常磐順一郎

登録日:2019/07/06 Sat 23:03:50
更新日:2024/04/22 Mon 10:42:28
所要時間:約 3 分で読めます





時計の針は止まるし、巻き戻す事もできる。でも、人生は違う。


常磐(ときわ) 順一郎(じゅんいちろう)とは、『仮面ライダージオウ』の登場人物である。
所謂「おやっさん」ポジションのキャラクターである。

演:生瀬勝久

【概要】

主人公・常磐ソウゴの大叔父(祖父又は祖母の弟)で、彼の保護者。
職業は時計職人であり、時計店「クジゴジ堂」の店主を務める。

非常に大らかで優しい人物であり、ある日ソウゴが突然連れてきた明らかに怪しげな装いのツクヨミゲイツの事も一切疑うことなく、
彼らの下宿を許し、彼らの上を行くウォズの事は「ソウゴの友達でお得意様」だと思っており、後に彼の同居も認める。

ソウゴ達の事情は知らされていないが、彼の何気ない一言がアナザーライダー攻略のヒントになることも。


【能力】

時計職人としての腕は一流であり、どんなアンティーク時計でも直せると自負している。実際、『平成ジェネレーションズFOREVER』では50年前の時計を直していた(それが50年も前ということを知っているウォズも凄いが…)。
だが、これだけが彼の実力ではない。それは…


機械ならなんでも直せる。


という、シンプルながら凄まじい技量を有している。
彼のお人好しな性格もあり、持ち込まれた機械は何だかんだで修理を引き受けている。これは近所のおばちゃん達が、彼の機械弄りの腕前を周囲に広めているのが原因らしい。
ソウゴも「おじさんに直せない物はない」と太鼓判を押し、何だかんだで彼自身も誇りに思っている模様。
そのため、たまに時計の修理の仕事になるとテンションが上がる。

その腕前は作中の大物も評価しており、ウォズからは(それほど重要なパーツではないとはいえ)ジオウライドウォッチⅡの修理を任されたり、
第39話では、モモタロスらイマジンズから何と巨大なタイムマシンといっていいデンライナーの修理すら依頼され、本当に修理してしまった(曰く「大きな時計みたいなもの」らしい)。
そして最終話では、壊れた18個のライドウォッチを完璧に修理してみせると言うてぇんさい物理学者もびっくりの離れ業を成し遂げた。おじさんが一晩でやってくれました
アンタハイッタイナンナンダ…

また、料理の腕前も高く、食事シーンでは毎回おいしそうな料理がテーブルに並び、ソウゴは勿論、ツクヨミやゲイツ、ウォズも舌鼓を打っている。
こちらも大物を唸らせており、各レジェンドキャストをもてなしている他、プロの料理人である津上翔一や、様々な世界を旅してきた門矢士も認めている。
文句を言ったのは好き嫌いが多い子供&お子様ランチがいい!とわめいたリュウタロスくらい*1


【ソウゴの「親」として】

ソウゴと暮らし始めたのは、10年前(2009年)にバス事故で両親を失った彼を引き取ったからであり、
そんな経緯からかソウゴとどう接していいかわからず、彼の「王様になりたい」という荒唐無稽なを内心は呆れつつも、完全に否定することができずにいた。

これには自身の過去が関わっており、彼もまた大きな夢を持っていたものの、それには大きなリスクな伴うため、結局諦めてしまったらしい。

そのような様々な要因もあり、今までソウゴを叱ってこなかったとの事だが、
ジオウⅡゲイツリバイブアナザージオウに関する事件のせいでクジゴジ堂からツクヨミとゲイツが出て行ってしまうも、
それでもいつも通り振舞おうとするソウゴに遂に我慢できなくなり…


寂しい時ぐらい、大丈夫なんて言わないでちゃんと寂しいって言いなさい!

寂しい時に寂しいって言えない人間なんて、人の痛みがわからない王様(・・)になっちゃうぞ!


と、普段の様子からは考えられないような強い語気でソウゴを叱り、彼の背中を押した。
その甲斐もあってか、ソウゴは一連の事件に決着をつけ、ツクヨミとゲイツ(と、ウォズ)はクジゴジ堂に戻ってきた。
以降は再び、彼らに安息を提供する保護者として見守っている。


【実は重要人物?】

ジオウライドウォッチⅡの修理に携わり、デンライナーすら修理して見せた順一郎。
さりげなく重要なことをいくつかしでかしている彼だが、敵側からどう思われているのかは不明。

タイムジャッカーはクジゴジ堂にも姿を現しているが、特に彼を重要視していない。
明らかなソウゴの弱点なのに…。

そして、未来のソウゴであるはずのオーマジオウは、彼の存在について一切触れていない。
そもそもこんな人のいいおじさんが傍にいて、「最低最悪の魔王」が誕生するなどちょっと考えられない所もある。
すっかり忘れているのか、オーマジオウにとっては思い出したくない過去なのか…。

もしかしたら、いつか訪れるであろうおじさんとの「別れ」が重要なターニングポイントになっていたのかもしれない。


【余談】

  • 演じる生瀬勝久氏は、今作が仮面ライダーシリーズ初登場である。

  • どう見ても「人のいいおじさん」でしかないが、前作同ポジションの人がとんでもない本性を隠していたので、順一郎にも警戒心を持つ視聴者もいた模様。
    しかし、物語が進むにつれて彼の人柄や、ソウゴを引き取った過去が描かれていったことで、その心配も次第に薄れていっていた。最終回まで疑っていた人もいたけど

  • 演じる生瀬氏は、平成ライダーシリーズと同じ「テレビ朝日」系列で放送されていた『TRICKシリーズ』『警部補 矢部謙三シリーズ』に出演しており、
    特に主演を務めた『警部補 矢部謙三(第2シリーズ)』では平成ライダーシリーズに出演経験のある俳優達と共演している。
    それ故か、『ジオウ』放送開始辺りは、その関係性をネタにされていた模様。
    • 『ジオウ』本編での「アギト編」では、津上翔一役の賀集利樹氏と共演しているが、『警部補 矢部謙三』では生瀬氏演じる矢部の部下・網戸洋一(あじと よういち)役で出演していた。


え?追記・修正の依頼? ウチ時計屋なんだけど…


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最終更新:2024年04月22日 10:42

*1 イマジンだから味覚の違いがある可能性もなくはないがメンツは美味しそうに食べていた。なんならキンタロスはリュウタロスの分も食べていた。