吸血鬼カーミラ

登録日:2019/05/02 (木曜日) 23:59:35
更新日:2024/04/22 Mon 16:16:18
所要時間:約 18 分で読めます




吸血鬼カーミラ』は1872年に発表されたレ・ファニュの小説及び作中に登場する女吸血鬼の名前。

ものによっては『カーミラ』や『女吸血鬼カーミラ』とタイトルが多少異なる場合もあるが、本項目では『吸血鬼カーミラ』と統一する。

原題は『Carmilla』。小説作品ということもあってか正しい読み方が不明であり、そのため訳者によってはカルミラと訳される場合もある。
日本に紹介されたのは意外と古く、なんと戦後まもなくの1948年。この時の邦題は『死妖姫』で、カーミラはカーミルラと訳されていた。

【概要】


女吸血鬼を題材としたホラー小説。
よく間違えられるが、吸血鬼小説の祖はドラキュラではなく、こっちの方である。
というか、ブラム・ストーカーが本作にインスピレーションを受けて執筆したのがドラキュラということになる。

ただ、吸血鬼の概念を作り出したのは本作というわけではない。カーミラ発表のはるか昔から伝承として吸血鬼伝説は存在していた。それを作品としてまとめなおしたのが本作。
トイレの花子さん』に対する『花子さんがきた!』のようなものである。

ちなみにカーミラ以前の吸血鬼小説だと、吸血鬼=黒衣を纏った美青年というイメージを定着させたポリドリの『吸血鬼』*1がある。
が、作中に登場する吸血鬼のルスヴン卿は日本では完全にドラキュラ伯爵の陰に隠れてしまい、壊滅的なまでに知名度が低い。

本作のストーリーはローラとカーミラの生活の合間に吸血鬼のホラー要素を混ぜ合わせ、さらにカーミラの正体やスピエルドルフ将軍の動向を追うミステリー要素を織り込んだ非常にバラエティ性の高いもの。まあ謎は回収されていないものも多いが。

そして何より本作を有名にしたのは濃厚な百合要素
ローラにハアハアするカーミラのキャラクター性は非常に濃ゆく、変態の国日本で執筆されたのではないかと錯覚するほど。*2
その濃ゆさは現代にも通用する。
著者のファニュはまた一人の紳士であるとうかがえる。
ただし後述の通りこの時代の同性愛は罪深きものである為、そういう意味では「悪役」としてのエッセンスなのかもしれない。


【あらすじ】


とある夏。ローラはひとつ楽しみにしていることがあった。
スピエルドルフ将軍の姪であるベルタがこちらに来訪してくるのだ。田舎暮らしであり同年代の友達が少ないローラにとっては朗報である。
しかしある日将軍から届いた手紙にはベルタが病気で急死したと記されていた。
さらに手紙には姪を殺した怪物を倒す、という乱心したとしか思えない将軍の言葉がつづられていた。

心待ちしていた友人(候補)の来訪がフイになり落ち込むローラ。
そんな彼女の目の前に、いきなり暴走した馬車が飛び込んできた。中の貴族然とした母子に特に怪我はなかった。
しかし子供の方は気絶しており、母は急いでいるためこの村のどこかに預けたいと言い出す。
ローラと父はそれを快く了承する。母は娘が非常に病弱であること、三か月後に迎えに来ることを手短に使えると旅立っていった。

ローラは同年代の少女と友達になれることもあり、少し心躍らせていた。
しかしその少女、カーミラと正式に対面し驚かされる。なんと彼女は小さい時に出会った美女と瓜二つであったのだ。
こうしてローラとカーミラの共同生活が始まることになる。

その一方で村では奇妙な伝染病が流行り始めていた。

【登場人物】


◆ローラ
19歳の主人公。語り部でもありこの物語は彼女の報告という形で描かれていく。
オーストリアの田舎のお城に住んでいる貴族のお嬢様。
金髪に大きな青い瞳をした、(カーミラいわく)美しい女性。
5歳のころに、夜眠っていたらいきなり見知らぬ美人の女性がベッドに入り込んできて、胸に鋭い痛みを感じたと思ったらその女性は消えていたという不思議な百合体験をしたことがある。
基本的にはお嬢様らしくのんびりおっとりした性格。
また辺境の田舎に住んでいるため友達は少なく、いつもさみしい思いをしている。だがその反面母を早くに亡くしたということもあり、やるときはやるしっかりとした面もある。
カーミラが昔であった不思議な女性によく似ていたことについて最初は不信感を持っていたがすぐに打ち解けていた。
非常に美人でかわいらしいカーミラのことが心から大好き。特にしっとりとした長い髪の毛がお気に入り。
よく彼女の髪の毛の中に手を入れて遊んでいるらしい。
ちなみに彼女はカーミラと違って純然たるノンケである。カーミラのこともせいぜい「かわいらしいお友達」くらいにしか思っていない。
……だが、集英社が出した「子供のための世界文学の森」版(百々佑利子:訳)ではカーミラを「運命の糸で結ばれた友達」と表現する*3、カーミラの変態行動に対する嫌悪がかなりカットされている、伝染病に罹り(=カーミラに殺されかけている)少し恍惚としているなどやや危ない描写が増えている。
挿絵では純朴そうな女の子として描かれる場合が多い。

◆カーミラ
ひょんなことからローラの屋敷で暮らすことになった美少女。その美貌は一目で周囲の人間をしびれさせるほど。
金の混じったしっとりとした茶髪と透き通るような白い肌がチャームポイント。
彼女もローラを同じくらいの時に不思議な夢を謎の美女目線で見ている。まあ嘘だが
ローラに負けず劣らずおっとりとした性格。だが同時に気分屋でいきなり黙り込んだり癇癪を起こしたりわけのわからないこともする。
素性は一切明かさない、賛美歌を嫌悪している、いつも昼過ぎに起きてくる、食事はホットチョコレート一杯しか口にしないなど謎の不可解な言動も多い。あと数々の百合行為。
その正体は永い時を生きるカルスタイン家の吸血鬼。
人間の生き血が大好物であり、今回のようにドサクサに紛れてどこかの家に滞在し、そこに住む人間の血を吸い殺すということを続けていた。
ローラが幼いころに見た女性の正体も彼女である。
……と、ここまで書けば普通だが、彼女の最大の特徴はガチレズの変態ということである。
ローラを抱きしめたり頬にキスしたりすることなど日常茶飯事、頬を染めながら潤んだ目でローラを見つめる姿はただの危ない人である。
基本的にカーミラ大好きなローラであるがこのような言動については嫌悪感を覚えていた。
特に「急に私の手を取って何度も強く握りしめ、私を燃えるようなまなざしで見つめては、恥ずかしそうに頬を染め、乱れた呼吸でドレスの胸を波打たせているようなことがありました(訳文ほぼそのまま)」な姿には割とドン引きしていた。そりゃそうだろうな。
だが自身の妖力でローラを無理矢理虜にしている。
またヤンデレというか、メンヘラな面もありよくローラに心中のお誘いをしている。しかもタチの悪いことに彼女の言う心中は「私の中で永遠に生き続けて(=吸血して殺す)」という意味。
ちなみに一応フォローしておくと、これらの行為は吸血のための特別な儀式のようなものであり真性のガチレズというわけでもないらしい。*4


◆ローラの父
「シュロス」という古城を治めている現当主。
出番は少ないが、素性もわからないカーミラを三か月も城に止めることをアッサリ了承する辺り、非常にお人好しでおっとりとした人間であると思われる。

◆スピエルドルフ将軍
ローラの父の友人。姪をなくしてしまっているか、彼女が亡くなったのは裏で怪物が糸を引いているからなどと異常とも言える発言をしている。

◆ベルタ
スピエルドルフ将軍の姪。本編が開始する前に亡くなっているため、回想シーンでしか登場しない。カーミラに美味しくいただかれました。

◆マーカラ
ローラたちが偶然手に入れた肖像画に写っていた女性。何故かほくろの位置も含めてカーミラとそっくりである。彼女曰くご先祖であり、故郷であるカルスタインの伯爵夫人であったらしい。
……というのは嘘でカーミラご本人である。

【ストーリー後半のネタバレ】


ローラに謎の伝染病の症状が見え始めてから数日、ローラ父子はスピエルドルフ将軍と出会う。彼は姪を殺された怒りに燃えていた。
そして姪を殺した犯人であると思われる「ミラーカ*5について話し始める。


始まりはかつて行われた仮面舞踏会だった。そこで将軍と姪はミラーカという娘、そして母親と仲良くなる。
談笑を続けている将軍たちだったが、そこに黒服の男が現れ、母親に何かを耳打ちした。
すると彼女はいきなり慌て始め、突然ではあるがミラーカと共に長旅に出なければならないと言い出した。
しかしミラーカは非常に病弱であり連れていけない。将軍は姪に説得されたこともあり、ミラーカを一時的に預かることにある。


この時点でローラは既視感というか、胸騒ぎを感じていた。


表面上はベルタとミラーカは仲良く遊んでいた。
しかし何故かベルタは徐々に体調が悪くなっていった。また寝室には鍵がかかったままであるはずなのに、ベルタがふらふらと夢遊病者のように出歩くこともあった。
不可解な現象は続いていく。そして首筋には刺されたような強い痛みがあった。


不審に思った将軍はベルタの部屋で寝ずの番をしようと決意する。
するとその晩、黒い影のようなものが現れてベルタに近づいていった。サーベル片手に応戦すると、ひらりと躱されてしまう。
そしてその影の正体はミラーカだった。その晩からミラーカは行方不明となり、明け方にベルタは亡くなってしまった。

つまりミラーカ、もといカーミラはうまい理由をつくってはいくつもの家を周り若い娘の血を吸い殺していたのだ。
ガチレズ、ヤンデレに加えて浮気性属性まで追加である。


将軍ご一行が辿り着いたのはカーミラの先祖が住んでいたとされるカルスタイン村だった。しかし既に村は廃村となっていた。
村の近くにいたきこりから興味深い話を聞く。かつてこの村では凶悪な吸血鬼騒動が起こっており、通りすがりの旅人であるモラヴィアの貴人がこの騒ぎを静めたらしい。


そんな話を聞いている最中、突然村にカーミラが現れ礼拝堂に入ろうとしていった。
それがミラーカであると確認した将軍は斧で切りかかる。しかしカーミラはそれをかわすと、逆に将軍を返り討ちにしてしまう。そうしている間にカーミラは不思議な術を使って消えてしまった。
敵を逃してしまったと悔やむ将軍。そこに男爵と名乗る不思議な男が現れる。
彼が見せた地図のようなものをたよりにして、将軍たちは所在不明となっていたマーカラの墓を見つける。
その後ローラたちは一旦家に戻るが、カーミラは戻ってこなかった。


次の日礼拝堂で吸血鬼退治の儀式が始まった。マーカラの墓の中にいたのは大量の血液の中で眠るカーミラだった。
そして彼女の心臓に杭を打ち込むと、美しかった顔は苦痛に歪み、動かなくなった。
そして首を切断され、燃やして灰にされて、川を流れていった。多くの犠牲者を出した吸血鬼事件の終焉だった。
割とあっさりしているな、と思うのは誰もが通る道。


モラヴィアの貴人とマーカラは実は恋人同士であったこと、貴人は吸血鬼化したマーカラを殺すことができずせめてもと墓を隠したこと、そして男爵は貴人のひ孫であることが明かされる。


すべてが終わり、時間が経つごとにローラの中で少しずつカーミラの記憶は朧げになっていった。

しかし同時に彼女にとって忘れがたい友だちでもあり、ふとした拍子にカーミラの幻影を探してしまうのであった。

【映像化】


ドラキュラと比べると知名度の劣る本作ではあるが、それでも過去に何度か映像化されている。
その中でも特に有名な2作品を紹介する。

◆血とバラ
とにかく映像美に特化した作品。そのため原作の持つホラー性やミステリー性は抑えられている。というか明らかにホラー作品ではない。
舞台が第二次大戦直後のイタリアに置き換えられているほか、カーミラ本人は既に死んでおり子孫の肉体に憑依して活動するなど、大小様々な変更点が見られる。
だが中でも特筆すべきなのは、カーミラ大勝利エンドを迎えるという点に尽きるだろう。

◆バンパイア・ラヴァーズ
モンスター映画の老舗であるハマー・フィルムも、案の定カーミラを題材に映画を作っていた。
『血とバラ』が芸術性を追及したのに対し、こちらは娯楽性にステ全振りした作品。
カーミラとヒロイン*6おっぱい丸出し姿が見られるぞ!ヒロインの方は役と実年齢がほぼマッチしているのに対し、カーミラの中の人は30過ぎてるけどな。
黒装束に身を包んだ吸血鬼風の男がまるでカーミラを監視しているかのように思わせぶりな登場をするが、本編にはほとんど絡んでこないから気にしなくても大丈夫だ!
また、カーミラはヒロインの屋敷に住み込みで働いている女家庭教師とも関係を持っており、明らかに原作よりパワーアップしている(性的な意味で)。
本作はそれなりに評判が良かったらしく、原作通りの終わりを迎えたにも拘わらず続編が作られている。ハマー・フィルムの悪い癖である。

【余談】


☆当時は同性愛がタブー扱いされていた時代であったため、作者のファニュは結構なバッシングを受けた。
これに対しファニュは「ローラとカーミラはレズビアンでない。なぜならカーミラは吸血鬼で性別がないのだから」という屁理屈機転の利いた答えによって発禁処分を免れたのだとか。


☆初の吸血鬼小説であるが、物語としての評価は結構微妙。
ミステリーとしての謎が明かされていない部分がある、ぶっちゃけ後半の主人公は将軍になっている、カーミラの母親役の吸血鬼が放置、かなりあっさりしたカーミラを退治と構成として気になる部分は多い。
ただこれに関してはファニュが幻想性重視の小説家だったということも大きい。


☆カーミラの元ネタと言われているのはエリザベート・バートリー伯爵夫人
バートリー家は当時のハンガリーでも有数の名家の貴族であったが、近親婚を繰り返したために奇行の多い一族だったとも言われ、彼女自身もやがて領内の娘を殺し続ける残虐行為を行い続けていた。*7
真偽は定かではないが、美貌を求め続けた結果「若い娘の血を浴びれば若返ることができる」という妄執に取りつかれたという話を聞いた事のある方も少なくないだろう。
彼女とヨーロッパに伝わる吸血鬼伝説と百合を組み合わせて誕生したのが『吸血鬼カーミラ』である。日本で例えるなら実際に起こった事件と『学校怪談』を組み合わせてラノベを書くようなものだろうか? 
それにしてもまさか本人も若い娘の血を浴び続けていたら数百年後に美少女にハアハアする変態にされるとは思ってもみなかっただろう。


【創作におけるカーミラ】

【原典準拠】

【漫画・アニメ】
☆『ガラスの仮面
「カーミラの肖像」として劇中劇で披露された。その際「題材は同じでも、ホラーにも悲劇にもなる」というアイディアで、物語はカーミラ視点で進み、カーミラのキャラ付けも「人間としての喜びが許されなくなった、元々は普通の人間だった女性の悲しみ」が前面に押し出され、叙情的に描かれている。


☆『ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)
原作や過去のアニメシリーズにおけるドラキュラの立ち位置でカーミラという名の女吸血鬼が登場している。
が、知名度の低さが災いし、昨今の萌えに迎合してドラキュラを女体化したと本気で勘違いし、的外れな批判をネット上に書き込む者も現れた。ちょっとは調べてから書き込めばいいのに……。
ちなみに原作者の水木しげるはカーミラのイラストもしっかり描き残している。ただしデザインはアニメのそれとは大きく異なり、ドレス姿に金髪の巻き髪、真っ青な顔には無数の血管が浮かび上がったおどろおどろしい姿となっている。間違っても日曜朝には出せないデザインなので変更したスタッフGJ。


【ゲーム】

☆『悪魔城ドラキュラ』シリーズ
初登場は2作目『ドラキュラII 呪いの封印』から。
純粋なアクションゲームであった頃はただのボスキャラの一人でしかなく、姿も血涙を流す巨大な仮面というデザインだった。*8

『血の輪廻』では上記の仮面が割れ、中から巨大なドクロが出現し、その上に裸体を乗せた女性という形でカーミラ本体が出現するようになる。
なお、この時一緒に出現する配下の女性の名はラウラ。欧州におけるローラの正しい発音である。
最初は赤いドレスを身に纏いカーミラとともに攻撃を仕掛けてくるが、カーミラが倒されるとドレスを脱ぎ捨てて黒いボンテージ姿となり、華麗な空中殺法で主人公に襲い掛かってくる。どうやらこの世界のローラ姐さんは人間をやめてしまったらしい。続編の『月下の夜想曲』には石仮面も出てくることだし。

『XX』では上述した『血とバラ』での設定を踏まえてか、とある人物に憑依する形で主人公に襲い掛かってくる。

シリーズが続いてストーリー性が重視されるようになってくると、ドラキュラや主人公に深い関わりを持つ人物として描写されるようになる。
『Circle of the Moon』では赤いドレス姿の女性として登場し、ドラキュラ復活のために暗躍。ボスとして主人公と対峙する際には上記のドクロに乗った姿へと変貌するが、コウモリの翼を生やした禍々しいデザインに変更されている。

なお、本シリーズにはエリザベート・バートリーも敵として登場するほか、古典映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』のオルロック伯爵もボスとして登場したことがあるが、シリーズ30数年の歴史においてやっぱりルスヴン卿は影も形もなかったりする。


☆『Fate/Grand Order
サーヴァントとしてカーミラが登場する。
一応小説の登場人物をモチーフとしたサーヴァントは他にも存在するが、彼女の場合、自身は正確にはモデルとなった上記のエリザベート・バートリーであり、別作品先立って登場していたある人物の成長した姿でもある。
真名が「カーミラ」なのは、小説から形成されていった「女吸血鬼」というエリザベートの後の世からのイメージによって現界したとかそういった理由があるのかもしれない。

【個人名】

【漫画・アニメ】
☆『怪物王女
怪物くん』におけるドラキュラの立ち位置で嘉村令裡(かむら れいり)が登場する。
そっち趣味なのも同じだがこちらでは非難の声はなかった。
仮にカーミラを知らずドラキュラの女体化だと思っていたとしても文句言う人はまずこの作品を読まないだろう
なお、原作漫画では豪快にパンモロしまくっており、黒のレースという大変すばらしいお召し物を見せてくださるが、アニメでは規制ゆえに鉄壁スカート。


☆『ドン・ドラキュラ』
手塚治虫が『ブラック・ジャック』の次に描いていたギャグ漫画。
ドラキュラ伯爵の妻であったが、度を越した残虐さのために夫とそりが合わず、離婚した。
娘のチョコラのことは愛しており、親権を巡って、元夫と対立を続けている。
人間を多数殺したために、チョコラからは拒絶されているが、「人間の方がよっぽど多く人間を殺している」と返したことで、
彼女を深く思い悩ませることになる。


☆『機動武闘伝Gガンダム外伝〜翔龍伝説〜』
ネオトランシルバニアの ガンダムハンター・カーミラ が登場。乗機は細いマラサイのようなモビルファイターで、
ファイトで敵機に噛み付き、ファイターもろともエネルギーを吸収し、機体がマッスル化する奇怪な機能を持つ。
サイシーの前に襲撃されたファイターは老衰死したが、吸収途中で最終形態を迎えカーミラガンダムにキャストオフして
牙が離れたためか、サイシーは空腹になっただけで事なきを得た。
一見美女で、口調も女性的だが最終形態と同時に厳つくなり性別不詳
ファイティングスーツ姿になったのにわからないのかと疑問に思うかもしれないが、察してください。
劇中では男性しか襲っていない(女性ファイター自体が少ないので仕方ないが)。


☆『JOKER
週刊少年ジャンプで連載された山根和俊の漫画。
「満月の夜になるとヴァンパイアに変身できる女刑事」として登場。
詳細は項目参照。


【ゲーム】
☆『グリムノーツ』
ヒーロー/シャドウヒーローとして「カーミラ」が登場。
永遠の愛を求めて彷徨うゴスロリ。やはり乙女の血が好みで、にこやかだが台詞回しはヤンデレくさい。
性能違いで何種類か存在するがとどめ攻撃でHPが回復するスキルは共通して持っている。


☆『アトランティカ』
楽器持ち傭兵として「カーミラ」が登場。
バンパイア伯爵夫人の子孫だが、呪われた血からの解放を願う音楽好き。
回復・ドレイン系のスキルが特徴。


☆『逆転オセロニア』
キャラクターとして「吸血鬼・カーミラ」が登場。なんか露出度が高め。
ATKバフとドレイン系のスキルが特徴。


☆『LORD of VERMILION
種族・不死として「カーミラ」が登場。クラスタイプはダンピール。
夜の王ドラキュラに棺の番人として仕えるボクっ子。自身にも半分血が流れながらも人間を憎悪し、また同族殺しの姉D・ホワイトは宿敵。
不死種族の癖して自分の死滅が関わるスキルばっかり持っている。
一応同性愛者っぽい設定はあるがそれがストーリーに現れる事は無かった。


☆『ボクらの太陽シリーズ
石化能力を持つ魔女であり、イモータル四人衆(ボクタイ時)の一人「死せる風運ぶ嘆きの魔女」カーミラが登場する。赤ドレス姿が特徴。
人として滅ぶべくその魂をサバタに預けており、彼とは強い結びつきがある。しかし設定が設定なのでシンボクでは封印EDのまま終わる。
DSではヴァンパイア=デュマに殺害されたサバタの恋人エレンが人造人間カーミラとして改造されて登場する。こっちは青肌のメイド姿。

☆『ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国
ズバリ「カミラ」というキャラクターがいる。
一応人間であるが、彼女の所属する暗夜王国の王族は吸血鬼がモチーフとなっており、カミラさんも名前の通りカーミラが元となっている。
その為配下の2人が美少女だったり、同性にちょっかいを掛けたりするシーンが多い。
しかし同性婚に関してはまだテスト段階だった事もあり出来ない
とはいえ女好きが治ったわけではなく、腐女子になりかけた娘のそういう本を見つけた際は「女同士のにしなさい」とズレた怒り方をすることもある。


【種族名】

【実写】
☆カミラ族(仮面ライダーBLACK RX)
怪魔界に住んでいた種族。怪魔異生獣の飼育に適した栄養を持っていたため乱獲され、
スパイとして地球に移住していたタクシードライバーの武藤と、彼と地球人の間の息子アキオを残し絶滅している。
カミラ族そのものは吸血鬼であるという言及はないが、地球人を怪魔異生獣の餌とする計画のために
その体質を次から次へ感染させる怪魔異生獣リックバックの持つ特殊なエネルギー体リックストーンを寄生させられ、
街中にゾンビ状態(詳しい事情を聞かされていないアキオは「ドラキュラ」と呼ぶ)の人々を蔓延させる。

【ゲーム】
☆『聖剣伝説3
個体名ではなく種族。雑魚敵(ゲーム)として
金髪で青い肌に青い服・マントの吸血鬼 カーミラ と服が赤い カーミラクイーン が登場する。
吸血と、最大HP値を減少させる うっふんプリプリ を使ってくる。
システム上、男女で好き嫌いはしない。
攻略本『アルティマニア』によると『聖剣伝説LEGEND OF MANA』の遺跡を守る鳩の血が好きな吸血鬼、
鳩血鬼 (きゅうけつき)もカーミラ族の族長で性別不詳(文中ではと表記)。LOMでもモンスターとして登場するが、条件を満たすとマップを歩いていて決して襲ってこず、話しかけるとペットにできるカーミラもいる。


☆『天外魔境 風雲カブキ伝』
デーモン教ウエストエンド地方のボス永遠のサングエの娘、 カーミラ3姉妹 が登場。
上からジョイア・ピエタ・イーラ。はじめはなぜか廃墟にいる善良な娘たちを装ってカブキに十字剣をくれるが彼女たちが渡した剣はハズレ(ハズレ剣でサングエに挑むイベント自体は必須ではないがサングエに特別な台詞「そんな十字剣で私を倒そうとは」と罵られる。) このイベントを見る見ないにかかわらず特別な鏡により彼女たちの正体を暴くと三人が合体したヒドラのような姿になって襲い掛かってくる。


☆『プリンセス・ミネルバ』
さらわれた女の子が変えられたモンスターとして、短いツインテールで
コウモリの羽型マントを纏った雑魚敵 カーミラ と色違いの カーミラカウンテス ナイトカーミラ が登場。
吸血で攻撃してくる。ちなみにプレーヤーキャラが美少女のみのため美少女の血しか吸っていない。


☆『アルフヘイムの魔物使い』
吸血系魔物の最上位(SR以上)として登場。マスターに忠実なぼくっ子のクーデレ
小剣・牙系武装が可能で、刺突・風・呪系の攻撃力が高いアタッカー。
スキルはやはりドレイン技が強力。
同じ会社の『ゴエティア -千の魔神と無限の塔-』にゲスト出演した時は双剣使いだった。


☆『千年戦争アイギス
アンデッド系クラス「ヴァンパイアロード」の第二覚醒クラスとして「カーミラ」が登場。
攻撃性能と元々持っていたドレイン特性の上昇率が高まる。

【その他】

☆『暗黒館の殺人
綾辻行人の小説。上記の鬼太郎と同じく、カーミラの知名度の低さ故に風評被害を受けてしまった作品。
この作品は吸血鬼をテーマにしており、古今の吸血鬼作品のオマージュがあちこちに散りばめられているのが特徴。しかもそういった作品に詳しい者が読めば一発で分かるぐらい露骨なものが多い。
ところがカーミラのオマージュを主人公の青年と同性の友人*9の過度なスキンシップという形で表現してしまったため、元ネタを知らない読者からはBL臭が酷いと叩かれる羽目になってしまった。

☆『カーミラ』
2002~2005年にポット出版より全10号発行された雑誌。
コンセプトは「女の子と女の子のためのチョメチョメ本」というわけで、レズビアン・バイセクシュアル向け情報誌。
インタビューやレズAVレビュー、風俗スポット紹介などで構成されるが号によって評価が分かれる模様。


同性愛をバッシングしない方、追記・修正お願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 吸血鬼カーミラ
  • 吸血鬼
  • ホラー
  • 百合
  • ガチレズ
  • Fateサーヴァントネタ元項目
  • 変態
  • 変態淑女
  • 女吸血鬼
  • エリザベート・バートリー
  • レディースコミック
  • カーミラ
  • クレイジーサイコレズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月22日 16:16

*1 いくつかのお約束こそまだ成立していないが、本作が世界最古の吸血鬼小説だと言われている。

*2 幻想作家の宝庫として有名なアイルランドです。奇しくもブラム・ストーカーもその一人

*3 原著の同じシーンではまだ最後の一点でカーミラを信用しきれないでいた

*4 実際作中でもローラとベルタ以外の人間は百合百合することなくあっさりと殺している。

*5 日本語にするとギャグだが彼女の名誉のためにフォローしておくとCarmilla→Millarcaなのでそこそこ凝ったアナグラムになっている。

*6 本作のヒロインの名前はエマ。ローラは将軍の姪の名前になっている。

*7 裁判では生存者から人肉食、黒魔術、同性愛、多淫などの行為の証言もあったという

*8 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にもこの時の姿で登場している。

*9 館に住む一族の人間で、不死者疑惑がある人物。一族の名字はヴラド・ツェペシュをもじった浦登。