パキケファロサウルス

登録日:2019/07/06(土) 15:12:55
更新日:2023/06/24 Sat 14:43:27
所要時間:約 16 分で読めます






なに、パキケファロサウルスについて知りてぇって? そいつぁ粋だぜ!

この俺様、パキケファロサウルス・ワイオミンゲンシス(Pachycephalosaurus.wyomingensis)は白亜紀後期の北米に生息していた草食恐竜だ!
昔ァ、イグアノドンの旦那やパラサウロロフスの坊ちゃんと同じ鳥脚類に分類されていたがよ、今はあのトリケラトプスと同じ「周飾頭亜目」に分類されてるぜ。

俺達「堅頭竜類」は通称「石頭恐竜」だなんて呼ばれてるぜ。
その理由は、この大きな頭蓋骨よ! 見てくれ、この後頭部のスパイクのような棘を、そして頭頂部の巨大なドームを!
俺の名前がずばり「分厚い頭のトカゲ」を表す事からもわかる通りよ、パキケファロサウルスのチャームポイントといやあこの分厚い頭だぜ!
俺様は恐竜の中では中型の約4~8mほどの身体だが、それでも石頭恐竜の中では最大の体躯だ。
そして、頭蓋骨の厚さは15~20㎝、最大30㎝にも及ぶぜ! 30㎝といやあ、戦車の前面装甲並みの厚さだ!
あのティラノサウルスの頭ですら、俺の頭蓋骨よりは薄いのさ。

この石頭は、勿論強力な武器になる。
お前ら人間の暮らしている新生代第四紀にはビッグホーンと呼ばれるヤギがいるが、俺達の生活はコイツらに似ているんだ。
ビッグホーンは植生が疎らな山で生活してんだが、俺達パキケファロサウルスもそうした土地で暮らしてたんだぜ。
だから草食恐竜でありながら、虫や小動物を食べていたなんて説もあるぜ。草食系男子を舐めんなよ!

そのビッグホーンはその大きな角を、頭ごとぶつけ合って雌雄を決する。
俺様も、この石頭を真正面からドカンドカンと叩き付け、それで勝敗を決めんのさ!
メスをめぐって、ナワバリを争って、または美味い餌を探して…それが進化ってなもんさ!
白亜紀の広大な大地で、俺達ァガンガン頭をぶっつけ合って戦ったもんよ。く~っ、懐かしいぜ!
勿論肉食恐竜にだって容赦はしねえ。この石頭さえありゃ、体重が何倍でも蹴散らしてやらァ!

え? そんなでかい頭をぶつけて、ケガしねぇのかって? ハッハッハ、そいつァ素人考えってもんだぜ!
パキケファロサウルスのヘルメットのように分厚い頭骨はそんじょそこらの衝撃ではビクともしねぇ。脳はしっかり守られてるってわけだな。
更に、俺達二足歩行恐竜は、古い復元図では尻尾を引きずったゴジラ体勢だったが、今じゃピンと尻尾を張って水平な体勢だとわかってる。
つまりよ、俺達が身体を一直線に伸ばしてぶつかれば、衝撃は首から背骨を通り、尻尾の先まで到達するから逃げ先があるってこった。
それを証明するかのように、パキケファロサウルスの尻尾には太い腱が通ってんだ。
これはワニみてぇにブンブン振り回すんじゃなくて、支柱のようにシッカリ固定されてたってことの裏付けだぜ。
だから俺達石頭恐竜は、頭突きをしても問題ねえってわけよ!
ま、お前ら人間は脳味噌が発達しすぎて体重の1/10が頭らしいから、頭突きは身体に悪いぜ! 生兵法は大怪我の基だ!
頭で闘うってんなら精々口喧嘩にとどめておくんだな!





追記・修正は頭突き勝負を制してからお願いするぜ、てやんでぇ!
























以上のようなイメージが、パキケファロサウルスの一般的な認識であろう。
さしてメジャーな恐竜とは言い難いパキケファロサウルスが創作でも人気が高いのは、ひとえにそのインパクトのありすぎる頭にある。
少しでも恐竜に触れたことのある読者諸君、特に男性であれば、パキケファロサウルスと言えば頭突きというイメージがあることだろう。
どんなに大雑把な恐竜図鑑であっても、必ずと言っていいほどこのパキケファロサウルスに関しては記載がある。
従って、多くのヒトの中では「パキケファロサウルス=石頭を正面からぶつけ合う恐竜」みたいなバイアスが残っている。


そうだろべらぼぅめ! 俺といやあこの石頭…

だが、この前提は今や全く通じない。

あ!? どういうことでい?



パキケファロサウルスが真正面から頭をぶつけあうのは、物理的に困難だからである。


何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!?

目次


◆頭突き説に対する考察


そもそも、パキケファロサウルスの完全な全身骨格は現在でも見つかっていない。
あの目立ちすぎる頭以外の骨はバラバラに散逸しやすい事から、現在では彼ら石頭恐竜は先述したビッグホーン同様に山に生息していたと考えられている。
パキケファロサウルスが発見されたのは1943年と古いが、当時は頭しか発見されていなかった。
石頭恐竜の中で全身骨格が発見されているのはステゴケラス(後述)のみであり、博物館の骨格模型などもステゴケラスをモデルにしたレプリカである。
発見当初、「こんなに石頭が巨大になるということは、きっとぶつけようぶつけようとして進化したに違いない」という学説が持ち上がる。
これにより、パキケファロサウルスは頭突きをしたに違いないという「イメージ」ありきの創作が数多くつくられた。
中には「頭突き勝負で負けたパキケファロサウルスが、木や石に頭をぶつけて特訓し捲土重来を果たす」などという小説や漫画まであったほどである。

が、やがてパキケファロサウルスの化石サンプルが出土するにつれ、その説にほころびが生じてきた。

パキケファロサウルスの巨体で、頭頂部を真正面からぶつけ合ったとしよう。
なるほど、確かに「頭」自体の衝撃は「全身一直線説」でどうにか殺せるかもしれない。
だが、発見された化石の首の太さでは、どうやっても頸椎が完全に潰れてしまうのだ。

嘘ぉぉぉん!?

これには「首の周囲の筋肉が発達して衝撃を分散できた」という反論もあるにはあるが、
そもそもがあれだけの巨体を持つパキケファロサウルスが、全力疾走して頭を叩きつけること自体自爆行為に等しいというのが今の見解である。
第一、パキケファロサウルスの頭は半球状になっていて、ちょっとでも相手の頭頂部とズレれば簡単に滑り、首を大怪我する。
これでは全力疾走してぶつけ合うのは論外としても、頭をぴったりくっつけて首相撲の体勢にすることすら困難である。
しかもパキケファロサウルスを始めとする石頭恐竜の多くは頭部以外ほとんど化石が残っておらず、
その貴重な頭蓋骨にも、傷がほとんど残っていない。*1
角竜の代表格であるトリケラトプスには角やエリ飾りに傷が残った化石が多く見つかっているため、
こうしたぶつけ合いや肉食恐竜との戦いも行われていたと推察されている。
しかし、パキケファロサウルスにはその痕跡すら無いのだ。つまり、頭をぶつけあっていたという確たる証拠は無い。


じゃあ俺達ァ何のためにこの頭を使ってたってんだァ、べらぼうめ!

まあそう結論を急がないでほしい。
このような体の一部が特異な進化を果たす生物は、必ず何かの原因がある…というのが進化論の基本のキである。
まず考えられるのは、冒頭でパッキー君が言っていた外敵からの防衛である。

誰がパッキー君じゃい!

なるほど、確かにあの頭蓋骨を見ればそのような「自衛手段」という発想も思い浮かぶだろう。
だが、当時パキケファロサウルスを餌にしそうな生物と言えば、真っ先に思い浮かぶのはティラノサウルスである。
ティラノサウルスと言えば全長13m、体重は8tにも及ぶ。
さあこのティラノサウルスに頭突きで立ち向かってもらおうか、と言われても、狙える部分は脚か腹当たりであろう。
…うん、難しいね。どう考えても先に体当たりされて弾き飛ばされるか、カブりつかれて穴だらけである。
ならばラプトルのような小型肉食恐竜はどうか。1対1でパキケファロサウルスを襲おうとする個体は少ないだろうから、多くは集団戦であろう。
そうなればあのバカでっかい頭、当たれば昇天は免れまいが、角が生えているわけでもなし、むやみやたらに振り回しても避けられるのが関の山だ。

つまり、防衛手段としてあの石頭を使っていたとも考えづらい…

__と一概に結論付けるのも早計である。
これらはあくまでティラノサウルスと小型肉食恐竜だけに限った話であり
パキケファロサウルスと同時代の白亜紀後期でかつ同じアメリカに住んでいる比較的近いサイズの恐竜も勿論たくさんいる為である。
例えばダスプレトサウルス(8.5m)とかアルバータサウルス(8m)とかドリプトサウルス(8m)等の
ティラノサウルスより小さいが優秀なハンター達も大勢居るのだ。
だが先述の頭部の傷がない問題などもある為に、外敵からの防衛に使われていたかどうかなどもどちらとも言えないのが現状である。

結局よく解らねぇじゃねぇか!


そう考えると、他に思いつくのはやはり同族との喧嘩である。
といっても、ぶつけ合うのではなく「一発でもぶつかれば勝ち」というルールだった可能性が高い。
現在の学説では、パキケファロサウルスの戦いは鍔迫り合いなどではなく、ぶつけても頭や首を痛めない横腹などを狙って攻撃していたと考えられている。

よ、横腹だァ!? そんなところを狙ってたってのかよォ!

いやいや、これは決してパキケファロサウルスのマイナス評価にはつながらない。
想像していただきたい。体長5m、体重は数tに及ぶ、頭の厚さが20㎝以上の恐竜が突っ込んでくるところを。
パキケファロサウルスはその体格から大凡時速2~30㎞ほどは出せるとされており、その速度で大型車ほどもある恐竜が突撃してくるのだ。
…それこそ「一撃必殺」と言わずしてなんと言おうか。
自らの身体すら破壊しかねないその一撃は、まさしく中生代最強の頭突き。
それを相手と真正面からぶつけ合っては双方砕け散る宝の持ち腐れ、その力を最大限に発揮できる戦いこそが横腹突きなのである。

なるほどねェ…

そうしたオスが生き残っていくうちに、次第にメスも頭のいい(二重の意味で)オスに惹かれるようになったとも考えられる。
オーバーな外見の動物は、異性の好みがエスカレートしていくうちにそうした外見の遺伝子が延々後まで受け継がれていく傾向にある。
故に、パキケファロサウルスの世界ではハゲ頭が輝かしければ輝かしいほどイケメンなのかもしれない。

おうよ、それが男の花道ってもんさ、べらぼうめ!!



ただ、最近ではそもそも2足歩行していたのかすら怪しいという説も出ているのだが…

どないせえっちゅんじゃい!!



◆近縁種

というわけで、ここからは石頭恐竜の代表的な種類を紹介するぜ。

・ステゴケラス(Stegoceras)

分類…パキケファロサウルス科ステゴケラス属
年代…白亜紀後期、以下それ以外の場合を除き省略
場所…北米
名前の意味…角の天蓋

さっきも話題になってたが、こいつァ俺より早い1902年に発見された、全長3mにも満たねえ小型の石頭恐竜よ。
ステゴケラスは歯の化石が他の草食恐竜とは違って、キバ状になってたんだ。
だからよ、一時期は「トロオドン」っつう別の恐竜と同一の恐竜だと思われてたんだぜ。
恐竜を火を吐く化け物として描きくさった特撮番組『恐竜大戦争アイゼンボーグ』じゃあ「トロエドン」って名前で出てたんだぜチクショウ。
でも今じゃ、ステゴケラスの完全な骨格が見つかったからな。俺達石頭恐竜が雑食性だと言われてるのもこいつのおかげよ。
ついでに言えば、元祖トロオドンの名前も現在は審議中なんだぜ。
こいつァ俺達と違って滅茶苦茶賢くてな…あの忌々しい氷河期さえなけりゃ今頃地球はあいつらが支配してたのに…。勿体無い奴だったぜ。
そのうち元祖トロオドンも「ステノニコサウルス」に統一されるかもな。

・スティギモロク(Stygimoloch)

分類…パキケファロサウルス科スティギモロク属
場所…アメリカ合衆国
名前の意味…後述

スティギーか…こいつァ凄ェ名前なんだぜ。何せ名前を直訳すりゃ「三途の川の魔王」だ。まるで暴走族だな!
スティギーはギリシャ神話で冥府と現世を分かつ川「ステュクス」にちなみ、モレクは悪魔の王様の名前よ。
お前らにもわかるように言うと『灼眼のシャナ』の大擁炉モレクや『よんでますよ、アザゼルさん。』のモっさんのモデルだな。
ま、元々は中東で信仰されていた牛の神様らしいがな。一神教ってのは大変だねェ。
後頭部のスパイクがひときわ長ェことから、オーストラリアに生息するモロクトカゲに似てるんでこの名前が付いたらしいぜ。
大して頭のデッパリは比較的小さかったことから、スティギモロクが俺らパキケファロサウルスみたいに頭を鍛えていたとは言い難ぇ。
一説によりゃ、こいつやドラコレックスは俺らのガキの頃の姿かもしれねェとか…。
…中二だったんだな、あの頃はよォ!


・ドラコレックス・ホグワーツィア(Dracorex hogwartsia)

分類…パキケファロサウルス科ドラコレックス属
場所…アメリカ合衆国
名前の意味…竜の王

ほー、坊ちゃん「竜王」なんてしゃれてる名前じゃねェの。今度将棋でもやってみっか? …って、ホグワーツィアだと?
こいつァ人気映画『ハリー・ポッター』に登場するホグワーツ魔法学校の名を冠している、世界で唯一の恐竜だ!
何せ名前を付けたのは、恐竜温血説の提唱者として知られる古生物界の異端児ロバート・バッカーなんだぜ!
頭部があまりにも西洋の伝説に出てくるドラゴンそっくりだったもんで、当時世界的にヒットしていたハリー・ポッターの名前を付けたんだってよ。
ゴジラサウルスとかシネミス・ガメラとか…よく名付けるよなあ人間どもは…。


・ホマロケファレ(Homalocephale)

分類…ホマロケファレ科ホマロケファレ属
場所…モンゴル
名前の意味…平坦な頭

ホマロケファレのオッサンは1.8mと小柄な堅頭竜だ。
オッサンは8000万年前と他の石頭恐竜より古い時代の地層から発見されてるんで、もしかしたら俺の先祖かもしれねえな。
頭がスティギーや俺に比べても格段に平べったいことから、頭突きはしていなかったって言われてらァ。
ただ、ホマロケファレの骨盤が比較的横幅が広かったことも、俺達が横腹を攻撃していたんじゃないかって説を裏付けているらしいぜ…。





◆創作におけるパキケファロサウルス


先述した通り、出たら確実に頭突きさせられる。
もう「たらちね」が「母」にかかるように、「パキケファロサウルス」が「頭突き」にかかるレベル。
このページで登場したパキケファロサウルス君のように、石頭の持つイメージから頑固、負けず嫌い、怒りっぽいと言ったイメージが付与されることも非常に多い。

  • ダイノレックス
スティギモロクと共にプレイアブル恐竜の一体として登場。全恐竜の中で必殺技とパワーボンバーの性能が非常に優秀なのが特徴
ちなみにスティギモロクは、技及び性能共にパキケファロと同じだがパキケファロの必殺技「スーパーテールアタック」に違いがある。
そこ、ストⅡのリュウとケンとか言わない。

  • ジュラシック・パークシリーズ
第2作『ロストワールド』で登場。密猟者に突撃し、車から突き落とすなどの暴れぶりを見せる。
第4作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ではスティギモロクが登場。
つぶらな瞳でかわいらしい顔とは裏腹に強力な頭突きで主人公たちの窮地を救い、コメディリリーフも兼ねて活躍した。

  • 白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ
主人公ユタの育ての親として、パキケファロサウルスの「ジサマ」が登場。
年老いてはいるが亀の甲より年の劫、とても理知的である。過去には闘竜場で戦っていた。

  • 古代王者 恐竜キング
2007第1紀+から秘属性恐竜として登場。バトルタイプは2007第1紀+と2007第2紀はそっこうタイプ、2007第4紀ではあいこタイプ、目覚めよ!新たなる力!!ではきょうかタイプ。強さは2000、必殺わざはチョキ。ショルダーネームは「激烈石頭」。ひみつの恐竜のたまご使用時に出てくる事もある。
事実上の最終弾で化石カードにもなっており、そのカードはふっかつタイプ。

超わざはグーは相手を上に投げ飛ばして光る頭で回転しながら頭突きを繰り出した後、チョキは地面に叩きつける「ヘッドダイバー」、虹色のレーザーを発射する「ダイナミックレイ」、パーは地面に頭突きして地割れを起こし、地面から飛び出す光線で攻撃する「クエイクヒート」。
2007第2紀のカードでは珍しく同種間で頭をぶつけあう様子が描かれている。
アニメ版では第14話でDr.ソーノイダに操られイタリアに出現、ピサの斜塔を頭突きで直立させた。
???「なにをやっておるかード下等恐竜がー!」
上記のシーンは息子と一緒に見ていた柳田理科雄がひっくり返ったらしく、『空想科学読本6』では自分自身に質問する形で考察している。

No.39として登場。
コミカライズ版ではルルの保有していたレプリカ恐竜で、恐竜ハンターの乗っていたカルカロドントサウルスに頭突きをかましてフッ飛ばした。

4巻『ロストワールド』で登場。
終盤でクローン恐竜として大量に出現し、キッドの空気砲を石頭で弾き飛ばしたあげく、
一斉にはなった頭突きで彼らの乗ったティラノサウルスの骨(無生物さいみんメガフォンモビルスーツにした)を半壊させている。
最後はキッドが火山弾を撃ったことで、砕け散った噴石に巻き込まれて火口に転落した。

  • みなしご恐竜トム
トム(トリケラトプスの子供)と知り合った草食恐竜。
当初はトムを襲おうとしたアルバートサウルスの足に頭突きをかまして退散させるなどの活躍を見せるも、
頭を強打することで凶暴な人(?)格が目覚めてしまい、トムを追い回したところで仲間のパキケファロサウルスによって気絶させられる。
トムは一命をとりとめるが、束の間の友情も失ってしまう哀しい幕切れとなった。

  • 恐竜の時間
ねこねこ日本史』のそにしけんじ(塩谷仁名義)によるこのマンガでも、やはり頭突きばかりが取り上げられる。
恐竜短距離走大会にもエントリーされたが、ドロマエオサウルスとティラノサウルスにビビッてヨーイドンと同時に脱走した。
『プレコミックブンブン』付録の4コマ漫画ではティラノサウルスと相撲を取った瞬間丸呑みにされた。

恐らく長編漫画としては史上初の、パキケファロサウルスが主人公の作品。
かつて恐竜たちの楽園を滅ぼした隕石に復讐するべく、ひたすらに頭突きを磨き上げたパキケファロサウルス「パッキー」が主人公。
普段は3頭身のゆるキャラボディであるが本気を出すとリアル頭身となり、巨大ロボットを粉砕し、最終的には隕石にすら打ち勝った。
ライバルにはスティギモロクのスティギーがおり、当時はスティギモロクにパキケファロサウルス亜種説が出ていたためそれを踏まえたネタになっている。

「フォッシル・ダイナ パキケファロ」という、文字通りパキケファロサウルスの化石をモチーフとしたモンスターカードが登場する。GX劇中での使用者はジム・クロコダイル・クック
イラストではやっぱり頭を突き出して突進している。
OCGでのカード性能はその豪快な姿に反して大変厭らしく、全盛期当時のデュエリストなら誰もが一度は苦しめられたであろう1枚である。

外伝『サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑』(時系列は『BORUTO‐ボルト‐』の少し前)にて、敵キャラ・ザンスールが蘇らせた「竜獣」の一種として登場。
囚人たちを頭突きで圧殺していくが、さしものサクラの怪力の前にはその石頭も意を為さなかった。相手が悪すぎた。


以下は「パキケファロサウルスっぽいキャラ」が登場する作品。

ダイヤモンド/パールにて、ズガイドスという化石ポケモンが登場。
進化することでスティギモロクっぽい外見のラムパルドになる。
見た目のイメージ通り得意技は"ずつき""しねんのずつき""もろはのずつき"など。図鑑によると「高層ビルをも崩落させる」威力があるとのこと。
全ポケモン中屈指の攻撃力を誇るが、非常に打たれ弱く、諸刃の頭突きを撃つと反動で自滅することもしばしば。
二重の意味で再現度が高い性能となっている。

ハードヘッドがパキケファロサウルス型に変身している。
玩具は同じ獣脚類恐竜型であるダーダー恐竜リデコ

パキケファロサウルスから進化した爆竜・バキケロナグルスが登場。
登場当初は赤ちゃんだったが、巨大メカのサイズに急成長した。一人称が「あっし」のボクシングキャラ。
頭を拳に見立てて巨大ロボ・アバレンオーの腕に合体、パンチ形態の「アバレンオーナグルス」になる。

パキケファロサウルスから進化した獣電竜・ブンパッキーが登場。
頭部は鉄球状で、着脱可能。尻尾から鎖でつながったモーニングスターになる。頭突きと言うよりヘディング。
初の灰色戦士・キョウリュウグレーのパートナー。

カンガルーとパキケファロサウルスを足し合わせたような架空の恐竜パキガルーサウルスから強化された騎士竜・パキガルーが登場。
今までのパキケファロ枠とは違い史上最強の騎士竜と称される破格の扱い。
息子であるチビガルー(CV:ゴーカイイエロー)と揃うことで真価を発揮する。
親子合わせてドッシンソウルというリュウソウルに魂を宿し、リュウソウジャーの強化形態に変身する。
またキシリュウオースリーナイツに合体することで格闘戦特化形態「キシリュウオーパキガルー」になれる。

石頭恐竜をモデルとした「ケストドン」が登場。「ケストの歯」って何だよ(古生物学)

中型ゾイド「パキケドス」が登場した。何気にゾイドシリーズ35年目(当時)にして初の堅頭竜型のゾイドである*2
上記のハードヘッドと同じく玩具は獣脚類型ゾイドのリデコであり、ゾイドの世界では堅頭竜は不遇なのか・・・?

パキケファロサウルスの骨格モチーフのダイノソルジャー「ソードサウルス」が登場。
ボーンブレードという長剣に変形し、愛用の化石剣グランスラッシャーを失ったダイノティラノの新たな剣となる。

動物系悪魔の実古代種、『リュウリュウの実:モデル“パキケファロサウルス”』の能力者である「うるティ」が登場。
覇気を交えた強力な頭突きを得意とする。口元を覆うマスクがパキケファロサウルスの頭部を模している。
美人だが、弟のぺーたんを溺愛してたり、ありんす口調だったり、上司であるカイドウにも容赦無く毒を吐いたりと色々濃いキャラクター。
ちなみに弟のぺーたんことページワンはスピノサウルスの能力者。

  • 怪獣王子
昆虫司会が操る怪獣・パキケファロザウルスが登場。



追記・修正はパキケファロサウルスを乗りこなせる方にお願いします。

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最終更新:2023年06月24日 14:43

*1 そのため、この上にサイのように皮膚の塊で出来たツノがある、というトンデモ説もある。

*2 玩具が発売されたものに限り。書籍ではその少し前にも登場していた