RIDER TIME 仮面ライダーシノビ

登録日:2019/04/25 Thu 19:09:14
更新日:2023/06/25 Sun 00:23:49
所要時間:約9分で読めます





超忍POW!
忍者ライダー大戦2022

概要

RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』とは、2022年3月より放送開始した特撮ドラマ2019年3月31日から東映特撮ファンクラブで配信された、『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品である。全3話。

『ジオウ』の第17話と第18話に登場した仮面ライダーシノビこと神蔵蓮太郎が主役となっている。
作中での彼の扱い上、本作は「2022年に実際に放送されているテレビシリーズの一部エピソードを独自入手・抜粋した物」という体を取っているのが最大の特徴。
本作は、その中でも屈指の人気エピソードとされる「忍術大会編」であるとのこと。
また、主演である多和田任益氏が歌うオリジナルソング「IZANAGI」がOPソングに据えられていたり、2022年から時代を超えて中継しているという設定でキャストメッセージが公開されている。
このように徹底して独立した作品であることが強調されており、その本気度が窺い知れる。

監督を柴崎貴行氏、脚本を金子香緒里氏が担当。
作風はぶっ飛んだ世界観とふんだんに盛り込まれたギャグシーンとやたらテンションが高くてpowpowやかましいナレーションが特徴的なポップかつ明るい物であり、「ライダーというより戦隊みたい」という声が多数出ている。
実際内容は「仮面ライダー版手裏剣戦隊ニンニンジャー」とでも言ったところ。
同日よりauビデオパスにて配信が始まった『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』のシリアスで重苦しい作風とは正反対と言っても過言ではない。

予告PVではジオウ冒頭風のナレーションを白ウォズが行なったが、メタ発言キャラ崩壊気味の妙に高テンションで未来ノートを手に話を進め、果てには特撮ですらない作品のキャラまで引き合いに出すなどやりたい放題だった*1

映像ソフトはDVD並びにBlu-rayが2019年10月9日に発売された。
なお、シノビの特殊な立ち位置に由来するとはいえ、仮面ライダーシリーズでは初となる「サブライダーを主役とした独自の世界観の作品」である。

ちなみに、本作は大人の仮面ライダーファンから評価が高く、当時から「現実の2022年にも放送してほしい」という声が少なからずあった。
それ故に、実際の2022年に放送される仮面ライダーがシノビではなく『仮面ライダーギーツ』と判明した際には落胆する声がSNS等で相次ぎ、一部メディアでネットニュースになるほどだった。
そのため、「ギーツとシノビのクロスオーバーをやってほしい」という声もちらほら。デザグラに優勝して願いを叶えるっきゃない。

なお、2022年の冬映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』では、本作と同日に『RIDER TIME』が配信された『龍騎』の放送開始20周年を記念して龍騎ナイト王蛇が登場。
これを受け、ファンの間では『シノビ』とのクロスオーバーへの期待も高まっていた。

その後、誰かが本当に優勝したのか 2023年5月4日に『ギーツ』のスピンオフ『ギーツエクストラ 仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ』において、遂にクロスオーバーすることが決定。
『ギーツ』に登場する桜井景和が『仮面ライダーシノビ』の世界に迷い込む物語らしく、本作のキャストも再び集結することが判明している。
この発表において、同じ2022年でも『ギーツ』が「令和ライダー」であるのに対し、シノビは「平成が終わらずに続いていた世界線のライダー」であることが公式に明言された。しぶといな平成。

加えて、『シノビ』の放送は2022年3月からスタートしていたらしいことも同時に TTFC公式Twitterから明かされている。
『W』以降の仮面ライダーシリーズは、令和ライダーの現在に至るまで9月〜10月の秋スタートが恒例となっている。
『ジオウ』の設定や作中描写と照らし合わせると、「オーマの日にオーマジオウ仮面ライダーゲイツリバイブに倒されること」が『シノビ』や『クイズ』の歴史に分岐する条件となる。
そのオーマの日が描写されたEP29・30の放送日でもある2019年3月31日・4月7日が歴史の分岐点になり、それに合わせて3月放送開始という体にしたのではないか?という考察も見られる。

あらすじ

2022年。環境破壊が進む世界では炎や水等の自然エネルギーを自在に生み出せる忍者の存在が未来への希望として重要視されていた。
そこで日本政府は日本国民全員に忍術の習得を義務付ける「忍者法」を制定。
日本は国民全員が忍者である「忍者社会」となった。
しかし、その全ては闇の忍者集団「虹蛇(にじのへび)」の陰謀だった。
世界の掌握を企む虹蛇に敢然と立ち向かったのは、伝説の忍者―――仮面ライダーシノビだった。

登場人物

演:多和田任益
本作の主人公。
表向きは安月給のサラリーマンで何事においてもポンコツな男だが、その実忍術に関してはかなりの実力者であり、仮面ライダーとしての正体を悟られぬよう演技をしているだけである。
普段は紅芭やガマノ師匠と共に日本家屋で暮らしている。
余談だが、今回の忍術大会にはカウボーイハットに「パーリナイッ!」と叫ぶという、彼の前世にそっくりな出場者もいた。

  • 神蔵紅芭(いろは)
演:華村あすか
本作のヒロイン。蓮太郎の妹であるくノ一女子高生。(NJKなのかもしれない)
一人称は「うち」。兄と違ってしっかり者であり、忍術も手裏剣が百発百中の腕前である程の実力者。
上昇志向も強く、いつかは兄に代わって家計を支え、貧乏暮らしから脱却しようと考えている。
その正体は本人も知らないが虹蛇の姫君であり、その身柄を狙われている。
危ない目に会う度に自身を救ってくれるシノビを「シノビ様」と呼んで恋慕の情を募らせているが、その正体については全く知らない。

  • ガマノ師匠
声・演:姜暢雄
蓮太郎の師匠。
普段は神蔵家に飾られている蛙の絵が描かれた掛け軸に化けており、喋る際には蛙の絵が動く。その存在は紅芭には秘密にされている。
師匠という立場や肩書の割に言動はフランクで、感情表現もしっかりする。
だが……。
嘗ては電光石火な忍者兄弟のクワガタな弟だった模様。
また少し前までアマゾン牧場を経営していた模様

演:財木琢磨
大企業「今生カンパニー」の御曹司にして神蔵兄妹の幼馴染。彼らからは「イッチー」と呼ばれている。
ちょっとした有名人らしく、一度外を出歩けば扇を片手に握った大勢のファンに囲まれる程。しかし、当の本人は紅芭に夢中。
企業が主催している忍術大会の実行委員も務めているが、競技中に正体を隠し、想い人のはずの紅芭に対して妨害工作を働くなどの不審な動きを見せており…?
普段の一人称は「僕」だが、変身している間は「俺様」になる。

虹蛇

『仮面ライダーシノビ』における敵勢力。
世界掌握を企んでいる悪の忍者集団で、その鍵となる紅芭の身を狙っている。また、今生カンパニーとも裏でつながっている。
戦闘員のスーツはダスタードの改造で、こちらは『ジオウ』本編にも登場している。

CV:江原正士
怪人然とした見た目の悪の忍者。
OPでは巨大な蛇のオーラを召喚し、シノビと対峙している姿が描写されている。
スーツはアナザ-シノビの改造と思われる。

本作の仮面ライダー


  • 仮面ライダーシノビ

誰じゃ?俺じゃ?忍者!シノービ!見・参!

『忍』と書いて、『刃』の『心』!仮面ライダー…シノビ!

蓮太郎が変身した姿。詳しくは上記リンク先参照。

  • 仮面ライダーハッタリ

踏んだり!蹴ったり!ハッタリ!仮面ライダーハッタ~リ!

お前を片腕5秒で倒す!ハッタリじゃなくて、マジでな!

勇道が変身した姿。変身アイテムはシノビと同じくドライバーとメンキョカイデンプレート。
マスクの部分は巨大な三方手裏剣になっており、右目が隠れている。

シノビと同じく変身道具を瓢箪に入れているが、銀色の其方と違い金色の「ゴールド瓢箪」であり、
メンキョカイデンプレートのシュリケンスターターの形もシノビとは異なる物となっている。
変身の際に出現するメカも蜂のような物となっている。

「氷遁の術」を始めとした強力な忍法や、黒ずくめの忍者達を召喚して戦わせる等のトリッキーな戦いが得意。
作中では絶対零度の冷気を放つ「カチコチ忍法」、凄まじい量の水で対象を押し流す「ナイアガラ忍法」を使用。
必殺技は無数の蜂に分裂して敵を惑わし、キックを放つと見せかけて後ろから忍者刀で斬りかかる「ファンタスティック忍法」

スーツは恐らく仮面ライダーダークドライブの改造。

このほか、EP3では虹蛇に属すると思しき同系統のライダー4人が顔見せしており、
それぞれ「鎖鎌モチーフの緑のライダー」「クナイモチーフの黄色いライダー
釵モチーフの青いライダー」「火薬玉モチーフの赤いライダー」が確認できる。

主題歌

「IZANAGI」
歌:多和田和益
和風のヒロイックな曲調が印象的なメインテーマ。
フルバージョンで確認できる2番では「赤く染まる剣の先」「己が選んだ修羅の道」「歴史を変える時」「もう一度シノビの道へ」など、物語の背景をうかがい知れる意味深な歌詞がある。

エピソード一覧

必ず「ポウ」という言葉が入っており、「の巻」で終わる。
FIRST 忍POW! ハッタリの恋はイッポウ通行の巻
NEXT 忍POW!! 闇忍の暗殺殺ポウの巻
LAST 忍POW!!! 八ポウ塞がり 危機一髪の巻

NEXT 忍POW!! 追記・修正は滅ポウ大変の巻ィ!
忍と書いて刃の心、ハッタリと書いてヤバイぞこの頃!

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最終更新:2023年06月25日 00:23

*1 丁度このころ本編では黒ウォズに仮面ライダーの力を奪われていた為「やけになってる」と言われていた。