空中戦艦/空中要塞

登録日:2019/03/09 Sat 17:42:35
更新日:2024/04/09 Tue 13:03:25
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空中戦艦/空中要塞とは、空飛ぶロマンである。


本項目及び項目名に於いては、語呂・ニュアンスとしての伝わりやすさを優先し、
「戦艦」を軍事用語上の艦種の分類名ではなく、 「戦闘船舶を総称する俗称」 の意味で用いる。

なお、戦闘要素の薄いor無い「空を飛ぶ島」については浮遊大陸の項目を参照。

●目次

◆概要

空中戦艦・空中要塞とは、その名の通り空を飛ぶ戦艦や要塞である。
他に「飛行戦艦・飛行要塞」「浮遊戦艦・浮遊要塞」等と呼ばれる事もある。
同じく、空を飛ぶ空母も飛行空母・空中空母などと呼ばれる。
当然、それらが群れを成せばそれは空中艦隊と呼ばれる事になる。

空を飛ぶ乗り物といえば航空機が存在するが、飛行戦艦はこれをスケールアップさせたものと言える。
では「超巨大航空機との違いは?」といえば、「実質的にほとんどない」もしくは「形状」であろう。
航空機然とした外見からあくまで巨大航空機として扱われているものも当然存在しているが、
しかし一方で、航空機的な「主翼」等を備えた「巨大な飛行機然とした姿」をしつつも「艦」と呼ばれているものもある。
また「飛行」「飛空」というネーミングの時点でごっちゃになりかかっているものも存在する。
結局の所「 空中『戦艦』と名付けられている、呼ばれているか否か 」でしか定義できないのかもしれない。

一方で空中『要塞』となれば、もはや航空機どころか乗り物らしい外見ですらないことが多い。
正に『拠点』がそのまま空に浮かび、移動するのである。
円形もしくは球体であることが多い傾向にある。

何れにしても巨大なだけあって大抵は通常の航空機を遥かに凌駕する耐久性と火力を備えており、生半可な攻撃で落とせるものではない事がほとんどである。
何しろ規模が規模故に重要度、喪失時の損害、そして何より墜落時に発生する周囲への被害も相当なものであるため、
そう易々と落とされる訳にはいかないという意味もあって敵に対する備えに万全を期すのは当然といえる。

どのようにして空中に在るか」は空中戦艦や空中要塞にとって最も大きな課題といえる。
比較的現実に近い世界観に登場する作品であれば、通常の航空機の様に主翼の揚力やエンジン推力を用いたり、水素やヘリウム等を詰めた気球などで浮力を得ている物が大半を占める。
一方で、ラピュタの飛行石の様に超常的な原理で浮力を得ているものも多く、ファンタジー的世界であればこの点は容易に克服できていることが多い。
特に空中要塞は空中で静止し続ける事も求められるため、大抵は超常的な浮力に頼る事になる。


◆運用法

空中戦艦は概ね「凄まじく巨大かつ頑丈なガンシップ」タイプと「巨大輸送機」タイプに大別できる。
両方を兼ねているケースもある。

前者は爆撃機やMi-24、AC-130等の様な、
「機銃等で武装し、空中から地上に向けて砲撃を浴びせる航空機」がそのままスケールアップした様な物と考えれば分かりやすい。
しかしサイズが桁違いなため、20mmのドアガンどころか 20cmのカノン砲 をぶっ放す事も難しくはない。何しろ飛行機ではなく 戦艦 なのだ。
また強大な威力を持つ戦略級兵器のプラットフォームである事もあり、そういったものは 近付いて来られた時点でアウト という危険性を持っている。

一方の後者は空飛ぶ戦艦というより空飛ぶ空母の様なものである。
艦載機が航空機か人型ロボットか、はたまた人かは作品によって分かれる。
「航空母艦は 航空機の母艦 であって 空を飛ぶ母艦 ではない」とはよくある勘違いとその訂正のやりとりだが、
こればっかりは正真正銘の 空飛ぶ母艦 である。

いずれにせよ敵として登場した場合は非常に強大かつ厄介な存在として、主人公らは苦しめられる事になる。
空中に在るだけで文字通り 制空権 を得られる存在なのだから。

一方で味方側で登場した場合は主人公らの母艦・拠点と化す事が多く、また帰るべき家として最大の護衛対象となる。
哀しいかな、最後まで無事なことも多い地上拠点の類と異なり、敵味方問わず最終決戦やストーリー途中で墜落することも珍しくない。

空中要塞は、その名の通り空に浮かぶ拠点である。
そのサイズは空中戦艦の類より更に巨大となる傾向が強い。何なら 空中戦艦の母港 となっている事も十分あり得る。
それだけあって空中戦艦ほど高速で移動できない事が多い。とはいえ「拠点」である以上、移動能力に乏しくとも大したデメリットではない。
要塞というだけあってその性能は空中戦艦以上にスケールが大きい。
当然ちょっとやそっとの攻撃で落ちるほどヤワではなく、 「敵の最後にして最大の拠点」「ラスボスの居城」 に相応しい佇まいを持つ。
街を一つ吹き飛ばす戦略兵器や、逆にそれすら防ぐ防御装備を備えている事もあり、攻防共に隙が無い恐るべき存在となる。
こちらはどちらかといえば敵側としての登場が主となり、味方側で登場することは少ない。
そして空中戦艦同様、味方側で登場してもラストまでに墜落しがちである。



◆現実の空中戦艦・空中要塞

過去様々な様式が構想・製作されたが、現状では実現はまず不可能。

当然と言えば当然である。
巨大飛行体を浮かべるのに必要なエネルギー、製造と運用に関するコスト、そしてそれが必要な軍事的意味……あらゆる意味でロマンの域を出ない。
米軍はかつて「航空機搭載可能な飛行船アクロン・メイコン」「寄生戦闘機を搭載する親子飛行機」(いずれも後述)といった物を開発していた。
冷戦期にも大型ジェット旅客機を改造し、内部に小型機やミサイルを多数搭載するという形の空中空母を何度も構想しているが、
これらもやはり「飛行機」の常識を超えるものではない。
それこそファンタジー染みた飛行技術が開発されでもしない限り、現実に空中戦艦・要塞の類が生まれる事はないだろう。

とはいえ先人達の試行錯誤と失敗から学ぶのも悪くない。
「空中戦艦・空中要塞」的なものを目指した航空機、そして「空中戦艦・空中要塞」の あだ名 を持つものを以下に分類しながら記述する。

自機が固有の武装を有するもの

冷戦期に予算難を理由にB-1爆撃機の生産中止が発表されたため、
その代替としてCMCA(Cruising Missile Carrier Aircraft=巡航ミサイル発射母機)構想によって計画された機体。
民間旅客機を改造して空中発射型の巡航ミサイルをしこたま積もうというものである。
具体的には巡航ミサイル8発入りのリボルバー状のラックを9基搭載、計72発をぶっ放せる。
とはいえB-52のような柔軟性もなく、大本のB-1が生産再開されたためお蔵入りに。*1*2


他の航空機の母艦として機能するもの

  • アクロン/メイコン
1930年代にアメリカ海軍で正式に配備された、F9C戦闘機を最大5基搭載可能な飛行船。人類史上最初の(そして今のところ最後の)空中空母である。
当時まだ速度も航続距離も貧弱だった固定翼機と組み合わせることで偵察網を張り、「艦隊の目」となる役割を期待されていた。
また飛行船自体にも8丁の機関銃が装備されていた。
この動画 この動画 を見ると分かるが、飛行船から伸びたフックに機体上部のフックを噛ませるという危険な方法で発着艦を行っている。
アクロン、メイコン双方が墜落事故で喪失したことと、固定翼機が飛躍的性能向上を遂げたことによりその後空中空母が作られることはなかったが、
「(気球や飛行船のような)空気より軽い飛行機に(ジェット戦闘機のような)固定翼機を乗せる」という構想自体はその後もたびたび生まれており、
長時間の飛行が可能なことに目を付けた成層圏プラットフォームも軍用・民生用を問わず研究されたり放棄されたりを繰り返している。


  • いわゆる寄生戦闘機(パラサイトファイター)の母機
第二次大戦後に「航続距離が短くて戦闘機が爆撃機を護衛できない? だったら爆撃機に戦闘機を搭載すればいいじゃん!」という発想で生まれた親子飛行機。
つとに有名なのがB-36護衛用に開発されたXF-85"ゴブリン"だろう。全長4.5mだから下手すりゃハイエースより短い。
そして全備重量は2.5トン。軽い。30トン以上爆弾を積めるB-36にとっては余裕の軽さだ。
あまりの小ささ故コクピットも大変狭く、パイロットには「身長173cm以下、体重はパラシュート込みで91kg以下」という条件があったそうな。
実用化の際にはB-36の爆弾槽に最大4機のゴブリンを搭載するつもりだったとか。
しかしB-29を改造した母機からの発進には成功したが、空中での収容がなかなか上手くいかず、結局計画は中止に。
その後も爆弾槽ではなく主翼の両端にRF-84F戦闘機をくっつけたり、
護衛任務を諦めて「足の長い母機で敵地に侵入、身軽で速い子機で核攻撃」とか「母機が敵の防空圏外で待機している間に子機が偵察」など、
コンセプトが迷走しまくることに。最後の偵察任務は限定的ながらも部隊運用が行われたというから驚き。
弾道ミサイルと空中給油の普及に伴いこれらの親子飛行機は姿を消したが、
70年代にはボーイングが747を母機として10機もの子機を内蔵する747AAC(Airborne Aircraft Carrier=空中空母)案を構想していたらしい。
画像は こちら を参照。*3


  • FLAUNT飛行艇
ここまで書いた機体はいずれも「常時空中に浮かんでいること」を前提としたものだがこいつは違う。
FLAUNT(Fleet Air Ultra Naval Transport)と呼ばれる全長105m、全備重量755トン*4という超大型飛行艇。
1985年にアメリカ海軍協会が発行している月刊誌「Proceedings」において航空エンジニアのThomas P. Faulconerさんが提案した機体。
胴体内にハリアーを6機搭載し、機体上面をスキージャンプとして利用し発艦、飛行艇ゆえに上陸部隊への補給や支援もできる…らしい。
これだけアホみたいにデカいと何でもできるらしく、ファウルコナー氏はミサイル母機だの輸送機だの対空ミサイルてんこ盛り機だの様々な派生型を考えていたらしい。
「…それ、強襲揚陸艦でええんじゃないすか?」と海軍が思ったのかどうかは定かではないが、彼の提案は提案のまま葬られたようだ。*5


あだ名として「空中戦艦・空中要塞」と呼ばれるもの

  • 二式大艇
正式名称二式飛行艇。第二次世界大戦で大日本帝国海軍が開発した 当時としては世界最高峰の飛行艇。
軍縮条約によって制限された艦艇の数を補うために、陸上基地から発進し長距離侵攻できる飛行艇として開発された。
その性能は当時の帝国海軍の主力艦戦「九六式艦戦」以上の速力、かの「B-29」と同等以上の航続距離、頑強な耐久性、
20mm機銃5門&7.7mm機銃4門の高い対空火力*6と2tまでの爆弾or魚雷2本の重武装……と、飛行艇としては破格のものを備えており、
その威容から「空飛ぶ戦艦」「空中戦艦」と恐れられたという。
開発当時からして正しく規格外の怪物と呼ぶに相応しい代物だったが、
真に凄まじいのはレシプロ水上機としては 開発から約70年が経った現代でも全く遜色ない という点であろう。
というのも本機の時点で「レシプロ水上機」というカテゴリの頂点を極めてしまった感があり、
現代の海自が運用している最新鋭飛行艇US-2に至るまで基本設計がほとんど変わっていない

  • B-17
  • B-52
共に米軍の爆撃機。
B-17の愛称は「フライングフォートレス」、正しく「空飛ぶ要塞」の意味である。
元来の意味としては「海岸要塞を飛行場と重爆撃機に置き換えて広範囲を守る」と言う構想に沿ったもので、敵揚陸部隊に要塞用重砲の代わりに爆弾の雨を降らせると言う使い方を元々想定していた。
第二次大戦時の戦闘機が持ち得る兵器としてはかなりの大口径砲となる20mm機関砲ですら撃墜が難しく、
さらに大編隊を組んで濃密な12.7mm防御機関銃の弾幕で敵機を寄せ付けないという、正に要塞の名に相応しい防御力を発揮した。

B-52は「ストラトフォートレス」、即ち「成層圏の要塞」の愛称を持つ。一部では「超空の要塞」とも意訳される。
防御力というよりB-17以来のボーイング製爆撃機に付けられる「~フォートレス」という慣例に則ったものだろう*7

  • IL-2 シュトゥルモヴィク
第二次大戦中のソ連の攻撃機。
極めて頑強な防御力を持ち、「空飛ぶトーチカ」と恐れられた。
「要塞」とは少々異なるがこれも似たものだろう。



なおムッソリーニ政権下のイタリア空軍には 「空中艦隊構想」 というロマン溢れる響きを持つ言葉が存在する。
当然空を飛ぶ軍艦の群れを作ろうというのではなく、要は第二次世界大戦に備えて大量の大型爆撃機を配備しようというものである。
また大戦中のドイツや日本では「航空艦隊」(Luftflotten)というものがあった。
こちらは「~方面軍」「師団」といった軍隊の編成の航空機版で、航空機を艦艇に見立てたもの。


◆代表的な空中戦艦・空中要塞

ここではあくまで「空中」での運用が前提のものを例として挙げることとし、「空中でも飛行可能な宇宙船」の類は扱わないものとする。
「船(艦)」、「要塞」的な表現が用いられていない、単純に巨大な航空機はここでは扱わない。
逆にそれらの表現が使われていれば、基本的にはただの巨大飛行機であっても取り扱うこととする。


アニメ

パヤオが大好きな空中要塞の元祖。
太陽エネルギーで飛び回り、大変動のきっかけともなった超磁力兵器の搭載機ともなり、世界を滅ぼした怪鳥。
現存する唯一の機体が密かに隠されており、物語終盤ついに空に飛び立つ。
ラスボスの風格十分な威容を誇り、コナンたちの大立ち回りが実に爽快だった。
この後もパヤオは次々と巨大な浪漫を空に浮かべるのだ。


日本人なら誰もが知る天空の城。恐らく尤も有名な空中要塞であろう。
ラピュタ帝国の国土そのものであり、それ自体が住人の住処である。
かつて地上を武力で支配していただけあって多数の兵器を搭載しており、
大量のロボット兵を展開する能力の他、下部にはムスカ曰く ラピュタの雷 といった凄まじい威力を持つ兵器を備える。
上部の城部分は経年劣化で崩壊しかけていたが、下部はゴリアテの砲撃を受けてなおビクともしない頑強さを誇る。
これほどの要塞が如何なる最期を遂げたかは、アニヲタ諸氏には言うまでもないだろう。
該当項目も参照。


上記ラピュタと並び有名であろう空飛ぶ軍艦。
旧約聖書に登場する最強の巨人兵士ゴリアテの名を冠するだけあって「空飛ぶ要塞」と通称されるに相応しい巨大飛行船である。

全長312m、全高82m。速力は巡航速度で58ノット(約107km/h)、最高速度98ノット(約181km/h) 。
なお劇中で「ひこうせんかん」と呼ばれているが、これが「飛行艦」なのか「飛行艦」なのかは解釈の分かれるところである。
あの頑丈なロボット兵を破壊可能な威力を持つ大砲や機関砲等を全身に備える他、ロケット艇の母艦の機能も持つ。
しかしロボット兵の大群を前には流石に敵わず、炎上しながら真っ二つになって轟沈してしまうのであった。
小説版によると、ゴリアテ轟沈は公には「不慮の事故による大破」として処理され、大規模修理と称してこっそり2番艦を建造し始めたという。


地球連邦軍の開発建造した巨大航空機。
Ζガンダム劇中ではアウドムラ、スードリ、メロゥドの3機が登場し、また『機動戦士ガンダムUC』ではネームシップに相当するガルダが登場した。
一応航空機ではあるが、船舶と同様のガルダというネーミングや一部資料でのガルダ級輸送という表記から、半ば船として見られていたようである。
因みに開発ベースとなったジオン軍の輸送機ガウの別名も ガウ攻撃空母 である*8

全長317m、全幅524mというガンダムシリーズ全体でも屈指の巨大機であり、背面及び翼面は MS同士で格闘戦ができる ほど広い。
積載量は約9800t(実在する世界一巨大な輸送機An-225の 約32倍! )、MY型核融合炉と熱ジェット及びスクラムジェットエンジンの採用により、
航続距離はほぼ無限という航空機としては破格のスペックを誇る。
さすがに地球連邦軍もこれ程の航空機を当初計画の通り大量配備する事は不可能だった様で、実際には数機しか建造されていない。
また余りに巨大過ぎて一部の大規模拠点以外には着陸できないため、それ以外の地域に降りる際は専ら着水する事になる。
劇中ではエゥーゴがジャブロー基地からガルダ級の一機アウドムラを強奪、以降はエゥーゴの支援組織カラバの移動拠点として運用されることになる。
ガンダムUCの時期には複数機建造され、それぞれに地球圏内で4ブロックに区分されたエリア内を巡航する事で運用しようとしていたらしい。

余談だが、某ゲーム作品に戦闘マップとして登場したUC仕様のガルダが、
(1マスのユニットとして)様々な戦艦やスーパーロボットが戦える為にめちゃくちゃデカかったことは有名だったりする。もしかして:ハイパー化


  • オーラ・バトル・シップ聖戦士ダンバイン
    • ウィル・ウィプス:アの国製。船体は赤褐色で横長。
    • ゴラオン:ラウの国製。船体は暗緑色で縦長(普通の空中戦艦型)。
    • ゲア・ガリング:クの国製。船体は黄色で、正面から見るとX字型の横長。
    • グラン・ガラン:ナの国製。船体は水色で、三方に基部が広がる塔型。
物語中盤から登場した、各国を象徴する巨大な空中要塞。
形状は四者四様だが、いずれも多数のオーラバトラーどころかオーラシップ(それまでの飛行戦艦)をも搭載可能な巨体とラスボスの風格十分な威容を誇る。
最後は各々が体当たりで相討ちに沈んだ。兵どもが夢の跡。

フロートシステム、もしくは飛翔滑走翼によって空を飛ぶ機能を持つ巨大母艦。
アヴァロンは第一期の時点では神聖ブリタニア帝国の第二皇子で宰相のシュナイゼルが保有し、また劇中で登場する唯一の浮遊航空艦であった。
主人公の一人である枢木スザクらの一期後半に於ける母艦として、第二期でも最終決戦で損傷し不時着するまで活躍した。
アヴァロンはワンオフであるが、第二期からその量産型とでも言うべきログレス級(重アヴァロン)とカールレオン級(軽アヴァロン)が開発され、
多数が登場した……が、残念ながらその役回りは 巨大な的 であった。
ログレス級は翼を広げた鳥のように横に長く、カールレオン級は逆に縦に細長いシルエットである。
何れもブレイズルミナスと呼ばれるバリア発生装置を備えているが、アヴァロン以外は演出上ほとんど機能しておらず、
一部の高性能機などにバカスカ沈められ放題であった。
特にカールレオン級など、損傷し機能が低下している所をテンさんに捕まり、
巨大質量弾として敵拠点にぶつけられかかる(そして敵の巨大ビーム砲により空中で消し飛ばされ直撃は未然に防がれる) という散々な役回りを演じた。
またログレス級には 主砲の射線上にエンジンが入るため、下手に撃つと誤射する危険がある という致命的過ぎる欠陥がある。

斑鳩は第二期で黒の騎士団が建造した浮遊航空艦。
黒の騎士団の移動拠点として各地を飛び回った。
当初は未完成だったため高度を高く取れなかったが、後に改良された。
こちらも輻射波動防壁という防御装置を持っており、高い防御力を有する。
またガウェインから回収されたハドロン砲を艦首に装備し、強力な砲撃能力を持つ。
後に量産型と思しきモデルも製造され第二次東京決戦などに投入されているが、これらには名前は付けられていない。
というかアップで写るシーンが皆無でほぼ背景の一部と化しているため、
ほとんどの視聴者から存在を忘れられているか、そもそも気付かれてすらいない可能性がある。


上述のシュナイゼルが建造させた巨大要塞。
全長約3000mの塔型という空中要塞の類としては珍しいシルエットを持つ。
強力なブレイズルミナスを持ち、多少の攻撃は全く意に介さない。
また最大半径100km内のあらゆる物質を消滅させる大量破壊兵器「フレイヤ弾頭」を大量に搭載し、近付く敵は纏めて吹き飛ばすという正に難攻不落の要塞。
フレイヤ弾の発射時にのみ、本体下部に位置する発射口周辺のブレイズが解除されることが数少ない弱点であるが、
そこまで近付くにはフレイヤ弾をかいくぐりつつ超高速で接近する必要があるためほとんど問題にはならない。
シュナイゼルはダモクレスを宇宙空間に配置、ここから世界各国の反乱分子にフレイヤを撃ち込むという恐怖政治によって「平和な世界」を建設することを目論んでいた。
最終的にその目論見は潰え、太陽に向けて飛ばされる形で廃棄された。


2番艦の名前は「デウス・エクス・マキナ」だが、1番艦はそのまま「空中戦艦」としか呼ばれていない。
動力も「石炭発電で反重力エンジンを動かす」という、世にも珍しい方式。
見た目も三方手裏剣や三翅プロペラの要領で、正三角形から三本の細長い三角形が生えた特異な形状。なお元ネタのガミラス高速空母は十字型。
スーパーキャッチ光線・原子振動砲・超音波砲・殲滅爆弾といった強力な武装を大量に搭載している。
更には強力な電磁バリアによって防御も完璧。
前半の主役であったノーチラス号をほぼ一方的に叩きのめしたが、N-ノーチラスには歯が立たなかった。


いろいろあってブチ切れた霧の艦隊の戦艦コンゴウが重巡マヤと複数の軽巡ナガラを取り込んで生まれた空中要塞。
霧のアメリカ艦隊を単独で全滅させるほどの火力を誇るが、自暴自棄のコンゴウがヤケに任せて構築したモノのため自壊しながら暴れるとんでもない代物。
見た目が某宇宙要塞と似ていることと、当時コラボをおこなっていた艦これ金剛とかけて、別名デース・スターと呼ばれる。


霧の艦隊の艦艇はオーバーテクノロジーの力で圧倒的な戦闘力を誇るが、大戦艦級でも飛行まではできない(超重力砲のチャージ時に浮遊することはできる)。
しかし超戦艦級のヤマトとムサシは例外で、空中すら自在に飛行し次元に穴を開けることさえ可能としている。


  • ラ級戦艦新海底軍艦 巨鋼のドラゴンフォース
    • 日本:ラ號
    • アメリカ:モンタナ
    • ソ連:ソビエツキーソユーズ
    • イギリス:インヴィンシブル
    • フランス:ガスコーニュ
    • ドイツ:フリードリヒ・デァ・グローセ
    • あと名称不明のイタリア艦
第二次大戦中、地空人のもたらした重力炉を組み込む事によって空中や海中を駆ける事が可能な万能戦艦として建造された世界各国の戦艦。
地空人は地上人に作らせたそれらラ級艦を奪って地上侵略に使うつもりだったが、ラ號だけが地上に残ってラ級戦艦と戦い抜いていくことになる。
海中戦もできるが、海中では主砲が使えないためほとんどの戦闘は空中戦となっていた。


かつてあった「大変動」から逃れるために作られた浮遊都市。
地上の文明が衰退した世界にあっても旧文明を保ち、
地上に干渉していつか元の世界を取り戻そうと目論んでいる派閥と地上を放棄しこのまま空中に居続けることを望む二つの派閥に分かれている。
作中ではジーンを通じディガルド武国に技術提供を行っており、ある意味物語の元凶ともいえる。
終盤、ジーンはソラを裏切りバイオラプター・グイによる攻撃を行う。
空中戦力は多少はあったものの平和ボケしていたソラシティはその圧倒的な物量の前にあっさりと陥落してしまった。


Dr.ヘル一味の幹部であるブロッケン伯爵が指揮する飛行要塞。
巨大な胴体から顔と翼を生やしたような姿をしており、内部に機械獣を格納する母艦としての役目も持つ。
スパロボだと大抵は経験値&資金のエサ


  • 科学要塞島(ゲッターロボG)
ゲッターロボGの敵勢力百鬼帝国の本拠地。
当初は海難事故の多発する「魔の海域」の海上要塞であったが、ゲッターロボとの対決で海底のシャフトを破壊されてからは、海底移動用のスクリューを駆使した海の移動要塞となる。
終盤、グラー博士が秘密裏に開発した「重力制御装置」をブライ大帝が作動させると、空中要塞へと変貌。
要塞本来の砲撃はもちろんのこと、その質量を生かして直接体当たりをするなどといった豪快な戦法を見せた。
余談だがスパロボに参加すると『グレートマジンガー』の「科学要塞研究所」があったりしてちょっと紛らわしい。
ちなみにこいつも上記のガルダ同様に様々な戦艦やスーパーロボットが上に乗っかって戦えるほどバカ広かった作品がある。
にも拘わらず、ガルダとは逆に全くそれが顧みられていないのは、作品が進むごとに「マップ上にあるデカいオブジェクト」「1マスのユニット」ドンドン小っちゃくなっていったためと思われる。

ゲッターロボ・サーガにおいては、そのまま『百鬼帝国』と呼ばれ、最初から空中要塞である。
その正体は未来から時を超えてきたが、大破して放置されていたアンドロメダ流国の宇宙船をブライ大帝が修復改造したもの。
しかし超未来の兵器を完全に修復することはできず、オリジナルよりもだいぶん性能は落ちている。未来のゲッターに比べれば大幅に性能の劣るゲッターロボGで対抗できるのもこのため。


ニア・サードインパクトを生き残った元NERV職員と後に加わった民間人で構成された反NERV組織「ヴィレ」の旗艦。
本来はNERVのNHG級空中戦艦の1番艦「NHGヴーゼ」として建造されたが、建造中に加持リョウジらヴィレ構成員が強奪し、改造。
Wunder(ヴンダー)とはドイツ語で「奇跡」の意味。またAAAは「自立強襲型方舟」の頭文字。
種の保存のための「方舟」と戦闘艦の二つの顔を併せ持つ。
巨大な主翼を持つエンジンブロック二つで中央の細長いドリルのような構造物を挟み込んだような三胴船(トリマラン)型をしている。
内部にエヴァ初号機*9を主機として組み込んでおり、稼働時には天使の輪のようなものが出現し、周囲の通常の軍艦諸共宙に浮かぶ。
またATフィールドを貫通する威力の砲撃や ATフィールドを展開しての体当たり といった強力な攻撃力も持ち、「神殺しの力」と称される。


上記のヴンダーの本来の艦級である、NERVが人類補完計画に向け「ガフの守人」として建造した空中戦艦。
4隻が建造され、強奪された「ヴーゼ」を除く「エアレーズング」「エルヴズュンデ」「ゲベート」が存在。
使徒のそれを思わせる強力なビーム砲を主砲として備えてり、火力はヴンダーを上回る。
本来は制御には主機を兼ねたEVAを使用する無人艦なのだが、突貫工事で有人仕様に改造し、冬月コウゾウが指揮。ヴンダーとの艦隊戦を繰り広げた。


超巨大空中宮殿ガンガリディアがカオス・エクシーズチェンジした姿。
圧倒的な攻撃力に加えて連続攻撃能力も持っており、その圧倒的火力で遊馬とアンナを苦しめた。
しかしとどめを刺し損ねた隙に遊馬にリミテッド・バリアンズフォースをドローされてしまい、希望皇ホープレイVの効果で破壊された。
OCGではガンガリディアのデメリットを踏み倒せる利点があったが、ジャガーノートリーベの登場で役目を終えた。


当シリーズによくあるプリキュアたちの溜まり場。小さなコンサートホールのような場所だったが、管理者または所有者である調辺音吉(異世界メイジャーランドの前国王)によって密かに改造されていたらしく、終盤で周りの土地ごと浮上しメイジャーランドへ向かった。シリーズ初のプリキュアたちの母艦


重力を遮断する物質ケイバーライトによって浮力を、蒸気機関によって推進力を得る空中艦の艦隊。ケイバーライト関連技術を独占していたアルビオン王国は一時世界の覇者となった。


  • 羽衣丸(荒野のコトブキ飛行隊)
硬式飛行船の船体下部を前後に貫通する形で飛行甲板があり、レシプロ式の戦闘機を運用する。


漫画

空島に存在する国の一つスカイピアの支配者神・エネルによって運用される空飛ぶ方舟。
原動力はエネルの悪魔の実の能力である「ゴロゴロの実」による発電であり、備え付けられた多数のプロペラによって空を飛ぶ。
通電に優れる金を大量に使用しており、その金は黄金都市シャンドラの遺産を流用している。
エネルがルフィに敗れた後は、エネルを乗せて「限りない大地(フェアリーバース)」である月へと向かい、到着する。


どちらも仙人の住む崑崙山脈・金鰲列島の中心部であり総本山。
仙人がコントロールすることで移動することができる空中要塞であり、強力な主砲も備えている。
仙界大戦により崑崙山脈・金鰲列島共に大破し地表に落下。
後にその残骸を元に作られた崑崙山2が誕生した。
作者のミスで全長3mになったのも今は昔。

  • Z/G/聖なる道/千年王国/Y(天空の覇者Z)
宇野比呂士による冒険アクション漫画「天空の覇者Z」は、まさに空中戦艦・空中要塞超礼賛作品
作中世界ではナチス・ドイツの一部若手勢力が、ある時期に宇宙から飛来した隕石を加工して「反重力性を持つ元素のガス」と、それを用いた「超々ド級飛行船」の実用化に成功。
これを運用して世界の軍事的優位に立とうとしていた。
ちなみに本作のオーバーテクノロジーは反重力ガスでの浮上能力くらいで、以下の艦も機動は普通の重油ボイラーでのプロペラ駆動。
  • Z(カイザー・ツェッペリン)
主人公が乗り組む主役艦。巨大な飛行船の外観を持つが、ガスを収める空間(気嚢、エンベロープ)は外枠の浅い部分だけで、それ以外の巨大な領域全部が格納庫という規格外野郎。
天空の覇者シリーズでも特に搭載量が重視されており、艦載航空機と物資搭載量で秀でている。
反逆者ネモが本艦を狙って奪ったのも、単独で行動するには本艦が一番適していたからであろう。
しかし、「人員が多くかかる」という難点があり、中盤以降これが原因で能力に重しがかかっていく。
  • G(ゴグマゴグ)
前面に立ち火砲で敵を攻撃する「戦艦(バトルシップ)」役として設計されたのがこのG。
外観は高翼単葉の巨大な航空機で、既知の大型爆撃機に一番近い。ダッシュ用のブースターまで内蔵している。
  • 聖なる道(ヴィア・サクラ)
ZとGを敵航空機や高射砲から守る、天空の「護衛艦」。ダブルエンベロープで、対地機関砲・対地ロケット砲を大量に搭載している。
  • 千年王国号(ミレニアムごう)
空中艦隊の指揮官座乗艦として設計された艦。外観は巨大なフライングパンケーキ。円盤型の外殻を閉鎖形態にする機能を持ち、防御力に特化している。
  • Y(コードネーム・イプシロン:正式名称「大和」)
本作中のナチスが日本に技術協力することで完成した、日本製の天空の覇者。
現実の大和型戦艦の胴体の中央に反重力ガスの気嚢が収まり、あの巨体がそのまま宙に浮く。主砲も史実通りの46cm三連装砲。


  • デス・ハーロック号、クイーン・エメラルダス号(エメラルダス特別読切)
あの宇宙海賊キャプテン・ハーロックとクイーン・エメラルダスの……ご先祖様が乗る飛行海賊船。
それぞれ大口径砲をかなりの数装備しており、英国政府の飛行船艦隊と真っ向から戦えるほどの戦力を持つ。
あと互いに男だけの船と女だけの船だが、美男美女はそれぞれのキャプテンのほかは極少数であとはブサイク。
しかし子孫同様に自由と誇りのためにためらわず命をかける真の海賊たちの乗る船であり、ドクロの旗のもとに気高く戦う勇者の船である。


大魔王バーンが建造した自身の居城にして魔王軍の総本部。
地上界消滅作戦の要となる空中要塞だが、外観は「地上の強敵を一蹴したときに天翔ける不死鳥」をイメージした優雅なものとなっている。
当初は死の大地の地下に存在していたが、『黒の核晶』の爆発によって地表部が消滅し姿を現した。


マルハーゲ四天王の1人軍艦の所有する空中要塞。
その名の通りリングの形をしており、中央にはバトルフィールドとしてイイチコ君の顔が5つある。
最終的に祝杯を上げてハシャいだ軍艦がポマードリング墜落ボタンを押してしまい墜落をしてしまった。なお、この際に紙製であった事が判明した。


  • ゴードンヘル(真マジンガーZERO)
「真マジンガーZERO」におけるラスボスで、Dr.ヘルの本拠地のバードス島が変形して人型になったもの。
比喩ではなくそのままの意味での「動く要塞」。
そのスケールは機械獣とは文字通り桁が違い、片足を着いただけでマグニチュード11.2の地震を起こすほど。
全地球を征服した後の宇宙進出を見越して作り出されたもので、Dr.ヘルにとってはこれで宇宙征服に乗り出してからがようやくスタートラインであり、地球の完全制服は最初の一歩ですらない。
全身に対空レーザー、レールガン、機械獣を満載しており、その戦闘力の前には第6までの魔神パワーを発動させたマジンガーZですら全く太刀打ちできず、高次予測がはじき出した勝利の可能性は完全な0であった(そのため因果律兵器も作動ぜず)。


小説

世界最大級の移動城塞型宝具。制作者は“髄の楼閣”ガヴィダ。
どちらも常に秘匿の聖室(クリュプタ)という球形の結界に覆われており、外部からは視認・察知はできないという特徴を持つ。
内部は常に特定の空が映し出されるようになっており、天道宮は昼間の青空、星黎殿は夜の星空が映し出されている。

天道宮は緑のある庭園が存在し、日常を過ごすものとして設計されている。イメージとしてはラピュタの上層部と大差ない。
過去の大戦争においてはガヴィダから借り受けたマティルダヴィルヘルミナが保有し、秘匿機能を活かした強襲作戦に使用された。
マティルダとガヴィダ亡き後は次代『炎髪灼眼の討ち手』育成の拠点として利用された。修業時代のシャナもここで過ごしている。
その後シャナの修業完了と同時に起きた事件により墜落し海に沈むが、後述の機能を使用するためにサルベージされることになる。
『仮装舞踏会』との決戦における味方壊滅後の撤退作戦にも使用され、「飛んで逃げるだろう」という心理を逆手に取り地面に埋めて隠れるという荒業で追跡を乗り切った。

星黎殿は『仮装舞踏会(バル・マスケ)』が移動拠点として使用している。
こちらは元々戦闘向けに設計されていたことに加え、インフラ周り以外はほぼそのまま使用されている天道宮と異なり、
『仮装舞踏会』が入手して以来大改造が施されており、様々な機能が後付けされているため戦略的価値は非常に高い。

この両者は、本来二つで一つの宝具であり、天道宮と星黎殿を接近させると秘匿を無視して直通の通路が発生する。『仮装舞踏会』はその機能の存在に気付いていなかっために本拠点への侵入を許してしまうこととなった。


  • 虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)Fate/Apocrypha
聖杯大戦に召喚された赤のアサシンことセミラミス宝具
世界七不思議の一つバビロンの空中庭園。
本来セミラミスはバビロンの空中庭園に携わった訳ではなかったが、セミラミスの伝説に空中庭園を建造したという伝説が何時の間にか組み込まれたことで宝具として成立した。


フェアリィ空軍(FAF)によって運用される巨大航空母艦。
名前の通り原子力を動力としており、4機が建造されて各基地の航空隊とともにフェアリィ防空の要を担っている。
地上での離発着は考慮されていないため、ランディングギアなどの着陸装備を持たず、浮遊機構は遠心力に依る。早い話、ある程度の高度を第一宇宙速度で落下しつづけている状態。
戦略上の重要性から敵であるJAMに攻撃目標にされることも多い。


主役勢の拠点であり、10万人都市でもある準バハムート級航空都市艦。
同型の航空艦八艦が常時連結して一隻の船となっており、艦と同名の自動人形達によって制御・操縦、機動時には「仮想海」が展開される。
物語開始時は戦闘力のない(防御力はそれなりにある)単なる移動都市だったが、4巻で改修され、強力な主砲・副砲を手に入れた。
ちなみに改修時収容されたドック「有明」も武蔵を丸々入れて移動でき、その状態で夏コミケも開ける程大きい航空艦である。


  • 空中戦艦「富士」(紺碧の艦隊)
仮想戦記ブームの魁となった小説「紺碧の艦隊」シリーズの初期に現れ、強烈な存在感を示した超重「双胴」「水上」爆撃機
巨大な超火力飛行艇ということで、空中戦艦の呼び名が使われている。
双胴化された巨大化二式大艇という外見だけですでにヤバいが、そのスペックたるや
「B29に匹敵する火器搭載量」
「20000kmを超える片道航続能力」
「それらを実現するためにターボプロップ式ワルター機関で」
「そのエンジン出力、一発あたり5000馬力」
という、何もかもがクレイジーな機体である。
おまけに完全な飛行艇として機能するため、作戦後に適切な海に降り、伊1000型などの外洋航行型潜水補給艦から補給を受ける体制をつくれば、
文字通り世界中どこからでも飛び立ってどこにでも還ってくる。これがチートでなくて何なのか。

とはいえ「紺碧の艦隊」が下敷きにしている戦前の少年向け冒険小説が「何の説明もなく普通に空飛んでる帝国海軍の飛行戦艦」みたいなのが
ホイホイ出てきて無双するのを考慮すると、このチートっぷりでもかなりリアリティを重視している方だったりするのである。


神聖アルビオン共和国が保有する巨大空中戦艦。
元はアルビオン王国のロイヤル・サブリン号と言う名だったが、反乱軍が奪取した後に改名された。なお、この世界の空中船は風石という魔法石の力で浮遊している。
その戦力は強大で、200メイル強の船体に最新の大砲をハリネズミのように装備している。
トリステイン艦隊を不意打ち気味だったとはいえ一方的に撃破し、才人の乗る零戦も弾幕で近づけずに苦しめた。
しかし、虚無の系統に目覚めたルイズの放ったエクスプロージョンによって艦隊もろとも撃沈された。


  • 足の骨・手の皮(大空魔艦)
ロボットアニメオカルトサークルとは無関係なSF小説。
国籍不明の秘密結社によって作られた、お城に翼をはやしたような空飛ぶ要塞。
普段は北極の氷の下に隠れているが、成層圏を飛行する能力を持ち、いち早く成層圏を調査し支配することであらゆる地への迅速な爆撃を行うことが目的。
日本上空を気球で調査していたのを飛行機大好き少年丁坊に見られたためこれを誘拐。更に空魔艦の秘密を探りに来た大月大佐率いる探検隊を襲う。


ゲーム

比較的小規模ながら高い技術力に定評があるバレーナ社の開発した戦略航空戦艦。
なお名前の読みはそのまま「エスティーエーアイ」である。
大量の火器を装備し、単騎で火星全土を焦土化させる能力があるとされる。
対空能力も高く、主人公を始めとした多数のACが輸送機で接近したが、着艦に成功した2機以外は全て撃墜せしめた。


インテリオル・ユニオンの建造した巨大兵器。初登場ミッション名のGIGANTIC FIREFLY(巨大なホタル)に相応しい、空中で妖しく緑に光る物体。
またの名を 「空飛ぶ巨大クリームパン」。
非常に強力なプライマルアーマーを持ち、実弾兵器への耐性が高い。
武装はハイレーザーキャノンとミサイル。ミサイルはともかくレーザーの威力は高く、もたもたしていると瞬く間に撃破されてしまう。
ノーマルモードでは撃破ミッションが最初で最後の出番だが、ハードモードでは 「とりあえずフェルミ」 くらいの感覚で頻繁に登場する。
酷い時には 一度に3体出現したり することも。

続編のforAnswerでも登場するが、こちらではプライマルアーマーを装備していない。

インテリオル・ユニオンの製造した巨大移動要塞、アームズ・フォート(AF)の一つ。
直径数百mサイズの巨大円盤といった風情の姿をしており、インテリオルらしいハイレーザーキャノンとミサイルランチャーを搭載、空中母艦としてノーマルACなど母機としても活躍する難敵(設定上)
…実際のゲーム中においてはハイレーザーキャノンもミサイルランチャーもまともな火力として機能しておらず、そもそも武装の死角が非常に広い。さらに装甲も紙と攻守ともに劣悪である。
一応機動力、特に速度に関しては「逃げるネクストACを追いかけて撃ち落とす」ための遠距離高速ミサイルですら、まともに追いつけないほど高速性能を見せつけてくる。
空中に居るため見た目では速度と距離がわかりづらく、気づいたら一瞬で通り過ぎて背中を見送るしかなくなっているなどビジュアルやインパクト面での異様さは地味ながらなかなかのもの。

インテリオルとオーメルの共同開発によるAF。両社の技術の結晶にして、企業連の最終兵器。fAのパッケージにもAC以上に目立つ構図で描かれている。
全高1.8kmの巨体かつ骨だけ傘のような外見であり、特徴的な駆動音を出しながら空中を浮遊する。
「傘」の内側や上部には多数の兵器を搭載し、攻守共に隙が無い。特に圧倒的なのが地上に降り注ぐコジマミサイル。HARDモードに至っては野外でありながら当機そのものが閉鎖空間並みの高濃度なコジマ粒子を撒き散らして周辺一帯を汚染する。
ゲームシステム上、パイルやレギュ1.30以降のロケットが急所に直撃すると簡単に落とされてしまうが、それらを禁止し傘の中で戦う縛りプレイをすると設定に違わぬ超絶難度となる。
詳細は個別項目参照。

惑星封鎖機構の主力を担う巨大空中戦艦。見た目やサイズ感はタンカーに砲台とスラスターを載せまくったような感じ。なお「強襲艦」は劇中の通称。
各部に積まれた実弾/レーザー武装に加え、底面・側面に大型格納庫を備える戦艦兼母艦。更に格納庫の開口部も含めた船体すべてが堅固な装甲で覆われ、地上からの攻撃など意にも介さぬ鉄壁の防御力を誇る。
惑星ルビコンⅢの地を見下ろす封鎖機構の象徴とも言える艦であり、武力行使の中核として多数保有、運用されている。ストーリー上でも結構な頻度で相対し、重要な局面では艦隊を組みダースで飛んで来る。
墜とす方法は1つ、艦上に飛び掛かり 唯一の弱点である露出した艦橋 を攻撃すること。流石にその部位に厚い装甲は張れないらしく、銃弾なりレーザーなり マニピュレータの拳 なりを叩き込めば内部から爆発して簡単に墜落轟沈する。
基本的に(図体からすれば)地面スレスレの低空を飛んでいるが、熱圏まで高度を上げることもできる。すごい。

  • 空中要塞(エースコンバット)
最終ミッションに登場する元祖エスコン超兵器。
正式名称は不明だが、ブリーフィングでは「巨大空中要塞」と称される巨大航空機。
登場ミッション名から 衝撃の空中要塞 と呼ばれることもままある。
平べったい形状の、いわゆる全翼機の一種。ゴツいB-2。
F-22やSu-27等の艦載機を発進させる以外は特に何をするでもなく飛んでいるだけであり、
プレイヤーからの評価は概ね デカくて硬いだけの的 である。

大規模テロ組織ウロボロスの保有する巨大飛行船型空母。
エースコンバット3はエスコンシリーズ、特にストレンジリアル世界を舞台にしたシリーズでも最も未来に位置する時系列にあるのだが、
後述のフレスベルクの開発から45年、アイガイオンの開発から25年も経った時代に建造されたのが前時代的な飛行船であることは度々ネタにされている。
なお、航空機の収容方法は 「天空の城ラピュタ」のタイガーモス号とほぼ同じ である。

多国籍クーデター軍「国境なき世界」が運用する重巡航管制機。
南ベルカ国営兵器産業廠が長距離侵攻用の空中空母*10として開発していたものを接収したもので、全幅503mという超大型航空機である。
特筆すべき兵装は持ち合わせていないが、多数の対空機関砲や空対空ミサイルなどの自衛手段は有している他、
その巨体を生かして超大型爆撃機や輸送機として運用することも可能だった*11
本機の開発に携わった技術者は後にエストバキアに渡って後述するアイガイオンの開発に従事しており、
ある意味アイガイオンの原点ともいえる機体である。
なお開発中の機体を接収したからか、劇中では機体の所々に穴が開いている

  • P-1112 重巡航管制機 アイガイオン
  • P-1113 電子支援プラットフォーム コットス
  • P-1114 航空火力支援プラットフォーム ギュゲス
何れもエースコンバット6に登場する超兵器群。
分類としては「超巨大な飛行艇」。そのサイズ故に地上に降りられないためメンテ等は水上で行う。
この関係で常時空にありながら海軍の所属である。
どちらかと言えば巨大航空機に近い存在であるが、これらは開発国であるエストバキアの「空中艦隊構想*12」によって開発され、
また劇中でも「空中艦隊」と呼ばれていることから、扱いの上ではほぼ空を飛ぶ空母と随伴艦であった。

アイガイオンはその名の通り管制機であると同時に空中空母でもありミサイルプラットフォームでもある多機能機。
Su-33で編成された「シュトリゴン隊」を始めとした多数の艦載機の他に特殊巡航ミサイル「ニンバス」とその誘導用UAVの運用能力を持ち、
空中艦隊構想の目的たる大陸規模の広域制空システムの機能を集約されている。
6機もの空中給油機からの燃料補給によって常時滞空し、燃料満載時で連続最大72時間の航行が可能。
ただし給油中は正面のレーダーの性能が著しく低下するという構造的欠陥が存在する。
全長約433m、全高約102m、全幅約964mという、フレスベルクを上回るサイズを有するシリーズ屈指の巨大航空機である。

一方、巨躯ゆえの機動力の低さから敵航空機によって撃墜される可能性も高く、その脅威からアイガイオンを護衛する随伴機も必要された。
これがコットスとギュゲスである。
その名の通りコットスが電子戦支援を行う非武装機、ギュゲスが小回りの長ける近接防空支援機。空中艦隊には各2機が編入されている。
サイズはいずれもアイガイオンの約半分と比較的小さい分アイガイオンより軽快で、ギュゲスなど アイガイオンをドリフト走行で庇いに行ったり する。


敵国として登場するレサス民主共和国の開発した巨大飛行艇、もしくは空中要塞。
やはり形態としては巨大航空機に近いが、指揮を行う人物は「艦長」と称されている。
燃料帰化爆弾の機能を持つ弾道ミサイルや、機体下面方向に限り広範囲を攻撃するショックカノンといった多彩な武装を持ち、
光学迷彩によって視覚はもちろんレーダーからも姿を消すことができる。
巨大航空機だけあって、その運動性は鈍重と思われたが……。


  • スピリダス(ACE COMBAT X2)
  • オルゴイ(ACE COMBAT X2)
いずれも謎の武装組織ヴァラヒアの保有する巨大航空要塞。

スピリダスはブーメランを2つ重ねた様な 全身翼複葉機 とでも言うべき形状をしており、
ACE3に登場した架空機「X-49ナイトレーベン」をそのまま巨大化させた様な造形。
多数の機銃に加え 対空鈍器 対空バット の通称でお馴染みのレールガン「バラウール」、誘雷兵器と呼ばれる特殊装備など多彩な武装を持っている他、
見かけに寄らずとんでもない機動ができる。
改造型の「スピリダスII」も存在し、こちらはカラーリングの変更の他、弾道ミサイルなどの武装が追加されている。

オルゴイはB-2をゴツくして巨大化させた様な外見。
スピリダスよりは小型であるが、通常の航空機と比べればまだまだ巨大な航空機。
比較的小さい分スピリダスよりも運動性に優れるが、こちらは特に特徴的な装備などは持っておらず、見てくれは本当に巨大なだけの航空機である。

自軍であるオーシア連邦所属の軌道エレベーター防衛用無人全翼機。戦争序盤に敵国であるエルジア王国に鹵獲された。
全幅1.1kmとエースコンバット史上最大クラスの空中要塞である。
大量の無人機やレーザー砲、通常兵器を完全無効化する電磁バリア等の兵装を持っており、攻撃力・制圧力・防御力いずれも驚異的である。
「リバティ」と「ジャスティス」の二機で半径1200kmの防空範囲を巡回しており、軌道エレベーターから無尽蔵の電力供給を受け半永久的に稼働できる。
該当項目も参照。


  • タイタン(Battlefield 2142)
対戦FPS・バトルフィールドシリーズに登場した巨大空中要塞。
敵の攻撃と侵入を阻むバリア、4基の対地砲、2基の対空砲で武装しており、航空機の母艦にもなる。


艦これに登場するエネミー深海棲艦の中にそのものズバリ「浮遊要塞」という名前のものがいる。
見た目は「口が付いた玉」であり、提督から付けられたあだ名は 「たこ焼き」
北方棲姫を始めとしたボスクラスの深海棲艦の護衛として随伴しており、性能は空母の機能を併せ持つ重巡といったところ。
重量級の編成であれば大した敵ではないが、駆逐艦などを主とする編成では一撃で中破・大破させて来ることも珍しくなく、
また軽量編成では航空機への対策が難しいため、少々警戒が必要となる。

補足として、理由は不明ながら魚雷が命中して撃墜される
3Dモデル仕様のアーケードでも旗艦を庇った場合に限られるがきっちり命中する


グラウンドの要人、ゲオルク・ローズバーグの抱える切り札となる、厚みのある円盤状の巨大要塞。
解放の方舟ユヴェス(「Liberation Ark Juwess」)が正式名称で、「ラージュ」は頭文字「LAJ」からのコードネーム

直径1km超、内部は6階層となっている巨大な飛行要塞。全方向を攻撃できるよう、周囲に無数の火器を装備。
さらに主力砲として上方射出型の巨大砲「ラージュの鉄槌」を備え、命中すると半径10kmが陸地ごと瞬時消失するという凄まじい威力を持つ。
ゲオルク傘下企業ロビンの技術の結集だけあってそれ以外も極めて高機能であり、この巨大さにも関わらず速度も大変速い。
底部に発着場を持っており、地上への移動は専用小型艇「ブルーウィング」で行う。

ゲオルクの軍事化路線は極めて警戒されており、当然こんなものを作らせないよう監視されていたのだが、
彼は海上都市ユヴェスの復興支援として搬入した大量の資材に混ぜ込む形で物資搬入し、海底で密かに建造させていた。
街の下に埋まっている形になるためそのままでは地上に出られず、発進させるには地上の街を爆破する必要がある。
ゲオルクは避難勧告も一切出さず、ユヴェスを住民ごと大爆破して発進、真なる世界の征服に乗り出した。


第一世界の土のクリスタルを動力としている古代ロンカ文明が作り上げた巨大空中要塞。
外殻には主砲「ソル カノン」のほか、火炎砲やロケット砲が多数配置されている。
バッツら主人公一行の乗る飛空艇を遥かに上回る極大のサイズは、まるで大陸のよう。

かつてはクリスタルが生み出す無限ともいえる力を利用し、大空から世界を支配していたものの、
このまま使い続ければ動力源であるクリスタルが壊れるということに気づいた当時の人達により、システムを停止させられていた。
しかし、エクスデスに操られたタイクーン王が再起動、バッツ達が乗り込むも遅く、土のクリスタルは破壊されてしまう。


アルケイディア帝国が極秘裏に建造していた巨大空中要塞であり、同作のラストダンジョン。
縦方向に非常に細長い逆円錐状という、要塞どころか飛行機械としても他に類を見ない形状をしている。
アルケイディア帝国皇帝ヴェイン・カルダス・ソリドール自ら乗り込み指揮を執る。

物語の最終局面でその姿を現し、ラバナスタ上空にて解放軍と全面衝突。
ヴァンたちはヴェインを止めるべく、バルフレアのシュトラールで侵入する。

なお極秘裏に建造していたといっても、その巨体を流石に隠しきることはできなかったようで、アルケイディア旧市街の住民からは本機を目撃したという話が聞ける。

本作にはこのバハムート以外にも戦艦リヴァイアサン、軽巡洋艦シヴァ、巡洋艦イフリート、大型空母アレキサンダーなど多数の空中戦艦が登場する。


地球各地の紛争に介入していた秘密結社・ソサエティの本拠地となる超大型戦略爆撃機。
片翼だけでも20基はあるエンジン、高性能なステルス装備、護衛艦隊を備え、無補給で高高度を飛び続け、ここからソサエティ総裁のもと指示が下されていた。
アルベルト達はガーディアンの用意した最高性能のキャリアー・カプリコーンに乗り込み肉薄、ソサエティの野望を砕くために内部に突入してゆく。

ゲーム上では最終ステージでこそないがその手前の山場となっており、護衛艦隊突破→右翼のエンジン破壊→内部に突入、の3ステージに分けて攻略する。
内部突入までのステージは高高度なので落下死の恐れがあり、突入に成功しても大量のヴァンツァーが行く手を阻み、ボスラッシュまであるという念の入れよう。
最終的にはシステムと連動していたソサエティ総裁の死を引き金に機能停止し、ダメージが蓄積していたこともあって爆発、消滅した。

なお、ゲームシステム上はどのステージも生身で突破可能。相手が弱いワケではない、アルベルトが強すぎるのだ…。


本作の中ボスであるコクッパの飛行船と、ワールド8「暗黒の国」の高速飛行船がそれぞれステージとして登場する。
どちらもキラーの砲台などの兵器を満載した空中戦艦になっており、落下&強制スクロールといった要素も加えてマリオを苦しめてくる。
特にワールド8の高速飛行船はスクロールが非常に早く、本作屈指の難関ステージとして知られている。
ちなみに、強制スクロールだが敵キャラがほとんど登場しない「宝船」というボーナスステージも存在している。


メタナイトが所持する空中戦艦。初登場は『スーパーデラックス』で、これを用いて堕落したプププランドを征服しようとした。
カービィの活躍で海中に沈んだが、後の作品では復活。しかしその後もよく撃墜されることが多い。
時には大乱闘の舞台になったり、敵に奪われたり…。


ロボロボ団の科学者・ヘベレケ博士が建造した浮遊要塞。コーダイン王国から盗み出した宝石「フユーンストーン」の力で宙に浮いている。
内部に無数の飛行型メダロットが暮らしており、メダルのリミッターを解除したメダロットたちを地上に降下させ、暴走させていた。
ヘベレケ博士はヒロインを人質に取り、今までロボロボ団の邪魔をしてきた主人公を誘い出して決着をつけようとする。
「浮遊要塞」「誘拐されるヒロイン」「悪の科学者との決戦」と、いかにもな要素が満載だが、ゲームではラストステージではない*13
一方、アニメ漫画ではラストステージ的な扱いで登場している。


中学生サッカー全国大会フットボールフロンティアの決勝戦にて、突如会場変更が通達され、いぶかしむ雷門中サッカー部の前に現れた大空に浮かぶ巨大な要塞。
その内部はサッカースタジアムになっていて、神を名乗る世宇子(ゼウス)中が待ち構えていた。どういうことなの…これが超次元サッカーだ!


冥王グランドマスターの玩具。
重武装した兵士や複雑な動きをするリフト、踏むと大空へ飛ばされるカタパルトなど幾多の罠が待ち構えている。
心臓部である反重力装置周辺では重力が無茶苦茶になり、素早く破壊しなければ何度も壁に叩きつけられる。
「貴様らにそんな玩具は必要ない」という理由で飛竜に取り上げられた。
クロスオーバー作品ではカタパルトが重要な役割を果たすことが多い。


200種以上の自機が選べる中で、そのものズバリ空中戦艦や空中要塞等が属するカテゴリ。
空中戦艦シリウスデスアーク、空中空母アンタレス、巨大円盤デスソーサー、人工衛星ビームサテライト
ラスボスデスブレンが属し、いずれも入手はやや難しいものの、デスブレン以外はプレイヤーが使用することが可能。
移動能力は低い(もしくは全くない)が、文字通りの意味で桁違いの装甲と状態異常耐性、強力な射撃でもって群がる敵を蹂躙し、
通常のボーグとは全く異なる操作感で遊べる。
相対的に圧倒的にデカい空中戦艦・空中要塞をそのまま自機として使用できる珍しいアクションゲームといえる。


古代の時代で女王ジールが海底神殿を元にラヴォスの力を使って空中に作り上げた巨大要塞。
このゲームでの実質的なラストダンジョンであり、古代から未来までの時間に渡って存在しつづける。
あまりに長い期間存在しつづけたため、現代では景観の一部と化して誰からも気にされていない。
未来ではすでに世界が崩壊しているために入ろうとしても追い返されるが、現代、中世、古代では突入可能。
クリアすると崩壊して後の時代では消滅するが、過去の時代ならば残っているので再突入可能。
これを利用して、現代→中世→古代とジールからプリズム装備を奪いまくるのは定番。


帝国華撃団の最大最後の切り札である超巨大空中戦艦。翔鯨丸なんか目じゃないくらいデカイ。
終盤に帝都の街を割って出撃するムービーは圧巻の一言。
ちなみに日露戦争当時の戦艦三笠とは名前は同じだがまったく似ていない。


  • 王都直掩(ちょくえん)空中戦艦(MALICIOUS)
最初のシナリオ「討伐編」の舞台であるサントヴィル王国が持つ巨大な戦艦。プレイヤーが攻略するステージの一つ。
正式名称ではなくステージ名だが、その名の通り王都の真上に滞空しており、地上と鎖で繋がっている。
本体は円形になっており、そこから艦首や艦尾が伸び、巨大な主翼と尾翼が4枚ずつ、そして直立翼が3枚備わっている。
主砲と呼べるものはなく、艦上下の外周に大量の砲塔が備え付けられ、雑魚やボス以外にもこの砲塔による砲撃でプレイヤーにダメージを与えてくる。
戦艦を仕切るボスは「王国騎士団長」。常人の倍以上はある巨漢で、これまた巨大なガンランスガトリング砲とキャノン付き大盾を駆使した弾幕が持ち味。
特に攻略とは関係ないが、別のステージである「英雄凱旋広場」の背景にこの戦艦の姿が確認でき、先に戦艦をクリアしていると広場の背景から戦艦が消える。


  • プリズンシップ(ラチェット&クランク2 ガガガ!銀河のコマンドーっす)
惑星アラノスの上空に浮かぶ巨大な要塞艦。
武装に関しては不明だが、内部にはメガコープ製のガードボットが大量配備され、厳重な警備体制が敷かれている。
元々は盗賊マスクが個人的に所有していた空中要塞だったが、サッグ商会がメガコープからの報酬に釣られてマスクを裏切った際に強奪し、牢獄として再利用している。
因みに、サッグリーダーがラチェットとクランクに観せたPVによれば、囚人の出身惑星や身体条件に基づいた食事メニューが提供され、
専属トレーナー付きのフィットネスジムを備え、常駐カウンセラーによる人生相談も受け付けるなど銀河のゴロツキの監獄とは思えないほど福利厚生が充実している
もっとも、サッグ商会はシリーズに登場する組織の中でもトップクラスのホワイト企業なので、彼らの基準からすればこれでも十分劣悪な環境なのかもしれない。
或いはいつものラチェクラ的ブラックジョークの一環としての「充実してる風」なのだろうか。
BBステーションや惑星トダーノの工場見学と違って少なくともあからさまに危険な様子は描かれてはいないが。

STAGE4で登場するエイリアンの巨大な空中戦艦で、何度も煮え湯を飲まされてきた魂斗羅に対してついに専用の戦艦まで作ってしまったエイリアンの執念がうかがえる。
そのスピード感から非常に人気のバイクに乗って強制スクロールしながらエイリアン軍を蹴散らしていくこのステージで、実に半分はこいつとの対戦になる。
下部の無数のレーザー砲に蛇状の触手、ハッチから飛び出してアスレチック的に襲い掛かってくるエイリアン兵と息つく間もない戦いの後、名物のミサイルを乗り継ぎながら艦尾のコアとの対決になる。
ちなみにスピード感を損なわないようにか、このステージだけボス戦で音楽が切り替わる演出がない。

特撮・実写作品

ZAT極東支部の拠点。柱の上に円盤のような基地が常時回転している。
ご丁寧に住所が割り振られており、東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番地1号……つまり東京の官庁街のド真ん中*14にある。
手続きをすれば一般人でも見学が可能という組織の大らかさが反映されたようなオープン具合だが、審査がきっちりしていて宇宙人の侵入を受けたことはほぼない。
円盤部分は柱から切り離して空を飛ぶことが可能で、非常時には飛んで移動することもできる。
街を見捨てて逃げるのかよとツッコんではいけない。


UGMが誇る大型母艦。初登場時のビルの谷間から見上げる巨体は圧巻。
スペースと名のつく通り宇宙に行くこともできるが、大気圏内で怪獣や宇宙人の宇宙船を相手に射撃戦をおこなう場合のほうが多い。
しかし初登場時は大げさに登場したのに搭載しているシルバーガルを発艦させただけで、バルタン星人の円盤やバラックシップには撃ち負けていたりと戦果はいまいち。


XIGの拠点。名前の意味はまんま「空中基地」である。
主人公高山我夢の開発した反陽子浮揚システム「リパルサー・リフト」によって成層圏に浮かぶ巨大航空基地。
赤道のはるか上空の成層圏にあり、一般人の目に付かない形で運用されている。
またこれ自体が巨大航空機として直接敵に向かって行くこともある。


S.H.I.E.L.D.の保有する巨大空母にして本拠地。
見た目は少々ゴツくなった以外はニミッツ級空母と大差なく、通常の空母のように普段は水上に浮かんでいるが、
船体内に格納可能な4機の巨大なローターとジェットエンジンによる飛行能力を持ち、登場の際は専ら飛行中である。
ローターは1機までなら停止しても飛行を続ける事ができる。
特に武装などは持っている様子は無いが、F-35、VTOL戦闘機、クインジェット、飛行救命艇といったの多数の艦載機を搭載可能な能力を持つ。
また船体全面に装備した逆反応パネルによって透明化する事も可能。
船体内にも本格的な設備を持つラボやハルクを閉じ込める為のケージといったものも備えている。

のちにアイアンマンと同じくアーク・リアクターを動力源とする新型も登場した。
なお開発はスターク・インダストリーズによる。

登場する度に墜落しかかる、ないし墜落する ことで定評がある。
なお、フェーズ3以後は出番がない。

クライシス帝国の地球侵攻の拠点となる巨大要塞。昆虫のような見た目をしている。
通常は地球と怪魔界の中間の異空間に陣取っているが、場合によっては地球の空にも現れる。
最終的には内部でRXとダスマダーが暴れたことで大爆発して消滅した。
たいへん紛らわしいが「クライス要塞」ではない。


政府特務機関フェニックスの移動拠点。意味はそのまま「空中基地」。フェニックスベースとも。
四隅に巨大ローターを持ち、前方2/3程は滑走路、後ろ半分に城郭のような形状の上部構造物が集中している構造。
後部にはジェットもしくはロケットエンジンらしい推進器があり、またローターはジンバル状に可動し、高速航行時は横に向ける事で前方への推進力を生む。
内部には狩崎の研究室、スタンプ関連犯罪者の収容施設等がある。
基本的に空中を浮遊しており、燃料補給の為に地上に降りる描写がある事からその必要のある機関で動いている様である。
また敵組織もその瞬間を狙って侵入している事から、やはり常に空中にある事もあって侵入は難しいようである。
第21話では敵の攻撃により、こともあろうに市街地の上空で墜落しかかるが、この時は門田ヒロミが言葉通り死ぬ気で手動操縦した事で、
どうにかいつもの採石場人里離れた山奥に不時着させることに成功し人家への被害は抑えられた。
しかし第35話にて案の定ギフの攻撃(演出上ひと睨み)で随伴の護衛戦闘機諸共撃墜され、港湾部に突き刺さる様にして墜落した。


  • α号、β号(地球防衛軍)
地球防衛軍が対ミステリアン用に建造したロケット型の空中戦艦。
ミステリアンに対しては単独では不利だが、新兵器マーカライト・ファープとの連携やミステリアンドーム内での白兵戦と連携することで勝利した。
なお余談だが、同じ制作会社つながりの『ラドン』はキャッチコピーで空飛ぶ戦艦と呼ばれている。


地球防衛軍の対怪獣用兵器。轟天号は過去に南極でゴジラを生き埋めにしたことがあり、本編でも活躍するが、他の艦はやられ役。


  • 空中戦艦(キカイダー01)
世界大犯罪組織シャドウが、これより前のエピソードで展開された「空飛ぶ円盤作戦」の偽UFOの反省を活かして開発した兵器。
気象を自在に操作する機能を持ち、劇中では強烈な日照りや猛風を発生させた。
戦闘能力は偽UFOの1万倍をマークしているらしく、性能自体は凄まじいものがあるが、唯一にして最大の弱点は劣悪すぎる操縦性。
最初に操縦していたシャドウマン(戦闘員ロボット)はすぐに扱いきれなくなってマシントラブルを起こし、壁で覆われているはずの操縦席から次々と機外に振り落とされて全滅してしまった
これを受けたシャドウは専任パイロットのロボット*15を用意するのではなく、拉致して洗脳した人間の凄腕パイロットを使うことを選んでおり、恐らくシャドウの技術をもってしてもこれを扱い切れるロボットの開発は不可能だったのだと思われる。そんなもん実戦投入するんじゃねえ




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最終更新:2024年04月09日 13:03

*1 出典1 https://foxtrotalpha.jalopnik.com/why-boeings-design-for-a-747-full-of-cruise-missiles-ma-1605150371

*2 出典2 MCあくしずvol31

*3 出典 MCあくしずvol38

*4 参考として、さっきから何度か出てきたボーイング747は全長70mちょっと、最大離陸重量が400トンちょっとである

*5 出典 MCあくしずvol24

*6 当時としては20mm機銃は大型機にも致命傷が見込める程の大口径砲であり、そのようなものを飛行艇が対空機銃に使用するのは異例。

*7 因みにB-29も「スーパーフォートレス」の愛称が付けられている

*8 これもまた一部資料ではガウ級という船舶に倣ったネーミングがされている。

*9 本来予定された主機は9号機

*10 計画では50機以上の機体を収容可能で、その為に空中管制機としての能力を付与されている

*11 ただいずれの運用を行うにしても莫大なコストがかかることが問題視されている

*12 エストバキア内戦中、東部軍閥トップのグスタフ・ドヴニロク上級大将によって発案された構想。大陸規模の制空システムの構築を目的としたもので、長距離ミサイルと空中からの艦載機運用能力で広範囲の航空優勢確立を行うという内容だった

*13 本編ストーリーのラストステージはこの後に行くことになる遊園地地下の秘密基地

*14 ちなみに現実では法務省その他の所在地である

*15 空飛ぶ円盤作戦では偽UFOのパイロットとして宇宙人ロボットが用意されていた