オルフェゴール(遊戯王OCG)

登録日: 2019/01/26 Sat 23:20:24
更新日:2024/03/07 Thu 18:43:38
所要時間:約 10 分で読めます





「オルフェゴール」とは、遊戯王OCGで登場したカード群である。

▼概要

初登場パックは「SOUL FUSION」。
カテゴリ名の由来は「オルフェウス」+「オルゴール」+「ベルフェゴール」だと思われる。
そのためかモンスターのデザインには楽器が含まれている。
また、このカテゴリに属するカードのカード名には音楽に関連した言葉が多く用いられている。

機械族リンク召喚テーマであり、詳しくは後に譲るが墓地効果を基幹とした動きを特徴とする。
星遺物を巡る背景ストーリーに関わるカテゴリの1つであり、
ロンギルスが自らの目的を達成するために作り上げた機械の軍隊である。
なおマスターガイドにてオルフェゴールモンスターは全てロンギルスが一人で作り上げたことが判明した。

▼所属カード

モンスターカード

属するモンスターは全て機械族闇属性で統一されており、2019年1月現在の時点では計8種類存在する。
メインデッキに入るモンスターは以下の共通テキストを持つ。

(1or2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
(固有効果)
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

固有効果は特殊召喚するものが多く、如何にしてオルフェゴールモンスターを墓地に送るかがカギとなっている。
なお、発動後は闇属性しか特殊召喚できなくなるためエクストラデッキ構築の際は闇属性中心で組むことが推奨される。

オルフェゴールリンクモンスターは以下の共通テキストを持つ。

(1):リンク状態のこのカードは(戦闘・効果・その両方)では破壊されない。
(2):除外されている自分の機械族モンスター○体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
(固有効果)

これにより除外したオルフェゴールをデッキに戻しつつ効果を使用することができる。
デッキに戻すモンスターは機械族なら何でも良いのでフィールドを離れる時に除外されたりオルフェゴール以外の除外して効果を発動する機械族とも相性が良い。

これらのリンクモンスターはいずれも上方向(右上・上・左上)と下方向(右下・下・左下)のリンクマーカーを持ち、左右方向のリンクマーカーを持たない。
オルフェゴールリンクモンスターは自身のリンクマーカーにより相手モンスターを強引にリンク状態にすることで活用できる。
リンク状態の相手モンスターに作用する効果を持つものもいるため、お互いのカードの位置が重要となる。

どれもオルフェゴールを1体以上含めた効果モンスターによりリンク召喚できるため、手軽にリンク召喚しやすい。


●下級モンスター

メインデッキに入るモンスターはいずれも自身を墓地から除外して発動する効果を持つ。

■オルフェゴール・カノーネ
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻 500/守1900
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「オルフェゴール・カノーネ」以外の「オルフェゴール」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

カード名の由来は音楽の「カノン」と大砲を意味するドイツ語「カノーネ」。
トランペットやトロンボーンなどといった金管楽器のベルが大砲のような配置で取り付けられている。

固有効果は手札からカノーネ以外のオルフェゴールを特殊召喚というもの。
デッキから墓地に送りたいのに手札に来てしまったオルフェゴールを展開するのに役立つ効果。
レベル1のため、リンクリボーなどを利用することで単体でフィールドから墓地に送ることができるのも利点。
しかし、効果を発動するためには手札にオルフェゴールがいないといけないため採用枚数はデッキと要相談。
チューナーなのでハリファイバーで特殊召喚することができるがテーマ内にシンクロモンスターは存在しない。


■オルフェゴール・スケルツォン
効果モンスター
星3/闇属性/機械族/攻1200/守1500
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):墓地のこのカードを除外し、「オルフェゴール・スケルツォン」以外の自分の墓地の「オルフェゴール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

カード名の由来は「スケルトン」と楽曲の区分に用いられる名前の1つである「スケルツォ」。ややコメディタッチの曲を指す。
体の各部にドラムやハイハットシンバルが取り付けられたドラムキットのような外観。イラストを見ればわかるが非常に足が長く、恐らくはかなり巨大なモンスター。

固有効果は墓地からスケルツォン以外のオルフェゴールを特殊召喚というもの。
オルフェゴールならリンクモンスターでも特殊召喚できるため非常に強力な効果。
バベルとのシナジーが特に高く、スケルツォンで蘇生したモンスターにより相手ターンに妨害を行う事ができる。
難点として墓地がある程度肥えてからでないと活躍できないため序盤では腐りやすい。


■オルフェゴール・ディヴェル
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1700/守1400
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「オルフェゴール・ディヴェル」以外の「オルフェゴール」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

カード名の由来は「デビル」と楽曲の区分のひとつである「ディヴェルティメント」。
姿はいわゆる「ガーゴイル」のようになっており、背中の翼は竪琴になっている。

固有効果はデッキからディヴェル以外のオルフェゴールを特殊召喚というもの。
デッキから特殊召喚なのでどのタイミングでも使いやすく、オルフェゴールにおいて優先して墓地に送りたいカードとなっている。
ディヴェルからスケルツォンやオルフェゴール・トロイメアを呼ぶことで連続リンク召喚に繋げることができる。
除外したオルフェゴールはリンクでデッキに戻すため、終盤でも特殊召喚できるモンスターがいないという状況になりにくい。

【オルフェゴール】において展開の始動とも言えるカードでこれをどうやって墓地へ確保するかが課題。
だが、闇属性かつ機械族で下級モンスターなので落とす方法は豊富。
そのためか2020年1月のリミットレギュレーションから徐々に規制され、一時は制限カードとなった。
しかし、1枚落とせてしまえば除外されても使い回せるので実際そこまで影響がない。それどころか準制限化の際に落とす側のマスマティシャンが準制限に緩和され実質強化となり、下記のギルスが投下されるという珍事が発生した。
その後、オルフェゴールが環境にぱったり顔を見せなくなったためか2022年4月に準制限に緩和、7月に制限解除となった。


宵星の騎士(ジャックナイツ・オルフェゴール)ギルス
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「オルフェゴール」カードまたは「星遺物」カード1枚を墓地へ送る。
このカードと同じ縦列に他のカードが2枚以上存在する場合、さらにこのターン、このカードをチューナーとして扱う。
(2):自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合に発動できる。
お互いのフィールドに「星遺物トークン」(機械族・闇・星1・攻/守0)を1体ずつ守備表示で特殊召喚する。

オルフェゴール版終末の騎士という、墓地効果に偏りすぎているオルフェゴールにとって夢にまで見たようなカード。
しかも他の自分モンスターがいなければトークンまで生成できるという初動の塊。
ついでにジャックナイツの共通効果と同じような条件でチューナー化できる。

トークンは使い道を縛られないため活用法は自由。
と言っても基本的にはリンク素材である。属性・種族が一致するため扱いには困らないが、オルフェゴールのリンク素材には効果モンスターが必要なので一旦リンク1に変換して使う形になる。
同時に相手フィールドにも生成してしまうものの、これが逆に相手のカードの条件を妨げるメリットになる場合もあるため、メリットは言い過ぎだがデメリットでもない程度。
チューナー化はカノーネでも示したように使い道が少なく、狙えるタイミングも限られるため忘れられることが多い。

ディヴェルとガラテアが規制を受けた直後に登場しその汎用性の高さと効果と【オルフェゴール】が環境トップなのになんでこんなものを出したのかで話題となったカードだが、その後マスターガイドにて全てが終わったものの
神となり姿を消したアウラムに代わりに世界を見て回ることとなった妹イヴを見守るために兄が再誕した姿であり、傍にいる妖精はガラテアと判明した。
なお、チューナー化効果のおかげもありこのカード1枚からEXデッキの妹関連モンスターをどれでも出せる。シスコンの鑑である
大方の予想通り【オルフェゴール】が環境で暴れたため2020年10月に制限になり、そこから長く許されなかったが準制限カードに緩和。マスターデュエルでは少し早く釈放された。


●上級・最上級モンスター

2019年1月現在のところ「オルフェゴール・トロイメア」のみが該当する。

■オルフェゴール・トロイメア
効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻 100/守2000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはリンクモンスターとの戦闘では破壊されない。
(2):墓地のこのカードを除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから「オルフェゴール・トロイメア」以外の機械族・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。
対象のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×100アップする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

「SAVAGE STRIKE」で登場したオルフェゴールかつトロイメアモンスター。
ガラテアの体表が崩壊したような荒廃したイメージの姿をしている。
マスターガイドによるとついにイヴを復活させることに成功したと思われたものの、イヴの魂にまだリースが憑いていたままだったことで「リース」として復活してしまった姿。
リースはイヴの魂を消し去って守護竜の力すら取り込み、「夢幻転星イドリース」と化して暴走開始。
破壊の力を意のままに操る彼女を前にパラディオンもオルフェゴールも手も足も出ず、万事休すかと思われたが……。

固有効果はデッキから闇属性機械族墓地送りと打点アップ。
闇属性機械族なら何でも墓地に送ることができ汎用性が高い。
特に星杖との相性が良く自身の効果で墓地に送った後に星杖の効果で帰還させることができる。
素材に使用後は墓地に送られるため、次のターンに再度効果を使える点も強力。

注意点として効果発動時に表側表示モンスターを対象に取るため、フィールドにモンスターがいないと発動できない。
打点アップはおまけのようなものだが最上級モンスターを墓地に送ると無視できない数値になる。

ちなみに打点を上げる効果を持つため、バベルを発動していればダメージステップ時に発動できるようになる。
コンバットトリックを狙ったり、相手のうららを躱したりとかなり応用が利くので覚えておこう。

リンクモンスターとの戦闘で破壊されない効果も持っているため状況によってはディヴェルなどで呼び出し壁にすることもできる。
また、トロイメアモンスターでもあるのが大きな利点であり、トロイメア・マーメイドの効果でデッキから特殊召喚できる。
ゆえに適当なモンスター2体が初動になるという驚異的な安定感を発揮し、マーメイド禁止化の主要因となってしまった。
とまあ、ギルスにとって宿敵であるリースだがオルフェゴールにおいては最重要級のモンスターと言える。

弱点として高いレベルゆえに手札に来た場合の対処に困りやすい。
手札に来てしまった場合、トロイメアのリンク体やプライムなどのコストに使用することが望ましい。


●リンクモンスター

2019年1月現在の時点では闇属性に計3種類存在する。

■オルフェゴール・ガラテア
リンク・効果モンスター
◤ ▲
 
▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1800
【リンクマーカー:右上/左下】
「オルフェゴール」モンスターを含む効果モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク状態のこのカードは戦闘では破壊されない。
(2):除外されている自分の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、デッキから「オルフェゴール」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。

カード名の由来はギリシャ神話の登場人物であるピュグマリオンの妻のガラテア。
星杯を戴く巫女を模して造られた機械のような姿をしているが、これは原典におけるガラテアが命を吹き込まれた石像という逸話に由来しているものと考えられる。
胴体部分はシリンダーオルゴールのシリンダーのようになっており、また右足にはクラリネットを模した意匠が見られる。
メカメカしさと人形的かわいらしさを両立させたその姿からイラスト人気も高く、多くの人形フェチが満足した。

マスターガイドにてガラテアはニンギルスが妹を創星神として復活させるための器として制作したもののイヴの力に感応して独自の意識が芽生えており、彼女自身は「イヴ」でも「リース」でもなく「ガラテア」個人であるとのこと。
この名前も自身が過去の文献を漁り、それを元にして自分の中で決めた決して名乗らない名である。
しかしイドリースに力を取り込まれる際にイヴの身代わりとなって消滅。その際にイヴの魂を「星遺物─星杯」に転移させた。
その後、星遺物の竜化に伴ってその魂は守護竜ユスティアと化して戦場に飛来。竜の力を以てイドリースから肉体を取り返し、星杯の神子イヴとして転生を果たした。
戦いが終わった後は神となったアウラムの力によって復活し、精霊となって宵星の騎士ギルスの傍にいるようになったとのこと。尊い……

固有効果として戦闘破壊耐性とデッキから「オルフェゴール」魔法・罠カードをセットする効果を持つ。
「オルフェゴール」魔法・罠カードには重要なカードが多く、オルフェゴールにとって核と言えるカード。
デッキから直接セットなので灰流うららに妨害されない。
発動条件である除外されている機械族は展開の際に使用するオルフェゴールにより自然と用意することができるため、効果が発動できないという場面は少ないだろう。

リンク状態時に追加される戦闘破壊耐性により比較的場持ちが良く、生き残ることでセットする効果を複数回発動が狙える。
他のオルフェゴールリンクにも言えることだが除外されている機械族を戻した後の固有効果を使わないという選択肢を取ることもできる。

【オルフェゴール】規制の一環で一時期制限カードになっており、初動においてはそこまで影響はないが2枚目がないのがもどかしくなる場面が多々あった。
23/01/01には準制限に緩和、そこから丁度3か月後に無制限となった。


■オルフェゴール・ロンギルス
リンク・効果モンスター
 
◣ ▼
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/機械族/攻2500
【リンクマーカー:上/左上/右下】
「オルフェゴール」モンスターを含む効果モンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク状態のこのカードは効果では破壊されない。
(2):除外されている自分の機械族モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、リンク状態の相手モンスター1体を選んで墓地へ送る事ができる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

カード名の由来は「ニンギルス」+「ロンギヌス」。
星杯戦士ニンギルスが星遺物を模した武具を身に着けた姿をしている。

固有効果として効果破壊耐性とリンク状態の相手モンスター1体を選んで墓地へ送る効果を持つ。
元となったニンギルスと同じく選んで墓地に送るという最強クラスの除去。
そのため、リンク状態であれば対象を取れないモンスターだろうが効果破壊耐性持ちだろうが除去することができる。
リンク状態時に効果破壊耐性を持ち、これは自分のカードによる効果破壊も防げる。

除外されている機械族を2体要求するため、ガラテアと比べて効果がやや発動しづらいが、コストが足らず使えないという事はそうそうないだろう。むしろ「2体デッキに戻せる」ということで、除去できるカードがいなくてもリソース回復として使用することもある。
効果を発動するターン、自身は攻撃できないというデメリットを持つがこれはロンギルスの上にディンギルスを重ねて踏み倒すことができる。

設定判明までクローラーの殲滅やトロイメアの単騎撃破など武勇伝を残してきたニンギルスであったが、冒頭に述べたようにオルフェゴールは全てニンギルスが独自にガラテアを生み出すまでに作り上げた副産物であったことが判明。その超人ぶりに磨きがかかり、ますますネタにされるハメになった。

ちなみにこのカード単体だとガラテア含む妹関連のリンクモンスターとは一切相互リンク状態になれない。ただしアストラムを間に挟むことでガラテアとロンギルスは相互リンクになる。


■オルフェゴール・オーケストリオン
リンク・効果モンスター
 
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/機械族/攻3000
【リンクマーカー:上/右上/左下/下】
「オルフェゴール」モンスターを含む効果モンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク状態のこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
(2):除外されている自分の機械族モンスター3体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
相手フィールドにリンク状態の表側表示モンスターが存在する場合、それらのモンスターは、攻撃力・守備力が0になり、効果は無効化される。

カード名の由来はオーケストラのような音楽を奏でる事のできる機械「オーケストリオン」。
カノーネ・ディヴェル・スケルツォンといったオルフェゴール下級モンスターの要素が確認できる。

固有効果として戦闘及び効果破壊耐性とリンク状態の相手モンスターの攻守を0にし効果を無効にする効果を持つ。
リンクモンスターは常に攻撃表示なのでこの効果で攻撃力を0にすれば、戦闘で大ダメージを与えることができる。
また、攻撃力を変動させるのでバベルがある場合はダメージ計算時にも発動できる。

難点として除外されている機械族を3体も要求するため、効果がかなり発動しづらい。
そのため、ここぞという時に発動し一気に勝負を決めるという使い方になると思われる。


●エクシーズモンスター

2019年1月現在のところ「宵星の機神ディンギルス」のみが該当する。

宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/機械族/攻2600/守2100
レベル8モンスター×2
自分は「宵星の機神ディンギルス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
自分フィールドの「オルフェゴール」リンクモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。
●除外されている自分の機械族モンスター1体を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
(2):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

「DARK NEOSTORM」で登場したエクシーズモンスター。
カード名の「シーオルフェゴール」は「黄泉」を意味するヘブライ語「シェオル」の英語読みである「シーオル」と「オルフェゴール」。
「ディンギルス」はシュメール語で神を表す記号である「ディンギル」と「ニンギルス」。

リンクモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚という前代未聞のエクシーズ召喚条件を持つ。
リンクアップ・エクシーズチェンジといったところだろうか。

1ターンに1度しか特殊召喚できないが特殊召喚に成功した場合に2つの効果のうち1つを発動することができる。
1つは相手フィールドのカードを1枚選んで墓地送り。
対象を取らない上に破壊もしないため、覇王様カオスMAX夢幻転星イドリースなどの対象耐性や破壊耐性を持つカードでも除去することができる。
もう1つは、除外されている自分の機械族を1枚自身のエクシーズ素材にする効果。
実質的に除外されている機械族を墓地に戻すことができ、墓地発動に特化しているオルフェゴールにおける価値は非常に高い。
相手への干渉と自分の増強を使い分けられる万能っぷりだが、このカードは能動的に素材を墓地へ送れないというのが欠点。
どうしても墓地へ送りたい時はリンク素材にしてしまうことも考えられる。

これらの効果は「特殊召喚に成功した場合」なので、墓地から特殊召喚した場合も発動できる。
特にスケルツォンとは相性が良く、スケルツォンの効果で墓地から特殊召喚し
スケルツォンをエクシーズ素材にすることでディンギルスが墓地に送られても再度呼び出せる。バベルがあれば即復活も不可能ではない。

もう1つの効果は、エクシーズ素材を身代わりに自分フィールドのカードの破壊を防ぐもの。
あらゆるカードを守れるうえに、エクシーズ素材がある限り1ターンに複数回発動できる。

ちなみにデッキの都合上闇属性縛りが厳しいので残念ながらアーゼウスは出せない。
メインの効果で素材を消費しないどころか補充も可能なので、単体での相性自体は良い。

レベル8モンスター2体で普通にエクシーズ召喚することもできるが、レベル8自体がいないオルフェゴールではその機会はない。
高品質除去+耐性付与はランク8として普通に優れた性能であり、汎用ランク8としても広く採用されるカードとなっている。
特に闇属性機械族ランク8テーマであるギミック・パペットとは相性抜群。種族縛りを回避し、ギミパペエクシーズが苦手な破壊耐性持ちに対処でき、除外回収効果も有用。

なおマスターガイドで正体が判明するまではロンギルスがメカになったと思われていたが、実際は残骸から生み出した集合体であったことが判明。…と思ったらマスターデュエルでやっぱりギルス自身も素材になっていたと明かされた。
リースによって消滅したガラテアの遺志に応え、星遺物の力を統合しようとするアウラムたちをイドリースから守るため、ロンギルスがオルフェゴールの残骸だけでなくバベルや星杖*1、さらには先述の通り自分自身まで素材にして錬成。
文字通り全身全霊を込めた一撃を以て、イドリースの肉体を滅ぼした。
ちなみにイラストの背景はうっすら虹色に輝いているが、これはトロイメアに変えられて散っていった6騎のジャックナイツと同じカラーリングとなっている。
蒼穹と同じ青一色なアストラムとは対照的と言えるだろう。


魔法カード

属するカードは全てオルフェゴール・○○となっている。

■オルフェゴール・バベル
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、元々のカード名に「オルフェゴール」を含む、
自分フィールドのリンクモンスター及び自分の墓地のモンスターが発動する効果は、相手ターンでも発動できる効果になる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

カード名の由来とモチーフはバベルの塔。

オルフェゴールの起動効果を誘発即時効果に変更するフィールド魔法。つまりオルフェゴールモンスターの効果がフリーチェーンになる。
オルフェゴール・トロイメアとオーケストリオンの効果は攻撃力を変動させるためダメージ計算時にも発動できる。

特にガラテアとの相性が良くガラテアの効果でセットし発動することで次の相手のターンもガラテアの効果を使用できるようになる。
そのため、ガラテアで最優先でセットしたいカードと言える。

ロンギルスやオーケストリオンの効果、スケルツォンの効果でディンギルスを特殊召喚したりと、フリーチェーンで相手の行動を妨害できるようにもなるため、オルフェゴールにとって非常に重要なカード。
フリーチェーンなのでオルフェゴールの効果が墓穴の指名者に妨害される心配が少なくなるのも大きい。
相手ターン中に特殊召喚しまくったり、場を荒らしたり、リソースを確保したりと「相手のターンも俺のターン」と言わんばかりに好き放題できる。

もう1つの効果として墓地にある時に手札を1枚捨てることで自身を手札に戻せる。
墓地に送られたターンには発動できないが、相手のターンに破壊されても回収して再発動ができるため強力な効果と言える。
この際にオルフェゴールモンスターを捨てれば展開する準備も整えられる。

ガラテアでデッキからセットできる、墓地に送られても自身の効果で回収できることから重要なカードでありながら1,2枚で機能する。


■オルフェゴール・プライム
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「オルフェゴール」モンスターまたは「星遺物」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

カード名の由来は「初期・初め」を意味する「プライム」。
イラストではギルスがイヴの亡骸からガラテアを生み出そうとしている様子が描かれている。

手札かフィールドのオルフェゴールか星遺物をドローに変換する通常魔法。
手札に来てしまったオルフェゴール・トロイメアや星杖を処理できる潤滑油のようなカード。
逆に言えば手札にオルフェゴールや星遺物がなければ使えないため、採用枚数はデッキと要相談。

フィールドからも墓地に送れるが、フィールドのオルフェゴールは素材に使うかリンクならフィールドに維持することが多い。
ディンギルスを墓地に送ることで、特殊召喚時に除外から素材にしたモンスターをすぐに墓地に送れることは覚えておきたい。
また、コストとして墓地に送るため神の宣告などにより無効にされても墓地に送ることはできる。

多くのテーマデッキが喉から手が出る程欲しくなるようなカードだが、トロイメア・マーメイドを初動で動かしていた環境トップの時代では殆ど採用されていなかったことが、ある意味恐ろしさを物語っている。


■オルフェゴール・アインザッツ
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「オルフェゴール」モンスターまたは「星遺物」モンスター1体を選び、墓地へ送るか除外する。

カード名の由来は音楽において休止後の歌い始めの瞬間を指す「アインザッツ」。
イラストではパラディオンとオルフェゴールの2つの軍勢が衝突してバベルが崩壊している様子が描かれている。

相手がモンスターを召喚または特殊召喚した時にデッキからオルフェゴールか星遺物を墓地に送るまたは除外できる永続魔法。
相手任せではあるがモンスターを出さずにこのカードを処理する方法はある程度限られてくるため発動機会は少なくない。
バベルがある状態だと墓地に送ったオルフェゴールの効果を即座に使用できるため相手への牽制にもなる。
星遺物も墓地に送れるため星杖なども選択肢になる。
墓地に送らず除外することもできるがオルフェゴールも星遺物も墓地で効果を発揮するため、使用機会は少ない。


■オルフェゴール・アタック
通常罠
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に、自分フィールドの、「オルフェゴール」モンスターまたは「星遺物」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。

カード名の由来は音楽用語として音の出だしを意味する「アタック」。
イラストではロンギルスと天穹のパラディオンが切り結ぶ様が描写されている。

自分または相手の攻撃宣言時にオルフェゴールか星遺物をリリースし相手モンスターを1体除外する効果を持つ。
自分でトリガーを引くことが可能とはいえ性能はざっくり言うと「テーマ専用のコスト付き次元幽閉」に近く、ハッキリ言って10期のカードとしては非常に貧弱。
相手モンスターを除外できるが発動タイミングが限定されている上に燃費が悪く採用されることは少ない。


■オルフェゴール・コア
永続罠
(1):1ターンに1度、自分のフィールド・墓地からモンスター1体を除外し、
「オルフェゴール・コア」以外の自分フィールドの「オルフェゴール」カードまたは「星遺物」カード1枚を対象として発動できる。
このターン、そのカードは効果の対象にならない。
(2):このカード以外の自分フィールドの「オルフェゴール」カードまたは「星遺物」カードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。

カード名の由来は音楽用語として音の響きを意味する「コア」。
イラストではガラテアがバベルの前で力を解放している様子が描写されている。

1ターンに1度、オルフェゴールか星遺物に耐性を付与とオルフェゴールか星遺物の破壊の身代わりになる効果を持つカード。
耐性付与の効果を発動するにはモンスターを除外する必要があるが、機械族を除外することでオルフェゴールリンクの効果発動が狙える。
オルフェゴールは破壊耐性を持っていることが多いため強力な耐性を作ることができる。
なお、自分のカード効果の対象にもならなくなる。
身代わり効果により破壊耐性を持たないオルフェゴールカードを守ることもできる。


■オルフェゴール・リリース
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの機械族モンスター2体をリリースし、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
相手フィールドにリンクモンスターが存在する場合、この効果の対象を2体にできる。

「SAVAGE STRIKE」で登場した通常罠。
カード名の由来は音楽用語として音の終わりを意味する「リリース」だがイラストを見るに様々な意味がかかっていると思われる。
イラストではオルフェゴール・トロイメアの誕生の様子が描かれている。

自分の機械族モンスター2体をリリースし自分の墓地のモンスターを特殊召喚する効果を持つ。
見ての通り非常に使い難く3:1交換となってしまい、サーチできる事を考慮しても汎用蘇生罠を使った方が良い。
相手フィールドにリンクモンスターがいれば2体特殊召喚できるがそれでも3:2交換で相手依存な上にコストがかなり重いため使いづらく優先順位は低いと思われる。


■オルフェゴール・クリマクス
カウンター罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドに「オルフェゴール」リンクモンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし除外する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、機械族・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える。
この効果を発動するターン、自分は機械族・闇属性モンスターしか特殊召喚できない。

「DARK NEOSTORM」で登場したカウンター罠。
カード名の由来は英語で「物語で最も盛り上がる場面」を意味する「クライマックス」。
イラストではロンギルスが夢幻転星イドリースに攻撃を仕掛けているように見えるがというかイドリースが苦悶の表情をしているため攻撃が命中しロンギルスが圧勝しているように見えてしまう
正確にはアウラムたちを守るためにロンギルスがオルフェゴールの残骸からディンギルスを地面から練成しているシーンであることが判明した。ニーサン繋がりだろうか?

オルフェゴールリンクが存在する時に発動でき、魔法・罠カードまたはモンスター効果の発動を無効にして除外するというカウンター罠として非常に強力な効果を持つ。
破壊ではなく除外なので墓地利用を阻止し、破壊耐性もすり抜けるため強力。
発動条件があるもののガラテアでセットする場合そのまま発動条件が満たせる。
オルフェゴールリンクをリンク状態にして耐性を付ければ更に強固な布陣となる。

もう1つの効果は墓地から除外することでデッキか除外から闇属性機械族を手札に加える効果。
こちらも非常に強力な効果でサーチできる範囲が広い。
しかし、デメリットとして発動するターンは闇属性機械族しか特殊召喚できなくなる。
他のオルフェゴールカードと違い発動するターンで制約がかかり種族まで縛られるため、発動タイミングはよく考える必要がある。
オルフェゴール以外を特殊召喚することが少ない相手のターンが狙い目。

2つの効果のうち1ターンで使えるのはどちらか1つだけだがそれを差し引いても強力なカード。


▼相性の良いカード


■星遺物-『星杖』
自身を墓地から除外することで除外されたオルフェゴールを特殊召喚できる星遺物。
発動後のデメリットもオルフェゴールと共通しており、名前こそオルフェゴールではないがサポートとしてデザインされたカード。
手札に来てしまった場合、手札コストやプライムに使用することで処理できる。
また、星遺物を多めに採用する場合は墓地に送られた場合に星遺物を手札から特殊召喚する効果も活用できる。
採用する星遺物としては特殊召喚しやすく、妨害が出来る星冠や星遺物カードをサーチできる星鎧などが使いやすい。

終末の騎士スクラップ・リサイクラー、マスマティシャン
オルフェゴールをデッキから墓地に送ることができるモンスター。
これらのカードによりディヴェルを墓地に送ることでガラテアをリンク召喚できる。

■ダーク・グレファー
終末の騎士に比べると手札コストが必要だが、レベル5以上の闇属性を手札から捨てることで特殊召喚できるのが利点。
手札に残りがちなオルフェゴール・トロイメアや星遺物を活用できる。

スクラップ・ラプター
その効果により上述のスクラップ・リサイクラーをサーチしつつ通常召喚権を増やせるモンスター。
スクラップモンスターでかつ恐竜族であるためスクラップ・エリアや化石調査を入れることで初動札を増やすことができる。
流石に両方入れるのは過多ではあるが…。
スクラップ・ゴーレムやワイバーンを入れて展開力を上げてみるのも面白い。

■闇の誘惑
手札に来てしまったオルフェゴールをドローに変換できる。
除外したオルフェゴールはリンクでデッキに戻せるため気兼ねなく使用でき、オルフェゴール以外のモンスターも闇属性が採用しやすいため腐りにくい。

トロイメア
トロイメア・マーメイドのリンク召喚時の効果により、オルフェゴール・トロイメアを特殊召喚できガラテアをリンク召喚できる。
夢幻崩界イヴリースとフォーマッド・スキッパーは1体でマーメイドを出せるため相性が良い。
マーメイドのリンク召喚条件はトロイメア1体だが他のトロイメアリンクは名前が違うモンスターを並べるだけでリンク召喚できるため、
名前が違うモンスターを2体並べることでマーメイドをリンク召喚できる。
マーメイドによる展開はリンク召喚条件の緩さから非常に強力だったものの、現在は禁止カードになっており使う事は不可能。

幻影騎士団
同じ闇属性であるため、オルフェゴールのデメリットが気にならない上にガラテアと闇属性1体でラスティ・バルディッシュをリンク召喚することができる。
ディンギルスは闇属性エクシーズであるため、ラスティ・バルディッシュのリンク先に特殊召喚することで破壊効果を使用でき相性がとても良い。
また、スケルツォンで特殊召喚したディンギルスはX素材を持たないため、
RUM-幻影騎士団ラウンチを使用することで真竜皇V.F.D.やNo.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragonをエクシーズ召喚できる。

水晶機巧-ハリファイバー
カノーネを特殊召喚できるため、ガラテアやロンギルスを出せる。
また、リンク召喚にせずフィールドに残し相手ターンに自身を除外することでオルフェゴールリンクでデッキに戻し再度リンク召喚を狙える。
禁止カードとなって久しいが、制限カードだった時代においては、再利用できるメリットは大きかった。

■精神操作、大捕り物
相手モンスター1体のコントロールを奪うカード。
オルフェゴールリンクやトロイメアの緩いリンク召喚条件により奪ったモンスターを素材として活用できる。

■禁じられた一滴
手札をコストにチェーンを許さない無効化が出来る後攻捲り札。
素引きしたオルフェゴールを墓地に落としながら相手の制圧盤面を無力化できるこのカードは非常に相性がよく、メインデッキから気軽に採用できる。

トポロジック・ボマー・ドラゴン、トポロジック・ゼロヴォロス
リンク先にモンスターが特殊召喚された場合にお互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊するリンクモンスター。
闇属性なのでリンク召喚がしやすい上にロンギルスとオーケストリオンはリンク先に特殊召喚しても自身の耐性で共存できる。
また、バベル発動時はオルフェゴールモンスターの効果で任意のタイミングで特殊召喚できるため、
相手の展開に合わせてリンク先にオルフェゴールを特殊召喚することで強力な妨害を行える。

ゼロヴォロスはフィールド全除外と更に強力になっているが自分のカードも全除外されるため、取り扱いには注意が必要。

■ヴァレルロード・S・ドラゴン
レベル8の闇属性シンクロモンスターでシンクロ召喚時に自分の墓地のリンクモンスターを装備する効果を持つ。
レベル7のオルフェゴール・トロイメアとレベル1チューナーなどによりシンクロ召喚できる。
オルフェゴールはリンク召喚を多用するデッキなので装備するリンクモンスターを無理なく用意でき、
魔法・罠・モンスター効果を無効にする効果により相手の行動を制限できる。

■ライティ・ドライバー、レフティ・ドライバー
ライティ召喚でレフティを特殊召喚しハリファイバーやトロイメアをリンク召喚できる。
墓地のレフティを除外することでライティをサーチでき、除外したレフティはオルフェゴールリンクの効果でデッキに戻すことができる。

■ジェット・シンクロン
手札を1枚捨てることで墓地から特殊召喚できフィールドを離れる際に除外されるチューナー。
手札のオルフェゴールを処理しつつ展開でき、オルフェゴールリンクの効果でデッキに戻すことができる。
デッキに戻った後はリサイクラーやハリファイバーなどで再利用できる。

■デスペラード・リボルバー・ドラゴン
種族と属性が共通するモンスター。
オルフェゴールは相手ターン中にモンスターを展開することも多いので、それらが破壊された時にホイっと出せるお手軽感が魅力。
コインを投げる関係上いささか不安定ではあるものの、オルフェゴールが戦闘破壊された場合であればそのまま相手の除去に移ることも可能と切り返し性能に優れる。

超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ捕食植物ヴェルテ・アナコンダ
万能無効効果と硬い耐性と高い打点を持ちながら、アナコンダの存在で実質効果モンスター2体で出せてしまうモンスター。
アナコンダ、ドラグーン共に闇属性のためオルフェゴール共有のデメリットに引っかからずに展開が可能。
ドラグーンの無効効果発動には手札コストが必要だが、このコストさえも墓地へ送りたいオルフェゴールを捨てるのに使う事ができる。

D-HERO デストロイフェニックスガイ
ドラグーンを失ったオルフェゴールを再び環境に押し上げた立役者。
例によってこいつも闇属性なのでデメリットに引っかからずに出すことができる。
また、融合素材としてディアボリックガイとディナイアルガイを採用することで返しのターンにユニオン・キャリアーをリンク召喚、キャリアーの効果で装備したオルフェゴールをデスフェニで破壊、と動くことでまたオルフェゴールの展開が出来るようになり、後続を確保するという役割もついでにこなしてしまう万能選手。

機巧蛇-叢雲遠呂智
オルフェゴールと同じ闇属性・機械族モンスター。
大量の除外コストが必要だがフリーチェーンで墓地から這い出てくるため、トロイメアの効果で墓地に落とせばそのまま特殊召喚の用意が整う。
直接的な展開には貢献できないが、トポロジックの弾やワンショットキル要因としていぶし銀的な活躍ができるカード。
特にフィールドに攻撃力5300のアクセスコード・トーカーがいて、墓地にトロイメアがいる場合、トロイメアの効果でアクセスの打点を800上げつつ叢雲を落とし、叢雲をそのまま出すことで、6100+2450でワンショットキルが成立する。
ただしオルフェゴールデッキはキーカードの採用数が少なめのデッキであるためそれらのカードを除外してしまわないようにできるだけ展開を行った後に出したい。

閃刀姫-カガリ、閃刀機-ホーネットビット
かつて環境を席捲した閃刀姫の出張パーツ。規制で出張採用は数を減らしたが、オルフェゴールでは今でもほぼ標準搭載されているギミック。
召喚権を使わずモンスターを調達できるというのはもちろんの事、オルフェゴールの場合はカガリが機械族なので適当なオルフェゴールやリサイクラーと一緒に素材にしてユニオン・キャリアーをリンク召喚でき、閃刀姫トークンが闇属性なのでキャリアーでオルフェゴールを装備できる。その後、閃刀姫トークンをリンクリボーに変えてしまえばオルフェゴールが墓地に行き、そのまま展開が出来てしまう。
更に転生炎獣アルミラージを活用すれば適当な手札誘発ですら初動になる。
手札誘発を食らった時の挽回手段や事故回避手段として活用できる。

ユニオン・キャリアー
ご存じ便利な密輸列車。
キャリアー自身が機械族なのでオルフェゴールを装備できるので、その相性の良さは言わずもがな。
デッキからディヴェルを装備してどうにかして墓地に落とせばそのままどんどん展開できる。
その後は次のターンにマスカレーナと一緒にリンク4の素材になれるという噛み合いっぷり。
…とまあ展開の柔軟性を支えてくれたカードだったが残念ながら禁止カードになってしまった。

ビーステッド
自分または相手の墓地の光属性または闇属性を除外して特殊召喚できるドラゴン軍団。
各種オルフェゴールや終末の騎士をコストに特殊召喚できるほか、お互いに単独でも動けるギミック同士なので相手の妨害を受けるのにも役立つ。
レベル6なのでベアトリーチェの素材になって墓地肥やしからオルフェゴールを展開したり、復烙印とバベルのコンボで毎ターンドローしたり、更にはカオスのギミックも取り込むことができたりと、強固なシナジーを発揮する。
一方、闇属性モンスターの墓地効果で展開するオルフェゴールにとってはフリーチェーンで墓地アドを消してくるビーステッドは最大の天敵ともいえる存在。
味方にすると頼もしく、敵にすると恐ろしいという割とよくある変わった関係にある。

赫の聖女カルテシア、赫焉竜グランギニョル
カルテシアの効果で手札のオルフェゴールを素材にしてグランギニョルを融合召喚し、更にグランギニョルの効果でトロイメアを墓地に送れる。
この一連のムーブがかなり手軽かつ強力であり、ある意味初動としても利用できるありがたいカード。
ビーステッドと併せて烙印によるサポートも一部共有できる。

■警衛バリケイドベルグ
リンク召喚時に手札を捨てることでエンドフェイズに永続魔法orフィールド魔法を回収する効果と自分の場の表側表示の魔法カードが破壊されなくなる効果を持つリンク2。
相手のバベルの除去にチェーンしてマスカレーナで出すことでバベルを守ることが出来るという点でも有用なのだが、それ以上に重要なのは手札を自発的に捨てられるという点にある。
その為、素引きしてしまったオルフェゴールを墓地に落とすことができ、事故をリカバーして動くことが出来る。
素材が緩く、更に闇属性機械族であるため、あらゆる縛りに引っかからない点も優秀。

I:Pマスカレーナ
相手ターンにリンク召喚を行うリンクモンスター。
墓地からディンギルスを特殊召喚した後に、そのディンギルスとこれを素材にしてトロイメア・ユニコーンを出せばフリーチェーンの2枚除去が可能になる。
また相手のデッキを見てから上述のトポロジックモンスターを召喚することが可能で、ボマーはもちろん罠カードを多用するデッキには魔法・罠を除去するトポロジック・トゥリスバエナの効果を決めることができる。


▼デッキ概要


メインデッキの各種オルフェゴールモンスターは墓地で発動する効果を持ち、
それらの効果を利用して展開したオルフェゴールでリンク召喚を行いガラテアでオルフェゴール魔法罠をセットし活用する。

メインデッキのオルフェゴールモンスターはギルスを除きフィールドで発動する効果を持っていないため、必然的にオルフェゴールを墓地に送る手段が必要となる。
効果モンスターであればオルフェゴールリンクの素材にでき、オルフェゴールの効果を発動するまでは特殊召喚に制約はないため、メインデッキの自由度は意外と高い。

バベルを発動した状態でガラテアでセットした魔法罠やオルフェゴールのフリーチェーンの効果により相手を妨害していくのが基本となる。

オルフェゴールはデッキから呼ぶ手段が豊富な上に除外後はリンクでデッキに戻せるため、メインデッキのオルフェゴールの割合をある程度減らすことも可能。
逆にオルフェゴールを多めに採用し闇の誘惑やプライムでデッキを回すという手もある。
星遺物を採用した場合は星遺物の醒存の採用も検討できる。

オルフェゴールは墓地を肥やさないと展開できないため、相手はそれを妨害してくる可能性が高く如何にして回避するかが重要となる。
展開の性質上、灰流うららと増殖するGが刺さりやすくこれらはどのデッキでも見かける可能性があるため対策は必須と言える。

墓地と除外の両方を活用するためマクロコスモスなどの墓地メタと王宮の鉄壁やネクロバレーなどの除外メタが弱点になっている。
手軽に発動されやすく除去しにくいネクロバレーはまさに天敵。

特殊召喚を多用する上にエクストラデッキが使えないと高打点と除去が使えないため、特殊召喚メタも苦手。

また、相手のターンの妨害に関してバベルに依存しておりバベルを除去されると妨害力が大きく低下してしまう。
バベルには墓地から自身を回収する効果があるため破壊されても次の自分のターンで立て直せるが、コズミック・サイクロンなどで除外された場合は苦しくなる。
ディンギルスやクリマクスなどバベルを守る手段を用意しておきたい。


環境において

登場直後は高い展開性能とカスタマイズ性自体は注目されていたものの、当時の環境デッキと比べるとパワーが足りず特に活躍はしていなかった。
SAVAGE STRIKEでトロイメア、DARK NEOSTORMでディンギルスとオルフェゴール・クリマクスをもらい必要な物が揃った頃には登場当時の環境デッキが大方規制で壊滅したため本格的に活躍しだした。
この頃はリンク2トロイメアを作りそれをマーメイドに変換し効果でトロイメアを引っ張り出してスタートするのが基本だった。
リンク2トロイメアのリンク条件は「名前の違うモンスター2体」、つまりトークンだろうがバニラだろうが何でもいいから2体並べれば展開がスタートするという驚異的に緩い条件だった。
そのためベイゴマックスやライトステージ、サイキック・リフレクターなど様々な1枚初動が存在し、1枚初動に拘らないなら初動の手段は大量にあるため様々な型が存在した。
そこからバルディッシュやサベージなどを出して3妨害以上構えてくるため、展開の異常な難易度の低さに対して釣り合わないぐらい硬い盤面を安定して作れていた。
そのため2019年7月の改定ではマーメイドは禁止カードとなり、とりあえず沈静化した。

その後環境デッキの規制による没落や研究が進んだことから再び環境トップデッキに舞い戻る。
その活躍により2020年1月改訂ではガラテアとディヴェルが準制限に指定されるが正直あまり影響はなかった、というか初動になるマスマティシャンが緩和され逆に微妙に強化された。
その後発売されたETERNITY CODEにおいてオルフェゴールの名前を持つ終末の騎士+αととんでもないものが投下され更に暴走。
ドラグーンギミックがアナコンダとドラグーンが共に闇だったことからこれも取り入れられ更に強くなってしまった。

そのため2020年4月改訂ではガラテアとディヴェルが更に規制強化され制限カードになったものの、まだまだ環境トップを走り続けていた。特にドラグーンギミックを容易に採用できるうえに【オルフェゴール】自体はドラグーンに比較的強い*2という点が買われ、なんならドラグーンなしでも十分戦えることから、様々な大会を荒らしていた。
そしてドラグーンが投獄された2020年10月改訂でついにギルスが制限に放り込まれた事によりさすがに安定感にも限界がきて、第一線を退くこととなった。

…と思いきや今度は調整版ドラグーンことデストロイフェニックスガイを取り込んでまた復活した。闇属性ならなんでもありかこいつら
相剣などの環境トップ勢と渡り合い、時にはそれらを打ち破って入賞を果たすなど活躍。このデッキのポテンシャルを改めて知らしめることになった。
しかし、オルフェゴール絶対殺すウーマンエクソシスターの登場や22年1月のフュージョン・デステニーの規制によるデスフェニ出張の消滅により、今度こそ環境を退いた。

その後もオルフェゴールを的確にメタってくるエクソシスター、ふわんだりぃずの台頭やビーステッドの登場(こいつらに関してはオルフェゴール側も利用できるが)のほか、メインデッキにレベル2がいないせいでスプライトが組み込めなかったり相性の良かったユニオン・キャリアーが禁止になったりと、環境的には逆風が吹きまくっている状況。
23年4月にガラテアが無制限に緩和されたが、果たしていつかまた環境に返り咲ける日が来るのか、今後の動向に注目である。




追記修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
+ タグ編集
  • タグ:
  • オルフェゴール
  • 機械族
  • 闇属性
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 星遺物
  • リンク召喚
  • 遊戯王OCGデッキテーマ項目
  • ニンギルス
  • ロンギルス
  • ディンギルス
  • エクシーズ
  • 楽器
  • 音楽

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月07日 18:43

*1 星杖は明言されてはいないが、得物にそれらしき意匠が見受けられる。

*2 カウンター効果を上手く捌ければ、あとはディンギルスで耐性を貫通して簡単に除去できる。オルフェゴール自体が初動が豊富なデッキということもあり、1回止められるくらいなら割と何とかなった。