咬合(幾花にいろ)

登録日:2019/02/14 (木) 17:29:36
更新日:2022/07/18 Mon 21:54:30
所要時間:約 9 分で読めます




WARNING! この項目は性的表現が含まれております。
18歳未満の方は直ちにブラウザバックすることを推奨いたします。
また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします




―――出会いは生モノ。ですのでお早めに。


収録誌「COMIC快楽天 2016年10月号」煽り文より引用。





『咬合(こうごう)』はワニマガジン発行の『COMIC快楽天 2016年10月号』に掲載されたエロ漫画
作者は「幾花にいろ」。この作品は2018年4月28日*1に発売された単行本『幾日』に収録された。


【概要】

エロ漫画界隈に颯爽と現れたエロ漫画家、幾花にいろ氏が描いた作品。
圧倒的リアル男女生態を得意とする氏の作品の一つ『咬合』はネット仲間とリアルで実際に対面したら……というストーリー。
話の流れを見たらこういっておこう。「うらやまけしからん!!」と。まあこの話だけとは限らないけどネ。
なお、単行本『幾日』に収録された作品で唯一サンプルで見られるので、これを機に幾花にいろの作品に触れてみては如何だろうか。





【あらすじ】

名古屋駅構内において、一人の青年…鈴木広次は手にしたスマホであるやり取りをしていた。


既読「え、今こっち来てるの?」
ぞん兵衛「あーカラスコさんて名古屋だっけ」
ぞん兵衛「そー用事でちょっとね」
ぞん兵衛「つーかハラへったーこのへんどっか
     オススメのお店ないすか?」
既読「なに食いたいとかある?」
カラスコ「なんだったら車出すけど
     オレもまだだし」
既読「まじっすか助かりまくる
   じゃあメシ代出すんでお願いします」
カラスコ「こんな服きて待ってる」 


よくネットで会話しているHN「ぞん兵衛」とはリアルで会った事はなく、どんな人なのかもわからない。
アイコンが厳ついオッサンのものであることを除けば、だが。直後に自分のHN「カラスコ」かと訪ねてきた事に驚いて振り向いた広次。
そこには、オッサンではなく華やかな美女、小笠原千裕。その人こそがよく会話している相手「ぞん兵衛」であった。

美女が来ることを思わなかった広次は父のBM乗ってくれば良かっただの、服も野球ユニフォームのようなものを来てしまったと漏らすが、
千裕はその格好で来たことですぐ見つけることができたとフォローしている。なお、美人と言われた際は顔を赤くしているが。
広次と会話した千裕は自分のよく知っている「カラスコ」であることに安心したが、広次からは「ぞん兵衛」のことをオッサンだと思ったと言われてショックを受ける。


【登場人物】

  • 小笠原千裕/ぞん兵衛
この物語のヒロイン。ウェーブのかかったショートヘアーの女性。
「ぞん兵衛」*2のHNでネット仲間である「カラスコ」こと広次とネットでやり取りしている。

オッサンのようなアイコンと話し方をしており、広次からは実際会うまではオッサンと思われたが、リアルではそういった印象を一気に覆すほどの美女。
あくまでも容姿の方であり、ネットでのやりとりは話題の半分が小学生みたいな下ネタが多く、女子力溢れるような会話が出たことがない。

ゲームにハマっており*3「カラスコ」とはゲーム仲間のグループチャットで知り合ってからは個人的にもやり取りしていたものの、
元々が現実逃避*4だったため、互いにオフで出会うまでは個人的な話題は殆どしていなかった。
秘部を舐められることは平気だが、匂いを嗅がれたり尻の穴を弄られるのは弱い。

  • 鈴木広次/カラスコ
この物語の主人公。大学生の青年。
バイト先の居酒屋はまかないで選んだ。「カラスコ」*5のHNで「ぞん兵衛」こと千裕とネットでやり取りしている。
「ぞん兵衛」に関しては自分と遊んでるゲームと聴いている音楽が同じであるためかオッサンだと思い込んだが*6、実際あったら美人だったので驚きを見せた。

外見はそれなりに整っているが、会話は全然デリカシーないと千裕に評される*7。一方で自分から手を出してこない性分*8である。
イチモツのサイズは中々のものだが包茎*9。しかも千裕にバレている。


【顛末】

ネットでのやりとりから始まった他愛のない会話で盛り上がり、二人で街を巡った千裕と広次。
夜が更けた事で千裕に駅まで送るか宿で止まるかを聞いた広次だが、千裕は夜遅くまでいるつもりはなかったとのことで宿の予約はとっていない。
このことに謝る広次だが、千裕は「自分も楽しかった」と顔を背けながら言っていた。その直後、広次に意味ありげな笑みを見せて…

それを見た広次は「自分だけ勝手にデート気分で盛り上がってたの知ってて言い出さなかった」と考えたが、
千裕が自分に何かを期待しているのかと顔を赤くしながら「せっかくだからもうちょっとゆっくりしていく」のかと振った。
すると千裕から「…ちょっとってどのくらい?」と返されて答えをどもる広次に対し、


例えば朝まで?

その言葉を聞いた広次はどこかの駐車場に車を止めて千裕とディープキスを交わしたが、千裕は顔を赤くしながら「冗談のつもりだった」と広次に打ち明ける。
むしろ広次に対して「相手が女の子だとなるとそんなカンジ」「初めてリアルであったのに逆に距離感じる」と捲し立てる千裕。
言われて顔を赤くしながら沈黙する広次とは正反対に意地の悪い笑みを見せる千裕は


友達と思ってた人からエロイ目で見られるのめちゃショックなんすけど

そーゆーのやっぱサイテーと思わない? カラスコさん―――?

なんとか言いなよねぇホラ――?

足の裏で執拗に広次のイチモツにイタズラをする千裕。当然股を開いているので下着も見える。
そのことを指摘してきた広次に対して「変態」と言い放つ千裕。直後、広次のイチモツが反応してきた。
なじられるのが好きなのかとからかう千裕だが、それは違った。反応していたのは「変態という言葉がすごくかわいかったから」

広次がそう答えてきた事に千裕は顔を赤くして「変態」と面と向かって言う。やっぱりかわいいと返ってきて取り乱す千裕。
そんなに言われ慣れてないと指摘された千裕は図星を突かれたのか、負けを認めて服と下着を脱ぎ始めたのだ。車内で。

広次なら「まあいっか」と思っちゃった千裕は足で広次の首を挟んで自分の秘部に押し込んだ。
クンニしていく広次に対して動じない千裕だったが、その後にくさいと言われて動揺してしまう。
彼からは勃起するニオイだからと弁明するが、臭いを嗅がれては千裕とてたまったものではない。

広次への意趣返しとして千裕は彼にイチモツを出すようにせがむ。彼は渋るがおもっきし勃起してるのと、前に包茎であることを相談されて知っている事を指摘していく千裕。
露出した自分の陰茎をまじまじ見る千裕に恥ずかしがってしまう広次だが、秘部を臭いとか言った以上ワガママいう立場ではないと一蹴される。
広次の陰茎の皮を剥いた千裕は掃除する形で口に咥え、舌で丹念に舐め回していく。

広次と千裕は性行為を始めるように陰茎を秘部に挿入していった。すると広次は千裕を抱きながら激しく腰を振っていく。
どうやら広次の陰茎に千裕の膣内が絡みついて気持ちよかったのか、性行為が激しすぎたのか、正常位では千裕の頭を打ってしまう。

そこで後背位に変更していくが、広次は千裕の尻の穴を広げようとする。そんな彼に尻の穴に陰茎を入れないように釘を刺す。
勿論広次とて千裕にそんな行為をさせないようにと膣内に陰茎を押し込んでいくが、試しにと尻の穴を触っていく。

指でアナルを弄られた思わず千裕は変な声が出てしまい、加えて陰茎を包む膣内の締めつけが強くなった。
そのことに気づいた広次は、千裕にアナルがめちゃくちゃ弱いのではないかと告げる。彼女は否定するが窓で見てみると、自分の顔が真っ赤になっているのだ。
千裕は窓ガラスに手を当てながら広次に激しく腰を振られていったのだ。彼女が言うとおり、朝までに―――

翌朝、千裕はとりあえずシャワーを浴びたいと広次に頼むが、彼は一線を超えたことで明日から今までみたいな関係に戻れる気がしないと明かす。
千裕がなんで来たのかまだ言ってなかったが、実は仕事の都合で引っ越すことになって部屋見に来たとのこと。
だから、広次さえ良ければ別に元の関係に戻る必要はないとのこと。彼は思わずなにを思い浮かべてしまったのか運転中に前方不注意してしまう。

千裕の勤務先は商材・広告を扱う系統の会社であるが、各地方の営業所が最悪1人で7~8県カバーするほど人手が居ない程の「酷い職場」とのこと*10
ともあれ、くだらない話に付き合ってくれる友達、広次がいたから千裕は今日まで頑張ってこれたのだ。


くだらない話に付き合ってくれる友達がいたから

今日まで頑張ってこれただけ

――……実はね



追記・修正はくだらない話に盛り上がるネット仲間が予想外の美女で驚いた人にお願いします。

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最終更新:2022年07月18日 21:54

*1 電子書籍版では2018年5月20日に発売。

*2 「ゾンビと侍っぽい名前」からとっている。これはアクションゲームで死んでもすぐ突撃していくのをからかわれてたのが由来。

*3 アイコンに使われているオッサンの画像はゲームのマイキャラであり、解説ページではジャージ姿でゲームを楽しんでいる姿が見られる。

*4 これは後述でのある事情が関係していると思われる。

*5 地元チームの野球選手から。もともとゲームによっていろいろな名前を使い捨てにしていた内の一つだったが、千裕と知り合ってからは変えずに使い続けている。

*6 これはがっかりしないために期待もしないようにしているため、というのが大きい。

*7 ただ、余計な踏み込みとかしてこない点で千尋から好印象を持たれている。

*8 解説ページでの千裕曰く「何かしないと何も起こらないんだ!?」とのこと。

*9 作中での描写から見る限り「仮性」のものと思われる。

*10 単行本『幾日』のあとがきにも「彼女も今後は出張がちになると思われる」と書かれており、彼女の苦難はまだまだ続くようだ。