ドラゴンメイド(遊戯王OCG)

登録日:2019/08/16 Fri 22:07:06
更新日:2024/04/21 Sun 13:50:40
所要時間:約 16 分で読めます






「最大級おもてなしお出迎え致します。



ドラゴンメイド」とは、カードゲーム「遊戯王OCG」に登場するカテゴリの1つである。


【概要】

初登場パックは「デッキビルドパック ミスティックファイターズ」。【斬機】や【(ジェネレイド)】の同期。

属するモンスターは全てドラゴン族で統一されている。
下級モンスターは竜の要素をあしらったメイド服を着た女性の姿をしており、以下の共通効果を持つ。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
(固有効果)
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル(自身のレベル+5)の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

一方、最上級モンスターは上記の下級モンスター達の真の姿だと思われる正統派なドラゴンの姿をしており、以下の共通効果を持つ。
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、(固有効果)
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、
このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
手札からレベル(自身のレベル-5)の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。

これにより、戦闘時のみ最上級モンスターが前線に立ち、終了時即座に下級モンスターに交代するという動きを毎ターン継続して行うことができる。
動きとしては【剣闘獣】に近いだろうか。

また、ドラゴンメイドの面々は全員ドラゴン族なため、受けられるサポートが豊富
流行の「守護竜」や「ヴァレット」といったカード群は勿論、
嵐征竜-テンペスト》、《龍の鏡》、《竜の渓谷》、《竜の霊廟》、《復活の福音》など強力なカード達が揃っている。

下級はチェイムを除きレベル3以下なので「裏サイバー」の装備カードにしたり、融合させて《F・G・D》にしたり、
バスター・ブレイダー》に容赦なく倒させたり、《ドラゴン族・封印の壺》に封印してみたりと発売前からよからぬ事を考える決闘者が続出している。
割と実用的なコンボもあるのがこれまた恐ろしい。


モチーフ

名前の由来はドラゴンメイドから。
……小林さん家のアレとは関係ない。発想が同じだけだろう。
なお、あっちの作者はこれらのカード群にしっかり反応していた。

更に下級モンスターは名前をイギリス・ヴィクトリア朝時代におけるメイドの役職から、その役職から連想される属性から取っており、
最上級モンスターはそれぞれの属性を表すドイツ語の単語から名前を取っている。
普段はメイドとして働き、いざというときは竜化してご主人様をお守りしているのだろうか。
英語と独語に別れている理由は不明。


【モンスター一覧】

◇下級モンスター

  • ドラゴンメイド・ナサリー
効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻 500/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
「ドラゴンメイド・ナサリー」以外の自分の墓地の
レベル4以下の「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル7の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ナース服のようなメイド服を着たピンク髪の女性。
固有効果は他の下級「ドラゴンメイド」の蘇生。
共通効果も合わせて最上級を2体並べることができる展開の要。
イラストでは後述の《ドラゴンメイド・ラドリー》の面倒を見ており、彼女の指導役のようだ。

名前の由来は乳幼児の面倒を見る「ナース」(看護師の方と区別するために「ウェット・ナース」と呼ばれる事も)と子守唄を意味する「ナーサリーライム」の組み合わせと思われる。
服装が看護師の方の「ナース」じゃねえかって?でもお好きでしょう?
地属性なのも「母なる大地」とも言われる様に包容力の高さから来てるのだろう。

  • ドラゴンメイド・ラドリー
効果モンスター
星2/水属性/ドラゴン族/攻 500/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル7の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
和服っぽいメイド服を着た青髪の少女。
固有効果はデッキトップの墓地送り。
自身の効果で特殊召喚できる《ドラゴンメイド・エルデ》・《ドラゴンメイド・フルス》が墓地に送れれば理想的。
また、サポートカードのいくつかは墓地で発動する効果もあるのでそれのサポートにもなる。
しかし、運の要素が絡むのがネックで、特定のカードを墓地に落としたいなら「ドラゴンメイド・ティルル」「ドラゴンメイド・パルラ」がある。
そのため、全く必要ないわけではないが純正【ドラゴンメイド】デッキでの採用率はやや抑えめ。

一方で、一度に墓地に送れる枚数が多い上、墓地に送るカードは「ドラゴンメイド」でなくてもよいために汎用性が高く、
特に速攻で墓地を肥やしたいドラゴン族主体のデッキでは活躍できる。
また、《サルベージ》に対応する攻撃力のため、水属性デッキでも活躍できる。
むしろ彼女は出張により活躍できるモンスターなのかもしれない同名ターン1制限がない《カードガンナー》の方が優秀?言うな
主な転職出張先は黄金卿専属メイドエルドリッチ】や古代生物研究員バージェストマ】など。
特に前者はマスターデュエルリリース以降一気に注目を集め、ラドリー+エルドリッチのファンアートが多数投稿されるなど、
今までヘイトを集めがちだったエルドリッチを一躍人気キャラに押し上げた。まあ普通にTier1デッキのエースモンスターなのでヘイトが無くなったわけではないが
記念すべき最初のイベントで転職先の主が出禁を食らった際にはラドリーの身を案じる決闘者もいたとか
こうしたキャラ人気故か、マスターデュエルのメイト初のデュエル中に変身する『デラックスメイト』として実装された。
普段はラドリーの姿だがバトルフェイズになると下記の《ドラゴンメイド・フルス》に変身する。バトルフェイズが終了すると元のラドリーに戻る。
そしてよりにもよってラドリーのメイトだけバグを引き起こす事態が起きた。現在はそのバグは修正されている。

見た目は他のドラゴンメイド達よりも幼く、主に洗濯が仕事のようだが、よく洗濯物を落っことしてたり、
ちゃんとお見送りできてなかったり、休憩中魂が抜けたようにぐったりしていたり、何かしらコミカルな仕草をしていることから、
まだ半人前のメイドである模様。
名前と属性の由来はイラスト通り、ハウスキーパーの管理下で洗濯を専門にしている「ランドリーメイド」からか。

  • ドラゴンメイド・ティルル
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻 500/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンメイド・ティルル」以外の「ドラゴンメイド」モンスター1体を手札に加える。
その後、手札から「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル8の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ロングスカートのメイド服を着た赤毛でロングヘアの女性。あとどこがとは言わないがドラゴンメイドの中で一番大きい
固有効果は「ドラゴンメイド」モンスターサーチからの手札交換。
後述する《ドラゴンメイド・チェイム》や《ドラゴンメイド・パルラ》などのコンボの基点となる下級モンスターをサーチしたり、
デッキの上級モンスターと手札の下級モンスターを交換して《ドラゴンメイドのお召し替え》から切り札の《ドラゴンメイド・シュトラール》召喚に繋げたり、
自分で特殊召喚できる上級モンスターを墓地に送ってバトルフェイズに備えたりと、様々な使い道がある。
ちなみにデッキから持ってきた「ドラゴンメイド」モンスターをそのまま墓地に送ってもよいため、
手札に「ドラゴンメイド」モンスターが場に出したティルル以外いなくとも効果の発動は可能。

主な仕事はお菓子作りの模様。
名前の由来はお茶やお菓子の貯蔵・管理を専門とする「スティルルームメイド」か。
炎属性も厨房で火を扱う職種だからと思われる。

  • ドラゴンメイド・パルラ
効果モンスター
星3/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンメイド・パルラ」以外の「ドラゴンメイド」カード1枚を墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル8の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ミニスカメイド服を着た巻き毛の女の子。
固有効果は「ドラゴンメイド」カードの墓地送り。
手札交換も可能な《ドラゴンメイド・ティルル》と違い、こちらは直接墓地に送る一方、
こちらは「ドラゴンメイド」の魔法・罠カードも墓地に送れるので、後述の《ドラゴンメイドのお召し替え》や《ドラゴンメイドのお出迎え》の効果に繋げられる。

主な仕事は給仕や接客である模様。
名前の由来は給仕と接客が主な仕事の「パーラーメイド」と思われる。
風属性なのは余り物人と接する快活さからだろうか。

  • ドラゴンメイド・チェイム
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 500/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンメイド」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
自分の手札・墓地からレベル7以上の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
10期末に登場した闇属性のドラゴンメイド。黒いドレス風のメイド服を着た白い髪の女性。
固有効果は「ドラゴンメイド」魔法・罠のサーチ。
召喚時のサーチ効果の強さはいわずもがなで、《ドラゴンメイドのお心づくし》をサーチすれば展開リソースを確保できるし、
手札に上級「ドラゴンメイド」モンスターがいれば、《ドラゴンメイドのお召し替え》をサーチすることで《ドラゴンメイド・シュトラール》召喚に繋げられる。
また、下級の共通効果はレベル7「以上」を指定しているため、墓地にいる「ハスキー」「シュトラール」も呼び出せるのは利点。
ただし、チェイム自身は下級のドラゴンメイドでは唯一のレベル4であるため、最上級側の効果で呼べないことに注意。
この先に出てくるだろうチェイム本人のドラゴン形態に期待したいところ。
ちなみに《レッド・リゾネーター》とチェイムが手札にあれば、お心づくしをサーチし、《ドロドロゴン》を噛ませることで「ドラグーン・オブ・レッドアイズ」が呼べる。

主な仕事は部屋の掃除や整備だと思われる。
名前の由来はハウスキーパーの管理下で客室・寝室の整備を担当する「チェインバーメイド」だと思われる。恐らくハスキー直属の部下。

◇最上級モンスター

  • ドラゴンメイド・エルデ
効果モンスター
星7/地属性/ドラゴン族/攻2600/守1600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
手札からレベル4以下の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、
このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
手札からレベル2の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・ナサリー》の正体である桃色のドラゴン。
固有効果は下級「ドラゴンメイド」の特殊召喚。
フリーチェーンであるため、不意を突きやすい。

「エルデ」はドイツ語で「地球」や「大地」を意味する。

  • ドラゴンメイド・フルス
効果モンスター
星7/水属性/ドラゴン族/攻2600/守1600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、
このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
手札からレベル2の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・ラドリー》の正体である青色のドラゴン。
青い毛がフサフサした細長い東洋風のドラゴンで、ラドリーが和服イメージの服を着ているのはこのためだと思われる。
固有効果は相手か自分の墓地のモンスターのデッキバウンス。
自分の墓地のデッキに戻したいモンスターや、相手の墓地利用封じに使えるが、
そこまで汎用性が高いわけではないので、 純粋に戦闘要員としての活躍が主か。

「フルス」はドイツ語で「川」を意味する。

  • ドラゴンメイド・フランメ
効果モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2700/守1700
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、
自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで2000アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、
このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
手札からレベル3の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・ティルル》の正体である赤色のドラゴン。
固有効果は「ドラゴンメイド」の強化。
効果耐性も合わせて強力なモンスターを用意することができる。

「フランメ」はドイツ語でそのまま「炎」を意味する。

  • ドラゴンメイド・ルフト
効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2700/守1700
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、
このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、
手札からレベル3の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・パルラ》の正体である緑色のドラゴン。
固有効果はフィールドのモンスターの効果封じ。
こちらが攻めるときのサポートに使える。

「ルフト」はドイツ語で「空」や「空気」を意味する。

◇融合モンスター

  • ドラゴンメイド・ハスキー
融合・効果モンスター
星9/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
「ドラゴンメイド」モンスター+ドラゴン族モンスター
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに、
このカード以外の自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターよりレベルが1つ高い、またはレベルが1つ低い
「ドラゴンメイド」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで守備表示で特殊召喚する。
(2):このカード以外の自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが自分の手札に戻った時、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
「ドラゴンメイド」たちをまとめる、眼鏡をかけたメイド長。
融合素材は緩めであり、《龍の鏡》なら墓地コストのみで召喚できる他、
ドラゴン族は採用率が高いので、《超融合》も使いやすい。

(1)は主に下級「ドラゴンメイド」を呼び出し、最上級「ドラゴンメイド」に繋げて物量戦にもっていく用途で使用していくことになるだろうか。
(2)は「ドラゴンメイド」共通の効果を使ってアドバンテージを稼いでいける。
また、「ドラゴンメイド」以外のドラゴン族がバウンスされても発動できる。
メイド招集・仕事後のフォローとメイド長に相応しい効果であると言えよう。

名前の由来は食料貯蔵室の管理と女性使用人全体の監督、出納管理などを行う上級職「ハウスキーパー」であると思われる。
家政婦長とも訳される通り、一家の女主人に代わりメイドなど召使いたちの内部統制を行う。
長い下積みの経験が必要で、スキルや信用なども最上位クラスのものが必要とされる。代わりに給料は非常に高く*1一部の上流階級家庭でのみが雇うことができた。
融合モンスターであるのは、ハウスキーパーはメイドとははっきりと地位が区別されていたこと、メイドを束ねる役職であることを表したものだと思われる。

  • ドラゴンメイド・シュトラール
融合・効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻3500/守2000
「ドラゴンメイド」モンスター+レベル5以上のドラゴン族モンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地からレベル9以下の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
このカードを持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから「ドラゴンメイド・ハスキー」1体を特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・ハスキー》の正体である黒のドラゴン。
スタンバイフェイズごとにドラゴンメイドを呼び出す効果と、自身をEXデッキのハスキーと入れ替えてのカウンター効果を持つ。
場に召喚してしまえば相手の動きを一度だけ、何のカード効果でも止められるため、使いどころを見極めれば一方的なゲーム展開に持っていけることも。
ドラゴンメイドに足りなかった制圧型のモンスターであるが、カウンター効果を使った場合EXデッキに戻ってハスキーを呼ぶのが曲者。
この効果で呼ばれたハスキーは蘇生制限を満たさないため、一度EXデッキに戻さないと再利用が難しくなるので、
頃合いを見て後述の《ドラゴンメイドのお片付け》等でEXデッキにバウンスしてしまいたいところ。
また、ハスキーと異なり融合素材の片方は上級以上のドラゴンが指定されている。
最上級のドラゴンメイドを用いれば済む話だが、事故の可能性が付きまとうので構築にはちょいと頭を使う。墓地融合ができればベター。
ちなみにカウンター効果に付随するハスキーとの交代処理については、テキストの都合上カウンターに失敗しても入れ替わりは行う。コンマイ語って本当に難しい。

「シュトラール」はドイツ語で「光」や「光線」を意味する。


【魔法・罠カード】

  • ドラゴンメイドのお心づくし
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・墓地から「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
その後、特殊召喚したモンスターと同じ属性でレベルが異なる「ドラゴンメイド」モンスター1体をデッキから墓地へ送る事ができる。
「ドラゴンメイド」の特殊召喚と墓地送りする効果を持つ。
下級「ドラゴンメイド」を特殊召喚し、最上級「ドラゴンメイド」を墓地に送るという流れを作ることができる。

イラストでは「ドラゴンメイド」達が迎賓の準備をしている。
だが《ドラゴンメイド・パルラ》はつまみ食いしており、《ドラゴンメイド・ラドリー》は葉っぱの付いたシーツを落としそうになって《ドラゴンメイド・ナサリー》に注意されている。
後に「SELECTION 5」にて《ドラゴンメイド・チェイム》も描かれているイラスト違いカードも登場した。
  • ドラゴンメイドのお召し替え
通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札に加え、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
ドラゴン族専用の融合及び自身をサルベージしつつ「ドラゴンメイド」一体をセルフバウンスする効果を持つ。
《ドラゴンメイド・パルラ》で墓地に送ってからサルベージできれば理想的。
ドラゴン族デッキに《ドラゴンメイド・パルラ》共に出張パーツとして採用しても悪くない。
《ドラゴンメイド・シュトラール》実装後は、手札に下級・上級の「ドラゴンメイド」が一枚ずつあれば1ターン目からでも強力な制圧効果を持つ《ドラゴンメイド・シュトラール》を融合召喚できる上、
灰流うらら》等で妨害されても、場に「ドラゴンメイド」を召喚できる、あるいは既に存在していれば墓地効果で回収できるため、
墓穴の指名者》等で効果そのものの発動を阻害されたり、墓地から除外されない限り、場に「ドラゴンメイド」を出せる回数・出ている枚数分だけリトライできる。

イラストではハスキーがドラゴン化する様子が描かれているが、このカードが出た当時はまだ彼女のドラゴン態にあたるシュトラールは登場していなかった。

  • ドラゴンメイドのお出迎え
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスターの数×100アップする。
(2):自分フィールドに「ドラゴンメイド」モンスターが2体以上存在する場合、
自分の墓地の「ドラゴンメイドのお出迎え」以外の「ドラゴンメイド」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
このターン、自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスターは相手の効果の対象にならない。
全体強化・サルベージ・効果体制付与効果を持つ。
(2)は魔法・罠もサルベージできる強力な効果。
《ドラゴンメイド・ナサリー》なら発動条件も満たしやすく相性がいい。

イラストでは《ドラゴンメイド・ハスキー》を中心に4体のドラゴンがいる。
どうやら外敵を「お出迎え」しているようだ。

  • ドラゴンメイド・リラクゼーション
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象とし、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●対象のモンスターを持ち主の手札に戻し、
デッキから「ドラゴンメイド・リラクゼーション」以外の
「ドラゴンメイド」カード1枚を手札に加える。
●対象のモンスターを持ち主の手札に戻し、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。
「ドラゴンメイド」を手札に戻し、サーチか魔法・罠除去を行う効果を持つ。
こちらもサクリファイス・エスケープに使え、《ドラゴンメイド・ハスキー》と合わせれば任意で発動できる除去となる。

イラストでは「ドラゴンメイド」達が寛いでいるが、《ドラゴンメイド・ラドリー》は魂が抜けたかのようにぐったりしている。
《ドラゴンメイド・ハスキー》のみ確認できないが、メイド長故に個室なのだろうか*2

  • ドラゴンメイドのお見送り
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとはカード名が異なる
「ドラゴンメイド」モンスター1体を手札から守備表示で特殊召喚し、
対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンの終了時まで、
戦闘・効果では破壊されない。
手札とフィールドのドラゴンメイドを入れ換える。
このままでは何らアドバンテージに寄与してくれないため、全体除去になどに合わせたサクリファイスエスケープとして運用するのが主な役割になるだろう。

イラストでは一堂に会したドラゴンメイドたちが去ってゆく客を見送っている。よく見ると《ドラゴンメイド・ラドリー》だけこっそり客の様子を窺っており、《ドラゴンメイド・ナサリー》に頭を押さえられて礼をさせられている。

  • ドラゴンメイドのお片付け
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族モンスター1体と相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・墓地から「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(1)では自分の場のドラゴン族モンスターと相手のフィールド・墓地のカードをそれぞれ一枚ずつ持ち主の手札にバウンスする。
「ドラゴンメイド」では手札から特殊召喚する手段が豊富、かつ下級モンスターの場合は場に出た時の効果が有用でバウンスするメリットが高いため、
「ドラゴンメイド」モンスターを手札に回収するついでに相手がセットしたばかりの魔法・罠カードをそのエンドフェイズにバウンスしたり、
厄介な効果を持つモンスターや発動中の永続罠・魔法カードを一時とはいえ擬似的に無効化したりと割と便利。
相手の効果で除外されそうになったフィールド上の「ドラゴンメイド」を手札に逃がすという使い方も可能。
(2)の効果は、墓地の《ドラゴンメイドのお片付け》を除外することで手札・墓地から「ドラゴンメイド」を特殊召喚するというもので、
下級モンスターを特殊召喚して召喚時効果を発動させたり、
上級モンスターを特殊召喚して《ドラゴンメイドのお召し替え》→《ドラゴンメイド・シュトラール》or《ドラゴンメイド・ハスキー》に繋げたりなど、こちらも割と便利。

《ドラゴンメイド・チェイム》《ドラゴンメイド・ティルル》《ドラゴンメイド・ナサリー》《ドラゴンメイド・パルラ》《ドラゴンメイド・ラドリー》の5人でお片付けをしている最中。
《ドラゴンメイド・チェイム》は箒で掃除、《ドラゴンメイド・ティルル》と《ドラゴンメイド・ナサリー》は部屋の外で二人で作業、《ドラゴンメイド・パルラ》は花瓶に花を生けていて、
《ドラゴンメイド・ラドリー》はベッドメイクで一生懸命シーツを引っ張っている。


【イラスト関連カード】


  • ラドリートラップ
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが召喚・特殊召喚された場合にこの効果を発動できる。
自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。
(2):このカードが効果でデッキから墓地へ送られた場合、
「ラドリートラップ」以外の、このターンに自分の墓地へ送られたカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで、
自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果の発動をできない。

《ドラゴンメイド・ラドリー》がアイロンを置きっぱなしにしたまま洗濯物をぶちまけており、屋内なのに何故葉っぱがついているのかは突っ込まないでおこう
その背後で《ドラゴンメイド・ナサリー》が心配そうに見守っている。
カードの効果はデッキの墓地送りに関連しており、《ドラゴンメイド・ラドリー》を意識している。

  • スウィートルームメイド
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分または相手の手札・デッキからカードが墓地へ送られた場合、
自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

《ドラゴンメイド・ティルル》と《ドラゴンメイド・パルラ》がケーキのデザインについて議論している。
他のドラゴンメイドにも意見を募ったようで計6枚のイラストが載っている。
効果については…《おろかな転生》でおkとか言わない。デッキからサーチしたいカードを墓地からデッキに戻せる部分を差別点にしよう。



相性のいいカード・デッキ

正統派なドラゴン族デッキ故に、「やろうと思えばありとあらゆるドラゴン族のギミックを取り入れる事が出来る」のがこのテーマの強み。
言ってしまえば「ドラゴン族関連の効果なら基本的に何でも相性がいい」とすら言えるのがポイント。

ドラゴンメイドと同じくドラゴン族融合モンスターを主軸とするデッキ。
各種融合サポートを共有でき、また終盤は墓地に溜まったハスキーやシュトラールを素材に融合召喚も狙える。
逆にアルバ・レナトゥスの融合素材にもされるので最大の天敵でもある。
女装させてドラゴンメイド・アルバスとするか、メイドならぬ執事になってもらうのも在りかもしれない。

デッキからドラゴン族を展開できるリンクモンスター。
相手ターンに「お片付け」の(1)の効果でこのカードを指定、このカードの効果をチェーンすることで相手のカード2枚をバウンスできるコンボが成立する。

言わずと知れた万能ドラゴン族サーチャー兼サルベージャー。あんまりにも万能すぎたので今や制限カード。
サーチorサルベージ効果はエンドフェイズに発動するので少々タイミングは遅いが、上級ドラゴンメイドを手札に引き込んでおいて戦闘に備える事が出来るのはドラゴンメイド独自の強み。
墓地除外は誘発感覚で相手ターンでも使えるので、相手が光か闇主体なら一番嫌なタイミングで重要カードを除外してやろう。

  • 青眼の白龍》、及び青眼サポート キサラ「セト様、私もドラゴンメイドになります!」
ご存じ社長の嫁。《青眼の白龍》&《青眼の白亜龍》、《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》辺りがおすすめ。
前者は《ドラゴン・目覚めの旋律》でまとめてサーチが出来て簡単に出せる他、星8ドラゴンメイドとエクシーズが行える。
後者については墓地に《青眼の白龍》が必要だが、奇襲性の高い特殊召喚やバウンスによる除去が強力。
《ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン》はお召し替えでも出せるので、シュトラールやハスキー以外の択としても優秀。

  • 《龍の鏡》 屋敷の調度品
墓地融合といえばこれ。墓地のドラゴン族を除外する代わりに、それらで融合が出来る「墓地融合」の走り。
いざという場面で墓地のドラゴンメイドをこれで素材にし、シュトラールを始めとするドラゴン融合を立てる事が出来る。
それ以外の出張ドラゴンギミック(例えば上述のアルバス関連や青眼関連)とも共有可能で、「ドラゴン族デッキである」という点そのものがこのデッキの強みとなっている一因。
ただし、融合モンスターによっては少なくない数の墓地リソースを削ってしまうので、墓地肥やしが重要なドラゴンメイドでの運用には注意が必要。

  • 天盃龍】 屋敷内に最近出来た雀荘
バトルフェイズに連撃を叩き込む事を重視したシンクロ主体テーマ。
炎属性のドラゴンをサポートするカードが多く、重要な初動カードたるティルルを《燦幻開門》でサーチが出来る上に、《燦幻開門》も《天盃龍パイドラ》でサーチが可能。
さらに両テーマ揃って「バトルフェイズ中にアクションを起こす」という点が似ており、上級のドラメで殴りつつ天盃龍の効果でシンクロ召喚を行うという効率的な動きが出来る。
「殴りに強いが妨害に乏しい」という点が弱点であった天盃龍に、お片付けやシュトラールによる妨害能力を持たせられるのもウリ。卓を囲むのはメイド長とラドリー以外の4人だろうか


このデッキの弱点

効果無効

効果モンスターが主体のデッキ故に、スキルドレインが大の天敵。
何かしらの手段で除去・無効化しない限り、下級ドラゴンメイドの効果で展開が出来なくなり、上級ドラゴンメイドも全て腐ってしまう。
また《灰流うらら》によって、チェイム・パルラの効果を無効にされると厳しい。
手札・場に対策カードが存在しない時に発動された場合、即サレンダーしてもおかしくないほど苦しい戦いとなるだろう。
また《ドラゴンメイドのお召し替え》を除外されてしまうと再利用出来なくなる。ピン刺しの場合シュトラールが出せなくなる=制圧が出来ないという事になり、下手をすれば詰む。



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最終更新:2024年04月21日 13:50

*1 ヴィクトリア朝時代において中産階級の年収が200~1000ポンドであった頃に、ハウスキーパーを雇う事ができた年収の最低ラインは1500~2000ポンド(時代によって為替レートは異なるが概ね現代の日本円にして6000万~8000万円ほど)であったという。最低ラインがこれなので平均はさらに上だと考えられる。

*2 ハウスキーパーは他のメイドと違って個室を割り当てられ、食事も個室で摂ることを許されていた