鎖鎌

登録日:2019/04/20 Sat 09:44:20
更新日:2024/02/17 Sat 08:46:29
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鎖は一本であるが、分銅は右剣であり、鎌は左剣である。そしてその二つの物を、彼は一如に使いこなしているのだった。

吉川英治『宮本武蔵 二天の巻』

●目次

◆概要

鎖鎌とは読んで字のごとく鎌と分銅付きの鎖で構成された武器である。
この場合の鎌とは、柄や刃の長い大鎌/サイズではなく、シックルとも呼ぶべき小型の鎌、はっきり言えば農具の草刈り鎌のこと.

兵農分離以前の農民階層は当然ながら一揆を含んだ戦に参加することも多く、その過程で農具としての鎌を武器として使っていた。
その過程で鎖分銅(一説では中国由来の棍飛)と組み合わせた一種の隠し武器、つまり普段は農作業を隠れ蓑として戦時に作り上げて戦う手段として、
戦国時代に生まれたのだとされているが、伝不詳の俗説に近い。

『念流』の祖、相馬四郎義元こそが鎖鎌術の祖であるという説もある。

『太閤記』では越後の士宇佐美兵左衛門という者がこれで奮戦したと書かれている。
太閤記の各版自体は江戸時代に成立した作品であるし、同時代に武士の判ずるべき武芸十八般の一つに鎖鎌術が組み入れられているので、
この時代に考案された可能性もなくはない。この場合は小具足・捕縛の法から分派としたと思われる。
始まりがどこにしろ、体系的な完成を見たのは江戸時代の頃であろう。

流派としては『鬼神流』『藤巻流』『大草流』『天童流』『大岸流』『荒木流』『山田流』『念流』『伊勢卜伝流』『正木流』『水鴎流』『一心流』『心鏡流』『直猶心流』『二刀神影流』などが確認されるが、剣術・薙刀術などのオプションとしての技術であることが多い。

よく忍者の武器として扱われることがあるが、歴史的にはこのように農民・武士の曖昧な隙間から生まれてきたものであるため、必ずしも忍者特有の武器ではない。
もちろん忍者は農民でも武士でもあるため、鎖鎌を含んで武芸として体得することはおかしくはない。


◆構造

約7.6cmの刃に50~60cmの柄(一尺八寸柄と言う)でできた鎌に、250~360cmの鎖分銅を接着する。分銅の重さは約90~180g。全体は2~3kg。
念流の鎖鎌術を継いだ一心流は特に鎖が長く分銅が重めで、ついでに刃が両刃で防御鉤がついている。
Wikipediaでは分銅が1kg以上としているが、やりすぎの感があるのでミスか実用性がないので失伝したか。
この辺の寸法はバリエーションが結構あり、刃が90cmで鎖が120cmのものや、
ポールウェポンである柄の長い薙鎌と組み合わせた120~200cmの柄の「大鎖鎌」というものもあるという。

鎖分銅の接着についてだが、イメージ通りに柄の末端に付くパターンもあるが、実際には鎌の刃の根元に付いている例のほうが一般的。
前者は両手の扱いと中距離での鎖分銅の使用がメインとされ鎖が長め。 
後者は片手の扱いと近距離での鎌の使用がメインとされ鎖が短め。簡単に言うと鎖鉄球に刃物がついているというわけ。
こちらはその気になれば両手持ち二刀で使うこともでき、近代流派の『二刀神影流』は二天一流(よーするに二刀流)を模倣してそのような技法がメインである。

頭側に鎖がついてる頃の技術を受け継いで、柄尻付きの鎖鎌の鎌を逆手で持つ技法がある流派も存在している。

また鎌の先にの穂先をつけたりするパターンもある。


◆使い方

基本的には分銅側を振り回して相手に投げつけ、武器または身体に巻き付けて抑え込むなり武器を奪うなりした上で強引に引き寄せ、
しかる後に鎌で斬りつけるという戦法である。
もちろん単純に分銅をぶつける戦い方も効果的。他の飛び道具と違って残弾を気にする必要もなく、引き戻すだけで同じことが繰り返せる。

ただし、分銅が躱されるなり止められるなりした場合、その回収の分の隙がやはり非常に危険である。単純に鎖や分銅も掴まれたりしても同様であろう。

こうした問題のため、正確で素早い鎖分銅の技術の会得とともに鎌や鎖部分による近接戦闘にも十分秀でておく必要がある。

フィクションでよくやるような鎌部分を振って斬りつけるというのは実際にはやりにくい。
刃部分がきれいに体に向いてないと刺さったり斬ったりは起こりにくいし、分銅に比べればやはりいらない所でひっかかるだろう。
分銅のようにまっすぐ投げつけるだけでも一応効果はあるが、斬るための軌跡というのはやはり限定的である。

しかし、鎖鎌だけでなく鎖系の武器にはほぼ当てはまる話として、
何かしらの障害物の引っかかりを支えとして鎖の軌跡を裏の方に曲げるなどの技法も考えられるので、その点では有利である。

刃が引っかかりやすいというのは当たれば逆に武器などを捕まえやすいとも考えられ、そのような技法もまた存在している。

鎌で斬りつけについてだが、刀などに比べるとやはり刃渡りも重さも不足しているため、遠距離にしろ、近距離にしろ、
ダメージを与えるには適切な箇所を狙うことも必要である。
絶命させるには喉元が一番だろうが、細身で動脈も流れている手足を狙う選択もありだろう。

ともかく鎖鎌を扱うに当たっては、遠くを正確に隙なく狙い打ったり縛ったりするための鎖分銅・鎌の操作技術と、
近くで相手の得物を鎌で受けたり体を適切に斬りつけたり縛ったり体術と併用したりする技術を、高いレベルでまとめておく必要があるのだ。
なお、稽古や練習用途に本体は木製、鎖部分は紐、分銅はゴムなどで出来た物などが有るのでそれ等を持って、修行しよう!


◆対策(鎖鎌の弱点?)

  • 鎖部分を捕らえる
鎖鎌に限らす鎖系の武器には当てはまることだが、空間内に収まる範囲が最も大きい、言い換えれば最も捉えやすく捕らえやすいのは長い鎖部分である。
鎖部分のみを撃ち落とすなり踏むなり手づかみするなり封じることができれば機能は失われる。
必ずしも動きを完全に止めなくてもよく、回避するだけであるなら自分の武器で回転してくる方向に流すように弾くだけでも十分である、

分銅や鎖の周軌道に対して、計算上より遅くなる内側の鎖部分に素早く入り込めば対処も容易になるだろう。

対鎖分銅用に鎖を巻き取る部分が付いた長柄武器「鎖奪い」なる武器も存在したという。

欠点として、そもそも自分にも結構な技術と素早さがいることと、鎖で巻き付かれる危険性が看過しえないということがある。


『二天記』において宍戸と対峙した宮本武蔵は、分銅を投げつけられた隙に右手で脇差を投げつけて撃破したという。
元々古流剣術では脇差や小柄などを応急の手裏剣として打つ技術が教えられていたのでその応用といった所。
つまるところ、何かしらの飛び道具を使えればそれだけで距離の優という鎖鎌の特徴に抗しうるということ。飛び道具を迎撃しやすい構造でもないしね。
飛び道具だけでなく自分も同様に鎖系の武器、それもより長くて数が多い武器を使うという手もある。

欠点として、そもそも備えと技術がないと使えないということがある。

  • 障害の多い場所に逃げる
操作の都合上、分銅または鎌の空間内の動きには鎖による軌跡による制限がかかる。
その軌跡の多様さこそが厄介さの一つであるが、その動きも障害物の多い場所では十分に発揮しえないだろう。
特に側面からの攻撃は相手か自分の周に何かがあるだけで邪魔になる。
鎖鎌による遠距離攻撃は真正面から放つ場合のほうが多いので、正面はもちろん空けておくべきではないし、
その射線に立たないように動かなければいけない。

欠点として、自分の攻撃手段も限定されるということがある。
鎖鎌では通しにくい隙間を縫える飛び道具や、接近戦を鎌に対抗できるレベルの大きさと技術の武器で攻撃しよう。
また、中途半端な障害では、それこそ回り込んでくる攻撃でも逆にこちらが見えないまま打たれることもありえる。


  • 巻き取られた武器・体を利用する
山田流の伝承者とされる山田真竜軒は、ある浪人と果し合いになった時に鞘をつけたまま突き出した相手に即座に負けを認めたという。
なぜなら仮にその得物に鎖を巻き付けたとしても鞘だけ抜け、自分は重しとなったそれを抱えたまま相手の抜身に対応する羽目になるからである。

鎖鎌使いの武器奪取に対し鞘やその他手ごろな得物があれば、それのみを犠牲として相手にデッドウェイトを与えつつ自分は残りの武器、
場合によって素手で対応するというわけ。

体を捕縛された場合においては、引っぱられて相手に体を制御されるくらいならその流れをうまく使って相手に近接・制御することもできなくはない。
膂力に自信があるのなら逆に鎖を捉えて相手から得物を奪うこともできるだろう。

欠点として、鎌や分銅のほうで問題なく戦闘出来たり、他の武器をやはり持ち出したりの可能性もある。
またそもそも対応策を実行するのに結構な技術と体力が必要なことがある。

ちなみに上記の伝承は、その浪人の刀の鞘の下は実は竹光だったというオチがつく。
尤もこの伝承は「腰の得物を竹光と見抜け無かった間抜け」ととるか「竹光でも真摯に負けを認めた潔白者」ととるかで
内容が変わってしまうので、あまりいいたとえ話とは言い難いが。



なお、これらの対策の典拠はほぼフィクションなので、鎖鎌の使い手相手に真剣勝負として実践してみて命を落とすことになっても当項目は責任を負わない。
現実では互いに稽古用の得物を用いた模擬戦稽古で済ませよう。


◆代表的な鎖鎌と使い手

鎖鎌とは「鎖と鎌が一体となっている武器」と定義するが、必ずしも鎖でなくてもよい。
また、分銅側の構造・形状・機能に関しては問題としない。
便宜上、柄の左右に鎌がある場合は両鎌、鎖の両端が鎌になっている場合は両鎖鎌と呼ぶことにする。

伝記・伝承

  • 宍戸/宍戸梅軒
宮本武蔵の伝記『二天記』に登場する鎖鎌の達人。先述の方法で武蔵には敗北したとされている。下の名前は不明であり、実在の証もない。

吉川英治の『宮本武蔵』には「梅軒」の名前をもらって登場する。普段は鎌鍛冶をする野武士であり、宍戸八重垣流鎖鎌術の使い手。
本名は辻風黄平。かつて武蔵に打ち殺された野武士の弟。
「火の巻」で武名を訪ねて来た武蔵と騙しあいを繰り広げ、最終的に「二天の巻」にて壮絶な決闘を展開する。
ちなみに嫁もある程度技を体得しているらしく、武蔵にドヤ顔で型を披露していた。

宮本武蔵系の作品では、しばしば鎖鎌の使い手である宍戸梅軒というキャラクターが登場する。
バガボンドでは本物の梅軒を殺害した辻風黄平がその遺児竜胆との生活で技術と名前を得た梅軒として登場し、
龍が如く見参!では真島五六八こと真島吾朗が鎖鎌を習得したのちに名乗る。
その他の出演作や元にしたキャラクターに、修羅の刻、剣豪3、戦国IXA、戦国炎舞、しろくろジョーカー、Lord of Knights、乙女剣武蔵、戦国武将姫MURAMASA、
バイケン(からくり剣豪伝ムサシロード)、バイケン(七星闘神ガイファード)など。

  • 由利鎌之助
真田幸村に仕えるいわゆる真田十勇士の一人。鎖鎌との達人。『真田三代記』などが出典で実在の証はない。

真田幸村系の作品では、しばしば(ry。但し鎖鎌使いでないこともある。
鎖鎌使いとしての出演作品として、BRAVE10殿といっしょ真田純勇士、真紅の焔 真田忍法帳、戦刻ナイトブラッド、
戦国これくしょん、戦極姫7、戦国IXA、戦国炎舞、しろくろジョーカー、戦国アスカZERO、戦国修羅SOULなど
……女性的な男とか普通に女性とかそんなんばっか。…カマだからかな(しょうもない)


小説・ラノベ

  • 銭酸漿(髑髏銭)
作品を通して主人公と争う、酸漿のように赤い覆面と隻眼が特徴の怪人物。刃が折り畳める特異な形をしている鎖鎌を操る。

二挺のソードオフ・ショットガンをメインとしながら隠し持つ鎖鎌の分銅を当て鎌でとどめに斬るワザを用いる、ニンジャめいたニンジャ。


ゲーム

IIから登場した武器の一種。エフェクトは斬撃。攻撃力は確かに上がるので序盤では頼れるが、値段が高い。

柄がないのでサソリの尻尾のようにも見える鎖鎌二刀を持つモンスター。

沼の洞窟で手に入る序盤の鎌系武器。攻撃範囲が広く、ダンジョンで周囲の草を刈って進路を作れる。

  • ファントモン(デジタルモンスターシリーズ)
柄も刃も長く鉄球のついた鎖鎌を持った死神のような完全体。必殺技「ソウルチョッパー」は鎌で斬る技なので鉄球をどこで使うかは謎。

  • タケシ・フジオカ(ナックルヘッズ)
両鎖鎌を操る忍者にして麻薬捜査官。やはり通常技も必殺技もリーチが長め。

両鎖鎌を自在に操るチャラいバンダナ。鎖は柄に納まるらしい。
通常攻撃でも必殺技でもやはりリーチに優れているが技の隙は大きめ。近接戦の小回りはきかないが、
鎖で受ける当て身投げ「天放石」や近距離で斬る「弁天刈り」などがあるため対応はできる。
法術で火を纏わせることも可能。

鎖鎌を武器とするアメリカのクソデブハゲ忍者。その強斬りは鎖鎌らしい射程を持ち威力もあるが全体的に隙は大きい。中斬りは分銅打ち。
必殺技の「ファットチェーンソー」系統の技では鎌を持ちつつ前転突進していく。

  • ムクロ(ウォーザード)
ジャンプ強Pでリーチがある鎖鎌が放て、立ち強Pは鎖分銅での攻撃。

  • 村雨(閃乱カグラシリーズ)
小学生の時に町内鎖鎌大会で六位入賞した斑鳩のお兄様。お察しの通りネタキャラ。
PC時の鎖鎌の攻撃はリーチと範囲はあるものの隙が多い。忍転身?ないです(無慈悲)

  • 総司(〃)
鎖鎌というよりは、大小の鎌刃の無数に付いた鎖を接着した柄をのように振り回して斬る、蛇女学園のパツキンナルシスト。
どうも閃乱カグラの鎖鎌使いは自意識過剰な傾向にあるようだ。

  • 月影(最後の忍道)
武器の一つ「昇龍鎖」は両鎌の鎖鎌。8方向に放て、リーチ・攻撃力ともに優れ、敵の武器を弾く。
パワーアップして撃てる回転攻撃はそれ以外の移動ができなくなるが全方位で敵の攻撃を弾けて強力。

主人公モノノフの武器の一つ。遠近両方の攻撃が可能で、また分銅射出から空中からの攻撃にもつなげられる。
使いこなせれば某調査兵団の立体機動装置の如く空中を飛び回り、縦横無尽に鬼を切り刻むことができる。
仲間の一人初穂は球状の分銅が付く鎖鎌「秘刃・稲荷」を専用の武器としている。友好度が高いともらえるアイテムで自分用の分も開発可能。

  • 鎖鎌(仁王(コーエーテクモ))
武器の一つとして鎖鎌が存在。遠近両方の攻撃が可能で、連続技が組みやすく火力もあるがガード性能が低め。

手裏剣や各種術も用いるが専用武器を鎖鎌としている。やはり振り回しながら斬りつける攻撃が多く、鎖を使わなくとも突進などを行って斬るため範囲は広い。

  • リュウ・ハヤブサ(NINJA GAIDENシリーズ)
2降では専用武器の一つとして鎖鎌が存在。遠近両方の攻撃が可能で、鎖を相手に引っ掛けての投げ技も実装。但し範囲攻撃は隙が大きくカス当たりしやすい。

  • ハデス(ゴッド・オブ・ウォーIII)
本作ではボスキャラ化し、魂を刈取る両鎖鎌である「ハデスの鉤爪」を持ち、それによる全体攻撃を行ってくる。名前だけあって鎌というより鉤爪状。
クレイトスの武器としても入手可能で、後ろにまで当てられる範囲攻撃や鎌を飛ばして行う回避能力の高さ、
敵の魂を抜き取り髑髏に襲わせる自動追尾攻撃などが特徴。

  • 忍(フォーオナー)
侍陣営のアサシンで鎖鎌二刀を武器としている。遠近両対応のスピードタイプ。

くノ一でもある花騎士でどちらも鎖鎌持ち。
サツキは斬属性、ハゼランは打属性で、戦闘スキルでも効果は同じながら敵に放つ側が鎌と分銅と差別化されている。ハゼランは通常攻撃は鎌で斬ってるが。

分銅部分が鎚になった鎖鎌はプロレタリア派閥らしく共産主義のシンボル(鎌とハンマー)に似る。武器は刃カテゴリなので鎌がメインらしい。

というか不死殺しの刃たる大鎌を持っているが、なぜか鎖付き。広い間合いで刺突斬撃が可能。

  • リリー・ブルームメルヘン(ソウルワーカー)
元々大鎌「ミストサイス」をぶん回すスタイルだったが、クラスアップグレードで獲得したサブウェポン「鎖鎌」にて範囲攻撃ができるようになる。

料理上手らしく分銅部分が中華鍋になっている鎖鎌を持つメイド兼忍者(くノ一)。

使用できる3種の武器の一つの鎖鎌は、攻撃力と距離は狭いものの振り回す範囲攻撃ができる。
キャンセルを入れながらコンボを作るのが基本

  • 青忍(The GG忍)
3面をクリアしたら途中交替できる仲間で、鎖鎌を地形に引っ掛けて振り子移動することができる。

  • ジロー・ムサシ(Shinobi 3D)
真上に鎖鎌を飛ばしてぶら下がるアクションがある。敵にぶつかると引き上げられた時に敵を踏んでジャンプする木の葉渡りに派生可能。

  • 九尾の瀬那(ONI零 戦国乱世百花繚乱)
分銅部が九本の鎖と刃でできている鎖鎌を操る少女武術家。
章別で九本の鎖を操って放つ(っぽい)3種の必殺技を持つが、難易度が上がるだけで威力もエフェクトも変化なし。さすがKOTY

漫画

  • 横目(カムイ伝)
忍びの技を持つ非人頭。剣士水無月右近の脚を斬り落とすほどの鎖鎌の使い手。

  • 妖水(風魔の小次郎)
夜叉八将軍の一人。鎖鎌というよりは手錠のような鎖付き円刃で相手の体を捕らえ引き斬ることができる
が、劇中で捕まえていた小次郎には斬る前に自分が斬られた。

使用武器「錦連 三途ノ守」は両鎖鎌というよりは、手錠のような構造で相手の武器や身体を捕らえ、引き斬ることができる。
万次さんに力づくで破壊されてからは、鎖が片側の柄に納まる無銘の両鎖鎌を借りパクして使う。

ゲイ者のハゲこと松本無楽が当主として率いる鎖鎌の流派。
分銅が棘付き鉄球となった「蛇金」、3本の鎖を備えた「三ツ星」、
そして無楽が操る二本の鎖分銅を備え、左右に持って自在に使える「双首蛇首」など鎖の攻勢を主体とする鎖鎌を特徴とする

所持魔導具「剛金暗器」の弐之型「龍」は鎖鎌であり、鎖での捕縛や空間的な攻撃ができる。

蟲の素材から作り上げた使用武器「極楽鎌」は両鎖鎌というよりも、両端に鎌が付いた多節棍のように分割して振り回し切り刻む。
後に「葬鎌」「葬忌鎌」と改良型も登場。

暗器である椿の形態の一つに両鎖鎌がある。
五芒星に結んだ鎖で捕縛したりを形成したりといった技などを用いる。
中務の意志と一体化してからは、鎖と刃で構成された発展と言える、影☆星壱ノ型「鏈黒」も得た。速さよりは力に長ける形態。

「命を刈り奪る形をしているだろう?」

彼の持つ斬魄刀風死(かぜしに)」は長柄の両鎌(ただし、片方の刃は逆向き)で構成された両鎖鎌の形状。
鎖を持って使えば鎌を回転させつつの変則的な軌道ができる。
扱い的には二刀一対というわけでもなく、小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』で初お披露目の卍解「風死絞縄(ふしのこうじょう)」は鎖で自他を縛って発現するので鎖メインの斬魄刀。

相手の血が必要な「呪術・死司憑血」を効果的に使うため3本刃の大鎌を持つが、柄尻にロープがついている。
鎖鎌のような使用は少ないが、ロープを縮めることで空中移動もできる。

大空翼くんみたいな癖に鎖鎌を使う必殺五忍衆の一人。ボールは別に友達でもない上に、弁当箱。だが、ぐちゃぐちゃになる。
余談だが、こいつは漫画では鎌部分を投げて攻撃してくる忍者であり、対戦相手のヘッポコ丸も血まみれにされていたのだが、残虐描写の規制のためかアニメ版では分銅を投げるように変更され結果的に現実の使い方に近くなったという変な経緯があったりする。
本作では他に、キレた時のビュティさんもたまに鎖鎌を使う。どこに持ってんだYO
首領パッチはバンジー中にうっかり使って奈落の底に落ちてしまったことがある。

柄も刃も長い大鎖を操るカマで、鎌も分銅も振り回す攻防一体の技を得意とする十本刀の一人。
史実の大鎖鎌は長柄武器に近いので、こんなに刃はないが意図的に描いてることである。
ちなみに「オカマにしよう」と言い出したのは当時アシスタントの尾田栄一郎

  • 赤松有人(〃)
鎖鎌で緋村剣心に挑むが、速攻鎖を壊されたかませ犬。他に2本の仕込み分銅を隠し持って、捕縛して投げ飛ばしたもののやっぱり負けるかませ犬。
元ネタのオメガレッドは強かったんやなって……

暗器使いの最凶死刑囚の一人で、その一つ「風神鎌」は目に見えぬほどの回転斬撃を放てる紐でつないだ両鎖鎌。
が、初見の刃牙には致命打0だったし公園仕様の本部には鎖鎌の弱点をすぐに見切られた挙句パクられて自分の手首が斬られたし不遇。

暗器使いの梁山泊の師匠の一人で、主にケンイチを捕縛するのに鎖鎌を使うことがある。

超人系悪魔の実「ブキブキの実」の武器人間としての変身の一つ「鎌女(シックル・ガール)」は脚を鎌に、腕を鎖に変えた形態で、主に振り回して使ってもらう。

  • キーア&ローウェン(エレメンタルジェレイド)
属性「動」のエディルレイドとその同契者(プレジャー)。
武器化すると両腕の1対の曲刀と遠隔用の6枚の鎌刃、それらをつなぐ鎖で構成され、それらを活かすダイナミックな攻勢に長ける。

自身の約4000個の骨を自在に組み上げる美食會第五支部長。
直接戦闘では右手に鎌、左手に分銅を持ち、自らの肉体を鎖のごとく伸ばしぐねらせる

  • 近藤晶(THE STAR)
「その近藤が鎖鎌を握った!!」

かつて武蔵系のドラマの梅軒役として暴走して相手をボコボコにして再起不能にした役者。
主人公優也との本物の武器を使った演技対決で、再び鎖鎌を持って野獣と化す。
本当に芸能界漫画の展開なんですかね、これ……?

天挑五輪大武會出場チームの一つで、集団で鎖鎌を使う「蕃鐃流疾殺鎖鎌」で攻撃した。

A級36位のヒーローで、子供人気を得ようとしてカエルの着ぐるみを着ているオジサン。

妖怪退治屋の少年で、鎖鎌を得物に使う。

  • (てん)(闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説)
伊太地組三人衆の一人で、鎖鎌を武器に使う。
本当に現代アウトロー漫画のキャラなんですかね、これ……?

  • トドロキ・ジン(ダムド)
先端に鎌刃を出し入れ可能な多節棍を自在に操る主人公。
はあーっなんだか終盤はほぼ素手やなあ。これは格闘大好き猿漫画だからね

アニメ

  • ブレイク・ベラドンナ(RWBY)
使用武器「ガムボール・シュラウド」はVariant Ballistic Chain Scythe(可変弾道鎖鎌)として分類され、2つの形態を持つマルチウェポン
拳銃鎌形態では右腕に巻き付けたリボンと連動して振り回したり、拳銃の反動で刃を加速させたりしても使える。

  • エメラルド・サストライ(〃)
使用武器は2丁拳銃兼鎌のマルチウェポン「シーフズ・レスピット」。鎌形態の時は銃身から先を分離して鎖鎌にもできる。

共通の鎌系の武装「フォルド・シックル」に似た伸縮自在の大鎖鎌武装「ブレーデッド・バイケン」を持つ。硬質残光によりその衝撃効果を増幅できる。

  • ギョウ・エンジョウ(神八剣伝)
元警官なので、分銅ではなく警棒が付属する。

警視庁・ブレイブポリス別動隊として作られたBP-500タイプは忍者をモチーフとしており、使用する武器に鎖鎌も含まれる。

レジェンドラの勇者である彼も忍者モチーフのため、鎖鎌を使う。

「邪鬼鎌」を使う。

特撮

左手の鎌とは別に鎖鎌を使うかまきりの改造人間(まんまやね)。鎌の手で鎌を扱うのは難易度が高そう。
関連はないが後に出現したガマガエルの改造人間ガマギラーも鎖鎌を武器とした。ガマだから鎌(激寒)
配下の戦闘員も鎖鎌を使う。

名前通り鎌状の左手から鎖「スネークチェーン」を伸ばせる機械合成怪人。捕縛した相手に3000Vの電圧を流す戦法を用いる。

「贖罪のコラヒム」という両鎖鎌を持ち、高速移動ですれ違いざまに相手を両断するジャッカルロードの上位種。

ムカデの祖たる不死生物で、「ピードチェーン」を武器に使う。

地底帝国チューブに従わない一匹狼の地底人で、ナイフにも鎌にも変化する専用武器「キロスクレセント」を揮う。
劇中で体得した、鎖を持って高速回転させる「クレセントスクリュー」はショットボンバーを破壊するほどの威力。

次元戦団バイラムラディゲに滅ぼされた裏次元ベルセルクの女戦士。
手にしたモノにエネルギーを注ぐことであらゆる武器に変化させる能力の持ち主で、劇中では二本のビールを鉄球付きの鎖鎌に変えてラディゲを迎え撃った。

忍者がモチーフのドーラモンスターで武器の一つとして鎖鎌を使う。巨大時にも使用。

名前通りかまいたちの妖怪で鎖鎌が武器。
ちなみに人間体の俳優さんの下の芸名は「梅軒」である。まさかそれで採用したわけでもあるまいが。

鎖鎌を使う火サイマ獣。
無限連鎖カードの力で、覚えている技を吸収して鎌からエネルギーを跳ね返すことができる。

小型のブースター付きの鎖鎌を武器に使う怪重機。

タヌキモチーフの牙鬼軍団忍び。武器の「鎖釜」は、トゲトゲの鎌と分銅部分がのこぎり状の「釜」の蓋で構成され、遠近両方に対応できる。

くノ一でもあるギャングラー怪人で、柄がキュウリ状の鎖鎌「キューカンマー」を扱う。「忍法チェーン」は鎖を相手の腕に伸ばし、手錠に変えて拘束する忍術である。

腹部から鎖付きの鎌「グロースデスサイズ」を射出できるジャンキラーの後継機。

  • シルバー仮面ジャイアント(シルバー仮面)
シルバージャックと鎖分銅を組み合わせた鎖鎌のような「シルバー鎖鎌」から、
すれ違いざまに2回斬りつけてから鎌を投げつける「シルバー旋風斬り」という必殺技を使う。

第16話に登場したダブルモンスターで、武器の鎖鎌は魔空空間では鎌を外しブーメランとして投げつけたり、
どこかに引っかけてターザンのように移動して攻撃を行ったことも。

悪の四天王の一人で、鎖鎌を武器に使う。戦闘機械人時には電流を流すことも可能。

ヨロイ軍団の一人で、鎖鎌を武器とし、捕縛した相手に電圧を…ってさっきも見たぞ。しかし、鎖鎌使いには珍しい武人肌。

4話で登場。香港からパコを狙ってやってきた老忍者で、相手に分銅を絡ませ三病の術をかける。
10,11話で登場したチャンカンフーの息子も武器の一つとして鎖鎌を使う。

23話で登場。世界の外れの密林の奥地に本拠地がある鉄忍一族の中忍で、ピッケル型の鎖鎌を使う。鎖に刀を当て、相手に火花を流すことも可能。
40話で登場した二代目のガメッシュ002も同じ武器を使う。

新たな武器として鎖鎌を使う。

19話に登場。デビル団のボス・セントデビルの用心棒である「死の鎖鎌師」。名前に引っ張られたためか鎖鎌使いとしては珍しいウエスタンルック。
う。

  • バイケン(七星闘神ガイファード)
第2部の敵キャラクター・メタルファードの1体。その名の通り鎖鎌を使う。

プロレス

  • ミスター・ポーゴ (関川哲夫)
鎖鎌をプロレスの凶器として使ったデスマッチ系の悪役レスラー。
元々は相撲取りであり、新日本プロレスにも1年限りで所属していた事もあったが、渡米後に喧嘩風のショーマンスタイルを得てからは国際プロレスに凱旋、その後は海外を転々としていた。
鎖鎌を使うようになったのは1990年にFMWを立ち上げた大仁田厚に誘われて国内復帰したのちに、僅か1年で内紛からFMWより分裂したW★INGに移り、松永光弘らの若手を率いて過激なデスマッチ路線を推進してからの頃であり、鎖鎌の他にも火炎放射を使ったり、チェーンで拘束したりと凶器を使ったヒール殺法に磨きが掛かっていた。
後に普通の鎖鎌に多くの刃を付け足した特注の鎖鎌として映画『ALIEN』シリーズに登場するエイリアンのような外見をした「エイリアン鎖鎌」を考案したりと、鎖鎌は彼を象徴するアイテムとして多くのプロレスファンに記憶されたのである。
なお、彼が使う鎖鎌は武器ではなくあくまでもプロレスのギミックとしての『凶器』のため、怪我をしないよう先っちょは丸くしてあり、切れる事はない。
それでも喰らえば流血は免れない危険な物には変わりないのだが

  • シャーク土屋
こちらはポーゴも入っていたFMWに所属していた女子プロレスラーで、通称“猛毒女帝”。
ただ彼女が使う鎖鎌攻撃や火炎放射もミスター・ポーゴから直伝されたものである。

  • グレート・ニタ (大仁田 厚)
大仁田 厚のもう一つの顔……もといグレート・ムタのパクリ。
正体である大仁田 厚も凶器を使うがニタの場合はさらに反則技を使い、必殺技としても所持していた。

その他の鎖鎌使い

上に移す場合は消すこと。



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最終更新:2024年02月17日 08:46