ザン(モンスターファーム)

登録日:2019/07/09 (火) 18:25:35
更新日:2024/01/18 Thu 14:20:55
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モンスターファームに登場するモンスターの一種。初登場はモンスターファーム3
見た目としては、ナナフシのような細長い体でいて、それでいてマットブラックのカラーリングから厨二心をくすぐる忍者を彷彿させる非常にクールなデザインで、技も高速移動でスタイリッシュに決めるものが多い。

最初から再生することのできない特別種としての登場で、ブリリアでAランク以上のモンスターを育成すると、マーヤが何者かに襲われ、自分のモンスターが負傷したので、気を付けるように忠告するイベントが発生する。
そのあとしばらくブリリアにとどまっていると、ガンダース(ガンダーロボとは関係ない…ハズ)という見るからに怪しげな機器を装着したメタニクス(ヘンガーのブリリア派生)が襲撃し、バトルになる。
改造されているおかげか、かなりのハイスペックを誇るが、幸い、前作ケンタウロスのヤリイベントと違ってオートバトルではないし、制限時間もあるので、落ち着いて戦うこと。
とりあえず勝てないと話は進まないので、判定でもいいから勝てる方法を模索すること。
で、そのガンダースに勝つと、またガンダースが襲い掛かってバトルすることになり、そのリベンジマッチにも勝利すると、その改造モンスターを操っていた悪徳ブリーダーの正体がガダモンだったことがわかる。
その後、しばらくすると、今度はマーヤの弟、ターヤが何者かに襲われたという報告があがる。
やはり犯人はガダモンであり、今度はまた怪しげなパーツを付けたガーディンというハイランダーをけしかけて襲ってくる。
ガンダースより大幅にライフが低いので、この際一気にKOを狙っていこう。とりあえずこいつにも勝てないと話は進まないので、一発勝負でGO!
と、いうわけでガダモンをひとしきりこらしめたら、改造パーツを提供した張本人であるナーゼが、「おしおき」と称して、ザンをけしかけて襲ってくる。
そしてナーゼのザンを撃退したら、後日お詫びにザンの再生のキーパーツとなるクリスタルを渡され、神殿に生き、ブラグマに一通り報告すると、ザンが再生可能になる。

能力としては、すばやさが全種族中トップクラスで、次いでちからも高く、その時点で攻めに於いては有利に立ち回れる。
反面、ライフかしこさじょうぶさはズタボロという、とことんとんがった能力バランスが特徴である。というか、見てピンと来た人もいるだろうが、この能力バランスは前々作前作パルスコーンそっくりなのである。

そしてなんといってもコイツの特徴は、純血種としては史上初となる速い重量級であることだろう。(一応前作でも、レアモン限定だが、パドックハレハレなど、必ずしも速い重量級がいないわけではなかった。)
これは移動に於いて、マウントを取るのに有利なだけでなく、持ち前のすばやさで、攻撃をかわし続けて着実にガッツをためて、これまた持ち前のすばやさ、そしてちからと、重さゆえの補正で確実に仕留めるという必勝パターンを簡単に構築することができることにつながる。
しかし、前述のとおり、耐久面は紙で、特にかしこさ技への耐性は悲惨の一言に尽きる。よってピクシーライガーなど、高速のかしこさアタッカーが鬼門となる。もし今作にツンドラやサクラジイヤあたりがいたらもう乾いた笑いしか浮かばなくなること請け合いであろう。
基本戦法はハム同様、アウェイアンドヒットで戦うことになるので、どの技を空振りさせ、どの技で決めるかをよく考えて、自分なりに必勝パターンを構築して運用しよう。
漆黒の無機質ボディと、鋭いレッドアイから、いかにもヒールまっしぐらな見た目だが、意外にも内部データでのまじめ度は高く設定されており、ブリーダーのいうことはしっかり聞いてくれるので、その辺は安心である。

なお、初登場の3でこそ寿命はロードランナー並みと、平均より長めな程度だったが、以降の作品ではナーガジョーカー並みの250族と滅茶苦茶短命になってしまい上級者向けとしての色合いが強まったので、初心者お断りの立ち位置である。

【技一覧】
すばやさを活かしている通り、命中率に秀でている。
また、消費が軽めな技にも優秀なスペックの技もそろっており、基本的に優遇されている。
基本的にちから技主体なので、かしこさは完全無視でも構わない。

  • ソニックナイフ(フレアビット)
背中のアームを回転させ、相手を切り刻む。
最高クラスの命中率が光り、威力も基本技としてはなかなか高めで、消費ガッツも18と軽いので、必修技である。
高い耐久力で受けてくる敵にKOを狙うにはさすがに厳しいが、紙耐久の相手には問題なく潰せるし、そうでなくても、確実に勝ちを拾うべく、ライフ差を広げるために重宝する技。
この技を捨てるという選択肢など、よほどの捻くれ者でない限りまずあり得ないと言っていい優良技。
斬る属性なので、ゲルボディ対策になるのも地味にポイント高い。

  • レッグアーク(アクアビット)
横なぎに2連続で蹴りを食らわせる技。
威力も命中率も基本技相応の数値だが、それ以上にどこぞの先生よろしく基本技らしからぬガッツダウン量を持ち、さらに消費ガッツは13と、明らかに設定ミスとしか思えないスペックを誇る。
ザンの重さと小技のガッツダウンが噛み合うかどうかを考えると微妙だと思える人もいるだろうが、その辺はブリーダーの手腕と感性次第。

  • ダブルサマー(オーロラビット)
2連続でサマーソルトキック…と思わせて、一発目に蹴り、二発目は背中のアームで斬りつける、裏の裏をかいた技
ビット技としては消費ガッツは多めだが、基本的なスペックとしては一般的な大ダメージ技相応のスペックで、癖がなく使いやすい。
ザワザワ道場で鍛えれば、さらに威力は伸びるので、最後まで使うなら、せめてLv.4あたりまでは鍛えておきたい。

  • シングルショット(クロレラビット)
ショットとか思わせぶりな単語を出しといて、その実態はただのパンチという、ラウーボム並みに予想の斜め上を行く、ある意味基本技らしからぬインパクトを持つ技。
消費ガッツは10と最小で、威力は消費ガッツ相応に控えめだが、命中率はそこそこ高いので、ラッシュで揺さぶりを掛けるのが主な使い道になる。

  • ライジングレイヴ(フレアストーン)
某CV:バーローな格闘家の必殺技のように、上昇しながら、相手に連打を加えるケレン味のある荒業。
威力・命中・ガッツダウンと三拍子そろって非常に高いバランスでまとまっているが、消費ガッツも42となかなかにヘヴィなので、そうやすやすとは使えない。
それ以上に、奥義として決めるなら、後述のアクシズバレットが競合相手となるか。とにかくブリーダーのセンス次第だ。

  • アクシズバレット(アクアストーン)
敵を横切り居合切りを流れるように3連続で繰り出す、こちらは正統派な意味でカッコイイ絶技。
ザンの技の中でもトップクラスの破壊力とクリティカル率を持ち、その自慢の威力もザワザワ道場で鍛えれば、最高クラスまでに跳ね上がるので、覚えさせたら最優先で鍛えたい技。
ただし、消費ガッツは50とザンの技としてはぶっちぎりの重さなので、良くも悪くも最終奥義と呼ぶにふさわしい秘技。
使いどころはしっかり考えよう。

  • メテオドライブ(オーロラストーン)
前作ではケンタウロスコロペンドラの究極奥義としておなじみだった技名だが、ザンの使うメテオドライブもまた、ザンの技としては異例なまでに低い命中補正と、それを補って余りある破壊力という、一種のロマン砲となっている。
モーションはきりもみ回転しながら相手に二往復で体当たりを仕掛ける感じ。
消費は35と、前作までの最終兵器っぷりからは拍子抜けするくらいの中堅程度だが、当たりさえすればコストパフォーマンスに優れた技となるので、フルモン戦はともかく、普通にクリアする分には、すばやさの暴力で、ある程度命中補正をごまかして強引に当てていくプレイスタイルなら真っ当に使っていける。

  • リバースレイド(クロレラストーン)
目にもとまらぬ速さで背後に回り込んで、相手を両断する神業。
当たり前だが、命中補正は最高で、威力も申し分なく、それもザワザワ道場で鍛えれば、メキメキと伸びていくので、これも最優先で鍛えたい技。
もしもザンが前作に登場していたら、あの胡麻豆腐に一泡吹かせられたであろうだけにそういう意味では残念な技である。
前述のとおり、ザンは速い重量級という珍しいモンスターだからなおさらである。
とにかく、サイローラモッチーなど、早くて耐えるモンスターに絶大な効果を発揮するので、これも必修技と言って過言じゃないだろう

  • アサルトダンス(フレアオーブ)
猛スピードで迫ってきて、敵をタコ殴りにするオーブ技らしいド迫力の技。
そんなダイナミックな挙動なのに、消費は24と意外に抑えめなのだが、この技を説明するに欠かせないのはその反則的なコストパフォーマンスである。
命中率とダメージがバランスよく高く、その命中率もザワザワ道場で鍛えれば、最高クラスまで跳ね上がるので、これまた優先して鍛えたい技の一つ。
このように、ザンはザワザワ道場で鍛えると一気に強くなる技が多いので、どの技を優先するかの取捨選択に悩むという贅沢な悩みを抱えている。
言えることは、勝っても負けても(不戦勝除く)センス(ザワザワ道場で鍛える際の経験値に影響する)は磨かれるので、なるべくたくさん大会やノラモン戦など、バトルをたくさん経験させるのが重要になってくる。
なお、この技は本当の意味での無属性技(他の一件無属性に思える技は、きる、たたく、つく…と何かしらついている)なので、地味にゲルボディに刺さったりするのもポイントである。

  • ミラージュシフト(アクアオーブ)
 な に が な ん で も 絶 対 に 失 敗 し な い 技 。
ただし、攻撃技ではなく、ステップインという、一気に距離を詰める技で、直接攻撃ではなく、他の技と連携して、様々なコンボに組み込むことを想定して作られた技である。
ザワザワ道場で鍛えると、消費ガッツが軽くなっていき、最終的に貫禄の1と本当の意味で最小消費ガッツを記録するのだが、素でも5と最小クラスなので、細かいことを気にしない人なら別に優先して鍛えなくてもいい。
実用性は確かにあったのだが、あまりにも地味だと判断されたためか、以降の作品ではリストラの憂き目にあった可哀想な技である。
余談だが、この手の補助技としては意外にもちから技である。足の筋肉を使うためだろうか?

  • スタナーブリッツ(オーロラオーブ)
ザンの持つ技の中で唯一のまともなかしこさ依存の攻撃技。
素のスペックは癖のない命中重視技と言ったところだが、いかんせんザンの成長適正にかみ合わないかしこさ技であり、さらに命中重視の小技としては、ソニックナイフという壁が立ちはだかる。
しかし、この技も有効な活用法はあるもので、かしこさを完全に無視しても、シビレという、丈夫さ20%ダウン命中率40%ダウン移動速度最低になるという極悪非道な状態異常を付与できるので、運に自信のある人は、それに懸けて打ち、首尾よくしびれさせたら、ライジングレイヴやアクシズバレットなどでトドメを刺すという魅せプレイをすることもできる。
ザンのオーブ技は、コンボ前提で発動する技が多い。

  • ファーサイト(クロレラオーブ)
相手に挑発して、うまく乗せられると、ミキリ状態(本来当たるはずだった相手の攻撃を問答無用で一回だけ必ず回避するという反則スレスレの状態変化)になる。
そんな技がたったの消費30… こ う し き が   く る っ と る 
さらにザワザワ道場で鍛えれば成功率が上がるオマケつき。こうしてザンはどの技を優先して鍛えるかという贅沢な悩みのスパイラルに陥るのであった…。


【主な派生種】
純血種はイベントゆかりの地・ブリリア派生。
無機質なモノから、生物的な特徴を持ったものまでさまざまである。

  • レツ
ゴート派生。のちにアローヘッド派生として登場。
アローヘッド派生であることからわかるように、じょうぶさが一気に良適正まで爆上げしたが、すばやさが下がったのが痛いところ(それでもBはあるのだが)
よって育成する際は速くて硬いという嫌がらせのような、、格闘ゲームならリアルファイトになりそうなほどのヘイトを稼ぐような戦法で戦うことになる。
ただし、フル戦だと、低下した移動速度が足を引っ張るかもしれない
そこはしんちょうというガッツ補正をより大きくする性格と重さの組み合わせでカバーしよう。

  • シン
カララギ派生。のちにロードランナー派生として登場。
ロードランナー派生なのに、かしこさが一気にまともに伸びる程度まで成長したので、この際鍛えさえすれば最終的に初歩的な大ダメージ技程度にまで成長するスタナーブリッツでまともに火力を発揮するために活かしてみるのもおもしろいかもしれない。

某ピンク餅ほんとザンってどの技を鍛えようか悩むなんて、贅沢な一族だっチー…

好戦的なので、大会に出場した際のストレスの軽減が大きいのもメリットである。
後の作品にレイ(レシオネ派生)も登場するが多分南斗聖拳は関係ない。

  • ガイ
モークス派生。のちにライデン派生として登場。
ハヤブサと暮らしていくうちに、空中戦の極意を学んだんだとか。
プライドが高いので、かける言葉に注意を払う必要こそあるが、成功率は高まっているので、育成はよりしやすい。
ただでさえ高いちからが最強クラスまで上がり、最高のすばやさも据え置きだが、代償としてじょうぶさは更に下がったとことん攻撃的な仕様なので、KO負けには注意すること
また、初期技が火力不足気味なので、あらかじめストーンやオーブを用意して御膳立てしてあげたい。

  • ブイ
タクラマ派生。
身体から余計な水分を極限なまでに絞って軽量化したと、設定だけ見ればゴースト派生っぽいが、なぜかスエゾー派生である。
もっとも、スエゾーとしての血はしっかり受け継いでいるらしく、普段はクールで、まじめ度もむしろ高い方なのだが、なんだかんだで金さえもらえればバリバリ張り切る現金でお茶目な一面も持っていたりする。
かしこさのさらなる低下と引き換えに、脱水により軽量化したという設定にたがわず、ただでさえ速いすばやさの初期値が全種族中堂々のトップに躍り出るほどになった。
なぜスエゾー派生でかしこさダウン?と頭を傾げた人は、アーケロに於けるユズボウズみたいな現象だと思えばそう違和感もないだろう。
フル戦では、これまた設定どおりにさらに移動速度を高めジョインジョインスガキヤー並みの移動速度を手にしてしまったという最早重量級としては禁断の領域に突っ込んでおり、まさに相手をペースにはめて翻弄する様は、からかっておどけるスエゾーらしさをしっかり表現できているとも言え、文字通り主導権を握りやすい、フルでザンを育てるなら真っ先に候補が上がる種である。




追記、修正はモンスターを改造してからお願いします。



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最終更新:2024年01月18日 14:20