チェンジマンに登場した宇宙人(ゲスト)

登録日:2019/05/12 (日) 20:52:23
更新日:2024/02/16 Fri 21:29:32
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本項目は、スーパー戦隊シリーズ第9作「電撃戦隊チェンジマン」に登場したゲストの宇宙人キャラについて解説する。

概要

今作は地球侵略を目論む大星団ゴズマと地球守備隊の精鋭部隊である電撃戦隊チェンジマンの戦いを描いているが、
ゴズマも星王バズーの名のもとに侵略された宇宙人で構成されている。

典型的な侵略者こそ存在するが、やむなき事情でゴズマの配下となったものも存在する。
また、物語の中ではゴズマの侵略による被害者も描かれており、ゲストとして登場する彼らやチェンジマンの交流も見所のひとつといえる。

チェンジマンの使命はただゴズマを迎撃するだけではない。
ゴズマに虐げられ、強制的に戦いに仕向けられる宇宙の人々と心を通わせ、彼らを救い出すことにもあるのだ。



アトランタ星人タロー

演:阿部雅彦

第7話「悲しき宇宙獣士!」に登場。ウルトラマンレオの変身怪人とは関係ない。
アトランタ星人は古代の地球に存在したというアトランティス大陸に基地を持ち、
地球人に文明とアースフォース(アトランタ星人はアトランタフォースと呼称)をもたらした神のような存在とされており、劇中世界の地球人はアトランタ星人と原住民の混血の子孫なのでほぼ同種と言って良い程地球人と近縁な種族である。
しかし、彼らの母星である惑星アトランタはゴズマの侵略に敗れ去り、タローも芋虫にもマグマ大使のダコーダにも似た醜悪な宇宙獣士デモスに変えられてしまう。

他の惑星を侵略しなければアトランタ星を破壊すると脅迫されたタローはその命令に従うがまま多惑星を侵略、劇中では地球進行に臨む前にガガリア星を滅ぼしている。
バズーの光線を浴びることでスーパージャイアンツを思わせる銀タイツの本来の姿に戻り、
チェンジマンとその秘密基地である地球守備隊本部を壊滅せんと行動したが、命を懸けて地球のために戦うチェンジドラゴン/剣 飛竜との交流でかつての自身を思い出す。

剣もまた、彼と幾度も手を握った際にアースフォースにも似た力を感じており、伊吹長官の命令でチェンジして彼の過去を垣間見る。
廃墟で剣ら五人はタローと対面し心を通わせるが、バズーの力でタローは強制的にデモスに変貌、最終的に剣らチェンジマンの手で葬られた。

彼が携えたペンダントからタローの遺志を受け止めた剣らは、シャトルベースで宇宙葬を行う。
そして、改めてゴズマの脅威を思い知り、バズーを打ち破ることを固く誓うのだった。


ポロ星人ココキキ

第11話「SOS ココとキキ」に登場した、銀河系M17惑星ポロに住む宇宙人の子ども。
青いマフラーの男の子がココ、赤いマフラーの女の子がキキ。

姿を消し故郷を侵略する宇宙獣士ゴーストを倒す武器を開発するためにダイヤモンドを求め、四角形状の宇宙船で地球にやってきた。
宇宙船は大鳥山に落下、ゴズマの包囲網を突破する際にココはキキとはぐれるが幸運にもチェンジペガサスこと大空勇馬に救われた。
宇宙船はポロ星人の特殊能力で動くため、船内は泥屋敷のように殺風景。

ウサギに似た触覚で互いを認識し、そこから電撃光線・オレンジビームを発射。さらにヘッドホンの左耳を回すことで胸のバッヂに施された翻訳機が作動する。
バッヂにダイヤモンドを入れることでダイヤビームが使用され、オレンジビームと併用することでゴーストの透明化を無効化できる。
チェンジマンの活躍でゴーストが倒された後、ココとキキは彼らと故郷を守り抜くためにお互い頑張ろうと約束し地球を去った。


リゲル星人ナナ

演:早川美也子(13・14話、32・33話)→柴田時江(33、42・43、51~55話)

第13話「地球を売るパパ」にて初登場。
天才的な頭脳を持つテクノ惑星リゲルの少女で、本人の与り知らぬところで獣医だった父と母星を失い、ゴズマに連れさらわれた悲しい過去を持つ。
地球人でありながら故郷を巨大生物の星にして自身がその王にならんがためにゴズマに加担した熊沢博士は、
彼女の父になりすまし天才的な頭脳を利用するが、熊沢科学研究所に潜入した剣 飛竜との出会いがナナの心を動かした。
故郷を滅ぼされた事実を知らぬがまま悪事に手を貸してしまったものの、
熊沢博士がその野心により文字通り天罰が下され自滅した後、イヤリングと立体映像付き手紙を残していずこへと去った。

第32話「ナナ!危険な再会」にてナナは再登場。
八百屋を営む田村一家に引き取られ、普通の小学2年生として健やかな日々を過ごしていた。
しかし、リゲル星人は児童期があまりにも短く、成長する段階で一度だけリゲルオーラという命の輝きを放出する。
それを浴びた者はスーパーパワーを身に着ける特性を持っているため、
失敗続きで後戻りのできないギルークに狙われるが、第33話「ギルークの最期?!」にてアハメスが浴びてしまった。
リゲルオーラが発動後、女子高生の姿に急成長。田村一家に幸せな子供時代を過ごせたと伝えてほしいとチェンジマンに伝えその場を去った。

第42話「セーラー服のナナ」ではチェンジグリフォン/疾風 翔をして「名門中の名門女子高」と称される修学院女子高等学校で穏やかな日々を過ごしていたことが判明。
しかし、宇宙の墓場から舞い戻ったゴーストギルークにさらわれ、リゲルオーラを強制的に引き出して永遠不滅の存在になるために利用されてしまう。
さらに宇宙獣士カーゲの秘技・カーゲ影隠れによりチェンジマン抹殺の操り人形にされてしまうが、剣の捨て身の説得によって救われる。それ以降、ナナは彼に惹かれるようになった。
第43話「スーパーギルーク」ではマシンガンを光線銃に改造、宇宙獣士ゴーダによる特殊エネルギーの拘束から剣を救い出したが、
ギルークに捕らえられギラス星の黒ミサの儀式により再びリゲルオーラを強制的に引き出されてしまった。
結局スーパーギルークという恐ろしい存在を生み出したことに罪悪感を覚え、修学院女子高等学校から去った。

第51話「ナナよ!伝えて!」では郵便配達のアルバイトをしながら1人で生活していた。
緑町の教会で、後述するゾーリーとワラジーに出会い、ゾーリーに「ゲーターに赤ちゃんが生まれると伝えて欲しい」と頼まれる。
そして鬼火山でジャンゲランの卵を運んでいたゲーターと、鬼火山の調査に来ていたチェンジマンに再会、赤ちゃんの件を伝える。
ゴズマの作戦と家族との板挟みに悩むゲーターだったが、ゴズマの被害が緑町にまで及び始め、ナナとチェンジマンの必死の説得の末、赤ちゃんを抱きたいという一心から、ついにゴズマを裏切ったのである。
それ以降、ナナはゲーター一家と共に、最終話までチェンジマンと共にゴズマと戦う仲間となった。
このゲーターの裏切りが後にシーマの裏切りとそれを手助けするためのブーバの死、ひいてはゴズマ崩壊へと繋がっていく。
それまでは登場の度にゴズマに利用される悲劇のヒロインであり続けたナナであったが、3度目の再会ではゴズマ初の裏切り者が発生するきっかけを作り、
それによって間接的にゴズマ崩壊のきっかけをも生み出すという大活躍を見せたのであった。

少女時代ではベルトからの鞭状のショック光線で攻撃、殺傷性は低いがこれを受けた剣は一時的に麻痺状態に陥った。
女子高生時代においてカーゲに憑依された時は両目から怪光線を発射、チェンジマンを苦しめた。

ナナの故郷である惑星リゲルは地球と異なり緑色の空と二つの月が浮かぶ星で、子どもでも天才的な頭脳の持ち主となる。
また、第14話「攻撃!巨大トカゲ」にて、地球の街並みを見渡す彼女の言葉から、自動車はタイヤがなくとも道路を走れるほど高い技術力を持っていたようだ。


クーク

第32話から第34話「恐怖のアハメス!」にかけて登場した宇宙生物。
ナナのペットである、赤いドラゴンにも似た惑星リゲルに住んでいたが、
彼女の危機に宇宙から遥々とやってきて、彼女を探す剣からイヤリングを奪い取る形で道案内した。
サイズは子どもでも抱きかかえるほど小さく戦闘力も皆無に等しいが、
第34話の巨大ギザン戦にて、パワーアップしたアハメスのハードウォールを受け脱出不能な状態に陥ったチェンジロボを救い出すため、傷ついた身を押してアハメスに特攻。
燃え尽きる我が身を犠牲にして強力な地殻変動活動を発動させ、チェンジマンの窮地を救った。


メルル星人さくら

演:茂野幸子

第16話「翼を持った少女!」に登場。
メルル星人の末裔で、花や動物を愛し、街の子どもたちから慕われている心優しき少女。
咲きかけの花をたちまち満開にしてしまうなど不思議な力を持っており、彼女の優しさは疾風をメロメロにするほど。元々疾風は女たらしじゃんとか言わない
メルル星は『天国のように愛に満ちた星』といわれ、その住民の姿はテンプレ的な“天使”そのもの。
彼らはあらゆる生命体の闘争心を無くし、平和や共生へ導く特殊能力を持っているというが、その存在が自らの侵略活動の妨げになると考えたバズーにより、遠い昔に滅ぼされてしまった(何気に、バズーが初めてその毒牙に掛けた星ということになる)。
かろうじて、メモリードール*1の力によって様々な惑星に散り散りになって逃げ延びた子孫も数多く存在し、さくらもその一人であった。

これまで普通の地球人として過ごしてきたさくらであったが、メモリードールから事情を聞かされ、メルル星人としての自覚や使命に目覚めたことによって真の力が発動。
背中には翼が生え、凶暴なヒドラー兵の戦意をも失わせるが、耳栓持ちの宇宙獣士ガウバーに取り込まれてしまう。
辛うじてガウバーから脱出したさくらは、慈愛の力でチェンジマンとゴズマの戦いを鎮めようとするも、あと一歩のところでギルーク司令の攻撃により深手を負う。
そのまま死亡するかと思われたが、メモリードールの力によって無事に蘇生。
地球の平和をチェンジマンに託し、生き残った他の仲間を探して宇宙に平和を取り戻すための旅へと出かけていった。

その後、再登場したのは最終回である55話「さらば宇宙の友よ」のみだが、実はバズー撃破のきっかけを作り出した超重要人物でもある。


新平

演:松川傑

第23話「イルカに乗った少年」に登場。
太古に滅んだ水の惑星ポセドニア星人の少年で、水と魚を操る超能力の持ち主。
イルカのゴンベエを友達とし、貝の笛で呼び寄せることができる。
ガイガンそっくりな宇宙獣士ゼーラもまたポセドニア星人の末裔だが、
既にゴズマに与する彼はシーマの指揮のもと、あらゆる生命の源にしてエネルギーの宝庫である地球の海を支配しようと目論んだ.

結局、ゼーラの作戦は疾風とチェンジマンの手で阻まれ、チェンジマンもまた新平に真実を話さず地球人として生きるよう見守るのだった。


ギギ

第26話「麻衣20歳の初恋」に登場。
プレアデス星雲系に存在するリンド星の小動物で、トカゲのような体にコウモリの羽が特徴。

宇宙獣士ホーグルがまき散らしたTA5型宇宙ウイルスによる伝染病(地球でいうおたふく風邪のようなもの)の蔓延で滅びかけているため、
その病原菌と救助を求めるメッセージをリンド星の少年から託される。

それに気づいたホーグルの襲撃を受けるが、間一髪のところで麻衣と地球守備隊アメリカ支部のドクターである東郷直人(演:武見潤)に救われる。
アハメスがホログラフティで作り出したギギにおびき出されてチェンジフェニックス/翼 麻衣と東郷が人質にされギギと交換にされかけるが、
麻衣は極限状況のなかで脱出、東郷の救出に成功しホーグルを撃退した。

宇宙研究所が調合した特効薬とギギと共に東郷はリンド星へと旅立つ。麻衣の淡い初恋もまた、宇宙の彼方に去っていった。

なお、リンド星の住人は青い肌に「オレたちひょうきん族」のブラックデビルのごとき福耳が特徴。
今回の攻略に対してギルークはさほど興味を持っていなかったようだ。


ゼグ

演:岩城力也

第31話「暴け!バズーの謎」に登場。
太古の昔、バズーの誕生と正体を知るや否や抹殺されたという予言者。
しかし、自身はバズーに殺されるであろうと悟っており、
いつかバズーと戦う勇者のためにその秘密を「スペースドール」という遮光器土偶にも似た人形に記録し宇宙に放つ。
やがて、スペースドールは地球の少女ゆかりの家に「ミミちゃん」と名付けられていた。
自身の正体が暴かれることを恐れるバズーは宇宙獣士ゾルバスに命令し、いかなる手段もいとわずその破壊に奔走させた。

密かにバズーへの復讐を目論むギルークとアハメスもスペースドール争奪戦に加わり、敵味方入り乱れた大混戦に発展するが、最終的にゾルバスの手で破壊される。
徹夜して修復したおかげでメモリードールはゆかりの手に戻るが、バズーの正体は最終話に至るまで明かされることはなかった。


ナビ星人ゾーリーワラジークック

声:高坂真琴(ゾーリー)、大原和彦(ワラジー)

ゲーターの妻と息子、そして地球で生まれる事になる娘。名前の由来は履物である。
第27話「ゲーター親子の夢」で初登場。ただしワラジーは回想シーンと写真のみの登場である。
3年間からナビ星でゲーターの帰りを待っていたゾーリーはギルークに呼び寄せられ、チェンジマンを倒せたらゲーターをナビ星に帰してやると唆され、チェンジマンを騙して罠にかけてしまう。
だが作戦は失敗、ゾーリーはゲーターと再会する事はできたものの、ゴズマに連れ去られてしまった。
事件後、チェンジマンはゲーター一家のような宇宙で平和に暮らす宇宙人達を戦いに仕向けるバズーを絶対に許さないと心に誓った。

第47話「ゲーター親子の涙」で再登場。
父の悪事を知らないまま、家出して地球に来たワラジーが、父が作ってくれたオカリナを吹きながら父を探していた。
だがその笛の音が、地球に隠されたデロス星の超破壊兵器デロスター発動の波長と同じだったためにゴズマに襲われる。
笛を奪ったゴズマだったが、笛はワラジーにしか吹けないように作られていたため、ゲーターがワラジーを騙して笛を吹かせる作戦が実行される。
最終的にはゾーリーの協力を得たチェンジマンによってデロスターは破壊され、ゲーターはゴズマに戻り、ゾーリーとワラジーは共に地球に残るのであった。
ちなみにこの話から、ゾーリーの顔のデザインが変更されている。

第49話「哀しきシーマ獣士」では、ワラジーが笛で奏でる、宇宙で歌い継がれている故郷の星を想う歌が、宇宙人の故郷への思いを蘇らせる効果がある事が発覚した。
それによって、シーマが変身させられて暴れ回る宇宙獣士ズーネを鎮め、ズーネからシーマを分離させる事に成功した。

第50話「ゴズマが震えた日」では電撃戦隊基地で、ワラジーの曲を宇宙へ送り届ける作戦を実行。それにより、ゴズマードにいるゲーター、シーマ、ギョダーイの心を揺さぶる事に成功する。
だがゴズマがこれを野放しにするはずがなく、怪鳥ジャンゲランが分離した宇宙獣士ジャンと宇宙獣士ゲランを差し向ける。
ゲーターも出撃してワラジーから笛を奪おうとするも、親子喧嘩となった末に、激怒したワラジーが自ら笛を叩き壊してしまう。
その一方で、ゾーリーは謎の腹痛に襲われながら、自分達の事でチェンジマンに迷惑をかけられないと、ワラジーと共にどこかへと去っていった。

第51話「ナナよ!伝えて!」では前述の通り、緑町の教会でゾーリーが出産間近となり、偶然出会ったナナにゲーターへの伝言を依頼する。
ゴズマの作戦を阻止したチェンジマンがナナとゲーターを連れて教会に行くと、教会は廃墟となっていた。
だが瓦礫の中から赤ん坊の泣き声が聞こえ、ワラジー達は救出される。
そしてゲーターは生まれた赤ん坊にクックと名付けたのであった。
それ以降、一家は正式にチェンジマンの仲間となった。


お菓子ロボット

第40話「おかしなお菓子」に登場。
ある晩、流れ星になって地球に降りてきた衛星型の小型ロボット。
既にゴズマに滅ぼされたシガール星で唯一残っていた菓子製造ロボットで、
ガス噴出口から砂糖のガスを放出することでお菓子の家やジュースの池を作り出す。
まさに子どもと食いしん坊の大空にとって夢の世界といえよう。

しかし、このロボットが作るお菓子の美味さには、シガール星の砂糖からあらゆるものを溶かすゾルテガスに変える宇宙獣士ゾルテの舌を弾ませるだけでなく、
実体を得るエネルギーを求めるゴーストギルークまでも目をつけるほどだった。
護衛用の装備としてパラボラ状の光線銃を装備するが、怪鳥ジャンゲランを駆るアハメスによる咄嗟の反撃で故障してしまった。

大空の懸命の修理によって、お菓子ロボットは「子どもたちが本当に欲しいと願うお菓子を作り出す」という使命と、
地球で生み出したお菓子の家はある少年の願いを探知し生み出したものだということを思い出す。
大空とチェンジマンの懸命の活躍でお菓子ロボットは守られ、御礼の綿菓子と共に地球を去った。
今もこのロボットは、きっとどこかの宇宙で子どもたちのためにお菓子を作り続けることであろう。


イガル星人イカルス

演:福田健次

第41話「消えた星の王子」に登場。
かつてはイガル星の王子だったが、星が滅び従僕の宇宙獣士ボーラと共に宇宙船でさまよっていた所を拾われバズーの息子として育てられた。
金色の髪にサークレット、白と青を基調とした礼服と高貴な出で立ちを感じさせるが、背中にはガーゴイルのような羽を生やしている。
左手からの誘導光線で結晶状のサーベルとその刀身から繰り出される赤い電撃光線、そして左手からの誘導光線が武器。
さらにサークレットには超能力を秘めており、額部の中央の宝石を輝かせることで破壊光線の発射や記録映像を映し出すといった芸当を見せる。

スーパーパワーを身に着けても地球征服できないアハメスにしびれを切らしてボーラと共にチェンジマン抹殺のため来訪するが、
チェンジマーメイド/渚さやかに亡き母(演:西本ひろ子・二役)の面影を見たことで攻撃の手を緩め、一時撤退する。
チェンジマンをバラバラにして戦う作戦を立て、再戦時にはチェンジマーメイドと1対1で戦い、マーメイドを捕獲して連れ去る。
自身の悲願であるイガル星を再興するためにさやかに自分の妻になるよう言い寄る。
しかし、その悲願のためにバズーの掟に従い彼と同じ被害者を増やし続ける行為をさやかは許さなかった。

最終的にさやかを処刑しろというバズーの命令に背いたため、彼の怒りを買い彼女を庇う形で処刑されてしまう。
死の間際、イカルスは彼に手を差し伸べるさやかに優しき母の面影を見たが、互いの手が届くことはなかった。
やがて、彼の亡骸は「さらばだ、イカルス」の言葉とともにバズーの光線を受け、弔われる形でどこかへと運び去られた。
イカルスの死後、さやかはゴズマに与しなければ彼と友達になれたのではないかと思いを馳せるのだった。
ちなみに、演じた福田は福岡県のローカルタレントとして活躍し、その後2017年には福岡県中間市の市長となった。


ニジン星人アイラ

演:中村容子

第45話「虹色の少女アイラ」に登場。
右側に赤い羽を生やした赤いバンダナ姿と、ネイティブアメリカンにも似た天真爛漫な少女で、特に全身に施された虹色のタトゥーが特徴。
ニジン星人は幼い頃こそ地球人と同じ容姿だが、成長するとこのタトゥーが身体に浮かび上がってしまう。
12年前、いたずらでUFOに乗り不時着した地球で少年時代の剣に助けられ友達になったらしく、彼にニジン星を救うために宇宙獣士ダロスと共に円盤で再び来訪してきた。
ダロスから放つエネルギーを浴びることでニジン色素が全身から抜け地球人と同じ姿になる。
ニジン色素はチェンジスーツに付着すると身体から脱げなくなり、
これを受けた剣はチェンジドラゴンの状態から変身解除が不可能となりアイラからも正体を疑われたが、幼い頃と同じように川辺の花をたむけられたことで真実を知った。

ひとっ走りで地球守備隊本部にやってきてはジャンプ一つでビルの屋上に降り立ち、
タックルで電撃戦隊基地のシャッターをぶち破り、自身に向けられたライフルの銃身を捻じ曲げるほどのバカ力身体能力の持ち主でもある。
また、右腰にニジン色素を無効化する光線銃を携帯しており、絶体絶命の状態に陥った剣を救うためにダロスの口に向け発射するが同時に元の姿に戻ってしまった。
醜い姿をこれ以上見せられないと地球から去るアイラだが、宇宙船に乗る前に剣から「姿形は違っても、俺たちは同じ宇宙に生きる仲間じゃないか」と三度花をたむけられ、ゴズマが滅んだ後いつか再会できる日を約束したのだった。


ジール

演:橘 美奈子

第48話「海賊ブーバ愛の嵐」に登場。
ブーバの恋人である女宇宙海賊で、手にしたお宝を互いに分け合うほど仲が良い。まさに相思相愛と言っていいものであった。
朋友の一人である宇宙獣士ブブカと共に地球に来訪したジールは、スーパーギルークの力で宇宙獣士にされかけた彼を救い出す。
赤いフルーレが武器と兜飾りからの光線が武器で、互いの人差し指から赤い糸にも似た紫色の光線を結びつける。
彼女が乗る宇宙船内にはバズーに敗れ打ち捨てられたブーバの海賊旗がかけられており、いつの日か彼が再び宇宙海賊として暴れ回ることを信じていた。
バズーの恐ろしさとチェンジマンの度重なる敗北に心が擦り減っていたブーバが真の自由を得るために、ジールはブブカと共に決闘に向かう剣を襲撃するが、ブブカの槍攻撃が誤ってジールに当たってしまう。
重傷を負ったジールはチェンジマンに抱えられ、「戦いのない世界でブーバと二人で暮らしたい」と己の本心を伝え共にブーバの下へと向かう。

スーパーギルークの怪光線からブーバを庇い、ジールはそのまま息絶えてしまうが、彼女の愛はブーバに宇宙海賊の魂を思い出させた。


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最終更新:2024年02月16日 21:29

*1 マリア像のような形をした特殊な造形物で、おそらくメルル星を司るシンボルのような存在。自律して活動し、言葉も発する。