オオノキ(NARUTO)

登録日:2019/03/04 Mon 01:05:00
更新日:2024/04/24 Wed 13:36:11
所要時間:約 10 分で読めます





いつぞや捨てた己をここで拾う


漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。



◆プロフィールじゃぜ

所属:岩隠れ
役職:土影
忍者登録番号:-
誕生日:10月8日
星座:てんびん座
年齢:79歳
身長:130cm
体重:42.3kg
血液型:O型
性格:頑固・意地っ張り
声:西村知道


◆概要じゃぜ

岩隠れの里の三代目土影。
異名は「両天秤のオオノキ」。

初代土影・イシカワの孫であり、二代目土影・(ムウ)の弟子。
黒ツチの祖父で、黄ツチの父親。

「~じゃぜ」と語尾につける癖があり、読者からのあだ名は「じゃぜ影様」。
団子っ鼻が特徴の小柄な老人で、全体的にデカイ人物の多い忍界では飛びぬけて背が低い。

現役の五影の中では最高齢で、歴代の影の中でも最長の在任期間を誇り、うちはマダラや、二代目水影とも顔見知り(当時は子供だった)。
79歳という高齢にもかかわらず現役の忍者をしのぐ実力を持つが、持病のギックリ腰が悩みの種。

生前のマダラとは因縁があり、穢土転生で蘇ったマダラと戦うシーンは主人公並みの存在感がある。
ちなみにマダラと戦ったのは13歳の頃だが、どうも「両天秤」の二つ名と塵遁(じんとん)はこの頃からあったらしい。
つまり彼も天才だらけのこの漫画の中でもとんでもない超天才である。


◆人物じゃぜ

「両天秤」の異名を持つ交渉上手。
頑固の代名詞にされるほどの頑固者で、年寄扱いされることを嫌っており、五影会談に向かう際はオオノキの腰を気遣って荷物を持とうとした赤ツチにいらぬ世話だと言い、自分の荷物は自分で持つと言い張って聞かなかった。
結果、腰がギックリきてしまい赤ツチにおぶられて会談に向かうことになるなどおちゃめな面も見られる。

二度の大戦を経験してきたこともあり、軍縮の時代になってからも他国に対抗して「」を利用するなど、形振り構わず里の利益だけを考えて行動していたが、第四次忍界大戦では我愛羅の言葉に影響を受け、未来の為、己の過去を断ち切る為、捨てた己を拾うために戦うことを決意する。
第四次忍界大戦では師匠の(ムウ)とも戦い、マダラとの戦いでは心が折れ欠けるも、我愛羅をはじめとする次世代の忍たちの行動に奮起し、自らの信念を取り戻す戦いを行った。

「己を捨てさせた」理由の一つに、うちはマダラによる同盟を持ち掛けた詐欺と力で屈服させられたことがある。


◆能力じゃぜ

土遁系の術を得意とする他、血継淘汰と呼ばれる能力により、触れたモノを分解する『塵遁(じんとん)』という強力な忍術を使う。
彼が得意とする塵遁(じんとん)原界剥離(げんかいはくり)の術は物質を分子レベルで分解する術。
その為、輪廻眼・餓鬼道で吸収するか、同じ塵遁(じんとん)で相殺するしか対抗する手段がなく、それらの術を持たない普通の人間は避けるしかない。
また、重力をコントロールする能力を持ち、他者や物体を重くしたり軽くしたりできるほか、単独で飛行することも可能
その飛行速度はデイダラ曰く、全盛期よりも上がっているらしい。

使用術

  • 塵遁(じんとん)原界剥離(げんかいはくり)の術
風・土・火の性質三つを一度に合わせる血継淘汰の忍術で、飛ばした立方体に触れたものを分子レベルで分解する術。
攻撃した対象を「分解」するという特性を持つため基本的に防御は不可能。
当たりさえすれば問答無用で一瞬にして分解されてしまうため、正に一撃必殺の威力を誇る。

  • 岩分身の術
岩で分身を作り出す術。

  • 土遁・加重岩の術
触れた物体や敵を重くする術。
敵の行動を鈍らせたり、重力で押し潰すことができる。
また、この術を自分にかければ、速度が落ちる反面、攻撃に追加分の荷重が上乗せされ、威力が上昇。
非力な者でも重い一撃を放つことが可能になる。

  • 土遁・軽重岩の術
加重岩の術とは逆に触れたものを軽くする術。
応用性が高く、重力を軽減することで重い物を軽くしたり、空を飛ぶなども可能になる。
作中ではマダラの口寄せした巨大な岩をも受け止めた。

  • 土遁・拳岩の術
拳を岩に変え、パンチを繰り出す。
「加重岩の術」と合わせて使用される。

  • 土遁・剛隷武(ゴーレム)の術
岩の巨人を操り攻撃や防御をさせる。

  • 土遁・地動核
対象の地面を不意打ちの形で上げ下げすることで敵のバランスを崩したり、攻撃を避けたりする。


◆来歴じゃぜ

過去

初代土影・イシカワの孫。
師である二代目土影・(ムウ)と共に幾多の戦いを潜り抜けてきた歴戦の勇士であり、戦乱の時代を知る数少ない生存者。
生前のうちはマダラとは因縁があり、木ノ葉隠れの里との同盟締結の話し合いの際にマダラに襲われ、(ムウ)と共にマダラと戦うも、完膚なきまでに敗北している*1
かつては理想を追い求める純粋な少年であったが、この時にマダラと戦い敗れた過去から「自分を捨て」狡猾な頑固者となってしまった。

(ムウ)が二代目水影・鬼灯幻月と相打ちになり死亡した後は、その跡を継ぎ三代目土影に就任。
土影として二度の忍界大戦を指揮し、戦後も時に暁と手を組むなどしながらも、里の平安に心を砕いてきた。

第二部

四代目雷影・エーの要請で五影会談が開催された際に土影として出席。
会談では若くして風影になった我愛羅をガキ扱いしており、先輩として何でも質問に答えてやると嘲っていたが、「アンタ達はいつ己を捨てた」と問われて言い返せなくなった。

ナルトを島亀に隠しておいたことがに知られた際は、率先してカブト撃退に向かおうとするもやっぱり腰を痛め我愛羅に止められる。
しかし、結局「行くと言ったら行く」と言い張り、黒ツチと赤ツチと共にオオノキが行くことに。

カブトが穢土転生で復活させたデイダラと共に、島亀上空から接近していたところを先まわりして待ち伏せ。
デイダラを相手取り優位に戦うも、得意の塵遁(じんとん)は島亀を巻き込んでしまうため使えず、デイダラを逃がしてしまう。
この際カブトは部下の黒ツチに任せたが、カブトはヤマトをさらって早々に撤退してしまう。

第四次忍界大戦

当初は司令部で戦況を見守っていたが、歴代の影達が復活した際は我愛羅と共に二代目土影・(ムウ)、二代目水影・鬼灯幻月と交戦する。
かつての師から「大戦後は戦利品を迅速に奪い、その後の主導権を握れ」と示唆されるが、「今回の戦争ではそんなつもりはない」と真っ向から反論。
(ムウ)もこれを聞いて「頑固じじいにはならなかったようだな」と、一定の理解を示している。
我愛羅と共に(ムウ)と幻月を封印するも、(ムウ)が封印される直前に分裂したことは見逃してしまっていた。

うちはマダラが蘇生された際は、隕石サイズの岩石を超軽重岩の術を駆使して受け止める活躍を見せるも、追い打ちの二発目で瀕死の重傷を負ってしまう。
それでも己を取り戻すため、かつて己を捨てるきっかけともなったマダラに諦めず立ち向かっていった。

綱手の医療忍術によって回復すると再びマダラと交戦。
五影の共闘でマダラを追い詰めたかのように見えたが、穢土転生の縛りを絶ったマダラには敵わず全滅。
その後、復活した大蛇丸によって救出され、五影達と共に最終決戦に集結した忍連合軍のもとへ駆けつける。

最終回では旧五影会談と称して綱手、メイ、四代目雷影と語らっていた。
なお、最高齢のオオノキが移動もままならないほど衰えてしまったため、半ば自動的に岩隠れの里での開催になっている模様。

BORUTO‐ボルト‐

大戦後に起きた事件で孫の一人・コヅチを亡くしたことが語られた。
若者の犠牲が増えることを憂い、謎の科学者が持ち込んだ人造人間「ツクラレ」に注目。
白ゼツの細胞を用いて創り出した怪しさ満点のこれを、新たな戦力にしようとしていた。

しかし、結果的にツクラレは一号体・(クウ)を中心に独自の行動をとるようになり、岩隠れ制圧へ動き出す。
ミツキを連れ戻すために現れたボルトと交流する中、コヅチの死を世の中のせいにして逃げていたことを自覚する。
完全に暴走を始めた(クウ)を止めるべく再び「己を拾って」参戦。
(クウ)が放った塵遁(じんとん)塵遁(じんとん)をぶつけて勝利した。

しかし一度に大量のチャクラを消費したことで遂に限界を迎え、ボルト達に岩隠れ流の「人の意志」について諭し、力尽きた。
彼の死は表向き「老衰による自然死」という事にされた模様。


◆主な人間関係じゃぜ

  • イシカワ
祖父にして初代土影。
幼いオオノキに己の中の意志(石の意志)が大切なことを教えた。
ダジャレ好きだったらしく、オオノキの回想では度々ダジャレを口にしており、そのせいでオオノキはダジャレ嫌いになった。

  • (ムウ)
師にして二代目土影。
オオノキの塵遁(じんとん)(ムウ)から教わった術。
第四次忍界大戦では穢土転生で復活した(ムウ)と交戦した。

  • 黄ツチ
息子。
第四次忍界大戦では第二部隊の隊長に任命されるなど優秀な忍だったようだが、オオノキとの絡みはなくどのような親子関係だったかは不明。

  • 黒ツチ
孫娘で護衛。
オオノキの引退後は四代目土影に就任した。

  • コヅチ
孫。
オオノキになついており「じいちゃん」と言って慕っていた。
また、そんな孫をオオノキも可愛がっており土影になりたいと言ったコヅチに「逃げないこと」や「強い意志を持て」と諭した。
だが、それが仇となり土の国の情報を持ち出そうとした抜け忍を一人で相手取ろうとして負傷。
病院に運ばれるも治療の甲斐なく息を引き取った。
これがオオノキを後悔のどん底に突き落とし人造人間「ツクラレ」を生み出す原因となった。

  • (クウ)
ツクラレ一号体。
製造の際にオオノキの細胞が使われたオオノキのクローン。
ツクラレのリーダー各でオオノキの血継淘汰である塵遁を扱える。
名前はツクラレの本来の製造目的である「意志なき者」「空っぽ」を意味してオオノキに命名されたもので、オオノキのことを「マスター」あるいは「父」と呼び忠誠を誓っていた。
当初はオオノキの方針に従っていたが、「人間を守るために自分たちの存在が不可欠」として、独断で里を武力制圧し、一部の忍を犠牲にしてツクラレ用の心臓の精製を目論む。
最後はオオノキと事実上相打ちになり死亡した。

  • ドクター
オオノキに白ゼツの細胞を提供した科学者。
(クウ)に心臓を抜かれて死亡したが、事件後にその遺体は忽然と消失しており、大蛇丸は科学者の背後に更なる黒幕がいたことを示唆している。



追記・修正は己の中の意志(石の意志)を拾ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月24日 13:36

*1 襲ったのはマダラの独断の模様で、木ノ葉の額当てをしていたことからマダラが里抜けする前と思われる