エメリウム光線

登録日:2012/09/09 Sun 01:26:32
更新日:2023/12/27 Wed 18:37:00
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ジュワッ!!







エメリウム光線とは、ウルトラセブンが額にあるビームランプから発射する光線で、アイスラッガーと並ぶセブンの代表的な必殺技である。
別名は「ウルトラビーム」であり、オープニングテーマでも歌われている。ウルトラビームでストライク!
ウルトラファイト』ではワイドショットも「ウルトラビーム」とナレーションされていることから、『ウルトラマングレート』の海外スタッフによる初期設定*1と同じように、
セブンの光線技は全て「ウルトラビーム」であり、効力を変えて発動していたのかもしれない。

怪獣や宇宙人にとどめを刺すだけの威力がある必殺光線…となるかは相手によるが、威力調節や性質変化の自由度が非常に高いのが特徴。
発射パターンは様々だが、主に両手の人差し指と中指を立て、額のビームランプに添えて稲妻状の反磁力線を放つAタイプ、
左手を胸に当ててアイーンのようなポーズで発射するレーザー状の熱線のBタイプが頻繁に使われる(ただし、客演時は発射ポーズが違ってもレーザー状熱線しか出ない様だ)。

その他にも腕組みして白色光線を放つCタイプ、A、Bタイプの簡易版などがあるが、本編では一度きりしか使ってないので割愛する。
※ちなみにここで言うA~Cタイプという呼び方は、ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution3』での呼び方を採用している。
 資料によっては熱線がAタイプ、反磁力線がBタイプと記載される事もある。


威力は人を殺めないレベルにまで調整が可能で、ビラ星人に操られていたユシマ博士を気絶させるといった使い方もある。
パンドンとの戦いでは、セブン自身の体力の消耗やエネルギー不足のため、発射した光線がパンドンまで届かないというハプニングもあった。
また、『ウルトラマンA』の客演回では、ヤプールにゾフィーたち共々磔にされたセブンがエースキラーにエメリウム光線を奪われている。

なお、元素記号は『M2SH3GWFB1』らしい。

ULTRASEVEN X』でも使用。作風の関係上、まさに必殺光線であった。

セブンの力を持つウルトラマンギンガストリウムと、上述の通りセブンから奪ったエースキラーも、セブンと同等のエメリウム光線を使う事が出来る。


【エメリウム光線の派生】

  • ラピッド光線
第四惑星の悪夢』で使用。
ビームランプから弾丸状の光弾を発射する。
飛行中でもポーズ取らずに連続発射出来るのが特徴。
第四惑星の地球攻撃用ロケットを破壊した。

  • エメリウム覚醒光線
『北へ還れ!』で使用。
エメリウム光線Cタイプでウインダムの光線を相殺した後に照射し、カナン星人に操られたウインダムを元に戻した。
※元に戻ったウインダムはカナン星人に挑み、速攻で返り討ちに遭いました。

  • エメリウム還元光線
『ウルトラマンA』客演時に使用。
超獣バクタリと化したバクを元に戻した。

  • エメリウムメビュームシュート
ウルトラマンメビウス』客演時に使用。
メビュームシュートとエメリウム光線を同時に放つメビウスとセブンの合体光線。ウルトラダブルフラッシャーの様なポーズをとる。
ただの同時撃ちではなく途中で光線同士が合流し、破壊力が増している。
グローザム撃破の糸口を作った。


【エメリウム光線の系譜】

エメリウムスラッシュ
息子のゼロも勿論習得。
必殺技というより迎撃や牽制に使うのが主。だが、シャイニングウルトラマンゼロの「シャイニングエメリウムスラッシュ」はもはや波動砲
ゼロスラッガーで光線を弾いて反射衛星砲みたいに使われた事もあった。

パンチレーザー
額のウルトラスターから発射する光線。
あまり威力は高くなく、決め技にならずエメリウム光線のように威力の調整も出来ず繋ぎや牽制に多用された。
一度だけ強化版に「パンチレーザースペシャル」があるが、こちらは手から放ち、ガマスを倒した。

ヒーロー光線
額のビームランプから放つ、敵をドロドロに溶かしてしまう溶解光線。
2023年現在、映像作品では一度も使用されていない。所謂「書籍掲載された裏設定」として存在する技の一つ。
内山まもるの漫画版『タロウ』ではライブキング戦で決まり手として使用されている。

レオクロスビーム
額のビームランプから出す赤色光線。キングパラダイを倒した。
放送開始前の児童誌ではレオはこの技しか光線技を持っていないと紹介されており、他のウルトラ兄弟からは「もっと光線技を身に付けるべきだ」と駄目だしされていた。
実際、円盤生物には格闘技があまり効きにくいらしきところがあったため光線技が増やされている。
同じくビームランプから出す光線に、バンゴの脚を傷つけた「ビームランプ光線」や、円盤生物に対して使用した「スパーク光線」がある。

エレクトロンビーム
額のビームランプから出す光線。
タロウのヒーロー光線同様に、映像作品では使用されていない書籍設定のみの技。

アストロビーム
額のアストロスポットから出す光線。顔の前で両腕を交差させてから放つ。
通常は破壊光線として使用するが、ザロームに吸収合体した魔術師・佐竹を分離させるためにザロームを一時的に細胞分解させた分解光線や、L字型に組んだ腕に当てる事でアストロエネルギーとプラニウムエネルギーを合成して発射するエネルギー合成光線に使い分けられる。
また派生技として、星型光弾を放つ「スタービーム」もある。
ちなみに、ジョーニアスと同じU40出身のウルトラマンタイタスもアストロビームを使用するが、こちらは腹部の前で両腕を交差して放つ方式。

  • アンドロメロス
アンドロビーム
額のアンドロスポットから放つ光線。
熱線と磁力線に使い分けられる。アンドロ超戦士4人共通の技。
本編で使用したのはキャラクター紹介時と、ジュダにトドメを刺した一斉発射技「レーザーショットグランファイナル」の時のみ。

ウルトラ・マルチビーム
額のブロウスポットから発射する光線。
ポーズはエメリウム光線Aタイプ…に似ているがちょっと違う。(左右の指が交差していない)
必殺の威力は無いが、熱線や麻痺など様々な効果を使い分ける事が可能。

アドリウム光線
セブン同様額のビームランプから発射される光線。
パイロット版では必殺技として描写されていたが、
OV版では更に強力なレジアショットが登場した為にあまり活用されなかった。
因みにパイロット版ではエメリウム光線Aタイプのポーズで発射していたが、OV版では右手だけ額に当てて発射していた。

フォトンクラッシャー
額のブライトスポットから放つ必殺光線。エメリウム光線の系譜の中でも非常に派手なビジュアルであり、必殺技としての説得力も強い。
大きくしなるガイアフォトンエッジに比べてより直線的で光線っぽく、
アグルの裏モチーフがセブンだということもあって「ド派手なエメリウム光線」に見えなくもない。

なお、藤宮博也からアグルの光を受け取った高山我夢=ガイアもV2になってからはフォトンクラッシャーを使用。
頭頂部のガイアヘッドから発射する。

エクスラッガーショット
額に戻したエクスラッガーから放たれる破壊光線。事実上ウルトラマンエックス唯一の必光線。
頭の位置にエクスラッガーを掲げ、上からのスライドタッチ1回で発動する。

トリプルエメリウム光線
オーブの額のランプからエメリウム光線が発射する。
この時、ランプの色が水色から黄緑に変化し、三つの光芒が螺旋状に放たれる。

エメリウムブーストビーム
額のランプから放つ光線。
ポーズも光線の見た目も本家に近いが、光線を照射した部分が焼け焦げるような描写がなされた。ちょっと痛々しい。

タイガエメリウムブラスター
ゼロから授かったプラズマゼロレットを介することで発動。
額のランプからエメリウムスラッシュにも似た光線が発射される。

ゼスティウムメーザー
基本戦闘形態の技のひとつで、額のランプからエメリウム光線にも似た光線が発射される。

ベータレーザー
正確にはパンチレーザーの派生技。
ビームランプのない額から発射するのが特徴。

デルタクロスショット
ゼスティウムメーザーと同じく、額のランプから光線が発射される。


【パロディ技】

ポーズとしてのパッと見の分かりやすさ故か大半がタイプAである。
ラッキービーム
額の湯飲みにエメリウム光線・タイプAのポーズで指をかざすと発射される。
……が、あまりにも出るのが遅い。スピードも鈍い。しかし、ラッキーマン最大の武器である持ち前の幸運で敵に大打撃を与えるどころか、予想だにしていないことが敵に襲い掛かる。

セイクリッド・ハイネス・エクソシズム
邪悪なものに効果的な浄化魔法「セイクリッド・エクソシズム」の上位魔法のようで、七大悪魔の一人・バニルに体を乗っ取られたダクネスに向けて使用。
原作小説では第三巻で使用したが、アニメ第二期5話で使われたシーンのポーズはモロにエメリウム光線・タイプAだった。

ヘルメットからのビーム光線/おっかねえよー
幼少期に着用していたヘルメットの額の飾りにエメリウム光線・タイプAのポーズで指をかざすと発射される。
巨大な恐竜をも消し飛ばし、当時のヤムチャも命の危険を感じた。

眼から光線/光線眼
額の三つ目にエメリウム光線・タイプAのポーズで指をかざすと発射される
四身の拳と併用し四方から発射。

太陽拳
額に掌をかざすポーズで作中色々なキャラに使われた技だが、クリリンのみ何故かエメリウム光線・タイプAのポーズで使用する。効果に普通の太陽拳との差異は特にない模様。


【余談】

上記の「エメリウム光線」と「ウルトラビーム」の関係だが、実は『ウルトラセブン』の企画書によれば、
  • エメリウム光線が「胸元で腕を水平に構えた後にアイスラッガーから放つ光線技」
  • ウルトラビームが「額に指を添えてビームランプから放つ光線技」
……として区別されていた。
しかし、実際の撮影が始まるとアイスラッガーによる光線技そのものの存在が無くなり、代わりにウルトラビームが「エメリウム光線」という名前に代わる形に落ち着いたという(2種類の発射ポーズは企画段階の名残り)。

『セブン』第46話「ダン対セブンの決闘」にて、侵略宇宙人サロメ星人がモロボシ・ダンからウルトラビームの秘密を聞き出しており、複製自体も簡単にできるようである。
また、項目冒頭でOPの歌詞として使われているとあるが、その直前の歌詞は「倒せ火を吐く大怪獣」である。
『セブン』本編には火を吐く怪獣はパンドン一体だけであり、そのパンドンを倒したのはアイスラッガーだったりする。


追記、修正でストライク!

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最終更新:2023年12月27日 18:37

*1 撮影時にはグレートは単一の光線技を、状況に応じて威力や形を調整して使っているという解釈で作られたが、日本のスタッフは「それでは子供は面白くない」と考え、それぞれに名前や設定を追加している。