双極篇(デュエル・マスターズ)

登録日:2019/02/17 (日) 23:05:11
更新日:2023/06/30 Fri 21:26:39
所要時間:約 9 分で読めます



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強き者に抗う手段を手に入れた弱き者達。より強き者と戦う技を手に入れた強き者達。

双極を手にした者達が、新たにクリーチャー世界を動かし始める。




双極篇(ツインパクト・シリーズ)とは、TCGデュエル・マスターズ」15番目のシリーズ。シンボルは「双」。


エキスパンション

  • DMRP-05「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」
  • DMRP-06「双極篇 第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」
  • DMRP-07「双極篇 第3弾 †ギラギラ†煌世主と終葬のQX!!」
  • DMRP-08「双極篇 第4弾 超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」

概要

前シリーズと同様、切札ジョーが主人公を務めるシリーズ。
エキスパンション名が前シリーズや前々シリーズよりも硬派で正統派っぽいとも言われるが、『』ではなく『』なので誤字りやすい。

プッシュされる種族は前シリーズと基本同様で、背景ストーリーも前回から完全な地続きになっている。
基本セットに対する闘魂編不死鳥編に対する極神編の立ち位置に近いと言えるか。
前シリーズと地続きだった背景ストーリーは本シリーズでも一旦の完結を迎えることはなく、そのまま次シリーズである超天篇に持ち越される。

本シリーズの最大の新要素として、新たなカードタイプのツインパクトカードが登場。
クリーチャー面と呪文面を1枚のカードに持ち、選択して利用できるという革新的なギミックである。
この存在はデッキ構築においても大きな影響を与え、DMのゲーム性はまた一つの転換点を迎える事になった。

ツインパクトカードの登場は多くのユーザーには歓迎される形にもなった。
ただし、採用率が高いツインパクトカードの大半は高レアリティ設定であり、複数枚の入手に苦労する。
以前まで基本とされたカードも何枚か高レアリティでツインパクト化され、古参ユーザーの間で話題を呼んだ。
しかし、結果として汎用性の高いカードが高レアリティとなった事で出費の必要性が増し、一部からは資産ゲー化を危惧する声も出ている。

エキスパンションは前シリーズ同様に基本単色のみだが、最終弾の一部ツインパクトは新規多色カードである。
双極篇では自然文明及びグランセクトが全体的に推されており、シリーズでも珍しい自然文明主体のシリーズとなった。
自然推しの通り、主人公種族であるジョーカーズにも新たに自然文明に新規カードが登場した。

評価

新章での売り上げ低迷の挽回策として、高レアリティを重視する商法への回帰や、特別拡張パックや構築済みデッキの販売ペースの変化などの影響が起きた。
高レアリティが重視される売上戦略やツインパクトカードの仕様もあって、ゲームバランスも前シリーズに比べてインフレが激化している。
このような売上戦略の見直しや前シリーズの主人公交代の波がユーザーの間で落ち着いたこともあってか、売上は前シリーズよりも回復した。
一方、このシリーズ時期の一部特別拡張パックの収録内容には激しい賛否が巻き起こり、DMEX-03などは値下げが激化するなど、小売泣かせのパックも目立った。
また、優良カードを限定プロモとして再録するペースが非常に早く、コレクター泣かせのシリーズでもあった。

背景ストーリー

光のマスターとの闘いの影響で、自分だけのドラゴンを描いたジョーカーズのマスターによって《ジョット・ガン・ジョラゴン Joe》が爆誕。
ドラゴンは滅びていた世界において2体目のドラゴンが出現したことで、ドラゴンは複数体存在する事になった。

その一方、世界を覆う闇文明は魔導具を投下させ、《卍 デ・スザーク 卍》が降臨する。
闇文明の支配層である七人の王達も円卓会議の開催を決定するなど、不穏な動きを見せる。

自然文明はドラゴンに脅威を感じ、新技「マッハファイター」を完成させる。
自然文明に侵入した《“罰怒”ブランド》は、かつて闇文明に存在した《業王ディガロ》との戦いの伝説を持つ《キングダム・オウ禍武斗》を前に敗走。
その後、自然文明に侵入したジョーカーズ達はマッハファイターを持つ戦士達に迎撃されるが……。

闇や自然を始めとした各文明の動きが活発になる中、世界は新たな変化を迎えようとしていた。
ドラゴンが現れたことに呼応するように、各文明に「ツインパクト」という能力を宿したクリーチャーが現れた。
ツインパクトは「弱き者が強き者に抗う手段」でもあり、「強き者がより強き者と戦うための力」でもあるのだ。

双極の力とその力を手にした者達によって、世界は動かされ始める事になる。

用語

  • ガイアハザード
自然文明において最強と呼ばれる4人のグランセクトの昆虫戦士の総称。
その戦闘力はマスター・ドラゴンやドルスザクに勝るとも劣らないとも言われる。
その構成は、「最も猛きガイアハザード」のカブト鬼、「最も優しきガイアハザード」のミノマル、「最も策士なカタツムリのガイアハザード」のでんでん、「最も誇り高きハチのガイアハザード」のハニーQとなっている。

  • 破天九語
《キングダム・オウ禍武斗》の天下無双の強さを示す九つの物語。
その9つの物語の1つは、闇文明の八王の1人である《業王ディガロ》と九日間戦闘を続けた末に討伐したという逸話。
ゲームでは《キングダム・オウ禍武斗》の専用能力となっている。

双極篇開始時の自然文明が考案した、クリーチャー同士の戦闘に特化した秘技。
グランセクト達はこれでジョーカーズを蹴散らしたが、後に自然文明に編入したジョーカーズも使用する事に。
ゲーム上ではキーワード能力として登場し、対クリーチャー限定かつ1ターン限定のスピードアタッカー的アンタップキラー効果。

  • 闇工場
自然文明に設立された自然文明を汚染し続ける存在で、その正確な名前は《メガロ・デストロイト》。
工場長は双極の力を持つクリーチャー《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》が担当。
自然の女王の犠牲で自然文明の汚染は止まったかと思いきや、工場を陰から操る者は最後の最後に特大の汚染をぶちかます。

  • 名前を呼ぶ事も許されぬ7人目の王
闇文明の頂点に立つ闇の七王にしかその名前を呼ぶことが許されず、代わりに「あのお方」と呼ばれるクリーチャー。
七王が揃った円卓会議において《卍月 ガ・リュザーク 卍》によってまとめて瞬殺されるが、魂のみ生存して崩壊した円卓の周辺に留まり続ける。

  • スプリガン
各文明に1人ずつ存在する、文明を守る伝説の存在である5人のガンマンチームの種族であり、その地位はガイアハザードをも上回る。
《メッサー・シュミット》以外の誰かスプリガンが《ジョリー・ザ・ジョニー》にかつて傷を負わせた模様。
因みに公式でも持て余したのかこれ以降全く掘り下げられておらず、十王篇終了後の段階でも詳細不明な集団である。

  • 龍装艦 ゴクガ・ロイザー
水文明が誇る三大獄級戦艦の一つで、最新魔導技術である二重詠唱機構を実装している他、内部には巨大な研究施設がある。
この戦艦の研究者達は、魚人覇王団の秘密主義に疑問を抱き、新勢力の擁立に動き出す。

  • バッドドッグ・レストラン
火文明を代表するチェーン飲食店。元々は小さい店だったようだが、成り上がったらしい。
夢は必ず叶うというのがこのレストランのテーマらしく、このチェーン店でのバイト経験者の様子から見るに給料も良い模様。


勢力別の動き

ジョーカーズ

ジョリー・ザ・ジョニー》が旅立ってしまうが、代わりのリーダーとして《ジョット・ガン・ジョラゴン》を抱えて各地で快進撃を続ける。

自然文明への侵入後、《ジョット・ガン・ジョラゴン》が《キングダム・オウ禍武斗》に勝利した事で自然文明のジョーカーズが現れる。
その後、闇工場に取り込まれた《メッサー・シュミット》を《ジョリー・ザ・ジョニー》が一騎打ちで倒す。

自然文明

世界に現れた2体のドラゴンを真っ先に脅威認定して活動を初め、ドラゴンを滅ぼそうとする。

しかし、自然文明の地には闇文明によって闇工場が生まれ、汚染が行われた上に自然のスプリガンを取り込まれる。
女王が犠牲となって汚染が止まるかと思いきや、結局最後の最後で特大級の汚染を浴びて壊滅する。

闇工場の汚染で犠牲となった女王や植物の姿に憤ったミノガミは、自らを始虹帝と名乗るようになって《天地命動 バラギアラ》を覚醒させる。
各文明のマスターによって自然のガイアハザードは次々撃破されたが、他文明は自然に文明の力を吸収された。
そして、バラギアラの輪廻∞によって謎の生命体が生み出される。

闇文明

魔道具などによる他文明への侵略を続け、自然文明への闇工場の設置やサッヴァークの側近の闇堕ちなどを行う。

闇文明を支配者である七王達が、八王時代以降開催しなかった円卓会議を《卍 デ・スザーク 卍》を迎える為に開催。
しかし、ついに揃った七王は《卍月 ガ・リュザーク 卍》によって全員死亡した。

その後、汚染水で魔道具に屈服した水文明に《卍 新世壊 卍》を築き、多数のドルスザクを降臨させる。

水文明

《深海の覇王 シャークウガ》が海賊船で航海へと旅だったので、シャークウガによって統一されていた魚人覇王団が混乱。

そして、魚人覇王団の秘密主義に疑念を抱いた《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》の研究者達により、新勢力の創立の動きが出る。
改革を目指す動きとして超宮城に遣宮使を送りこまれ、深き海溝から発見された宝であるブレインが運び込まれる。
それと別に、水文明の遺物が闇文明によって汚染された状態にあることが判明する。

その後、《深海の覇王 シャークウガ》に封印された魔力の源の水であった汚染水が溢れだす。
貝獣が不審に感じた戦闘訓練はこの汚染水への備えだったのだが、結果として文明内は恐怖で大混乱。
実体を持たない水文明の魔道具が誕生し、魔道具を付けた者以外は潜れない地獄の領域と化す。

水文明のマスターが現れず、一部の者を除いて大半のムートピアは現実逃避に突入する。

光文明

煌龍 サッヴァーク》の下、真の正義に目覚めた住人達によって結束力が更に高まる。

サッヴァークが新たな力を手にするための存在として、天空城に代々伝わる伝説の剣《煌世の剣 メシアカリバー》がその手に渡る。
その後、サッヴァークの側近である《煌メク聖戦 絶十》が闇文明によって《堕天ノ黒帝 絶十》へと変貌し、サッヴァークを追い詰める。
しかし、メシアカリバーと融合して《煌世主 サッヴァーク†》へとパワーアップしたサッヴァークは、絶十を浄化して《聖煌ノ天帝 絶兆》へと進化させて救った。

火文明

自然文明に侵入した《“罰怒”ブランド》が《キングダム・オウ禍武斗》を前に惨敗。

敗走した《“罰怒”ブランド》はリベンジを誓った修行を行い、新技とゴゴゴ・ロケットの開発で《“轟轟轟”ブランド》に強化され、ムカデを瞬殺する。
しかし、闇文明の侵略によって領土が狭くなりつつあり、ジョーカーズの援助で何とか侵略を食い止めていた。



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最終更新:2023年06月30日 21:26