ウルトラブレスレット

登録日:2019/02/21 Thu 23:31:20
更新日:2023/12/10 Sun 09:01:40
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ウルトラブレスレットだ。

これさえ身につけておけば、
如何なる宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう。

さあ、地球へ戻るのだウルトラマン!



ウルトラブレスレットとは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場するアイテム・武器。
使用者はもちろんウルトラマンジャック

●目次

概要

第18話で宇宙大怪獣ベムスターに敗北して再戦に臨む際に、ウルトラセブンから授かった万能武器にして、ウルトラシリーズの元祖チートアイテム。
『帰マン』の視聴率が伸び悩んでいた事から導入されたテコ入れ案の一つで、橋本洋二プロデューサー曰く「『ウルトラマンが弱過ぎる』という声を受けて、『苦心の末に怪獣に打ち勝つ』という本来掲げたテーマを曲げて取り入れる事になった」という。

児童誌設定によればゾフィーが作ったらしい。ウルトラの星一の天才であるウルトラマンヒカリとつるんでた影響だろうか?
ゾフィー、初代ウルトラマン、セブン、ジャック、エースを光線技まで含めて完全にコピーしたロボットを大量生産できる技術力を持つサロメ星人ですら、
ウルトラブレスレットだけは模倣できず、武器としてウルトラランスを持っているという形でしか再現できなかった辺り、その技術力の高さがうかがえる。

その性能はというと、ブーメランからからになったり、挙句死んだジャックを蘇生したりとなんでもありの万能っぷり。
序盤は苦戦の多かったジャックが、これを装備して以降はほぼ無双状態になったことから、一部では「ジャックの本体はブレスレットじゃね?」とまで言われるほど。
エースキラーに奪われた際、何故かブレスレットを取られただけなのにジャック自身がぐったりしていた。「武器にしか利用価値がない」と思われたのがショックだったんだろうか。

ついには数十年経った『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』の公式配信にて、
ジャックが素手で圧倒しながら、ゾフィー、セブンに続いて「簡単に負けると思うな!」と言い放つ非常にカッコいいシーンで、
動画上部に表示される宣伝で「今のジャックにはブレスレットがある! 簡単には負けないぞ!」と表示されてしまった。

なお、そのあまりの高性能さから、某投げの鬼の如く『使えば必ず勝てる』と思われがちだが、
ナックル星人がジャック打倒のために連れて来たブラックキングにはブレスレットブーメランが通用しなかった他、
ゼラン星人にコントロールを奪取されて逆にジャックが追い詰められたこともあったりと、ごく一部だが効かなかったり逆手に取られたりしている。
実際、ブレスレットを授けるシーンではセブンは「どんな宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう」と言っており、絶対とは言っていない。

また、ブレスレットは一つしかないので当然一度に使える形態・能力は一つに限られる。
そのため、一度に二つの能力を使いたいのに一つしか使えないジレンマにジャックが苛まれるシーンもあった。


エースキラー戦でエースに吹き飛ばされ、以降の客演で装着していなかったり、『ウルトラマンレオ』第34話ではタロウブレスレットを装着していたりと紛失したと思われがちだが、実際は回収されており以降も使っているらしい*1
現にヒッポリト星人のタールに捕まったゾフィーと初代マンを助けようとウルトラブレスレットが付いていないにもかかわらず、使おうとしてタールに捕まってしまったシーンで、
実は助けようとするときだけは辛うじてブレスレットと分かる造形物を身に付けているのが確認可能。

光の国の名も無き一般兵も持っているが、ジャックの物ほど万能ではない。所詮量産型か
逆に、後述する多彩な能力を遺漏なく使いこなせるジャックの技量の高さを証明しているとも言える。

なお、スチール写真などで良く目立つこともあってウルトラブレスレットの変形形態としてウルトラランスが非常に有名だが、
実は『帰マン』本編でウルトラランスを使ったのはヤドカリン戦ただ一回だけ

それでいて上記の一般兵が使うウルトラブレスレットがウルトラランスに変形したり、コピージャックがウルトラランスを持ってたり、
後述するウルトラゼロブレスレットがウルトラゼロランスに変形したりするのだから印象とはなかなか不思議なものである。
新ウルトラマン列伝』でのゼロとの特訓でもジャックはウルトラランスで模擬戦を行っていた。

このためか、『ウルトラマンオーブ』直前スペシャルでクレナイ ガイ「その華麗な槍さばきで並みいる強敵を迎え撃ってきた」と紹介している。
並みいる強敵をウルトラランスで迎え撃ってきたのは平成以降になるが、このスペシャルでは平成作品でウルトラランスを使っているシーンが使われている。


マイナーな必殺技も網羅する熱意に往年のウルトラファンをも唸らせたゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』でもブレスレットの様々な形態が再現されていた他、
ジャックのブレスレットチョップ(必殺技ではなく通常攻撃モーション)の際には特徴的な高音が鳴るという小ネタも用意されている。
また、ウルトラモード『二大怪獣東京を襲撃 二大怪獣を倒せ!』では、時系列上ジャックがブレスレットを持っていない時のエピソード再現ステージのため、
プレイヤーが操作するジャックの腕にはブレスレットがなく、上記のモーションの時にも音が鳴らないという原作再現が行われている。

こんなにすごいぞ!ウルトラブレスレット

◆ウルトラスパーク
刃の付いたスティック(短剣?)状の形態。セブンからジャックに渡された際の形態且つ最も使用された形態で、単に「ウルトラブレスレット」と呼ばれる時は大体これ。
相手に投擲することで白熱化し、敵を切り裂く。単に投げ付けるだけでなくナイフのように手に持って使ったり、分裂して“ウルトラスパーク3段斬り”となったりもする。

また、ウルトラスパーク自体から光線を発射する“ウルトラスーパー光線”や、
ぶつけた相手を斬り割かずに猛烈な電撃を浴びせる“スパーク電撃”など多彩な能力を使用することも出来る。

ゲーム作品では『FEシリーズ(2、0)』『ウルトラ警備隊 MONSTAR ATTACK』などでジャックの最強技としてチョイスされている一方で、スペシウム光線より一段威力が下だったり、『ウルトラマン(PS2)』や『スーパーヒーロージェネレーション』などそもそも技として用意されてないことがあったりと、なにかと不遇。

また、平成以降はウルトラランスが重宝されており、ウルトラスパークの出番が減ったほか、使われても決め技にはなっていない。
スーパーヒーロージェネレーションでもウルトラランスのみ登場している。

◆ブレスレットボム
ウルトラブレスレットを投げ付けて相手を爆破する。
キングマイマイとロボネズを倒した。


◆ウルトラランス / ウルトラクロス
ウルトラランスはウルトラスパークの柄を長く伸ばした
スチール写真等で目立っていたり、ガイ曰く「その華麗な槍さばきで並み居る強敵を迎え撃ってきた」割に本編ではヤドカリンに使っただけ(しかもトドメではない)だが、
近年では怪獣兵器ブラックキングやツインテールを一撃で倒している。
ウルトラマンR/B』のルーブクリスタルの1つ、ジャッククリスタルでの属性もズバリ【突】

ウルトラクロスは柄の先端が十字架になった槍で、今のところウルトラランスと違う点は形状のみ。
縁起を担いでか、宇宙の吸血鬼ドラキュラスや蝙蝠がモチーフのバット星人に使用、これらを倒した。
後にプロップが『レッドマン』のレッドアローとして再利用された。


◆磁力封じ能力
マグネドンが背中から発する磁力をカットした。


◆ダムせき止め能力
マグネドンによって穴が開いたダムに投げつけて流れ出した水をせき止める。
あくまで修理ではなくせき止めているだけなので当然せき止めている間はブレスレットは使えず、ブレスレットを回収するとまた流出が始まってしてしまう。


◆半重力光線
地球上では倒せないマグネドンの動きを封じた後、宙に浮いたマグネドンを担いでどこかの小惑星上まで連れていった。


◆エネルギー再生能力
ビーコン戦でエネルギーが切れて倒れたジャックにエネルギーを補給し、復活させた。
そんなのありかよ。


◆ブレスレットニードル
針というよりはレイピアのような武器。
バキューモンを体内からズタズタにして倒した。


◆バリヤーボール
対象に投げつけることで球状のバーリヤに変化して保護する。
空中に放り出された南隊員と六郎少年を保護し、ジャックが戦っている間に地上まで安全に運んだ。


◆ウルトラショット
ブレスレットが無くても使用出来る破壊光線だが、ブレスレットの力で電撃光線、白骨化光線も撃てるようになった。
共にオクスター戦で使用。


◆水蒸発能力
水中戦を得意とするオクスターに対抗する為、湖の水を全て蒸発させた。
ちなみに消えた水は戦闘後に大雨となって降り注ぎ、元の湖に戻った。


◆ブレスレットチョップ
ウルトラブレスレットのパワーで左手のチョップを強化したもの。
グロンケンの両腕を斬り落とし、オクスターを怯ませた。
なお、強化しなければ普通のチョップなのかと言えばそうでもなく、ウルトラブレスレット無しでも「ウルトラ霞斬り」や「スライスハンド」などチョップを用いた必殺技がある。


◆針状光線(仮称)
ゼラン星人に操られた際に見せた能力。
イカルス星人のアロー光線に似ている。


◆八つ裂き光輪(仮称)
これもゼラン星人に操られた際に見せた能力。


◆光の鎖(仮称)
やはりゼラン星人に操られた際に見せた能力。


◆ウルトラ閃光
宙に投げたブレスレットから目も眩む閃光を発する。
光を苦手とするドラキュラスを弱らせた。


◆ブレスレットブーメラン
ブラックキング戦(初戦)で使用。
この時のジャックは郷の怒りに影響されていたのとブラックキングが対ウルトラマン用に特訓されていた為、あっさり弾かれた。


◆ウルトラ火輪
白熱化したウルトラスパークが火球となり、更に焔のリングとなって相手を包み込む。
高熱に弱いバルダック星人を消滅させた。


◆惑星破壊能力
見た感じはウルトラスパークに似ているが、地球に接近していたバルダック星を木端微塵にしてしまった。


◆ウルトラ再生パワー
スノーゴンに氷漬けにされた挙句バラバラに解体されたジャックを瞬く間に再生・解凍した。
そんなのありかよTAKE2。


◆ウルトラディフェンダー
ブレスレットが変じた巨大な盾。
スノーゴンの冷凍ガスを無力化し、撃ち返して逆に凍らせた。


◆ウルトラ発光
ウルトラ閃光と違って攻撃技。
空中から放ってビルガモの口?を破壊した。


◆ブレスレット反射能力
ウルトラブレスレットには光線を弾く力がある。
ビルガモのバルタニックウェーブに対して左腕をかざして反射、ダメージを与えた。


◆変光ミラー
太陽光線に強烈な振動を与えることが出来る丸型ミラー。
光波、電波、赤外線、あらゆる電磁波を操るストラ星人とパラゴンの撹乱攻撃を破った。


◆ブレスレットムチ
その名の如く。
レッドキラーのブーメラン攻撃に苦戦したジャックはこれでブーメランを奪い、「ウルトラ十文字斬り」で倒した。


◆吸収能力
ヤメタランスの怠け放射能を吸収、元の小さな姿に戻した。
漫画ウルトラマン超闘士激伝でも、ウルトラブレスレットをヤメタランスの首に付けて、
怠け放射能を防ぐバリアーを張った。

◆彗星キック
現在連載中のウルトラマン超闘士激伝新章で登場した新技。
ジャック自身の闘気を収束させた足に、ウルトラブレスレットを装着して放つ、流星キックの強化版。



このように、多彩な技を披露している。やっぱりジャックの本体って……

なお、この武器の変形は原形を一切留めていない変形であり、「玩具等で再現可能な変形」が可能な変形武器が特撮世界に登場するのは、もっと後の時代になる。
これほどのちょっと無理がある変形と能力の多彩さは、巨大な身体を持つウルトラマンが槍に始まり果てはバケツまで様々なウルトラマンサイズの道具を使用できるようにするための、ストーリー上の理由付けという部分が大きい。
撮影終了後は予備のブレスレットをスーツアクターのきくち氏が記念にプレゼントされ、撮影で使われたブレスレットはスーツと共に人の手に渡った。そして庵野秀明展では撮影当時のジャックのスーツに装着されて展示された。流石に長い年月等により錆びてしまっているが原型を留めている。


その他のウルトラブレスレット

◇タロウブレスレット

タロウの初期装備ブレスレット。
出番はブレスレットランサーへの変形とオカリヤンへの口を塞ぐセット光線のたったの2回と少ない。
その後、ウルトラの母に新品のブレスレットを貰ったら早々にお役御免となった。
ただし、ブレスレットランサーはULTRA-ACTS.H.Figuartsに付属されたり、ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』で必殺技に採用されたりと変なところで知名度がある。
なお、前述のようにジャックは『レオ』第34話でこのタロウブレスレットを付けていた。


◇キングブレスレット

  • 使用者:ウルトラマンタロウ
前述の通り、ウルトラの母から貰った新しいブレスレット。
ウルトラマンキングは全然関わっていない。*2元々はゾフィーが使用するはずだった。
攻撃、分身生成、蘇生能力、武器変換とジャックのブレスレット並みに万能な上に、『ウルトラマンタロウ』の作風もあっておバカな能力も多く、猿轡にしたり、ドライヤーにしたり、バケツにして水をぶっかけたりとやりたい放題。
ウルトラマンメビウス』の時代以降も付けてはいるが、何故か全く使わなくなった。さすがにバケツは嫌だったか


◇レオブレスレット

第1話から手首にはめていたが、使用は第20話から。
「あったっけ?」と言われるほど影も印象も薄いが、注射器になったり*3と地味に活躍している。
有名なレオヌンチャクも、引っこ抜いた煙突をこのブレスレットを使って変化させたもの。
ウルトラスパークならぬレオスパークも使える。
……が、後に出てきたマントが強すぎたせいで……。


◇メビウスブレス

ウルトラの父がメビウスに授けた神秘のアイテム。
変身、武器、必殺技、フォームチェンジの全てがこれ一つで賄える万能アイテム。
更に木っ端微塵に自爆しても元通りに再生するタロウのウルトラ心臓の代用としても使える。
メビウスの活躍はこのアイテムあってこそな場面も多く、フォームチェンジや一部必殺技はこれがないと使えないと思われるが、
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』ではこれがない状態でメビュームシュートなどを使っており、本編最終回で光の国に帰還する際にはこれを使わず変身したことから、メビウスブレスがないと何もできないというわけではない様子(『FE0』はゲームの都合上、なくても必殺技が使える仕様にした可能性もあるが)。
設定上は高い素質を秘めているが力の制御がまだ不安定なメビウスを補助するためのアイテムらしい。


◇ナイトブレス

本来は科学者だったヒカリに戦闘能力を与えるためにウルトラマンキングが授けたアイテム。
授けた人が人だけに、こちらもチート臭い能力を持ち、変身や武器や必殺技に加えて消滅したメビウスをブレスに宿らせて復活させたりしている。
フェニックスブレイブへの合体もこのブレスの能力。
メビウスブレスと合体させることも出来るが、合体させるよりも左右の腕に別々に付けた方が強い。
ちなみにババルウ星人の化けたニセ・ツルギは本物がメビウスに渡したはずのナイトブレスまでコピーしてしまっていたため、ミライにバレた。


◇ウルトラゼロブレスレット

父親であるセブンから貰ったブレスレットで、基本性能はジャックの物と同じだが、使えるのは3回のみ。
3度目のウルトラゼロアイの取り出しの際にブレスレットは消滅した。

特別なプラズマスパークエネルギーが込められており、帰る時の道標として渡された。
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』公開前は今回はブレスレットが本体と(主に陛下に)ネタにされていたが、
実際使ったのはグレンファイヤーとの話し合い中に乱入してきたベリアル銀河帝国軍に、ウルトラゼロランスに変形させてレギオノイドをフルボッコしたくらい。
ウルトラゼロスパークに至ってはセブンから渡される時のみで、戦闘で使用すらしていない。

本編では武器というよりも、エネルギータンクとしての役割の方が大きく、元来アナザースペースでエネルギーを補給できないゼロが変身できたのは、このブレスレットに蓄積されたエネルギーのお蔭。
変身の度に菱形パーツの発光が消えてゆき、その点をエメラナ姫に訝しまれた。
光の国のプラズマシンクロ装置とリンクしており、エネルギーを使用すれば光の国の者もそれを知ることができる。
光の国を発つ前にこれを受け取ったゼロは「親父は心配性だな」と言ってはいたが、本来非常用として託したものが次々と使用されていく度にセブンも限りなく不安に駆られたことであろう。

セブンからブレスレットを授かる案が出たときは、前作との違いを分かりやすく出せることや、ネタバレになるウルティメイトゼロを公開前からポスターに出せないという事情もあって即採用となった。


◇ウルティメイトイージス/ウルティメイトブレスレット

  • 使用者:ウルトラマンゼロ
アナザースペースの至宝「バラージの盾」の正体。ウルトラマンノアから授かったアイテムだが、ブレスレットはあくまで待機状態。
ゼロブレスレット同様ウルトラゼロアイを出せる。3Dメガネも出せる。
ゼロの強化アーマーとなり、ウルティメイトゼロへとパワーアップさせる。

映画『ウルトラマンサーガ』では融合した人間との通信アイテムになることや、ウルトラマンダイナコスモスと合体してウルトラマンサーガとなった際にサーガブレスに変形することが判明した。

『ウルトラゼロファイト』では合体した際に2人の力が宿り、ゼロにモードチェンジの能力を与える。
モードチェンジの際にはブレスレットを叩く動作をしており、モードチェンジの力がブレスレットに宿っていることが分かる演出となっている。

ウルトラゼロランス等の武装は引き続き使用できるが、ウルティメイトブレスレットの変形ではなく格納に変わったため、ブレスレットを装着したままランスやディフェンダーを構えている。
また、ウルトラゼロランスの石突き部分の意匠は少し変更されている。
第一部ではガルベロスが生み出したストロングコロナゼロがウルトラゼロランスを使用したのみで、本物のゼロはランスを使用していない。
第二部で本物のゼロがウルトラゼロランスやウルトラゼロディフェンダーを使用した。

更に、ゼロが精神的成長を遂げたことでブレスレットと一体化し、最強の姿へと進化する。

『ゼロ THE MOVIE』を手掛けたアベユーイチ監督曰く「あらゆる宇宙の人々の心の光とも通じている」らしく、上述の通り現行最強のアイテムといっても過言ではない。
これによってゼロは時間制限によるカラータイマーの点滅はしなくなった(エネルギーの急激な消耗による点滅は以後もあるが)。
戦闘以外でこれを付けたゼロをエネルギー不足に陥れたのは現状アンチウルトラフィールドのみ。

ゼロのタイプチェンジのうち、ウルトラマンゼロ ビヨンド以外はこのアイテムに大きく依存しており、破損すると大幅なパワーダウンを強いられる。


◇ストリウムブレス

ウルトラマンタロウご本人が変身したブレスレット型アイテム。
ウルトラマンギンガストリウムへ強化変身し、さらにウルトラ6兄弟の必殺技も放てる豪華仕様。
残念ながら一部の技は劇中未使用であった。

ウルトラマンギンガS』最終話でタロウが元の姿に戻ったためストリウムブレスは消滅し、ウルトラマンギンガストリウムへの変身も不可能となった。
以降、出演は絶望的と思われたが、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』でまさかの再登場。
こちらはタロウが力の一部を授けるという形だったため、タロウとギンガストリウムが並び立つ場面もあった。


◇ウルトラフュージョンブレス

ウルトラマンゼロが特訓をクリアしたヒカルとショウに授けた神秘のアイテム。
ストリウムブレス同様、新たな姿への変身アイテム兼先輩ウルトラマンの技を放つアイテムとなっている。
ただし収録されている音声の多さの割に出番はさほど多くないため、劇中未使用技も多々ある。


◇ウルトラタイガアクセサリー(ブレスレット型)

ウルトラマンタイガ』に登場するキーアイテムの内、ブレスレットタイプが該当。なお、名称は●●レット。
キーアイテムは他に、キーホルダー型とリング型もあるが、レットは主役3名以外のウルトラマンの力の宿ったアクセサリーであり、使用することでそのウルトラマンの特徴を取り込んだ必殺技を発動する。
先輩ニュージェネ達のレットは『タイガ』第1話で授かり、『ニュージェネクライマックス』で返却された。
レットの使用は基本的に必殺技の発動になるが、ウルトラマンタロウレットはタイガスパークの召喚、トライスクワッドレットはタイガトライブレードの召喚となる。
ウルトラマンタイガ放送時の収集アイテムであり、他のブレスレットとは少々毛色が異なる。


◇プラズマゼロレット

タイガ』本編第23話にて、ゼロからタイガに手渡されたブレスレット。
ゼロのトレードマークである二振りのゼロスラッガーとカラータイマーを模した意匠で、どこかしら先述のウルティメイトブレスレットにも似ている。

インナースペースで工藤ヒロユキが下部のスイッチを押すことでカバーが展開。
弓矢状に変形した状態で、タイガスパークをかざしてから中央のスイッチを押すことで必殺技が発動する。
一回押すとエメリウムスラッシュ風の「タイガエメリウムブラスター」、二回押すとワイドゼロショット風の「ワイドタイガショット」、長押しでゼロツインシュート風の「タイガダイナマイトシュート」という具合にゼロを思わせる技が放たれる。



玩具

◆ウルトラ兄弟変身アイテムセット
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』公開時に発売。
映画に登場したマン~タロウの5兄弟+メビウスの6人の変身アイテムがセットとなっている。
ただし、ジャックには特定の変身アイテムがないため、象徴であるウルトラブレスレットが代わりとして同梱されている。
当たり前だがブレスレット形態しかない。


◆超ウルトラ8兄弟変身アイテムセットHYPER
大決戦!超ウルトラ8兄弟』公開時に発売された食玩。
計5種の内の一つがエスプレンダーとウルトラブレスレットのセットとなっている。
ラインナップの中にはベーターカプセルとカラータイマーのセットもあるため、変身前と変身後の両方になりきれるアイテムセットという意味でHYPERなのかもしれない。


◆帰ってきたウルトラマン(ウルトラ超合金)
可動フィギュアその1。
2004年10月30日発売。
超合金製でずっしりとした重さがある。
「ウルトラブレスレット」「ウルトラスパーク」「ウルトラランス」「ウルトラクロス」「ウルトラディフェンダー」「ブレスレットニードル」「ブレスレットムチ」が付属する。
マイナーな「ブレスレットニードル」や「ブレスレットムチ」まで網羅した脅威の付属品数である。
後述のS.H.Figuarts開発前と言うこともあってか、ウルトラマンの腹周りの分割処理は今見るとかなり独特な印象を受ける。


◆ウルトラマンジャック(ULTRA-ACT
可動フィギュアその2。
2013年3月23日発売。
可動と造形を両立させたアクションフィギュアであり、武器や攻撃エフェクト等のオプションも充実したウルトラシリーズ専門のシリーズ。
「ウルトラブレスレット付左手首」「ウルトラスパーク」「ウルトラランス」「ウルトラクロス」「ウルトラディフェンダー」が付属し、手首や持ち手を差し替えて持たせることができる。(ウルトラブレスレット関係の付属品のみ記載)
商品紹介で「変幻自在の万能武器ウルトラブレスレットを扱う」とか書かれているあたり、推しになっているようだ。


◆ウルトラマンジャック(S.H.Figuarts
可動フィギュアその3。
2018年4月27日発売。(2020年7月18日再販)
ULTRA-ACTシリーズがS.H.Figuartsシリーズに移行し、ウルトラマンジャックも無事、S.H.Figuarts版として発売された。
「ウルトラブレスレット付左手首」「ウルトラスパーク」「ウルトラランス」「ウルトラクロス」が付属し、手首や持ち手を差し替えて以下同文。


◆ウルトラマンジャック(ウルトラアクションフィギュア)
可動フィギュアその4。
2023年5月27日発売。
ボーイズトイのため、可動性や塗り分けは大人向けのS.H.FiguartsやULTRA-ACTに負けるものの、手に取りやすい価格帯で子供のハードな使用にも耐えうる頑丈性がある。
ウルトラアクションフィギュアシリーズのリリース当初は手持ち武器やエフェクトパーツ等が無かったものの、シリーズが軌道に乗るにつれ少しずつ付属品も増えてきており、本商品には「ウルトラランス」が付属している。
ウルトラマンジャックの左手首には「ウルトラブレスレット」が造形されているが、取り外しや差し替えは出来ないため、ブレスレットを装着したままウルトラランスを構えることになる。


余談だが2023年現在、ウルトラブレスレットは大人向けハイクオリティ玩具「ウルトラレプリカ」シリーズにラインナップされたことは無い。
他の一部のブレスレットは過去に商品化されたことがあるため、本家本元であるウルトラブレスレットも待ち望まれる。



追記・修正だ。

これさえ身につけておけば、
如何なる項目とも互角に戦えるだろう。

さあ、編集作業に戻るのだアニヲタ!

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最終更新:2023年12月10日 09:01

*1 ちなみに付けてないシーンが多いのはジャックのスーツアクターを務めたきくち英一氏に小道具が譲られたため。もちろんスーツ共々現存するが、撮影で酷使されたため錆びている。

*2 ただ、タロウの没ネームの一つにウルトラマンキングがあったため、そこから取られた可能性もある。

*3 レオブレスレットが装着されたまま注射器を持っているので実際は「変形」というより「生成」や「アイテムの取り出し」に近い