合を採用し、空きがちなEX枠にアルバス融合体をぶち込んで制圧力や突破力を高めるのもあり。

■ホルス
王の棺が存在する場合に自己再生できるテーマ。
特に切り札のイムセティはサポートカードを共有させやすく、ヴェールやバイスマスターと共にランク8のエクシーズモンスターにも繋げられる。
また、イムセティや王の棺のコストによるディスアドバンテージを墓地効果で回復できる。

■強欲で金満な壺
強欲な壺》のバリエーションの1つ。
自分のエクストラデッキをランダムに除外することでドローできる通常魔法。
ウィッチクラフトはエクストラデッキをあまり使わないため、3枚積みしておけばランダムに6枚除外しても必要なカードがすべて失われることは少なく相性が良い。
しかし、発動後はターン終了時までドローできなくなるというデメリットにより
ピットレ、スクロールの効果を使用できなくなる点には注意。

■ツインツイスター
手札を1枚捨てることでフィールドの魔法罠を2枚まで破壊できる速攻魔法。
コストに使ったウィッチクラフト魔法は自分エンドフェイズにウィッチクラフトがいれば回収できるため、
ウィッチクラフトを出す前の露払いとして有効。

名推理
ウィッチクラフトはレベルがばらけているため、相手に当てられにくく成功しやすい。
デッキをめくる際に落ちたウィッチクラフト魔法を墓地から回収できる点でも相性が良い。
デッキ内のモンスターの割合が多いと効果が薄いので採用するモンスターを減らす必要がある。
モンスターゲートもウィッチクラフト魔法を墓地に送れるという点で相性は良いが
モンスターの枚数を減らすと発動自体が難しくなるため、デッキと相談になる。

隣の芝刈り
自分のデッキ枚数を増やすことで大量の墓地肥やしができる通常魔法。
不確定だが大量のウィッチクラフトを落として墓地効果の発動が狙える。

◼️マジック・クロニクル
手札を全て捨て、デッキから魔法カードを5枚除外するカード。
パトローナスの墓地効果で除外したウィッチクラフト魔法を一気に回収するコンボが強力。

■錬装融合
メタルフォーゼ専用の「フュージョン」通常魔法。
墓地に存在する時に自身をデッキに戻して1枚ドローできる効果を持ち、この手のデッキのお約束としてこちらが本命。
墓地で発動する効果には特に条件がないため、ウィッチクラフトではコストとして使いつつドローできる。

■滅びの呪文-デス・アルテマ
自分フィールド上にレベル8以上の魔法使い族が存在する時に発動でき、
フィールド上のカードを1枚選んで裏側表示で除外という非常に強力な効果を持つ速攻魔法。
ウィッチクラフトではヴェールかアルルを特殊召喚するだけで発動条件が満たせるため、比較的使いやすい。
発動できずに腐っている場合でもコストとして使うことで無駄になりにくい。

■サイレント・バーニング
墓地から除外することでサイレント・マジシャンモンスターをサーチできる速攻魔法。
コストとして捨てた後に沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンをサーチすることで
ウィッチクラフトをリリースして特殊召喚できる。

■魔法族の里
自分フィールド上にのみ魔法使い族が存在する場合、相手は魔法カードが使えなくなるフィールド魔法。
ウィッチクラフトは自身の効果やバイストリートにより場持ちが良いため相性が良い。
モンスターがいない状況になると逆に自分の首を絞めてしまう点は注意。

超融合
自分・相手フィールドのモンスターで融合召喚を行う速攻魔法。
ウィッチクラフトはエクストラデッキに余裕があるため、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンをはじめ、星杯の守護竜アルマドゥークなど超融合用のモンスターを採用しやすい。
また、シャドールを採用することで相手に左右されずに使用できるようになる。

■フェニックス・ギア・ブレード
効果モンスターのコストに使用された場合に自身をサルベージできる装備魔法。
相手ターンで使用した場合も発動できるのでウィッチクラフト魔法カードより優先度が高い。

◼️零式魔導粉砕機
魔法を捨て500ダメージ与える永続罠。
ウィッチクラフトは展開力に乏しく、引導火力になる。
デュエルリンクスではLP4000なので、ウィッチクラフトが実装された時にこのカードを入れたデッキが開発された。

その際のデッキ名は【メスガキ粉砕機】というあまりにも物騒でシュールなネーミングだったため注目を浴びた事も。これは《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》が生意気で挑発的な美少女を表すスラングである、いわゆるメスガキを思わせる見た目であったことに由来する。
決してメスガキを粉砕する機械のことではない。

【余談】

魔導王従者からウィッチクラフトの技術者に転職したジェニーの存在や、魔導王からも色々と目をかけてもらっている事から、少なくとも魔法都市エンディミオンとは良好な関係を築いていると思われるウィッチクラフト。
2020年に発売されたデッキビルドパック「ジェネシス・インパクターズ」にて、新たに「マギストス」というテーマが登場したが、そちらでもエンディミオンとウィッチクラフトの繋がりが示唆された。
3つの魔術勢力の起源がモチーフのマギストスには、若かりし頃のエンディミオンと後のセレーネと思われるアルテミス、ヴェールにそっくりな白髪の賢者サンドリヨン、そしてアルルのモチーフと思われる水晶の巨人のニンアルルが属している。
さらに同テーマ内にはクロウリーの名を持つ若き魔術師も存在し、魔導書院ラメイソンとの関係も匂わせている。



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最終更新:2024年03月31日 13:49