久延毘古(日本神話)

登録日:2011/10/26(水) 21:08:40
更新日:2022/05/14 Sat 11:53:29
所要時間:約 2 分で読めます




久延毘古(くえびこ)は、日本の一柱。
古事記に登場する以外、目立った活躍の無いマイナーな神様。



●【古事記】
昔々、ダイコク様こと大国主命が出雲におわした頃、一艘の船が流れ着いた。
その船には神様が一柱乗っていたが、誰もその名前をしらず、また本人も答えなかった。


するとたにぐく(ガマガエル)が現れ「久延毘古なら知っているでしょう」と提言した。


言われるまま、久延毘古に尋ねると「そのお方は神産巣日神の御子、少彦名命である」と答えた。


神産巣日神に真偽を確かめると、確かに自分の子であることを認め、大国主に共に国造りをするよう命じた。
こうして大国主の国造りは始まるのである。





と、マイナーながらも重要な役所を押さえた神なのである。
最古の神社として有名な奈良県桜井市の大神神社の末社や石川県の久エ(二十八宿の『とも』)比古神社でも、学業や知恵の神として奉られている。



●【神としての概要】
では、その姿はどのようなものかと言うと……

































おどろくなかれ、かかしである。


脳みそからっぽでおなじみのかかしがなぜ知恵の神なのか。

それは、いつも田んぼの中でじっとしているので物事をよく見、よく聞いているからだとされている。
それに加え、古代田んぼはどこにでもあり、須らくかかしもいないところはないほど存在していたため、
その頂点に位置する久延毘古は凄まじい情報網を持っていると考えられたため。


かかしなので久延毘古は知恵の神以外に田の神、農耕神としての側面も持つ。
他にも名前は「杖彦」の訛りという説もあり、伊弉諾が黄泉返りの後捨てた杖から生まれた船戸神、つまり道祖神とも考えることができる。


●【創作作品への登場】
東京都立川市を模して造られた神界にある学園都市の図書委員、「クビコ・スケアクロウ」として登場。
案山子の足の様に杖をついている金髪眼鏡巨乳女子で、知識の神として道(知識)を示すだけでなく何かを稲穂に紛れるように隠すことも出来る。
ちなみに同作では天神様(菅原道真)が自らTSしてクビコの後輩になっているのだが、クビコの性別が元々なんだったのかは不明。


オズの方「あんたはいいよなぁ。同じかかしでもよりにもよって知恵の神とか……」

久延毘古「……なんかごめん」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 久延毘古
  • 神話
  • 日本神話
  • 八百万の神
  • 古事記
  • 国造り神話
  • アニヲタ神様シリーズ
  • 学業
  • 農耕
  • 奈良県
  • 石川県
  • 西洋の同類「解せぬ」
  • 案山子
  • かかし
  • カカシ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年05月14日 11:53