私に天使が舞い降りた!

登録日:2019/3/06 Wed 21:09:23
更新日:2023/12/29 Fri 00:17:37
所要時間:約 12 分で読めます




『私に天使が舞い降りた!』は一迅社の『コミック百合姫』で連載中の4コマ漫画
既刊13巻(2023年7月現在)。著者は椋木ななつ。公式の略称は『わたてん』。


【概要】

人見知りで家に引きこもっている女子大生・星野みやこが、妹が家に連れてきた小学生・白咲花に一目惚れしてしまい、仲良くなろうと奮闘する物語。
服飾デザインとお菓子作りが得意なみやこが星野家に遊びに来た花をコスプレさせて撮影する代わりに手作りのお菓子を食べさせるという援助交際の中で2人が親交を深めていく。
さらに極度のシスコンである妹の星野ひなたやお隣さんの姫坂乃愛、そして花の小学生3人組が星野家で遊びながらそれぞれに関係性を深めていく様子も描かれている。
小学生メインでコメディータッチではあるものの、よくよく見ると恋愛関係や愛情関係は複雑でドロドロである。登場人物はだいたい頭のネジが一本外れている。

原作は1ページに1本の4コマが掲載されるスタイルであり、コマは横長になっている。
そのスペースの広さを活かして、2人が会話している後ろで他のキャラが何かやっているなど細かいネタもある。

2019年の1月から動画工房によるテレビアニメも制作。
未確認で進行形』の荒井チェリーとのコラボイラストが描かれ、アニメ4話のエンドカードを担当した。
アニメ最終話ではアニメオリジナルの劇中劇が放送され、大好評を博した。


【あらすじ】

女子大生の星野みやこは、妹のひなたが連れてきた友達の白咲花に一目惚れした。
オタクでコミュ障のみやこは花に最悪の第一印象を与えてしまうが、なんとか彼女と仲良くなろうと奮闘する――


【登場人物】


CV:上田麗奈
主人公。女子大生なのだが、学校に通うシーンがないため、花たちはニートだと思っていた
ぼっちで基本的に家におり、他人と目を合わせることさえロクにできないコミュ障だが、妹の友達の白咲花に一目惚れすることで生活が一変する。
花に対して初対面で手をさわさわすることで第1話にして通報されかけるという最悪の第一印象だったものの、
「うちに来たらお菓子あげる」と誘うことでなんとか交流がスタートした。

花「変質者の誘い方だ」

オタクでコスプレを好み、その衣装を自作できるスキルの持ち主。
お菓子作りも得意としており、花をお菓子で釣ってコスプレさせてはそれを興奮しながら撮影する変態
現状、花のためのお菓子と衣装作りをしたり、妹やその友達の面倒を見るのが彼女の日常となっている。
花に対して変態的な態度で迫るため読者や視聴者からはロリコンと言われるが、
花以外には欲情しないし『10年後20年後も花ちゃんを着せ替えて楽しんでいる』と気持ち悪いことを宣言しているので、ロリコンではない……はず。

手先が器用で料理全般や髪を結ぶことも得意だが、コスプレでない普通のファッションに関しては無頓着で家ではいつもジャージを着ている。
服に関しては、自前の裁縫スキルである程度自足できること、コミュ障故にぐいぐい来る店員が多い女性向けのアパレルショップが大の苦手なことも影響している。

常に片目が隠れる髪型だが、これはなるべく他人と目を合わせないようにするためのもの。裁縫の際は眼鏡をかけている。
いつも着ている野暮ったいジャージのせいで勘違いしやすいが、巨乳かつスタイルの良い体型。これは外出時やコスプレでちゃんとした服を着ているときに確認可能。
その上外見的には誰もが美人と言うほどだが、本人は自分のルックスに自信を持っておらず、コスプレも自分には似合わないと思っている。
そのため周囲には秘密にしているが、本当は自分でコスプレすることを密かな楽しみとしているのだが、実は妹にも母にも普通にバレていた

なお、実の妹にすら大学生ということを信じてもらえないほど大学に行っている描写がないが、単位取得のために講義に出たり、課題をこなしたりということは普通にしているようで、
ひなた達が大学に行った時には、みやこが彼女たちと会った時に偶然通りかかった(直前に出ていた講義を担当していた?)教授から課題の出来を直々に褒められており、学業面も優秀らしい。

外見などいくつかの共通点から、2018年12月まで放送していたアニメCV:上田麗奈のキャラのその後の姿だ……などと一部のファンから言われているがもちろん無関係。


CV:指出毬亜
ヒロイン。星野ひなたのクラスメイトで小学5年生。みやこのことを「お姉さん」と呼ぶ。
基本的にクールで常識的な感性を持つツッコミ役だが、甘いものが大好きでお菓子のこととなると人が変わる。
みやこを危険人物だと認識したが、それでも彼女の作るお菓子を目当てにホイホイやってきてしまうちょろい女の子。

みやこ「知らない人にお菓子もらってもついて行ったらダメだからね。その人はキケンだよ!」

『カワイイ』の基準が人とズレており、ひげろーというキャラクターをかわいいと思っており、それ関連のグッズやクソみたいな服をたくさん持っている。
どこぞのヒゲとは仲良くなれそうだ
手先は不器用で、料理や裁縫全般が苦手。みやこのお菓子作りをひなた達と手伝おうとした時には、みやこからやわらかく戦力外通告をされていた。
その他にも犬やホラー映画に苦手意識を持っているが、それを隠したがる意地っ張りなところも。

コスプレに関しては「恥ずかしいこと」と思っており、コスプレ時には目を背けたり死んだ目になったりするのだが、
時間が経つにつれて自ら何かを着るのと引き換えに食べ物を要求するような自分を売る強かさも身に着けていく。

警戒心マックスからスタートした関係だが、少しずつみやこにデレていく。キャラソンの歌詞は更にデレている。


CV:長江里加
みやこの妹で、小学5年生。みやこのことを「みゃー姉」と呼ぶ。
活発で好奇心旺盛、何事にもとりあえず全力でぶつかる元気っ子。
寝相がかなり悪く、一緒に寝た相手を蹴ったりヘッドロックをかけたりしている。

みやこのことが大好きで、一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たり、とにかくみやこと一緒にいることを何よりの楽しみとしている。
姉とは真逆で誰とでもすぐ仲良くなれる性格で、思ったことがそのまま口に出るため、たまにみやこを傷つけている。

ひなた「(友達になる)理由ならあるぞ花! みゃー姉は友達がいないんだ! かわいそうだろ!!」

みやこには友達がいないので、花が来るまではコスプレ衣装はいつもひなたが着ていた。
本人はコスプレに興味はないが、みやこが他の人にばかり衣装を作るため拗ねてしまったこともある。

姉への愛はもはや魂に刻まれているレベルであり、母・千鶴曰く「病院で初めて会った時にはもう懐いていた」らしく、
アニオリでその場面と思しき、ぐずっていた生後間もないひなたがみやこに抱かれるなり泣き止んで笑顔になるシーンが描かれた。
そして、みやこへの接近を禁じられたときのひなたはみやこと違う方向性のヤバいキャラに……。

ひなたがクラスでいつもみやこのことを良く話すため、クラス内では
『お姉さんはスポーツも勉強もできて友達多くて美人でモデルもやってる』ことになってしまっており、これがきっかけで始まったエピソードもある。
姉のコミュ症を図工のネタにするなど決して盛ってないのにどうしてこうなった……。

みやこにとっては花をはじめとした『他人との繋がりを作る人物』であり、この物語を始めさせたキャラともいえる。


CV:鬼頭明里
星野家の隣家に引っ越してきた女の子。ひなたと花のクラスメイト。みやこのことを「ミャーさん」と呼ぶ。
引っ越してきたその日にみやこが自作のコスプレ衣装を纏い決めポーズをとりながら決め台詞を叫ぶシーンを目撃、
その翌日にひなたと仲良くなって星野家にやってきた。

両親に甘やかされて育っており、自分が一番かわいいと思っている。
ファッションには拘りを持っており、自分だけでなくファッションに無頓着なみやこや花を強引に巻き込むこともある。
かわいい服ならコスプレ衣装も好きで、上記の件で弱みを握った際もみやこへの要求は「衣装を着せてもらいたい」というものだった。

乃愛「最強にカワイイアタシが最強にカワイイ服着たら無敵だもんね!」

みやこの興味は花ちゃん>>>その他なので、自分が一番という扱いをしてもらえず落ち込む面倒くさい女の子。でも、ちょっとおだてるとその気になるちょろい女の子でもある。
みやこと花がぞんざいな扱いをする一方でひなたに優しくされて以来ひなたに惚れ込んでおり、普段は友達として振舞っているが時々その恋心が顔を覗かせる。
最近はその気持ちもエスカレートしており、ひなたがみやこ以外と仲良くしていると嫉妬する。


CV:大和田仁美
ひなたのクラスメイト。夏音とともに学級委員を務める。
頼られたい願望が強いが、何をやっても失敗するドジっ娘なのでみんな夏音を頼ってしまうため、それが原因で拗ねることもある。

小依「なんでよ! かのばっかずるいずるい! 私も頼ってほめてちやほやしてー!!」

夏音とは必ずペアで登場し、アニメではアニオリで夏音と仲良くしているシーンが増量されている。
みやこの衣装と写真撮影にはノリノリで応じるタイプ。
周囲の人間を引っ張る強引さと積極さがあり、彼女が何かをやると言い出すことで話が始まるパターンが多い。


CV:大空直美
ひなたのクラスメイトで学級委員長。そして小依の嫁。
一見おっとりしているように見えるが、その実小依とは対照的にしっかりしており、クラスのみんなから頼られている。
周囲からは小依が夏音に依存していると思われがちだが、実は逆。

夏音「そんなことないよー よりちゃんがいないと私困るなー」

とても優しい女の子で、みやこが上記のような噂と現実のギャップに耐えかねて泣きながら事実を打ち明けたときも、みやこを優しく抱擁した。こういうのバブみって言うんでしたっけ
こんな優しい子でも女子小学生に自作のコスプレ着させてそれを興奮しながら撮影する女子大生には普通にドン引きする。


CV:Lynn
みやこの高校時代の同級生で自称親友。
原作では描写はないがアニメではひなた達に大学構内を案内する場面があったため同じ大学に通っていると思われる。

高校の被服部でみやこの作る服作りの腕前に心酔し、憧れを抱くようになった。
それ以来みやこのことを知るためにみやこを尾行したり犬の散歩と銘打って星野家の周辺をうろついている
みやこに彼女と会話した記憶はなく、要するにストーカー。それを知ったみやこは戦慄した。

花「気持ちはわかります。私がお姉さんに初めて会ったころ、そんな気持ちでした

それだけならまだしも、みやこが作ろうとしている衣装やみやこが買おうとしている本など、
どう考えても周囲を嗅ぎ回るだけでは知りえない情報を知っているのは一体どういうことなのか……。
当初はひなたに警戒されたが、ひなたと同じ嗜好(みやこ大好き)なので意気投合した。まあ「松本」と名字で呼び捨てにされるのは変わっていないが。
母に友達として振舞って『いつでも家においで』と言質をとるなどコミュ力がある分タチが悪いが、要領の悪いみやこにとってたまに助けとなることもある。
そのこともあり、みやこも(ストーカー行為自体は警戒しているが)名前で呼び合うのを許可するなど、友達として接している。
関係が深まるにつれてみやこの行動に良い影響を与えることも増えてきている。

みやこ自身よりみやこのことに詳しい自信があると語る筋金入りのストーカーであり、良くも悪くもみやこの最大の理解者であるとも言える。
ということは花への気持ちや行動にも気づいていることになるが、それでもみやこにストーカーを続けるほどまっすぐで一途であり、ある意味狂気に満ちている。

みやこに憧れて2年間磨いた服作りの腕はみやこに匹敵するものであり、その努力は方向性を間違っているものも多々あるが本物。

アニメでの初登場は6話……ではなく、全てのエピソードに登場するレギュラーキャラである。
黒髪ロングの女性がさりげなく映っているので探してみよう。第1話での登場の仕方は特にヤバイ。


  • 星野千鶴(ほしのちずる)
CV:小清水亜美
みやことひなたの母親。いつも電子タバコを吸っている描写がある。
色々とダメな子に育ってしまったみやこには厳しいが、娘の性格を理解したうえで言うべきことは言い、褒めるときは褒める母親である。
春香とエミリーとはママ友。子供の年齢からして、二人よりは年上と思われる。


  • 白咲春香(しろさきはるか)
CV:藤村歩
花の母親。
花は普段から感情を表に出すことが少ないらしく、毎日のように遊びに行くほどの友達ができたことを喜んでいた。
外見は娘とよく似ているが、娘と違って表情豊かでノリのいい性格。
大量のお菓子と引き換えにコスプレさせられている実態を知ったらどう思うのだろう。
割と普通のお母さんのように見えるが、花の服装のセンスは母親譲りである。


  • 姫坂エミリー(ひめさかエミリー)
CV:豊崎愛生
乃愛の母親。母国は不明だが金髪で日本語の発音に癖のある外国人
乃愛に対して甘々。乃愛の性格を形成した張本人。
ママ友を相手に「一緒にプリクラ撮りましょう」とか言っちゃうノリの人。


  • 松本友奈(まつもとゆうな)
CV:木野日菜
「みやこ」という名の犬を飼っている幼女。
初登場時に家まで送って行ったら、その苗字が松本だったので、この時点で読者は予感していたことだが、松本香子の妹。
姉からみやこについて色々聞かされており、みやことの初対面での台詞は「ほんものだ…」であった。
まだ喋り方もたどたどしい幼女だからなのか、みやこも普通に会話できていた。


  • ホワイトリリィ

「白く 輝く 奇跡の花! ホワイトリリィ!」

作中に存在するリリキュアという女児向けアニメのキャラクター。
みやこが花に着せるためにコスプレ衣装を作っただけでなく、自分自身で着るための分も作った。そしてそれを乃愛に見られた
みやこが自ら着て1回、強制的に着せられて2回披露されている。

アニメ版の映画を見に行くエピソードでは声がつくことに。
ホワイトリリィ役は愛天使伝説ウェディングピーチのエンジェルリリィ役やふたりはプリキュアキュアホワイト役で知られるゆかなが担当。グウゼンデスネー

なお、みやこ役の上田麗奈はアイカツスターズ!で白銀リリィ役を、ネト充のススメでリリィ役を演じたことがある。


【テレビアニメ】

2019年1月よりテレビアニメが放送された。アニメーション制作は動画工房。放送全12話とOVA1話が製作された。

主題歌

  • オープニングテーマ「気ままな天使たち
歌:わたてん☆5(指出毬亜、長江里加、鬼頭明里、大和田仁美、大空直美)

  • エンディングテーマ「ハッピー・ハッピー・フレンズ
歌:わたてん☆5(指出毬亜、長江里加、鬼頭明里、大和田仁美、大空直美)

  • ミュージカル「天使のまなざし
花達のクラスが文化祭で披露した劇・ミュージカル。
原作ではたった1ページのみだったが、アニメでは最終話のAパートまるごと使って放送した。
途中からみやこの脳内映像に切り替わったが、クオリティの高さに原作既読者からは大絶賛の声が上がった。
このパートの為に作画監督を何と13人を使い、劇中歌を8曲作った。
更に放送終了後、AパートのみをYoutubeのflyingdog公式チャンネルで1週間限定配信を実施した。
なおこの劇中歌8曲はJOYSOUND配信中であり、カラオケで歌うことができる。

Webラジオ

Webラジオ『わたてんラジオ!~花、ひなた、ノアの放課後お菓子パーティー~』が、2019年1月から音泉にて配信されていた。パーソナリティは指出毬亜、長江里加、鬼頭明里。


今後も追記・修正してくれるなら、アニヲタちゃんの食べたいものいつでもなんでも好きなだけ食べさせてあげるよ!

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最終更新:2023年12月29日 00:17