ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ

登録日:2019/05/14 (火) 00:19:37
更新日:2024/01/14 Sun 16:43:31
所要時間:約 16 分で読めます





そういうことだ。ほかの君主(ロード)どもとの折衝は心底つまらないと思うが、頼んだぞロード・エルメロイⅡ世

それともこう呼ぼうか?親愛なるお兄様、と


Fateシリーズの登場人物。
CV.水瀬いのり


●目次



◆概要

ロード・エルメロイⅡ世の義妹。時計塔の十二の君主(ロード)の一角、エルメロイの次期当主であり、ウェイバーを後見人に指定して『エルメロイⅡ世』の座に封じた張本人。
稀に間違われるが、「アーチボルト」ではなく「アーチゾルテ」。先代ロード・エルメロイの姪にあたる。



◇来歴

没落エルメロイ家

エルメロイは第四次聖杯戦争で当主のケイネス・エルメロイ・アーチボルトが死んだことで没落の危機に陥り、上位の家系が早々に離反してしまったため、
残った家系の子供の中で源流刻印との適合率が最も高いライネスが次期当主の座を引き継ぐことになった。
アーチゾルテ家はエルメロイの分家の中でも底辺に近い家系のため、ライネス側からすれば思いもよらぬ大抜擢となった。

しかしエルメロイの家系の財産は離反した分家にほとんど持って行かれてしまい、魔術刻印までケイネスの死によって破損してしまったため、
残されたのは天文学的な負債と、第四次聖杯戦争で唯一破壊を免れた『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』くらいのものであった。

更には派閥抗争にも巻き込まれるようになってしまったため、一時期は逃亡生活を余儀なくされた。
その際毒殺されかけて一週間死の淵を彷徨ったこともあり、その時の名残で保存食糧を持ち歩くのが癖になっている。
+ 『Fate/Grand Order』の絆礼装では、その時の詳細がフレーバーテキストで語られており…(ネタバレ注意)
ライネス曰く、「幼い頃に、用意された『キラキラのお菓子』と『いい香りのお茶』に魅了されてぱくりとやったら一週間死の淵を彷徨った」とのことで、
以来、保存食を持ち歩くようになっただけでなく、茶会を主催する際には(たとえ相手が信頼するグレイでも)自らお茶とお菓子を用意するようになったという。
なお、このフレーバーテキストは、ライネスが自身のマスターにして「我が弟子」である『FGO』の主人公に対して語り掛けるような文体なのだが、
絆レベルマックス…つまり、グレイやエルメロイⅡ世の次くらいには信頼、信用しているであろう主人公との茶会にもかかわらず、
その内容から察するにライネスがお茶とお菓子を用意していると推測され、彼女にとってこの毒殺未遂事件は根深いトラウマになっていることがうかがえる。


なお、数少ないケイネスの遺産である月霊髄液は、のちにⅡ世の助言を元にライネスの手によって改良され、普段はメイドの姿でライネスの従者を務めている。
擬似人格が付与されているために自己判断や会話なども可能で、ライネスも「トリムマウ(トリム)」という名前で呼び、愛着をもって接している。
流体故に自在に姿を変えられ、戦闘だけでなくホロスコープを映し出すなどの多彩な機能を有する高度な魔術礼装で、時計塔内でも一目置かれているほどだが、
天才馬鹿が情操教育によろしくないB級映画を見せているため、その影響で時折素っ頓狂な言動を見せることがあり、
作中では招待されたパーティーの会場に着いて自立行動を許可するなり「まるでそびえ立つクソだ!」と(英語で)叫ばれ、思わず殴りそうになっていた。


ウェイバーとの出会い

そんな中、エルメロイ教室を引き継ぎ、頭角を現していたウェイバーに目を付け、自分の元に拉致。
ウェイバーがケイネスの死に責任を感じていることに付け込んで、

1.エルメロイの負債をどうにかすること
2.破損した源流刻印を修復すること
3.自分が成人するまでロードとしてその座を守ること
4.自分の家庭教師になること

これらを要求し、受諾させた。

もっとも、ライネスは1と2に関しては本気で言っていたわけではなく、ウェイバーの反応にサディストの気が疼いただけだったのだが、
ウェイバーは全ての条件を呑んでしまい、結果彼はエルメロイに縛り付けられることとなった。
その担保としてベルベット家の魔術刻印を預かっており、Ⅱ世はそれを返してもらうまで時計塔を離れられないため、
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』開始当初の時期には、第五次聖杯戦争へと参加できなくなりそうで焦っていた。

ちなみにライネス自身はケイネスの死に関して、
「ウェイバーが大きな躓きとなったのは事実だが、たとえそうでなかったとしても結果は変わらなかっただろう」と考えている。
(しかしそれはそれとして、勝手に責任を感じてくれる分には都合がいいのでⅡ世にはそのことは黙っている。)

なお、ライネスの設定自体はエルメロイⅡ世の設定が初めて明かされた『Fate/Zero』のキャラマテの時点で存在したが、
この時は奔走の末、没落手前のアーチボルト家をどうにか持ち直したウェイバーに対し、その功績を称える意味合いと共に、
『元を糺せばお前が悪いんだから一生私に仕えなさい』という意図も込めてエルメロイⅡ世の名を与え、ロードの座に縛ったという少し異なる設定だった。
人物像に関してはほとんど書かれていなかったため、『一生私に仕えなさい』というのが本心なのか、
それともツンデレ的な悪態なのかもわからず、ファンの想像を掻き立てていた。

元々ウェイバーに関しては、第四次聖杯戦争のマスターの中でも能力の低さにもかかわらずケイネスを差し置いて生き残ったという図抜けた幸運に魅入られていたらしく、
ウェイバーをロードの椅子に縛り付けたのは、その幸運を取り込めたのなら、自分もこの先生き残れるかもしれないという期待の表れでもあったらしい。
その後は何だかんだでⅡ世に助けられたりもしているため、今ではそれなりに信頼している様子だが、それはそれとして生真面目な義兄殿をからかうのは楽しいようで、
顔を合わせる度に、グレイ曰く『毛を逆立てるお気に入りの飼い猫を嬉々として観察するような意地の悪い飼い主』のような態度でからかっており、
当のⅡ世からは某天才馬鹿と並ぶストレス要因としてかなり邪険な対応をされているが、ライネスは涼しい顔でスルーしている。

Ⅱ世の苦労の甲斐もあって、今ではエルメロイはどこの派閥に売り払ってもそれなりの結果になるくらいの規模にはなったが、
ライネスは「目の前に敵がいて、やり合うための手段があるなら、戦わない理由を見出せない」とあくまで派閥抗争を続けていくつもりの様子。



◇人物像

真面目な人間が苦しんでいるのを見るとニヤリとしてしまう真性のサディスト。
特にⅡ世はターゲットど真ん中であるため、彼をからかうことを特に楽しんでおり、Ⅱ世からは「胃を破壊しに来る悪魔」と恐れられている。
逆にライネスは、自分のピンチの時に駆けつけて自分を信じてくれるⅡ世の言動に安心したり、
無自覚に「君に命を委ねる」と殺し文句を言ってくる彼に「いつか生徒に後ろから刺されるぞ」と思ったりと、彼女なりに義兄を信頼し、親愛の情を抱いている様子。
異性として好意を持っているかは不明だが、メルアステア派のスパイを公言し、Ⅱ世の愛人枠を狙うイヴェット・レーマンがBlu-ray特典ドラマCD VOL.3『魔眼殺しと救いの言葉』にて義兄の貞操を狙った際には、
ギリギリのところでⅡ世のピンチを助けた上、イヴェットに対して魔眼をチラつかせながら「これ(Ⅱ世)は私の玩具だ」と一瞬凄んでいた*1

ライネスにとってⅡ世は陰謀や腹の探り合いなしに安心してからかう接することのできる存在ゆえの面もあり、第5次聖杯戦争への参加の意思を見せるⅡ世に対して、
「聖杯戦争で死ぬ前に私と子作りしていかないか?」というとんでもない提案をさらっとしてⅡ世を噴き出させ(ついでに近くにいたグレイも凍り付かせ)ていた。
ちなみに、衝撃から立ち直ったⅡ世に魔術回路が貧相な自分の血をわざわざ組み込む意図を尋ねられた際には、
「Ⅱ世の人望と権威を取り込む意図で子供を作っておき、前途多難なエルメロイ家も魔術刻印も継がせず、分家で健やかに育ってもらう」と、
しっかりした人生設計で返す辺り、割と本気だった様子。
なお、この際「なんなら(子作りするのは)トリム相手でもいいぞ」とも言っている。トリムマウから採取した二世のソレを自身の胎内に移したりするのだろうか。

その性癖と、自身でも自覚しているように人の悪い性格などが災いし、同年代の友人はゼロ。
グレイがⅡ世に連れられてくるまで、親しい友人と呼べる相手は一人もいなかった。
ライネス本人もこのことについては思う所があるらしく、Ⅱ世に友人がいないことを指摘された際には言葉に詰まっている。

時計塔では基本的に自らの腹の内を見せず、飄々とした態度で振る舞っており、取り乱すことは少ない。
しかしあまりにも予想外のことが起きると(努めて表情に出さないようにしつつも)動揺したり、
アニメではⅡ世に(魔眼を)魔術の触媒にされて「触媒扱いか!」と他の人物もいる前で声を荒げてⅡ世に抗議したりと、
時折年齢相応の態度を見せることもある。

ただし彼女の性格は権謀術数渦巻く時計塔を生きるための鎧として鍛えられたものであるため、利害関係のない相手には割と素直な態度を見せたりもする。
特にグレイとは時折茶会に招いてはⅡ世について談笑する仲で、彼女が時計塔を離れている間のティータイムではいつも彼女と摘まんでいるスコーンが味気なく感じ、
逆にグレイが買ってきた安物のチョコレートを彼女と食べた時は美味しく感じるなど、グレイに対しては無自覚ながらなかなかに深い友情を感じている模様。
ちなみにそれを指摘すると盛大に照れる。かわいい。
反面、直接的には利害関係にはないものの、トリムマウに情操教育に悪い映画を見せたり、自身の窮地にぽろっと「面白そう」と漏らしかけたりするフラットに対しては、
何かしらやらかされる度に「フラット殺す」と内心で殺意をみなぎらせている。自重しろ天才馬鹿

こう見えて実はMっ気もある。Mっ気もある。



◇魔術師として

Ⅱ世からエルメロイの秘術を受け継ぐのに最適な配分として授業を受けているため、現在使える魔術は主に研究用に集中しており、戦闘用の魔術はあまり使えない。
が、魔術の精密操作に関しては稀な才能を持ち、月霊髄液に擬似人格を加えることができたのもその才能によるものだという。

また魔力感知の魔眼の所有者でもあり、その能力は「魔力の流れを正確に視るもの」。なんかどっかの妖精眼のデチューン版みたいな…
ただしライネス自身肉体的にも未熟なこともあって彼女の意志で完全に制御出来ているとは言い難く、
更に副作用が大きい*2ため、少しでも扱いを間違えると脳に大きな負荷が掛かって気絶してしまうこともある。
彼女の本来の瞳の色は青だが、魔力に反応すると熱をもって焔色に染まるという特徴があり、普段は目薬を差して症状を和らげつつ目立たないようにしている。やっぱりどっかのry コンタクトや眼帯を必要としないだけまだいいが



◆登場作品

初登場は『Apocrypha』で、ちょっとだけ登場していた。
ちなみに本当にちょい役だったためアニメ版では出番がカットされ、最終話のエンディングに少し映るに留まり、台詞もないファンサービス的な登場であった。


『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』

メインキャラクターとして登場。Ⅱ世の元にエルメロイの借金返済の助けとなる案件を持ち込んでくるが、大抵が厄介事なのでⅡ世は苦労させられることになる。
そしてそんなⅡ世の姿を見るのはライネスの最大の楽しみなのであった。
なお、こちらの世界では次期君主同士ということもあって、かのオルガマリー・アニムスフィア(11歳程度)とはそれなりに親密な交流を持っている様子。


Fate/Grand Order


へえ、私を召喚したのか

司馬仲達参上……って、うん、私はライネス・エルメロイ・アーチゾルテの疑似サーヴァントなんだけどね?

大丈夫大丈夫、力は引き継いでるから。ライネスでも司馬懿でも仲達でも、好きに呼んでくれていいよ

どうぞよろしくね、マスター?


『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』コラボイベント、「レディ・ライネスの事件簿」にて司馬懿の疑似サーヴァントとして実装。
クラスはライダー
ちなみにこちらの立ち絵ではSっ気が出ると悪魔の尻尾が生える(アドベンチャーパートのみ)。かわいい。

イラスト:坂本みねぢ
CV.水瀬いのり

身長:149cm
体重:42kg
出典:三国志演義など
地域:中国
属性:中立・中庸





◆宝具

混元一陣(かたらずのじん)
ランク:B++ 種別:対陣宝具 レンジ:1~50 最大補足:500人


取っておきの御開帳といこうか。

渾沌に七穴、英傑に毒婦。落ちぬ日はなく、月もなし。とくと我が策御覧じろ。

勝負に奇計も切り札もいらぬ。ただ十全に調え、当然に勝てばよい。

混元一陣(かたらずのじん)』!!


正しくは、『混元一気の陣』。
司馬懿という人間の本質は、奇才奇策を振るう軍師ではない。
戦争だろうが権力抗争だろうが当たり前に布陣し、当たり前に時を待ち、当たり前に勝ち、不機嫌そうに好きでもない詩を呟くというものだ。
幻の日輪と月輪が地平線から現れたとき、相手の得手は潰され、秘めていた弱点が露わとされる。
「一度倒した相手であること」や「すでに相手のデータが集まっていること」など充分な条件さえ整えば、「弱点を作り出す」ことさえ可能とするジョーカー殺し。


◆ライネス(疑似サーヴァント)

ライネスに宿った英霊である司馬懿は三国時代に魏の国に仕えた軍官であり、エルメロイⅡ世を器にした諸葛孔明の最大のライバルとされる人物である。
詳細は史実の彼の項目で。

軍師らしく、自分の能力を十全に使える者がいるならば自分が表に出る必要はないという合理性に基づき、
サーヴァントとしてどのように行動するのかの主導権を完全にⅡ世に任せている孔明と同じく、司馬懿も主導権はライネスに任せているのだが、
合理的であることは認めつつも、あまりにも割り切りが良すぎる(孔明も含めた)中国の軍師たちにライネスは少し困惑している。
ただ、完全に表に出てこなくなった孔明とは違って、司馬懿はライネスの中で状況をそれなりによく見ているらしく、時々表に出てくることもある。
ちなみに司馬懿は首を180度回転させられるという伝説があるが、これはライネスの体でも再現可能らしい。

疑似サーヴァントとして召喚されるに至ったのは、孔明の宝具『出師表(すいしのひょう)』によるもの。
この宝具は「孔明の伝説に添って、必要な能力を相手に与える」という効果があり、追い詰められたⅡ世がそれを使用したことで、
孔明との縁で司馬仲達が、Ⅱ世との縁でライネスが選ばれる形となり、疑似サーヴァント・司馬懿(ライネス)として連鎖召喚されたのだった。
グレイが英霊として召喚されたり、ルヴィアが擬似サーヴァントとなったのもこれの効果らしい。
で、なんで仲達の依代が女の子かというと、なんでもあれは女物の服を送りつける挑発をされたかららしい…

『レディ・ライネスの事件簿』にて、こうした背景によって特異点「パッチワーク・ロンドン」に召喚されたライネスは、
元々Ⅱ世がいた位置に当て嵌められる形となったため、自分をエルメロイⅡ世だと思い込むという形で記憶に混乱をきたし、
同じく特異点にレイシフトした主人公を自分の弟子として認識することとなったのだった。
尤も、ロンドンに着くなり出オチのような形で親愛なる義兄殿ことⅡ世の死体を目撃したことですぐさま本来の記憶を取り戻したのだが、
主人公の弟子認識は変わらず、Ⅱ世の死の原因、「パッチワーク・ロンドン」の世界の謎を、即席師弟で追求することになった*3
最終盤では、共に事件解決のために奔走した主人公を「一度弟子になったからには生まれ変わってもずっと弟子」と認め、
いずれカルデアに召喚されることを期待しつつ、元の世界に帰還することとなった。

カルデアに召喚されてからは、義兄やグレイなど、割と知り合いがいることもあってけっこう楽しくやっている様子。
しかしⅡ世はライネスが召喚されたことに滅茶苦茶動揺しており、若い姿(第三再臨)の場合は速攻で逃げ出そうとしている。
イシュタルやアストライア(前述のルヴィアに憑依した神霊サーヴァント)に対しては、顔見知り二人が神霊の器になっていることと、
仮にも人格自体は(統合されているとはいえ)神霊側に主導権がある状態にもかかわらず、その性格がほとんど凛やルヴィアそのものであることに軽く引いている。

主人公に対しては突然重責を背負わされたところに共感を覚えているらしく、割と同情的。
基本的にはマスターの苦境に対して愉悦っているが、ここぞという時には頼もしい味方になってくれるそう。
特異点の記憶はないが、なんとなく「我が弟子」と呼び、実際に魔術の指導をしているかは定かではないが、
台詞を見るにライネスの自室に主人公が通う形で接しており、ライネスも自室にある本をその場で読むことを許している。
絆を深めていくと、自身のサディスティックな一面をそれとなく告白しても気にせず自分と接する主人公に親愛の情を抱き、
「私はね、君とお茶の時間を過ごしたいのだよ。我が弟子」と笑顔でお茶に誘ったりしてくれる。まあ準備は弟子の仕事だが
これらのことから、特に『レディ・ライネスの事件簿』でライネスが好きになったプレイヤーからは「師匠」と呼ばれることもある。またカルデアに主人公の師匠が増えた

初期は『事件簿』で纏っているような私服姿だが、霊基再臨を重ねると第二段階では西洋軍服風の洋装(ライネスの趣味)を纏い、
第三段階では司馬懿にあやかった中華風の衣装に変わる。
どの姿にも違った魅力があるが、それはライネスにとっても同じであるらしく、マスターの要望があれば着替えてくれるとか。
なお、再臨ごとに側に控えているトリムマウも、クラゲのような姿からメイド服、中華風の装いに変化する。

戦闘は完全にトリムマウを使って行い、様々な形状に変化させて行う。馬に変化させることも可能で、ライダーのクラス適性はここから来ているのかもしれない。
別にⅡ世(孔明)にマウントを取るためとか、そういう理由ではない…はず。
一方、アサシンクラスで参戦したグレイには(本人たちの間柄と同じように)クラス間相性上弱い。
…と、綺麗にクラス間相性が三角形になっているため、ライネス、Ⅱ世、グレイの事件簿パーティーはお互いの弱点を補い合える上、
アルターエゴやバーサーカーといった苦手なクラスが相手でもライネスの宝具でダメージを等倍にできると、結構実用的だったりする。
なお、戦闘中に時折喋るトリムマウの声も水瀬氏が演じており、時折顔を出す司馬懿も含め、事実上一人三役状態になっている。

好きなものは言うまでもなく「他人の不幸」。
嫌いなものは「穏やかな人生、予想通りの出来事、代わり映えのしない展開」との事。司馬懿の好みは不明だが少なくとも「詩文」が嫌いらしい。
聖杯に関しては、「欲望はあるが、そういうのは陰謀とか策略とか奸計で手に入れるもので、無条件でもらう何かというのは気持ちが悪い」と興味はない様子。


◆性能

ライダークラスでは初期実装のブーディカ以来およそ4年ぶりとなる完全サポーター。
クラス補正でサポーターでありながらスターを吸ってしまうが、「陣地作成」の効果によりArtsカードのNP効率がすこぶる高く、
クリティカルを起こせば初手Busterでもお構いなしにかなりのNPを獲得できる。

スキルはNPを供給できる『軍師の忠言』『宣帝の指揮』に加え、
星5概念礼装「月霊髄液」をオマージュした第3スキル『至上礼装・月霊髄液』で、味方単体に弱体耐性のアップと回数制の無敵状態を付与できる。

宝具『混元一陣』は敵全体に防御力ダウン、クリティカル発生率ダウン、自身の弱体解除に加えて
味方全体にクラス相性の防御不利を打ち消す状態を付与するというほかに例のない効果を持つ。
この耐性効果は重掛けが可能であり、NPの供給さえ解決すれば途中で途切れることは無くなる。

この宝具の恩恵を最も受けるのは「味方にバーサーカーがいるパーティー」及び「敵がバーサーカーのバトル」であり、
クラス耐性変化は防御のみに適用されるため、自陣へのダメージを2/3倍に抑えつつ敵陣のみに大ダメージを与えることが可能となる。
また、ライダーやバーサーカーのいるクラス混在クエストにも義兄やスカサハ=スカディマーリン等の強力なキャスター陣を投入しやすくなるため、
高難度で真価を発揮しやすい、現状で他に代えが効かないワンオフな宝具となっている。

2020年6月に実装された幕間をクリアすることで『至上礼装・月霊髄液』が強化され、最大20%のNP増加効果が加わった。
これにより義兄同様に味方単体のNPを50%増加させることが可能となった他、
『宣帝の指揮』と『月霊髄液』を分けて使うことで「味方2体にNP30%を付与する」という用法も可能。
凸虚数魔術やNP20%チャージ持ちのアタッカーとの相性が特に良くなり、過労死枠入りが確定となった。

そして、2022年1月に「レディ・ライネスの事件簿」が復刻開催された折、グレイと共に宝具強化クエストが追加され、
クリアすると『混元一陣』に、味方全体に「NP獲得量アップ」と「宝具のOCを一段階上昇させる」効果が追加される。
この強化により、特にOCで威力が上がるタイプの宝具を持つアタッカーと相性が良くなり、使い所が限られていた宝具の汎用性がやや増した。

ちなみに、1スキル辺り宵哭きの鉄杭×72、閑古鈴×24と育成後半に膨大な数の素材を要求してくるので、
弟子として師匠を活躍させたいと想うのならば、根気強く素材を集める覚悟が必要。



追記・修正は好みの相手を責任重大な立場に封じて手元においてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Fate
  • Apocrypha
  • TYPE-MOON
  • FGO
  • エルメロイ教室
  • ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
  • ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
  • サディスト
  • ライダー
  • 魔眼
  • エルメロイの姫
  • 次期ロード
  • 義妹
  • 師匠
  • ドS
  • ドS←Mでもある
  • 悪魔
  • 愉悦
  • 愉悦部
  • 月霊髄液
  • 水瀬いのり
  • ツンデレ
  • 実はいい子
  • 司馬懿
  • 疑似サーヴァント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月14日 16:43

*1 とはいえ、そもそもイヴェットに「Ⅱ世が風邪でダウンしている」と伝えて向かわせたのはライネスであり、彼女が魔眼を用いてⅡ世を性的な意味で襲うことを見越して対魔眼礼装を予めⅡ世に(彼に屈辱を与える合言葉で封印が解けるようにして)渡していたのもライネスで、流れだけ見れば彼女のマッチポンプである。

*2 というかⅡ世のアドバイスを受けるまで本人的にはほぼ「邪魔な体質」同然の扱いだった

*3 なお、主人公視点では飄々とした態度を基本的に崩さなかったライネスだが、これは「師匠としてしっかりしなければ」という責任感が影響していたとのことで、主人公(弟子)がいなければ義兄の死に呆然とした隙を衝かれたり、冷静さを失ったりですぐにやられてしまったかもしれないと語っている。