熱中症

登録日:2019/07/28 Sun 10:29:10
更新日:2023/07/21 Fri 09:30:53
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くそっ!! この貯水槽ももうカラか……!!


残された水分はあとわずか……なにか……打つ手はないのか!!


この温暖化し続ける世界に……!!

『はたらく細胞』 ―汗腺細胞隊長




熱中症(ねっちゅうしょう)とは、体温を調節する機能に異常をきたしたり、体内の水分や塩分のバランスが崩壊することによって起こる健康障害の総称。
重症度によってI~Ⅲ度にカテゴライズされ、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗などが見られる。
重症においては死に至る事すらあり、仮に一命を取り留めたとしても重篤な後遺症が残る事もある為、よく聞く名前だからと侮ってはいけない。

【概要】

基本的に梅雨明け後から7月、特に8月と大まかに暑くなる季節に発生する傾向があり、真夏日*1になると発生しやすくなり、猛暑日*2になると急激に増加する。
屋内・屋外問わず、気温や湿度が高いと体内に熱が溜まりやすくなり、さらに風が弱かったり日差しが強かったりすると熱中症になるリスクは増大してしまう。
また、梅雨の晴れ間や梅雨明けの暑くなり始めた時期、しばらく涼しい日が続いたあと急激に暑くなった日や、涼しい室内にいた人が急に外に出て作業した場合、身体が暑さに慣れていないのでさらに危険。
炎天下の野外で行うスポーツや作業で多く発生しているが、屋内でも安全上防具や厚手の衣服を着用している場合だと同様に起こりやすい。

アニヲタ夏の風物詩である夏コミなんかは、これらの条件に加えて「極めて高い人口密度による体感温度の上昇」「長時間の待機移動」なども加わり、熱中症のメッカと称しても過言ではない程過酷極まりない環境となっている。
閉会間際の会場を少し歩くだけなら兎も角、始発組などは少し気を抜くと呆気なく発症してしまうので、万全の体調管理はもちろんの事、幾重もの暑さ対策・補給などの重装備を整えた上で臨んで欲しい。


【原因】

運動や作業をするときにはヒトの身体の中で熱が発生するが、その際に体温が上がり過ぎないように、ヒトの体には体温調節機能が備わっている。
体温が上昇すると体の表面に流れる血液の量が増加したり*3、汗を掻いて蒸発することによって身体に溜まった熱を外に逃がし*4、適切な体温である36~37度に保たれている。
ところが、暑い環境に長時間いると熱の放出が追いつかず、湿度が高いと汗をかいてもかいても汗が蒸発しないので体内の熱を発散できないのである。
しかも暑さで急激に大量の汗を掻いてしまうと体内の水分と塩分を失う。なぜかというと汗は99%が水分でそれ以外の成分のほとんどが塩分で出来ているため*5である。

古くは直射日光に当たって起こるものを「日射病」、蒸し風呂状態で起こるものを「熱射病」と呼び分けていたが、原因も対処法も全く同じで呼び分ける意味がないため「熱中症」に統一された。
古い人が「昔は熱中症なんてなかった」と言ってたら、病名が変わったのを知らないとでも考えよう。
また逆に昔の記録には「熱中症」なんてワードは記載されていない。先述の日射病や熱射病、「暑気中り(しょきあたり)」などで記されているケースが多いので、そこから昔の記録をただ漠然と見ただけで「昔の人は熱中症に罹っていなかった!!」みたいな論理の飛躍をしてはいけない。


【病状】

熱失神

熱を逃がすために皮膚血管の拡張によって血液が身体全体に行き渡るため血圧が低下し、脳への血流が瞬間的に悪くなった状態。
めまいや一時的な失神を引き起こし、呼吸回数の増加、唇のしびれや顔面蒼白となり、脈は速くて弱くなっていく。
対処法としては熱中症にかかった人をすぐに涼しい場所に運搬した後、身体を冷やす冷却療法を行い、水分や塩分を与える。
ただし、吐き気や嘔吐によって水分も碌に採れる状態でない場合は病院に搬送して輸液を行うことをおすすめする。
というか、意識が朦朧としている人にモノを食べさせたり飲ませようとしてはならない。まともに飲み込めず気管に入って窒息する可能性が非常に高いためである。これは熱中症に限らず重要なので覚えておこう。

熱疲労

熱を外に放出するために大量に汗を掻いて体内の水分・電解質を失ったとき、水分や塩分の補給が追いつかないと身体が脱水状態に陥る。
それが続くと全身倦怠感、吐き気、むかつき、嘔吐、頭痛などの症状を引き起こすほか、集中力や判断力の低下も見られる。
これが発症すると自主的に水分を補給するのは難しいため、医療機関に運んで点滴で治療をしておく必要がある。

熱けいれん

大量に汗をかき、水だけを補給して塩分を補充しないと血液の塩分濃度が低下してしまう。
塩分は筋肉の収縮を調節する役割があり、塩分が不足すると筋肉痛や手足が攣ったり、こむら返りなどの筋肉に痛みを伴った痙攣が生じる。
こむら返りはふくらはぎの筋けいれんであるが、コイツは筆舌に尽くしがたい激痛に襲われるので、塩分の補給も忘れなく。対処法は熱失神と同じ。

ちなみに、昭和時代のスポーツの練習の際に「水を飲むな」と過度に言われていた悪習は、単に根性を鍛えるという理由だけでなく、この熱けいれんが起こる原因・理由を把握していなかったことも原因である。
熱中症の時は水と塩分を両方摂取しないと無意味、という知識が無く、「水を飲むと今度は手足が痛くなる」という経験則はあるので「なまじ一時の快楽に逃げると後が辛くなる」という禁欲主義的な誤った認識が広まってしまった物である。

熱射病

高温環境での運動による体温の上昇によって体温を調節する働きが追いつかなくなると、脳にまで影響が及び、中枢の神経機能に異常をきたす。
頭痛、吐き気、めまいに加えて応答が鈍い、言動がおかしいなどの高度な意識障害、意識を失うなど。また、発汗はしない上に皮膚が乾いている。
上記三つと比べて身体にとって非常に危険な状態であり、最悪死亡してしまう。当然緊急入院で速やかに冷却療法、人工透析、輸液を行うしかない。
だが仮に一命を取り留めても入院が長期化したり、脳機能*6や、意外かもしれないが肝・腎機能にも様々な後遺障が残る事もあるため、絶対に発症しないようにしなくてはならない。


【子供や老人】

子供や老人は熱中症になるリスクが大きい。これには以下の理由がある。
乳児や幼児は大人と比べて体温調節機能が発達しておらず、汗腺の発達も未熟であるため汗をかくにも大人よりも時間がかかるため。
高齢者に関しては身体の機能の低下により重篤になりやすく、体の中の水分の割合が少ない、暑さや喉の渇きも感じにくい*7ため水分を十分に摂取するのも難しい。
また、高齢者の場合は世代的にエアコンに不慣れな場合もあり、「エアコンを使うと身体が冷え過ぎて辛い」などの理由からエアコンが設置されているのに使いたがらず、結果倒れてしまうというケースも多い。


【予防】

とにかく暑さを避けるに越したことはないが、熱中症を発症するリスクが有る気温・湿度環境下で過ごす場合は、それに対しての対策が必要。
屋内では、扇風機とかエアコンで室温を28℃以下に調整し、遮光カーテンやすだれ、打ち水などで室内に入る熱を減らしていく。
外に出たいのなら日傘や帽子を利用して欲しいが、できれば危険性の高い時間帯の外出は控えたほうがベター。
服装は通気性や吸湿性、速乾性の良い物を選ぼう。体を冷却するには保冷剤、水、冷たいタオルなどもよいのだ。
その際身体全体を冷やすには首筋や腋下(脇の下)股間など動脈類が多く通ってる所を冷やすのが良い、股間等はみっともないという声もあるかもしれないが
実際に効くので色々恥ずかしい事にならないよう工夫して身体の冷却に利用しよう。
あと、車内に子供や老人や動物などを置き去りにするのは絶対にダメ。真夏だと車内温度が50℃以上にまで上昇し、ものの15分程度で命に関わる事態になり得るからだ。

【バランスの取れた規則正しい食生活を心がける】

まず何よりもこれが大前提である。
普段から栄養をきちんと取って、酷暑に耐えられるだけの身体作りをしなければ話にならない。
痩せたいから、ダイエットしたい、あるいは忙しくて時間が無いとかで、朝食を抜いたりしていないだろうか。
夏バテで食欲が無いからと言って、そうめんや冷麦、冷麺、あるいはゼリー飲料だけで食事を済ませていないだろうか。
これでは「どうぞ私を熱中症にしてください」と言ってるようなものだ。

食べられないなら食べられないで仕方が無いので、少量だけでもいいから毎日ちゃんとした食事を口にするよう心がけよう。
本当ならばちゃんと適量を食べるのが理想なのだが、無理をし過ぎて嘔吐でもしたら話にならない。
あくまでも無理をしない範囲で食べるのが大事なのだ。だからと言って少量過ぎると拒食症になりかねないので注意。

またダイエットの為に朝食を抜くというのはむしろ逆効果だという事を覚えておこう。
健康的に痩せたいのであれば、朝食は栄養バランスの取れたものを。シリアルを牛乳やヨーグルトと一緒に食べたりするといい。

【水分と塩分を補給する】

前述の通り、熱中症は水分と塩分が不足することで引き起こすこともある。なので、水分と塩分を同時に補給することをおすすめする。
先述の熱失神や熱けいれんの際に誤って水のみを与え体内電解質バランスを崩す行為は、現在では「水中毒」という呼称が与えられ、誤った対処法による悪化症例として有名であり、それを防ぐためにも水分とミネラル分の両方の摂取が望ましいのである。
また、お茶コーヒーなどは利尿作用があるカフェインが含まれているので、夏場での水分補給にはおすすめできない。
それらは基本的には「涼しい冷房環境下での飲み物」という感覚の方が良いだろう。

当然だが症状が表面化してからでは事態が深刻になりやすいので、喉に渇きが感じられなくとも10分に一口程度は飲む様にするとよい。
特に夏場で海・川・プール等の水場で遊んでいると喉の渇きを感じ難いので注意が必要。
また、子供は遊ぶのに夢中になって水分補給がおろそかになりがちなので、保護者が定期的に水分補給を促す(その際頭などを軽く冷やす事で脳の火照りによる疲労も改善される)ようにしよう。

ただし一部の専門家からは「栄養バランスの取れた食事さえきちんと心がければ、普段の食事から必要な量の塩分を充分に摂取出来る。
むしろ塩飴やタブレットなどでそれ以上塩分を摂取すると、過剰摂取になるので止めておいた方がいい」
との意見も出ている。
尤も、これらは対象としている人がお年寄りであまり外に出ない人や、十分な防断熱環境下の家で暮らしている世帯のケースなどの場合があるので、その見識者が「誰を対象にしているのか」「どの分野を得意としている者なのか」に注意する必要が有る。

  • スポーツドリンク
運動や日常生活などでの発汗によって失った水分と塩分を同時に取る清涼飲料水。
基本は塩分こと塩化Na(ナトリウム)が含まれているが、最近は電解質バランス調整のために塩化K(カリウム)や塩化Mg(マグネシウム)なども一緒に含まれている事も。
炎天下のスポーツや重負荷労働時における熱中症防止に持って来いだが、日常生活において飲料水代わりにガブガブ飲むと急性糖尿病であるペットボトル症候群に陥るので要注意。
糖分はなきゃ無いで実は体内への吸収率が下がるので実は必要だったりする。水分と塩分の補給もそうだが、何事にもバランスが大事なのだ。
そんなこんなで実は個人の体質にも依る所が有るので、選ぶ際は入手金額など調達コストや流行情報よりも、書いてある栄養表示や実際に飲んでみて「自分の体質や生活に合っているか否か」で決めた方が良い。
発汗による水分や電解質消費の状態は個人の体質にも依るので、その辺りは実際に自分に合ってる物を探して飲むのが一番だったりするのだ。

食塩とブドウ糖を混合し、水に溶かしたもの。スポーツドリンクの強化版。
下痢・嘔吐・発熱・発汗による脱水症状を治すのに用いられ、熱中症による脱水にも有効。
販売しているものを購入するのが一般的な入手法だが、手作りすることも可能。水1リットルに対して砂糖40g(大さじ4と1/2)、食塩3g(小さじ1/2)を溶かすのが一番簡単だと思われ(Wikipedia「経口補水液」より)。

ただし、基本的には軽度の脱水症状が出ている人が飲むものであり、健康な人ならばスポーツドリンクで十分。
場合によっては健康な人がコレをがぶ飲みして、逆に脱水を起こしたり下痢したり腎臓に悪影響が発生したりで病院に来るケースもあるようなので、飲み方には十分注意してほしい。少量を1~2分程度時間を空けてちびちび飲むのが正解。
「お試し」で飲んでみたいなら炎天下の下で汗がたっぷり出ている状態で飲む(出来れば熱中症の方に備えてすぐ冷房の下に退避出来るような場所)のが良いだろう。

人間の身体に必要な水と、大麦の種子を煎じた飲み物。
麦茶は一般的な茶葉から抽出されるカフェインが含まれていないだけでなく、身体に必要な電解質ミネラルもある程度補給できるが、淹れ方によってはミネラル分が少なく、過信しガブ飲みすると水中毒状態になるので注意。

先述の通り、電解質を含まない水分だけを飲むと体内の塩分濃度が低くなってしまうので、これと併せて食塩補給も必須。
梅昆布茶や味噌汁梅干しやせんべい、食塩を含んでいる飴やタブレットあたりがオススメ。
つまりお茶+せんべいという定番の組み合わせは理に適った組み合わせと言える。経験による知恵だろうか。年寄りくさいなんて言わない。
また、塩分の含まれてない水、麦茶、あるいはコーヒー等を単品で飲む場合では、1リットルに対して軽くひとつまみの塩を入れておくと良い。
これだけでも暑い日中に出ている軽い頭痛が軽減、あるいは無くなるくらいの効果はある。


はたらく細胞

「月刊少年シリウス」の細胞擬人化漫画「はたらく細胞」においても、第6話でこの症状を取り上げたエピソードがある。
この世界そのものである人間が熱中症にかかった時は、世界が温暖化し続けるというヤバい状態になっており*8、体内の細胞たちが暑さに苦しんでいる。
幸いにも人間がかかったのはその中で軽い部類である熱失神であったが、これに乗じてセレウス菌が侵入して人間の体を乗っ取ろうとして白血球との攻防を繰り広げている。熱失神により転倒、怪我をしたために菌が侵入したのだろう。
……そのセレウス菌が熱中症に関して上から目線であるが解説してくれたり、汗腺細胞隊長が雨乞いをするという奇行に出るなど、見所もあったり。

2018年の猛暑は特にひどく、この年6月~9月までの熱中症による救急搬送者数は約92,600人、死者は133人という惨事に。
これを受けてかエピソードが特別に無償公開された他に「はたらく細胞」がアニメ化されており、第11話でそのエピソードが放映された。

その1年後の2019年7月には、第11.5話 特別編として「熱中症~もしもポカリスエットがあったら~」が特別に放送された。
熱失神を起こす前にポカリスエットにより水分等を補給したifとなっている。*9
コメントではポカリスエットvsアクエリアスのスポドリ戦争が繰り広げられた。


【余談】

  • OS-1のイメージキャラクターに所ジョージの起用
ポカリスエットカロリーメイトといったものを輩出している大塚製薬工場が製造・販売する経口補水液 OS-1のCMイメージキャラクターに、所ジョージが起用されている。
これは、氏が2010年夏に家庭菜園の手入れをしている最中に熱中症で救急搬送された経験があるため。このあたりはOS-1公式サイトでより詳しく記されている。


【最後に】

熱中症に罹って万一後遺症を負ってしまうと、その後の人生に大きな支障をきたしてしまう。
視力の著しい低下、日常生活にも支障をきたす重篤な意識・言語障害なども決して珍しい事ではなく、こうなるとゲームやアニメを楽しみたくても物理的に不可能になってしまうのだ。
腎機能がやられて若いうちから透析生活になってしまう事だってある。こうなると数日おきに決して短くない時間の人工透析を施さないと死ぬ運命になり、費用も馬鹿にならないし趣味に割ける時間も大幅に減り、厳しい食事制限なども課せられ、何より人工透析は形式にもよるが痛くて苦しい。それが一生続くのだ。

でもクーラーは電気代がかかるし…と渋る人も多いが、常識の範囲内での使用なら、シーズン通してたかだか数万円いくかどうかの差である。
それをケチって我慢して倒れて入院沙汰になれば、たった数日でその何倍もの金が吹き飛ぶ羽目になり本末転倒である。
もし暑いと思ったら即座に、遠慮なくガンガンかけるべし。その為のクーラー。扇風機や団扇でもいいので、とにかく体を冷やすべし。

しつこいようだが、熱中症は重症化すると命に関わる・今後の生涯に甚大な支障をきたす後遺症を残す症状である
「暑いし頭痛いけどまだ大丈夫…」なんて思考が働くうちが最後である。
状況によっては短時間で症状が進行することもあり、あれっと思ったらもう手遅れで、いつの間にか意識が飛んでそのまま…というケースも普通にある。

熱中症に限った話ではないが、原因、病状、予防法、対処法などにおいて正しい知識を身に付けることが何より重要。

努々それを忘れぬよう願いたい。





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最終更新:2023年07月21日 09:30

*1 最高気温が30度以上

*2 最高気温が35度以上

*3 熱の籠った血液を体の外の近くを通すことで、熱を外に逃がそうとする

*4 いわゆる気化熱。水分が蒸発する際に周りから熱を奪うので体が冷える

*5 厳密に言えば電解質であるが、汗で最も失いやすい電解質は血液中に最も多いナトリウム(=塩分)である

*6 主に体調調節機能、意識障害、視力低下など、多岐に渡る。一度死滅した脳細胞が再生する事は無いため、全快する可能性は絶望的。

*7 乾きを感じる感覚が老化で鈍っているため

*8 表皮付近にあたる場所は暑さで干上がっており、地面も干ばつがおきたのかといわんばかりになっている

*9 本編11話に追加カットを挿入し、また輸液注射がポカリスエット散布に変わっただけで展開の大筋は同じ。転倒もしないのでセレウス菌の出番は無いが、それにも関わらず水分補給により脱水症状から復活した白血球がセレウス菌の背後から起き上がるシーンがそのまま使用されたため、その際の白血球は渇きが癒されただけにしてはかなりドスの効いた口調と表情になっている。